JPH0721228B2 - 屋根装置および屋根の接続構造 - Google Patents

屋根装置および屋根の接続構造

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JPH0721228B2
JPH0721228B2 JP3594590A JP3594590A JPH0721228B2 JP H0721228 B2 JPH0721228 B2 JP H0721228B2 JP 3594590 A JP3594590 A JP 3594590A JP 3594590 A JP3594590 A JP 3594590A JP H0721228 B2 JPH0721228 B2 JP H0721228B2
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重治 河野
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Yodogawa Steel Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、2枚の屋根板の端部同士を互いに重なり合
わせて接続してなる屋根装置、および、2次の屋根板の
端部を屋根受けフレームを介して接続してなる屋根の接
続構造に関し、特に、その雨仕舞いに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来より、2枚の屋根板の端部を屋根受フレームに接続
する屋根の接続構造が知られている(たとえば、実開昭
60−130927号公報参照)。これを第6図に示す。
第6図において、下地材100には、屋根受フレーム80が
固定されている。屋根受フレーム80は、下地材100に固
定した第1フレーム部材81と、この第1フレーム部材81
に締結具83で固定された第2フレーム部材82からなる。
第2フレーム部材82には、上方から斜下方の外方へ突出
する突出片部84が形成されている。第1(左側)の屋根
板7の一端部70は、屋根受フレーム80に沿って斜上方へ
立ち上がる立上り部71を延長し、両フレーム部材81,82
間に形成した凹所85に沿わせて折り返して袋状部72が形
成され、さらに袋状部72を延長すると共に上方へ折り返
して係合部73が形成されている。第2(右側)の屋根板
9の他端部90は、屋根受フレーム80に沿って斜上方へ立
ち上がる立上り部91を水平に延長し、屋根受フレーム80
の上方を覆い、さらに斜下方に立下げると共に、この立
下り部92を折り返して上記一方の屋根板7の係合部73の
下部に係合する係合部93を有している。この係合部93は
さらに延長され、一方の屋根板7の袋状部72に当接して
両屋根板7,9間の隙間を閉塞する閉塞部94が形成されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術では、両屋根板7,9が金属板の
ロール成型によって製作されるものであって、例えば金
属板の板厚のばらつきや成型ロール自体の長手方向での
径のばらつきなどに原因して、両屋根板7,9間の隙間を
閉塞する閉塞部94および両係合部73,93が長手方向に沿
って波打ちし、隙間を生じていることは避けられない。
その上、暴風雨などによって第6図の矢印A方向から強
い風圧が作用した場合、第1の屋根板7の立上り部71が
その風圧に押されて変形して、上記閉塞部94の隙間が大
きくなることがある。そのために、上記矢印A方向から
強い風圧が作用した場合、上記閉塞部94に発生する隙間
を通しての風の吹込みと毛細管現象とにより雨水が袋状
部72に浸入する。この袋状部72に至った風圧は多少弱く
なっているものの、屋内と比べると依然として気圧は高
いので、この袋状部72に浸入した雨水は上記両係合部7
3,93間の微小な隙間を通しての風の吹込みと毛細管現象
とによって第2の屋根板90の立下り部92の内面にまで浸
入して第1の屋根板7の係合部73の先端部に水滴が溜ま
った状態となる。さらに、この第1の屋根板7の係合部
73の先端部に溜まった水滴は上記両係合部73,93間の微
小な隙間を通して入り込んでくる風によって第6図の点
線矢印で示すように、第2の屋根板9の水平覆い部95の
下方空間にまで吹き飛ばされた後、第2フレーム部材82
の上面に沿って流れ、屋根受けフレーム80の長手方向の
両端縁および第1フレーム部材81と第2フレーム部材82
とを固定する締結具83の挿通孔86を伝って、屋内に落下
することになる。このような第6図に示す先行技術の屋
根の接続構造においては、暴風雨時などにおいて、雨水
が風圧および毛細管現象によって屋内にまで浸入しやす
く、雨漏れ防止機能を確実に達成することができない欠
点があった。
この発明は上記実情に鑑みてなされたもので、暴風雨時
などにおける雨水の浸入を極力防止でき、しかも、例え
ば一部の雨水が浸入したとしても、その浸入した雨水を
集合排水させて屋内への浸入を確実に防止することがで
きる屋根装置および屋根の接続構造を提供することを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 第1の発明は、一端部に上方への立上り部を有する第1
の屋根板の上記一端部と、他端部に上方へ立上ると共に
水平方向に折曲された覆い部およびこの覆い部から下方
へ折曲された立下り部を有し、かつ、この立下り部に上
記第1の屋根板の立上り部の外表面に接する閉塞部を形
成している第2の屋根板の上記他端部とを互いに重なり
合わせてなる屋根装置において、上記第1の屋根板の立
上り部の上端に、上記第2の屋根板の覆い部により上方
が覆われる樋部を設けたものである。
第2の発明は、端部において互いに重なり合う第1およ
び第2の屋根板の一端部および他端部を屋根受けフレー
ムに係合状態で支持し、上記第1の屋根板の一端部を上
記屋根受けフレームの頂部近傍まで延長すると共に樋部
を形成し、上記第2の屋根板の他端部に上記樋部を上方
から覆う覆い部を設けると共に、この覆い部から下方に
延長された立下り部に上記第1の屋根板の一端部と接す
る閉塞部を形成したものである。
第3の発明は、一端部および他端部にそれぞれ上方への
立上り部を有し、互いに隣接する屋根板の上記両端部に
上方からキャップ材を外嵌させ、このキャップ材の両側
から下方に延長された立下り部に両屋根板の立上り部の
外表面に接する閉塞部を形成してなる屋根装置におい
て、上記屋根板の立上り部の上端に上記キャップ材によ
り上方が覆われる樋部を形成したものである。
第4の発明は、隣接する屋根板の一端部および他端部を
屋根受けフレームに係合状態で支持し、上記屋根板の一
端部および他端部をそれぞれ上記屋根受けフレームの頂
部近傍まで延長すると共に樋部を形成し、上記屋根板の
両端部に外嵌されたキャップ材が、上記屋根板の樋部を
上方から覆う覆い部を有すると共に、この覆い部から左
右の下方に延長された立下り部に上記屋根板の一端部お
よび他端部とそれぞれ接する閉塞部を有するものであ
る。
[作用] 第1の発明によれば、第1の屋根板の一端部に形成した
立上り部の外表面に第2の屋根板の他端部に形成した立
下り部を接する閉塞部を形成させて両屋根板の端部どう
しを互いに重なり合わせているので、第1の屋根板の立
上り部の外表面に沿って雨水が浸入しようとしても、こ
の立上り部の高さが高いことと、上記閉塞部の存在によ
って雨水が浸入しにくい。また、その閉塞部に発生する
僅かな隙間を通って雨水が浸入したとしても、その雨水
は第1の屋根板の立上り部の上端に設けられた樋部に集
められて所定の方向へ排水されることになり、屋内にま
で浸入することが確実に防止される。
第2の発明によれば、第1の屋根板の一端部が屋根受け
フレームの頂部近傍まで延長され、その延長端部に樋部
が形成されているので、暴風雨時などにおいて第2の屋
根板の他端部の立下り部と第1の屋根板の立上り部とが
接する閉塞部から雨水が浸入したとしても、その閉塞部
から樋部までの雨水の浸入経路が長く、かつ樋部までの
立上り高さが高いことにより、雨水が樋部まで浸入しに
くい上に、一部の雨水が浸入したとしても、その浸入し
た雨水が樋部で集められて所定の方向へ排水されること
になり、雨水が屋内にまで浸入することが確実に防止さ
れる。
第3の発明によれば、暴風雨などにおいて隣接する屋根
板の立上り部の外表面に沿って雨水が浸入しようとして
も、各屋根板の立上り部の高さが高いことと、それら各
屋根板の両端部に上方から外嵌させてキャップ材の両側
の立下り部に隣接する屋根板の立上り部の外表面にそれ
ぞれ接する閉塞部が形成されていることから、雨水の浸
入は極く少量に抑えられる。また、その閉塞部を通って
雨水が浸入したとしても、その雨水は屋根板の立上り部
の上端に設けられた樋部に集められて所定の方向へ排水
されることになり、屋内にまで浸入することが防止され
る。
第4の発明によれば、隣接する屋根板の一端部および他
端部が屋根受けフレームの頂部近傍まで延長され、それ
ら延長端部に樋部が形成されているので、暴風雨時など
においてキャップ材の左右の立下り部と各屋根板の立上
り部の外表面とが接する閉塞部から雨水が浸入したとし
ても、それら閉塞部から樋部までの浸入経路が長く、か
つ樋部までの立上り高さが高いことによって、雨水が樋
部まで浸入しにくい上に、たとえ一部の雨水が浸入した
としても、その浸入した雨水は樋部で集められて所定の
方向へ排水されることになり、屋内への雨水の浸入は確
実に防止することが可能である。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図はこの発明の第1の実施例を示す。
木毛板または母屋からなる下地材100には、ボルト101に
よって屋根受フレーム3が固定されている。なお、下地
材100は、後述するように、既設の屋根であってもよ
い。
上記屋根受フレーム3は、下地材100に固定された第1
フレーム部材31と、この第1フレーム部材31の上端部33
にリベットなどの締結具34で固定された第2フレーム部
材32とからなる。第2フレーム部材32には、第1フレー
ム部材31の上端部33に圧接する水平部35から外方の上方
に延びると共に折り返されて下方に突出する第1および
第2の突出片部36,37が形成されている。この突出片部3
6,37には、内方へ湾曲した湾曲凹部38,39が形成されて
いる。
上記屋根受フレーム3には、端部において互いに重なり
合う第1および第2の屋根板1,2の一端部10および他端
部20が、後述するように、係合状態で支持されている。
両屋根板1,2は、たとえばカラー鋼板からなり、下地材1
00に沿って断面が水平な屋根板本体1a,2aを有してお
り、長手方向(紙面に垂直な方向)に若干傾斜してい
る。両屋根板1,2の内表面には、たとえば独立発泡のウ
レタンなどのように防水性を有する断熱材4A,4Bが設け
られている。なお、屋根受フレーム3は屋根板1,2より
も肉厚な材料で構成されている。
上記第1の屋根板1の一端部10は、屋根受フレーム3の
一側に沿って延びており、屋根板本体1aから上方へ立ち
上がる立上り部11を外方に折り返して、上記第2フレー
ム部材32の突出片部36の下端に断熱材4Aを介して係合す
る第1の係合部12を有している。この第1の屋根板1の
一端部10は、上記第1の係合部12を折曲して斜上方へ立
ち上がる傾斜部16を形成すると共に、この傾斜部16の途
中に上記第2フレーム部材32の湾曲凹部38に沿って曲成
された湾曲部13を有する。さらに、この一端部10は、水
平方向に曲げられて屋根受フレーム3の頂部近傍まで延
びると共に折曲されて樋部14を形成している。つまり、
樋部14は、屋根板1の一端部10の立上り部11の上端に設
けられている。この樋部14は、底板部14aおよび両立上
り部14b,14cで構成されており、さらに樋部14からは折
曲されて補強された補強端部15が延びている。
上記第2の屋根板2の他端部20は、屋根板本体2aから上
方へ若干立ち上がると共に屋根受フレーム3の他側に向
かって斜上方へ折曲されて補強部21を形成している。こ
の他端部20は、上記補強部21から屋根受フレーム3の他
側に沿って延びており、上記第2フレーム部材32の第2
の突出片部37の下端に断熱材4Bを介して係合する第2の
係合部22を有している。この第2の係合部22および第1
の係合部12が、上記第2および第1の突出片部37,36に
係合していることにより、屋根板1,2が屋根受フレーム
3に係合状態で支持される。
上記他端部20は、上記第2の係合部22が折曲されて上方
へ立ち上がり、さらに水平方向に折曲されて、上記樋部
14を上方から覆う覆い部2を形成している。なお、屋根
板2の他端部20には、この覆い部23まで断熱材4Bが設け
られており、防水性を有する断熱材4Bが両屋根板1,2の
端部10,20間に挟まれて、この間をシールしている。
覆い部23からは、折曲されて斜下方へ延長された立下り
部24が延出されている。この立下り部24は、上記屋根板
1の一端部10の湾曲部13との間に、空間Sを形成すると
共に、屋根板1の一端部10の外表面16に接し、第1の係
合部12に接する閉塞部25を形成している。閉塞部25から
は、さらに斜下方に折曲されると共に先端が折り返され
た水止め部26が延出されている。
なお、両屋根板1,2は同一形状で、それぞれ、図示しな
い隣の屋根板と共に屋根受フレームに係合状態で支持さ
れている。
上記構成によると、第1の屋根板1に接する閉塞部25に
よって、暴風雨時に雨水が多量に浸入するのが防止され
る。しかし、第1の屋根板1の外表面16と、第2の屋根
板2の立下り部24との狭い間隙には、毛細管現象によ
り、雨水がしみ上がる。これに対し、この実施例では、
湾曲部13と立下り部24との間に空間Sを形成しているの
で、この空間Sによって上記毛細管現象により雨水が上
方へしみ上がるのを抑制できる。
また、この実施例では、上記空間Sよりも上方まで雨水
がしみ上がってきても、両屋根板1,2間に介挿された防
水性を有する断熱材4Bによって、両屋根板1,2間がシー
ルされているので、雨水がしみ込むのを防止できる。
さらに、雨水がしみ込んでも、この雨水は第1の屋根板
1の一端部10に形成した樋部14に流れ込み、両屋根板1,
2が長手方向(紙面に垂直な方向)に傾斜しているの
で、この樋部14によって排水できる。
即ち、樋部14を屋根受フレーム3の頂部近傍に設けたの
で、雨水の浸入経路が長くなるから、樋部14まで雨水が
浸入しにくい上、たとえ樋部14まで雨水が浸入しても、
この樋部14によって、雨水を排水できる。
また、屋根板1,2は屋根受フレーム3の両突出片部36,37
に係合状態で支持されているので、屋根板1,2に孔を明
ける必要がなく、施工性や耐水性に優れている。また、
厚肉な屋根受フレーム3を用いているので、接続部の強
度が大きくなる。
なお、上記実施例では、屋根受フレーム3を下地材100
に固定したが、下地材100の代わりに、二点鎖線で示す
既設の屋根200に固定してもよい。既設の屋根200として
は、たとえば下地材201に2枚の隣り合う屋根板202,203
を瓦棒24、キャップ205と共にねじ206で止めたものなど
がある。
第2図はこの発明の第2の実施例を示す。
この実施例では、第1フレーム部材31の上端部33近傍の
一側を凹ませて、第1の屋根板1の立上り部11を上記凹
みに沿って水平方向から再び立ち上げ、立上り部11Aが
形成されている。また、第1の屋根板1の傾斜している
外表面16と第2の屋根板2の立下り部24との傾斜角度を
異ならせて、両者16,24の間に空間Sが形成されてい
る。屋根板1の第1の係合部12には、第2の屋根板2に
形成された第2の係合部22Aが係合して、両屋根板1,2が
屋根受フレーム3に係合状態で支持されていると共に、
第2の係合部22Aが第1の係合部12の外表面に接触して
閉塞部25が形成されている。
なお、その他の構成は第1の実施例と同様であり、同一
部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省
略する。
第3図はこの発明の第3の実施例を示す。
この実施例では、それぞれ、下地材100に1本のボルト1
01によって固定された左右の第1および第2フレーム部
材31A,32Aが、吊子38を介挿した状態で、ボルトなどか
らなる締結具34で互いに固定されている。第1および第
2フレーム部材31A,32Aには、各々、突出片部36,37が設
けられている。吊子38の上部は、鉤状に曲成されてお
り、この鉤状部38aが第1の屋根板1の補強部15の上方
に回り込んで、この補強部15に係合している。その他の
構成は、上記第1または第2の実施例と同様であり、同
一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい
説明を省略する。
この第3の実施例では、第1および第2フレーム部材31
A,32Aの間に固定された吊子38の鉤状部38aが、第1の屋
根板1の補強部15に上方から係合しているので、第1の
屋根板1を確実に屋根受フレーム3に固定できる。な
お、第2の屋根板2は図示しない他の接続部の吊子によ
って確実に固定される。また、吊子38は必ずしも設ける
必要はない。
第4図はこの発明の第4の実施例を示す。
この実施例では、屋根板が対称な形状になっている。即
ち、両屋根板1,2の一端部10および他端部20は、互いに
鏡対称になっている。両屋根板1,2の端部は、ともに、
第1図の屋根板1の一端部10と略同様な形状をしている
が、樋部14が若干小さく形成されている。また、屋根板
1,2同士が互いに重なり合わずに隣接している。なお、
上記屋根板は必ずしも対称でなくてもよい。
上記両屋根板1,2の端部10,20には、つまり、接続部分に
は、金属の弾性によって外嵌するキャップ材5が上方か
ら被せてある。このキャップ材5は、2つの樋部14,14
を覆う覆い部53を有すると共に、この覆い部53から左右
の下方に延長された立下り部54,54を有している。両立
下り部54は、裏面に貼着した防水性を有する断熱材4Cを
介して屋根板1,2の外表面16と係合部12に接する閉塞部5
5を形成している。さらに、キャップ材5の下端には、
両屋根板1,2の立上り部11に近接する水切り部56が設け
られている。
なお、その他の構成は、第1図の第1の実施例と同様で
あり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
第5図はこの発明の第5の実施例を示す。
この実施例では、各樋部14が屋根受フレーム3の頂部の
側方近傍に設けられている。キャップ材5は第2フレー
ム部材32に接しており、このフレーム部材32によって補
強されている。キャップ材5の中央は凹んでおり、キャ
ップ材5自体の補強部51が形成されている。キャップ材
5の立下り部54の両下端部には、内方に向かって湾曲さ
れた閉塞部55が形成されており、この閉塞部55は両屋根
板1,2の係合部12の下方の湾曲凹部17の外表面に接して
キャップ材5と屋根板1,2との間に水が浸入するのを防
止すると共に、屋根板1,2に係合して、上方へ浮き上が
らないようになっている。なお、キャップ材5の内側に
は、断熱材が設けられていないが、断熱材を設けてもよ
い。
その他の構成は第4図の第4の実施例と同様であり、同
一部分または相当部分に同一符号を付してその説明を省
略する。
なお、上記各実施例では屋根板1,2またはキャップ材5
の内側に断熱材4A〜4Cを設けたが、断熱材4A〜4Cは必ず
しも設ける必要はない。また、断熱材4A〜4Cを設ける場
合には、断熱材4A〜4Cが必ずしも防水性を有している必
要はない。但し、グラスウールなどの防水性のない断熱
材とする場合は、断熱材に水がしみ込むので、屋根板1,
2の接続部分においては断熱材を設けないなどの配慮を
する必要がある。
また、上記各実施例では屋根受フレーム3を2つのフレ
ーム部材で構成したが、屋根受フレーム3は1つのフレ
ーム部材で構成してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の屋根装置によれば、屋
根板の一端部に形成した立上り部の高さが高いことと、
この屋根板の立上り部の外表面に隣接する屋根板の他端
部に形成した立下り部またはキャップ材の立下り部を接
する閉塞部が形成されていることとによって、暴風雨時
などにおいて屋根板の立上り部の外表面に沿って雨水が
浸入しにくい上に、たとえ上記閉塞部に発生する僅かな
隙間を通って雨水が浸入したとしても、その雨水を屋根
板の立上り部の上端に設けられた樋部に集めて所定の方
向へ排水することが可能で、雨水が屋内にまで浸入する
ことを防止し、雨漏れ防止機能を確実に達成することが
できる。
また、この発明の屋根の接続構造によれば、屋根板の一
端部が屋根受けフレームの頂部近傍まで延長されて、そ
の延長端部に樋部が形成されているので、暴風雨時など
において隣接する屋根板の他端部またはキャップ材の立
下り部と屋根板の一端部の立上り部とが接する閉塞部か
ら雨水が浸入したとしても、その閉塞部から樋部までの
雨水の浸入経路が長く、かつ樋部までの立上り高さも高
いことにより、雨水が樋部まで浸入しにくい上に、一部
の雨水が浸入したとしても、その浸入した雨水を樋部で
集めて所定の方向へ排水することが可能で、雨水が屋内
にまで浸入することを防止し、雨漏れ防止機能を確実に
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例による屋根の接続構造
を示す断面図、第2図はこの発明の第2の実施例による
屋根の接続構造を示す断面図、第3図はこの発明の第3
の実施例による屋根の接続構造を示す断面図、第4図は
この発明の第4の実施例による屋根の接続構造を示す断
面図、第5図はこの発明の第5の実施例による屋根の接
続構造を示す断面図、第6図は従来の屋根の接続構造を
示す断面図である。 1,2…屋根板、10…一端部、11…立上り部、14…樋部、1
6…外表面、20…他端部、23…覆い部、24,54…立下り
部、25…閉塞部、3…屋根受フレーム、5…キャップ
材、53…覆い部、55…閉塞部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に上方への立上り部を有する第1の
    屋根板の上記一端部と、他端部に上方へ立上ると共に水
    平方向に折曲された覆い部およびこの覆い部から下方へ
    折曲された立下り部を有し、かつ、この立下り部に上記
    第1の屋根板の立上り部の外表面に接する閉塞部を形成
    している第2の屋根板の上記他端部とを互いに重なり合
    わせてなる屋根装置において、上記第1の屋根板の立上
    り部の上端に、上記第2の屋根板の覆い部により上方が
    覆われる樋部を設けていることを特徴とする屋根装置。
  2. 【請求項2】端部において互いに重なり合う第1および
    第2の屋根板の一端部および他端部を屋根受けフレーム
    に係合状態で支持し、上記第1の屋根板の一端部を上記
    屋根受けフレームの頂部近傍まで延長すると共に樋部を
    形成し、上記第2の屋根板の他端部に上記樋部を上方か
    ら覆う覆い部を設けると共に、この覆い部から下方に延
    長された立下り部に上記第1の屋根板の一端部と接する
    閉塞部を形成した屋根の接続構造。
  3. 【請求項3】一端部および他端部にそれぞれ上方への立
    上り部を有し、互いに隣接する屋根板の上記両端部に上
    方からキャップ材を外嵌させ、このキャップ材の両側か
    ら下方に延長された立下り部に両屋根板の立上り部の外
    表面に接する閉塞部を形成してなる屋根装置において、
    上記屋根板の立上り部の上端に上記キャップ材により上
    方が覆われる樋部を形成していることを特徴とする屋根
    装置。
  4. 【請求項4】隣接する屋根板の一端部および他端部を屋
    根受けフレーム係合状態で支持し、上記屋根板の一端部
    および他端部をそれぞれ上記屋根受けフレームの頂部近
    傍まで延長すると共に樋部を形成し、上記屋根板の両端
    部に外嵌されたキャップ材が、上記屋根板の樋部を上方
    から覆う覆い部を有すると共に、この覆い部から左右の
    下方に延長された立下り部に上記屋根板の一端部および
    他端部とそれぞれ接する閉塞部を有している屋根の接続
    構造。
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