JPH07214234A - 鋳型の製造方法及びセラミックコア - Google Patents

鋳型の製造方法及びセラミックコア

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JPH07214234A
JPH07214234A JP1013794A JP1013794A JPH07214234A JP H07214234 A JPH07214234 A JP H07214234A JP 1013794 A JP1013794 A JP 1013794A JP 1013794 A JP1013794 A JP 1013794A JP H07214234 A JPH07214234 A JP H07214234A
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JP
Japan
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ceramic core
coating layer
molded product
wax molded
wax
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JP1013794A
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English (en)
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Hiroyuki Tazoe
宏幸 田添
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型バラシ工程においてセラミックコアを製品
から容易に取り除くことができる鋳型の製造方法及びセ
ラミックコアを提供する。 【構成】 製品と同形状のワックス成形品(3)を形成
するとともに、ワックス成形品の内部空所(3a)にセ
ラミックコア(1)を入れ、ワックス成形品のまわりに
スラリーを付着することによりワックス成形品のまわり
にコーティング層(7)を形成し、さらに、コーティン
グ層からワックス成形品を取り除き、コーティング層を
焼成して鋳型とするものである。セラミックコア本体
(2)の中空部分(2a)に焼成工程のときに焼失する
可燃性固形物(4)を詰め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工具ホルダーの
ように内部に空所が形成されかつ少なくとも一端が開口
されて空所が連通される製品用の鋳型を製造する製造方
法、及びこの製造方法を実施するのに直接使用されるセ
ラミックコアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図5に示すように、パイ
プ状の製品Wを一般的な精密鋳造法(ロストワックス
法)で製造する場合には、まず、製品と同形状のワック
ス成形品を射出成形によって成形し、次いで、これらの
ワックス成形品をまとめてツリー状に組立てて、この組
立体のまわりにセラミックスラリーを塗布した状態で耐
火性粒子を吹き付け、これを何回か繰り返すことによ
り、多数のコーティング層を組立体のまわりに形成し、
乾燥して、さらに、ワックス成形品(組立体)を溶融し
てコーティング層内から取り除いて鋳型を形成した後、
この鋳型内の空間に溶融金属を注入し、最後に、コーテ
ィング層を取り去って、製品を取り出すようにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにパイプ状の製品を一般的なロストワックス法により
製造する場合には、コーティング層形成工程において、
上記ワックス成形品の貫通孔内の全空間にコーティング
層が充填されるため、後の型バラシ工程においてワック
ス成形品と置換された金属製の製品Wの貫通孔2内から
上記コーティング層(鋳型)を取り除くことが非常に困
難なことから、実際上は実施が難しい。
【0004】このため、上記パイプ状の製品を実際に製
造する場合には、貫通孔に予めセラミッスコアを配置
し、この状態でワックス成形品のまわりにコーティング
層を形成し、さらにコーティング層からワックス成形品
を取り除いて鋳型を形成した後、この鋳型内の空間に溶
融金属を注入して製品を作る等の方法を採っているのが
実情である。
【0005】しかしながら、上記セラミックコアを用い
る方法では、溶融金属を流し込んで製品を鋳造した後セ
ラミックコアを製品から取り除く際に、鋳造時において
金属が凝固して内側のセラミックコアに強固に嵌合して
いることから、サンドブラスト等の物理的な手段あるい
は薬品等の化学的な手段いずれの除去手段を用いるにし
てもセラミックコアの除去作業は効率が悪く、生産性が
低下する等の問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、型バラシ工程においてセラミックコアを製品から容
