JPH07216690A - 電導材用連結パイル布帛 - Google Patents
電導材用連結パイル布帛Info
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- JPH07216690A JPH07216690A JP6006427A JP642794A JPH07216690A JP H07216690 A JPH07216690 A JP H07216690A JP 6006427 A JP6006427 A JP 6006427A JP 642794 A JP642794 A JP 642794A JP H07216690 A JPH07216690 A JP H07216690A
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- JP
- Japan
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- conductive material
- pile
- yarn
- yarns
- fabric
- Prior art date
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】上下2枚の基布層と該2枚の基布層を連結する
パイル糸とからなる連結パイル布帛であって、該2枚の
基布層を形成する地糸と前記パイル糸とが実質的に炭素
繊維からなる糸条であることを特徴とする電導材用連結
パイル布帛。 【効果】通電性や形態安定性に優れ、かつ経済性に優れ
た電極電導材として最適な炭素繊維構造体を提供でき
る。
パイル糸とからなる連結パイル布帛であって、該2枚の
基布層を形成する地糸と前記パイル糸とが実質的に炭素
繊維からなる糸条であることを特徴とする電導材用連結
パイル布帛。 【効果】通電性や形態安定性に優れ、かつ経済性に優れ
た電極電導材として最適な炭素繊維構造体を提供でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電導材用連結パイル布
帛に関する。さらに詳しくは、ナトリウム−硫黄電池な
ど二次電池の電極電導材に適した連結パイル布帛に関す
るものである。
帛に関する。さらに詳しくは、ナトリウム−硫黄電池な
ど二次電池の電極電導材に適した連結パイル布帛に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ナトリウム−硫黄電池など二次電
池の電極電導材として炭素繊維からなるフェルトを用い
ることにより充電効率、放電効率を向上させることが特
開昭54−101985号公報、特開平2−13946
4号公報、特開平2−154047号公報などで知られ
ている。
池の電極電導材として炭素繊維からなるフェルトを用い
ることにより充電効率、放電効率を向上させることが特
開昭54−101985号公報、特開平2−13946
4号公報、特開平2−154047号公報などで知られ
ている。
【0003】しかしながら、上記のような炭素繊維から
なるフェルトではフェルト厚み方向への繊維の配向性が
不十分であること、ニードルパンチング工程で多くの繊
維が切断することから通電性が低下し、電極電導材とし
ては必ずしも満足すべき性能のものではなかった。
なるフェルトではフェルト厚み方向への繊維の配向性が
不十分であること、ニードルパンチング工程で多くの繊
維が切断することから通電性が低下し、電極電導材とし
ては必ずしも満足すべき性能のものではなかった。
【0004】また、ニードルパンチング法による炭素繊
維フェルトの製法は、耐炎短繊維を用いてフェルト化し
た後、高温での炭素化処理が必要であり、コスト的にも
満足すべきものではなかった。
維フェルトの製法は、耐炎短繊維を用いてフェルト化し
た後、高温での炭素化処理が必要であり、コスト的にも
満足すべきものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような点に鑑み、通電性や形態安定性に優れ、かつ
経済性に優れた電極電導材として最適な炭素繊維構造体
を提供せんとするものである。
したような点に鑑み、通電性や形態安定性に優れ、かつ
経済性に優れた電極電導材として最適な炭素繊維構造体
を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
本発明は、以下の構成からなる。
本発明は、以下の構成からなる。
【0007】すなわち、上下2枚の基布層と該2枚の基
布層を連結するパイル糸とからなる連結パイル布帛であ
って、該2枚の基布層を形成する地糸と前記パイル糸と
が実質的に炭素繊維からなる糸条であることを特徴とす
る電導材用連結パイル布帛である。
布層を連結するパイル糸とからなる連結パイル布帛であ
って、該2枚の基布層を形成する地糸と前記パイル糸と
が実質的に炭素繊維からなる糸条であることを特徴とす
る電導材用連結パイル布帛である。
【0008】以下、詳細に本発明について説明をする。
【0009】図1は本発明に係る連結パイル布帛の断面
(組織)の一例を示すものである。図1において、上基
布層1は上タテ地糸3、4および上ヨコ地糸9によって
構成されている。下基布層2は下タテ地糸5、6および
下ヨコ地糸10によって構成されている。上下2枚の基
布層1、2を適当な間隔Lに保持する連結パイル糸7、
8は、上ヨコ地糸9、下ヨコ地糸10によって上基布層
1、下基布層2に組織され、固定されている。
