JPH07230380A - 適用業務プログラムの利用管理方法およびシステム - Google Patents

適用業務プログラムの利用管理方法およびシステム

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JPH07230380A
JPH07230380A JP6289422A JP28942294A JPH07230380A JP H07230380 A JPH07230380 A JP H07230380A JP 6289422 A JP6289422 A JP 6289422A JP 28942294 A JP28942294 A JP 28942294A JP H07230380 A JPH07230380 A JP H07230380A
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program
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JP6289422A
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ティモシ・ジェー・ウォルフ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分散環境またはネットワーク環境における適用
業務プログラム・ソフトウェアの導入および使用を管理
する方法およびシステムを提供する。 【構成】本発明は、各適用業務のヘッダ情報からオペレ
ーティング・システム・カーネルＤＬＬ参照をサーチ
し、このオペレーティング・システム・カーネルＤＬＬ
参照をインターセプト・ルーチンＤＬＬ参照に置き換え
ることによって、適用業務プログラムの実行呼出しの試
みを検出する。インターセプト・ルーチンは適用業務プ
ログラム呼出しの試みに応答して起動されるもので、適
用業務プログラム実行に先行し必要なソフトウェア資産
管理機能に関する管理論理を含んでいる。これらの構成
により、分散環境ないしネットワーク環境下でも、ソフ
トウエア資源の適正な使用・管理がはかられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、コンピュ
ータ・システム資源管理システムと方法に関するもの
で、特に、分散環境またはネットワーク環境における適
用業務プログラムのようなソフトウェアの導入および使
用計画を管理する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通信ネットワーク上で相互に接続したパ
ーソナル・コンピュータやワークステーションあるいは
中型コンピュータの広範囲にわたる普及は、ソフトウェ
ア資産管理の問題を拡大した。ソフトウェア顧客は、あ
る特定時点における該顧客のネットワーク上で稼動して
いるプログラムを知り、現状報告を行う必要がしばしば
ある。顧客は、使用しているプログラム使用権が許諾さ
れているものかどうか、ソフトウエア販売業者によって
認められた各ソフトエウエア資産毎のユーザ数の制限、
現在のユーザの数および認められている総ユーザ数、各
ユーザのロケーションまたは機械の識別番号、ソフトウ
ェア資産の使用された回数、利用の総時間、および、場
合によっては、該ソフトウエア資産使用許諾契約による
残存使用許諾時間などを知る必要がある。
【０００３】これらの管理上の照会項目のすべてについ
て共通する要点は、ネットワークのあらゆる場所におけ
るユーザによる適用業務プログラムの導入および実行の
計画を検知できる仕組みである。これは、会社のような
一事業体の範囲内での資産管理のみならず、ソフトウェ
ア供給業者によって設定された使用許諾条件の範囲内に
顧客の使用を限定するため、特に、資産の誤使用に関す
る局外者または犯罪者による潜在的不祥事の発生という
観点からの資産保護の責任のためにも必要である。ロー
カル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）は、この問題を
大幅に悪化させ、ソフトウェア使用許諾の問題を増大さ
せた。
【０００４】ソフトウェア海賊行為は、ソフトウェア産
業界の大きな、しかも増加傾向にある問題である。現在
ネットワークまたはＬＡＮによって提供されるアクセス
可能性は、使用権未許諾ユーザまたは海賊行為によるソ
フトウェアの使用を劇的に増加させている。
【０００５】ソフトウェア販売業者がユーザに使用権を
許諾し、その許諾条件の範囲内での管理をユーザに要請
することが慣習となっている。
【０００６】ソフトウェア販売業者の許諾制限、制約、
使用契約条項等の遵守を管理する各種のツールが使用可
能であるが、それらツールは、典型的なネットワーク環
境では適切に対処していない。
【０００７】問題は、ソフトウェア資産に対する新しい
