JPH0721255Y2 - エア吹付装置 - Google Patents

エア吹付装置

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JPH0721255Y2
JPH0721255Y2 JP2626392U JP2626392U JPH0721255Y2 JP H0721255 Y2 JPH0721255 Y2 JP H0721255Y2 JP 2626392 U JP2626392 U JP 2626392U JP 2626392 U JP2626392 U JP 2626392U JP H0721255 Y2 JPH0721255 Y2 JP H0721255Y2
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JP
Japan
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air
air blowing
frame
head
blowing head
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JP2626392U
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JPH0585469U (ja
Inventor
村 弘 今
Original Assignee
今村 弘
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はワークの被塗装面の異物
除去、ワーク処理面の液、水、塗料等の除滴等に供され
るエア吹付装置に係り、特にその自動化に伴う省人化や
均一で密度の高いエアの吹き付けを図る技術に関する。
本考案は、例えばメッキ工程におけるメッキ液の次工程
の持越し防止、水洗工程から次の液使用工程に入る時の
液の濃度低下防止、水洗工程から乾燥工程に入る時の水
切り、浸漬塗装における塗料たれの防止、水系脱脂洗浄
後の乾燥前の水切り等にも用いることができる。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械や装置の部品には、防錆や
見栄えの向上を図るため、電着塗装や静電塗装等が施さ
れたり、あるいはメッキや化成処理等の表面処理が施さ
れる。ところが、塗装や表面処理を行う際にワークの表
面に塵埃や水滴等の異物が存在した場合、平滑な塗装面
が得られなかったり、メッキが次第に剥離する等の欠陥
を引き起こすことがある。そのため、塗装や表面処理に
先立つワーク表面の異物除去作業が不可欠な工程となっ
ている。
【0003】異物除去作業には、一般に、コンプレッサ
から供給される圧縮空気(エア)が用いられる。そし
て、比較的小物のワークの場合等には保持フレームに吊
具を介して多数のワークを保持させ、エアガンを手に持
った作業者が個々のワークの表面にエアを順次吹き付け
て異物の除去を行う。また、固定式の複数のノズルから
エアを吹き出して異物除去を行うことも行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の異物除
去作業には、エアの吹き付けを人手により行うことに起
因する、次の問題点があった。第一に、大量のワークに
対して異物除去作業を行う際等には、作業者が長時間掛
りきりになる等、多大な人工を必要としていた。また、
ワークにエアを均一に高密度で吹き付けることが困難で
あり、作業者の熟練度が低い場合等には多数のワークに
対する完全な異物除去を行うことができず、上述した欠
陥を引き起こす原因となっていた。
【0005】そこで、本考案は、上記従来技術の有する
問題点を解消し、自動化と均一で高密度なエアの吹き付
けとを実現するエア吹付装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のエア吹付装置は、フレームと、このフレー
ムに一方向に摺動自在に支持されたエア吹付ヘッドと、
このエア吹付ヘッドを上記方向に往復移動させる駆動機
構とを有し、上記エア吹付ヘッドは垂直に配置された回
転円盤と、この回転円盤の軸心から偏心した位置に配設
されたエア吹付ノズルと、上記回転円盤を上記エア吹付
ヘッドの往復移動に関連させて回転させる機構とを具え
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によれば、エア吹付ヘッドの回転円盤が
回転しながら一方向に往復移動するため、回転円盤の軸
心から偏心した位置に配設された吹付ノズルから所定の
範囲でサイクロイドを画いて均一で高密度なエアが吹き
付けられる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、添付の図
面を参照して説明する。
【0009】図1は本考案によるエア吹付装置の一実施
例を示した斜視図であり、同図において1は長方形のベ
ース2に立設された鋼板溶接構造で角柱形状のフレーム
である。ベース2の上面には、長手方向に一対のガイド
ロッド3が配設されると共に、両ガイドロッド3の間に
それらのガイドロッド3と平行に送りねじ軸4がベアリ
ング5を介して回転自在に支持されている。ガイドロッ
ド3はフレーム1の下端部の両側面に一対ずつ形成され
たスライダ6に摺動自在に嵌合しており、また、送りね
じ軸4はフレーム1の下端部に一体化されたナット7に
螺合している。したがって、その一端に取り付けられた
ハンドル8を持って送りねじ軸4を回転させると、ガイ
