JPH0720974U - 耳掻き

Info

(57)【要約】【目的】雑菌の繁殖を防ぎ臭いを抑える耳掻きを提供
する。【構成】耳掻きの軸本体と羽毛部に抗菌防臭加工処理
を施す。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は耳掻きに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、耳掻きとしては竹や木などの天然材製またはプラスチック製の軸本体の先端に匙状の掻取部が設けられ、前記軸本体の後端に天然あるいは合成繊維よりなる羽毛部を形成したものが知られている。

【０００３】このような耳掻きは、洗面所などの比較的温度が高く濡れやすい場所に保管されることがあり、さらに、一本の耳掻きを複数の人間が使用することも多い。

【０００４】そのため、毛部分や軸本体に雑菌が繁殖しやすく感染症の原因となることがあった。

【０００５】また、このような雑菌の繁殖した耳掻きからは悪臭を発する場合もあり、衛生面で大変問題であった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は上記した問題点に鑑み提案されたものであって、雑菌の繁殖を防ぎ臭いを抑える耳掻きを提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

すなわち、この考案は、軸本体の先端に掻取部が設けられ、後端に羽毛部を有する耳掻きにおいて、前記軸本体と前記羽毛部に抗菌防臭加工処理を施したことを特徴とする耳掻きに係る。

【０００８】

【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。図１はこの考案の耳掻きを示す斜視図である。

【０００９】図１に示されるように、この考案の耳掻き１０は軸本体１１と羽毛部１２とからなる。

【００１０】前記軸本体１１は竹などの天然木材料やプラスチックなどからなり、その先端１３に匙状の掻取部１４が設けられている。

【００１１】羽毛部１２は天然の羽毛材料や羽毛形状に形成された合成繊維などからなり、前記軸本体１１の後端部１５に接着剤などによって固定されている。

【００１２】軸本体１１および羽毛部１２には抗菌防臭加工剤３０による抗菌防臭加工処理が施されている。

【００１３】この考案に用いられる抗菌防臭加工剤３０としては、水に強く抗菌効果が高く、加えて人体に対して毒性のない耐洗濯性を有する抗菌防臭加工剤が好ましく用いられ、例えば商品名「アモルデンＭＧ５９０−ＦＣ」が有用である。

【００１４】この抗菌防臭加工処理は、前記軸本体部１１が木製である場合では、表面塗装に用いられる公知の樹脂や塗料、例えばメラミン樹脂やウレタン樹脂あるいはそれらよりなる塗料に前記抗菌防臭加工剤３０を混合し、軸本体部１１表面に吹き付けられたのち乾燥されて処理される。

【００１５】また、前記軸本体部１１がプラスチック製である場合では、原料となるプラスチック材料に前記抗菌防臭加工剤３０が添加されて混練成形される。

【００１６】羽毛部１２は、羽毛部全体を抗菌防臭加工剤の溶液に浸漬し乾燥させて前記羽毛部１２の内部に抗菌防臭加工剤を含浸させるとともに、その表面に抗菌防臭加工剤３０の皮膜を形成させる。

【００１７】この考案による耳掻き１０はこのような抗菌防臭加工処理を施すことにより、抗菌防臭効果が長く維持し雑菌の繁殖を防ぎいつまでも衛生的に使用することができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上図示し説明したように、この考案の耳掻きによれば、長期間清潔に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一例を示す耳掻きの斜視図である。

【符号の説明】１０耳掻き１１軸本体部１２羽毛部１３先端１４掻取部１５後端３０抗菌防臭加工剤

【実用新案登録請求の範囲】