JPH07227399A - 歯工・歯科用鉗子 - Google Patents

歯工・歯科用鉗子

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JPH07227399A
JPH07227399A JP4308794A JP4308794A JPH07227399A JP H07227399 A JPH07227399 A JP H07227399A JP 4308794 A JP4308794 A JP 4308794A JP 4308794 A JP4308794 A JP 4308794A JP H07227399 A JPH07227399 A JP H07227399A
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JP
Japan
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wing
pinching
lower edge
thread
forceps
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JP4308794A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ishizawa
隆之 石澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基部にロック機構2を介在させた鋏型鉗子本
体1の交差枢支部3より先端側の両作用杆部4の先端に
翼状挟圧片5を一体的に形成し、その翼状挟圧片5はそ
の頭端縁外周6を湾曲状7に形成するとともに下縁両側
に線糸案内溝8を設けさらに一方の翼状挟圧片5の前記
線糸案内溝8の外側下縁に他方の翼状挟圧片5の下縁厚
み方向に起立する線糸脱離ストッパ−9を屈曲形成した
歯工・歯科用鉗子である。 【作用効果】 型取り前工程としての歯肉の圧排作業
や、歯周疾患の治療に先立って歯牙の動揺を停止させる
ことを目的として行なわれる暫間固定法(バルカン氏
法)の実施などの際に用いられる歯工・歯科用鉗子で、
圧排糸や結紮線を確実に誘導、挟持し、安定状態で回転
動作その他の作業が促進され、また作業中周囲組織の損
傷を防止し、延いてはこの種作業の著しい効率性をもた
らすものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、型取り前工程として
の歯肉の圧排作業や、歯周疾患の治療に先立って歯牙の
動揺を停止させることを目的として行なわれる暫間固定
法(バルカン氏法)の実施などの際に用いられる歯工・
歯科用の鉗子に関する。
【0002】
【従来技術】印象型取りの際、歯肉溝が隙いていると組
織内部からの浸出液が、注入した半流動性の印象材料と
混ざり合って材質変化をもたらし、また鮮明度を失うと
いう不都合を生じるが、これを防ぐために歯肉の圧排が
施される。ところで、これまでに歯肉の圧排作業は、イ
ンストルメントと指先を使って一般に次の工程を経て行
われる。 (イ)形成歯の周囲に圧排糸をル−プ状に巻き付けたら
その両端を親指と人差し指でピ−ンと張るように保持す
る。 (ロ)インスツルメントを使用して形成歯の近心の歯肉
溝から圧排糸の挿入を始め、次いで遠心の歯肉溝に軽く
挿入する。 (ハ)(必要な場合はもう一本のインストルメントで圧
入済みの圧排糸を押えつつ)さらにインストルメントで
圧入操作を進めながら漸次近心方向に戻り、最終的に圧
排糸を歯肉溝の中に圧入する。 (ニ)そして近心の歯肉溝からはみ出している余分の圧
排糸端部をできるだけ歯間乳頭に近いところで切り取
る。 (ホ)最後に遠心の歯肉溝からはみ出している余分の圧
排糸端部(遠心端)を頬側面に沿って(即ち手前の残余
歯肉溝に)挿入し、近心の隣接面の部分で重ね合わせ、
最後端を僅かに残して他は全て歯肉溝内に挿入して完了
する。
【0003】しかしながらこの手法においては、インス
トルメントの操作に、一方向への傾斜、強弱の力加減、
正確な方向性、さらにそれらの確認、場合によって二本
のインストルメントの併用の必要など、かなりの熟練を
要求され、これらを術者が少しでも誤ると、作業中に圧
排糸が離脱したりはね上がり、圧排糸がフィニッシュ・
ラインの位置にとどまらない結果となり、或いは逆に深
く挿入し過ぎて組織に外傷を与え、歯肉痛を誘発し、後
に装着される鋳造冠の寿命を短縮することにもなりかね
ない。
【0004】他方、歯周疾患の治療に先立って歯牙の動
揺を停止させることを目的として、暫間固定法(バルカ
ン氏法)が施される。そしてこの方法の最終段階におい
ては、ステンレス製の結紮線の両端を合わせてねじる工
程があり、その道具として一般にホ−のプライヤ−が使
用され、特別に考案されたものとしては実開昭59−1
14108の「結紮用鉗子」がある。しかしながら、前
者のホ−のプライヤ−においては、結紮線の挟持が確実
に行なわれず作業中に結紮線が離脱しやすい、回転作業
も円滑動作性に欠けるなどの難点があり、後者の「結紮
用鉗子」は、先端を挟持方向と直交する屈曲部に形成し
た特殊形態のものであり、その先端の挟持圧、ねじり力
はその屈曲形成によりかえって弱まり、その他、屈曲部
背側に滑り止めを施すなどの工夫を凝らしているもの
の、鉗子そのものの回転動作に円滑性を欠いていること
前者のプライヤ−と同様であり、さらに円みを欠くその
先端形状は作業中に歯肉等を傷める虞がある。そして上
記のような事情のもとに実施される歯肉の圧排作業や暫
間固定法(バルカン氏法)は、今尚熟練を要求され、ま
た作業効率が極めて悪く、何らかの改善が望まれる実情
にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のこの
ような事情を踏まえて、圧排糸や結紮線を確実に誘導、
挟持し、安定状態で回転動作その他の作業が促進され、
また作業中周囲組織の損傷を防止し、延いてはこの種作
業の著しい効率性をもたらす歯工・歯科用鉗子を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基部にロック機構2を介在させた鋏型鉗
