JPH07206484A - 合わせガラス用中間膜の製造方法 - Google Patents

合わせガラス用中間膜の製造方法

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JPH07206484A
JPH07206484A JP6152030A JP15203094A JPH07206484A JP H07206484 A JPH07206484 A JP H07206484A JP 6152030 A JP6152030 A JP 6152030A JP 15203094 A JP15203094 A JP 15203094A JP H07206484 A JPH07206484 A JP H07206484A
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JP
Japan
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extruder
raw material
laminated glass
group
coupling agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP6152030A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Jiyuni
康人 潤井
Satoshi Hayashi
聡史 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】混練と押出成形とを同一工程で行うことができ
る合わせガラス用中間膜の製造方法を提供する。 【構成】エチレン−酢酸ビニル共重合体と、5価以上の
アルコールとベンズアルデヒドとの縮合反応生成物と、
シランカップリング剤とを押出機に投入して、特定の成
形条件で押出成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合わせガラス用中間膜
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車、飛行機などに使用さ
れている風防用ガラスや、建築物の窓ガラスに使用され
ている積層ガラスは、2枚の相対するガラス板間にポリ
ビニルブチラール樹脂からなる中間膜を挟んだサンドイ
ッチ構造物が用いられている。しかしながら、ポリビニ
ルブチラール樹脂の中間膜は、保存時にブロッキングを
起こしたり、合わせ加工によりサンドイッチ構造物を製
造する作業が煩雑であるという問題点があった。
【0003】上記問題点を解決するために、エチレン−
酢酸ビニル共重合体を用いた中間膜が提案されている
(特公昭47−2103号公報)。しかしながら、中間
膜の透明性を確保し劣化を防止するために、ロールミル
等で低温において高混練した後、押出機でシート状に成
形するので、製造工程が2工程となって煩雑であり、生
産性が低下するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的は、混練と押
出成形とを同一工程で行うことができる合わせガラス用
中間膜の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】第1発明の合わせガラス用中間膜の製造方
法は、エチレン−酢酸ビニル共重合体と、5価以上のア
ルコールとベンズアルデヒドの縮合反応生成物と、アミ
ノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選
ばれる1種以上の基を有するシランカップリング剤とを
押出機に供給して混練成形する際に、前記エチレン−酢
酸ビニル共重合体を押出機の原料供給部から押出機に供
給すると共に、前記縮合反応生成物及びシランカップリ
ング剤を、該原料供給部(I)又は該原料供給部(I)
以降に別途設けられた原料供給部(II)から押出機に供給
し、下式で表される押出機の駆動モーターの比動力
(E)が0.2〜0.35〔kw・h/kg〕の範囲で
押出成形することを特徴とする。
【0007】第2発明の合わせガラス用中間膜の製造方
法は、請求項1において、押出成形時に押出機に設けら
れたベント部より真空吸引することを特徴とする。
【0008】以下、第1発明を詳細に説明する。
【0009】第1発明で使用されるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(以下EVAという)としては、特に限定さ
れないが、酢酸ビニル含有量が少なくなると合わせガラ
スの透明性が低下し、多くなると合わせガラスの耐衝撃
性が低下するので、15〜45重量%が好ましい。
【0010】第1発明で使用される5価以上のアルコー
ルとベンズアルデヒドの縮合反応生成物としては、例え
ば、ジベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンキシ
リトール、ジベンジリデンズルシトール、ジベンジリデ
ンマンニトール、ビス(パラメチルベンジリデン)ソル
ビトール等があげられる。
【0011】第1発明で使用されるシランカップリング
剤としては、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基
からなる群より選ばれる1種以上の基を有するものであ
