JPH07216084A - アミノ酸ポリマーの製造方法 - Google Patents

アミノ酸ポリマーの製造方法

Info

Publication number
JPH07216084A
JPH07216084A JP6251630A JP25163094A JPH07216084A JP H07216084 A JPH07216084 A JP H07216084A JP 6251630 A JP6251630 A JP 6251630A JP 25163094 A JP25163094 A JP 25163094A JP H07216084 A JPH07216084 A JP H07216084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
reaction mixture
acid polymer
weight
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6251630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3481697B2 (ja
Inventor
David E Adler
デーヴィッド・エリオット・アードラー
Michael Bennett Freeman
マイケル・ベネット・フリーマン
James M Lipovsky
ジェームス・マイケル・リポブスキー
Yi Hyon Paik
イー・ヒョン・ペイク
Jan Edward Shulman
ジャン・エドワード・シュルマン
Graham Swift
グラハム・スウィフト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/213,648 external-priority patent/US5457176A/en
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JPH07216084A publication Critical patent/JPH07216084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481697B2 publication Critical patent/JP3481697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/44Polyester-amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/08Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from amino-carboxylic acids
    • C08G69/10Alpha-amino-carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K8/00Compositions for drilling of boreholes or wells; Compositions for treating boreholes or wells, e.g. for completion or for remedial operations
    • C09K8/02Well-drilling compositions
    • C09K8/03Specific additives for general use in well-drilling compositions
    • C09K8/035Organic additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3703Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3719Polyamides or polyimides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 本発明は、アミノ酸ポリマーを製造するため
の、酸触媒による熱重縮合法に関するものである。更に
詳しくは、1つ又はそれ以上のアミノ酸と、任意に、1
つ又はそれ以上の多官能価モノマーとの混合物を、酸触
媒を用いて熱的に縮合させることによって、アミノ酸ポ
リマーを製造する。均質混和物を維持するのに有用な加
工技術としては、1つ又はそれ以上の加工助剤を前記混
合物に加える方法、機械的手段を用いる方法、及びそれ
らを組合せた方法がある。 【効果】 本発明方法によって製造されるアミノ酸ポリ
マーは、清浄及び洗浄添加剤;肥料及び農薬添加剤;パ
ーソナルケアー製品添加剤;無機粒子、水性乳濁液、及
び掘穿泥水のための分散剤;及び腐食防止剤及びスケー
ル防止剤としての水処理及びオイル製造作業用添加剤と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、完全な混合物として反応混合
物を維持しながら、1つ又はそれ以上の酸触媒を用い
て、1つ又はそれ以上のアミノ酸の反応混合物を熱的に
縮合させることによって、アミノ酸ポリマーを製造する
方法に関するものである。更に詳しくは、完全な混合
は、反応混合物に対して1つ又はそれ以上の加工助剤を
加えることによって、機械的手段を用いることによっ
て、又はそれらを組合せることによって維持される。
又、本発明は、この方法によって調製されたアミノ酸ポ
リマーを:清浄剤(cleaning )及び洗浄剤(detergen
t)添加剤;肥料及び農薬添加剤;パーソナルケアー製
品添加剤(personal care product additives );無機
粒子、水性乳濁液、及び掘穿泥水(drilling muds )の
ための分散剤;及び腐食防止剤及びスケール防止剤とし
ての水処理及びオイル製造作業のための添加剤として利
用する、ことに関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えばポリ(アスパラギン酸)のような
ポリ(アミノ酸)は、清浄剤及び洗浄剤添加剤;肥料及
び農薬添加剤;パーソナルケアー製品添加剤;分散剤;
及び水処理用途及びオイル製造操作のための添加剤とし
て有用である。例えば欧州特許出願第454126A号
は、洗浄剤配合物におけるビルダーとしてポリ(アミノ
酸)を利用する、ことを開示している。ポリ(アミノ
酸)は、色々な異なる公知の方法によって合成されて来
た。米国特許第5,057,597号に開示されてい
る、ポリ(アミノ酸)を合成する1つの公知の方法で
は、まず最初に、アミノ酸を熱的に縮合させてポリ(無
水アミノ酸)を生成させ、次にそのポリ(無水アミノ
酸)を加水分解してポリ(アミノ酸)を生成させてい
る。しかしながら、米国特許第5,057,597号の
方法によって製造されたポリ(アスパラギン酸)は、分
子量4,500のポリ(アクリル酸)を標準試料とした
水性ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測
定した場合、5,000未満の分子量のものに限定され
る。アミノ酸の別の熱重縮合反応が、Analytical Metho
ds of Protein Chemistry,pp.127-154,Permagon Pres
s, Oxford 1966 に掲載されている Fox ら による論文
「α−アミノ酸の熱重縮合」において開示されている。
Fox は、触媒として用いる燐酸、オルト燐酸、及びポリ
燐酸を、70 − 約210℃において、1つ又はそれ以
上のアミノ酸と加熱して、ポリ(無水アミノ酸)を生成
させる方法を開示している。Fox らは、燐酸触媒によっ
て、ポリ(無水アミノ酸)の反応収率及び分子量が増加
する、ことを報告している。
【0003】ポリ(無水アミノ酸)を製造するための上
記方法に関しては色々な問題がある。燐酸と1つ又はそ
れ以上のアミノ酸を用いてポリ(無水アミノ酸)を製造
する方法においては、燐酸とアミノ酸との混合物が加熱
時に粘性の溶融ペーストとなることから、難しい加工上
の問題が生じる。反応完了時に、生成する固体生成物
が、固体生成物の硬く大きなチャンク(chunks)から成
っている場合がある。これらの硬くて大きなチャンク
は、その組成が不均質である可能性がある。例えば、硬
く大きなチャンクの内側の部分は、内部に熱が十分に伝
わらないために、未反応のアミノ酸を含んでいることが
ある。更に、固体生成物は、反応容器の壁に固まり付く
ことがある。これらの加工上の問題故に、得られた固体
生成物を、溶剤中に溶解させるか又は微粉砕して、ポリ
(無水アミノ酸)を回収する必要があるかもしれない。
溶剤を用いると、更なる問題が生じる。例えば廃棄又は
再利用しなければならない溶剤の廃棄物が生じる。
【0004】従って、本発明の目的は、従来の加工装置
を用いてアミノ酸ポリマーを製造する方法を開発するこ
とにある。又、アミノ酸ポリマーを調製する連続方法を
提供することは、本発明の更なる目的である。又、最小
限の溶剤又は全く溶剤を必要としない、アミノ酸ポリマ
ーを製造するための比較的単純な方法を提供すること
は、本発明の別の目的である。又、最大60,000の
分子量を有するアミノ酸ポリマーを製造することは、本
発明のもう1つ別の目的である。又、清浄剤及び洗浄剤
添加剤;肥料及び農薬添加剤;パーソナルケアー製品添
加剤;無機粒子、水性エマルション、及び掘穿泥水のた
めの分散剤として;及び腐食防止剤及びスケール防止剤
としての水処理及びオイル製造操作のための添加剤とし
て用いることができるアミノ酸ポリマーを製造すること
は、本発明の更にもう1つ別の目的である。本明細書で
用いている「アミノ酸ポリマー」という用語は、ポリマ
ー鎖中にスクシンイミド部のみを含むか又はポリマー鎖
中にスクシンイミド部と非スクシンイミド部とを含むポ
リマー材料、及び酸又は塩基でアミノ酸ポリマーを完全
に又は部分的に加水分解して得られるポリマーを含むポ
リマー材料のことを指している。
【0005】
【発明の概要】本発明は、以下の工程:即ち、 a)出発反応混合物の総重量を基準として、アミノ酸
約15 − 約95重量%、酸触媒 約3 − 約85重量
%、及び多官能性モノマー 0 − 約50重量%の反応
混合物を作る工程; b)反応混合物に対して1つ又はそれ以上の加工助剤を
加えることによって、機械的手段を用いることによっ
て、又はそれらの組合せを用いることによって、完全な
混合物として該反応混合物を維持しながら、約110
− 約300℃に該反応混合物を加熱する工程; c)該反応混合物から水を除去する工程;及び d)生成物としてアミノ酸ポリマーを回収する工程を含
むアミノ酸ポリマーを製造する方法を提供する。この方
法によって製造されるポリマーは、清浄剤及び洗浄剤添
加剤;肥料及び農薬添加剤;パーソナルケアー製品添加
剤;無機粒子、水性エマルション、及び掘穿泥水のため
の分散剤として;及び腐食防止剤及びスケール防止剤と
しての水処理及びオイル製造操作のための添加剤として
有用である。
【0006】本発明の方法は、重縮合反応全体を通じ
て、完全な混合物として反応混合物を維持しながら、1
つ又はそれ以上の酸触媒を用いて、1つ又はそれ以上の
アミノ酸を熱重縮合させる方法である。本方法は、a)
少なくとも1つ又はそれ以上のアミノ酸、1つ又はそれ
以上の酸触媒、及び任意に1つ又はそれ以上の多官能性
モノマーの「出発反応混合物」と本明細書で呼称してい
る均質な反応混合物を作る工程、(b)均質な混合を維
持しながら該反応混合物を加熱する工程、(c)該反応
混合物から水を除去する工程、(d)及びアミノ酸ポリ
マーを回収する工程から成る。該アミノ酸ポリマーは、
加水分解されていない形態で用いることができるか、又
は酸又は塩基でアミノ酸ポリマーを部分的に又は完全に
加水分解して得られる形態で用いることができる。
【0007】「均質反応混合物(homogeneous reaction
mixture)」とは、反応混合物の成分が均一に分散して
いて、(各成分は反応混合物中において異なる濃度を有
することができるにもかかわらず)各成分の濃度が反応
混合物の全ての部分でほぼ同じである、ことを意味して
いる。本明細書では、「完全な混合物(intimate admix
ture)」を、反応混合物の成分が「均質反応混合物」の
ように均一に分散されていて、更に、反応混合物の中
に、凝集した反応混合物のチャンク又は塊がない混合
物、と定義する。
【0008】本発明において用いることができるアミノ
酸としては、アルファ及びベータアミノ酸、例えばアス
パラギン酸、アラニン、β−アラニン、アルギニン、ア
スパラギン、4−アミノブチル酸、シスチン、グリシ
ン、グルタミン酸、ヒスチジン、リシン、ロイシン、イ
ソロイシン、メチオニン、プロリン、セリン、トリプト
ファン、トレオニン、チロシン、バリン、及びそれらの
組合せを挙げることができる。好ましいアミノ酸は、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、及びそれらの組合せであ
る。
【0009】任意に、1つ又はそれ以上の多官能性モノ
マーを反応混合物に加えることができる。本明細書で用
いている「多官能性モノマー」という用語は、2つ又は
それ以上の官能基を含み、且つ熱重縮合反応で反応する
化合物を意味している。本発明の反応では、これらの任
意の多官能性モノマーは、アミノ酸と共重合する。本発
明方法において有用な多官能性モノマーとしては、アミ
ック酸(amicacid)、二酸、多酸、モノエチレン性不飽
和無水物、ジオール、ポリオール、ポリオキシアルキレ
ンジオール、ポリオキシアルキレンポリオール、ジアミ
ン、ポリアミン、例えばカプロラクタムのような環状ア
ミド、例えばカプロラクトンのような環状エステル、及
びヒドロキシアルキルアミンが挙げられる。出発反応混
