JPH07227741A - ダイヤルゲージ式芯出し装置 - Google Patents

ダイヤルゲージ式芯出し装置

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JPH07227741A
JPH07227741A JP2043594A JP2043594A JPH07227741A JP H07227741 A JPH07227741 A JP H07227741A JP 2043594 A JP2043594 A JP 2043594A JP 2043594 A JP2043594 A JP 2043594A JP H07227741 A JPH07227741 A JP H07227741A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲージの表示部を、定位置に静止させたまま
不動状態で計測を行うことができるダイヤルゲージ式芯
出し装置を提供する。 【構成】 ケーシング1に、主軸4、回り止めレバー8
及びダイヤルゲージ9とを取付け、主軸4にスライドカ
ラー7を軸芯方向摺動可能に外嵌し、スライドカラー7
を測定端子軸17に連動連結し、主軸4の先端部側にス
ライド軸12を軸心方向摺動可能に内嵌し、スライド軸
12とスライドカラー7とを、軸芯方向に一体移動可能
に連結し、ばね13によってスライド軸12の先端部を
主軸4先端から突出付勢せしめ、主軸4の先端部に固定
アーム27を取付け、固定アーム27の遊端部27bに
スイングアーム28を、一定角度範囲のみ揺動可能に枢
着し、このスイングアーム28に測定子取付部材29を
枢着してなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンター、
汎用フライス盤、中ぐり盤等の工作機械のスピンドルに
取付けて、ワークの内径や外径の芯出しを行うのに使用
されるダイヤル式芯出し装置に関するもの。
【0002】
【従来の技術】従来この種のダイヤル式芯出し装置は、
ケーシング内に主軸をケーシングの中心部を貫通して回
転可能に取付けると共に、このケーシングの外周面所要
部にケーシングの回り止めバーを取付け、前記主軸にス
ライドカラーを軸芯方向摺動可能に外嵌すると共に、こ
のスライドカラーをばねによって主軸先端側方向に付勢
せしめ、更に主軸の先端部には棒状測定子を突設したス
イングアームの中心部を枢着し、前記スライドカラーの
外周側所要部にダイヤルゲージの本体を取付けて、この
ダイヤルゲージの測定端子を、主軸の基端部側に突設し
たフランジ部の内端基準面に当接させると共に、前記ス
イングアームの両端突起部を前記スライドカラーの先端
部に突設したフランジ部の外端面に当接させるようにし
たものである。
【0003】この芯出し装置の使用にあたっては、この
装置を工作機械のスピンドルに取付け、回り止めバー
を、工作機械のテーブル上にマグネットスタンドで固定
した支柱に係止させて、ケーシングの回り止めを施す。
そして、工作機械のスピンドルを、計測するワークのお
よそ中心位置に移動させて、指で測定子の先端をワーク
の測定面に軽く接触させ、測定子が測定面に接触しダイ
ヤルゲージの指針が動き出すまでゲージの微調整ツマミ
で調整した後、スピンドルを低速回転させて、指針の触
れが零になるように工作機械のX・Y軸を適宜移動させ
ることにより、スピンドルの軸芯をワークの軸芯と一致
させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の芯出し装置
においては、ケーシングが回り止めされているため、工
作機械スピンドルの回転により主軸が回転しても、ゲー
ジ本体は回転することがなく、従って計測者は常にケー
シングの周方向定位置でダイヤルゲージの指針の表示を
見ることができる。しかしながら、この芯出し装置で
は、測定子がワークの測定面に接触して、スイングアー
ムが揺動することより、スライドカラーがばね付勢力に
