JPH07216132A - 耐光性樹脂および/またはゴム組成物 - Google Patents
耐光性樹脂および/またはゴム組成物Info
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- JPH07216132A JPH07216132A JP914994A JP914994A JPH07216132A JP H07216132 A JPH07216132 A JP H07216132A JP 914994 A JP914994 A JP 914994A JP 914994 A JP914994 A JP 914994A JP H07216132 A JPH07216132 A JP H07216132A
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- JP
- Japan
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- resin
- zinc oxide
- rubber
- rubber composition
- light
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 平均厚みが0.1μm〜0.5μm、平均差
渡し径が0.1μm〜100μm、平均差渡し径/平均
厚みの比が3〜1000の薄片状酸化亜鉛粉末を含有す
ることを特徴とする耐光性樹脂および/またはゴム組成
物。 【効果】 光や紫外線により変色、強度低下等の劣化が
生じにくい、改良された耐光性を有する樹脂および/ま
たはゴム組成物を提供し得る。
渡し径が0.1μm〜100μm、平均差渡し径/平均
厚みの比が3〜1000の薄片状酸化亜鉛粉末を含有す
ることを特徴とする耐光性樹脂および/またはゴム組成
物。 【効果】 光や紫外線により変色、強度低下等の劣化が
生じにくい、改良された耐光性を有する樹脂および/ま
たはゴム組成物を提供し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光や紫外線により変色や
強度低下等の劣化を生じにくい耐光性を有する樹脂およ
び/またはゴム組成物に関する。
強度低下等の劣化を生じにくい耐光性を有する樹脂およ
び/またはゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、樹脂やゴム等の有機系高分
子材料は、光や紫外線等の影響により物理・化学的作用
を受け、固有の物性が失われ、変色や強度低下等を生じ
るという不都合を有する。
子材料は、光や紫外線等の影響により物理・化学的作用
を受け、固有の物性が失われ、変色や強度低下等を生じ
るという不都合を有する。
【0003】この光や紫外線による劣化を防止すべくベ
ンゾトリアゾール系、サリチレート系、ベンゾフェノン
系またはシアノアクリレート系等の有機系紫外線吸収剤
を添加、混練し、悪影響を与える紫外線を吸収し、樹脂
やゴムの劣化を抑制する事が広く行われている。
ンゾトリアゾール系、サリチレート系、ベンゾフェノン
系またはシアノアクリレート系等の有機系紫外線吸収剤
を添加、混練し、悪影響を与える紫外線を吸収し、樹脂
やゴムの劣化を抑制する事が広く行われている。
【0004】しかしながら、有機系紫外線吸収剤は耐熱
性、耐候性、揮発性等の点で必ずしも満足できるレベル
にあるとは言い難く、長期に渡る使用や、高耐熱性樹脂
への適用には問題があった。
性、耐候性、揮発性等の点で必ずしも満足できるレベル
にあるとは言い難く、長期に渡る使用や、高耐熱性樹脂
への適用には問題があった。
【0005】この問題に対して、有機系紫外線吸収剤よ
りも耐久性に優れる無機粉末を樹脂および/またはゴム
に添加、混練し、紫外線を吸収或いは散乱して、耐光性
を改善する試みも広く行われている。例えば、紫外線に
よるEL発光体の輝度低下、色度低下を防止する為に酸
化亜鉛、酸化セリウム等の微粒子を分散させたプラスチ
ックフィルムシートを用いるとの提案がなされている。
又、ジンク リサーチ ダイジェスト(Zinc Research
Digest)36,74(1978)には、0.11μmの
微粒子酸化亜鉛をジエチルジチオカルバミン酸亜鉛やア
ルキルフォスファイト等の加硫促進剤、老化防止剤を併
用してポリプロピレンの屋外暴露テストにて優れた耐候
性を示す事が報告されている。
りも耐久性に優れる無機粉末を樹脂および/またはゴム
に添加、混練し、紫外線を吸収或いは散乱して、耐光性
を改善する試みも広く行われている。例えば、紫外線に
よるEL発光体の輝度低下、色度低下を防止する為に酸