合物に加えられる多官能性モノマーの量は、0 − 約5
0重量%であることができる。
【0010】本発明で用いられる酸触媒は、アミノ酸ポ
リマーの分子量を増加させるのを助ける有機又は無機の
強酸である。前記酸は、3未満の解離定数(pka )を有
することが好ましい。しかしながら、3を超える解離定
数を有する幾つかの酸は、分子量を増加させるのに有用
かもしれない。更に、本発明において有用な酸触媒は、
アミノ酸ポリマーの連鎖生長反応を停止させる仕方でア
ミノ酸と反応してはならない。例えば、アミノ酸に対し
て反応性の他の官能基を含んでいないモノカルボン酸
は、酸触媒として望ましくない。なぜならば、そのよう
なモノカルボン酸は、アミノ酸のアミノ基と反応して、
アミノ酸ポリマーの一端で連鎖生長反応を停止させるか
もしれないからである。
【0011】本発明方法において有用な酸触媒として
は、例えば燐の酸素酸のような無機及び有機酸素酸(ox
y acids )が挙げられる。前記の燐含有酸素酸として
は、例えばオルト燐酸、メタ燐酸、ポリ燐酸、アルキル
ホスホン酸、アリールホスホン酸、少なくとも1つの酸
性水素を含む燐酸エステル又は亜燐酸エステル、亜燐
酸、二亜燐酸(diphosphorous acid)、及び次亜燐酸が
挙げられる。酸触媒として有用な他の無機及び有機酸素
酸としては、例えば硝酸及び亜硝酸のような窒素を含む
酸素酸;例えば硫酸、亜硫酸、アルキルスルホン酸、及
びアリールスルホン酸のような硫黄を含む酸素酸;例え
ば塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸、臭素酸、亜臭素酸、
次亜臭素酸、及びヨウ素酸のようなハロゲンを含む酸素
酸;例えばモリブデン酸のようなモリブデンを含む酸素
酸;及びタングステンを含む酸素酸が挙げられる。又、
酸触媒として二元酸(binary acids)を用いることもで
きる。「二元酸」とは、1つ又はそれ以上の水素原子
と、1つ又はそれ以上の他のタイプの原子を含む化合物
を意味している。用いることができる二元酸としては、
例えば塩酸、硫化水素、及び臭化水素がある。又、酸触
媒として、例えば重硫酸ナトリウム、重硫酸カリウム、
及び重亜硫酸アンモニウムのようなアルカリ金属酸及び
アンモニウム酸のような1つ又はそれ以上の酸性水素
(acid hydrogens)を含む有機塩又は無機塩を挙げるこ
ともできる。又、酸触媒は、 例えば Nafion(登録商
標)という商品名でデュポン社から市販され、フルオロ
硫酸(fluorosulfuric acid )のような「スーパー酸」
として当業者に公知のものであることもできる。
【0012】好ましい酸触媒は、燐及び硫黄を含む酸素
酸、1つ又はそれ以上の酸性水素を含む有機塩又は無機
塩、及びそれらの組合せである。反応混合物に加えられ
る酸触媒の量は、アミノ酸と酸触媒との出発反応混合物
の総重量を基準として、約3 − 約85重量%;好まし
くは約5 − 約50重量%;及び最も好ましくは約10
− 約40重量%であるべきである。一般的に、3 −
85重量%の範囲内で反応混合物における酸触媒の量を
増加させると、より高分子量のポリマーが製造される。
更に、ある種の酸触媒は、他のものに比べて、アミノ酸
ポリマーの分子量を増加させるのに、より有効である。
例えば、同じ重量%で出発反応混合物に対して酸触媒を
加える場合、オルト燐酸の場合は、重硫酸ナトリウムの
場合と比べて、より高分子量のポリマーが製造される。
【0013】出発反応混合物は、出発反応混合物の成分
を混合して均質な反応混合物を生成させることができる
1つ又はそれ以上の異なる混合装置によって作られる。
出発反応混合物にとって望ましい成分により、混合装置
は、異なる固体を共に混合するか、あるいは液体を固体
中に混合するか、あるいはペースト又は粘性固体を混合
することを要求される。例えば、1つの混合装置は、酸
触媒を均一に固体アミノ酸上に噴射して均質反応混合物
を生成させるスプレーノズルを備えていることが望まれ
る。更に、2つ以上の混合装置が望まれる。例えば、1
つのタイプの混合装置を用いて出発反応混合物の固体成
分を混合し、もう1つのタイプの混合装置は出発反応混
合物の液体成分を出発反応混合物の固体成分に対して加
えるために用いられる。
【0014】別法として、1つ又はそれ以上の混合装置
を、後述する完全な混合を維持しながら反応混合物を加
熱する工程において用いることができる。出発反応混合
物を作るのに用いることができる装置の例としては、従
来の回分ミキサー及び連続ミキサーがある。回分ミキサ
ーとしては、例えば二重遊星形ミキサー(double plane
tary mixers)、ダブルアーム混練機(double arm knea
ding mixers)、 及び例えばゲートミキサー、シェアー
バーミキサー及びヘリカルブレードミキサーのようなス
ティショナリータンクミキサー(stationary tankmixer
s)が挙げられる。又、本発明方法において有用な回分
ミキサーとして、特別に成形された攪拌機ブレードによ
って粒子を機械的に流動させる、例えばリボン配合機の
ようなバルク配合機、コーン及びスクリューミキサー、
パンマラーミキサー(pan muller mixer)、及びプラウ
ミキサー(plough mixer)を挙げることもできる。本発
明方法において用いることができる連続ミキサーとして
は、例えば一軸及び二軸スクリュー押出機、トラフミキ
サー(trough mixer)及びスクリューミキサー、及びパ
ッグミル(pug mill)がある。
【0015】反応混合物形成後、その反応混合物を、約
110 − 300℃、好ましくは約150 − 280℃
に加熱して、アミノ酸を縮合させる。望ましくは、その
反応は、アミノ酸の初期量の80重量%を超える量がア
ミノ酸ポリマーへと転化するまで行う。アミノ酸のこの
転化を完了させるのに必要な時間は、反応混合物を加熱
するのに用いられる温度、圧力、及び装置のタイプとい
うような加工条件に従って、約5分 − 15時間である
ことができる。例えば、反応温度が上昇すると、アミノ
酸の80重量%を転化させる時間は、短くなる。
【0016】一般的に、ポリマーの分子量は、例えば出
発反応混合物における酸触媒の量、反応温度、及び反応
時間のような反応条件を調節することによって制御する
ことができる。例えば、ポリマーの分子量は、一般的
に、酸触媒の量が増加するにつれて、反応温度が上昇す
るにつれて、反応時間が長くなるにつれて増加する。好
ましくは、熱重縮合反応は、大気圧、減圧、又は加圧下
において行うことができる。好ましくは、前記反応は、
減圧又は大気圧下で行うのが好ましい。又、好ましく
は、熱重縮合反応は、例えば窒素、空気、アルゴン、及
びヘリウムのような、反応混合物に対して不活性な雰囲
気中で行う。完全な混合を維持しながら反応混合物を加
熱するのに必要とされる装置は、縮合反応から生じた遊
離水を除去するための手段、例えば水を凝縮させるため
の凝縮器に取付けたベントを有していなければならな
い。しかしながら、反応混合物を加熱するのに必要とさ
れる装置は、完全な混合を維持するために選択された加
工技術によって左右される。完全な混合を維持するため
の加工技術としては、反応混合物に対して1つ又はそれ
以上の加工助剤を加えること、機械的手段を用いるこ
と、又はそれらを組合せること、が挙げられる。
【0017】加工技術は、反応混合物からの固体生成物
の大きなチャンクの生成を防止し、且つ反応混合物が装
置の壁に固着するのを防止するのに必要である。加工技
術を用いないで、酸触媒を含む出発反応混合物を加熱す
ると、反応混合物は、一般的に、わずかに湿潤している
白色粉末から粘性のペーストへと変化する。更に、出発
反応混合物における酸触媒の量が増加すると、反応混合
物は、より溶融しやすく且つ粘性が増す。縮合反応が進
行するにつれて、粉末は凝集し始めて、固体生成物の硬
くて大きなチャンク又は塊を形成する。これらの固体生
成物の硬くて大きなチャンクは、チャンクの内層がより
未反応のアミノ酸を含んでいるという点で、その組成が
不均質であるかもしれない。更に、固体生成物は、装置
の壁に固着する可能性がある。比較として、酸触媒を加
えなかった場合は、反応混合物は縮合反応を通して、乾
燥粉末のままである。従って、加工技術は、反応容器の
壁に反応混合物が固着するのを防止し、且つ固体生成物
の硬くて大きなチャンクが生成するのを防止するのに必
要である。
【0018】完全な混合を維持するのに用いられる加工
技術としては、反応混合物に1つ又はそれ以上の加工助
剤を加えること、機械的手段を用いること、又はそれら
の組合せが挙げられる。その加工技術によって、反応混
合物において、好ましくは直径約5センチメートル未
満、更に好ましくは直径約2ミリメートル未満の粒子が
生成する。1つ又はそれ以上の加工助剤を本発明方法に
添加して、出発反応混合物をより流動性にし、且つ反応
混合物の凝集を防止することができる。又、加工助剤
は、熱伝達を増大させ、反応混合物の粘度を低下させ、
更に縮合から生じる遊離水の除去を高めるように作用す
ることもできる。適当な加工助剤としては、例えばゼオ
ライト、スルフェート、スルホネート、カーボネート、
ペルクロレート、シリケート、塩化物、臭化物、アルミ
ナ、クレー、ガラスビーズ、顆粒ポリマー、本発明方法
によって製造されるポリマー、及びそれらの組合せのよ
うな耐熱性物質(refractory materials)がある。好ま
しい加工助剤としては、ゼオライト;シリカゲル;アミ
ノ酸ポリマー;アルキルナフタレンスルホネート;スル
フェート、シリケート及びステアレートのアルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩;及びそ
れらの組合せが挙げられる。
【0019】1つ又はそれ以上の加工助剤を、出発反応
混合物1重量部当たり0 − 約10重量部の割合で反応
混合物に加えることができる。好ましくは、1つ又はそ
れ以上の加工助剤の総量 対 出発反応混合物 の割合
は、約 3:1から約1:3である。1つ又はそれ以上
の加工助剤を、出発反応混合物が形成されるのと同時
に、プロセスに加えることができる。別法として、1つ
又はそれ以上の加工助剤を、縮合反応中の任意の時間に
加えることができ、又は縮合反応中の反応混合物に対し
て連続的に加えることができる。好ましくは、加工助剤
は、出発反応混合物が形成されるのと同時に加える。十
分な量の加工助剤を出発反応混合物に加えた場合は、完
全な混合を維持するためには、反応混合物の加熱中にお
いて、最小限度の攪拌で十分である。最小限度の攪拌と
は、例えば、攪拌機ブレードを時々ゆっくりと動かす程
度であると考えられる。例えば、出発反応混合物は、上
述の配合装置のいずれにおいても、1つ又はそれ以上の
加工助剤と共に作られることができる。次に、反応混合
物を加熱し、且つ最小限度に攪拌し、且つ例えば直接又
は間接に加熱される連続乾燥機又は回分乾燥機のよう
な、縮合反応から遊離して来る水を除去するための手段
を有している1つの装置の中で加熱することができる。
【0020】本明細書では、「直接乾燥機(direct dry
ers )」とは、乾燥させるべき材料と熱ガスを直接接触
させることによって乾燥させる装置である、と定義す
る。又、「間接乾燥機(indirect dryers )」とは、乾
燥させるために用いる熱を、よう壁(retaining wall)
及び例えば攪拌機ブレード及びバッフルのような加熱さ
れた表面を介して、乾燥させるべき材料に対して、乾燥
用の熱を伝達する乾燥装置である、と定義する。又、乾
燥機は、例えば加熱壁と乾燥機の中を通って流れる熱ガ
ス流を有する乾燥機のような、反応混合物を加熱するた
めの熱の直接の源及び間接の源の両方を用いるものであ
ってもよい。1つ又はそれ以上の加工助剤と共に反応混
合物を加熱するのに用いることができる回分乾燥機又は
連続乾燥機の例としては、回転トレー乾燥機、ロータリ
ーキルン乾燥機、ダブルコーン形乾燥機(double cone
shaped dryer)、V形乾燥機、空気輸送乾燥機、循環乾
燥機、トレー及びコンパートメント乾燥機、振動トレー
乾燥機、又は棚が加熱されている真空トレー乾燥機があ
る。
【0021】加工助剤を用いない場合、反応混合物を加
熱するのに用いられる装置は、反応混合物を加熱するた
めの手段及び水を除去するための手段を有していること
に加えて、機械的手段によって完全な混合を維持するこ
とができなければならない。好ましい装置は、凝集の生
成を防止して、反応混合物が直径約5センチメートル未
満の粒子を有するようにすることができる。用いられる
装置は、例えば、反応混合物を加熱し、攪拌し、更に縮
合反応からの遊離水を除去するための機構を備えている
従来のミキサーのような、本明細書において上述した出
発反応混合物を作るための混合装置であることができ
る。更に、用いられる装置は、反応混合物を攪拌し、凝
集固体生成物の形成を抑制又は破砕するための手段を備
えている乾燥機であることができる。加工助剤を用いな
い場合に、反応混合物を加熱するのに有用な乾燥機の例
としては、直接乾燥機又は間接乾燥機、回分乾燥機又は
連続乾燥機が挙げられる。又、乾燥機は、例えば、熱の
直接の源及び間接の源の両方を用いることもできる。加
工助剤が反応混合物中に存在してない場合に有用な乾燥
機としては、例えば流動床乾燥機、スクリューコンベヤ
ー乾燥機、プラウミキサー乾燥機(plough mixer dryer
s )、及び攪拌パン乾燥機(agitated pan dryers )が
挙げられる。もちろん、加工助剤が反応混合物中に存在
してない場合に反応混合物を加熱するのに有用な装置
は、反応混合物中に加工助剤が存在している場合にも用
いることができ、更に、出発反応混合物を作るために用
いることもできる。従って、1つの装置で、出発反応混