抗して軸方向に押動されて、このスライドカラーと一体
のダイヤルゲージがその測定端子の軸方向に移動し、そ
れによりゲージの測定端子が主軸の前記フランジ部内端
基準面に当接して、ゲージ測定端子の移動量が指針によ
って表示されるようになっているため、ゲージ本体は、
ケーシングの周方向定位置にあるものの、このケーシン
グに対してダイヤルゲージの測定端子軸方向に移動し、
指針の表示が見難くなると云う問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑み、ゲージの
表示部を一定位置に静止させたまま不動状態で計測を行
うことができるダイヤルゲージ式芯出し装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ダイヤルゲージ式芯出し装置は、ケーシング1に主軸4
をケーシング1中心部を貫通して回転可能に取付けると
共に、このケーシング1の周面側所要部にはケーシング
1の回り止めレバー8とダイヤルゲージ9とを取付け、
この主軸4にスライドカラー7を軸芯方向摺動可能に外
嵌すると共に、このスライドカラー7を前記ダイヤルゲ
ージ9に設けた測定端子軸17に連動連結し、主軸4の
先端部側にスライド軸12を軸心方向摺動可能に内嵌
し、このスライド軸12とスライドカラー7とを、軸芯
方向に一体移動可能に連結すると共に、ばね13,26
によってスライド軸12の先端部が主軸4先端から突出
するように付勢せしめ、主軸4の先端部にこの主軸4か
ら横方向に延びる固定アーム27を取付け、この固定ア
ーム27の遊端部27bには、一端部28aにスライド
軸12の先端が当接するスイングアーム28の他端部2
8bを、一定角度範囲のみ揺動可能に枢着し、このスイ
ングアーム28の前記一端部28a側に測定子取付部材
29を枢着してなることを特徴とする。
【0007】請求項2に係るダイヤルゲージ式芯出し装
置は、スライド軸12に、このスライド軸12から横方
向に突出してスライドカラー7の先端を支持すると共に
主軸4の内部で所定ストローク間主軸4の軸芯方向に移
動可能な横ピン14を一体に設け、このスライド軸12
と主軸4との間にはスライド軸12を主軸4先端部側方
向に付勢する第1ばね13を設け、前記スライドカラー
7の外周部には、ダイヤルゲージ9の測定端子軸17か
ら横方向に一体突出した支持アーム20を受けるアーム
受けピン24を一体に突設し、前記支持アーム20をこ
のアーム受けピン24と共に主軸4先端部側方向に付勢
する第2ばね26を設けてなることを特徴とする。
【0008】請求項3に係るダイヤルゲージ式芯出し装
置は、固定アーム27の遊端部27bとスイングアーム
28の一端部との間にピボットベアリング33を介装し
てなることを特徴とする。
【0009】請求項4に係るダイヤルゲージ式芯出し装
置は、測定子取付部材29が、枢軸36によってスイン
グアーム28の一端部28a側に枢着されると共に、こ
の枢着36に介装された皿ばね37によってスイングア
ーム28に対し一定の回転力以下では回動不能となるよ
うにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1にあっては、測定子取付部材29に取
付けられた棒状測定子30をワーク等の測定面に適当な
圧接状態で接触させて、この棒状測定子30に外力が作
用すると、棒状測定子30及び測定子取付部材29と一
体関係にあるスイングアーム28が揺動支点33を中心
に揺動し、主軸4先端から突出しているスライド軸12
をばね13の付勢力に抗して押動する。このスライド軸
12の押動に伴いスライドカラー7が移動して、ダイヤ
ルゲージ9の測定端子軸17が移動し、指針19を動か
す。このとき、ダイヤルゲージ9はケーシング1に取付
けられているため、スライド軸12の移動に伴ってダイ
ヤルゲージ9の測定端子軸17が移動しても、ゲージ9
の表示部16aは動くことがない。
【0011】また、工作機械スピンドルの回転により主
軸4を回転させて、棒状測定子30を測定面に沿って主
