JPH07206548A - 高耐久性コンクリート用永久埋設型枠の製造方法 - Google Patents

高耐久性コンクリート用永久埋設型枠の製造方法

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JPH07206548A
JPH07206548A JP1573094A JP1573094A JPH07206548A JP H07206548 A JPH07206548 A JP H07206548A JP 1573094 A JP1573094 A JP 1573094A JP 1573094 A JP1573094 A JP 1573094A JP H07206548 A JPH07206548 A JP H07206548A
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concrete
cement
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Kimio Yoshimi
仁男 吉見
Yoshiyuki Tobiuchi
圭之 飛内
Kagao Watai
加賀雄 渡井
Yukinori Kawahara
幸則 河原
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Mitsubishi Materials Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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    • C04B2111/00129Extrudable mixtures
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 10%〜25%の気孔率と8MPa以上の曲
げ強度を有する埋設型枠の押出し成形性が良好で、高耐
久性、即ち耐候性に優れ、しかも高強度を有する 【構成】 本発明の10%〜25%の気孔率と8MPa
以上の曲げ強度を有するコンクリート用永久埋設型枠の
製造方法は、セメント、繊維、シリカ、砂、粘土、可塑
剤及び水の配合物を混練し、得られた混練物を押出し成
形し、ついで得られた成形物を蒸気養生するもので、温
度は40℃〜85℃、養生時間は2時間〜36時間で蒸
気養生する。繊維は無機系天然繊維、有機系天然繊維又
は合成繊維から選ばれた少なくとも1種以上を使用す
る。型枠裏面は凹凸状に形成されている。図1におい
て、1は埋設型枠であり、11は凹部、12は凸部であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート用永久埋
設型枠の製造方法に関するものであり、更に詳しくはい
っそうの成形性に優れると共に、高耐久性、即ち耐候性
に優れ、しかも高強度を有するコンクリート用永久埋設
型枠の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に建築物等の型枠工法に用い
られる型枠材は、脱型して再利用することを前提として
使用されており、このような型枠構造としては、通常コ
ンパネと呼ばれる合板や鋼製材が使用されている。この
他近年、各種の材質で形成した型枠が使用乃至試みられ
ている。例えば薄いコンクリート板、ガラス繊維強化セ
メント板等の型枠、軽量化と美観を追求したFRP(繊
維強化プラスチック)製、リサイクルを目的としたもの
で硬質紙製捨て型枠や、近年新しい型枠として不織布と
木製型枠併用した透水性型枠等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き型枠は、材質の違いによる固有の欠点を有してお
り、木製型枠や樹脂製型枠等では永久型枠として使用す
るためには耐火性に劣るという問題があり、また不織布
と木製型枠併用した透水性型枠や硬質紙製捨て型枠で
は、透水性を有する点で好ましいが、半永久的に使用し
得る耐久性というと問題があり、更に鋼製材、樹脂製及
びFRP製では吸水性、透水性等の性能がなく、したが
って打設するコンクリートを改質する作用がないので、
良好なコンクリート製構造物を得ることができないとい
う問題がある。一方、木製型枠の使用は、近年環境破壊
の問題、木材資源の削減や打設工法の短縮等の要望によ
り、これに代る型枠建材、特に埋設型の型枠が求められ
るようになった。
【0004】そこで、本発明者は、このような問題点に
ついて、検討した結果、セメントを成分とする型枠材と
しての条件は、打設したコンクリートの余剰水を吸収