合物を作り、更にその反応混合物を加熱することができ
る。
【0022】別法として、2つ以上の装置を用いて、加
熱工程を完了させることができる。例えば、反応混合物
が粘性のペーストであるときには、高度の攪拌を提供す
る乾燥機が反応混合物を加熱するのに望ましく、より低
い程度の攪拌を提供する別の乾燥機は、反応混合物が粉
末に変化する場合に縮合反応を完了させるのに望まし
い。本発明方法で用いることができる有用な配合装置及
び乾燥機に関する詳細は、McGraw Hill, Inc., New Yor
k から出版された Perry & Chilton による Chemical E
ngineers´ Handbook の第5版に記載されている。完全
な混合を維持するのに有用であり、又、固体生成物の大
きな凝集塊の形成を防止するのに有用である、ことが見
出された他の加工技術としては、反応混合物を加熱する
工程中に反応混合物の温度を次第に上昇させる方法、及
び反応混合物の加熱中に該反応混合物に酸触媒を徐々に
加える方法がある。この方法の好ましい態様は、まず最
初に、加工助剤の存在下、公知のミキサー中において出
発反応混合物を作り、次に、その反応混合物を、例えば
回転トレー乾燥機のような乾燥機中において加熱する、
方式である。
【0023】縮合反応の完了後に、生成したアミノ酸ポ
リマーを回収する。本発明方法の効果は、酸触媒及び加
工助剤を除去する必要なしに、又アミノ酸ポリマーを後
処理する必要なしに、回収されたアミノ酸ポリマーを様
々な用途で用いることができる点にある。実際に、幾つ
かの用途において、酸触媒と加工助剤は、アミノ酸ポリ
マーの性能に利益を付加することができる。例えば、洗
浄剤配合物においては、本発明方法で用いられる酸触媒
及び加工助剤は、性能を高めるために、しばしば洗浄配
合物に対して加えられる。
【0024】又、アミノ酸ポリマーは、完全に又は部分
的に加水分解された形態で回収することもできる。アミ
ノ酸ポリマーは、例えば1つ又はそれ以上の塩基又は1
つ又はそれ以上の酸で加水分解してアミノ酸ポリマーの
対応する水溶性の塩又は酸を生成させるような当業にお
いて公知の技術によって、加水分解される。好ましく
は、任意の普通のアルカリ金属塩基、アルカリ土類金属
塩基、又は低級水酸化第四塩(low quaternary salt hy
droxide )、及びそれらの組合せを用いて、加水分解を
完全に又は部分的に行って、対応する水溶性塩を生成さ
せることができる。加水分解は、縮合反応を行うのに用
いたのと同じ装置で実行することができる。望むなら
ば、回収したアミノ酸ポリマーを、例えば粗砕機、微紛
砕機、空気ミル、ジェットミル、ハンマーミル、デラン
パー(delumper)、及びシュレッダーのような従来のサ
イズ減少装置によって、任意にサイズを減少し、又は解
砕(delump)することができる。
【0025】本発明方法によって製造されるアミノ酸ポ
リマーは、様々な用途で有用である。特に有用なアミノ
酸ポリマーは、平均分子量(Mw)4,500のポリ
(アクリル酸)標準試料を使用し、GPCによって測定
した場合、約60,000未満、好ましくは約2,00
0 − 約30,000、 更に好ましくは約4,000
− 約20,000の重量平均分子量を有するアミノ酸
ポリマーである。
【0026】環境上の理由から、本発明方法によって製
造されるアミノ酸ポリマーは、それらの生物分解性が6
0%を超えることが好ましく、75%を超える場合は更
に好ましく、90%を超え場合は最も好ましい。アミノ
酸ポリマーの生物分解性は、後の「実施例」のところで
説明する試験法の組合せによって測定する。アミノ酸ポ
リマーは、例えば硬質表面(hard surface);家庭用、
工業用、及び業務用洗濯;及び手動及び自動皿洗いのよ
うな、清浄剤及び洗浄剤配合物における添加剤として有
用である。例えば、アミノ酸ポリマーは、清浄剤及び洗
浄剤配合物におけるビルダー、再汚染防止剤(antirede
position)、汚染除去剤(soil removalagent)、及び
転染防止剤(dye transfer inhibition agent)として
用いることができる。
【0027】又、アミノ酸ポリマーは、例えば冷却水、
ボイラー水、海水脱塩、砂糖回収、及び逆浸透のような
システムにおけるスケール防止及び腐食制御を含む水処
理用途においても有用である。アミノ酸ポリマーは、油
井掘削時に硫酸バリウム及び硫酸カルシウムが沈殿する
のを防止する防止剤として、オイル製造作業時に特に有
用である。
【0028】又、アミノ酸ポリマーは、例えば顔料、カ
オリンクレー、セラミックス、炭酸カルシウム、ゼオラ
イト、二酸化チタンのような無機粒子のための分散剤と
して使用され;例えばラテックス塗料及びうわぐすり
(glaze )のような水性エマルションのための分散剤と
して;及び掘穿泥水のための分散剤として用いることも
できる。更に又、アミノ酸ポリマーは、製紙における分
散剤としても有用である。アミノ酸ポリマーは、肥料に
おける添加剤として、又例えば殺虫剤、殺菌剤、及び除
草剤配合物のような農薬配合物における添加剤として用
いることもできる。
【0029】又、アミノ酸ポリマーは、例えば化粧品、
シャンプー、練り歯磨き、及び口内洗浄剤のようなパー
ソナルケアー製品における添加剤としても有用である。
更に又、アミノ酸ポリマーは、清浄剤及び洗浄剤添加剤
として特に有用である。アミノ酸ポリマーを含む清浄剤
及び洗浄剤配合物は、例えば粉末、ビーズ、フレーク、
バー、タブレット、ヌードル、液体、ペースト、スラリ
ーなどのような物理的形態のいずれの形態であることも
できる。清浄剤及び洗浄剤配合物は、公知の方法で調製
して用い、通常は界面活性剤を基剤として、任意には沈
殿剤又は金属イオン封鎖剤ビルダーのいずれかを基剤と
して用いる。
【0030】適当な界面活性剤としては、例えば C8
− C12アルキルベンゼンスルホネート、C12 − C16
アルカンスルホネート、C12 − C16アルキルスルホネ
ート、C12 − C16アルキルスルホスクシネート、及び
12 − C16硫酸化エトキシ化アルカノールのようなア
ニオン界面活性剤、及び例えば C6 − C12アルキルフ
ェノールエトキシレート、C12 − C20アルカノールア
ルコキシレート、及びエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドとのブロックコポリマーのような非イオン界面活
性剤がある。任意に、ポリアルキレンオキシドの末端基
をブロックし、それによって、ポリアルキレンオキシド
のフリーなOH基をエーテル化、エステル化、アセター
ル化、及び/又はアミノ化することができる。別の改質
は、ポリアルキレンオキシドのフリーなOH基をイソシ
アネートと反応させることから成る。又、非イオン界面
活性剤としては、 C4 − C18アルキルグルコシド、並
びに、アルコキシ化によって前記アルキルグルコシドか
ら得られるアルコキシ化生成物、特に、アルキルグルコ
シドをエチレンオキシドと反応させることによって得ら
れるアルコキシ化生成物も挙げられる。洗浄剤において
用いることができる界面活性剤は、両性の特性を有する
こともでき、それらは石鹸にすることができる。
【0031】一般的に、界面活性剤は、洗浄剤又は清浄
剤配合物において、2 − 50重量%、好ましくは5
− 45重量%を構成している。液体洗浄剤は、成分と
して、通常、洗浄剤又は清浄剤配合物に液体又は可溶性
又は少なくとも分散性である固体の界面活性剤を含む。
この目的に適する界面活性剤は、液体のポリアルキレン
オキシド又はポリアルコキシ化化合物、粉末洗浄剤にお
いて用いることもできる生成物である。清浄剤及び洗浄
剤配合物中に含まれる金属イオン封鎖剤ビルダーの例と
しては、ホスフェート、特にオルトホスフェート、ピロ
ホスフェート、及び特にトリポリ燐酸ナトリウムを挙げ
ることができる。更なる例としては、ゼオライト、炭酸
ナトリウム、ポリカルボン酸、ニトリロ三酢酸(nitril
otriacetic acid)、 クエン酸、酒石酸、前記酸の塩、
及びモノマー性、オリゴマー性又はポリマー性ホスホネ
ートがある。洗浄剤配合物の調製に用いられる各物質の
量は、洗浄剤配合物の総重量を基準として、例えば、炭
酸ナトリウム85重量%以下、ホスフェート45重量%
以下、ゼオライト40重量%以下、ニトリロ三酢酸及び
ホスホネート30重量%以下、及びポリカルボン酸30
重量%以下である。ある種の液体洗浄剤の市場では、ビ
ルダーの利用は、通常は、クエン酸及びその塩、又はシ
トレートと脂肪酸石鹸との組合せに限定され、一方、他
の市場では、液体洗浄剤組成物に対して、中間レベルの
石鹸を約15重量%、又はトリポリホスフェートを約2
0重量%混和して、前記組成物の総洗浄効力を補助して
いる。
【0032】洗浄剤配合物に対する他の通常の添加剤と
しては、30重量%以下で用いられる漂白剤;25重量
%以下で用いられる例えばシリケートのような腐食防止
剤;20重量%以下で用いられる転染防止剤;及び5重
量%以下で用いられる灰色化防止剤(graying inhibito
r)がある。 適当な漂白剤は、例えばペルボレート、ペ
ルカーボネート、又は例えばクロロイソシアヌレートの
ような塩素生成剤である。腐食防止剤として用いられる
適当なシリケートは、例えば珪酸ナトリウム、二珪酸ナ
トリウム、及びメタ珪酸ナトリウムである。適当な転染
防止剤は、例えばポリ(ビニルピロリドン)である。灰
色化防止剤の例としては、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、及び1,000 − 15,000の分子量を有
する、酢酸ビニルとポリアルキレンオキシドとのグラフ
トコポリマーを挙げることができる。任意に用いられる
他の通常の洗浄剤添加剤は、けい光増白剤、酵素、及び
香料である。粉末洗浄剤配合物は、例えば硫酸ナトリウ
ム、塩化ナトリウム、又はホウ酸ナトリウムのような不
活性希釈剤を50重量%以下で含むこともできる。洗浄
剤配合物は無水であることができるか、又は水を少量、
例えば10重量%以下含むことができる。液体洗浄剤
は、不活性希釈剤として、水を80重量%以下含むこと
ができる。
【0033】アミノ酸ポリマーの1つ又はそれ以上を、
所望の利益を提供するレベルで、清浄剤及び洗浄剤配合
物に対して加えることができる。一般的に、前記レベル
は、配合物の総重量を基準として、約0.5 − 約50
重量%、好ましくは約1 −約40重量%である。例え
ば、アミノ酸ポリマーを、洗浄剤又は清浄剤配合物にお
いてビルダーとして用いる場合、配合物中におけるレベ
ルは、配合物の総重量を基準として、約5 − 約40重
量%である。幾つかの場合では、特に、汚染除去剤及び
再汚染防止剤として用いるときには、実際に用いられる
アミノ酸ポリマーの量は、好ましくは、清浄剤及び洗浄
剤配合物の総重量を基準として、 約1− 10重量%で
ある。 特に重要なのは、低ホスフェート洗浄剤又は清
浄剤、特に例えば炭酸ナトリウムのような沈殿剤ビルダ
ーを含む前記洗浄剤又は清浄剤における、本発明の添加
剤の利用である。低ホスフェート配合物は、トリポリ燐
酸ナトリウム又はピロ燐酸ナトリウムを最大で25重量
%まで含む。望むならば、本発明に従って調製されたア
ミノ酸ポリマーを、アクリル酸とマレイン酸とのコポリ
マー、アクリル酸ホモポリマー、又はそれらの組合せと
共に洗浄剤配合物において用いることができる。前述の
ポリマーは、洗浄剤配合物において再汚染防止剤として
現在用いられている。前述のポリマーに加えて、C3
8モノカルボン酸及びジカルボン酸又は無水マレイン
酸と、C1 − C4アルキルビニルエーテルとのコポリマ
ーも、再汚染防止剤として適当である。ホモポリマー及
びコポリマーの分子量は、1,000 − 100,00
0である。望むならば、洗浄剤において、これらの再汚
染防止剤を、アミノ酸ポリマーと共に配合物の総重量を
基準として20重量%以下の量で用いることができる。
アミノ酸ポリマーは、非加水分解形態で洗浄剤配合物に
加えることができ、又は酸又は塩基によって部分的に又
は完全に加水分解された形態でも加えることができる。
【0034】本発明の方法によって製造されたアミノ酸
ポリマーの他の好ましい用途としては、水処理がある。
水処理用途では、アミノ酸ポリマーは分散剤として働く
ことができ、又、抗成核剤(anti-nucleating agents)
として働くこともできる。その場合、アミノ酸ポリマー
の半量未満は、例えば冷却水、ボイラー水、逆浸透、海
水脱塩、及び砂糖回収のような用途において結晶形成又
はスケーリング(scaling)に関するスレッシュホール
ドインヒビター(threshold inhibitor)として作用し
うる。結晶形成又はスケーリングを防止するために用い
る場合、しばしば、アミノ酸ポリマーを、例えば無機又
は有機ホスフェート又はホスホネート、あるいは例えば
亜鉛化合物のような金属塩などのような腐食防止剤と併
用する。又、アミノ酸ポリマーは、硫酸カルシウム及び
硫酸バリウムの沈殿を防止するために、オイル製造用途
で用いることもできる。 アミノ酸ポリマーは、0.1
−500重量ppmの量で、水性システムに直接加えるこ
とができる。 しかしながら、オイル製造作業中は、 例
えば0.1 − 3000ppmのようなより多量のアミノ
酸ポリマーを加えることが望ましいかもしれない。又、
アミノ酸ポリマーは、組成物中において、20 − 60
重量%のレベルで存在する濃縮水性組成物として加える
こともできる。
【0035】実施例 実施例2から9は、前述した一般的な方法の態様であ
り、前記実施例は、単なる例示であって、発明を限定す
るものではない。重量平均分子量(Mw)及び数平均分
子量(Mn)は、分子量(Mw)4,500のポリ(ア
クリル酸)標準試料を使用し、水性ゲル透過クロマトグ