化亜鉛、酸化セリウム等の微粒子を分散させたプラスチ
ックフィルムシートを用いるとの提案がなされている。
又、ジンク リサーチ ダイジェスト(Zinc Research
Digest)36,74(1978)には、0.11μmの
微粒子酸化亜鉛をジエチルジチオカルバミン酸亜鉛やア
ルキルフォスファイト等の加硫促進剤、老化防止剤を併
用してポリプロピレンの屋外暴露テストにて優れた耐候
性を示す事が報告されている。
【0006】しかしながら、上記の提案に於いて用いら
れている無機粉体は、微粒子であるが為に添加量を増大
した場合、成型体の強度が低下したり、成型時の粘度が
増大する事により、樹脂および/またゴムの流動性が低
下し、良好な成形体が得られないという問題点を有して
いた。
れている無機粉体は、微粒子であるが為に添加量を増大
した場合、成型体の強度が低下したり、成型時の粘度が
増大する事により、樹脂および/またゴムの流動性が低
下し、良好な成形体が得られないという問題点を有して
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情下に鑑み、
本発明者は光や紫外線を照射しても、変色や強度低下等
の劣化を生じにくい樹脂組成物やゴム組成物を得るべく
鋭意検討した結果、薄片状の酸化亜鉛粉末を樹脂および
/またはゴムに添加、混練した場合に光や紫外線による
劣化を抑制し、且つ良好な成型性を有する樹脂および/
またはゴム組成物が得られる事を見出し、本発明を完成
するに至った。
本発明者は光や紫外線を照射しても、変色や強度低下等
の劣化を生じにくい樹脂組成物やゴム組成物を得るべく
鋭意検討した結果、薄片状の酸化亜鉛粉末を樹脂および
/またはゴムに添加、混練した場合に光や紫外線による
劣化を抑制し、且つ良好な成型性を有する樹脂および/
またはゴム組成物が得られる事を見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、平均厚み
が0.1μm〜0.5μm、平均差渡し径が0.1μm
〜100μm、平均差渡し径/平均厚みの比が3〜10
00の薄片状酸化亜鉛粉末を含有することを特徴とする
耐光性樹脂および/またはゴム組成物を提供するもので
ある。
が0.1μm〜0.5μm、平均差渡し径が0.1μm
〜100μm、平均差渡し径/平均厚みの比が3〜10
00の薄片状酸化亜鉛粉末を含有することを特徴とする
耐光性樹脂および/またはゴム組成物を提供するもので
ある。
【0009】以下本発明を詳細に説明する。本発明に於
いては、光や紫外線による樹脂やゴムの劣化を抑制する
目的より平均厚みが0.1μm〜0.5μm、平均差渡
し径が0.1μm〜100μm、平均差渡し径/平均厚
みの比が3〜1000の薄片状酸化亜鉛粉末を樹脂およ
び/またはゴム100重量部に対し20〜350重量
部、添加、混合する。ここに於いて薄片の形状(大き
さ)は一定ではないので、本発明に於いて平均厚みは走
査型電子顕微鏡写真の視野内で読み取れる全ての薄片の
厚みを読み、算術平均により平均厚みとした。また薄片
の平均差渡し径は、百個の薄片の(最大差渡し径+最小
差渡し径)/2の値の平均値である。
いては、光や紫外線による樹脂やゴムの劣化を抑制する
目的より平均厚みが0.1μm〜0.5μm、平均差渡
し径が0.1μm〜100μm、平均差渡し径/平均厚
みの比が3〜1000の薄片状酸化亜鉛粉末を樹脂およ
び/またはゴム100重量部に対し20〜350重量
部、添加、混合する。ここに於いて薄片の形状(大き
さ)は一定ではないので、本発明に於いて平均厚みは走
査型電子顕微鏡写真の視野内で読み取れる全ての薄片の
厚みを読み、算術平均により平均厚みとした。また薄片
の平均差渡し径は、百個の薄片の(最大差渡し径+最小
差渡し径)/2の値の平均値である。
【0010】酸化亜鉛はその電子構造から、紫外線を吸
収する材料として広く知られている。本発明に於いて、
酸化亜鉛は薄片形状を有している事から、酸化亜鉛の有
している紫外線吸収性能に加えて、薄片形状に起因した
良好な成形性や成形体強度の向上といった効果が発現で
きる。
収する材料として広く知られている。本発明に於いて、
酸化亜鉛は薄片形状を有している事から、酸化亜鉛の有
している紫外線吸収性能に加えて、薄片形状に起因した
良好な成形性や成形体強度の向上といった効果が発現で
きる。
【0011】このような薄片状酸化亜鉛粉末は、例えば
特公昭54−35197号公報、同54−19235号
公報、同54−38298号公報に見られる様に、亜鉛
塩とアンモニア又アンモニウムイオンを発生する化合物
を混合し、薄片状の塩基性亜鉛を作り、これを焼成する