して、内部コンクリートの水セメント比を小さくするこ
とが必要であり、このような吸収作用を持たせるには型
枠素材として10%〜25%の気孔率とする必要があ
る。型枠のメンテナンスフリー(保持、管理を必要と
しない)とするためには、耐候性に優れていることが必
須条件で、かつ型枠素材の曲げ強度が8MPa〜45M
Paという強度を必要とするという2点である。
【0005】したがって、この2点を満足する型枠素材
について、更に究明したところ、セメントに可塑剤を添
加した後、水で混練し、押出し成形すると、成形性が良
好となり、更に蒸気養生することにより得られた型枠が
埋設型枠として優れた性能を有するものであることを見
出し、ここに本発明をするに至った。よって本発明が解
決しようとする課題は、10%〜25%の気孔率と8M
Pa以上の曲げ強度を有する埋設型枠の押出し成形性が
良好で、高耐久性、即ち耐候性に優れ、しかも高強度を
有するコンクリート用永久埋設型枠の製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は、以下の各発明によって達成される。 (1)10%〜25%の気孔率と8MPa以上の曲げ強
度を有するコンクリート用永久埋設型枠の製造方法にお
いて、セメント、繊維、シリカ、砂、粘土、可塑剤及び
水の配合物を混練し、得られた混練物を押出し成形し、
ついで得られた成形物を蒸気養生することを特徴とする
コンクリート用永久埋設型枠の製造方法。 (2)曲げ強度が8MPa〜25MPaであることを特
徴とする前記第1項に記載のコンクリート用永久埋設型
枠の製造方法。 (3)セメント25重量%〜55重量%、繊維1重量%
〜10重量%、砂5重量%〜30重量%、シリカ10重
量%〜40重量%、粘土5重量%〜30重量%及び可塑
剤0.1重量%〜3重量%からなることを特徴とする前
記第1項又は第2項のいづれかに記載のコンクリート用
永久埋設型枠の製造方法。 (4)繊維が無機系天然繊維、有機系天然繊維又は合成
繊維から選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴
とする前記第1項乃至第3項のいづれかに記載のコンク
リート用永久埋設型枠の製造方法。 (5)型枠裏面が凹凸状に形成されていることを特徴と
する前記第1項乃至第4項のいづれかに記載のコンクリ
ート用永久埋設型枠の製造方法。
【0007】以下、本発明について、更に詳しく説明す
ると、本発明のコンクリート用永久埋設型枠は、10%
〜25%の気孔率と8MPa以上の曲げ強度を有するコ
ンクリート用永久埋設型枠を構成するもので、該コンク
リート用永久埋設型枠は、型枠素材がセメント、繊維、
シリカ、砂、粘土及び可塑剤からなり、この混合物に水
を加えて混練し、得られた混練物を押出し成形すること
により、良好な成形性のもとに成形物が製造される。つ
いで得られた成形物を蒸気養生することによって、10
%〜25%の気孔率と8MPa以上の曲げ強度を有する
高耐久性に優れた埋設型枠が得られ、該埋設型枠は施工
後、コンクリートと一体化されることにより、更にいっ
そう耐候性及び曲げ強度の優れたコンクリート構造物が
得られる。
【0008】本発明のコンクリート用永久埋設型枠の製
造方法により、良好な成形性のもとに該埋設型枠が製造
され、このようにして得られた埋設型枠は、優れた耐久
性を有するが、この耐久性は、曲げ強度と、中性化防
止、塩分浸透防止、更には凍害防止等や紫外線、風雨、
更には酸性雨等の耐候性の2種類の効果をいうものであ
る。本発明のコンクリート用永久埋設型枠を構成する素
材としては、セメント、繊維、シリカ、砂及び粘土であ
り、これらの混練物に充填性と成形性を良くするために
可塑剤を添加する。このセメントとしては、普通ポルト
ランドセメントを始め、早強ポルトランドセメント、超
早強ポルトランドセメントなどのポルトランドセメン
ト、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセ
メント等の混合セメント、アルミナセメント等の任意の
ものが用いられる。
【0009】また繊維としては、ワラストナイト、石綿
等の無機繊維、パルプ等の天然有機繊維又は合成繊維等
が挙げられ、更に具体的には天然有機繊維として、NB
Kパルプ、LBKパルプ、木綿パルプ、麻パルプ等のパ
ルプ、木粉、鋸屑、コルク粉、各種繊維等が挙げられ、
合成繊維としては、塩化ビニル、ナイロン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリウレタン、ビニロン、ポリエチ
レン、アラミド繊維、炭素繊維等が挙げられる。これら