ラフィー(GPC)によって測定した。1HNMR分析
法によって、実施例1 − 8における生成物は、ポリ
(無水アスパラギン酸)であることを確認した。
【0036】アミノ酸ポリマーの合成 比較例1 酸触媒を用いないポリ(無水アスパラギン
酸)の合成: L−アスパラギン酸104gをガラスのビ
ーカーの中に入れた。そのビーカーを、270℃まで予
熱した大気圧のマッフル炉の中に置き、L−アスパラギ
ン酸反応混合物を30分毎にスパチュラで攪拌した。反
応混合物は、2時間後、マッフル炉の中で白色粉末から
黄褐色粉末(tan power )へと変化した。270℃で
8.5時間後、L−アスパラギン酸反応混合物をマッフ
ル炉から取り出した。反応混合物は、重量平均分子量4
400、数平均分子量3570を有するポリ(無水アス
パラギン酸)であることを確認した。
【0037】酸触媒を用いたマッフル炉におけるポリ
(無水アスパラギン酸)の合成 実施例2 85重量%オルト燐酸5重量%レベル: L−
アスパラギン酸950gを、ステンレス鋼パンにおい
て、85重量%オルト燐酸50gと混合した。反応混合
物の層厚みは、約1.5インチであった。反応混合物
を、240℃まで予熱した大気圧のマッフル炉の中に置
いた。240℃で1時間後、わずかに湿潤している白色
粉末は、黄色の塊を含む桃色粉末になった。この反応混
合物をマッフル炉から取り出し、乳鉢と乳棒を用いて粉
砕して、完全な混合を維持するための機械的手段をシュ
ミレートした。粉砕後に、反応混合物をマッフル炉に戻
した。240℃で合計6時間後には、殆ど桃色の粉末が
黄褐色粉末となった。240℃で合計10時間後に、反
応混合物をマッフル炉から取り出した。黄褐色粉末72
8gが得られた。その黄褐色粉末は、重量平均分子量5
560、数平均分子量4050を有するポリ(無水アス
パラギン酸)であることを確認した。
【0038】実施例3 85重量%オルト燐酸20重量
%レベル:L−アスパラギン酸800gを、ステンレス
鋼パンにおいて、85重量%オルト燐酸200gと混合
して、湿潤粘着性白色粉末の反応混合物を作った。反応
混合物の層厚みは、約1.5インチであった。反応混合
物を、240℃まで予熱した大気圧のマッフル炉の中に
置いた。240℃で1時間後、湿潤粘着性白色粉末は、
外側が硬く、中心部が粘着性である固体の塊へと変わっ
た。1時間30分後、この反応混合物をマッフル炉から
取り出し、乳鉢と乳棒を用いて粉砕して、完全な混合を
維持するための機械的手段をシュミレートした。粉砕後
に、反応混合物をマッフル炉に戻した。240℃で合計
2.5時間後には、反応混合物は、黄褐色粉末となっ
た。240℃で合計6時間後に、反応混合物をマッフル
炉から取り出した。黄褐色粉末736gが得られた。そ
の黄褐色粉末は、重量平均分子量15,500、数平均
分子量8800を有するポリ(無水アスパラギン酸)で
あることを確認した。
【0039】実施例4 無水重硫酸ナトリウム50重量
%レベル:L−アスパラギン酸150gを、ステンレス
鋼パンにおいて、無水重硫酸ナトリウム150gと混合
して、反応混合物を作った。反応混合物の層厚みは、約
1.0インチであった。反応混合物を含むステンレス鋼
パンを、240℃まで予熱した大気圧のマッフル炉の中
に置いた。その反応混合物を30分毎にスパチュラで、
攪拌した。30分後、反応混合物は、白色粉末から、外
側が黄褐色で、内側が白色である塊へと変わった。合計
で2時間後、反応混合物は、黄褐色で硬いケークとなっ
た。このとき、反応混合物をマッフル炉から取り出し、
乳鉢と乳棒を用いて粉砕して、完全な混合を維持するた
めの機械的手段をシュミレートした。240℃で合計5
時間後に、黄褐色粉末である反応混合物をマッフル炉か
ら取り出した。その反応混合物は、重量平均分子量71
20、数平均分子量5230を有するポリ(無水アスパ
ラギン酸)であることを確認した。
【0040】酸触媒を用いたわずかに攪拌しながらのポ
リ(無水アスパラギン酸)の合成 実施例5 メタンスルホン酸10重量%レベル: L−ア
スパラギン酸27g及びメタンスルホン酸3gから成る
反応混合物を、機械攪拌子(mechanical stirrer)及び
窒素用入口を備えている100mlガラス製反応ケトル
の中に入れた。そのフラスコを240℃まで予熱した熱
油浴中に浸漬した。次に、攪拌機を作動させ、フラスコ
の中の窒素スイープを開始した。15分後、白色粉末
は、黄色の固体になった。その黄色の固体を反応ケトル
から取り出し、乳鉢と乳棒を用いて粉砕して黄色粉末と
して、完全な混合を維持するための機械的手段をシュミ
レートした。次に、その黄色粉末を反応ケトルへと戻し
た。240℃で合計1時間後に、反応混合物は黄色固体
に変わった。それを乳鉢と乳棒を用いて再び粉砕して黄
色粉末を作った。その黄色粉末を、又反応ケトルへと戻
した。240℃で合計5時間後、反応混合物は黄色粉末
のままであり、それを室温まで冷却した。その反応混合
物は、重量平均分子量6240を有するポリ(無水アス
パラギン酸)であることを確認した。
【0041】酸触媒及び加工助剤を用いたポリ(無水ア
スパラギン酸)の合成 実施例6 硫酸ナトリウム加工助剤 (加工助剤1部:出発反応混合物2.9部) 250mlガラスビーカーの中で、L−アスパラギン酸
31.3gを、無水重硫酸ナトリウム1.25g、85
重量%オルト燐酸4.7g、及び無水硫酸ナトリウム1
2.8gと混合して、反応混合物を作った。反応混合物
を含むガラスビーカーを、240℃まで予熱された、大
気圧のマッフル炉の中に置いた。反応混合物は、30分
毎にスパチュラで攪拌した。2時間後、反応混合物は、
湿潤白色粉末から黄色乾燥顆粒状粉末へと変化した。混
合物を粉砕する必要はなかった。240℃で5時間後、
反応混合物をマッフル炉から取り出した。反応混合物
は、黄褐色乾燥顆粒状粉末であり、重量平均分子量1
0,700、数平均分子量6780を有するポリ(無水
アスパラギン酸)と固定された。
【0042】実施例7 硫酸ナトリウム加工助剤を用い
た反応混合物の形成 (加工助剤1部:出発反応混合物1.5部) ヘンケルモデルFM−50混合機を用いて、反応混合物
を作った。用いたヘンケルの混合機は、内径15イン
チ、高さ15インチであり、3つの14インチ水中翼櫂
(hydrofoil paddle)と、1つの2インチx5インチの
バッフルを有し、更にジャケットを備えていた。又、混
合機には、その上部に直径3インチの口も備わってい
た。反応混合物を作る手順は以下の通りであった:即
ち、 a)L−アスパラギン酸5kg、硫酸ナトリウム4kg、
及び重硫酸ナトリウム250gをヘンケル混合機に入れ
て反応混合物を作った。 b)水道水をジャケットの中に通して冷却し、混合機を
1000回転/分で始動させて、反応混合物を混合し
た。約2分後、反応混合物の温度が50℃に達したと
き、混合機を停止させた。 c)反応混合物を38℃まで冷却した(冷却するのに約
4 − 6分)後、混合機を1000回転/分で始動させ
て、オルト燐酸の85重量%溶液約15 − 20gを、
スプレーボトルを用いて、混合機の上部口から混合機中
へと噴射した。約1分後、反応混合物が50℃に達した
ときに、混合機を停止させて、反応混合物を38℃まで
冷却した。 d)小分けされたオルト燐酸を、総量で750gとなる
まで、工程(c)のようにして加えた。 e)全てのオルト燐酸を加えた後、反応混合物を混合機
から取り出した。
【0043】実施例8 加工助剤の存在下での熱重縮合 (加工助剤1部:出発反応混合物1.5部) 可動できるように配置された上部トレーと、可動できる
ように配置された底部トレーとを有し、その2つのトレ
ーの上下位置を交換することができる2トレー乾燥機を
予熱して、内部温度を240℃にし、熱風の連続流を3
00立法フィート/分の流量で乾燥機の中に通した。実
施例6の反応混合物1000gを乾燥機の上部トレーの
中に導入した。層厚みは、1.5インチに調整した。上
部トレーにある材料を、6分毎に、下部トレーへと移動
させ、トレーの上下位置を交換した。全滞留時間は、2
時間であった。 1HNMR分析法による分析では、95
重量%を超えるアスパラギン酸がポリ(無水アスパラギ
ン酸)へと転化した、ことが分かった。ポリ(無水アス
パラギン酸)は、さらさらした(free-flowing)黄褐色
粉末として回収され、重量平均分子量9600を有して
いた。
【0044】アミノ酸ポリマーの加水分解 実施例9 ポリ(無水アスパラギン酸)の加水分解 機械攪拌子、熱電対、凝縮器、pHプローブ、及び塩基
投入口を備えている1リットル4つ口フラスコの中に、
脱イオン水136gを入れた。次に、実施例6のポリ
(無水アスパラギン酸)25gをフラスコの中に入れて
混合物を作った。次に、その混合物を90℃まで加熱
し、水酸化ナトリウムの50重量%溶液を滴下により供
給した。供給量は、(イリノイ州シカゴにある Cole Pa
lmer Instrument Inc が製造した)Chem-Cadet(登録商
標)を用いて調節し、混合物のpHが10.8に達した
ときに供給を停止した。50重量%水酸化ナトリウム溶
液16gをpHが10.8において安定するまで加え
た。水酸化ナトリウムを加えた後、その混合物を90℃
で30分間保った。その後、混合物を室温まで冷却し
た。次に、その混合物を、ポリ(アスパラギン酸)の乾
燥サンプルが得られるまで、凍結乾燥させた。
【0045】比較実施例1と実施例2 − 8を比較する
と、本発明方法によって製造されるアミノ酸ポリマーの
分子量は、酸触媒を用いることによって増加する、こと
が分かる。実施例2及び3は、出発反応混合物において
酸触媒の量が増加するにつれてアミノ酸ポリマーの分子
量が増加することを示している。又、実施例2及び3
は、反応混合物における酸触媒の量が増加するにつれ
て、反応混合物はより粘着性が増して加工し難くなる
が、機械的手段を用いて、反応混合物のチャンクを粉砕
して、完全な混合を維持することができることも示して
いる。実施例3,4,及び5は、様々なタイプの酸触媒
が本発明方法において有用であることを示している。実
施例6及び8は、加工助剤を本発明方法に加えると、反
応混合物はより粉末状になってより流動性となり、加熱
時に凝集塊を形成する可能性が低下することを示してい
る。その結果、加熱しながら完全な混合物として反応混
合物を維持するための機械的手段は必要ではなくなる。
【0046】アミノ酸ポリマーの生物分解 本発明方法によって製造される最も好ましいアミノ酸ポ
リマーは、90%を超える生物分解性を有するものであ
る。表Iに示したアミノ酸ポリマーの生物分解性は、以
下の順序で用いた試験法の組合せによって測定した。ま
ず最初に、ニューヨーク及びバーゼルにある Marcel De
kker Inc. によって出版された Surfactant Science Se
ries 第18巻 第二版 1987 p.363 に掲載されている
R.D.Swisherによる論文「界面活性剤の生物分解」(本
明細書では Swisher 論文と呼称する)に記載されてい
るようにして、アミノ酸ポリマーを、SCAS試験法を
用いて、馴致させて、水性抽出物を得た。「馴致(accl
imated)」とは、アミノ酸ポリマーを下水スラッジ中に
連続供給し、下水スラッジの水性流出液を集めて、SC
AS試験法に従って水性抽出物を得ることを意味してい
る。次に、SCAS試験法から得られた水性抽出物を、
水性抽出物1mlを水1000mlで希釈した。その希
釈された水性抽出物に対してアミノ酸ポリマーを加え
て、1リットル当たりアミノ酸ポリマー20mgの希釈
水性抽出物中ポリマー濃度を得た。アミノ酸ポリマー中
の全ての炭素を補足するために、アミノ酸ポリマーを含
む希釈水性抽出物を、二酸化炭素発生%及び溶存有機炭
素(DOC)の除去%に関して測定した。アミノ酸ポリ
マーの二酸化炭素発生%は、 改良スツルム(Sturm) O
ECD 301B 試験を用いて測定した。改良スツルム
OECD 301B 試験は、Swisher 論文の312ペ
ージか、又は経済協力開発機構、 ISPN 92−64
−221−4 によって1983年5月に出版された、
化学薬品試験のためのOECDガイドライン(OECD Gui
delines for Testing of Chemicals)第一補遺、という
名称の出版物中に認められる。アミノ酸ポリマーのDO
C除去%は、Swisher 論文の117ページで説明されて
いる従来の炭素分析器で測定した。
【0047】表Iの「日」の欄は、二酸化炭素発生及び
DOC除去試験を開始してからの日数を示している。二
酸化炭素発生及びDOC除去は、希釈水性抽出物に関し
て測定した。DOC除去値は生物分解性の測定値であ
り、DOC除去100%とは、ポリマーが100%生物
分解性であることを示している。従って、DOC値は、
二酸化炭素として放出される炭素の量を含む。故に、希
釈水性抽出物の二酸化炭素発生%は、生物分解性の指標
であり、生物分解が起こる速度に関する指標を与える。
以下の表Iにおいて、比較実施例10は、回転トレー
乾燥機において、240℃で6時間、L−アスパラギン
酸を加熱することによって調製した。表Iの実施例11
は、実施例11の反応混合物を表Iに示した組成に従っ
て作り、その反応混合物を5時間ではなく6時間加熱し
たことを除けば、実施例2における手順で調製した。実
施例12及び13の反応混合物を表Iに示した組成に従
って作った以外は、実施例12は実施例4の手順で調製
し、実施例13は実施例5の手順で調製した。表Iにお
ける全ての実施例及び比較実施例は、実施例9の手順に
従って加水分解した。
【0048】