種類の許諾条項の出現によってさらに増幅している。歴
史的に見て最も一般的な許諾取り決めは、「機械単位
の」許諾として知られているもので、このソフトウェア
許諾条件は、一時点で、指定した一つの機械上でのみソ
フトウエアを実行させることができることを要求する。
ネットワーク・システムが成長するにつれ、たとえソフ
トウエア製品が一つの機械上にだけ導入されたとして
も、多くのワークステーションまたはパーソナル・コン
ピュータがネットワークを通してその同じソフトウェア
製品にアクセスすることができるので、上記のようなタ
イプの使用許諾は、その魅力を失っている。一部の使用
許諾条項では、ソフトウエアの未許諾の使用や複製を防
止するため、この共用またはネットワーク経由の使用は
除外されている。
【０００８】各種の使用許諾形式が現在使われている。
従来の「使用」許諾を変更しないものもある。そのよう
な形式の許諾は、適用業務プログラムの使用を一時点で
同じ資産を実行する固定ユーザ数に制限する。別の形式
は、「試用後購入」というもので、ユーザがソフトウエ
ア製品を購入する前に所定の回数試用することができ
る。また別の最近増加しつつあるものに、「使用毎の支
払い」形式があり、これは、実際の使用に基づいて賃貸
される方式である。「使用期間」という別の許諾形式で
は、ソフトウェアが一定期間使用許諾され、その期間
後、契約は破棄されるかあるいは更新されなければなら
ないというものである。
【０００９】新しい許諾方式が増加するにつれ、それら
許諾方式は、所定の適用業務プログラムの実行の試みを
検知するだけではなく、許諾条件が守られていない場合
その実行を防止する仕組みを必要とする。
【００１０】管理用ソフトウェア販売業者は、上記のよ
うなソフトウエア許諾条件遵守問題に対処したソフトウ
ェア管理ツールを提供している。そのような解決策の主
流の形式は、使用許諾適用業務ソフトウェアを個々の機
械上ではなくＬＡＮサーバ上に導入することを要求す
る。この場合、ＬＡＮサーバは、一時点でのユーザ数ま
たはアクセス数を制限する管理プログラムを操作するこ
とができる。そのようなネットワーク型方式は、システ
ムの中の単一地点から資産へのアクセスを制御すること
ができるため、ソフトウェア販売業者にとって人気のあ
るものである。この方式は、ＬＡＮネットワーク・オペ
レーティング・システムの固有の機能を活用して、ソフ
トウェア適用プログラムのような共用資源に対するアク
セスを制御する。しかし、この解決方法は、許諾条件が
遵守され管理されるためにソフトウェアがＬＡＮサーバ
に導入されていなければならないので、究極のものでは
ない。ＬＡＮサーバに導入される場合その実行速度が非
常に遅いかあるいはユーザのワークステーションに物理
的に存在する必要があるような数多くのソフトウェア製
品においては、上記方式は明らかに不適当である。
【００１１】かくして、ソフトウェアがユーザのワーク
ステーションに存在することを認め、しかもなおその実
行を制御するため、ソフトウエアの実行の試みを検出
し、条件によってはその実行を止めるソフトウェア管理
ツールを備える方法が、すべての主要オペレーティング
・システムに関して必要とされる。好ましい解決方法
は、一般的でかつ広く普及するものでなけれまならない
が、あいにく、すべての主要なオペレーティング・シス
テムが、そのような機能を提供してはいない。
【００１２】典型的なＤＯＳ（Ｄｉｓｋ Ｏｐｅｒａｔ
ｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）は、プログラムの実行を検知す
るため指定されたオペレーティング・システム・レベル
で、割り込みを検出し、使用状況が使用許諾パラメータ
の範囲内にない場合その実行を止めるソフトウェア・ツ
ールを開発することができるメカニズムを提供する。管
理プログラムの開発を可能にする特別のインターフェー
スが、オペレーティング・システム中に作成されてい
る。このインターフェースによって、所定のプログラム
が実行のためロードされた時オペレーティング・システ
ムによって通知されるようにオペレーティング・システ
ムにそれら管理プログラム自身を登録することができ
る。しかしながら、ＩＢＭ ＯＳ／２のようなその他の
オペレーティング・システムには、プログラムの実行の
検出または防止のための手段を備えていないものがあ
る。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において看過
した上述の困難性と制約に関し、本発明は、パーソナル
・コンピュータ、ワークステーションまたはその他同様
の機械のオペレーティング・システムにおいて適用業務
プログラムを実行する試みを検出する方法とシステムの
改良を提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に本明細書