(組織)の一例を示すものである。図1において、上基
布層1は上タテ地糸3、4および上ヨコ地糸9によって
構成されている。下基布層2は下タテ地糸5、6および
下ヨコ地糸10によって構成されている。上下2枚の基
布層1、2を適当な間隔Lに保持する連結パイル糸7、
8は、上ヨコ地糸9、下ヨコ地糸10によって上基布層
1、下基布層2に組織され、固定されている。
【0010】本発明に係る連結パイル布帛は、図1に例
示されるように、上基布層と下基布層とが連結パイル糸
で連結された構造からなるところが主たる特徴である。
本発明の布帛を「連結パイル布帛」と呼称したのはこの
特徴的な布帛構造によるものである。
示されるように、上基布層と下基布層とが連結パイル糸
で連結された構造からなるところが主たる特徴である。
本発明の布帛を「連結パイル布帛」と呼称したのはこの
特徴的な布帛構造によるものである。
【0011】本発明に係る連結パイル布帛は、電極電導
材として従来のフェルト状物よりも電気抵抗値が低く、
優れた形態安定性を発揮するが、その理由は、上下2枚
の基布層間の厚み方向に配向し、しかも緻密に存在する
前記連結パイル糸の寄与によるものである。
材として従来のフェルト状物よりも電気抵抗値が低く、
優れた形態安定性を発揮するが、その理由は、上下2枚
の基布層間の厚み方向に配向し、しかも緻密に存在する
前記連結パイル糸の寄与によるものである。
【0012】本発明において用いられる炭素繊維は、ポ
リアクリロニトリル繊維、セルロース繊維、ピッチ繊維
などをその前駆体とするものであって、炭素繊維であれ
ばとくに限定されない。また、本発明においては布帛の
原料糸条として耐炎繊維を使用してもよいが、その場合
には布帛形成後に炭素化処理が必要である。
リアクリロニトリル繊維、セルロース繊維、ピッチ繊維
などをその前駆体とするものであって、炭素繊維であれ
ばとくに限定されない。また、本発明においては布帛の
原料糸条として耐炎繊維を使用してもよいが、その場合
には布帛形成後に炭素化処理が必要である。
【0013】使用する炭素繊維の糸形状は、マルチフィ
ラメント糸、紡績糸、または、マルチフィラメント糸と
紡績糸との併用などが可能である。
ラメント糸、紡績糸、または、マルチフィラメント糸と
紡績糸との併用などが可能である。
【0014】また、製編織性を向上させるために、前記
各種形状の炭素繊維糸条を、特に限定されない合成繊
維、再生繊維、天然繊維などの糸状物でカバリングした
り、これら糸条物と合糸、交撚するなど少量混用するこ
とも好ましく用いられる。この場合、炭素繊維以外の糸
条物や交撚糸は必要に応じて除去することも可能であ
る。
各種形状の炭素繊維糸条を、特に限定されない合成繊
維、再生繊維、天然繊維などの糸状物でカバリングした
り、これら糸条物と合糸、交撚するなど少量混用するこ
とも好ましく用いられる。この場合、炭素繊維以外の糸
条物や交撚糸は必要に応じて除去することも可能であ
る。
【0015】本発明に係る連結パイル布帛は、実質的に
炭素繊維からなる糸条から構成されるものであり、電導
材としての性能を妨げない補助的なものが含まれていて
もよい。
炭素繊維からなる糸条から構成されるものであり、電導
材としての性能を妨げない補助的なものが含まれていて
もよい。
【0016】本発明の連結パイル布帛はベルベット織機
やダブルラッセル編機を使用することによって形成でき
る。連結パイル布帛のパイル長さ(上下2枚の基布層間
隔)、パイル密度やパイル布帛組織およびパイル布帛目
付などは電導材としての要求特性に応じて適宜設定すれ
ばよい。通電性や形態安定性の点から連結パイル布帛の
比容積は20(cc/g)以下の範囲が好ましく、連結パ
イル布帛の製編織性、生産性の観点から3(cc/g)以
上の範囲が好ましい。さらに好ましくは、4〜10(cc
/g)の範囲がよい。
やダブルラッセル編機を使用することによって形成でき
る。連結パイル布帛のパイル長さ(上下2枚の基布層間
隔)、パイル密度やパイル布帛組織およびパイル布帛目
付などは電導材としての要求特性に応じて適宜設定すれ
ばよい。通電性や形態安定性の点から連結パイル布帛の
比容積は20(cc/g)以下の範囲が好ましく、連結パ
イル布帛の製編織性、生産性の観点から3(cc/g)以
上の範囲が好ましい。さらに好ましくは、4〜10(cc
/g)の範囲がよい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されない。
るが、本発明はこれに限定されない。
【0018】[実施例1]1本の直径が約7ミクロンの
フィラメント糸を1000本で1束とする炭素繊維マル
チフィラメント糸を連結パイル織物の地糸および連結パ
イル糸用に準備した。
フィラメント糸を1000本で1束とする炭素繊維マル
チフィラメント糸を連結パイル織物の地糸および連結パ
イル糸用に準備した。
【0019】次に、ダブルベルベット織機を用い、図1
に示す織物組織にて連結パイル織物を製織した。タテ上
地糸およびタテ下地糸の密度はそれぞれ25本/cm、パ
イル糸密度は25本/cm、ヨコ密度は9本/cm、上下2
枚の基布層間隔Lは9mmとした。
に示す織物組織にて連結パイル織物を製織した。タテ上
地糸およびタテ下地糸の密度はそれぞれ25本/cm、パ
イル糸密度は25本/cm、ヨコ密度は9本/cm、上下2
枚の基布層間隔Lは9mmとした。
【0020】得られた連結パイル織物の比容積は6.4
cc/gであった。
cc/gであった。
【0021】上記の本発明に係る連結パイル織物の電極