【表1】 表I:酸触媒の存在に対する生物分解性 試験サンプル 反応混合物 Mw 日 CO2発生 DOC除去 組成 % % 比較実施例10 100 Asp/0 酸触媒 4200 92 78.8 64.6 実施例11 80 Asp/20 H3PO4 18,400 47 91.7 100.0 実施例12 70 Asp/20 NaHSO4/ 15,300 29 85.1 106.0 10 H3PO4 実施例13 50 Asp/10 H3PO4/ 10,900 29 82.3 93.3 40 Na2SO4 Asp L−アスパラギン酸の重量% H3PO4 85重量%オルト燐酸の重量% NaHSO4 重硫酸ナトリウムの重量% Na2SO4 硫酸ナトリウム重量%
【0049】表Iは、酸触媒を用いずにL−アスパラギ
ン酸の反応混合物を加熱して、比較実施例10のポリマ
ーを生成させると、90%又はそれ以上の生物分解性を
有するポリマーは得られないことを示している。しかし
ながら、本発明方法に従って調製されたポリマーは、9
0%を超える生物分解性を有することができる。実施例
13は、反応混合物に加工助剤を加えても、アミノ酸ポ
リマーの生物分解性に対して有意な影響を与えないこと
を示している。
【0050】アミノ酸ポリマーの加工性 以下の表IIは、完全な混合を維持するための加工助剤
又は機械的手段を用いずにアミノ酸と酸触媒との反応混
合物から調製されたポリマーと比較した、本発明方法に
従って製造されたアミノ酸ポリマーの加工性を示してい
る。比較実施例14を含む表IIにおける全ての実施例
は、表Iのデータにより支持されるように、生物分解性
が90%を超えることが期待される。表IIの比較実施
例14は、L−アスパラギン酸25gと85重量%オル
ト燐酸12.5gとを金属パンにおいて混合して反応混
合物を作ることによって調製する。反応混合物は、金属
パンにおいて、均一に分散させて、反応混合物の層厚み
を1/8インチとした。次に、反応混合物を、240℃
のマッフル炉の中に3時間置いた。表IIの「最終製
品」という欄に記載したように、比較実施例14の方法
により、金属パンに粘着する膨れた(puffy)硬質フィ
ルムが製造された。 実施例11及び13では、黄褐色
粉末が製造された。最終製品の形態の違いは、実施例1
1及び13で用いた加工技術によるものであった。実施
例11では、機械的手段を用い、又実施例13では、加
工助剤を用いて完全な混合を維持した。比較実施例14
では、加工技術は用いず、その結果、望ましくない膨れ
た硬質フィルムが製造された。
【0051】
【表2】 表II:加工性 実施例 反応混合物 Mw 最終製品 組成 比較実施例14 67 Asp/33 H3PO4 23,600 膨れた硬質フィルム (Puffy Hard Film) 実施例11 80 Asp/20 H3PO4 18,400 黄褐色粉末 (Tan Powder) 実施例13 50 Asp/10 H3PO4/ 10,900 黄褐色粉末 40 Na2SO4 Asp L−アスパラギン酸の重量% H3PO4 85重量%オルト燐酸の重量% NaHSO4 重硫酸ナトリウムの重量% Na2SO4 硫酸ナトリウム重量%
【0052】洗濯における汚染除去及び再汚染防止性能
の評価 土汚染除去及び再汚染防止に関する、本発明方法によっ
て製造されたアミノ酸ポリマーの効力を、表IIIに示
した洗浄剤配合物中において、汚染された綿及びテリー
コットン混合織物を洗浄することによって評価した。ニ
ュージャージー州ミドルセックスにある Test Fabrics
Inc. から綿布#405を購入し、特定の大きさ(3
1/2″x 4 1/2″)に裁断した。次に、その綿布
を、チャイナ(China )剛毛ブラシ(#10)を用い
て、25%土スラリー(水中)0.9 − 1.1gを適
用することによって汚した。汚れは、直径2″の円内の
布上に塗布し、洗濯する前に、一晩、風乾した。布を汚
すのに用いた土は、赤褐色の粒状土であった。洗浄組成
物は、40℃、100回転/分、硬度100ppm(水道
水50%/脱イオン水50%)、12分間洗って3分間
のすすぎ、洗浄剤1300ppm、及びポット1つ当たり
布5枚(それらのうち汚れている布が3枚)という条件
下で、Terg-o-Tometer で試験した。 洗浄水を予熱し、
織物スワッチを加え、溶解させた洗浄剤(100ml水
中25%スラリー2.6g)を加えた。洗浄後に布をし
ぼり、すすぎサイクルの後、布を再びしぼってから風乾
した。ポリマーを含んでいない洗浄剤で洗った布を、常
に、対照とした。
【0053】パシフィクサイエンティック比色計(Paci
fic Scientic Colorimeter)(Colorgard System 1000
0)を用いて反射率を測定し、L,a,b カラースケール(c
olorscale )を用いてデータを記録した。洗浄力
(E)、汚染除去測定値、白色度(W.I.)、再汚染防
止測定値を、次式: E=((LS−L)2+(aS−a)2+(bS−b)2)0.5 W.I.=(L/100)*(L−(5.715*b)) (式中、LS 、aS 、及びbS は汚染布に関する反射能
の示度であり、L、a、及び b は洗浄された布に関す
る反射能の示度である)を用いて算出した。各アミノ酸
ポリマーを、3つの別の洗浄実験で評価した。洗浄剤組
成物及び重量部(「pbw」)単位における成分の量を
表IIIに示した。この組成物を、上記性能評価のため
に用い、洗浄性能の評価結果を表IVに列記した。洗濯
する前に汚染布の反射率を測定し、同じ反射率を有する
布のみを試験で用いた。次に、洗濯後に反射率を測定し
て、洗浄剤におけるアミノ酸ポリマーの効力を評価し
た。表IIIに列記した値は、ポリマーを含んでいない
洗浄剤で洗濯された対照布と比較した、3つの布に関す
る洗浄力及び白色度における変化の平均である。
【0054】
【表3】表III洗浄条件 装置 Terg-o-Tometer 洗浄機 攪拌 100回転/分 温度 40℃ 水の硬度 100 パーツパーミリオン
(「ppm」) 洗浄サイクル 12分 すすぎサイクル 3分 水量 1リットル 洗浄剤の用量 1300 ppm バラスト(BALLAST) 1装填当たり布5枚(汚染布3
枚/非汚染布2枚) 汚染除去及び再汚染防止に関してアミノ酸ポリマーを評価するために用いた洗浄剤組成物 洗浄剤組成物 pbw 炭酸ナトリウム 22.0 ゼオライトA 16.0 珪酸ナトリウム 2.7 LAS 8.3 ラウリルスルフェート 8.3 硫酸ナトリウム 34.0 ポリマー 表IVに示した通り
【0055】
【表4】 表IV:洗濯におけるアミノ酸ポリマーの性能実施例 組成物 Mw pbw ΔE ΔW.I. 比較実施例15 ポリマーなし -- -- 0.0 0.0 比較実施例1 100 Asp 4400 3 1.9 7.5 実施例16 90 Asp/10 H3PO4 9160 3 2.4 8.3 実施例17 70 Asp/20 NaHSO4/ 15,300 3 2.9 6.3 10 H3PO4 実施例18 70 Asp/20 NaHSO4/ 15,300 4.2 2.6 7.2 10 H3PO4 (加水分解した) 実施例19 50 Asp/10 H3PO4/ 10,900 3 3.0 6.7 40 Na2SO4 実施例20 50 Asp/10 H3PO4/ 10,900 4.2 2.6 10.2 40 Na2SO4 (加水分解した) 実施例21 60 Asp/10 H3PO4/ 19,800 3 3.2 8.2 30 NaHSO4 実施例22 60 Asp/10 H3PO4/ 19,800 4.2 2.25 9.4 30 NaHSO4 (加水分解した) 実施例23 90 Asp/5 H3PO4/ 6100 3 2.3 6.6 5 NaHSO4 実施例24 90 Asp/5 H3PO4/ 6100 4.2 1.6 8.8 5 NaHSO4 (加水分解した) Asp L−アスパラギン酸の重量% H3PO4 85重量%オルト燐酸の重量% NaHSO4 重硫酸ナトリウムの重量% Na2SO4 硫酸ナトリウム重量%
【0056】表IVにおける実施例16は、表IVに示
した反応混合物組成に従って反応混合物を作り、総反応
時間が5時間ではなく6時間であった以外は、実施例4
の手順によって調製した。実施例17 − 24のための
反応混合物を表IVに示した反応混合物組成に従って作
った以外は、表IVにおける実施例17 − 18及び実
施例21 − 24も又、実施例4の手順で調製し、実施
例19 − 20は、実施例6の手順で調製した。実施例
18,20,22,及び24は、実施例9で説明した手
順に従って加水分解した。洗浄力(ΔE)及び白色度
(ΔW.I.)の値の変化は、本発明方法に従って製造さ
れたアミノ酸ポリマーは、清浄剤及び洗浄剤配合物用の
添加剤として有効である、ことを示している。
【0057】自動皿洗い機におけるアミノ酸ポリマーの
性能 試験法 皿洗い試験は、A.S.T.M.法 D 3556−85、機
械的皿洗いの間におけるガラス製品に対する付着に関す
る標準試験法の改良版を用いて行った。この試験法は、
ガラス製品における汚点及び皮膜の付着に関して、家庭
用自動皿洗い機用洗浄剤の性能を測定するための手順を
カバーしている。ガラスタンブラーを、食品の汚物の存
在下で、皿洗い機の中で5サイクル洗浄し、試験してい
る洗浄剤によって許容された汚点及び皮膜発生のレベル
を視覚によって比較した。Kenmore 皿洗い機を用いて洗
浄試験を行った。皿洗い機の底部ラックには、14 −
18枚の大皿をランダムに装填し、上部ラックには、数
個のビーカー及びカップをランダムに装填した。試験グ
ラスとして、4つの新しい10オンスガラスタンブラー
を、上部ラックにランダムに配置した。試験で用いた汚
物は、Parkay(登録商標)マーガリン80%と、 Carna
tion(登録商標)脱脂ドライミルク20%との混合物で
あった。各試験で用いた汚物の量は、最初の洗浄時で4
0gであった。
【0058】試験を開始する準備ができたら、望ましい
量の汚物を底部ラックにある皿に塗付け、第一サイクル
用の洗浄剤を洗浄剤計量分配カップの中に入れ、機械を
始動させた。通常のサイクルは、洗浄、すすぎ、第二洗
浄、及び更に2回のすすぎ及び加熱乾燥サイクルからな
る。第二洗浄の開始時に、機械を開け、第二回目の洗浄
剤アリコートを加えた。第二洗浄剤用量を加えるときに
は汚物は添加しなかった。2回の洗浄のための洗浄剤の
用量は、1回の洗浄当たり30gであり、各洗浄のため
の洗浄剤濃度は、3000ppmであった。 供給水の温度
は、特に断りがない場合は、120°Fに保った。又、
特に断りがない場合は、測定硬度300ppm 、Ca2+
Mg2+の割合が3.5:1である水を、供給水として用
いた。引き続き機械は、乾燥時間を含む通常のサイクル
を終了した。この手順を、各セットのガラスタンブラー
に関する5回の完全サイクルにおいて行った。
【0059】最終の乾燥サイクルが完了したら、ドアを
開け、4つのガラスタンブラーを取り出し、皮膜及び汚
点の発生に関して評価した。その試験タンブラーは、蛍
光灯を備えているライトボックス(light box)中に配
置して評価した。 ガラスタンブラーは、表Vに要約し
た皮膜評価システムに従って順位付けた。本発明方法に
従って製造されたポリマーに関する、4つのガラスタン
ブラーについての平均評価を、以下の表VIに記載し
た:
【0060】
【表5】表V:皮膜評価システム 0 皮膜なし 1 かろうじて認められる(Barely perceptible) 2 わずか(Slight) 3 中程度(Moderate) 4 重度(Heavy)試験した洗浄剤組成物(固体重量基準) 炭酸ナトリウム 20% クエン酸ナトリウム・2H2O 12.5% ゼオライト4A 7.5% ペルボレート・4H2O 5% Britesil(登録商標)H20 シリケート(SiO2:Na2O 2.0:1) 6% Olin Polytergent(登録商標) SLF-18 界面活性剤 4% アミノ酸ポリマー 3% 合計で100%になるまで硫酸ナトリウムで希釈した
【0061】
【表6】 表VI:自動皿洗い機用洗浄剤組成物におけるアミノ酸ポリマーの性能実施例 反応混合物の組成 Mw 皮膜 比較実施例25 ポリマーなし -- 4+ 実施例26 90 Asp/10 H3PO4 6,700 0 実施例27 90 Asp/10 H3PO4 8,200 0 (加水分解した) 実施例28 50 Asp/5 H3PO4/ 8,280 0 45 Na2SO4 (加水分解した) 実施例29 80 Asp/20 H3PO4/ 15,500 0 実施例30 50 Asp/10 H3PO4/ 23,200 0 20 NaHSO4/20 Na2SO4 (加水分解した) 実施例31 62.5 Asp/9.4 H3PO4/ 10,700 0 2.5 NaHSO4/25.6 Na2SO4 (加水分解した) Asp L−アスパラギン酸の重量% H3PO4 85重量%オルト燐酸の重量% NaHSO4 重硫酸ナトリウムの重量% Na2SO4 硫酸ナトリウム重量%
【0062】表VIのデータは、自動皿洗い機用洗浄組
成物における本発明方法に従って製造されたアミノ酸ポ
リマーの有効性を示している。表VIにおける実施例2
6,27,及び29は、表VIに示した反応混合物組成
に従って反応混合物を作り、総反応時間が5時間ではな
く6時間であった以外は、実施例4の手順に従って調製
した。実施例28,30,及び31は、表VIに示した
反応混合物組成に従って反応混合物を作った以外は、実
施例6の手順に従って調製した。実施例27,28,3
0,及び31は、実施例9で説明した手順に従って加水
分解した。表VIは、本発明方法に従って製造されたア
ミノ酸ポリマーが、様々な分子量において、自動皿洗い
機用洗浄剤の中で有効に作用して皮膜を防止しているこ
とを示している。更に、加水分解されたアミノ酸ポリマ
ーは、非加水分解アミノ酸ポリマーに匹敵する性能を示
している。
【0063】水処理用途におけるアミノ酸ポリマーの性
本発明方法に従って製造されたアミノ酸ポリマーを、カ
オリン及び酸化鉄を分散させるための水性システムにお
ける能力と、炭酸カルシウム及び硫酸カルシウムのスケ