子であって、その鋏型鉗子本体1の交差枢支部3より先
端側の両作用杆部4の先端に翼状挟圧片5を一体的に形
成する。この翼状挟圧片5は、その下縁両側に結紮線な
いし圧排糸(以下「線糸」という)の案内溝8を設け
る。そしてさらに一方の翼状挟圧片5の前記線糸案内溝
8の外側下縁に他方の翼状挟圧片5の下縁厚み方向に起
立する線糸脱離ストッパ−9を屈曲形成して構成される
歯工・歯科用鉗子である。また、上記構成中の翼状挟圧
片5の頭端縁外周6を湾曲状7に形成した歯工・歯科用
鉗子である。さらに、上記各構成中、鋏型鉗子本体1の
ロック状態において交差枢支部3付近が軸方向に円胴状
3aを形成するように、交差枢支部3の円周方向に膨出
部3bを回設した歯工・歯科用鉗子である。
【0007】
【実施例】基部にロック機構2を介在させた鋏型鉗子で
あって、その鋏型鉗子本体1のロック状態において交差
枢支部3付近が軸方向に円胴状3aを形成するように交
差枢支部3の円周方向に膨出部3bを回設してある。そ
して前記交差枢支部3より先端側の両作用杆部4の先端
に翼状挟圧片5を一体的に形成し、その翼状挟圧片5は
蒲鉾型に似てその頭端縁外周6を湾曲状7に形成すると
ともに下縁両側にU字型の線糸案内溝8を設ける。そし
てさらに一方の翼状挟圧片5の前記線糸案内溝8の外側
下縁に他方の翼状挟圧片5の下縁厚み方向に起立する線
糸脱離ストッパ−9を屈曲形成して、歯工・歯科用鉗子
を構成する。
【0008】
【作用並びに効果】今、本発明の歯工・歯科用鉗子を使
用して、歯肉の圧排を行う場合を工程順に説明すると、 (イ)所定長さに切断した圧排糸を二つ折りして、親指
と人差し指でその折返し部を、中指と薬指で両端付近を
夫々摘んだうえ、その中間部を一方の翼状挟圧片5の下
縁両側の線糸案内溝8に引掛けて「く」の字型に突張っ
た状態で他方の翼状挟圧片5で挟持する(図3)。鋏型
鉗子本体1はロック状態。このとき圧排糸は、線糸案内
溝8に円滑に案内され、両翼状挟圧片5、5に確実且つ
強力に挟持され、両翼状挟圧片5、5の上方にル−プを
形成する。なお線糸脱離ストッパ−9は、以後の作業中
に圧排糸が脱離しないための安全弁的機能を果す。 (ロ)次いで形成歯の周囲にル−プ状圧排糸を巻き付け
たら鋏型鉗子本体1を軽く引いた状態で、その円胴状3
aを形成した交差枢支部3(膨出部3b)を親指と人差
し指で摘んで鋏型鉗子本体1を一方向に回転させつつ他
方の手でインストルメントを使用して形成歯の近心の歯
肉溝から遠心方向へ圧排糸の挿入を進める(図4、図
5)。即ちこれによりル−プ状圧排糸は漸次ねじられ
て、形成歯を締め付ける如く突張り状態でインストルメ
ントにより歯肉溝へ圧入されていくから、作業中に圧排
糸が離脱したりはね上がる虞がなく、圧排糸はフィニッ
シュ・ラインの位置に安定して留り、さらに深く挿入し
過ぎて組織に外傷を与えることもない。作業中の見通し
(視野)も極めて良好である。インストルメントも一本
使用で足りる。鋏型鉗子本体1の回転動作は、交差枢支
部3が円胴状に膨出しているので、円滑に操作される。
また鋏型鉗子本体1の回転動作において、翼状挟圧片5
は蒲鉾型に似てその頭端縁外周6を湾曲状7に形成して
あるので、周囲組織を傷めることを防止する。 (ハ)ル−プ状圧排糸の圧入操作を終了したら、ねじり
部分を切断し(これによってねじりは解ける)、歯肉溝
からはみ出している端部を頬側面に沿って(即ち手前の
残余歯肉溝に)挿入し、近心の隣接面の部分で重ね合わ
せ、最後端を僅かに残して他は全て歯肉溝内に挿入して
完了する(図6)。
【0009】次に本発明の歯工・歯科用鉗子を使用し
て、暫間固定法(バルカン氏法)を実施する場合を工程
順に説明すると、 (イ)歯間部接触点下を通した二つ折りの結紮線の両端
を、ロックを解除した鋏型鉗子本体1の先端の翼状挟圧
片5、5にて挟持する(図7)。この際、二条を成す結
紮線は両側の線糸脱離ストッパ−9間に誘導された状態
(さらに線糸案内溝8に案内されることもある)におい
て、両翼状挟圧片5、5に確実且つ強力に挟持される。
なお線糸脱離ストッパ−9が以後の作業中の結紮線の脱
離に対する安全弁的役割を果すこと、先の歯肉の圧排と
同様である。 (ロ)次いで鋏型鉗子本体1を軽く引いた状態で、その
円胴状3aを形成した交差枢支部3(膨出部3b)を親
指と人差し指で摘んで鋏型鉗子本体1を一方向に回転さ
せつつねじる(図8)。鋏型鉗子本体1の回転動作は、
交差枢支部3が円胴状に膨出しているので、円滑に操作
される。 (ハ)金冠鋏で、ねじった結紮線を約5mm残して切
り、最後にその断端を歯冠側に曲げて歯間部に圧入す
る。上記作業中、翼状挟圧片5は蒲鉾型に似てその頭端
縁外周6を湾曲状7に形成してあるので、周囲組織を傷
めることなく安心して作業が行える。
【0010】以上によって明らかなように、本発明に係
る歯工・歯科用鉗子をは、歯肉の圧排や暫間固定法(バ
ルカン氏法)の施術に当り、圧排糸や結紮線を確実に誘
導、挟持し、安定状態で回転動作その他の作業が円滑促
進され、また作業中周囲組織の損傷が防止されて安心作
業が約束され、延いてはこの種作業の著しい効率性をも
たらすものとして、まことに有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック解除状態の斜視図
【図2】ロック状態の斜視図
【図3】圧排糸の引掛け状態を示す斜視図
【図4】ル−プ状圧排糸を歯に巻付けインストルメント
で圧入開始状態の斜視図
【図5】鋏型鉗子本体を回転させつつ近心の歯肉溝から
遠心方向へ圧排糸の挿入を進めている状態の斜視図
【図6】ねじり部分を切断し、歯肉溝からはみ出してい
る断端部を近心の隣接面の部分で重ね合わせ最後端を僅
かに残して挿入を完了した状態の斜視図
【図7】歯間部接触点下を通した二条の結紮線の両端を
翼状挟圧片にて挟持した状態の斜視図
【図8】鋏型鉗子本体1を回転させて結紮線をねじって
いる状態の斜視図
【図9】結紮線のねじり部を残し切りして、その断端を
歯冠側に曲げて歯間部に圧入した状態の斜視図
【符号の説明】 1 鋏型鉗子本体 2 ロック機構 3 交差枢支部 3a 円胴状 3b 膨出部 4 作用杆部 5 翼状挟圧片 6 翼状挟圧片の頭端縁外周 7 湾曲状 8 線糸案内溝 9 線糸脱離ストッパ−