軸4周りに回動させるに伴い、棒状測定子30に作用す
る外力が変化して、スイングアーム28がその揺動範囲
内において上述の場合とは逆向きに揺動するときは、ス
ライド軸12がばね13の付勢力により主軸4先端側方
向に移動し、これに伴いスライドカラー7が同方向に移
動して、ダイヤルゲージ9の測定端子軸17が移動し、
指針19を動かす。このときも同様に、測定端子軸17
の移動よって、ゲージ9の表示部16aが動くことはな
い。また、このダイヤルゲージ9は、ケーシング1が回
り止めレバー8によってその回転を阻止されているた
め、常に周方向の定位置に保持される。
【0012】請求項2にあっては、スイングアーム28
が揺動支点33中心に揺動して、スライド軸12を第1
ばね13の付勢力に抗して押動すると、スライドカラー
7の先端を支持している横ピン14により、このスライ
ドカラー7がアーム受けピン24と共に第2ばね26の
付勢力に抗してスライド軸12と同方向に移動し、しか
してアーム受けピン24の移動により支持アーム20が
押されて、ダイヤルゲージ9の測定端子軸17が移動
し、指針19が振れる。また、スイングアーム28が逆
向きに揺動すると、スライド軸12が第1ばね13の付
勢力により主軸4先端側方向に移動すると共に、第2ば
ね26の付勢力により支持アーム20が、アーム受けピ
ン24を伴ってスライドカラー7と共にスライド軸12
と同方向に移動し、スライドカラー7の先端が横ピン1
4に当接する。しかして、支持アーム20の移動により
ダイヤルゲージ9の測定端子軸17が移動し、指針19
が振れる。
【0013】請求項3にあっては、固定アーム27の遊
端部27bとスイングアーム28の一端部との間にピボ
ットベアリング33を介装したことにより、スイングア
ーム28は、固定アーム27に対して軽快且つ精確に揺
動して、スライド軸12を鋭敏且つ精巧に動作せしめ
る。
【0014】請求項4にあっては、測定子取付部材29
は、スイングアーム28に対して枢軸36を中心に回動
可能であるが、皿ばね37によってスイングアーム28
に対し一定の回転力以下では回動不能となる。つまり、
測定子取付部材29は、これに皿ばね37のばね力を上
回る回転力を作用させることにより、スイングアーム2
8に対して回転可能となる。従って、この測定子取付部
材29は、スイングアーム28に対する取付角度を任意
に調整できると同時に、その調整した任意の角度に固定
させることができる。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
本発明に係るダイヤルゲージ式芯出し装置の外観正面図
を示す図1及びその縦断面側面図を示す図2において、
1は筒状のケーシング、2は、ケーシング1内に同心状
に嵌挿されて、固定ねじ3によりケーシング1と一体に
固定された固定スリーブ、4は、固定スリーブ2を同心
状に貫通して固定スリーブ2及びケーシング1の上下両
端から突出するように延びる主軸で、固定スリーブ2の
先後両端部に設けられたスラスト及びラジアル荷重用の
軸受5,6によってケーシング1に対し回転のみ可能に
取付けられている。この主軸4と固定スリーブ2との間
には、主軸4に外嵌されたスライドカラー7が、主軸4
外周面及び固定スリーブ2内周面に対しそれぞれ必要最
小限の遊動間隙をもって軸芯方向摺動可能に介挿されて
いる。また、ケーシング1の周面側所要部にはケーシン
グ1の回り止めレバー8とダイヤルゲージ9とが取付け
られている。
【0016】前記主軸4の先端部側には中空部11が同
芯状に設けてあって、この中空部11にスライド軸12
が必要最小限の遊動間隙をもって軸芯方向摺動可能に内
嵌され、このスライド軸12は、前記中空部11の内奥
部に設けられた圧縮コイルばねからなる第1ばね13に
よって、主軸4の先端から突出するように付勢されてい
る。また、スライド軸12の後端部側には、横ピン14
が、このスライド軸12を直径方向に貫通して主軸4の
外径よりも長く且つスライドカラー7の外径よりも短く
