JPH0722664Y2 - 赤目防止制御装置 - Google Patents

赤目防止制御装置

Info

Publication number
JPH0722664Y2
JPH0722664Y2 JP1988049820U JP4982088U JPH0722664Y2 JP H0722664 Y2 JPH0722664 Y2 JP H0722664Y2 JP 1988049820 U JP1988049820 U JP 1988049820U JP 4982088 U JP4982088 U JP 4982088U JP H0722664 Y2 JPH0722664 Y2 JP H0722664Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
red
irradiation
eye
light
pupil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988049820U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01155034U (ja
Inventor
正治 原
則一 横沼
英典 宮本
英也 井上
俊雄 匝瑳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP1988049820U priority Critical patent/JPH0722664Y2/ja
Publication of JPH01155034U publication Critical patent/JPH01155034U/ja
Priority to US07/974,781 priority patent/US5317361A/en
Priority to US08/076,498 priority patent/US5300970A/en
Priority to US08/181,967 priority patent/US5400113A/en
Application granted granted Critical
Publication of JPH0722664Y2 publication Critical patent/JPH0722664Y2/ja
Priority to US08/478,777 priority patent/US5537183A/en
Priority to US08/476,944 priority patent/US5682561A/en
Priority to US08/475,839 priority patent/US5543888A/en
Priority to US08/487,891 priority patent/US5687406A/en
Priority to US08/475,440 priority patent/US5563679A/en
Priority to US08/475,571 priority patent/US5682560A/en
Priority to US08/483,323 priority patent/US5640621A/en
Priority to US08/482,558 priority patent/US5697002A/en
Priority to US08/483,963 priority patent/US5717963A/en
Priority to US08/474,505 priority patent/US5526090A/en
Priority to US08/476,938 priority patent/US5822624A/en
Priority to US08/475,560 priority patent/US5508780A/en
Priority to US08/697,681 priority patent/US5720038A/en
Priority to US08/708,882 priority patent/US5664241A/en
Priority to US08/714,520 priority patent/US5630182A/en
Priority to US08/883,311 priority patent/US5815749A/en
Priority to US08/889,874 priority patent/US5950023A/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、閃光撮影時の赤目現象を防止するカメラの赤
目防止制御装置に関する。
B.従来の技術 赤目現象とは、電子閃光装置を用いたカラー写真撮影に
おいて、人間の眼が赤色または金色に光って写ることを
いう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電子閃光装置の
発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフィ
ルムに写って発生するものである。眼の網膜部分には毛
細血管が多数存在し、その血液中のヘモグロビンが赤色
であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのである。
赤目現象が写真で顕著に現れるのは、以下のような条件
下であることが経験的に判明している。
1) 撮影環境が暗い場合 人間の眼の瞳孔の大きさは周囲の明るさによって変化
し、暗い場合にはその直径が約7〜8mmに拡がってい
る。このときは眼への入射光量および反射光量は多くな
るので、当然赤目現象も目立ちやすい。
2) 電子閃光装置の発光部と撮影レンズ光軸との距離
が近い場合 眼の網膜部分はかなりの高反射率であると同時に、また
反射の指向性も高い。従って電子閃光装置の発光部と撮
影レンズ光軸とが近く、網膜による正反射光がそのまま
撮影レンズに入射しやすい位置関係に3つの要素(発光
部、撮影レンズ、眼)がある場合は、赤目は強く発生す
る。すなわち、被写体である人物の瞳が、撮影レンズと
閃光光源の発光部とを見込む角度が、ある程度以下の小
さい角度以下になっているときには、赤目は必ず発生す
る。経験的に、この角度は約2〜2.5度である。従っ
て、電子閃光装置の発光部を撮影レンズ光軸から離せば
赤目の発生が防止されるが、カメラから被写体までの距
離(以下、被写体距離と呼ぶ)により限界があり、被写
体距離が所定値以上では赤目を避けることは困難であ
る。
そこで、赤目現象を防止する技術が、従来から知られて
いる。例えば「psa JOURNAL」の1952年7月号には、撮
影前に目を明るい環境に慣らせておき、瞳孔を3mm以下
に縮小させた状態でフラッシュをたいて赤目を防止する
方法が開示されている。また、特公昭58-48088号公報に
は、瞳孔が閉じ動作をするのに必要な時間だけ撮影前に
予備照射ランプによるプリ照射を行ない、瞳孔がほぼ最
小径となったときに電子閃光装置の発光部を発光させて
写真撮影する技術が開示されている。さらに、特公昭58
-9130号公報には、2個の閃光放電管を設け、一方の放
電管をプリ発光して瞳孔を閉じさせた後、第2の放電管
をメイン発光して実際の撮影を行なう方法が開示されて
いる。
C.考案が解決しようとする問題点 ところで、上述の従来装置では、メイン発光の前にいず
れも1回だけプリ照射を行なっている。しかしながら、
1回のプリ照射では瞳孔が十分小さくならない人物もお
り、このような人物が被写体の場合には赤目が防止され
ない。
本考案の目的は、赤目防止用のプリ照射を複数回行な
い、いかなる被写体でも赤目防止が可能な赤目防止制御
装置を提供することにある。
D.問題点を解決するための手段 クレーム対応図である第1図により説明すると、本考案
に係る赤目防止制御装置は、被写体照明用の照射光を照
射する主閃光装置101と、人間の瞳孔を縮小せしめる照
射光を被写体に向けて照射する赤目防止用発光装置102
と、主閃光装置101の発光に先立って赤目防止用発光装
置102を所定時間間隔で複数回作動せしめる制御手段103
とを具備する。
E.作用 制御手段103は、主閃光装置101の発光に先立って赤目防
止用発光装置102を所定時間間隔で発光せしめる。これ
により、1回のプリ照射では瞳孔が十分に縮小しない人
物であっても瞳孔が十分に縮小し、赤目防止が確実に行
なえる。
F.実施例 第2図〜第8図に基づいて本考案の一実施例を説明す
る。
全体構成を示す第2図において、CPU1には信号伝達ライ
ンBL1によってレンズ駆動回路2,焦点検出回路3,測光回
路4,カメラ制御回路5が接続されている。焦点検出回路
3は、例えばCCD等から成る一対の受光素子を有し、撮
影レンズREおよび不図示の一対のレンズを介してこれら
の受光素子上に一対の被写体像を形成し、それぞれの受
光素子からの電気信号に基づいて被写体の結像面と予定
結像面とのずれ量およびその方向を表わす焦点検出信号
をCPU1に出力する。測光回路4は、被写体からの光を受
光する受光素子を有し、この受光素子の出力を測光デー
タとしてCPU1に出力する。
カメラ制御回路5には、絞り,シャッタ等の露出制御装
置6および液晶表示器等の表示装置7が接続されてい
る。このカメラ制御装置5は、CPU1からの指令により例
えば露出値やシャッタスピード等の撮影に関する情報を
表示装置7にて表示するとともに、露出制御装置6を駆
動して撮影を行なう。
レンズ駆動回路2にはフォーカシングレンズ8を駆動す
るモータ9が接続され、CPU1からのレンズ駆動信号によ
りモータ9を駆動制御してフォーカシングレンズ8を駆
動することによりフォーカシングを行う。ここで、レン
ズ駆動信号は、上述の焦点検出信号に基づいてCPU1に形
成される信号である。
また、CPU1には、外付けの電子閃光装置10およびこの電
子閃光装置10に一体に形成された赤目防止用発光装置11
が接続されている。電子閃光装置10は、発光素子として
のキセノン管Xe1、このキセノン管Xe1発光用の充電電荷
を蓄えるメインコンデンサ10a、このメインコンデンサ1
0aを充電する充電回路10bおよびキセノン管Xe1の発光開
始,終了を制御する発光回路10cを有する。充電回路10b
はメインコンデンサ10aの充電が完了し、キセノン管Xe1