電導材としての基本性能である電気抵抗を測定した結果
は0.2mΩであり、従来フェルト状物のそれに比較し
て大幅な向上であった。また、形態安定性も良好であっ
た。
電導材としての基本性能である電気抵抗を測定した結果
は0.2mΩであり、従来フェルト状物のそれに比較し
て大幅な向上であった。また、形態安定性も良好であっ
た。
【0022】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の炭素繊維を用
いてなる連結パイル布帛によれば、電気抵抗値が低く、
優れた形態安定性を有する電極電導材を提供できる。し
かも、炭素繊維から直接連結パイル布帛の形成が可能で
あるため経済性にも優れている。
いてなる連結パイル布帛によれば、電気抵抗値が低く、
優れた形態安定性を有する電極電導材を提供できる。し
かも、炭素繊維から直接連結パイル布帛の形成が可能で
あるため経済性にも優れている。
【図1】本発明に係る連結パイル布帛の断面(組織)の
一例を示すものである。
一例を示すものである。
1:上基布層(表基布層) 2:下基布層(裏基布層) 3、4:上タテ地糸 5、6:下タテ地糸 7、8:連結パイル糸 9:上ヨコ地糸 10:下ヨコ地糸
Claims (1)
- 【請求項1】上下2枚の基布層と該2枚の基布層を連結
するパイル糸とからなる連結パイル布帛であって、該2
枚の基布層を形成する地糸と前記パイル糸とが実質的に
炭素繊維からなる糸条であることを特徴とする電導材用
連結パイル布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6006427A JPH07216690A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 電導材用連結パイル布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6006427A JPH07216690A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 電導材用連結パイル布帛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216690A true JPH07216690A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11638095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6006427A Pending JPH07216690A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 電導材用連結パイル布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07216690A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102457A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-05-26 | Tsuchiya Co Ltd | 導電性織物及び導電性織物を使用したタッチセンサ装置 |
JP2013227694A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Mitsuuma:Kk | 導電性を有する立体繊維構造体およびその製造方法 |
CN107068234A (zh) * | 2017-04-24 | 2017-08-18 | 东华大学 | 一种杂原子掺杂柔性织物基碳电极材料及其制备和应用 |
US11204656B2 (en) | 2014-09-30 | 2021-12-21 | Apple Inc. | Fabric sensing device |
-
1994
- 1994-01-25 JP JP6006427A patent/JPH07216690A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102457A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-05-26 | Tsuchiya Co Ltd | 導電性織物及び導電性織物を使用したタッチセンサ装置 |
JP2013227694A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Mitsuuma:Kk | 導電性を有する立体繊維構造体およびその製造方法 |
US11204656B2 (en) | 2014-09-30 | 2021-12-21 | Apple Inc. | Fabric sensing device |
US11656697B2 (en) | 2014-09-30 | 2023-05-23 | Apple Inc. | Fabric sensing device |
CN107068234A (zh) * | 2017-04-24 | 2017-08-18 | 东华大学 | 一种杂原子掺杂柔性织物基碳电极材料及其制备和应用 |
CN107068234B (zh) * | 2017-04-24 | 2019-05-03 | 东华大学 | 一种杂原子掺杂柔性织物基碳电极材料及其制备和应用 |
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