突出した状態に固定されている。この横ピン14は、図
2に示すように、主軸4に貫設された横孔15内におい
てスライド軸12と共に所定ストローク間主軸4の軸方
向に移動可能であって、常時スライドカラー7の先端を
支持している。
【0017】前記ダイヤルゲージ9は、図2及び図6に
示すように、ゲージ本体16とこれに相対移動可能に設
けられた測定端子軸17とからなる周知構造のもので、
測定端子軸17の移動量を歯車機構18により拡大し、
ゲージ本体16側に設けられた表示部16aの指針19
(図1参照)によって微小寸法を指示させるようになっ
ている。図6に示すように、測定端子軸17には、この
端子軸17から横方向に延びる支持アーム20が一体突
設され、この支持アーム20の先端部は、ゲージ本体1
6側に測定端子軸17と平行に条設されたガイド溝21
により案内される。このダイヤルゲージ9のゲージ本体
16は、ケーシング1の周壁部に貫設された取付用開口
部1aに取付け固定されている。
【0018】前記スライドカラー7には、図7に示すよ
うに、その外周面の長手方向中間部位に台座22がビス
23で固着され、この台座22からアーム受けピン24
が横方向に一体突設されている。この台座22は、固定
スリーブ2の周壁部に貫設された貫通口25内に収まる
ように配設されていて(図2参照)、アーム受けピン2
4が、ダイヤルゲージ9の測定端子軸17に突設された
支持アーム20を受けるように台座22からゲージ本体
16の裏面側開口部Oを通ってゲージ本体16内に突入
しており、そして上記支持アーム20をアーム受けピン
24と共に主軸4の先端部側方向に付勢するための圧縮
コイルばねからなる第2ばね26が、支持アーム20と
ダイヤルゲージ9のゲージ本体16との間に介装されて
いる(図6参照)。尚、第2ばね26は、第1ばね13
よりもばね圧の十分小さいものを使用することができ
る。
【0019】一方、図2に示すように、主軸4の先端部
には、この主軸4から横方向に延びる固定アーム27の
基端部27aが取付けられ、この固定アーム27の遊端
部27bには、一端部28aにスライド軸12の先端が
当接するスイングアーム28の他端部28bが、一定角
度範囲のみ揺動可能に枢着され、このスイングアーム2
8の一端部28a側に測定子取付部材29が所要角度で
固定可能に枢着され、そしてこの測定子取付部材29に
棒状測定子30が固定用ねじ31によって着脱可能に取
付け固定される。
【0020】前記固定アーム27の基端部27aは、図
1及び図2に概略示すように、主軸4先端部をその直径
方向両側から挟持するような二股状に形成されていて、
その二股部間に主軸4の先端部を挟持した状態で締結用
ねじ32を締結することにより、この主軸4先端部に固
定される。
【0021】図3は、固定アーム27とスイングアーム
28との連結状態を縦断面図で示したもので、固定アー
ム27の断面コ字状遊端部27bと、このコ字状遊端部
27b内に嵌合されたスイングアーム28の他端部28
bとの間に、両側一対のピボットベアリング33,33
が介装されており、各ピボットベアリング33は、スイ
ングアーム28の他端部28bに設けられたボールベア
リング33aと、固定アーム27の遊端部27bを貫通
するように螺入されて尖端部がボールベアリング33a
の中心部に相対回転可能に係合するピボット軸33bと
からなる。従って、このようなピボットベアリング33
の採用により、スイングアーム28が固定アーム27に
対し軽快且つ精確に揺動して、スライド軸12を鋭敏且
つ精巧に動作せしめることができ、それによって高精度
の測定を行うことができる。
【0022】図5は、スイングアーム28の他端部28
bが固定アーム27の断面コ字状遊端部27bに一定角
度範囲揺動可能に枢着されている状態を一部断面正面図
で示すもので、スイングアーム28が図2及び図5の実
線図示状態にあるとき、即ちこのスイングアーム28の
一端部28aがスライド軸12の先端を主軸4先端から