ールの沈殿を防止する能力について評価した。これらの
試験で評価したポリマーを、以下の表VIIに示す:
【0064】
【表7】 表VII:水処理用途で評価したポリマー 試験ポリマー 組成 Mw 比較ポリマーA Acumer(登録商標)10001 -- 比較ポリマーB ポリ(アスパラギン酸) 4540 アミノ酸ポリマーC ポリ(アスパラギン酸) 7970 アミノ酸ポリマーD ポリ(アスパラギン酸) 16,300 1 Rohm and Hass Company の登録商標 比較ポリマーBは、比較実施例1(酸触媒なし)の方法
に従って製造し、実施例9の手順に従って加水分解し
た。アミノ酸ポリマーDは、実施例3(20重量%オル
ト燐酸)の手順に従って製造した。又、アミノ酸ポリマ
ーCも、オルト燐酸を20重量%ではなく10重量%で
用いた以外は、実施例3の手順に従って製造した(反応
混合物の組成は、オルト燐酸10重量%及びアスパラギ
ン酸90重量%であった)。更に、アミノ酸ポリマーC
及びDを水で洗浄して、例えば燐酸及びピロホスフェー
トのような燐含有種を除去し、次に、実施例9で説明し
た手順に従って加水分解して、ポリ(アスパラギン酸)
を製造した。
【0065】炭酸カルシウム沈殿の防止 以下に示した試験法を用いて、炭酸カルシウムの沈殿を
防止する、アミノ酸ポリマーの能力を測定した。以下の
溶液を調製した: A.原液1:NaHCO3 2.14g Na2CO3 1.35g 脱イオン水 原液1を2リットル作るのに十分な量 B.原液2:CaCl2・2H2O 3.74g MgSO4 1.53g 脱イオン水 原液2を2リットル作るのに十分な量 2N HCl 5滴(原液2を2リットル作った後で加
えた) C.ポリマーサンプル溶液:試験する0.1重量%活性
ポリマー 脱イオン水(バランス) 0.1N及び0.5N 塩酸でpH8に調整 (ポリマーサンプル溶液を作った後で調整した) 「活性」ポリマーとは、ポリマーの重量%を、その酸形
態(中和されていない形態)のポリマーに基づいて算出
している、という意味である。
【0066】ポリマー試験溶液は、原液1を 50m
l、ポリマーサンプル溶液 0.7ml、及び原液2を
50mlを、前記の順番で、4オンスのジャーに加えて
調製した。ポリマー試験溶液のpHは、0.1N及び
0.5N塩酸を用いて、pH9に調整した。又、4オン
スのジャー中に、以下の組成を有する2つの対照溶液を
調製した: ポリマー無含有溶液: 原液1 50ml (対照) 原液2 50ml 0.1N及び0.5N 塩酸でpH9に調整 (原液1と2とを混合した後で調整した) 100%防止された溶液:原液2 50ml (対照) 脱イオン水 50ml ポリマー試験溶液を、20時間、54℃の湯浴中に置い
てから、0.22ミクロンフィルターで、温かいまま濾
過した。次に、ポリマー試験溶液を室温まで冷却した。
【0067】炭酸カルシウム沈殿の防止を測定するため
に、濾過したポリマー試験溶液、ポリマー無含有溶液、
及び100%防止された溶液を、EDTA滴定を用い
て、二価カルシウムイオンに関して分析した。防止され
た炭酸カルシウム沈殿の%は、次式: 炭酸カルシウム防止%=100x(ml EDTA ポリマー試
験溶液 − ml EDTAポリマー無含有溶液)/(ml EDTA
100%防止された溶液 − ml EDTA ポリマー無含有溶
液) を用いて算出した。炭酸カルシウムの沈殿を防止する、
アミノ酸ポリマーの性能を、以下の表VIIIに示し
た:
【0068】
【表8】 表VIII:炭酸カルシウムの沈殿を防止するアミノ酸ポリマーの性能 実施例 試験したポリマー 炭酸カルシウム防止% (0.7ppm活性ポリマー) 比較実施例32 ポリマーなし 0.0 比較実施例33 比較ポリマーA 67.1 比較実施例34 比較ポリマーB 46.0 実施例35 アミノ酸ポリマーC 58.9 実施例36 アミノ酸ポリマーD 62.5
【0069】表VIIIの結果は、本発明方法に従って
製造されたアミノ酸ポリマーC及びDが、ポリマーを含
んでいない対照と比較して、炭酸カルシウムの沈殿を防
止するのに有効であることを示している。更に、アミノ
酸ポリマーC(ポリ(アスパラギン酸)、Mw=797
0)及びアミノ酸ポリマーD(ポリ(アスパラギン
酸)、Mw=16,300)は、比較ポリマーB(ポリ
(アスパラギン酸)、Mw=4450)に比べて、炭酸
カルシウム沈殿を防止する。
【0070】硫酸カルシウム沈殿の防止 硫酸カルシウム沈殿の防止%を、NACE標準TM−0
3−74試験手順を用いて測定した。この試験手順は、
テキサス州ヒューストンにあるNACE(National Ass
ociation of Corrosion Engineers)から得られる。硫
酸カルシウムの沈殿を防止するアミノ酸ポリマーの性能
を、表IXに示した。表IXで試験されたポリマー(ア
ミノ酸ポリマーDを除く)を、硫酸カルシウム防止%に
ついて2回評価した。表IXに示した値は、2回の試験
の平均である。アミノ酸ポリマーDに関しては1回試験
した。
【0071】
【表9】 表IX:硫酸カルシウムの沈殿を防止するアミノ酸ポリマーの性能 実施例 試験したポリマー 硫酸カルシウム防止% 0.2ppm 0.5ppm 活性ポリマー 活性ポリマー 比較実施例37 ポリマーなし 68.8 68.8 比較実施例38 比較ポリマーA 77.1 99.5 比較実施例39 比較ポリマーB 73.6 92.3 実施例40 アミノ酸ポリマーC 73.4 94.9 実施例41 アミノ酸ポリマーD 71.8 84.6 表IXの結果は、本発明方法に従って製造されたアミノ
酸ポリマーC及びDは、ポリマーを含んでいない対照及
び比較ポリマーA及びBに比べて、硫酸カルシウムの沈
殿を防止するのに有効である、ことを示している。
【0072】カオリンの分散 以下の手順を用いて、本発明方法に従って製造されたア
ミノ酸ポリマーのカオリンを分散させる能力を測定し
た:マルチミックスカップ(multimix cup)において、
200ppm塩化カルシウムを炭酸カルシウムとして含む
水430mlと、ハイドライト(hydrite)UF Kaolin
(カオリン1000ppm)0.43gとから成る混合物
を調製した。 その混合物を10分間混合し、次に混合
物のpHを、水酸化ナトリウムを用いて、7.5に調整
した。pHを調整した混合物のアリコート100mlを
4オンスのジャーの中に入れた。その各4オンスジャー
に対して、試験混合物中活性ポリマー5ppmの濃度を提
供する量でポリマーサンプル溶液を加えて、 試験混合
物を作った。ポリマーサンプル溶液は、脱イオン水中、
試験される活性ポリマー0.1重量%から成っていて、
そのpHは8に調整した。そのジャーに蓋をして、15
分間、振盪機上に置いた。振盪した後、2時間、ジャー
を静置した。2時間後、各ジャーの上部20mlを1オ
ンス管壜の中に入れた。管壜中の溶液の濁度を、HFモ
デル DRT 100D 濁度計(turbidimeter)を用い
て、比濁ユニット(nephelometric turbidity units:
NTU)中で測定した。アミノ酸ポリマーのカオリンを
分散させる性能を、以下の表Xに示す。表Xの試験ポリ
マーは、カオリン分散に関して2回評価した。表Xに示
した値は、2回の試験の平均である。
【0073】
【表10】 表X:カオリンを分散させるアミノ酸ポリマーの性能 実施例 試験ポリマー カオリン分散 (NTU) 5ppm 活性ポリマー 比較実施例42 ポリマーなし 21 比較実施例43 比較ポリマーA 116 比較実施例44 比較ポリマーB 118 実施例45 アミノ酸ポリマーC 116
【0074】表Xの結果は、本発明方法に従って製造さ
れたアミノ酸ポリマーCが、ポリマー無含有の対照と、
比較ポリマーA及びBとに比べて、カオリンを分散させ
るのに有効であることを示している。
【0075】酸化鉄の分散 以下の手順を用いて、本発明方法に従って製造されたア
ミノ酸ポリマーの酸化鉄を分散させる能力を測定した:
マルチミックスカップにおいて、200ppm 塩化カルシ
ウムを炭酸カルシウムとして含む水430mlと、Fe2O
3を0.3g(700ppm Fe2O3)、 Fisher 試薬とから
成る混合物を調製した。その混合物を15分間混合し、
次に混合物のpHを、水酸化ナトリウムを用いて、7.
5に調整した。pHを調整した混合物のアリコート10
0mlを4オンスのジャーの中に入れた。その4オンス
ジャーのそれぞれに対して、試験混合物中活性ポリマー
3ppm及び6ppmの濃度を提供する量でポリマーサンプル
溶液を加えて、試験混合物を作った。ポリマーサンプル
溶液は、脱イオン水中、試験される活性ポリマー0.1
重量%から成っていて、そのpHは8に調整した。その
ジャーに蓋をして、15分間、振盪機上に置いた。振盪
した後、4時間、ジャーを静置した。4時間後、各ジャ
ーの上部20mlを1オンス管壜の中に入れ、管壜中の
溶液の濁度を、HF モデル DRT100D濁度計を用
いて測定した。
【0076】アミノ酸ポリマーの酸化鉄を分散させる性
能を、以下の表XIに示す。表XIの試験ポリマーは、
酸化鉄分散に関して2回評価した。表XIに示した値
は、2回の試験の平均である。
【0077】
【表11】 表XI:酸化鉄を分散させるアミノ酸ポリマーの性能 実施例 試験ポリマー 酸化鉄分散 (NTU) 3ppm 6ppm 活性ポリマー 活性ポリマー 比較実施例46 比較ポリマーA 57 50 比較実施例47 比較ポリマーB 55 62 実施例48 アミノ酸ポリマーC 54 68 実施例49 アミノ酸ポリマーD 66 65
【0078】表XIの結果は、本発明方法に従って製造
されたアミノ酸ポリマーC及びDが、比較ポリマーA及
びBに比べて、酸化鉄を分散させるのに有効である、こ
とを示している
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/00 C08L 77/04 KKQ LQW C11D 7/22 C23F 11/173 8414−4K (72)発明者 マイケル・ベネット・フリーマン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19348、 ハーレーズビル、チャーチ・ロード 830 (72)発明者 ジェームス・マイケル・リポブスキー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19047、 ラングホーン、ノールブロック・ドライブ 467 (72)発明者 イー・ヒョン・ペイク アメリカ合衆国ニュージャージー州08540、 プリンストン、エクセター・コート 3 (72)発明者 ジャン・エドワード・シュルマン アメリカ合衆国ペンシルバニア州18940、 ニュータウン、ハイビスカス・プレース 8 (72)発明者 グラハム・スウィフト アメリカ合衆国ペンシルバニア州19422、 ブルー・ベル、クロス・レーン 901

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程:即ち、 a)反応混合物の総重量を基準として、アミノ酸 約1
    5 − 約95重量%、酸触媒 約3 − 約85重量%、
    及び多官能性モノマー 0 − 約50重量%の反応混合
    物を作る工程; b)i)反応混合物に対して1つ又はそれ以上の加工助
    剤を加えることによって;ii)機械的手段を用いるこ
    とによって;又はiii)それらの組合せを用いること
    によって,完全な混合物として該反応混合物を維持しな
    がら、約110− 約300℃に該反応混合物を加熱す
    る工程; c)該反応混合物から水を除去する工程;及び d)アミノ酸ポリマーを回収する工程を含むアミノ酸ポ
    リマーを製造する方法。
  2. 【請求項2】 1つ又はそれ以上の加工助剤を、ゼオラ
    イト、スルフェート、カーボネート、ペルクロレート、
    シリケート、塩化物、臭化物、アルミナ、クレー、ガラ
    スビーズ、アミノ酸ポリマー、及び顆粒ポリマーから成
    る群より選択する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 加工助剤が、硫酸ナトリウムである請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 加工助剤が、反応混合物に対して、重量
    基準で約1:3から約3:1の割合で反応混合物中に存
    在している請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 機械的手段を:i)反応混合物を加熱
    し、攪拌し、更に反応混合物から遊離した水を除去する
    ための機構を有する混合装置;及びii)反応混合物を
    攪拌するための手段を有する乾燥機から成る群より選択
    する請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物を、5センチメートル未満の
    大きさを有する粒子の完全な混合物として維持する請求
    項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応混合物を、回転トレー乾燥機におい
    て加熱する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応混合物を、約150 − 約280℃
    の温度まで加熱する請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 アミノ酸を、アスパラギン酸、グルタミ
    ン酸、及びそれらの組合せから成る群より選択する請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸触媒を:燐及び硫黄を含む酸素酸、
