JPH0722168A - ワ−ク加熱装置およびモ−タの製造方法 - Google Patents
ワ−ク加熱装置およびモ−タの製造方法Info
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- JPH0722168A JPH0722168A JP5164722A JP16472293A JPH0722168A JP H0722168 A JPH0722168 A JP H0722168A JP 5164722 A JP5164722 A JP 5164722A JP 16472293 A JP16472293 A JP 16472293A JP H0722168 A JPH0722168 A JP H0722168A
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Abstract
止しつつこのワ−クを短時間で加熱でき、製品(モ−
タ)の信頼性および生産性を向上させることを目的とす
る。 【構成】 内径部1aと外径部1bとを有し外径部1b
側の内部にフェライト4が埋設されてなる円筒形のロ−
タ1を保持する支持体16と、この支持体16の上方に
対向して設けられ、この支持体16が上昇駆動されるこ
とで上記ロ−タ1の内径部1aに挿入されこの内径部1
aを高周波加熱する第1の加熱ヒ−タ19と、同じく上
記ロ−タ1の外径部1bに配設されこの外径部1bを高
周波加熱する第2の加熱ヒ−タ20とを具備し、上記ロ
−タ1の内径部1a側と外径部1b側の両方から加熱す
ることで、このロ−タ1およびフェライト4を破損させ
ることなく短時間で昇温させるようにしたものである。
Description
プレッサ内のDCブラシレスモ−タ等に使用されるロ−
タ等のワ−クを加熱するワ−ク加熱装置および、このロ
−タを使用したモ−タの製造方法に関するものである。
は、シリンダ内でロ−ラを偏心回転駆動し圧縮動作を行
わせるために、このシリンダやロ−ラの設けられた密閉
ケ−ス内にACモ−タを一体的に組み込む構成が採られ
ている。
−タは、上記密閉ケ−ス内に回転自在に保持されかつ一
端部に上記ロ−ラが一体形成されてなるシャフトと、こ
のシャフトに外嵌された円筒形のロ−タと、上記密閉ケ
−ス側に固定され上記ロ−タの外周面に所定隙間を存し
て対向するステ−タとからなる。
ャフトに上記ロ−タを外嵌する必要がある。このロ−タ
を外嵌する方法としては焼き嵌め方法が広く採られてい
る。
は、従来、上記円筒形のロ−タを外周面側から加熱し、
この加熱されたロ−タを上記シャフトに嵌めた後冷却す
ることで行っていた。
モ−タの高効率化の要請に伴い、ロ−タリコンプレッサ
に用いるモ−タとして、DCブラシレスモ−タを採用す
る研究が進められている。
法である焼き嵌めを上記DCブラシレスモ−タに適用す
る場合には、以下に説明する問題点が考えられる。第1
に、製造されるモ−タの品質面での問題がある。
を考慮して、上記ロ−タの外周面に加熱ヒ−タを対向さ
せてこのロ−タを加熱するようにしていた。しかし、D
Cブラシレスモ−タにおいては、上記ACモ−タの場合
と異なり、ロ−タの外周面近くに磁性材料であるフェラ
イトを埋設する構造が採られる。したがって、このロ−
タを外周面側から加熱すると、上記フェライトの上記ロ
−タの径方向に沿う外面が直接的に加熱されることとな
る。
加熱は、外周面側からの熱が上記フェライトを介してあ
るいはこのフェライトの設けられていない狭い部分を伝
導していくことによって行われる。
く、また、上記フェライトの設けられていない部分は、
非常に狭いことから、このロ−タの内側部分には熱が伝
わりにくいということがある。
の径方向に沿う内面は加熱されずらく、一方、このフェ
ライトの外面はさらに加熱されることとなる。すなわ
ち、焼き嵌められる内面部分が十分に昇温しないうちに
ロ−タ外面部分が極度に加熱されるので、両者間に急激
な温度差が生じ、熱衝撃応力によりこのフェライトに亀
裂が生じるということがある。また、このことにより、
ロ−タ本体に亀裂が生じることも考えられる。
サの場合、上記モ−タは、このコンプレッサの密閉ケ−