所定長さ突出付勢されている状態に支持しているとき、
スイングアーム28の他端部28b上面に形成されたス
トッパー面34が、固定アーム27のコ字状遊端部27
bの底壁面35に当接し、これによってスイングアーム
28は、図2及び図5の実線図示位置から反時計回り方
向、つまり第1ばね13の付勢力に抗してスライド軸1
2を押動する方向には揺動可能ではあるが、上記実線図
示位置からから時計回り方向には揺動不能となる。従っ
て、スイングアーム28は、常時は図5の実線図示位置
に保持された状態にある。尚、図5には、スイングアー
ム28が同図に関して反時計回り方向、即ちスライド軸
12を押動する方向に揺動した状態を仮想線で示してい
る。
【0023】図4には、スイングアーム28の一端部2
8aへの測定子取付部材29の枢着状態を縦断面図で示
している。即ち、測定子取付部材29は、スイングアー
ム28の一端部28aをその両側から挟むような両側一
対の板部29a,29bを有し、これらの板部29a,
29bでスイングアーム28の一端部28aを挟んだ状
態で、一方の板部29a側から枢軸36をスイングアー
ム28の一端部28aに貫通させると共に、この枢軸3
6の先端部にはスイングアーム28と他方の板部29b
とに圧接する皿ばね37を介装し、そしてこの他方の板
部29b側から締付用ボルト38を枢軸36の先端部に
螺入し締結している。
【0024】従って、この測定子取付部材29は、スイ
ングアーム28に対して枢軸36を中心に回動可能であ
るが、皿ばね37によってスイングアーム28に対し一
定の回転力以下では回動不能となる。つまり、測定子取
付部材29は、これに皿ばね37のばね力を上回る回転
力を作用させることにより、スイングアーム28に対し
て回転可能となる。従って、この測定子取付部材29
は、スイングアーム28に対する取付角度を任意に調整
できると同時に、その調整した任意の角度に固定させる
ことができる。
【0025】図2において、39は、主軸4の先端部に
外嵌された状態で軸受6を保持するスペーサーであり、
40は、同じく主軸4の先端部に外嵌された状態でスペ
ーサー39と固定アーム27との間に介装されたばねワ
ッシャーで、前記スペーサー39を軸受6側に押し付け
ている。尚、主軸4の基端部側に設けてある軸受5は、
この主軸4に一体突設されたフランジ部4aで保持され
ている。また、図1及び図2において、41は、芯出し
装置の使用にあたって主軸4側を工作機械のスピンドル
Sに固定するためのホルダーで、このホルダーSと主軸
4とはアダプター42を介して着脱可能に連結される。
また、43は、工作機械のテーブルT上にマグネットス
タンドMで固定された支柱Pで、この支柱Pに回り止め
レバー8を係止させて、ケーシング1の回り止めを行う
ものである。
【0026】以上説明したような構成を有するダイヤル
ゲージ式芯出し装置の使用にあたっては、先ず、主軸4
の基端部をアダプター42を介してホルダーSに固定
し、このホルダーSを工作機械のスピンドルSに固定
し、更に回り止めレバー8をマグネットスタンドM上の
支柱Pに係止させて、ケーシング1の回り止めを施す。
そして、例えば図2に示すようなワークWの穴部Hの芯
出しを行う場合には、工作機械のスピンドルSをワーク
Wの穴部Hのおよそ中心位置に移動させ、スイングアー
ム28に対する測定子取付部材29の取付角度を適宜調
整して、棒状測定子30の球状先端部30aを、穴部H
の内周面に接触させる。こうして棒状測定子30をワー
クWの穴部H内周面に接触させ、ダイヤルゲージ9の指
針19が動き出すまでダイヤルゲージ9の微調整ツマミ
(図示省略)で調整した後、工作機械のスピンドルSを
低速回転させて、指針19の触れが零になるように工作
機械のX・Y軸を適宜移動させながら、スピンドルSを
ワークW穴部Hの芯出しを行う。
【0027】この芯出し測定において、棒状測定子30
の球状先端部30aを穴部Hの内周面に接触させると、
棒状測定子30に外力が作用して、棒状測定子30及び