の発光が可能になると充電完了信号をCPU1に出力する。
この充電完了信号が入力されるとCPU1は、後述する全押
しスイッチSW2のオンに伴って発光開始信号を発光回路1
0cに出力する。これに応答して発光回路10cは、メイン
コンデンサ10aの充電電荷をキセノン管Xe1に供給してキ
セノン管Xe1の発光を開始させる。また、発光中にCPU1
から発光停止信号が発光回路10cに入力されると、キセ
ノン管Xe1に供給される充電電荷を断ちキセノン管Xe1の
発光を停止させる。キセノン管Xe1の発光量は調光回路1
2で測光され、調光用測光データとしてCPU1に入力され
て予め定めた調光用基準発光量と比較され、この値を超
えるとCPU1が発光停止信号を出力する。
赤目防止用発光装置11は、人間の眼の瞳孔を縮小せしめ
る光を照射するキセノン管Xe2と、コンデンサ11aと、そ
の充電回路11bと、発光開始を制御する発光回路11cとを
有し、CPU1から作動信号が発光回路10cに入力されると
キセノン管Xe2が発光して、いわゆるプリ照射を行う。
この発光は極短時間のパルス発光であり、本実施例の装
置では、所定時間間隔でキセノン管Xe2を2度発光させ
る。
さらに、CPU1には、図示せぬレリーズ釦の操作に連動し
たレリーズスイッチSWが接続されている。このレリーズ
スイッチSWはスイッチSW1,SW2から構成され、レリーズ
釦が半押し状態でスイッチSW1がオンし、全押し状態で
スイッチSW2がオンする。CPU1はスイッチSW1がオンする
と、上述の焦点検出回路3および測光回路4を作動せし
め、焦点検出回路3から入力される焦点検出信号に基づ
き被写体までの距離D(第8図)を演算するとともに、
フォーカシングレンズ8を合焦位置に導くためのレンズ
駆動量を演算する。次いでこのレンズ駆動量に基づいて
フォーカシングレンズ8を合焦位置に駆動するためレン
ズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力する。またスイッ
チSW1のオンにより測光回路4からの測光データに基づ
いて被写体輝度Bを演算する。その後スイッチSW2がオ
ンされると、カメラ制御回路5を介して露出制御装置6
を駆動して撮影を行い、このとき必要に応じて電子閃光
装置10や赤目防止用発光装置11を作動せしめる。
さらにまた、CPU1には音声発生回路14が接続されてい
る。この音声発生回路14にはスピーカ15が接続され、CP
U1からの音声発生信号に応答してスピーカ15から音声を
発生せしめる。この音声は、これから赤目防止用のプリ
照射が行われるということは被撮影者に報知するための
ものであり、例えば「フラシュが3度光るまでチーズ」
とか「フラシュが3度光るまでポーズ」とか「フラシュ
が3度光るまで動かないで下さい」といった言葉が用い
られる。
さらに、CPU1は、閃光撮影時、演算された被写体距離D
および被写体輝度Bに基づいて、後述するように赤目現
象が発生する撮影条件か否かを判定する。そして、赤目
が発生する撮影条件であると判定されると赤目判定信号
を出力して赤目防止モードを設定し、スイッチSW2のオ
ンに応答して音声発生回路14に音声発生信号を出力して
これを作動せしめ、その後、赤目防止用発光装置11に作
動信号を出力して第1回目のプリ照射を行なわしめる。
しかる後、0.4秒経過したら再び赤目防止用発光装置11
を作動させて第2回目のプリ照射を行ない、この2回目
のプリ照射後0.1秒経過したらカメラ制御回路5を介し
て露出制御装置6を駆動せしめるとともに、発光回路10
cに発光開始信号を出力する。
ここで、第9図は、以上のように赤目防止発光装置11を
0.4秒の時間間隔を置いて2回発光させた場合と、1回
のみ発光させた場合に、それぞれ瞳孔が時間経過に伴っ
てどのように縮小するかを示している。
一点鎖線で示すように第1プリ照射のみを行った場合
は、発光後から0.3秒経過すると瞳孔の縮小速度が急速
になり、0.45秒程度経過すると遅くなっていく。そして
0.7秒経過した時点で赤目が発生しにくくなる瞳孔径Dp1
まで縮小する。
これに対し、実線で示すように第1プリ照射から0.3秒
経過後に第2プリ照射も行った場合は、急速な瞳孔の縮
小が0.45秒経過後も継続され、0.5秒経過した時点で瞳
孔径Dp1に達する。0.7秒まで経過すると瞳孔は、前記瞳
孔径Dp1からさらに小さくなり、赤目がより発生しにく
くなり瞳孔径Dp2に達する。
本実施例では、第1プリ照射から0.5秒、第2プリ照射
から0.1秒経過して、瞳孔径がDp1となった時点で閃光撮
影を行っているが、より高い赤目防止効果を望む場合は
0.7秒程度経過じた時点で閃光撮影を行ってもよい。
このように第2プリ照射を行うと、瞳孔が急速に縮小す
る時間が延長される。これにより、瞳孔径が所定値に達
するまでの時間が短縮され、また同一時間であれば、1
回のみの発光の場合より、小さい瞳孔径が得られる。
第2プリ照射は、本実施例のように瞳孔が比較的急速に
縮小している間(第1プリ照射からの経過時間が0.3秒
から0.5秒の間)に行うと、この急速な縮小速度が落ち
ることなく継続されるので、第1プリ照射から閃光撮影