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部にロック機構(2)を介在させた鋏
    型鉗子本体(1)の交差枢支部(3)より先端側の両作
    用杆部(4)の先端に翼状挟圧片(5)を一体的に形成
    し、その翼状挟圧片(5)の下縁両側に線糸案内溝
    (8)を設け、さらに一方の翼状挟圧片(5)の前記線
    糸案内溝(8)の外側下縁に他方の翼状挟圧片(5)の
    下縁厚み方向に起立する線糸脱離ストッパ−(9)を屈
    曲形成した歯工・歯科用鉗子。
  2. 【請求項2】 翼状挟圧片(5)の頭端縁外周(6)を
    湾曲状7に形成した請求項1の歯工・歯科用鉗子。
  3. 【請求項3】 鋏型鉗子本体(1)のロック状態におい
    て交差枢支部(3)付近が軸方向に円胴状(3a)を形
    成するように、交差枢支部(3)の円周方向に膨出部
    (3b)を回設した歯工・歯科用鉗子。
JP4308794A 1994-02-17 1994-02-17 歯工・歯科用鉗子 Pending JPH07227399A (ja)

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JPH07227399A true JPH07227399A (ja) 1995-08-29

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JP (1) JPH07227399A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010187934A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Makoto Yokota 歯牙固定具
KR200458224Y1 (ko) * 2010-02-26 2012-01-30 조형준 벤드백 플라이어

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