の繊維は、任意の長さで用いてもよいが、好ましくは1
mm〜20mmの長さのものがよく、更には2mm〜1
0mmの長さのものがよい。また繊維の直径は、0.0
01mm〜2mmが好ましい。
【0010】本発明に用いられるシリカは、いかなる種
類のもの、又はいかなる製造方法によって得られたもの
でもよく、無定形シリカ、シリカフューム、アモルファ
スシリカ(非晶質シリカ)、フライアッシュ等が挙げら
れる。これらのシリカの平均粒径は、0.1μm〜10
0μmである。本発明では、セメント成分にこれらのシ
リカを添加することにより曲げ強度を向上させることが
できる。また本発明に用いられる砂としては、川砂、海
砂、砕石等が挙げられる。更に本発明に用いられる粘土
は、埋設型枠の製造に際し、成形性を良好にすると共に
得られた埋設型枠の表面性を改善する。このような粘土
としては、頁岩粘土、木節粘土、蛙目粘土、カオリン等
が挙げられる。
【0011】また本発明に用いられるセメント、繊維、
シリカ、砂及び粘土の比率は、セメント25重量%〜5
5重量%、繊維1重量%〜10重量%、砂5重量%〜3
0重量%、シリカ10重量%〜40重量%、粘土5重量
%〜30重量%からなり、好ましくはセメント30重量
%〜50重量%、繊維1重量%〜5重量%,シリカ15
重量%〜30重量%,砂10重量%〜25重量%及び粘
土10重量%〜20重量%からなる。セメントが25重
量%未満では強度が低くなるので好ましくなく、セメン
トが55重量%を越えても強度の増加はなく経済的に不
利である。また繊維が繊維1重量%未満では補強効果が
余りなく、10重量%を越えるとかえって強度が低下す
る。本発明に用いられるシリカの量が10重量%未満で
は、曲げ強度をより大きくすることができず、シリカが
40重量%を越えるとかえって曲げ強度が弱くなる傾向
にあるので好ましくない。また粘土の添加量が5重量%
未満では成形性ないし表面性が十分でなく、粘土の添加
量が20重量%を越えると得られた型枠の強度が不十分
となり好ましくない。
【0012】本発明に用いられる砂の添加割合が、5重
量%未満の場合は、本質的に低コストが図れない。また
砂の添加量が、30重量%を越えるときは、曲げ強度又
はコンクリート構造物の強度が弱くなり好ましくない。
本発明に用いられるセメント、繊維、シリカ、砂及び粘
土の混練物を形成する際に用いられる水の量は、該混練
物100重量部に対して水20重量部〜55重量部が好
ましく、また得られた埋設型枠の水セメント比は、通常
の水セメント比でよいが、好ましくは水セメント比で1
5%〜50%である。更に本発明においては、該混練物
の形成に際し、可塑剤を添加するが、この可塑剤は、セ
メント、繊維、シリカ、砂及び粘土からなる混練物の混
練中に添加しても、または予めこの混練物に可塑剤を添
加した後、混練してもよい。本発明に用いられるのに好
ましい可塑剤としては、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリエチレンオ
キサイド(PEO)等があり、これらの可塑剤の添加量
は、いづれの場合でも混練物に対して0.1重量%〜3
重量%であり、該可塑剤の添加量が0.1重量%未満で
は、十分良好な成形性を得ることができない。またこの
添加量が3重量%を越えるときは、可塑化が進行しすぎ
て成形することができない。
【0013】本発明のコンクリート用永久埋設型枠は、
セメント、繊維、シリカ、砂及び粘土からなる配合物に
可塑剤を添加し、更に水を加えて該配合物を混練し、得
られた混練物を成形用型枠に導入して成形し、ついで得
られた成形物を蒸気養生することにより製造される。こ
のセメント、繊維、シリカ、砂、粘土、可塑剤及び水の
混練物は、十分混練して得られるが、この混練時間は、
比較的短時間でよく、2分〜15分で十分均一な混練物
が得られる。更に本発明に用いられるセメント、繊維、
シリカ、砂及び粘土の混練物を形成する際に用いられる
水の量は、該混練物100重量部に対して水15重量部
〜55重量部が好ましく、また得られた埋設型枠の水セ
メント比は、通常の水セメント比でよいが、好ましくは
水セメント比で20%〜50%である。
【0014】本発明のコンクリート用永久埋設型枠の製
造方法において、前記の如く混練した混練物を押出し成
形機に導入して押出し成形する。この押出し成形は、こ
の技術分野で通常用いられる押出し成形方法でよく、例
えば押出し機を使用して押出し用ダイから、混練物を押
出して所望の形状に成形する。この混練物の押出しは、
シリンダー中のスクリューにより連続的に押し出す方法
である。
【0015】ついで、成形された埋設型枠は、養生室に
