JPH0720656Y2 - 眼鏡のつる接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主としてサングラス、ファッション眼鏡、ス
ポーツ眼鏡、防塵用眼鏡などのごとく、そのつるの取付
け、取外しを容易に行なうことのできる眼鏡のつる接続
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、一般に用いられている眼鏡は、レンズを嵌着した
玉枠の両端に設けたつるの接続用のヒンジ部と、つるの
接続端部とをピンを支点として回動自在に取付けている
ピンヒンジタイプが主流となっている。

しかしながら、この場合、上記のヒンジ部とつるの接続
端部とのは細かいねじでピンで接続されており、このね
じピンをねじ込む作業には特殊なドライバーが必要で、
熟練者でなければその接続はむつかしく、素人ではその
作業は困難であり、接続作業に手間と費用を要するとい
う問題があり、さらに使用中にねじピンが緩むという恐
れがあった。

一方、近年眼鏡をおしゃれのアクセサリーとしても使用
する傾向にあり、玉枠及びつるに対する色彩及び形状に
特色を持たせたファッション眼鏡やサングラスの需要が
増大してきている。

そこで、その玉枠とるつとを、各人の好みに合せて、種
々組合せうるように、相互に取付け、取外しが容易にで
きる眼鏡が要望され、また、スポーツメガネ等で多く発
生する使用中のつるの折損時に、スペアのつると直ちに
交換できれば甚だ好都合であるとされている。

〔考案の解決しようとする課題〕

本考案は、前記従来のごとき要望にこたえるためになさ
れたものであり、玉枠に対してつるをその接続部で容易
に取付け、または取外しができる眼鏡のつる接続装置を
提供することを解決課題としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するための手段として、本考案の眼鏡
のつる接続装置は、眼鏡の玉枠の外側に突設したつる接
続用のヒンジ雄部を、つるのヒンジ雌部で挟着し、ヒン
ジ雄部の上下面と、ヒンジ雌部の上下の内面とにそれぞ
れ対応して設けた凹部と凸部とを嵌合し、つる側には圧
入または抜出し自在な閉鎖状スライド部材を設けると共
に、ヒンジ雄部とヒンジ雌部との着脱の際前記凸部が凹
部を有する面と擦過する程度に突出しておくものとし、
上記の環状スライド部材を圧入したり、抜出すことによ
り、玉枠に対してつるを取付けたり、取外す作業を容易
に、かつ迅速に行なうことができる。

なお、この環状スライド部材は剛性のある材料でも、伸
縮性のある材質のものでも良く、その幅及び形状につい
ても、広幅、狹幅のもの及び円筒状、多角筒状など適宜
に選択でき、さらに透明または着色したものや、装飾を
施したものなどその用途に応じ適宜選択することができ
る。

〔実施例〕

以下図面を参照して本考案の実施例を説明するが、第１
図は本考案の実施例１における眼鏡の要部平面図、第２
図は第１図の眼鏡の要部側面図、第３図は第１図の環状
スライド部材の拡大斜視図である。

まず、第１図及び第２図のレンズ１を嵌着した玉枠２の
両端のつるの接続用のヒンジ雄部３の上下面から挾着す
るつる４のヒンジ雌部５の外周に、第１図の実線のごと
く、矢印Ａ方向に圧入したり、または矢印Ｂ方向に一点
鎖線のごとく抜出し自在な第３図に示す例えばナイロン
製の四角筒の閉鎖状スライド部材６を設けている。

また、上記玉枠２のヒンジ雄部３の上下面と、それらの
面を上下から挾むつる４のヒンジ雌部５には、このヒン
ジ雄部３のヒンジ支点として、つる４を玉枠２に対して
回動自在とさせる機能をもたせるため、それぞれ対応し
て嵌合する凹凸部７が設けられている。