って、例えば、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピル
トリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、3−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシ
ラン、(3−グリドキシプロピル)メチルジエトキシシ
ラン、3−グリドキシプロピルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルメチルジメトキシシランなどが挙げられ
る。
【0012】次に、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体
と、5価以上のアルコールとベンズアルデヒドの縮合反
応生成物及びシランカップリング剤から、合わせガラス
用中間膜を押出成形により製造する方法について、図を
参照しながら説明する。図1は、本発明の製造方法に使
用される押出機を示す模式図である。
【0013】まず、EVA共重合体を、EVA共重合体
用フィーダー5から押出機1に設けられた原料供給部
(I)3から押出機1へ供給し、続いて、5価以上のア
ルコールとベンズアルデヒドとの縮合反応生成物を、該
縮合反応生成物フィーダー6より原料供給部(I)3又
は該原料供給部(I)3以降に別途設けられた原料供給
部(II) 4から押出機1へ供給し、さらに、シランカッ
プリング剤を原料供給部(I)3又は原料供給部(II)
4から押出機1へ供給して押出成形する。
【0014】上記押出成形において、押出機の駆動モー
ターの比動力(E)が、小さくなると所定の透明性(ヘ
イズ値1.1未満)が得られず、得られた合わせガラス
が曇りを生じ、大きくなるとシランカップリング剤の混
練過多による熱分解で黄変するため、比動力(E)0.
2〜0.35〔kw・h/kg〕の範囲で押出成形す
る。
【0015】上記の条件で、押出機内で混練成形された
組成物を、ベント部7で脱気し金型8にてシート状に賦
形した後、引き取りロール9で冷却することにより、合
わせガラス用中間膜10が得られる。
【0016】尚、上記押出機の駆動モーターの比動力
(E)は、混練量を示す指標であって、次式で表される
値である。 E〔kw・h/kg〕=(駆動モーターの電気容量)×
(負荷電流値/定格電流値)×(回転数/最大回転数)
/(実押出量)
【0017】実際の製造工程では、押出機の駆動モータ
ーの比動力(E)が上記数値範囲となるように、押出機
の供給量、シリンダー温度、スクリュー回転数等を調整
して押出成形を行う。上記押出機としては、単軸あるい
は二軸以上の多軸押出機のいずれのタイプも使用可能で
あり、スクリューの形状についても特に制限されない。
【0018】以下、第2発明について説明する。第2発
明の合わせガラス用中間膜の製造方法は、EVA共重合
体の押出成形において、図1に示された押出機1のベン
ト部7から真空吸引を行う点が第1発明と異なる。真空
吸引における真空度は、600mmHg以上が好まし
く、より好ましくは700mmHg以上である。
【0019】
【作用】第1発明の合わせガラス用中間膜の製造方法に
おいて、駆動モーターの比動力(E)を0.2〜0.3
5〔kw・h/kg〕の範囲で混練することにより、5
価以上のアルコールとベンズアルデヒドとの縮合反応生
成物は、微小、均質に分散されてEVA共重合体の結晶
単位を透過光線の波長以下とするための核剤となり、合
わせガラス用中間膜に優れた透明性を付与する。また、
第1発明の合わせガラス用中間膜の製造方法では、組成
物中にシランカップリング剤を添加することにより、ガ
ラス板に対する接着性の優れた中間膜を提供する。
【0020】第2発明の合わせガラス用中間膜の製造方
法では、シランカップリング剤が酸素存在下で熱安定性
が悪く樹脂温度に敏感に反応するため、駆動モーターの
比動力(E)を0.2〜0.35〔kw・h/kg〕の
範囲で混練することにより混練過多による発熱が抑制さ
れ、さらにベント部からの真空吸引により、中間膜の黄
変を防止しうる。
【0021】
【実施例】
(実施例1、2及び比較例1〜3)EVA共重合体(住
友化学社製「エバテート5011」)100重量部を、
図1に示したフィーダー5から原料供給部(I)3へ供
給し、ジベンジリデンソルビトール(新日本理化学社製
「ゲルオールD」)0.3重量部をフィーダー6から原
料供給部(I)3へ供給し、さらにシランカップリング
剤0.05重量部を原料供給部(II)4へ供給して、表
1に示した所定の押出条件で合わせガラス用中間膜を押
出成形した。 ・押出機の仕様 東芝機械社製二軸同方向回転押出機、スクリュー:13
0mmφ、L=1800mm 駆動モーターの電気容量:37kw、最大回転数:15
00rpm
【0022】(実施例3、4及び比較例4、5)押出機
のベント部から真空吸引しながら表2に示した所定の押
出条件で押出成形したこと以外は、実施例1と同様にし
て、合わせガラス用中間膜を得た。
【0023】合わせガラス用中間膜の性能評価 上記実施例及び比較例で得られた合わせガラス用中間膜
につき、下記の性能評価を行いその結果を表1及び2に
示した。 (1)透明性 上記合わせガラス用中間膜(0.8mm厚)を二枚のガ
ラス板(2.5mm厚)に挟み込んで合わせガラスを作
製した後、この合わせガラスにつき、東京電色社製「積
分式濁度計」を用いてヘイズ値を測定し、ヘイズ値1.
0以下を透明性良好と判定した。 (2)着色性 (1)と同様にして作製した合わせガラスにつき、東京
電色社製「色差計」を用いてJIS K7103に準拠
して黄色度(YI)を測定し、黄色度3.0以下を着色
なしと判定した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】第1発明の合わせガラス用中間膜の製造
方法は、上述の通りであり、エチレン−酢酸ビニル共重
合体に、5価以上のアルコールとベンズアルデヒドの縮
合反応生成物及びシランカップリング剤を添加し、押出
機の駆動モーターの比動力(E)が0.20〜0.35
〔kw・h/kg〕となるような成形条件で押出成形す
ることにより、混練と押出成形を同一工程で行うことが
でき、シランカップリング剤の熱分解による着色がな
く、透明性に優れた合わせガラス用中間膜を直接押出成
形することができる。
【0027】第2発明の合わせガラス用中間膜の製造方
法は、上述の通りであり、エチレン−酢酸ビニル共重合
体に、5価以上のアルコールとベンズアルデヒドの縮合
反応生成物及びシランカップリング剤を添加し、ベント
部から真空吸引しながら押出機の駆動モーターの比動力
(E)が0.20〜0.35〔kw・h/kg〕となる
ような成形条件で押出成形することにより、混練と押出
成形を同一工程で行うことができ、シランカップリング
剤の熱分解による着色が改善され、透明性に優れた合わ
せガラス用中間膜を直接押出成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2発明の製造方法で使用される押出
機を示す模式図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 駆動モーター 3 原料供給部(I) 4 原料供給部(II) 5,6 フィーダー 7 ベント部 8 金型 9 引き取りロール 10 中間膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−酢酸ビニル共重合体と、5価以
    上のアルコールとベンズアルデヒドの縮合反応生成物
    と、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる
    群より選ばれる1種以上の基を有するシランカップリン
    グ剤とを押出機に供給して混練成形する際に、前記エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体を押出機の原料供給部から押
    出機に供給すると共に、前記縮合反応生成物及びシラン
    カップリング剤を、該原料供給部(I)又は該原料供給
    部(I)以降に別途設けられた原料供給部(II)から押出
    機に供給し、下式で表される押出機の駆動モーターの比
    動力(E)が0.2〜0.35〔kw・h/kg〕の範
    囲で押出成形することを特徴とする合わせガラス用中間
    膜の製造方法。 E=(駆動モーターの電気容量)×(負荷電流値/定格
    電流値)×(回転数/最大回転数)/(実押出量)
  2. 【請求項2】押出成形時に押出機に設けられたベント部
    より真空吸引することを特徴とする請求項1記載の合わ
    せガラス用中間膜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015152275A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜、合わせガラス用中間膜の製造方法及び合わせガラス

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