事により得られる。又、粒径の小さい薄片状酸化亜鉛
は、特開平1−230431号公報に見られるが如く、
特定のpH域で亜鉛イオンと塩基とを混合する事により
得る事もできる。
特公昭54−35197号公報、同54−19235号
公報、同54−38298号公報に見られる様に、亜鉛
塩とアンモニア又アンモニウムイオンを発生する化合物
を混合し、薄片状の塩基性亜鉛を作り、これを焼成する
事により得られる。又、粒径の小さい薄片状酸化亜鉛
は、特開平1−230431号公報に見られるが如く、
特定のpH域で亜鉛イオンと塩基とを混合する事により
得る事もできる。
【0012】樹脂やゴムに添加、混合する際には薄片の
強度が高い事が望ましいが、アルミニウムおよび/また
は鉄の金属原子を亜鉛1モル当たり0.0001モル〜
0.5モル含有させた薄片状酸化亜鉛は、優れた薄片強
度を有する事から特に望ましい。
強度が高い事が望ましいが、アルミニウムおよび/また
は鉄の金属原子を亜鉛1モル当たり0.0001モル〜
0.5モル含有させた薄片状酸化亜鉛は、優れた薄片強
度を有する事から特に望ましい。
【0013】アルミニウムおよび/または鉄の金属原子
を含む薄片状酸化亜鉛粉末は以下のように製造すること
もできる。硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛等の亜鉛塩溶
液に硫酸アルミニウム、硫酸鉄、硝酸アルミニウム、硝
酸鉄、塩化アルミニウム、塩化鉄、酢酸アルミニウム、
酢酸鉄、リン酸アルミニウム、リン酸鉄、アンモニウム
ミョウバン等のアルミニウムおよび/または鉄原子を含
む化合物を溶解し、アンモニウムまたは分解してアンモ
ニウムイオンを発生する化合物を含有する溶液を混合し
中和反応により薄片状水酸化亜鉛を析出させ、析出物を
濾過、洗浄、乾燥し、酸化性雰囲気で焼成することによ
り薄片状酸化亜鉛粉末を得る。
を含む薄片状酸化亜鉛粉末は以下のように製造すること
もできる。硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛等の亜鉛塩溶
液に硫酸アルミニウム、硫酸鉄、硝酸アルミニウム、硝
酸鉄、塩化アルミニウム、塩化鉄、酢酸アルミニウム、
酢酸鉄、リン酸アルミニウム、リン酸鉄、アンモニウム
ミョウバン等のアルミニウムおよび/または鉄原子を含
む化合物を溶解し、アンモニウムまたは分解してアンモ
ニウムイオンを発生する化合物を含有する溶液を混合し
中和反応により薄片状水酸化亜鉛を析出させ、析出物を
濾過、洗浄、乾燥し、酸化性雰囲気で焼成することによ
り薄片状酸化亜鉛粉末を得る。
【0014】本発明に於いては、平均厚み0.1μm〜
0.5μm、平均差渡し径が0.1μm〜100μm、
平均差渡し径/平均厚みの比が3〜1000、粉末の取
扱い性や作業環境維持の観点から好ましくは平均厚み
0.1μm〜0.5μm、平均差渡し径が1μ〜80μ
m、平均差渡し径/平均厚みの比が5〜300の薄片状
の酸化亜鉛が用いられる。差渡し径が0.1μm以下の
場合は、実質的に粒状の酸化亜鉛と大差なく、薄片形状
に由来した効果が発現しない。一方差渡し径が100μ
mを超えると、樹脂の流動性や機械的強度を損なうので
100μm以下が好ましい。
0.5μm、平均差渡し径が0.1μm〜100μm、
平均差渡し径/平均厚みの比が3〜1000、粉末の取
扱い性や作業環境維持の観点から好ましくは平均厚み
0.1μm〜0.5μm、平均差渡し径が1μ〜80μ
m、平均差渡し径/平均厚みの比が5〜300の薄片状
の酸化亜鉛が用いられる。差渡し径が0.1μm以下の
場合は、実質的に粒状の酸化亜鉛と大差なく、薄片形状
に由来した効果が発現しない。一方差渡し径が100μ
mを超えると、樹脂の流動性や機械的強度を損なうので
100μm以下が好ましい。
【0015】本発明で用いられる樹脂およびゴムの例と
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体;エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体等のエチレンと他のモノマーとの共重合
体;ポリブテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタ
ン等の熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、メラニン樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂
等の熱硬化性樹脂;EPDM,SBR,NBR、ブチル