測定子取付部材29と一体関係にあるスイングアーム2
8が、揺動支点たるピボットベアリング33部分を中心
に上向きに揺動して、主軸4先端から突出しているスラ
イド軸12を第1ばね13の付勢力に抗して押し上げ
る。こうしてスライド軸12が押し上げられると、スラ
イドカラー7の先端を支持している横ピン14により、
このスライドカラー7がアーム受けピン24と共に第2
ばね26の付勢力に抗して上向きに移動し、このアーム
受けピン24の移動により支持アーム20が押し上げら
れて、ダイヤルゲージ9の測定端子軸17が上動し、そ
れにより指針19が振れる。
【0028】この場合、ゲージ本体16がケーシング1
に固定されているため、スライド軸12の移動に伴って
ダイヤルゲージ9の測定端子軸17が移動しても、この
ゲージ本体16は、測定端子軸17の移動によって移動
することがない。もちろん、このダイヤルゲージ9は、
ケーシング1が回り止めレバー8によってその回転を阻
止されているため、常に周方向の定位置に保持される。
【0029】また、工作機械スピンドルSの回転により
主軸4を回転させて、棒状測定子30の球状先端部30
aを穴部H内周面に沿って摺動させるに伴い、棒状測定
子30に作用する外力が変化して、スイングアーム28
が揺動支点を中心にその揺動範囲内において下向きに揺
動するときは、スライド軸12が第1ばね13の付勢力
により下動し、即ち主軸4先端側方向に移動する。この
スライド軸12が下動すると、第2ばね26の付勢力に
より、支持アーム20がアーム受けピン24を伴って下
動し、スライドカラー7はその先端が横ピン14に当接
するまで下動する。しかして、支持アーム20の下動に
よりダイヤルゲージ9の測定端子軸17が下動し、指針
19が振れる。尚、この芯出し測定にあたっては、棒状
測定子30を穴部H内周面、即ち測定面に対し適当な圧
接状態で接触させて、スイングアーム28がスライド軸
12を常に第1ばね13の付勢力に抗して押圧しうる状
態にしておく。
【0030】以上説明した実施例では、スライド軸12
を主軸4先端側方向に付勢する第1ばね13の他に、測
定端子軸17に突設した支持アーム20をスライドカラ
ー7に突設したアーム受けピン24と共に主軸4先端側
方向に付勢する第2ばね26を設けているが、スライド
軸12とスライドカラー7とを一体移動可能に連結する
と共に、スライドカラー7とダイヤルゲージ9の測定端
子軸17とを一体移動可能に連結するようにすれば、第
2ばね26を省略することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、ケーシング
が回り止めレバーによりその回転を阻止されており、し
かもダイヤルゲージは、ケーシングに取付けられてい
て、スライド軸の移動に伴ってゲージの測定端子軸が移
動しても、表示部が動かないため、このゲージの表示部
を、ケーシングの周方向及びゲージの測定端子軸方向の
それぞれ定位置に静止させたまま不動状態で計測を行う
ことができ、従って指針の表示が非常に見易くなる。
【0032】請求項2によれば、スライド軸に横ピンを
一体に設けて、この横ピンによりスライドカラーの先端
を支持させる一方、またスライド軸と主軸との間にスラ
イド軸を主軸先端部側方向に付勢する第1ばねを設け、
スライドカラーの外周部には、ダイヤルゲージの測定端
子軸から横方向に一体突出した支持アームを受けるアー
ム受けピンを一体に突設し、前記支持アームをこのアー
ム受けピンと共に主軸先端部側方向に付勢する第2ばね
を設けているため、スライド軸とスライドカラーとを一
体移動可能に連結する構造、及びスライドカラーとゲー
ジの測定端子軸とを連動連結する構造がそれぞれ簡単と
なって、製作が容易となる。
【0033】請求項3によれば、固定アームの遊端部と
スイングアームの一端部との間にピボットベアリングを
介装したことにより、スイングアームが、固定アームに
対して軽快且つ精確に揺動して、スライド軸を鋭敏且つ
精巧に動作せしめることができ、それによって高精度の