そして、前記凸部は、ヒンジ雄部３とヒンジ雌部５との
着脱の際、それぞれ凹部を有する面と擦過する程度に突
出しておく。

次に、第４図及び第５図は、上記実施例１と同様な機能
を有する実施例２における眼鏡のつる接続装置を示して
おり、この場合は第５図に示すごとき狹幅のリング形状
の環状スライド部材６を矢印ＡまたはＢ方向のごとく圧
入、または抜出しするようにしており、実施例１及び２
において、それぞれ同じ部品は同じ部品番号で示してい
る。

〔考案の効果〕

以上に説明した本考案の眼鏡のつる接続装置によれば、
閉鎖状スライド部材６をつる４に対して滑動できる範囲
でなるべくきつく嵌合しているので、これをヒンジ雌部
５の上までスライドさせることにより、ヒンジ雌部５を
きつく内方に押圧し、接続ヒンジ部雄３とヒンジ雌部５
を確実に一体化でき、しかもつるの回動を阻害せずにつ
るをスムースに回動運動でき、しかもつると玉枠の結合
を強固に行なうことができるのである。

また、玉枠２の枠内には切れ目等の加工を何ら加えてい
ないから、眼鏡の玉枠２とつる４の取付け時、取外し時
に、玉枠４が緩んで玉枠４からレンズ１が外れるような
ことはない。即ち、本願の眼鏡の玉枠２では、その外側
につる接続用のヒンジ雄部３を突設し、このヒンジ雄部
３をつる４のヒンジ雌部５で挟着し、ヒンジ雄部３の上
下面とヒンジ雌部５の上下の内面とにそれぞれ対応して
設けた凹部７と凸部７とを嵌合して、玉枠２とつる４を
接続するから、玉枠２とつるの取付け時、取外し時に、
玉枠２の枠内の形状に緩みや変化が生じることはなく玉
枠２からレンズ１が外れるようなことはないのである。

また、ヒンジ雄部３の上下面とヒンジ雌部５の上下の内
面とにそれぞれ対応して設けた凹部７と凸部７とを嵌合
し、かつ、凸部７が、ヒンジ雄部３とヒンジ雌部５との
着脱の際、凹部７を有する面と擦過する程度に突出して
いるだけであるので、玉枠２とつる４の取付け、取外し
共、凸部７を凹部７を有する面に滑らせて、ワンタッチ
でスムースに行えるから、が素人でも容易に行なうこと
ができ、従来のごときねじピン及びそのねじ込み作業が
不要であり、その結果、つるの接続費用が節減できると
いう効果がある。

また、玉枠と、それに接続させるつるとの接続部に互換
性を持たせておくことにより、眼鏡店の店頭で使用者が
その好みに合せてつるを選択して、その場で接続できる
とう効果がある。

さらに、予備のつるを用意しておき、その用途に応じて
使用者自身が何時でも容易につるを取替えできるという
利点があり、一方、スポーツ眼鏡のように使用中のつる
の折損時にも迅速に対応することができる。

また、環状スライド部材に着色や装飾を施したものを用
いれば、その眼鏡のチャームポイントとしても有効な部
材となる。

さらに、この接続装置では、従来のねじピンのごとく、
ねじが緩むというこいとがないという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例１における眼鏡のつる接続装置
の要部平面図、第２図は第１図の要部側面図、第３図は
第１図の環状スライド部材の拡大斜視図、第４図は実施
例２における接続装置の要部断面で示す側面図、第５図
は第４図の環状スライド部材の拡大斜視図である。 ２……玉枠、３……接続用のヒンジ雄部、４……つる、
５……ヒンジ雌部、６……閉鎖状スライド部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】眼鏡の玉枠の外側に突設したつる接続用の
   ヒンジ雄部を、つるのヒンジ雌部で挟着し、ヒンジ雄部
   の上下面と、ヒンジ雌部の上下の内面とにそれぞれ対応
   して設けた凹部と凸部とを嵌合し、つる側には圧入また
   は抜出し自在な閉鎖状スライド部材を設けると共に、ヒ
   ンジ雄部とヒンジ雌部との着脱の際前記凸部が凹部を有
   する面と擦過する程度に突出してなる眼鏡のつる接続装
   置。