までの時間を短縮させる効果が大である。
赤目防止効果を得るために必要なエネルギは、プリ照射
が1回のみの場合より本実施例のごとく2回の場合の方
が少なくても済むことが実験により確認されている。
1回のみのプリ照射の場合は、赤目防止用の閃光ガイド
ナンバーが2.8程度必要であったが、2回のプリ照射の
場合は2.54程度(2回分の閃光のガイドナンバーを二乗
平均した合成ガイドナンバー)で済んだ。この場合は、
ガイドナンバーを第1プリ照射に1.8、第2プリ照射に
1.8というように均等に割り振っても、また第1プリ照
射のガイドナンバーは大きくして2.08とし、第2プリ照
射のガイドナンバーは小さくして1.47としても、またこ
のガイドナンバーの大小を逆に割り振っても、またこの
ガイドナンバーの大小を逆に割り振っても同程度の効果
が得られることが確認された。
第1プリ照射のガイドナンバーを大きく第2プリ照射の
ガイドナンバーを小さくした場合は、第2プリ照射のた
めの充電時間を短縮できる効果がある。
また第1プリ照射のガイドナンバーを小さく第2プリ照
射のガイドナンバーを大きくした場合は、第1、第2の
両プリ照射による刺激の差が少なくなることにより、次
のような利点がある。
すなわち第1プリ照射の時点では瞳孔径が大きいため、
第1プリ照射のガイドナンバーが大きいと、撮影される
人の目に入射する閃光による刺激が過度となって、撮影
される人が不快感を抱くおそれがあるが、第1プリ照射
のガイドナンバーを小さくすることで、それによる刺激
を抑えることができ、この問題を解決することができ
る。また第2プリ照射の時点では瞳孔が縮小しているの
で、第2プリ照射のガイドナンバーが小さいと、目に入
射する閃光による刺激が過少となって、瞳孔を縮小させ
る効果が弱まるおそれがあるが、第2プリ照射のガイド
ナンバーを第1プリ照射より大きくすることで、この問
題を解決できる。
また被撮影者が第1プリ照射の時点で、脇見をしていて
第1プリ照射が目に入射しなかった場合でも、第2プリ
照射のガイドナンバーが大きいために、これだけでもか
なりの赤目防止効果が期待できる。この場合は、第2プ
リ照射から閃光撮影までの時間間隔を長め(0.4秒〜0.7
秒程度)にして、第2プリ照射のみを受けた人の瞳孔が
縮小する時間を確保した方がより効果的である。
以上の実施例の構成において、電子閃光装置10が主閃光
装置101を、CPU1が制御手段103をそれぞれ構成する。
次に、第3図〜第7図のフローチャートに基づいてCPU1
による制御の手順を説明する。
半押しスイッチSW1がオンすると第3図,第4図に示す
プログラムが起動され、まず第3図のステップS1でメモ
リを初期値にリセットするとともに、各回路をリセット
する。これにより、焦点検出回路3および測光回路4は
それぞれの受光素子の検出結果を電気信号に変換してCP
U1に入力する。次いで、ステップS2で焦点検出回路3か
らの焦点検出信号を読み込み、ステップS3で被写体距離
Dを演算してステップS4に進む。
ステップS4では、上述の焦点検出信号により得られる像
ずれ量およびずれ方向から、フォーカシングレンズ8を
合焦位置に導くためのレンズ駆動量を演算し、ステップ
S5でレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力して、モ
ータ9によりフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆動
する。
次にステップS6で測光回路4からの測光データを読み込
み、ステップS7でこの測光データに基づいて被写体輝度
Bを演算するとともに、第4図のステップS8でこの被写
体輝度BとISO感度とからシャッタスピードおよび絞り
値を演算する。これらのシャッタスピードおよび絞り値
は、ステップS9でカメラ制御回路5に出力される。カメ
ラ制御回路5は、これらの値を表示装置7にて表示す
る。
次にステップS10に進み、電子閃光装置10を使用する撮
影か否かを判定する。これは例えば、不図示の電子閃光
装置使用禁止スイッチによって電子閃光装置10の使用が
禁止されているか否か、あるいは被写体輝度Bの高低に
基づく電子閃光装置10使用の必要性の有無により判断さ
れる。ステップS10が肯定されると充電回路10bを作動し
て充電を開始し、ステップS11へ進む。ステップS10が否
定されるとステップS14で赤目防止モードを解除してス
テップS2に戻る。
ステップS11では、充電回路10bから充電完了信号が出力
されているか否かにより、電子閃光装置10のメインコン
デンサ10aの充電が完了したか否かを判定する。充電回
路10bから充電完了信号が出力されておりステップS11が
肯定されるとステップS12に進み、充電完了信号が未出
力でありステップS11が否定されるとステップS14に進
む。
ステップS12では、赤目が発生する撮影条件か否かを判
定する。この実施例では、以下に示すように被写体距離
Dと被写体輝度Bとによって赤目発生の可能性が判断で
きる。
第8図に示すように、瞳Pが写真上に写し込まれる場
合、瞳Pが撮影レンズREとキセノン管Xe1とを見込む角