入れて、蒸気養生される。この蒸気養生は、高温の蒸気
を養生室へ送って大気圧下で、温度40℃〜85℃、養
生時間は2時間〜36時間で行われる。この際昇温速度
は12℃/h〜33℃/hで、最高温度60℃〜75℃
が好ましい。また蒸気養生するまでの前置時間は1時間
〜12時間が望ましい。更にこの養生は必要に応じて繰
り返すことができる。
【0016】本発明では、この蒸気養生によりいっそう
10%〜25%の気孔率と8MPa以上の曲げ強度にな
るように促進される。しかしてこの範囲の気孔率を有す
ることによりコンクリートを打設すると、コンクリート
の成分がこの気孔中に流入し、該型枠と打設コンクリー
トとが一体化され、かつ余剰水が吸収されて高強度とな
り、更に耐候性に優れたものが得られる。したがって気
孔率が10%未満の場合には、水分を含むコンクリート
の成分が十分流入しないので、型枠の性能が不十分とな
り、また気孔率が25%を越えると型枠の成分素材が少
なくなるので、十分な耐久性が得られない。また本発明
において形成される気孔乃至細孔の大きさは、直径10
Å〜2,500Åが好ましい。更に本発明のコンクリー
ト用永久埋設型枠の製造方法では、8MPa以上、好ま
しくは8MPa〜45MPaの曲げ強度を有する好まし
い埋設型枠が得られる。
【0017】本発明に用いられるコンクリート用永久埋
設型枠は、任意の形状のものが製造されるが、特に打設
コンクリートと接する面は、平面でも凹凸を有していて
もよいが、好ましくは凹凸を有するのがよい。型枠が凹
凸を有する場合には、この凹部に打設コンクリート用鉄
筋を配置するのがよい。また該凹凸の形状としては、波
型、ジグザグ型、富士山型、コの字型等が挙げられる。
凹部と凸部とが対称形であっても非対称形であってもよ
く、更にこれらの形状を組み合わせたものでもよい。本
発明に用いられる型枠素材には、砂、砂利等の骨材を加
えることができ、更に必要に応じて従来この技術分野に
おいてよく知られている添加物乃至混和材料を加えるこ
とができる。
【0018】
【作用】本発明では、セメント、繊維、シリカ、砂、粘
土及び水の配合物を混練した後、押出し成形する際、該
配合物に可塑剤を添加して混練することにより、得られ
た混練物は良好な成形性のもとに成形される。ついで該
成形物である埋設型枠を蒸気養生したので、気孔率が1
0%〜25%であり、かつ曲げ強度が8MPa以上とい
う条件を満たす埋設型枠を製造することができ、しかも
この埋設型枠を使用することにより、コンクリートを打
設した後、型枠とコンクリート間で一体化されて高強度
のコンクリート構造物を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて更に詳しく説
明するが、本発明は、この例によって限定されるもので
はない。
【0020】実施例1 図1の部分斜視図で示される埋設型枠を製造し、これを
用いてコンクリートを打設し、コンクリート構造物を形
成した。図1において、埋設型枠1は、該埋設型枠1の
裏面に凸部11と凹部12を有するものである。埋設型
枠用混練物は、セメント41重量%、砂10重量%、繊
維(カーボン繊維(ピッチ系)、直径0.0145m
m、長さ10mm、アスペクト比690)2重量%、シ
リカ(平均粒径10μm)15重量%、粘土10重量
%、可塑剤としてメチルセルロース2.0重量%及び水
20重量%を配合し、この配合物を6分間混練し、均一
な混練物を得た。ついでこの混練物からなる型枠用素材
を押出し成形して、巾300mm、厚み(凸部)25m
m、長さ3,000mmの埋設型枠1を成形した。充填
性および成形性は十分良好であった。ついで該成形物を
蒸気養生室を搬入し、大気圧下、前置き時間4時間、昇
温速度15℃/時間で大気圧下、温度60℃、養生時間
16時間で養生した。このようにして得られた埋設型枠
1は、耐候性及び強度の優れ、高耐久性であった。
【0021】このようにして得られた埋設型枠1を使用
して図2の部分斜視図に示される如く、コンクリート2
を打設してコンクリート構造物の試供品を作製した。こ
の際鉄筋3は埋設型枠1の凹部12とコンクリート2の
外面側に配置した。この試供品を用いて耐久性の試験を
し、その結果を表1に示した。比較例としては、コンク
リート製型枠を用い、この型枠にコンクリートを打設し
てコンクリート構造物を形成した。また強度はシュミッ
トハンマーの反発係数より求めた。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、本発明の製造方
法により得られた埋設型枠は、曲げ強度が大きく、した
がってこの埋設型枠を使用したコンクリート構造物は強