ドロッド3に案内されてフレーム1がベース2上を図中
に矢印で示す方向に進退する。フレーム1の前面中央に
は上下方向にスリット9が形成されており、このスリッ
ト9に沿って回転円盤10が移動する。
【0010】図2(図1中のA矢視断面図)および図3
(図1中のB矢視断面図)に示すように、フレーム1内
の下部には減速機11が一体化された正逆転可能なエア
モータ12が配設されている。エアモータ12の回転軸
にはプーリ13が取り付けられており、このプーリ13
とフレーム1内の上部に回動自在に支持されたプーリ1
4とにループ状のベルト15が掛け回されている。
【0011】図4(図3中のC−C線拡大断面図)に示
すように、ベルト15の前面側には上述した回転円盤1
0を保持するエア吹付ヘッド16がブラケット17を介
して固定されている。エア吹付ヘッド16は、回転軸1
8と、ヘッド本体19と、ピニオン20と、ロータリー
ジョイント21とを主要構成部材としている。
【0012】回転軸18は、その先端に回転円盤10が
固定される一方、ヘッド本体19にベアリング22を介
して回動自在に保持されている。回転軸18には、ま
た、ヘッド本体19の後方でピニオン20が一体化され
ると共に、その後端にロータリージョイント21が接続
している。ロータリージョイント21はステー24を介
してヘッド本体19に取り付けられており、その後部に
図示しないコンプレッサからのエアがエアホース25を
介して供給される。回転軸18の軸心にはロータリージ
ョイント21に連通するエア通路26が形成され、ま
た、回転円盤10内にはこのエア通路26に連通するエ
ア通路27が形成されている。エア通路27は一線状
で、その両端部が回転円盤10の外周付近に達すると共
に、回転円盤10の前面に取り付けられた6個のエア吹
付ノズル28に連通している。
【0013】図2,図3に示すように、フレーム1内に
はガイドレール23とラック29とが上下方向に延設さ
れている。ガイドレール23にはブラケット17に一体
的に取り付けられたスライダ30が嵌合しており、エア
吹付ヘッド16がガイドレール23に案内されて上下に
摺動する。また、ラック29には前述したピニオン20
が噛み合っており、エア吹付ヘッド16の上下動に伴っ
てピニオン20すなわち回転軸18が回転する。
【0014】スリット9の上下両端部近傍におけるラッ
ク29の後面には近接スイッチ31,32がそれぞれ配
設されている。また、ロータリージョイント21の側面
には鉄片33が取り付けられており、エア吹付ヘッド1
6が上昇あるいは下降してそれぞれ所定の位置に達する
と、この鉄片33が近接スイッチ31,32に接近す
る。鉄片33が近接スイッチ31,32に接近すると、
近接スイッチ31,32から図示しないエア供給装置に
信号が送られ、エアモータ12が反転するようになる。
尚、ここでエア吹付ヘッドの上下位置の検出を、近接ス
イッチに代え、光電センサ等によって行うようにしても
よい。
【0015】一方、図1に示すように、エア吹付装置の
前方上部には搬送ケーブル34が配索されている。搬送
ケーブル34には、エア吹付装置と直交する向きに、保
持フレーム35が吊られている。保持フレーム35のエ
ア吹付装置に対峙する面には、溶接により一体化された
吊具36を介して、複数(図示例では12個)のワーク
37(鋼板プレス加工品)が保持されている。搬送ケー
ブル34は矢印で示す方向に間欠的に移動し、エア吹付
装置の前方に保持フレーム35に保持されたワーク37
が縦一列ずつ一定時間ずつ位置するようになっている。
【0016】以下、本実施例の作用を述べる。
【0017】本実施例では、異物除去作業に際し、先ず
ハンドル8を回転させることによってフレーム1を進退
させて、回転円盤10とワーク37との間隔を調整す
る。この調整が終了したら、次にエア吹付ヘッド16に
エアを俳給しながら、エアモータ12の起動を行う。
【0018】すると、エアはロータリージョイント21
とエア通路26,27とを経由し、エア吹付ノズル28
の先端から高速の空気流となって噴射される。一方、エ
アモータ12が回転すると、ベルト15の前面が上下い
ずれかの方向(ここでは上方向とする)に走行し、これ
と共にエア吹付ヘッド16もガイドレール23に案内さ
れて上方に移動する。また、エア吹付ヘッド16の上昇
動に伴い、ラック29に噛み合っているピニオン20が
反時計回りに回転し、ピニオン20と一体の回転軸18
および回転円盤10も同方向に回転する。したがって、
回転円盤10に取り付けられたエア吹付ノズル28は上
昇動しながら回転軸18を中心として反時計回りに旋回
してサイクロイドを画き、回転円盤10の直径に略等し
い幅でワーク37に向けて均一にエアが噴射される。
尚、この際には保持フレーム35は停止している。この
ようにサイクロイドを画くことにより、噴射エアの軌跡
が重なり合い密度の高い吹きつけがなされる。
【0019】エア吹付ヘッド16が所定の位置まで上昇
した時点で、上側の近接スイッチ31に鉄片33が接近
し、近接スイッチ31からエア供給装置に信号が送られ
てエアモータ12が反転する。すると、今度はベルト1
5の前面が下方向に走行してエア吹付ヘッド16が上昇
し、上記とは逆の手順で、エア吹付ノズル28が下降動
しながら回転軸18を中心として時計回りに旋回する。
そして、エア吹付ヘッド16が所定の位置まで下降した
時点で、下側の近接スイッチ32に鉄片33が接近し、
近接スイッチ32からの信号によりエアモータ12が反
転し、エア吹付ヘッド16が再び上昇動する。