易に取り除くことができる鋳型の製造方法、及び製造方
法を実施するのに直接使用されるセラミックコアを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内部に空所が形成されかつ
少なくとも一端が開口されて上記空所が外部に連通され
る製品と同形状のワックス成形品を形成するとともに、
該ワックス成形品の内部空所にセラミックコアを入れ、
上記ワックス成形品のまわりにスラリーを付着すること
により上記ワックス成形品のまわりにコーティング層を
形成し、さらに、前記コーティング層からワックス成形
品を取り除き、コーティング層を焼成して鋳型とする鋳
型の製造方法において、前記セラミックコア本体を中空
状とし、このセラミックコア本体の中空部分に上記焼成
工程のときに焼失する可燃性固形物を詰め込むものであ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、ロストワックス法
を実施する際に、製品と同形状のワックス成形品の内部
空所に挿入セットされるセラミックコアであって、セラ
ミックコア本体が中空状に形成され、かつこの中空部分
に焼成工程のときに焼失する可燃性固形物が詰め込まれ
てなるものである。
【0009】
【作用】本発明の鋳型の製造方法にあっては、セラミッ
クコア本体の中空部分に可燃性固形物を詰め込んでいる
ので、コーティング層を形成するときに、スラリー等が
セラミックコアの内部に侵入することはない。また、そ
の後のコーティング層焼成工程においては、上記セラミ
ックコア本体の中空部分に詰め込んだ可燃性固形物が焼
失するため、セラミックコアの中央部分に空所が形成さ
れる。したがって、後の型バラシ工程において、サンド
ブラスト等の物理的な手段あるいは薬品等の化学的な手
段何れの除去手段を用いるにしても、セラミックコアの
除去作業は容易になる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図5に示すパイプ状の製品Wを作るには、まず
セラミックコア1を作る。このセラミックコア1は鋳造
時に直接溶融金属に接するものであって、製品と同形状
のワックス成形品3の内部空所3aに嵌入されるもので
ある(図4参照)。
【0011】図2にも示すように、セラミックコア1
は、セラミックコア本体2と、その内部空所に詰め込ま
れる可燃性固形物4とからなる。セラミックコア本体2
は有底筒状に形成されたもので、内部の中空部分2aに
は焼成工程時に焼失する木あるいは発砲スチロール等か
らなる可燃性固形物4が詰め込まれる。可燃性固形物4
は前記セラミックコア本体2の中空部分2aに詰め込ま
れる円柱状の小径部分4aと、セラミックコア本体2か
ら外方へ突出する小径部分4aよりも大径に設定された
円柱状の大径部分4bとからなる。
【0012】上記した内部の中空部分2aに可燃性固形
物4を詰め込んだセラミックコア1を、図3に示すよう
に金型5内にセットする。このとき、可燃性固形物4の
大径部分4bを金型のくわえ代として利用することで、
セラミックコア1を金型内の所定部分に正確にセットす
る。この状態で、金型内面とセラミックコア1との間に
キャビティ6が形成され、このキャビティ6にワックス
を射出し、製品Wと同形状のワックス成形品3を作る。
【0013】その後、セラミックコア1を取り付けたま
まワックス成形品3を金型5から取り出し、これらのワ
ックス成形品3をまとめてツリー状に組立てて、この組
立体のまわりにセラミックスラリーを塗布した状態で耐
火性粒子を吹き付け、これを繰り返すことにより、複数
のコーティング層7をワックス成形品3のまわりに形成
する(図4参照)。
【0014】次いで、上記ワックス成形品3(組立体)
を溶融してコーティング層7内から取り除き、その後コ
ーティング層7を所定温度で焼成して鋳型を形成した
後、この鋳型内の空間に溶融金属を注入し、最後に、コ
ーティング層7を取り去って製品Wを取り出す。
【0015】上記の製造工程において、コーティング層
7を形成する工程では、セラミックコア本体2の中空部
分2aに予め可燃性固形物4を詰め込んでいるので、ス
ラリー等がセラミックコア1の内部に侵入することはな
い。
【0016】また、コーティング層7からワックス成形
品3を取り除く脱ロウ工程時では、セラミックコア本体
2を内側から可燃性固形物4が支えるので、ワックス膨
張時の圧力によってセラミックコア1やコーティング層
7が損傷することはない。
【0017】また、その後のコーティング層焼成工程に
おいては、セラミックコア本体2の中空部分2aに詰め
込んだ可燃性固形物4が焼失するため、セラミックコア
1の中央部分に空所が形成される。したがって、後の型
バラシ工程において、サンドブラスト等の物理的な手段
あるいは薬品等の化学的な手段何れの除去手段を用いる
にしても、セラミックコア1の除去作業は容易になる。
【0018】なお、上記実施例では、鋳造対象物として
単なる円筒状のものを例にとって説明したが、図6に示