ス内に他の部品とともに内臓されることとなるものであ
るから、上記不良によるモ−タの破損は、他の部品の破
損につながり、またその修理はコンプレッサ全体を分解
しなければならず非常に面倒であるということがある。
上記フェライトの位置しないロ−タの内径側から、この
ロ−タを加熱する方法が考えられる。この方法によれ
ば、上述した方法とは反対に、外径部が加熱されずらい
ということがある。しかし、上記フェライトの内面は、
このロ−タの内周面から離れているので、直接的に加熱
されるということはなく、上記フェライトの内面と外面
との間に急激な温度差が生じることは少ない。
外径部との間に急激な温度差が生じると、やはり、この
ロ−タが破損することがある。このため、上記加熱は、
外周面側へ熱の伝導に応じての段階的に行う必要があ
り、製品の生産性に劣るということがあった。
シレスモ−タをロ−タリコンプレッサに組み込むには、
信頼性や生産性等の点で一定の問題が残されているとい
うことができる。
れたもので、モ−タに用いるロ−タ等のワ−クの破損を
防止しつつこのワ−クを短時間で加熱でき、製品(モ−
タ)の信頼性および生産性を向上させることができるワ
−ク加熱装置およびモ−タの製造方法を提供することを
目的とするものである。
は、内径部と外径部とを有する円筒形のワ−クを保持す
るワ−ク保持部と、上記ワ−クの内径部を加熱する第1
の高周波加熱ヒ−タと、上記ワ−クの外径部を加熱する
第2の高周波加熱ヒ−タと、上記保持部と上記第1、第
2の高周波加熱ヒ−タとを相対的に移動させ、上記第1
の加熱ヒ−タおよび第2の加熱ヒ−タをそれぞれ上記ワ
−クの内径部および外径部に配設する駆動機構とを具備
することを特徴とするワ−ク加熱装置である。
円筒形のロ−タを加熱した後、このロ−タを駆動シャフ
トに焼き嵌めすることによりモ−タを製造するモ−タの
製造方法において、上記ロ−タの内径部を加熱する第1
の工程と、上記ロ−タの外径部を加熱する第2の工程と
を有することを特徴とするモ−タの製造方法である。
上記第1の工程における加熱量を、第2の工程における
加熱量よりも大きくしたことを特徴とするモ−タの製造
方法である。
上記第1の工程の開始および終了と、上記第2の工程の
開始および終了は、略同時、あるいは互いに所定時間ず
れて行われることを特徴とするモ−タの製造方法であ
る。
上記第2の工程の開始は、上記第1の工程の開始よりも
所定時間遅れて行われることを特徴とするモ−タの製造
方法である。
上記第2の工程の終了は、上記第1の工程の終了よりも
所定時間遅れて行われることを特徴とするモ−タの製造
方法である。
上記第1の工程および第2の工程は、上記ロ−タの内径
部あるいは外径部の加熱を高周波加熱手段により行うこ
とを特徴とするモ−タの製造方法である。
上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波数
と、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周波
数とを互いに異なるものとしたことを特徴とするモ−タ
の製造方法である。
上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波数
を、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周波
数よりも大きくしたことを特徴とするモ−タの製造方法
である。
び磁性材料)の破損を防止しつつこのワ−クを短時間で
加熱することができ、モ−タを製造することができる。
して説明する。図3に、この発明で製造するロ−タ1
(ワ−ク)の構成を示す。このロ−タ1は、同図(a)
に示すように、図に2で示す円形プレ−トを同方向に複
数枚積層してなるロ−タ本体3と、このロ−タ本体3内
に挿入されたフェライト4とを有する。
で、図に示すように、中央部には円形の貫通孔2aが設
けられ、外縁部には周方向に沿って円弧状の四つのスリ
ット2bが設けられている。
枚のプレ−ト2…を上記貫通孔2aおよびスリット2b
を互いに一致させた状態で積層し、ロ−タ本体3を構成