度、すなわち瞳Pおよび撮影レンズREの中心を通る直線
l1と、瞳Pおよび電子閃光装置10のキセノン管Xe1の中
心を通る直線l2とのなす角度θが約2度以下になると赤
目が多く発生する。今、撮影レンズREとキセノン管Xe1
の各光軸間距離をHとすると、角度θは、 tanθ=H/D で表わされ、この式より被写体距離Dは、 D=H/tanθ …(1) で表わすことができる。したがって、例えば撮影レンズ
REと電子閃光装置10のキセノン管Xe1の光軸間距離Hを
0.1mとし、θ=2度以下で赤目が発生するものと規定し
た場合、赤目は被写体距離Dがほぼ、 D=28.6×0.1m=2.86m 以上で発生すると考えることができる。したがって、
(1)式で求めた被写体距離Dを赤目発生の撮影条件を
判定する基準値として用いることができる。
一方、被写体輝度Bが所定基準値を超えるほどに高いと
きは瞳孔が閉じているため、赤目現象はほとんど発生し
ない。これは換言すると、被写体輝度が人間の瞳孔が赤
目を引き起こすほどに大きくなるような所定基準値以下
で赤目が発生すると言うことができる。
以上から本実施例では、検出される被写体距離Dが基準
値である2.86m以上で、かつ被写体輝度Bが所定基準値
以下の場合には赤目が発生するものと判断するように
し、ステップS12でこれらの条件が満たされればステッ
プS13に進み、満たされなければステップS14に進む。ス
テップS13では赤目防止モードを設定し、その後ステッ
プS2に戻り、ステップS2以下の処理を繰り返す。なお、
上述の距離Hは、例えば電子閃光装置10側からキセノン
管Xe1の高さ位置に応じた信号がカメラ側に入力される
ことによりCPU1内で算出される。
この状態で全押しスイッチSW2(第2図)がオンすると
第5図〜第7図に示す割り込みルーチンが起動され、ま
ず第5図のステップS21で赤目防止モードが設定されて
いるか否かを判定する。否定判定されるとステップS24
に進み、肯定判定されるとステップS51に進む。ステッ
プS51では、音声発生回路14に音声発生信号を出力し、
スピーカ15から赤目防止用のプリ照射を行う旨の音声を
発生せしめる。次にステップS22に進み、赤目防止用発
光装置11に作動信号を出力してキセノン管Xe2を閃光発
光させる。すなわち第1回目のプリ照射を行う。これに
より被写体である人物はキセノン管Xe2の閃光を目視
し、眼の瞳孔が閉じる。
次いでステップS23で、キセノン管Xe2の発光後0.4秒経
過したか否かを判定する。これはキセノン管Xe2への発
光開始指令と同時にタイマを作動せしめるなどして計時
される。否定判定されると肯定判定されるまでステップ
S23に留まり上述の遅延時間を待ち、肯定判定されると
ステップS52に進む。ステップS52では、再び赤目防止用
発光装置11に作動信号を出力してキセノン管Xe2を発光
せしめる。すなわち第2回目のプリ照射を行なう。これ
により、被写体である人物は、再びキセノン管Xe2の閃
光を目視するので、第1回目のプリ照射で瞳孔が閉じな
かった場合でも第2回目のプリ照射で確実に瞳孔が閉じ
る。次にステップS53で、キセノン管Xe2の2回目の発光
後、0.1秒経過したか否かを判定し、肯定判定されると
ステップS24に進む。否定判定されると、肯定判定され
るまでステップS53に留まり、その後ステップS24に進
む。
ステップS24では、カメラ制御回路5を介して絞りを駆
動し、次いでステップS25でメインミラーをアップさ
せ、ステップS26でシャッタ先幕を走行させる。その
後、第6図のステップS27で電子閃光装置10使用の有無
を判定する。
ステップS27が否定されるとステップS31に進み、所定の
シャッタ開時間が経過しなか否かを判定する。ステップ
S31が否定されると、肯定されるまでステップS31に留ま
り所定のシャッタ開時間を待ち、肯定されると第7図の
ステップS34でシャッタ後幕を走行させ、ステップS35で
メインミラーをダウンさせ処理を終了させる。
ステップS27が肯定されるとステップS28へ進み、シャッ
タが全開したか否かを判定する。ステップS28が否定さ
れると、肯定されるまでステップS28に留まりシャッタ
の全開を待ち、肯定されるとステップS29で電子閃光装
置10の発光回路10cに発光開始信号を出力してキセノン
管Xe1の発光を開始させる。その後ステップS30に進み、
シャッタ開時間がシンクロ同調秒時になったか否かを判
定し、肯定されるとステップS34に進む。
ステップS30が否定されるとステップS32へ進み、キセノ
ン管Xe1の発光量が所定値になったか否かを判定する。
これは、上述した調光回路12で測光されてCPU1に入力さ
れる測光データに基づいて行われる。ステップS32が否
定されるとステップS30に戻り、肯定されるとステップS
33で発光回路10cに発光停止信号を出力し、キセノン管X
e1の発光を停止させる。その後処理はステップS34に進
む。これにより眼の瞳孔が最小になったときに閃光撮影
が行われるので赤目の発生が防止される。
以上の手順によれば、電子閃光装置10による主発光に先
立って、赤目防止用発光装置11によるプリ照射が0.75秒
間隔で2回行なわれるので、1回のプリ照射では瞳孔が