すように、一方には開口がただ一つ他方には開口が5つ
形成された自動車のマニホールドのような複雑なもので
あっても、本発明は適用可能である。すなわち、この図
で示すマニホールドは、湯口部21が形成された横部材
22に、複数本の成形品連結部23が等間隔に並設され
るとともに、外側の一対の成形品連結部23に支持部2
4…が突設され、かつこれらの湯口部21,横部材2
2,成形品連結部23及び支持部24がワックスによっ
て一体成形される一方、上記湯口部1の端部から金属製
のアタッチメント25が突設され、また、各成形品連結
部23の先端部に金属製の、丸棒26が連通されたもの
である。なお、鋳造対象物が一端が閉塞された有底筒状
のものでも、本発明が適用可能であるのは言うまでもな
い。
【0019】また、上記実施例では、コーティング層7
を形成するのに、セラミックスラリーと耐火性粒子とを
交互に重ねて形成しているが、薄いコーティング層で足
りる場合には、セラミックスラリーのみでそれらコーテ
ィング層7を形成してもよい。
【0020】また、上記実施例では、中空部分2aに可
燃性固形物4を詰め込んだセラミックコア1を金型5に
入れてワックスを射出することによりワックス成形品3
を形成しているが、これに限られることなく、セラミッ
クコア1とワックス成形品3を別々に設け、後工程にお
いてワックス成形品3の内部空所にセラミックコア1を
挿入セットしてもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、セラミッ
クコアの中空部分に可燃性固形物を詰め込んでいるの
で、コーティング層を形成するときに、スラリー等がセ
ラミックコアの内部に侵入することはなく、しかも、そ
の後のコーティング層焼成工程において、セラミックコ
アの中空部分に詰め込んだ可燃性固形物が焼失するた
め、セラミックコアの中央部分に空所が形成されること
となり、したがって、後の型バラシ工程において、サン
ドブラスト等の物理的な手段あるいは薬品等の化学的な
手段何れの除去手段を用いるにしても、セラミックコア
の除去作業は容易に行なえる。また請求項2記載の発明
にかかるセラミックコアを用いれば、上記した請求項1
記載の発明を好適に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程を説明する断面図であ
る。
【図2】同工程を説明する断面図である。
【図3】同工程を説明する断面図である。
【図4】同工程を説明する断面図である。
【図5】同工程によって鋳造される製品を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例を説明する断面図である。
【符号の説明】
W 製品 1 セラミックコア 2 セラミックコア本体 2a 中空部分 3 ワックス成形品 3a 内部空所 4 可燃性固形物 5 金型 6 キャビティ 7 コーティング層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空所が形成されかつ少なくとも一端
    が開口されて上記空所が外部に連通される製品と同形状
    のワックス成形品を形成するとともに、該ワックス成形
    品の内部空所にセラミックコアを入れ、上記ワックス成
    形品のまわりにスラリーを付着することにより上記ワッ
    クス成形品のまわりにコーティング層を形成し、さら
    に、前記コーティング層からワックス成形品を取り除
    き、コーティング層を焼成して鋳型とする鋳型の製造方
    法において、 前記セラミックコア本体を中空状とし、このセラミック
    コア本体の中空部分に上記焼成工程のときに焼失する可
    燃性固形物を詰め込むことを特徴とする鋳型の製造方
    法。
  2. 【請求項2】ロストワックス法を実施する際に、製品と
    同形状のワックス成形品の内部空所に挿入セットされる
    セラミックコアであって、 セラミックコア本体が中空状に形成され、かつこの中空
    部分に焼成工程のときに焼失する可燃性固形物が詰め込
    まれてなるセラミックコア。
JP1013794A 1994-01-31 1994-01-31 鋳型の製造方法及びセラミックコア Withdrawn JPH07214234A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014515989A (ja) * 2011-05-25 2014-07-07 フイルトウロト チャンネルを備えた金属フォームを製造する方法およびこのようにして製造された金属フォーム
KR20210012754A (ko) * 2019-07-26 2021-02-03 천지산업주식회사 무기 바인더가 적용된 세라믹 코어를 이용한 단결정의 고온부품을 주조하는 방법

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