度を始め、耐候性に優れている。
【0024】実施例2 実施例1に記載の配合物として、セメント、繊維、シリ
カ、砂及び粘土を混合し、得られた混合物にメチルセル
ロース及び水を添加し、混練して混練物を製造する以外
は、実施例1と同様にして埋設型枠を形成し、ついで実
施例1と同様にしてコンクリート構造物を作製した。こ
の様にして得られた埋設型枠は耐候性及び曲げ強度に優
れ、高耐久性であった。コンクリート構造物も同様に耐
候性及び強度に優れていた。
【0025】
【発明の効果】本発明の埋設型枠の製造方法は、セメン
ト、繊維、シリカ、砂、粘土及び水の配合物に可塑剤を
添加して混練した後、押出し成形したので、良好な成形
性のもとに成形された。ついで、該成形物を蒸気養生し
たことにより、気孔率が10%〜25%であり、かつ曲
げ強度が8MPa以上という条件を満たす埋設型枠が製
造することができ、したがって耐候性に優れたコンクリ
ート用永久埋設型枠が得られ、この埋設型枠を用いてコ
ンクリートを打設したコンクリート構造物は、型枠とコ
ンクリート間が一体化されて高強度かつ耐候性に優れた
高耐久性のコンクリート構造物が得られるという格別顕
著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート用永久埋設型枠を示す部
分斜視図である。
【図2】本発明のコンクリート用永久埋設型枠を使用し
たコンクリート構造物を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 埋設型枠 2 打設コンクリート 11 凹部 3 鉄筋 12 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/02 E04B 1/16 C 7121−2E 2/86 A F //(C04B 28/02 14:38 Z 16:02 Z 16:06 Z 14:10) Z (72)発明者 河原 幸則 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社セメント研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10%〜25%の気孔率と8MPa以上
    の曲げ強度を有するコンクリート用永久埋設型枠の製造
    方法において、セメント、繊維、シリカ、砂、粘土、可
    塑剤及び水の配合物を混練し、得られた混練物を押出し
    成形し、ついで得られた成形物を蒸気養生することを特
    徴とするコンクリート用永久埋設型枠の製造方法。
  2. 【請求項2】 曲げ強度が8MPa〜45MPaである
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用永久
    埋設型枠の製造方法。
  3. 【請求項3】 セメント25重量%〜55重量%、繊維
    1重量%〜10重量%、砂5重量%〜30重量%、シリ
    カ10重量%〜40重量%、粘土5重量%〜30重量%
    及び可塑剤0.1重量%〜3重量%からなることを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいづれかに記載のコンク
    リート用永久埋設型枠の製造方法。
  4. 【請求項4】 繊維が無機系天然繊維、有機系天然繊維
    又は合成繊維から選ばれた少なくとも1種以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいづれかに記載
    のコンクリート用永久埋設型枠の製造方法。
  5. 【請求項5】 型枠裏面が凹凸状に形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいづれかに記載の
    コンクリート用永久埋設型枠の製造方法。
JP1573094A 1994-01-17 1994-01-17 高耐久性コンクリート用永久埋設型枠の製造方法 Withdrawn JPH07206548A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103880355A (zh) * 2014-02-23 2014-06-25 谷苗苗 一种高强度砖的制备方法
CN104894975A (zh) * 2015-04-29 2015-09-09 肖礼经 一种混凝土的糙化方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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