十分に縮小しない人物であっても、2回目のプリ照射で
十分に縮小する可能性が高く、これにより赤目が確実に
防止される。また、1回目のプリ照射は、他方を向いて
いる被写体をカメラに注目させるという効果もあり、2
回目のプリ照射時には必ずカメラに注目しているから、
確実に瞳孔が縮小し、これにより赤目が防止できる。
さらに、赤目防止用のプリ照射に先立って、これからプ
リ照射が行われることを報知する音声が発生されるの
で、これによっても被撮影者をカメラに注目させること
ができる。なお、音声発生回路13およびスピーカ15は、
セルフタイマー撮影の際の報知手段や他の報知手段と兼
用させることが望ましい。
また以上では、赤目防止用のプリ照射を主閃光発光に先
立って2回行なうようにしたが、3回以上行なうように
してもよい。さらに、被写体距離Dに応じてプリ照射の
発光回数を変えてもよい。さらにまた、主発光用のキセ
ノン管Xe1とプリ照射用のキセノン管Xe2とを個別に設け
たが、同一の発光管で主発光とプリ照射とを行なうよう
にしてもよい。
また、上述の音声に代えて、例えばカメラ前面のセルフ
タイマー計時用のLEDを点灯または点滅することにより
プリ照射の報知を行なうようにしてもよく、音声発生と
LED点灯あるいは点滅を両方行なうようにしてもよい。
さらに、プリ照射前の音声報知(ステップS51)を行う
か否かを別段のスイッチにより選択できるようにしても
よい。これにより撮影を急ぐ場合、すなわちシャッタチ
ャンスを重視する場合に、音声報知をスキップすること
で、レリーズ釦全押しから撮影までの所要時間を短くす
ることができる。またレリーズ釦が一気に全押しされた
ことを半押しから全押しまでの経過時間が極めて短かい
ことをもって検知し、このときは自動的に音声報知をス
キップしてもよいし、さらにはプリ照射(ステップS22,
S23,S52,S53)をもスキップするようにして、シャッタ
チャンスを逃がさないようにしてもよい。
さらにまた、周囲の明るさおよび騒音を検知する手段を
設け、例えば周囲が明るい場合にはLEDの点灯,点滅が
確認しにくいため音声により報知を行ない、周囲の騒音
が高い場合には音声が聞き取れないおそれがあるのでLE
Dの点灯,点滅により報知を行なうようにしてもよい。
また、周囲の明るさに応じてLEDの点灯,点滅の際の光
量を調節したり、周囲の騒音の大きさに応じて音声の音
量を調節したりしてもい。
さらに加えて、外付けの電子閃光装置を装着した例を示
したが、電子閃光装置を内蔵するカメラにも本考案を適
用できる。
また、電子閃光装置として、被写体が暗いときに自動的
に作動される例を示したが、手動操作によりレリーズ操
作に連動して本発光を行うものでもよい。
さらに、赤目判定を被写体距離Dと被写体輝度Bとによ
りカメラ側が自動的に判定し、レリーズ全押しによりプ
リ照射を行なうようにしたが、レリーズ半押しで警告の
みを行ない、プリ照射するか否かは別設のスイッチにて
撮影者に選択させてもよい。あるいは、カメラは赤目発
生の有無を何ら判定せず、撮影者が赤目発生の撮影条件
と判断して操作スイッチを操作し、このときにレリーズ
操作が行なわれるとプリ照射が行なわれるものでもよ
い。
G.考案の効果 本考案によれば、主閃光発光に先立って赤目防止用のプ
リ照射を所定時間間隔で複数回行なうようにしたので、
1回のプリ照射では瞳孔が十分縮小しない人物でも瞳孔
が十分縮小し、赤目防止が確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図である。 第2図〜第9図は本考案の一実施例を示し、第2図は本
考案に係る赤目防止制御装置のブロック図、第3図〜第
7図はそれぞれ処理手順を示すフローチャート、第8図
は赤目現象が発生する撮影条件を説明する図、第9図は
プリ照射を1回行った場合および2回行った場合に時間
経過に伴って瞳孔がどのように縮小するかを示すタイム
チャートである。 1:CPU、5:カメラ制御回路 10:電子閃光装置 11:赤目防止用発光装置 14:音声発生回路 15:スピーカ 101:主閃光装置 102:赤目防止用発光装置 103:制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 英也 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)考案者 匝瑳 俊雄 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−9130(JP,A) 実開 平1−130122(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体照明用の照射光を照射する主閃光装
    置と、 人間の瞳孔を縮小せしめる照射光を被写体に向けて照射
    する赤目防止用発光装置と、 前記主閃光装置の発光に先立って前記赤目防止用発光装
    置を所定時間間隔で複数回作動せしめる制御手段とを具
    備することを特徴とする赤目防止制御装置。