した後、このロ−タ本体3の外縁部に位置しかつ上記プ
レ−ト2…の積層方向に連通するスリット2b内にこの
スリット2bと略同形状の横断面を有するフェライト4
を挿入する。
う両端に、中央部に貫通孔5aを有する一対の押さえ板
5、5を設けると共に、この一対の押さえ板5、5に上
記積層された複数枚のプレ−ト2…を貫通する位置決め
ピン6の一端および他端をそれぞれ固着することで、上
記複数枚のプレ−ト2…および上記フェライト4を固定
する。
(b)に示すように、内径部1aと外径部1bとを有す
る円筒形のワ−ク(ロ−タ1)を構成する。そして、こ
のロ−タ1は、同図に7で示すシャフトに焼き嵌めによ
って取り付けられる。
に、このロ−タ1を加熱する加熱装置を図1を参照して
説明する。図1中10は、この装置の基体である。この
基体10は、上面を略水平にして設けられた架台部10
aと、この架台部10から略垂直に立設された壁部10
bとからなる。
11で示すガイドポストを上下方向スライド自在にガイ
ドするガイド体12と、このガイド体12を挟む両側に
設けられ、それぞれ駆動軸13aを上方に延出させた2
つの上下駆動シリンダ13とが固定されている。
つの上下駆動シリンダ13の駆動軸13aの上端には、
固定板14が略水平に固定されている。すなわち、この
固定板14は、上記上下駆動シリンダ13が作動するこ
とで上記ガイドポスト11により上下方向にガイドされ
た状態で、上下駆動されるようになっている。
持する円板状の支持体16が設けられている。この支持
体16の上端部には、上記ロ−タ1の軸方向一端面を保
持する第1の段差面16aと、この第1の段差面16a
の中央部に上記ロ−タ1の内径部1aよりも若干大なる
内径を有する第2の段差面16bとが凹設されている。
持体により保持されたロ−タ1を加熱するための加熱部
18が設けられている。この加熱部18は、上記ロ−タ
1の内径部1aより小さい外径を有する第1のヒ−タ1
9と、この第1のヒ−タ19の中心軸と中心軸を一致さ
せて設けられ、上記ロ−タ1の外径部1bよりも若干大
きい内径を有する円筒状の第2のヒ−タ20とからな
る。
タ19の上端に取着された第1のブラケット21を介し
て上記壁部10bに固定されていると共に、上記第1の
ヒ−タ19内には第1の高周波コイル22が埋設され、
この第1の高周波コイル22は、上記第1のブラケット
21を介して上記壁部10b内に設けられた第1の整合
器23に接続されている。
のヒ−タ20の上端部に取着された第2のブラケット2
5を介して上記壁部10bに固定されていると共に、上
記第2のヒ−タ20内には第2の高周波コイル26が埋
設され、この第2の高周波コイル26は、上記第2のブ
ラケット25を介して上記壁部10b内に設けられた第
2の整合器27に接続されている。
れぞれ第1、第2の高周波電源28、29に接続され、
この第1、第2の高周波電源28、29は図に30で示
す制御部に接続されている。したがって、上記第1、第
2のヒ−タ19、20内に設けられた第1、第2の高周
波コイル22、26は、上記制御部30からの命令によ
り上記第1、第2の高周波電源28、29が作動するこ
とで、高周波を発生させ、電磁誘導作用により上記ロ−
タ1を加熱(高周波加熱)することができるようになっ
ている。
上記ロ−タ1の外径部の表面温度を非接触に検知する温
度センサ32が設けられている。この温度センサ32
は、上記制御部30に接続され、この制御部30は、上
記温度センサ32の温度検知信号に基づいて上記ロ−タ
1の外径部1bの表面温度を測定するようになってい
る。
27および高周波電源28、29には、冷却ユニット2
4が接続されている。上記冷却ユニット24は、上記加
熱部18が作動を開始したならば、各コイル22、2
6、整合器23および高周波電源28、29に冷却水を
循環させ、これらを冷却する機能を有する。
ンダ13を作動させる油圧切替弁31に命令を発するよ
うになっている。上記油圧切替弁31は、この制御部3
0からの命令に基づいて作動し、上記上下シリンダ13
により上記支持体16を上下させるようになっている。