芯出し測定を行うことができる。
【0034】請求項4によれば、測定子取付部材は、ス
イングアームに対する取付角度を任意に調整できると同
時に、その調整した任意の角度に固定させることがで
き、従って測定作業を非常に能率良く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイヤルゲージ式芯出し装置の外
観正面図である。
【図2】同芯出し装置の縦断面側面図である。
【図3】固定アームとスイングアームとの連結部分を示
す縦断面図である。
【図4】スイングアームと測定子取付部材との連結部分
を示す縦断面図である。
【図5】固定アームとスイングアームとの連結部分の一
部断面正面図である。
【図6】ケーシングに取付けられたダイヤルゲージを裏
側から見た説明図である。
【図7】スライドカラーとこれに設けたアーム受けピン
を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 固定スリーブ 4 主軸 7 スライドカラー 8 回り止めレバー 9 ダイヤルゲージ 12 スライド軸 13 第1ばね 14 横ピン 16 ゲージ本体 16a 表示部 17 測定端子軸 19 指針 20 支持アーム 24 アーム受けピン 26 第2ばね 27 固定アーム 28 スイングアーム 29 測定子取付部材 30 棒状測定子 33 ピボットベアリング 36 枢軸 37 皿ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに主軸をケーシングの中心部を
    貫通して回転可能に取付けると共に、このケーシングの
    周面側所要部にはケーシングの回り止めバーとダイヤル
    ゲージとを取付け、この主軸にスライドカラーを軸心方
    向摺動可能に外嵌すると共に、このスライドカラーを前
    記ダイヤルゲージに設けた測定端子軸に連動連結し、前
    記主軸の先端部側にスライド軸を軸心方向摺動可能に内
    嵌し、このスライド軸と前記スライドカラーとを、軸心
    方向に一体移動可能に連結すると共に、ばねによってス
    ライド軸の先端部が主軸先端から突出するように付勢せ
    しめ、前記主軸の先端部にこの主軸から横方向に延びる
    固定アームを取付け、この固定アームの遊端部には、一
    端部に前記スライド軸の先端が当接するスイングアーム
    の他端部を、一定角度範囲のみ揺動可能に枢着し、この
    スイングアームの前記一端部側に測定子取付部材を枢着
    してなるダイヤルゲージ式芯出し装置。
  2. 【請求項2】前記スライド軸には、このスライド軸から
    横方向に突出して前記スライドカラーの先端を支持する
    と共に前記主軸の内部で所定ストローク間主軸の軸芯方
    向に移動可能な横ピンを一体に設け、このスライド軸と
    主軸との間にはスライド軸を主軸先端部側方向に付勢す
    る第1ばねを設け、前記スライドカラーの外周部には、
    前記ダイヤルゲージの測定端子軸から横方向に一体突出
    した支持アームを受けるアーム受けピンを一体に突設
    し、前記支持アームをこのアーム受けピンと共に主軸先
    端部側方向に付勢する第2ばねを設けてなる請求項1に
    記載のダイヤルゲージ式芯出し装置。
  3. 【請求項3】前記固定アームの遊端部と前記スイングア
    ームの一端部との間にはピボットベアリングを介装して
    なる請求項1または2に記載のダイヤルゲージ式芯出し
    装置。
  4. 【請求項4】前記測定子取付部材は、枢軸によって前記
    スイングアームの一端部側に枢着されると共に、この枢
    着に介装された皿ばねによって前記スイングアームに対
    し一定の回転力以下では回動不能となっている請求項
    1、2または3に記載のダイヤルゲージ式芯出し装置。
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