    1つ又はそれ以上の酸性水素を含む有機塩又は無機塩、
    及びそれらの組合せから成る群より選択する請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 酸触媒が、約5 − 約50重量%のレ
    ベルである請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミノ酸ポリマーを加水分解する請求
    項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを含む清浄剤組成物。
  14. 【請求項14】 アミノ酸ポリマーが、組成物の総重量
    を基準として、0.5 − 約50重量%のレベルで存在
    している請求項13記載の清浄剤組成物。
  15. 【請求項15】 組成物が、洗浄剤配合物である請求項
    13記載の清浄剤組成物。
  16. 【請求項16】 アミノ酸ポリマーが、 組成物の総重
    量を基準として、 5− 40重量%の量で存在している
    洗浄剤ビルダーである請求項13記載の清浄剤組成物。
  17. 【請求項17】 アミノ酸ポリマーが、組成物の総重量
    を基準として、約1− 約10重量%の量で存在してい
    る汚染除去剤である請求項13記載の清浄剤組成物。
  18. 【請求項18】 アミノ酸ポリマーが、組成物の総重量
    を基準として、約1− 約10重量%の量で存在してい
    る再汚染防止剤である請求項13記載の清浄剤組成物。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の組成物を用いて、洗
    濯物を清浄する方法。
  20. 【請求項20】 請求項13記載の組成物を用いて、自
    動皿洗い機の中で清浄する方法。
  21. 【請求項21】 請求項13記載の組成物を用いて、硬
    質表面を清浄する方法。
  22. 【請求項22】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーと、不活性希釈剤とを含み、且つ該アミノ
    酸ポリマーの総量が組成物の総重量を基準として約20
    − 約60重量%のレベルである水処理組成物。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の組成物を用いて、水
    性システムにおけるスケールを防止する方法。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の組成物を用いて、水
    性システムにおける腐食を防止する方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、約0.1 − 約500 ppm のレベル
    で、 水性システムに対して加えることによって、水性
    システムにおけるスケール生成を防止する方法。
  26. 【請求項26】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、約0.1 − 約500 ppm のレベル
    で、 水性システムに対して加えることによって、水性
    システムにおける腐食を防止する方法。
  27. 【請求項27】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーと、不活性希釈剤とを含み、且つ該アミノ
    酸ポリマーの総量が組成物の総重量を基準として20
    − 60重量%のレベルであるオイル製造において有用
    な組成物。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の組成物を用いて、オ
    イル製造中におけるスケール生成を防止する方法。
  29. 【請求項29】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、0.1 − 3000 ppm のレベルで
    加えることによって、 オイル製造中におけるスケール
    生成を防止する方法。
  30. 【請求項30】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、無機粒子を含む水性システムに対して
    加えることによって、水性システム中に無機粒子を分散
    させる方法。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、掘穿泥水に対して加えることによっ
    て、掘穿泥水の成分を分散させる方法。
  32. 【請求項32】 少なくとも1つの請求項1記載のアミ
    ノ酸ポリマーを、水性エマルションに対して加えること
    によって、水性エマルションの成分を分散させる方法。
  33. 【請求項33】 請求項1記載の方法によって製造され
    たアミノ酸ポリマー。
  34. 【請求項34】 アミノ酸ポリマーが、約60%を超え
    る生物分解性を有する請求項1記載の方法によって製造
    されたアミノ酸ポリマー。
JP25163094A 1993-09-21 1994-09-21 アミノ酸ポリマーの製造方法 Expired - Fee Related JP3481697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12505293A 1993-09-21 1993-09-21
US125,052 1993-09-21
US213,648 1994-03-16
US08/213,648 US5457176A (en) 1993-09-21 1994-03-16 Acid catalyzed process for preparing amino acid polymers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07216084A true JPH07216084A (ja) 1995-08-15
JP3481697B2 JP3481697B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=26823226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25163094A Expired - Fee Related JP3481697B2 (ja) 1993-09-21 1994-09-21 アミノ酸ポリマーの製造方法

Country Status (10)

Country Link
US (3) US5554721A (ja)
EP (1) EP0644257B1 (ja)
JP (1) JP3481697B2 (ja)
CN (1) CN1041099C (ja)
AT (1) ATE180012T1 (ja)
BR (1) BR9403790A (ja)
CA (1) CA2132112A1 (ja)
DE (1) DE69418403T2 (ja)
HU (1) HUT69303A (ja)
TR (1) TR28856A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07196796A (ja) * 1993-11-24 1995-08-01 Rhone Poulenc Chim ポリイミド又はその生物分解性ポリペプチド加水分解生成物の製造方法
JPH08231710A (ja) * 1994-10-12 1996-09-10 Rhone Poulenc Chim アミノ酸の重縮合物及びその生物分解性ポリペプチド加水分解物の製造方法、並びに洗浄用組成物におけるそれらの使用
JPH08239468A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Mitsubishi Chem Corp 無水ポリアスパラギン酸の製造方法
JP2016536429A (ja) * 2013-09-16 2016-11-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 変性ポリアスパラギン酸、その製造方法、並びに、洗濯洗剤、食器洗剤及び洗浄製品組成物中に、及び水処理中に、分散剤及び堆積抑制剤としてそれらの使用方法
JP2021024997A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 三井化学株式会社 温水式洗浄用再付着防止剤、温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4428638A1 (de) * 1994-08-12 1996-02-15 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polykondensaten der Asparaginsäure und Verwendung der Polykondensate
DE19540086A1 (de) * 1995-10-27 1997-04-30 Henkel Kgaa Verwendung von polymeren Aminodicarbonsäuren in Waschmitteln
DE19603027A1 (de) * 1996-01-29 1997-07-31 Baker Hughes Ltd Verwendung von mit Aminen hydrophob modifizierten Polyasparaginsäuren als Korrosionsinhibitoren bei der Erdöl- und Erdgasgewinnung
DE19630280A1 (de) * 1996-07-26 1998-01-29 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Cokondensaten aus Asparaginsäure und Aminen
DE19642656A1 (de) * 1996-10-16 1998-04-23 Bayer Ag Verfahren zur Verhinderung von Gashydraten
EP0849355B1 (de) 1996-12-21 2004-03-17 Clariant GmbH Pulverförmige Wasch- und Reinigungsmittel-Komponente
US5981691A (en) * 1997-04-23 1999-11-09 University Of South Alabama Imide-free and mixed amide/imide thermal synthesis of polyaspartate
DE19819187A1 (de) 1998-04-30 1999-11-11 Henkel Kgaa Festes maschinelles Geschirrspülmittel mit Phosphat und kristallinen schichtförmigen Silikaten
DE19842053A1 (de) 1998-09-15 2000-03-23 Bayer Ag Verwendung von Polyasparaginsäuren in Reinigerformulierungen mit abrasiver Wirkung
DE19842054A1 (de) * 1998-09-15 2000-03-16 Bayer Ag Verwendung von wasserlöslichen polymeren Polycarboxylaten in Reinigerformulierungen mit abrasiver Wirkung
CN1231523C (zh) * 1998-12-25 2005-12-14 三井化学株式会社 聚琥珀酰亚胺的生产方法
DE19940955A1 (de) * 1999-08-28 2001-03-01 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton
MY128297A (en) * 2000-04-19 2007-01-31 Shell Int Research Drilling mud
US6878797B2 (en) * 2002-04-19 2005-04-12 Board Of Trustees Of Michigan State University Synthesis and applications of polymaleimide
DE102004024509B4 (de) * 2004-05-18 2006-06-08 Henkel Kgaa Verfahren und Zubereitungen zur Restrukturierung von Haaren
US20070043185A1 (en) * 2005-06-08 2007-02-22 Alms Gregory R Polymerization process
CN100398623C (zh) * 2006-08-11 2008-07-02 大庆石油管理局 水基泥浆冲洗液
GB201117477D0 (en) 2011-10-11 2011-11-23 Uni I Stavanger Method
GB201118838D0 (en) 2011-10-31 2011-12-14 Cleansorb Ltd Process for treating an underground formation
US9273180B2 (en) * 2012-09-24 2016-03-01 Board of Trustees of Michigan State University and Vahid Sendijarevice, joint ownership Polyols from biomass and polymeric products produced therefrom