熱方法について説明する。上述しようにして組み立てら
れたロ−タ1は、図1に示すように、軸線を略垂直にし
た状態で上記支持体16上に載置される。このロ−タ1
は、上記支持体16に設けられた第1の段差面16a上
に挿入されることで中心位置決めがなされ、その状態で
保持されるようになっている。
ンダ13を作動させ、上記支持体16を上昇させること
で、上記ロ−タ1を上記加熱部18内に挿入する。この
ことで、図2に示すように、上記ロ−タ1の内径部1a
内には上記第1の加熱ヒ−タ19が挿入され、外径部1
bには第2のヒ−タ20が配設される。
2の高周波電源28、29の順序で作動させ、上記第
1、第2のヒ−タ19、20内に設けられた第1、第2
の高周波コイル22、26に高周波電圧を印加する。こ
のことで、上記ロ−タ1の内径部1aおよび外径部1b
は高周波によって覆われ、このことで上記ロ−タ1は内
径部1aおよび外径部1bから高周波加熱される。
2のヒ−タ19、20(高周波コイル)の制御方法につ
いて詳しく説明する。上記制御部30は、上記第1、第
2のコイル22、26間で、周波数の干渉が生じるのを
防止するために、上記第1のコイル22については、発
振周波数180〜200KHzに制御し、第2のコイル
26については発振周波数10〜40KHzに制御す
る。
を上記第2のコイル26の発振周波数よりも大きくした
のは、上記ロ−タ1の内径部1a側を外径部1b側より
も効率良く加熱するためである。
有し、上記第1、第2の高周波電源28、29からの上
記第1、第2のコイル22、26への高周波電圧の印加
時間をそれぞれ制御するようになっている。
る。上記制御部30は、まず、上記第1のコイル22に
接続された第1の高周波電源28(加熱量18KW)を
作動させ、上記ロ−タ1の内径部1aの加熱を開始す
る。このことで、上記ロ−タ1の内径部1aの温度は、
同図に実線(イ)で示すように昇温する。
あらかじめ設定された時間Aが経過したならば、上記制
御部30は、上記第2のコイル26に接続された第2の
高周波電源29(加熱量4KW)を作動させる。このこ
とで、上記ロ−タ1の外径部1bの温度は、同図に点線
(ロ)で示すように昇温を開始する。
(実線(イ))することで、内径部1aからの伝導熱に
よって上記フェライト4の内面の温度も図に一点鎖線
(ハ)で示すように昇温する。
記フェライト4に妨げられて、このロ−タ1の内部には
伝わりにくいと共に、上記フェライト4の熱伝導率は低
い。したがって、上記外径部1bからの伝導熱の大部分
は、上記フェライト4の外面の加熱に使用され、このフ
ェライト4の外面の温度は図に点線(ロ)で示す上記ロ
−タ1の外径部1aの温度と略等しくなる。
周波電源28の作動開始から予め定められた所定時間
(例えば60秒)経過したならば、この第1の高周波電
源28の作動を停止させる。
ら、あらかじめ定められた所定時間Bが経過したなら
ば、上記制御部30は、上記第2の高周波電源29の作
動を停止させる。
よび内径部1aの加熱は中止され、この内径部1aと外
径部1aの温度は緩やかに低下していく(図に示す実線
(イ)および点線(ロ))が、上記フェライト4の内面
の温度は余熱により上昇し(一点鎖線(ハ))、所定時
間(例えば180秒)経過後には、上記ロ−タ1の内径
部1aおよび外径部1b、そして上記フェライト4の内
面の温度は、あらかじめ設定された所望の加熱温度(例
えば200℃)の周辺に収束し、このロ−タ1内の温度
は略均一化する。
図3に示すシャフト7に嵌められた後、冷却されること
で、このシャフト7に焼き嵌め固定される。なお、上記
制御部30は、上記温度センサ32を用いて上記ロ−タ
1の外径部1bの表面温度の監視を行っており、この外
径部1bの温度が高くなり過ぎた場合には、上記所定時
間Bが経過する前においても、上記第2の高周波電源2
9の動作を終了させ、この外径部1bの加熱を終了させ
るようになっている。
タ1とシャフト7とを用いたロ−タリコンプレッサの構
成およびその組み立てについて説明する。図4に示すの
は、このロ−タリコンプレッサ35の縦断面図である。
−ス36を有する。この密閉ケ−ス36内の下部には、