ゴム、イソピレンゴム、シリコンゴム;等が挙げられる
がこれらに限定されるものではない。
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体;エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体等のエチレンと他のモノマーとの共重合
体;ポリブテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタ
ン等の熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、メラニン樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂
等の熱硬化性樹脂;EPDM,SBR,NBR、ブチル
ゴム、イソピレンゴム、シリコンゴム;等が挙げられる
がこれらに限定されるものではない。
【0016】本発明に於いて樹脂および/またはゴムに
対する薄片状酸化亜鉛の配合量は、樹脂および/または
ゴムの種類、薄片の差渡し径、厚み、成形体の形状等に
より適宜選択されるが、樹脂および/またはゴム100
重量部に対して約20〜約350重量部、好ましくは約
30〜300重量部配合される。薄片状酸化亜鉛の配合
量が上記範囲未満の場合は、耐光性が不充分となり、又
逆に上記範囲以上を越えて配合した場合は、アイゾット
衝撃強度、引張強度等機械的性質を低下させる等の不利
益を招く恐れがあるので、上記配合範囲内で適宜選択す
るのが良い。
対する薄片状酸化亜鉛の配合量は、樹脂および/または
ゴムの種類、薄片の差渡し径、厚み、成形体の形状等に
より適宜選択されるが、樹脂および/またはゴム100
重量部に対して約20〜約350重量部、好ましくは約
30〜300重量部配合される。薄片状酸化亜鉛の配合
量が上記範囲未満の場合は、耐光性が不充分となり、又
逆に上記範囲以上を越えて配合した場合は、アイゾット
衝撃強度、引張強度等機械的性質を低下させる等の不利
益を招く恐れがあるので、上記配合範囲内で適宜選択す
るのが良い。
【0017】樹脂および/またはゴムと薄片状酸化亜鉛
との混合、混練方法には特別な制約はなく、両者を均一
に混合し得る任意の混合手段を採用できる。例えば一軸
又は二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー及び類似のものが挙げられる。成形方法にも特別な制
約はなく、樹脂および/またはゴムの種類、所望の成形
品の種類等に応じて、それ自体公知の成形手段を任意に
採用できる。例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、
プレス成形、回転成形、カレダー成形、シートフォーミ
ング成形、トランスファー成形、積層成形、真空成形等
である。
との混合、混練方法には特別な制約はなく、両者を均一
に混合し得る任意の混合手段を採用できる。例えば一軸
又は二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー及び類似のものが挙げられる。成形方法にも特別な制
約はなく、樹脂および/またはゴムの種類、所望の成形
品の種類等に応じて、それ自体公知の成形手段を任意に
採用できる。例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、
プレス成形、回転成形、カレダー成形、シートフォーミ
ング成形、トランスファー成形、積層成形、真空成形等
である。
【0018】本発明の耐光性樹脂および/またはゴム組
成物には薄片状酸化亜鉛の他に、慣用の各種添加剤を必
要に応じて添加して良い。例えば帯電防止剤、顔料、塗
料、可塑剤、充填剤、難燃剤等を配合する事もできる。
また、薄片状酸化亜鉛粉末はそのままで樹脂或いはゴム
と混合して用いることもできるが、樹脂或いはゴム中で
の分散性や相溶性等の改良を目的として高級脂肪酸、ア
ニオン系界面活性剤、リン酸エステル、カップリング剤
(シラン系、チタネート系、アルミニウム系等)及び多
価アルコールと脂肪酸のエステル類からなる群れから選
ばれた少なくとも一種により表面処理して用いてもよ
い。
成物には薄片状酸化亜鉛の他に、慣用の各種添加剤を必
要に応じて添加して良い。例えば帯電防止剤、顔料、塗
料、可塑剤、充填剤、難燃剤等を配合する事もできる。
また、薄片状酸化亜鉛粉末はそのままで樹脂或いはゴム
と混合して用いることもできるが、樹脂或いはゴム中で
の分散性や相溶性等の改良を目的として高級脂肪酸、ア
ニオン系界面活性剤、リン酸エステル、カップリング剤
(シラン系、チタネート系、アルミニウム系等)及び多
価アルコールと脂肪酸のエステル類からなる群れから選
ばれた少なくとも一種により表面処理して用いてもよ
い。
【0019】
【発明の効果】このようにして得られた耐光性の樹脂お
よび/またはゴム組成物は、光や紫外線が照射されても
変色、強度低下等の劣化を生じないので、成形体の使用
可能時間が延び、成形体の寿命が長くなる等、その工業
的価値は頗る大である。
よび/またはゴム組成物は、光や紫外線が照射されても
変色、強度低下等の劣化を生じないので、成形体の使用
可能時間が延び、成形体の寿命が長くなる等、その工業
的価値は頗る大である。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。尚、とくに断りのない限
り実施例中の「部」は「重量部」を表す。また、実施例
に於いて、成形体の衝撃強度、色差(ΔE)は以下の方
法により測定した。 ・衝撃強度:ASTM,D256に従って測定した切り
欠きアイゾット衝撃強度を用いた。 ・ΔE(色差):岩崎電気(株)社製のアイスパー(Eys
per)UVテスターを使用し、波長が290nmから45
9nmの範囲で、強度が100mW/cm2 の紫外線に
63℃で100時間爆露する前後の2組の試験片から得
られる2組のL* 値、a* 値及びb* 値の値からCIE
1976のL* ,a* ,b* 色差式に従って計算した値
である。尚、試験片は40×40×3mmの板を射出成
形して作成し、色の測定はマクビス株式会社製の分光色
彩計(マクビスカラーアイMS2020+)により実施
した 。
れに限定されるものではない。尚、とくに断りのない限
り実施例中の「部」は「重量部」を表す。また、実施例
に於いて、成形体の衝撃強度、色差(ΔE)は以下の方
法により測定した。 ・衝撃強度:ASTM,D256に従って測定した切り
欠きアイゾット衝撃強度を用いた。 ・ΔE(色差):岩崎電気(株)社製のアイスパー(Eys
per)UVテスターを使用し、波長が290nmから45
9nmの範囲で、強度が100mW/cm2 の紫外線に
63℃で100時間爆露する前後の2組の試験片から得
られる2組のL* 値、a* 値及びb* 値の値からCIE
1976のL* ,a* ,b* 色差式に従って計算した値
である。尚、試験片は40×40×3mmの板を射出成
形して作成し、色の測定はマクビス株式会社製の分光色
彩計(マクビスカラーアイMS2020+)により実施
した 。
【0021】実施例1 ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)(PPE:日本ポリエーテル株式会社製、H−4
6)を、シリンダー温度260℃に設定し下流供給口を
備えた50mm東芝二軸スクリュー押出機の供給スロー
トに供給した。90重量部のポリアミド−6(PA:ア
ライドシグナル社製、CAPRON XPN−154
6)と5重量部の平均差渡し径5μm、平均厚み0.2
μmの薄片状酸化亜鉛粉末からなる予備混合品を、溶融
後の樹脂の混合割合がPPE/PA=10/90になる
よう維持しつつ下流供給口に供給した。押出成形して得
られたストランドを切断してペレットにし、射出成形し
て試験片(40×40×3mm)を作った。試験片の衝
撃強度とΔEを表1に示す。
ル)(PPE:日本ポリエーテル株式会社製、H−4
6)を、シリンダー温度260℃に設定し下流供給口を
備えた50mm東芝二軸スクリュー押出機の供給スロー
トに供給した。90重量部のポリアミド−6(PA:ア
ライドシグナル社製、CAPRON XPN−154
6)と5重量部の平均差渡し径5μm、平均厚み0.2
μmの薄片状酸化亜鉛粉末からなる予備混合品を、溶融
後の樹脂の混合割合がPPE/PA=10/90になる
よう維持しつつ下流供給口に供給した。押出成形して得
られたストランドを切断してペレットにし、射出成形し
て試験片(40×40×3mm)を作った。試験片の衝
撃強度とΔEを表1に示す。
【0022】実施例2〜7、比較例1〜5 原料として表1に示す種類と量の樹脂と無機粉末を用い
た他は実施例1と同様の方法で樹脂組成物を得、これよ
り試験片を作成して衝撃強度とΔEを測定した。その結
果を表1に示す。尚、相溶性改良剤として無水マレイン
酸(MAH)を用いた例に於いては、MAHをスーパー
ミキサーによりPPEに予備混合してから用いた。
た他は実施例1と同様の方法で樹脂組成物を得、これよ
り試験片を作成して衝撃強度とΔEを測定した。その結
果を表1に示す。尚、相溶性改良剤として無水マレイン
酸(MAH)を用いた例に於いては、MAHをスーパー
ミキサーによりPPEに予備混合してから用いた。
【0023】
【表1】 (注)*1:Al/Zn(原子比)=0.3/100 平均差渡し径 5μ
m , 厚み0.2 μm *2:Al/Zn(原子比)=0/100 平均差渡し径 5μm , 厚
み0.2 μm *3:平均粒子径 0.2μm *4:平均粒子径 0.05μm
m , 厚み0.2 μm *2:Al/Zn(原子比)=0/100 平均差渡し径 5μm , 厚
み0.2 μm *3:平均粒子径 0.2μm *4:平均粒子径 0.05μm
Claims (3)
- 【請求項1】平均厚みが0.1μm〜0.5μm、平均
差渡し径が0.1μm〜100μm、平均差渡し径/平
均厚みの比が3〜1000の薄片状酸化亜鉛粉末を含有
することを特徴とする耐光性樹脂および/またはゴム組
成物。 - 【請求項2】薄片状酸化亜鉛粉末がアルミニウム及び/
又は鉄の金属原子を亜鉛原子1モル当たり0.0001
モル〜0.5モル含有することを特徴とする請求項1記
載の樹脂および/またはゴム組成物。 - 【請求項3】樹脂および/またはゴム100重量部に対
して薄片状酸化亜鉛の添加、混合量が20〜350重量
部であることを特徴とする請求項1記載の樹脂および/
またはゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP914994A JPH07216132A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 耐光性樹脂および/またはゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP914994A JPH07216132A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 耐光性樹脂および/またはゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216132A true JPH07216132A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11712569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP914994A Pending JPH07216132A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 耐光性樹脂および/またはゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07216132A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101418299B1 (ko) * | 2012-04-03 | 2014-07-10 | 경상대학교산학협력단 | 내공기 투과성 탄성소재 조성물 |
JP2015504944A (ja) * | 2011-12-20 | 2015-02-16 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 回転成形組成物 |
JP2018070881A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | ロッテ アドバンスト マテリアルズ カンパニー リミテッド | 熱可塑性樹脂組成物およびこれから製造された成形品 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP914994A patent/JPH07216132A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015504944A (ja) * | 2011-12-20 | 2015-02-16 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 回転成形組成物 |
KR101418299B1 (ko) * | 2012-04-03 | 2014-07-10 | 경상대학교산학협력단 | 내공기 투과성 탄성소재 조성물 |
JP2018070881A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | ロッテ アドバンスト マテリアルズ カンパニー リミテッド | 熱可塑性樹脂組成物およびこれから製造された成形品 |
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