JP1988049820U 1988-03-16 1988-04-12 赤目防止制御装置 Expired - Lifetime JPH0722664Y2 (ja)

Priority Applications (21)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988049820U JPH0722664Y2 (ja) 1988-04-12 1988-04-12 赤目防止制御装置
US07/974,781 US5317361A (en) 1988-03-16 1992-11-12 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/076,498 US5300970A (en) 1988-03-16 1993-06-15 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/181,967 US5400113A (en) 1988-03-16 1994-01-18 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/476,938 US5822624A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Camera control device and method for preventing red-eye effect
US08/475,560 US5508780A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/475,440 US5563679A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/474,505 US5526090A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/475,839 US5543888A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/487,891 US5687406A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/478,777 US5537183A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/475,571 US5682560A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/483,323 US5640621A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/482,558 US5697002A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/483,963 US5717963A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/476,944 US5682561A (en) 1988-03-16 1995-06-07 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/697,681 US5720038A (en) 1988-03-16 1996-08-28 Control device and method for preventing red-eye effect
US08/708,882 US5664241A (en) 1988-03-16 1996-09-05 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/714,520 US5630182A (en) 1988-03-16 1996-09-16 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/883,311 US5815749A (en) 1988-03-16 1997-06-26 Control device for preventing red-eye effect on camera
US08/889,874 US5950023A (en) 1988-03-16 1997-07-08 Control device for preventing red-eye effect on camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988049820U JPH0722664Y2 (ja) 1988-04-12 1988-04-12 赤目防止制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01155034U JPH01155034U (ja) 1989-10-25