2つのシリンダ37、37を有する圧縮機構部38が設
けられている。そして、この密閉ケ−ス36の上部に
は、DCブラシレスモ−タ39が設けられている。
閉ケ−ス36の内面に固定されたステ−タ40と、この
ステ−タ40の内側に配置された上記ロ−タ1とで構成
されている。このロ−タ1は、シャフト7(クランクシ
ャフト)に焼き嵌めされている。
を介して上下一対に配設された2つのシリンダ37、3
7の内部を貫通しており、略180°の位相差をもって
形成された2つのクランク部7a、7aを上記シリンダ
37内に位置させている。
リンダ37を閉塞し固定する一対の軸受け部材42、4
3によって回転自在に支持されている。また、この軸受
部材42、43によって固定された上記2つのシリンダ
37は、図に44で示す板金フレ−ムによって、上記密
閉ケ−ス36に固定されるようになている。
は、それぞれ円筒状のロ−ラ45が嵌着されている。し
たがって、上記シリンダ37は、上記仕切板41および
軸受部材42、43で上下を区画され、その内周面と上
記クランク部7aに取り付けられ偏心したロ−ラ45の
外周面との間で三日月形(図示しない)の圧縮空間46
を構成している。
空間46を高圧側と低圧側とに仕切る図示しないブレ−
ドが設けられている。このブレ−ドは、ばね部材等によ
って上記ロ−ラ45側へ付勢されていおり、上記シリン
ダ37に設けられたブレ−ド溝を出入りしてその先端を
上記ロ−ラ45に常に接触させている。
い込み通路48が形成され、その一端側は上記密閉ケ−
スの外側に設けられた気液分離器49に接続されてい
る。次に、このロ−タリコンプレッサの動作について説
明する。
と、上記シャフト7が回転し、それによって上記ロ−ラ
45は上記シリンダ37内で偏心回転を行う。このこと
で、上記吸い込み通路48から圧縮空間内に吸い込まれ
た冷媒は、上記ロ−ラ45の偏心回転に応じて圧縮され
るようになっている。
み立てについて説明する。上記シャフト7に上記ロ−タ
1を焼き嵌めする前に、まず、上記シャフト7の下端部
に上記シリンダ37や軸受け部材42、43等からなる
圧縮機構部38を組み付ける。このシャフト7の下端部
に圧縮機構部38が組み付けられたならば、このシャフ
ト7の上端部に上記加熱されたロ−タ1を嵌めた後冷却
することによって焼き嵌め固定する。
を着磁した後、組み立てられた圧縮機構部38、シャフ
ト7およびロ−タ1を上記ケ−ス36内に挿入し、板金
フレ−ム44にて、このケ−ス36内に固定する。つい
で、上記ステ−タ40をケ−ス36内に固定し、その他
種々の部品を組み付けることで、DCブラシレスモ−タ
39を内臓したロ−タリコンプレッサ35を製造するこ
とができる。
効果がある。図6に示すグラフは、従来例の項で説明し
た技術、すなわち上記ロ−タ1を内径部1a側からのみ
加熱した場合の上記ロ−タ1の内径部1aおよび外径部
1b、フェライト4の内面の温度上昇を示すグラフであ
る。また、図7に示すグラフは、上記ロ−タ1を内径部
1a側からのみ断続加熱した場合の上記ロ−タ1の内径
部1aおよび外径部1b、フェライト4の内面の温度上
昇を示すグラフである。
a側からのみ加熱した場合(加熱量18KW)には、上
記ロ−タ1の外径部1bの表面温度すなわちフェライト
4の外面の温度と、上記フェライト4の内面の温度にか
なりの温度差ΔTが生じる。このため、熱衝撃により上
記フェライト4に亀裂等の破損が生じることがある。
による破損を防止するために、上記ロ−タ1の内径部1
b側から断続的に加熱するようにした場合(加熱量は8
KW)である。この場合には、上記フェライト4の内面
の温度と外面の温度(上記ロ−タ1の外径部1bの温
度)の差ΔTを小さくすることができるが、そのために
は、図に示すように、上記ロ−タ1の内径部1aの加熱
を断続的的に行い徐々に進行させなければならず、この
ロ−タ1を所定の温度まで上昇させるのに時間がかか
り、生産性が悪くなるということがある。
記内径部1a側および外径側1b両方のからの加熱によ
り上記ロ−タ1の内面と外面を加熱し、かつ内径部1a
側の加熱量を大きくしているので、上記フェライト4の
内外面の温度差を小さくでき、破損を防止できる。。
伝導熱により上記フェライト4の内面が昇温するのには
一定の時間を要する一方、上記フェライト4の外面は上
記外径部1bから加熱により時間的遅れなく昇温する。
このため、上記ロ−タ1の外径部1bの加熱開始は、上
記内径部1aの加熱開始よりも所定時間A遅らせて行う
ようにしたので、さらに上記フェライト4の内面と外面
との温度差を小さくすることができる。
数を上記第2のコイル26の発振周波数よりも高いもの
として、上記ロ−タ1の内径部1aの加熱を効率良く行
えるようにした。
考慮して、上記外径部1b側の加熱終了を所定時間B遅
らせるようにした。このことで、上記フェライト4の内
面と外面との温度差ΔTを極力小さくすることができる
ので、上記フェライト4の熱衝撃による破損を有効に防
止でき、かつ短時間でロ−タ1全体を所定の温度に昇温
させることができる。
と第2のコイル26の発振周波数を異ならせるようにし
たので、両者間で周波数の干渉が発生することがない。
この結果、ロ−タ1内の一部が局部的に加熱されたり、
加熱されなかったりすることが有効に防止でき、ロ−タ
1全体を略均一に加熱することができる。
Cブラシレスモ−タの製造を行うことが可能になる。特
に、現在、このDCブラシレスモ−タ39をこのロ−タ
リコンプレッサ35に用いることが研究されているが、
このDCブラシレスモ−タ39は上述したように複数の
部品と一体的に組み込まれることから、上記ロ−タが破
損した場合には、コンプレッサ全体を分解しなければな
らず、修理が面倒でコスト的に高くなるということがあ
る。また、上記密閉ケ−ス36内の他の部品にも損傷を
及ぼす恐れがある。
題が解決され、性能の高いDCブラシレスモ−タ39を
信頼性が高い状態で組み込むことが容易になるので、よ
り効率が良く信頼性の高いロ−タリコンプレッサを実現
することができる効果がある。
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。上記一実施例では、上記ロ−タ1を高
周波加熱により加熱するようにしたが、これに限定され
るものではなく、他の加熱手段であっても良い。
−タ1を挙げたが、これに限定されるものではない。焼
き嵌めを施すような円筒形のワ−クであれば他のもので
あっても良い。
すように、上記ロ−タ1を移動させることで、このロ−
タ1を加熱部18内に挿入したが、これに限定されるも
のではなく、上記加熱部18を駆動することで、上記ロ
−タ1を上記加熱部18内に挿入するようにしても良
い。
成は、内径部と外径部とを有する円筒形のワ−クを保持
するワ−ク保持部と、上記ワ−クの内径部を加熱する第
1の高周波加熱ヒ−タと、上記ワ−クの外径部を加熱す
る第2の高周波加熱ヒ−タと、上記保持部と上記第1、
第2の高周波加熱ヒ−タとを相対的に移動させ、上記第
1の加熱ヒ−タおよび第2の加熱ヒ−タをそれぞれ上記
ワ−クの内径部および外径部に配設する駆動機構とを具
備するワ−ク加熱装置である。
円筒形のロ−タを加熱した後、このロ−タを駆動シャフ
トに焼き嵌めすることによりモ−タを製造するモ−タの
製造方法において、上記ロ−タの内径部を加熱する第1
の工程と、上記ロ−タの外径部を加熱する第2の工程と
を有するモ−タの製造方法である。
上記第1の工程における加熱量を、第2の工程における
加熱量よりも大きくしたモ−タの製造方法である。第4
の構成は、上記第2の構成において、上記第1の工程の
開始および終了と、上記第2の工程の開始および終了
は、略同時、あるいは互いに所定時間ずれて行われるモ
−タの製造方法である。
上記第2の工程の開始は、上記第1の工程の開始よりも
所定時間遅れて行われるモ−タの製造方法である。第6
の構成は、上記第4の構成において、上記第2の工程の
終了は、上記第1の工程の終了よりも所定時間遅れて行
われるモ−タの製造方法である。
上記第1の工程および第2の工程は、上記ロ−タの内径
部あるいは外径部の加熱を高周波加熱手段により行うモ
−タの製造方法である。
上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波数