において好ましい実施例として例示されている通り、例
えば、ＯＳ／２オペレーティング・システム等では、い
かなる適用業務プログラムも、そのオペレーティング・
システム・プログラムへの特定の呼び出しを含む情報の
制御ヘッダを必ず保持するという事実認識に基づいてい
る。そのような呼び出しの一つは、オペレーティング・
システムによる動作を起動するために必要なカーネル・
コードを含む動的結合ライブラリまたはダイナミック・
リンク・ライブラリ（Dynamic Linked Library のこと
で以下ＤＬＬと略称する）ルーチンに対する特定のＤＯ
ＳＣＡＬＬである。本発明において、管理のため使用を
検知または監視される適用業務プログラムの各々は、Ｄ
ＯＳＣＡＬＬに対するＤＬＬ参照を見い出すためそのヘ
ッダ部分を走査される。ＤＬＬ参照は、オペレーティン
グ・システムを起動するためのカーネル・コードを参照
する。本発明においてそのような参照の各々は、インタ
ーセプトＤＬＬに置き換えられる。インターセプトＤＬ
Ｌは、管理論理機能を実行する新たなルーチンを呼び出
し、その論理関数のパラメータが条件内にあるならば、
本来のオペレーティング・システム・カーネルに、動作
制御を戻す。
【００１５】
【実施例】上記問題への解決方法は、ＩＢＭ ＯＳ／２
オペレーティング・システム上で動作するように設計さ
れたすべての適用業務ソフトウェア・プログラムは、Ｏ
Ｓ／２オペレーティング・システム・カーネルを含むＤ
ＬＬ（ダイナミック・リンク・ライブラリ）を最初にロ
ードしなければならないという事実に基づいている。こ
のＤＬＬルーチンで提供されるインターフェースを通し
てのみ、適用業務プログラムは、オペレーティング・シ
ステムの機能のいずれかを実行または起動できる。
【００１６】適用業務プログラムの中の実行可能モジュ
ール・コードの各々は、リンカ（連係編集プログラム）
によってプログラム作成時に生成されるファイルの先頭
に記憶された一定の情報を含むヘッダを持つ。プログラ
ムが実行される時、ヘッダ情報は、ＯＳ／２プログラム
・ローダによって読み取られる。それは、プログラムの
初期化と実行を開始するために必要とされる数多くの重
要な情報をローダに与える。プログラム・ローダによっ
て必要とされる情報の中には、オペレーティング・シス
テムが適用業務プログラムに制御を渡す前に事前ロード
しなければならないＤＬＬの名前がある。事前ロード・
リストに常に存在する一つの記述項は、"ＤＯＳＣＡＬ
ＬＳ.ＤＬＬ"と名づけられたＯＳ／２カーネルＤＬＬで
ある。
【００１７】ＤＬＬがオペレーティング・システムによ
ってロードされる時に必ず、システムは、「初期化ヘッ
ダ・ルーチン」と呼ばれる、各ＤＬＬルーチン毎に存在
する特別のコードを最初に実行する。もしもなにかの理
由で初期化ヘッダ・ルーチンがうまく実行できない場
合、その事実の標識がオペレーティング・システムに戻
され、適用業務プログラムのロードまたは実行は行われ
ない。
【００１８】本発明の解決方法は、ＤＯＳＣＡＬＬＳ.
ＤＬＬ仕様を実行可能ヘッダ部分で検出し、ＤＯＳＣＡ
ＬＬＳ.ＤＬＬとは別のＤＬＬへの呼び出しと置き換え
るというものである。上記別のＤＬＬは、ＤＯＳＣＡＬ
ＬＳの代わりに呼び出されるそれ自身の初期化ルーチン
を持つ。「インターセプトＤＬＬ」とも呼ばれるこの新
しい置き換えＤＬＬは、各適用業務プログラム実行可能
モジュールを探索し、ＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬカーネ
ル呼び出しをインターセプトＤＬＬの識別子と置き換え
るユーティリティ・ルーチンによって自動的に実行され
る。インターセプトＤＬＬの初期化／終了ルーチンは、
必要な管理論理機能を含むように書かれる。
【００１９】インターセプトＤＬＬを含む適用業務プロ
グラムを実行させるいかなる試みも、インターセプトＤ
ＬＬがその呼び出し時に実行の試みがなされていること
に気づくため、自動的に検出される。この実行の試みの
事実は、最初に定めた管理課題の処理に必要な度合いに
応じて、記録され、通算され、記憶されている許諾使用
制限回数や許諾ユーザ識別番号などと比較される。実行
を試みる適用業務プログラムの名称は、インターセプト
ＤＬＬ初期化ルーチンが使用でき、このルーチンは、プ
ログラムの実行を制御し、記録し、報告し、あるいは実
行を止めるために必要とされる論理の適切なセットを実
行することができる。実行の試みが使用許諾条件の制限
を越えていることが判明し、そのためロードあるいは実
行が行われない場合、ＤＬＬロード失敗の標識が発せら
れオペレーティング・システムへ戻される。
【００２０】インターセプトＤＬＬの初期化ルーチンの
管理機能が成功裡に完了する場合、適用業務プログラム
は、通常の設定に取りかかり、実行を開始することが許
される。これは、インターセプトＤＬＬが存在しない場
合に通常発生したであろう動作を起動するために本来の
ＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬカーネルへのエキスポート呼
び出しを含むインターセプトＤＬＬ中の初期化ルーチン
によって容易に達成される。インターセプトＤＬＬの終
了部分は、適用業務プログラムの実行の終了を検出し、
重要な因子であるならば、持続時間を計り、または、使
用が当該ワークステーションまたはコンピュータで終了
したことによって現使用許諾制限が減分されるべきであ
ることを報告するように設定できる。
【００２１】インターセプトＤＬＬは、ＤＬＬがロード
されるかあるいはロード取り消しされた時ＯＳ／２によ
って呼び出される入口点(ＥＮＴＲＹ)である"ＤＬＬＩ
ｎｉｔＴｅｒｍ"を用いて作成されなければならない。
本明細書の末部に記載の表１は、この入口点を含むイン
ターセプトＤＬＬの典型的な構成を示す。この新しいＤ
ＬＬまたはインターセプトＤＬＬの名前は、表２に示さ
れるモジュール定義ファイルに含まれなければならな
い。これは、適用業務プログラムの実行可能ヘッダ情報
内の通常のＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬを置き換える名前
である。適用業務プログラム実行の試みをサーチし、モ
ジュールのヘッダ中のＤＬＬエントリ・リストを探り当
て、ＤＯＳＣＡＬＬＳを見つけ、そしてそれらを表２の
インターセプトＤＯＳＣＡＬＬＳモジュール名に置き換
えることのできる単純なツールは、図３で示されるよう
に作成できる。
【００２２】図１は、ＯＳ／２環境で動作する適用業務
プログラムが、その記述ヘッダの中に、ＤＯＳＣＡＬＬ
要求を含むＤＬＬの事前ロードのためのＤＬＬ参照リス
トをどのように含むかを視覚的に示す図である。図１
は、ＤＯＳＣＡＬＬ参照が適用業務プログラムのヘッダ
中に見い出される時、オペレーティング・システムのＤ
ＯＳＣＡＬＬ ＤＬＬカーネルをいかに起動し、当該オ
ペレーティング・システムによる動作の起動に必要な初
期化／終了ルーチンを開始するかを示す。これらＤＬＬ
の各々は、適用業務プログラムのロードの間に、オペレ
ーティング・システムによってロードされる。ＤＯＳＣ
ＡＬＬ ＤＬＬは、それがオペレーティング・システム
・カーネルＡＤＩＳを含んでいるため、上記ＤＬＬ参照
リスト中に存在する。
【００２３】図２は、ＤＯＳＣＡＬＬインターセプトＤ
ＬＬシーケンスを含む本発明の好ましい実施例の動作を
示す図である。
【００２４】図３は、適用業務プログラム・ヘッダにお
けるＤＯＳＣＡＬＬに関する置換を行う初期化プロセス
を示す図である。
【００２５】図４は、図２の動作の論理の流れを示す図
で、実行されたステップがオペレーティング・システム
・カーネルへのＤＯＳＣＡＬＬの試みをインターセプト
して、代わりに適切な管理論理機能を含む初期化／終了
ルーチンを実行するステップを示す図である。
【００２６】図５は、本発明を実施することができる典
型的なコンピュータ・システムを示す図である。
【００２７】通常のＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬのプロセ
スは、図１で示される。図１のボックス１で、通常のＯ
Ｓ／２実行可能環境で実行のため起動されつつある適用
業務プログラムが示される。適用業務プログラムは、事
前ロードされなければならないＤＬＬの参照リストを含
む実行可能ヘッダ(ＥＸＥ ＨＥＡＤＥＲ)を持つ。それ
らの中に、図で示されるように、ＤＯＳＣＡＬＬＳ.Ｄ
ＬＬ参照がある。図１のボックス２で示されるように、
このＤＬＬは、初期化／終了ルーチンに必要なカーネル
・コードを含み、オペレーティング・システムのその他
のコンポーネントにリンクする。
【００２８】次に図２において、インターセプトＤＬＬ
参照"ＤＯＳＣＡＬＬＸ"の機能が示されている。適用業
務プログラムの実行可能ヘッダ情報は、ＤＬＬ参照リス
トを修正して当初のＤＯＳＣＡＬＬＳ参照仕様を再書き
込みした"ＤＯＳＣＡＬＬＸ"を持つ。この例で、"ＤＯ
ＳＣＡＬＬＸ"は、インターセプトＤＬＬに関し任意に
選択した名前である。次に、システムの動作は、置換初
期化／終了ルーチンと資産管理論理とを含むＤＯＳＣＡ
ＬＬＸ.ＤＬＬへのアクセスに進む。この資産管理論理
には、この適用業務プログラムを実行させるために現在
有効な使用許諾があるかどうか、どのような使用許諾の
制限または回数があるか、ユーザ制限を越えたか否か、
機械識別番号は許諾された識別番号と一致するか、許諾
された使用の回数、使用の全体の経過時間、および使用
期限を使い果たしたか否か等々を判断するに必要な論理
と、当ルーチンで取り扱われる若干の論理管理事項とが
含まれる。
【００２９】図２のボックス１に、本来のＤＯＳＣＡＬ
ＬＳ.ＤＬＬを置き換えるＤＯＳＣＡＬＬＸを備え持つ
適用業務プログラムの実行可能ヘッダ情報(ＥＸＥ Ｈ
ＥＡＤＥＲ)が示されている。ボックス３には、このＤ
ＬＬに対する初期化／終了ルーチンと管理論理とを含む
ＤＯＳＣＡＬＬＸと名づけられたインターセプトＤＬＬ
が示されている。同図にはまた、適用業務プログラムの
呼出しと実行が定められた制限内であるとインターセプ
トＤＬＬが判断した時のＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬカー
ネルへのリンクが示されている。これは、図２のボック
ス３からボックス２へのＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬカー
ネルのリンクによって示されている。
【００３０】図３には、インターセプトＤＬＬ挿入ルー
チンの図式が示されている。動作はブロック４で始ま
り、ＤＯＳＣＡＬＬＳ.ＤＬＬカーネル仕様に関し適用
業務プログラムのヘッダをサーチするブロック５へ進
む。ブロック５でこのサーチが行われ、ＤＯＳＣＡＬＬ
Ｓ.ＤＬＬカーネル呼び出しを見つけると、ブロック６
で、ＤＬＬカーネルがインターセプトＤＬＬの識別名で
置き換えられる。置き換えが完了すると、プロセスはブ
ロック７で終了する。
【００３１】図３のプロセスによって修正された適用業
務プログラム・ヘッダを持つ適用業務プログラムをユー
ザが起動する場合の全般動作が、図４で示される。動作
は、ブロック８で、適用業務プログラムを起動するため
のユーザによる開始または初期コマンドによって始ま
る。
【００３２】ブロック９で、ユーザが名前またはコマン
ドで適用業務プログラムを起動し、それにより、ブロッ
ク１０で、オペレーティング・システムが適用業務プロ
グラム・ヘッダをサーチして事前ロードされるべき要求
ＤＬＬを検索する。ブロック１１で、この要求ＤＬＬ
が、オペレーティング・システムによってロードされ、
ブロック１２で、インターセプトＤＬＬであるＤＬＬが
実行され、図２のボックス３で示されたように、管理機
能論理を備えた初期化ルーチンが実行される。ブロック
１２の実行の結果、ブロック１３でユーザの適用業務プ
ログラムは実行が許されるか否かが判断される。許され
る場合、図２のボックス３で示された本来のＤＬＬカー
ネルへのパススルー（制御伝達）が発生する（ブロック
１５）。そのため、ブロック１６で、当初のＤＯＳＣＡ
ＬＬＳ.ＤＬＬカーネル開始／終了ルーチンが実行され
る。ブロック１７で、適用業務プログラムの実行が継続
し、適用業務プログラムの終了次第、制御がオペレーテ
ィング・システムへ戻され（ブロック１８）、管理機能
論理終了ルーチンが実行され（ブロック１９）、プロセ
スが終了する（ブロック２０）。
【００３３】図４のブロック１３に戻って、定められた
使用パラメータに合致していないことを示す管理論理機
能によって、ユーザまたは適用業務プログラムの実行が
許されない場合は、実行が否定されたことを標示し、
「未許諾プログラム」や「許諾制限逸脱」、「許諾回数
を越える使用」等の関連理由を記述したメッセージがユ
ーザに表示される。
【００３４】当業者には明らかなように、インターセプ
トＤＬＬの開始／終了ルーチンの実行動作に関し、いか
なる特定の管理論理機能をも容易にプログラムすること
ができる。適切な管理上の判断は、数多くのレジスタを
参照することによって容易に実行できるであろう。その
ようなレジスタには、ユーザ・ワークステーションまた
は端末とのネットワーク上での交信によって定期的に更
新できる使用許諾制限、使用許諾者識別番号リスト、使
用時間又は使用回数等が事前にロードされる。
【００３５】図５には、本発明を実施する典型的なコン
ピュータ・システム２１が示されている。該システム
は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）あるい
は国内または国際間にわたる分散複合ノード通信のよう
な通信ネットワークにおける典型的なノードを形成する
ものもある。
【００３６】図５において、コンピュータ・システム２
１は、オペレーティング・システムを組み込む中央処理
装置（ＣＰＵ）２２、プロセッサの常駐制御コードのた
めの読取専用メモリ（ＲＯＭ）、および演算論理機構
（ＡＬＵ）を含む。操作員と交信するためのＣＲＴのよ
うな表示装置２３、プリンタまたはその他の手段が、Ｃ
ＰＵ２２に接続する。マウス、キーボード、ジョイステ
ィック、音声入力装置およびその他のユーザ入力装置２
４がＣＰＵに接続する。ＣＰＵ２２とディスク記憶装置
２６または大容量メモリ２５等の直接アクセス記憶装置
との間の双方向通信もまたシステムに備えられる。マル
チメディア端末またはパーソナルコンピュータの場合の
ように音声出力装置２７が該システムに接続する場合も
あり、また、当該コンピュータ・システム２１が多数の
別のコンピュータ・システムと通信ネットワークまたは
ＬＡＮを介して接続できるように、通信リンク２９に接
続した通信ポートを持った周辺入出力制御装置２８をシ
ステムに接続することもできる。
【００３７】好ましい実施例に関して本発明を上記の通
り図示説明したが、管理機能の様々な必要要件に合うよ
うに多くの管理機能ルーチンを、インターセプトＤＬＬ
の初期化／終了ルーチン・コードに組み入れることがで
きることは、当業者に明らかであろう。
【００３８】
【表１】ＤＬＬ初期化ヘッダを実施するＣによるソース
・コード見本 int _CRT_init(void); void _CRT_term(void); static PIB pib; static PTIB tib; unsigned long _System _DLL_InitTerm( unsigned long hModule, unsigned long ulFlag ) { switch(ulFlag) { case 0: // 'プログラム開始'を示す { if (_CRT_init() ==-1) // 不成功なら要求された return 0UL; // ロード失敗 // プログラムは実行が試みられている . . . . // 実行するプログラム名を受け取る１つの方法は // DosGetInfoBlocks(&tib,&pib); を使用する // pib->pib_pchcmd はプログラムを開始するために // 使用されるコマンド行を保持する if ( PermissionToRun() ) // 必要な検査を実行する return(1UL); // OK - ロード成功 return(0UL); // ロード失敗 break; } case 1: // 'プログラム停止'を示す { _CRT_term(); // 終了ロジックの実行 return 1UL; // OK } } return 0ul; }
【００３９】
【表２】インターセプトＤＬＬのためのモジュール定義
ファイル見本 以下はＤＯＳＣＡＬＬＸ.ＤＬＬという名のインターセ
プトＤＬＬを作成するために使用できるモジュール定義
ファイルのサンプルである。ＤＬＬ ＤＯＳＣＡＬＬＸ
におけるエキスポート(Export)は、ＤＯＳＣＡＬＬＳに
おけるエキスポートへの制御伝達（パススルー）そのも
のである点注意されたい。 ----------------------------------------------------------------- LIBRARY DOSCALLX INITINSTANCE TERMINSTANCE PROTMODE DATA NONSHARED MULTIPLE LOADONCALL CODE SHARED LOADONCALL IMPORTS aOOOOOOl = DOSCALLS.1 aOOOOOO2 = DOSCALLS.2 aOOOOOO3 = DOSCALLS.3 . . . . . . aOOOO500 = DOSCALLS.500 EXPORTS aOOOOOOl @l aOOOOOO2 @2 aOOOOOO3 @3 . . . . aOOOO500 @500 _CRT_init まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示
する。 （１）プロセッサと、プログラム・メモリと、プログラ
ムを実行するためのオペレーティング・システムとを備
え持つコンピュータ・システムにおいて、適用業務プロ
グラムの実行の試みを上記プロセッサによって検出する
ことによって適用業務プログラムの利用を管理する方法
であって、ダイナミック・リンク・ライブラリ（ＤＬ
Ｌ）参照を保持する適用業務プログラムのヘッダ部分を
読み取るステップと、上記適用業務プログラムの上記ヘ
ッダ部分において識別されるＤＬＬルーチンを上記プロ
グラム・メモリにロードするステップと、上記ＤＬＬル
ーチンに含まれるプログラム論理を実行するステップ
と、少くとも１つの上記ＤＬＬルーチンの実行が上記適
用業務プログラムの実行を許可する管理条件論理を満た
すと判断する場合にのみ、上記適用業務プログラムを実
行させるためのオペレーティング・システムのカーネル
を含むＤＬＬをプログラム・メモリにロードするステッ
プと、を含む適用業務プログラムの利用を管理する方
法。 （２）上記適用業務プログラムの使用の試みのレコード
として、上記管理条件を含む少くとも１つの上記ＤＬＬ
の実行を上記メモリに記録するステップを更に含む上記
（１）に記載の適用業務プログラムの利用を管理する方
法。 （３）上記適用業務プログラムの識別子のレコードを上
記メモリに記録するステップを更に含む上記（２）に記
載の適用業務プログラムの利用を管理する方法。 （４）上記適用業務プログラムの実行開始時間のレコー
ドを上記メモリに記録するステップを更に含む上記
（３）に記載の適用業務プログラムの利用を管理する方
法。 （５）上記適用業務プログラムの実行の終了時点で、上
記オペレーティング・システムから、上記管理条件論理
を含む少くとも１つのＤＬＬへ動作制御を渡すステップ
を更に含む上記（１）、（２）、（３）または（４）に
記載の適用業務プログラムの利用を管理する方法。 （６）上記適用業務プログラムの実行終了時間のレコー
ドを上記メモリに記録するステップを更に含む上記
（５）に記載の適用業務プログラムの利用を管理する方
法。 （７）上記適用業務プログラムのヘッダ部分をサーチし
て上記オペレーティング・システムのカーネルＤＬＬへ
の参照を見い出すステップと、上記適用業務プログラム
のヘッダ部分における上記ＤＬＬ参照を、置き換えＤＬ
Ｌを識別する置き換えＤＬＬに置き換えるステップであ
って、当該置き換えＤＬＬが、管理条件が満たされる場
合にのみ上記置き換えＤＬＬから上記適用業務プログラ
ム実行オペレーティング・システムのカーネルＤＬＬへ
実行制御を渡すための条件つきポインタを持つ管理条件
論理を含む、置き換えステップと、を更に含む上記
（１）、（２）、（３）、（４）、（５）または（６）
に記載の適用業務プログラムの利用を管理する方法。 （８）上記適用業務プログラム使用の試みの上記レコー
ドを、上記適用業務プログラムの使用が許諾された制限
を表す事前に記憶された数と比較するステップと、上記
使用の試みが上記許諾された制限を越えない場合にの
み、上記オペレーティング・システムのカーネルを含む
上記ＤＬＬを上記プログラム・メモリにロードするステ
ップと、を更に含む上記（２）、（３）または（４）に
記載の適用業務プログラムの利用を管理する方法。 （９）プロセッサと、プログラム・メモリと、プログラ
ムを実行するためのオペレーティング・システムと、そ
の使用が管理される少くとも１つの適用業務プログラム
・ソフトウェア資産とを備え持つコンピュータ・システ
ムにおけるコンピュータ・ソフトウェア資産の管理シス
テムであって、上記適用業務プログラム・ソフトウエア
資産のヘッダ部分を読み取って該ヘッダ部分に記載され
ているダイナミック・リンク・ライブラリ（ＤＬＬ）参
照を見い出す手段と、上記見い出したＤＬＬを上記プロ
グラム・メモリにロードする手段と、上記ロードしたＤ
ＬＬに含まれるプログラム論理を実行する手段と、少な
くとも１つの上記ＤＬＬのプログラム論理の実行に応答
して、オペレーティング・システムのカーネルを含む他
のＤＬＬをプログラム・メモリにロードし、少くとも１
つの上記ＤＬＬのプログラム論理の実行によって所定の
管理条件論理が満たされると判断される場合にのみ、上
記適用業務プログラムの実行を許可する手段と、を含む
コンピュータ・ソフトウェア資産の管理システム。
【００４０】
【発明の効果】本発明は、各適用業務のヘッダ情報から
オペレーティング・システム・カーネルＤＬＬ参照をサ
ーチし、このオペレーティング・システム・カーネルＤ
ＬＬ参照をインターセプト・ルーチンＤＬＬ参照に置き
換えることによって、適用業務プログラムの実行呼出し
の試みを検出する。インターセプト・ルーチンは適用業
務プログラム呼出しの試みに応答して起動されるもの
で、適用業務プログラム実行に先行し必要なソフトウェ
ア資産管理機能に関する管理論理を含んでいる。これら
の構成により、分散環境ないしネットワーク環境下で
も、ソフトウエア資源の適正な使用・管理がはかられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＯＳ／２環境で動作する適用プログラムがその
記述的なヘッダの中にＤＯＳＣＡＬＬ要求を含むＤＬＬ
の事前ロードのためのＤＬＬ参照リストをどのように含
むかを視覚的に示す図である。
【図２】ＤＯＳＣＡＬＬインターセプトＤＬＬシーケン
スを含む本発明の好ましい実施例の動作を示す図であ
る。
【図３】適用業務プログラム・ヘッダにおけるＤＯＳＣ
ＡＬＬに関する置換を行う初期プロセスを示す図であ
る。
【図４】図２の動作の論理の流れを示す図である。
【図５】本発明を実施することができる典型的なコンピ
ュータ・システムを示す図である。
【符号の説明】
２１ コンピュータ・システム ２２ ＣＰＵ ２３ 表示装置 ２４ ユーザ入力装置 ２５ メモリ ２６ ディスク記憶装置 ２７ 音声出力装置 ２８ 周辺入出力制御装置 ２９ 通信リンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】プロセッサと、プログラム・メモリと、プ
    ログラムを実行するためのオペレーティング・システム
    とを備え持つコンピュータ・システムにおいて、適用業
    務プログラムの実行の試みを上記プロセッサによって検
    出することによって適用業務プログラムの利用を管理す
    る方法であって、 ダイナミック・リンク・ライブラリ（ＤＬＬ）参照を保
    持する適用業務プログラムのヘッダ部分を読み取るステ
    ップと、 上記適用業務プログラムの上記ヘッダ部分において識別
    されるＤＬＬルーチンを上記プログラム・メモリにロー
    ドするステップと、 上記ＤＬＬルーチンに含まれるプログラム論理を実行す
    るステップと、 少くとも１つの上記ＤＬＬルーチンの実行が上記適用業
    務プログラムの実行を許可する管理条件論理を満たすと
    判断する場合にのみ、上記適用業務プログラムを実行さ
    せるためのオペレーティング・システムのカーネルを含
    むＤＬＬをプログラム・メモリにロードするステップ
    と、 を含む適用業務プログラムの利用を管理する方法。
  2. 【請求項２】上記適用業務プログラムの使用の試みのレ
    コードとして、上記管理条件を含む少くとも１つの上記
    ＤＬＬの実行を上記メモリに記録するステップを更に含
    む請求項１記載の適用業務プログラムの利用を管理する
    方法。
  3. 【請求項３】上記適用業務プログラムの識別子のレコー
    ドを上記メモリに記録するステップを更に含む請求項２
    記載の適用業務プログラムの利用を管理する方法。
  4. 【請求項４】上記適用業務プログラムの実行開始時間の
    レコードを上記メモリに記録するステップを更に含む請
    求項３記載の適用業務プログラムの利用を管理する方
    法。
  5. 【請求項５】上記適用業務プログラムの実行の終了時点
    で、上記オペレーティング・システムから、上記管理条
    件論理を含む少くとも１つのＤＬＬへ動作制御を渡すス
    テップを更に含む請求項１、２、３または４記載の適用
    業務プログラムの利用を管理する方法。
  6. 【請求項６】上記適用業務プログラムの実行終了時間の
    レコードを上記メモリに記録するステップを更に含む請
    求項５記載の適用業務プログラムの利用を管理する方
    法。
  7. 【請求項７】上記適用業務プログラムのヘッダ部分をサ
    ーチして上記オペレーティング・システムのカーネルＤ
    ＬＬへの参照を見い出すステップと、 上記適用業務プログラムのヘッダ部分における上記ＤＬ
    Ｌ参照を、置き換えＤＬＬを識別する置き換えＤＬＬに
    置き換えるステップであって、当該置き換えＤＬＬが、
    管理条件が満たされる場合にのみ上記置き換えＤＬＬか
    ら上記適用業務プログラム実行オペレーティング・シス
    テムのカーネルＤＬＬへ実行制御を渡すための条件つき
    ポインタを持つ管理条件論理を含む、置き換えステップ
    と、 を更に含む請求項１、２、３、４、５または６記載の適
    用業務プログラムの利用を管理する方法。
  8. 【請求項８】上記適用業務プログラム使用の試みの上記
    レコードを、上記適用業務プログラムの使用が許諾され
    た制限を表す事前に記憶された数と比較するステップ
    と、 上記使用の試みが上記許諾された制限を越えない場合に
    のみ、上記オペレーティング・システムのカーネルを含
    む上記ＤＬＬを上記プログラム・メモリにロードするス
    テップと、 を更に含む請求項２、３または４記載の適用業務プログ
    ラムの利用を管理する方法。
  9. 【請求項９】プロセッサと、プログラム・メモリと、プ
    ログラムを実行するためのオペレーティング・システム
    と、その使用が管理される少くとも１つの適用業務プロ
    グラム・ソフトウェア資産とを備え持つコンピュータ・
    システムにおけるコンピュータ・ソフトウェア資産の管
    理システムであって、 上記適用業務プログラム・ソフトウエア資産のヘッダ部
    分を読み取って該ヘッダ部分に記載されているダイナミ
    ック・リンク・ライブラリ（ＤＬＬ）参照を見い出す手
    段と、 上記見い出したＤＬＬを上記プログラム・メモリにロー
    ドする手段と、 上記ロードしたＤＬＬに含まれるプログラム論理を実行
    する手段と、 少なくとも１つの上記ＤＬＬのプログラム論理の実行に
    応答して、オペレーティング・システムのカーネルを含
    む他のＤＬＬをプログラム・メモリにロードし、少くと
    も１つの上記ＤＬＬのプログラム論理の実行によって所
    定の管理条件論理が満たされると判断される場合にの
    み、上記適用業務プログラムの実行を許可する手段と、 を含むコンピュータ・ソフトウェア資産の管理システ
    ム。
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