JPH0722664Y2 true JPH0722664Y2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=31275905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988049820U Expired - Lifetime JPH0722664Y2 (ja) 1988-03-16 1988-04-12 赤目防止制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0722664Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336452A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び撮像方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2719165B2 (ja) * 1989-01-31 1998-02-25 オリンパス光学工業株式会社 赤目防止用発光装置を有する撮影装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5435433B2 (ja) * 1974-05-29 1979-11-02
JPS5848088B2 (ja) * 1975-12-26 1983-10-26 キヤノン株式会社 フラツシユサツエイニオケル アカメボウシホウホウ
JPS53106117A (en) * 1977-02-28 1978-09-14 Kako Corp Multiple strobe
JPS5447637A (en) * 1977-09-21 1979-04-14 Canon Inc Shutter operation and self-timer operation display device
JPS54141624A (en) * 1978-04-27 1979-11-05 Fuji Photo Optical Co Ltd Multi light emission type auto strobe
JPS5848088A (ja) * 1981-09-17 1983-03-19 Ricoh Co Ltd ホログラム乾板を処理する方法
JPS60162233A (ja) * 1984-02-01 1985-08-24 Canon Inc 閃光装置
JPH01130122U (ja) * 1988-02-29 1989-09-05

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336452A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01155034U (ja) 1989-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0743603A (ja) 自動焦点調節カメラ
JP2001091921A (ja) 電子スチルカメラの液晶表示素子制御装置
JPH0722664Y2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2569444B2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2546213B2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2882347B2 (ja) カメラ
JP2550385B2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2629799B2 (ja) 赤目防止制御装置
US5233374A (en) Red eye prevent control device in an automatic focus adjustment camera and red eye prevent photographing method involving automatic focus adjustment
JP2541273B2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2839002B2 (ja) カメラ
JP2550383B2 (ja) カメラの赤目防止制御装置
JPH0720665Y2 (ja) カメラの赤目防止制御装置
JPH0712980Y2 (ja) 赤目防止制御装置
JPH0720666Y2 (ja) 赤目防止制御装置
JP2855700B2 (ja) 赤目防止機能を有する自動焦点調節カメラおよび自動焦点調節を伴う赤目防止撮影方法
KR101279436B1 (ko) 촬상 장치 및 촬상 방법
JP2713284B2 (ja) 照明装置
JP2595186Y2 (ja) カメラの赤目防止制御装置
JP2915938B2 (ja) 撮影装置
JP2756343B2 (ja) カメラ及びカメラに適用される制御装置
JP2774659B2 (ja) 赤目現象防止のための装置
JP3406945B2 (ja) 視線検出機能付光学装置
JP2584192Y2 (ja) 視線入力カメラ
JP3002057U (ja) 赤目防止装置を有するカメラ