【0020】このようにして、エア吹付ヘッド16が上
下に往復移動し、ワーク37はエア吹付ノズル28の先
端から噴射されるエアに万遍なく曝され、その表面に付
着していた異物が完全に除去される。そして、保持フレ
ーム35に保持された縦一列のワーク37に対する異物
除去が終了すると、搬送ケーブル34が所定量移動す
る。すると、次の縦一列のワーク37がエア吹付装置の
前方に位置するようになり、同様の手順で異物除去が行
われるのである。
【0021】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
考案の態様はこの実施例に限るものではない。例えば、
エア吹付ヘッドを往復移動させる駆動機構として送りね
じ機構やリニアモータ等を用いるようにしてもよいし、
回転円盤を回転させる機構としてガイドレールと摩擦ロ
ーラとを用いた機構等を用いてもよい。また、設計上の
理由等により、エア吹付ノズルの個数やその配列を適宜
変更してもよいし、エア吹付ヘッドの移動方向を傾斜さ
せてもよい。これによってワーク側面の異物除去が可能
になる。更に、上記実施例では保持フレーム35の片面
にワーク37を保持させるようにしたが、両面にワーク
37を保持させ、一対のエア吹付装置によって異物除去
を行うようにしてもよい。
【0022】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
のエア吹付装置によれば、エア吹付ヘッドを一方向に往
復移動させながら、この往復移動に関連させてエア吹付
ノズルが配設された回転円盤を回転させるようにしたた
め、ワーク表面の異物除去作業等の自動化が容易に実施
できるようになると共に、ワークに対するエアの吹き付
けも高密度で均一に行えるようになる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるエア吹付装置の一実施例を示した
斜視図。
【図2】図1中のA矢視断面図。
【図3】図1中のB矢視断面図。
【図4】図3中のC−C線拡大断面図。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ベッド 3 ガイドロッド 4 送りねじ軸 7 ナット 8 ハンドル 9 スリット 10 回転円盤 12 エアモータ 15 ベルト 16 エア吹付ヘッド 18 回転軸 19 ヘッド本体 20 ピニオン 21 ロータリージョイント 23 ガイドレール 25 エアホース 26,27 エア通路 28 エア吹付ノズル 29 ラック 30 スライダ 31,32 近接スイッチ 33 鉄片 34 搬送ケーブル 35 保持フレーム 37 ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、このフレームに一方向に摺動
    自在に支持されたエア吹付ヘッドと、このエア吹付ヘッ
    ドを上記方向に往復移動させる駆動機構とを有し、上記
    エア吹付ヘッドは垂直に配置された回転円盤と、この回
    転円盤の軸心から偏心した位置に配設されたエア吹付ノ
    ズルと、上記回転円盤を上記エア吹付ヘッドの往復移動
    に関連させて回転させる機構とを具えたことを特徴とす
    るエア吹付装置。
JP2626392U 1992-04-22 1992-04-22 エア吹付装置 Expired - Lifetime JPH0721255Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2626392U JPH0721255Y2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 エア吹付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2626392U JPH0721255Y2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 エア吹付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0585469U JPH0585469U (ja) 1993-11-19
JPH0721255Y2 true JPH0721255Y2 (ja) 1995-05-17

Family

ID=12188382

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2626392U Expired - Lifetime JPH0721255Y2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 エア吹付装置

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JP (1) JPH0721255Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115121410A (zh) * 2022-06-29 2022-09-30 五邑大学 一种路桥钢模板的喷漆装置

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Publication number Publication date
JPH0585469U (ja) 1993-11-19

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