と、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周波
数とを互いに異なるものとしたモ−タの製造方法であ
る。
上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波数
を、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周波
数よりも大きくしたモ−タの製造方法である。
トに焼き嵌めするロ−タ等のワ−クの破損を防止しつつ
このワ−クを短時間で加熱でき、製品(モ−タ)の信頼
性および生産性を向上させることができる効果がある。
(b)は、同じく縦断面図。
図。
示すグラフ。
上昇を示すグラフ。
上昇を示すグラフ。
外径部、4…フェライト(磁性材料)、7…シャフト
(駆動シャフト)、16…支持体(ワ−ク保持部)、1
2…上下駆動シリンダ(駆動機構)、22…第1のコイ
ル(第1の高周波加熱ヒ−タ、高周波加熱手段)、26
…第2のコイル(第2の高周波加熱ヒ−タ、高周波加熱
手段)、39…DCブラシレスモ−タ(モ−タ)
Claims (9)
- 【請求項1】 内径部と外径部とを有する円筒形のワ−
クを保持するワ−ク保持部と、 上記ワ−クの内径部を加熱する第1の高周波加熱ヒ−タ
と、 上記ワ−クの外径部を加熱する第2の高周波加熱ヒ−タ
と、 上記保持部と上記第1、第2の高周波加熱ヒ−タとを相
対的に移動させ、上記第1の加熱ヒ−タおよび第2の加
熱ヒ−タをそれぞれ上記ワ−クの内径部および外径部に
配設する駆動機構とを具備することを特徴とするワ−ク
加熱装置。 - 【請求項2】 内径部と外径部とを有する円筒形のロ−
タを加熱した後、このロ−タを駆動シャフトに焼き嵌め
することによりモ−タを製造するモ−タの製造方法にお
いて、 上記ロ−タの内径部を加熱する第1の工程と、 上記ロ−タの外径部を加熱する第2の工程とを有するこ
とを特徴とするモ−タの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のモ−タの製造方法におい
て、上記第1の工程における加熱量を、第2の工程にお
ける加熱量よりも大きくしたことを特徴とするモ−タの
製造方法。 - 【請求項4】 請求項2記載のモ−タの製造方法におい
て、 上記第1の工程の開始および終了と、上記第2の工程の
開始および終了は、略同時、あるいは互いに所定時間ず
れて行われることを特徴とするモ−タの製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のモ−タの製造方法におい
て、 上記第2の工程の開始は、上記第1の工程の開始よりも
所定時間遅れて行われることを特徴とするモ−タの製造
方法。 - 【請求項6】 請求項4記載のモ−タの製造方法におい
て、 上記第2の工程の終了は、上記第1の工程の終了よりも
所定時間遅れて行われることを特徴とするモ−タの製造
方法。 - 【請求項7】 請求項2記載のモ−タの製造方法におい
て、上記第1の工程および第2の工程は、上記ロ−タの
内径部あるいは外径部の加熱を高周波加熱手段により行
うことを特徴とするモ−タの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載のモ−タの製造方法におい
て、上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波
数と、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周
波数とを互いに異なるものとしたことを特徴とするモ−
タの製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載のモ−タの製造方法におい
て、上記第1の工程における高周波加熱手段の発振周波
数を、上記第2の工程における高周波加熱手段の発振周
波数よりも大きくしたことを特徴とするモ−タの製造方
法。
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