MX2016003441A (es) * 2013-09-16 2016-06-28 Basf Se Metodos para producir acidos poliasparticos.
CN114920607B (zh) * 2022-05-18 2023-06-02 同济大学 一种利用水热污泥及脱水液进行边坡修复的方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE262665C (ja) *
US3052655A (en) * 1958-08-01 1962-09-04 Sidney W Fox Thermal polymerization of amino acid mixtures containing aspartic acid or a thermal precursor of aspartic acid
GB1064417A (en) * 1963-12-09 1967-04-05 Kyowa Hakko Kogyo Kk Process for the preparation of copolypeptides
US3846380A (en) * 1972-10-31 1974-11-05 M Teranishi Polyamino acid derivatives and compositions containing same
IT1000589B (it) * 1972-12-26 1976-04-10 Ajinomoto Kk Procedimento per preparare un poli amminoacido
JPS528873A (en) * 1975-07-09 1977-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Maximum demand monitor indication unit
US4363797A (en) * 1977-09-14 1982-12-14 Societe Anonyme Dite: L'oreal Polyaspartic acid derivatives, their preparation and their use in cosmetic composition
JPS60203636A (ja) * 1984-03-28 1985-10-15 Fuso Kagaku Kogyo Kk コポリアミノ酸の製造法
JPS61218634A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Fuso Kagaku Kogyo Kk ポリアミノ酸類の製造法
DE3626672A1 (de) * 1986-08-07 1988-02-11 Bayer Ag Polyasparaginamidsaeure
US5057595A (en) * 1988-12-23 1991-10-15 Eastman Kodak Company Copolyesters from 4,4'-biphenyldicarboxylic acid, 1,4-cyclohexanedimethanol and ethylene glycol
US4971724A (en) * 1990-02-06 1990-11-20 Monsanto Company Process for corrosion inhibition of ferrous metals
JPH03271265A (ja) * 1990-03-19 1991-12-03 Kao Corp 新規アスパラギン酸誘導体及びその製造方法並びにその製造中間体
IT1240684B (it) * 1990-04-26 1993-12-17 Tecnopart Srl Poliamminoacidi quali builders per formulazioni detergenti
US5057597A (en) * 1990-07-03 1991-10-15 Koskan Larry P Process for the manufacture of anhydro polyamino acids and polyamino acids
DE4023463C2 (de) * 1990-07-24 1999-05-27 Roehm Gmbh Verfahren zur Molekulargewichtserhöhung bei der Herstellung von Polysuccinimid
US5221733A (en) * 1991-02-22 1993-06-22 Donlar Corporation Manufacture of polyaspartic acids
US5152902A (en) * 1991-03-19 1992-10-06 Donlar Corporation Polyaspartic acid as a calcium carbonate and a calcium phosphate inhibitor
FR2675153B1 (fr) * 1991-04-15 1994-07-22 Rhone Poulenc Chimie Composition detergente contenant un biopolymere polyimide hydrolysable en milieu lessiviel.
JP2966198B2 (ja) * 1992-06-04 1999-10-25 信越化学工業株式会社 重合体スケール付着防止剤、重合体スケールの付着を防止する重合器及びそれを使用する重合体製造方法
US5371179A (en) * 1992-07-10 1994-12-06 Rohm And Haas Company Polysuccinimide polymers and process for preparing polysuccinimide polymers
US5371177A (en) * 1992-07-10 1994-12-06 Rohm And Haas Company Process for preparing polysuccinimides from maleamic acid
US5380817A (en) * 1992-07-10 1995-01-10 Rohm And Haas Company Process for preparing polysuccinimides from aspartic acid
US5319145A (en) * 1992-07-10 1994-06-07 Rohm And Haas Company Method for preparing polysuccinimides with a rotary tray dryer
US5219952A (en) * 1992-09-18 1993-06-15 Donlar Corporation Production of high molecular weight polysuccinimide and high molecular weight polyaspartic acid from maleic anhydride and ammonia
US5291986A (en) * 1992-11-16 1994-03-08 Aetna Life Insurance Company Printer exit retriever and conveyor

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07196796A (ja) * 1993-11-24 1995-08-01 Rhone Poulenc Chim ポリイミド又はその生物分解性ポリペプチド加水分解生成物の製造方法
JPH08231710A (ja) * 1994-10-12 1996-09-10 Rhone Poulenc Chim アミノ酸の重縮合物及びその生物分解性ポリペプチド加水分解物の製造方法、並びに洗浄用組成物におけるそれらの使用
JPH08239468A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Mitsubishi Chem Corp 無水ポリアスパラギン酸の製造方法
JP2016536429A (ja) * 2013-09-16 2016-11-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 変性ポリアスパラギン酸、その製造方法、並びに、洗濯洗剤、食器洗剤及び洗浄製品組成物中に、及び水処理中に、分散剤及び堆積抑制剤としてそれらの使用方法
JP2021024997A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 三井化学株式会社 温水式洗浄用再付着防止剤、温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69418403T2 (de) 1999-12-30
US5552514A (en) 1996-09-03
HU9402719D0 (en) 1994-12-28
TR28856A (tr) 1997-09-23
ATE180012T1 (de) 1999-05-15
EP0644257A3 (en) 1995-05-03
CN1108266A (zh) 1995-09-13
BR9403790A (pt) 1995-05-02
CA2132112A1 (en) 1995-03-22
US5554721A (en) 1996-09-10
HUT69303A (en) 1995-09-28
DE69418403D1 (de) 1999-06-17
US5556938A (en) 1996-09-17
JP3481697B2 (ja) 2003-12-22
CN1041099C (zh) 1998-12-09
EP0644257B1 (en) 1999-05-12
EP0644257A2 (en) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481697B2 (ja) アミノ酸ポリマーの製造方法
US5457176A (en) Acid catalyzed process for preparing amino acid polymers
TWI637053B (zh) 聚合物、製備其聚合物溶液之方法及從溶液中鉗合金屬離子之方法
JP3424887B2 (ja) 多機能性マレエートポリマー
KR100201265B1 (ko) 세척액중에서 가수분해 가능한 폴리이미드 생체 중합체를 함유하는 세제 조성물
AU671670B2 (en) Production of polysuccinimide by thermal polymerization of maleamic acid
JPH06316699A (ja) ポリスクシンイミドを含有する洗剤組成物
JPH08507100A (ja) 懸濁固体を分散させるためのポリアスパラギン酸及びその塩
KR20150133237A (ko) 이타콘산 중합체
SK19793A3 (en) A builder based on silicate and on an inorganic product
JPH0798960B2 (ja) 高嵩密度顆粒状洗剤組成物及びその製造方法
JPH0841109A (ja) モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の水溶性ポリマーを調製するための水性方法
RU2673812C2 (ru) Способ получения полиаспарагиновых кислот
WO2021041894A1 (en) A galactarate based metal sequestration composition
CA2226071C (en) Pulverulent laundry and cleaning detergents ingredient
JP2914478B2 (ja) ポリイミド及びシリケートをベースにした洗浄剤組成物用予備配合物
CN108026265A (zh) 在回流冷却下制备聚天冬氨酸的方法
JPH10504335A (ja) 改善された生物学的分解性を有するアスパラギン酸重縮合物の製法及びその使用
JP2005048183A (ja) 層状珪酸塩吸着質およびその用途
JPH0649485A (ja) カルシウム沈殿物用スカベンジャーとしての無定形アルミノシリケート
KR20010074442A (ko) 난용성 알칼리 금속 실리케이트
JP4353586B2 (ja) 洗剤組成物
CA2175335A1 (en) Spray drying process for making a low or nil phosphate automatic dishwashing detergent composition
RU2097411C1 (ru) Модифицирующая добавка для детергентной композиции, способ ее получения, сферические согранулы, способ их получения и детергентная композиция
IE41851B1 (en) Pyrophosphate-silicate detergent products and processes for preparing same

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030905

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees