JPH07205561A - 熱転写シアンドナーエレメント - Google Patents

熱転写シアンドナーエレメント

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JPH07205561A
JPH07205561A JP6324538A JP32453894A JPH07205561A JP H07205561 A JPH07205561 A JP H07205561A JP 6324538 A JP6324538 A JP 6324538A JP 32453894 A JP32453894 A JP 32453894A JP H07205561 A JPH07205561 A JP H07205561A
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JP
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dye
alkyl group
mixture
hydrogen atom
group
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JP6324538A
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English (en)
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Kevin D Landgrebe
ケビン・ディーン・ランドグリーブ
Jeffrey C Chang
ジェフリー・チン−イェー・チャン
Terrance P Smith
テレンス・パトリック・スミス
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な光堅牢性、高濃度、低色相誤差、およ
び低濁度の染料画像を形成する熱染料転写画像形成用染
料ドナーエレメントを提供する。 【構成】 1以上の青色の3-ジシアノメチリデン-2,3-
ジヒドチオフェン-1,1-ジオキシド誘導体と1以上の緑
色の1,4-ビス(アリールアミノ)アントラキノン類とを含
む2以上の染料と重合バインダーとの混合物の連続層を
含む熱染料転写画像形成エレメントであって、該混合物
が、総重量99重量%までの染料とバインダーを含み、該
連続層が基材に結合している熱染料転写画像形成エレメ
ント。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規熱染料転写構造
物、特に染料ドナーエレメントに関する。本発明は、更
に緑色の1,4-ビス(アリールアミノ)アントラキノン類
と、青色の3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチオフェ
ン-1,1-ジオキシド誘導体の混合物をベースとするドナ
ーエレメントに関する。
【0002】更に本発明の別の態様は、染料ドナーエレ
メントの提供である。該エレメントは、画像形成をした
ときに、良好な光堅牢性、高濃度、低色相誤差、および
低濁度の染料画像を生じさせ、そのような画像は、カラ
ープルーフィング(color proofing)を含む様々な用途に
有用である。
【0003】
【従来の技術】熱転写印刷の用語は、2つの主要技術領
域にわたるものである。テキスタイル類(textiles)の熱
転写印刷においては、ドナーシートを、1またはそれ以
上の染料のパターンで塗布し、印刷をする布と接触さ
せ、そしてしばしば同時に減圧を適用しながら熱を均一
に与える。転写プロセスについては、多くの研究がなさ
れており、気相における昇華によって染料が転写される
ことが一般に認められている。関連のある引例には、次
のものが挙げられる:ベント(C. J. Bent)ら、ジャーナ
ル・オブ・ソサイエティー・オブ・ダイアーズ・アンド
・カラーリスツ(J.Soc. Dyers Colour.)第85巻、第606
号、(1969年);グリフィス・アンド・ジョーンズ(J.Griff
iths and F. Jones)、同書、第93巻、第176号、(1977
年);アイハラ(J. Aihara)ら、アメリカン・ダイスタッ
フ・レポーター(AM. Dyest. Rep.)、第64巻、第46号、
(1975年2月);およびベリンズ(C. E. Vellins)、「合成
染料の化学(The Chemistry of Synthetic Dyes)」、ベ
ンカタラマン版(K. Venkataraman,ed.)、第VIII巻、第1
91号、アカデミックプレス(Academic Press)、ニューヨ
ーク(1978年)。
【0004】熱印刷の用語が及ぶその他の領域は、熱画
像形成である。熱画像形成では、ドナーシートを適当な
レセプターシートに接触させて、画像形成方法において
熱を付与し、レセプター上に着色画像を形成するもので
ある。例えば米国特許第3,898,086号に記載のような熱
マス転写印刷と呼ばれる熱画像形成の1態様において、
ドナーは、ワックス含有塗料中に分散した着色剤であ
る。熱を適用することによって、構造物中のドナー層
は、溶融または軟化され、着色したドナー塗料の部分が
レセプターに転写される。透明性の問題にもかかわら
ず、顔料は、一般にレセプター上に十分な堅牢性の着色
画像を提供するために選択した着色剤である。
【0005】その他の態様は、様々に、熱染料転写画像
形成または記録、または染料拡散熱転写と呼ばれる。こ
の態様において、ドナーシートは、バインダー中に染料
を含む。熱を適用する画像形成方法において、バインダ
ーではなく染料がレセプターシートに転写される。最近
の報告では、転写メカニズムを「溶融状態」拡散プロセ
スと記載して、テキスタイル印刷に伴う昇華とはっきり
区別している。(グレゴリー(P. Gregory)ケミカル・イ
ン・ブリテン(Chem. Brit.)、第25巻、第47号(1989年)
参照。)
【0006】該報告は更に、拡散熱転写に適した染料の
発見または合成が極めて難しいことを強調し、「全世界
で利用可能な100万程の染料のどれもが完全に充分なも
のではないことは重大である」と述べている。上記の染
料の欠点の中には、不適当な画像の光および熱堅牢性、
およびドナーシートにおける塗料用染料の不充分な溶解
性がある。先に述べたように、光堅牢性はまた、マス転
写画像形成システムにおいても問題である。事実、適切
な光堅牢性を達成することは、おそらくこれらの構造物
において、唯一かつ最大の難題であろう。
【0007】この原因の大半は、拡散熱転写染料画像が
数ミクロンの厚みの表面塗装であることである。このた
め染料はすぐに光酸化分解の影響を受け易い。対照的
に、100倍の厚みであるテキスタイルファイバーは、そ
れらの厚みを通して均一に染色されるため、表面の始め
の数ミクロンが消失することは、実際には殆ど重要では
ない。この結果、テキスタイル印刷において良好な光堅
牢性を示す染料が、拡散熱転写画像形成においてかなり
貧弱な光安定性を示すことがよく見受けられる(米国特
許第4,808,568号等参照)。そこで、熱転写画像形成用
に改良された染料が強く望まれている。
【0008】テキスタイルの熱印刷は、見掛け上拡散熱
染料画像形成に似ているが、現実には異なる特性および
材料を必要とする、極めて異なるプロセスである。熱印
刷は昇華プロセスによって起こるので、実質蒸気圧は、
染料を選択する上での第1基準である。拡散染料画像形
成において、染料の蒸気圧が高いと、望ましくない画像
の熱逸散性の一因となる。この状態に含まれる溶融状態
拡散プロセスのために、融点もまた代替のより良好な染
料選択の基となる。
【0009】拡散染料転写は、高解像度乾燥画像形成プ
ロセスであって、均質のドナーシートが、画像形成方法
で、示差加熱によって、かなりなめらかなレセプターに
転写されるもので、概して0.0001平方インチまたはそれ
より少ない加熱エリアを用いる。対照的に、テキスタイ
ル類の熱印刷は、比較的低い解像度であって、染料の均
一加熱によって、模様を付けられ、形をつけられまたは
マスクされたドナーシートから10平方フィートのエリ
ア上に同時転写することを伴う。この方法で印刷される
典型的なレセプターは、不織布、ニット織物またはカー
ペットである。この別の転写メカニズムではこのような
粗い基材を用い得るが、拡散画像形成は、10ミクロン
より少ない平均表面粗さを有するレセプターが用いら
れ、これらの材料には適していない。
【0010】拡散熱染料画像形成とは異なり、転写印刷
プロセスは、常に乾燥プロセスではない。いくつかの布
または染料は、溶剤でレセプターを予め膨潤させるこ
と、または染料固定のために蒸気で後処理をすることが
必要である。2つのプロセスの転写温度は、ほぼ近い温
度(180〜220℃)であり得るが、拡散染料転写は一般に
幾分高い温度で操作される。しかしながら、それらのメ
カニズムにおける違いを著しく反映するところでは、熱
印刷が普通15〜60秒の時間を必要とするにもかかわら
ず、放散性染料転写は、5ミリ秒程度の時間でよい。
【0011】熱印刷に伴う昇華プロセスによって、熱印
刷は環境圧力の低下またはドナーシートを通す加熱ガス
の流れ等の利点を有することが多い。熱印刷は、テキス
タイル類の着色のために発展した技術であり、予め決め
られたパターンの均一な着色領域をラフな基材に塗布す
るために用いられる。これと対比して、拡散染料転写
は、概して電子工学起源からの高画質画像形成を目指し
た技術である。該技術においては、広くカラー全般が、
3原色のドナー由来の多数の画像によって、滑らかなレ
セプター上につくられる。異なる転写メカニズムは、転
写される染料の量が適用する熱エネルギーに比例してい
ることから、グレー・スケール能力の必要性を満たす。
熱印刷においては、グレー・スケール能力を特に避け
る。これは、温度に対する転写感度がプロセスの許容範
囲および染色再現性能力を減少させるためである。
【0012】青色の3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒド
ロチオフェン-1,1-ジオキシド誘導体および緑色の1,4-
ビス(アリールアミノ)アントラキノン類(「カラー・イ
ンデックス」は、これらの誘導体の一つ、1,4-ビス(ト
リールアミノ)アントラキノン類をソルベント・グリー
ン3とみなしている)の混合物が、熱染料転写画像形成
において有益に用い得ることが解った。これらの染料混
合物をシアン染料ドナー構造物の調製に用いた場合、結
果として生ずる転写画像は、当該技術分野において公知
の同等な材料を超える、改良された光堅牢性および低色
相誤差、および低濁度を示す。
【0013】フルカラー画像製品の利用を教える、熱印
刷技術(三菱化成R&Dリビュー、第3巻、(2)、第71〜80
頁(1989年))は、「良好な外観で、広いカラー再現範囲
の記録体を得るためには、3原色染料の吸収スペクトル
特性を矯正することが必要である」と述べている。ま
た、「各染料は、可視波長バンドの3分の1を吸収し、
一方で残りの3分の2を透過させ、そして各吸収の部分
重複を許容することなく、高カラー純度を示す必要があ
る」と述べられている。
【0014】また、先行技術(例えば米国特許第4,923,
846号)は、「熱転写記録において、シアン、マゼンタ
およびイエローの3原色のカラー特性が(低く)ない場
合、中間色は、低色度の濁色となり、それによってカラ
ー再現性は不良となる」と教えている。これらの開示の
観点からは、可視スペクトルの青範囲に吸収を有する緑
染料、例えば1,4-ビス(アリールアミノ)アントラキノン
が、色相誤差を少なくした染料拡散転写画像形成用シア
ン染料ドナーリボンの調製に有用であることは、驚くべ
きことであり、そして染料拡散転写技術において緑染料
の使用に関する記載は殆どない。
【0015】リサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)32019(アグファ-ゲバート(Agfa-Gevaert)(1
990年12月))は、90の染料を挙げ、緑1,4-ビス(アリール
アミノ)アントラキノン類の3種が、布の染色に用いら
れ、そして熱記録にも用い得ることを示している。混合
物としての使用またはシアン画像の作製に適していると
いった記載は全くない。
【0016】日本国特開昭62−064,595号は、2.30以下
の無機/有機割合を有する熱印刷用染料について特許請
求しており、該当する染料の例としてソルベント・グリ
ーン3である1,4-ビス(4-メチルフェニルアミノ)アント
ラキノンを挙げている。同じ染料は、日本国特開平4-08
5,081号にも、その請求の範囲内にある染料の例として
挙げられている。この出願特許は、蛍光特性(400〜600
の間で発する)およびホワイトニング剤を含むバインダ
ーを有する放散性染料を特徴とする熱ドナーシートにつ
いて記載している。メタメリズム(metamerism)のため、
印刷または記録、例えばカラーの調和が重要なカラープ
ルーフィング等において用いる上で、蛍光は望ましくな
い。そのため、このアントラキノン染料がカラープルー
フィング用に用いられ得るかどうかは、明白ではない。
【0017】ソルベント・グリーン3はまた、特開昭61
−268,495号にも開示され、これは、分子中に5環以上
の構造を有し、350以上の分子量を有する熱印刷用染料
について特許請求している。
【0018】3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチオフ
ェン-1,1-ジオキシド誘導体は、熱転写画像形成におい
て公知であり、単独および混合物として用いられる。米
国特許第5,036,041号は、幾つかの例を挙げ、そのそれ
ぞれは、最大吸収(λmax)が660nm以上であるその他の染
料との混合物として用いられる。
【0019】米国特許第4,990,484号はインドアニリン
類と、560〜700の間のλmaxおよび345より大きい分子量
を有するその他の染料との混合物を特許請求し、そして
3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチオフェン-1,1-ジオ
キシド誘導体を混合物の構成成分の一例として挙げてい
る。米国特許第4,923,846号は、同じ分類の染料をシア
ンドナーエレメントの作製用に好ましいものの一つとし
て挙げ、画像の色相誤差および濁度を明記した。
【0020】多くの特許が、1-アルキルアミノ-4-アリ
ールアミノアントラキノン誘導体(青染料)との混合物と
して用いた、3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチオフ
ェン-1,1-ジオキシド誘導体(青染料を有する;デイス
パーズ・ブルー(Disperse Blue)354は一例)について、
特許請求または開示しており、これらの中には日本国特
開平1−077,583号および同1-077,584号、および米国特
許第4,720,480号、および同4,820,686号が含まれる。米
国特許第5,077,264号は、インドアニリン染料を含有す
る同様の混合物を特許請求している。日本国特開平3-00
7,387号は、ブラック染料拡散転写ドナーエレメントの
調製に用いたこの分類の染料の例を提供している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規熱染料
転写構造物、特に染料ドナーエレメントに関する。本発
明は、更に緑色の1,4-ビス(アリールアミノ)アントラキ
ノン類と、青色の3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチ
オフェン-1,1-ジオキシド誘導体の混合物をベースとす
るドナーエレメントに関する。
【0022】更に本発明の別の態様は、染料ドナーエレ
メントの提供である。該エレメントは、画像形成をした
ときに、良好な光堅牢性、高濃度、低色相誤差、および
低濁度の染料画像を生じさせ、そのような画像は、カラ
ープルーフィングを含む様々な用途に有用である。
【0023】本発明は、画像形成方法で加熱したとき
に、染料をレセプターシートに画像形成式に転写する熱
染料転写組成物(染料ドナー)について記載する。本発
明の組成物は、重合バインダー、緑色の1,4-ビス(アリ
ールアミノ)アントラキノン染料および青色の3-ジシア
ノメチリデン-2,3-ジヒドチオフェン-1,1-ジオキシド誘
導体を含む。
【0024】
【課題を解決するための手段】染料拡散熱転写プロセス
は、染料ドナーシートを適当なレセプターと接触させ、
画像形成方法で熱をかけて染料をレセプターに転写する
ことからなる。一般に、転写プロセスは、150℃から400
℃までの温度、および数ミリ秒の時間(例えば1〜100ミ
リ秒)を必要とする。例えば英国特許第2,083,726号に
記載のようにレーザーが熱源として用いられても、加熱
時間は、50ナノ秒程度の短さでよい。良好な濃度および
矯正したカラーの画像を提供することに加えて、染料
は、画像に良好な光堅牢性および熱安定性を提供しなけ
ればならない。染料が、適用される熱に比例して転写さ
れることが特に望ましく、それによって良好な配色のグ
レー・スケールが得られる。
【0025】熱転写画像形成は、基本的に以下の工程か
らなる乾燥拡散染料画像形成プロセスである: (1)始めに、染料を含むドナーシートをアクセプターシ
ートに接触させ; (2)その集合体を熱源を用い、画像形成方法で示差加熱
(differentially heating)をして、それによって染料を
レセプターシートに転写し;そして (3)ドナーとアクセプターシートを分離する。
【0026】個々の示差加熱領域(ピクセル)のサイズ
は、好ましくは、約1〜7×104μm2の範囲である。転写
時間は、従来の抵抗性加熱エレメントの場合、約0.1〜1
00ミリ秒の範囲であってよい。レーザー加熱システム用
の転写時間は、速く、50ナノ秒程度である。ドナーシー
トは、適用した熱エネルギーの量に比例した量の染料を
転写し得る。
【0027】本発明において有用な好ましい染料混合物
は、一般に、以下の構造式(I)の中心核で表される1以
上の染料と、以下の構造式(II)の中心核で表される1以
上の染料との混合物として説明され得る:
【0028】
【化9】
【0029】(式中、R1およびR2は、それぞれ水素原
子または置換されていてもよいC1〜C16アルキル基を
表し、R3は、水素原子またはC1〜C6アルキル基を表
す);
【0030】
【化10】
【0031】(式中、R4からR9は、水素、アルキル基
(例えば1〜20炭素原子、好ましくは1〜6炭素原
子)、アルコキシ基(例えば1〜20炭素原子、好ましく
は1〜6炭素原子)、アラルキル基(例えば7〜20炭素
原子、好ましくは7〜12炭素原子)、またはアリールオ
キシ基(例えばC、N、S、OおよびSeからなる群よ
り選択される5〜10員環、最も好ましくは、C、S、
N、およびOから選択された環の主鎖に5または6原
子)をそれぞれ表す)。
【0032】「基(group)」は、化学種または成分を定
義するために用い、その基の慣例的な置換基も本発明に
よって期待されているものとする。例えば、「アルキル
基」の用語は、置換されていないアルキル、例えばメチ
ル、エチル、ヘキシル、シクロヘキシル、イソオクチル
等を含むのみならず、ヒドロキシルエチル、オメガクロ
ロヘキシル、2-エトキシ-ドデシル等をも含む。「アル
キル」または「アルキル部分(moiety)」を用いる場合に
は、この用語の使用範囲内に置換基は含まれない。同様
に、構造式を「(与えられた構造式)の中心核を有する
化合物」と言う時には、構造式の結合構造を変えない置
換基または構造式内に示された原子もその構造式内に含
まれる。例えば、2つの定義された複素環式核の間にポ
リメタン鎖が示されている場合には、該鎖は環式基によ
って固定され、そして置換基が鎖上にあってもよいが、
鎖の共役を変えてはならず、そして複素環式核に示され
た原子も置き換えられてはならない。「一般式」として
の構造式の記載は、構造のこのような広い置換を許容す
るものではない。
【0033】染料は、例えばスルホ、カルボキシおよび
それらの塩等のイオン化可能、またはイオン性、水溶性
基を含まないことが好ましい。
【0034】ドナーエレメントは、様々な構造であって
よく、例えば単独支持単一層またはその他の層と組み合
わせた種々の基材上の層または被膜であってもよい。ま
た該エレメントを、多くの異なる画像形成プロセス、例
えば熱プリントヘッドおよびレーザーを用いる画像形成
等に用いてもよい。
【0035】本発明の染料ドナー構造物は、優良な光堅
牢性、高濃度、低色相誤差および低濁度を有する転写染
料画像を提供する。このプロセスに用いられる染料ドナ
ーシートは、適当な基材上に被覆した染料インクからな
るが、染料を含む単独支持フィルムもまた可能である。
キャリヤーシートは、好ましくはフレキシブルである
が、レセプター層が十分にフレキシブルおよび/または
順応性のあるものであるならば、堅くてもよい。従っ
て、基材は、ガラス、セラミック、金属、酸化金属、繊
維状材料、紙、ポリマー、樹脂およびこれらの材料の混
合物または層であってもよいが、好ましくは重合フィル
ムである。
【0036】熱プリントヘッドを用いて裏面熱露出をす
るための基材には、例えばポリエステル、ポリイミド、
ポリアミド、ポリアクリレート、ポリアルキレンおよび
セルロース製フィルムおよび紙、特にコンデンサーペー
パー(condenser paper)として公知の均一高質紙が挙げ
られる。染料から離される側の基材にバックサイズ(bac
ksize)を塗布して、熱源から守る、または熱エレメント
への膠着を防ぐことが好ましい。結果的な基材の厚さ
は、その熱特性に応じた広い限界内で変化し得るが、一
般には50μm未満、好ましくは12μm未満、更に好ましく
は10μm未満である。表面熱露出する場合には(例えば
透明レセプターシートを通してレーザーを染料に照射す
る場合)、基材は、どんな厚さであってもよい。
【0037】ドナーシートに塗布される染料インクは、
上記の2以上の染料、および通常は適当なバインダーの
混合物を含む。当該技術分野において公知のように、そ
の他の添加剤、例えば可塑剤、安定剤、熱吸収剤、放射
線吸収剤または界面活性剤を加えてもよい。適当なバイ
ンダーは、重合材料であり、例えば塩化ポリビニルおよ
びその誘導体、ポリエステル類、セルロース類(例えば
酢酸セルロース、酢酸酪酸、エチルセルロース等)、エ
ポキシ樹脂、アクリレート類(例えばポリメチルメタク
リレート)、ビニル樹脂(例えば酢酸ポリビニル、酪酸
ポリビニル、ピロリドン酸ポリビニル、およびポリビニ
ルアルコール)、ポリウレタン類、ポリシロキサン類、
コポリマー(例えばポリアクリレート類またはポリアル
キレン材料の誘導体等)、およびこれら種々のポリマー
のブレンドまたは混合物である。
【0038】染料は、バインダーに溶解していてもよ
く、または数種類以上の結晶染料と共に分散していても
よい。幾つかの場合には、(バインダーを含めたその他
の添加剤と共に)15重量%程度の少量、および99重量%
程度の多量の染料を用いてもよいが、概して約90重量%
から15重量%の染料が用いられ得る。多層構造物中の染
料含量は、70重量%〜40重量%の範囲であることが好ま
しい。単独支持エレメント(例えばキャリヤー層との境
目がない)は、20重量%のバインダーを含有していても
よく、好ましくは40重量%程度のバインダーを含有して
いる。
【0039】一般には、染料のみがレセプターに転写さ
れ、実質的にドナーエレメントバインダーは全く転写さ
れないようにドナーを処方することが好ましい。しかし
ながら幾つかの場合、マス転写プロセスで、染料がかな
りの量、または実に大部分のバインダーと共に転写され
ることによって、価値ある構造物が調製され得る。
【0040】レセプターシートは、透明、半透明または
不透明であってもよい。単一層であっても、積層であっ
てもよい。特に有用な構造物は、レセプターを透明ポリ
エステルフィルムまたは紙基材に塗布した場合に作製さ
れ得る。レセプターシートは、広く様々な種類のポリマ
ーまたはそれらの混合物を含み得る。適当な材料は、ド
ナーシートのバインダーとして上記で挙げたものと同様
である。
【0041】特に有用な結果は、主要成分が、スルホン
化、ヒドロキシおよびエポキシ官能化塩化ビニルコポリ
マー(例えばニッポン・ゼオン社(Nippon Zeon Corpora
tion)のMR-120)であるレセプターを用いた場合に達成
される。レセプターは、追加で様々な添加剤(例えば熱
および光安定剤または被覆助剤)を含み得る。レセプタ
ーの的確な性質が画像の質および堅牢性に影響を及ぼす
こともあるが、本発明の染料混合物の良好な安定性は、
染料画像自体の特性であって、レセプター組成物のもの
ではない。
【0042】高濃度および低色相誤差および低濁度を有
する安定な熱転写シアン染料画像を提供する目的は、本
発明において、以下の構造式(I)によって表される1以
上の染料および構造式(II)によって表される1以上の染
料を含む2以上の染料の混合物を用いることによって達
成される:
【0043】
【化11】
【0044】(式中、R1およびR2は、それぞれ水素原
子または置換されていてもよいC1〜C16アルキル基を
表し、R3は、水素原子またはC1〜C6アルキル基を表
す);
【0045】
【化12】
【0046】(式中、R4からR9は、水素、アルキル
基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリールオキ
シ基をそれぞれ表す)。
【0047】当該技術分野において公知のように、大幅
な置換は、許容されるのみならず、しばしば望ましいこ
とさえある。「アルキル基」および「アルコキシ基」の
用語は、純粋な炭化水素アルキル鎖(例えばメチル、エ
チル、ペンチル、シクロヘキシル、イソオクチル、t-ブ
チル等)のみを含むだけでなく、当分野における慣例的
な置換基(例えばヒドロキシル、アルコキシ、フェニ
ル、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノ、ニトロ、アミノ
等)を有するアルキルおよびアルコキシ鎖をも含む。
「中心核」は、その構造を有するどんな化合物であって
もよく、その構造を残していれば、どんなに置換されて
いてもよい。
【0048】これらの材料の多くは、染色分野において
公知である。本発明の拡散熱画像形成システムにおける
染料混合物の性能を、特に画像光安定性、シアン画像濃
度および画像色相誤差および濁度に関して、以下の例に
よって示す。
【0049】上記の色相誤差および濁度の値は、以下の
GATFの評価方法(グラフィック・アーツ・テクニカ
ル・ファンデーション(Graphic Arts Technical Founda
tion))で得られた値であり、その詳細は、例えばGA
TF報告(Bulletin)509「カラー・セパレーション・ホ
トグラフィー(Color Separation Photography)」に記載
されている。簡単には、該評価方法は、処理インクの理
想の色とその現実の色の差を、青、緑、および赤の3種
類のフィルターによって得られた濃度値を用いて比較す
るもので、印刷分野において広く用いられている方法で
ある。この方法において、濃度値は、フィルターを通し
た時に測定した光の反射率から算出し、最低濃度をL(L
ow)、最高値をH(High)および中間値をM(Middle)とし
て、色相誤差および濁度を、以下の式から算出した:
【0050】色相誤差=(M−L/H−L)×100% 濁度=(L/H)×100%
【0051】以下の実施例は、詳細に説明するためのも
のであり、限定ではない。染料混合物は、当業者に公知
の熱染料転写画像形成のその他の態様においても有用か
つ効果的に用い得る。例えば、追加の染料または材料、
特に画像形成に用いるレーザー光吸収剤等をエレメント
に含ませてもよい。
【0052】
【実施例】本発明の実施例に関する種々の塗料配合につ
いて以下に記載する。すべてのドナー染料を、12番ワイ
ヤー・ワウンド・コーティング・ロッド(wire-wound co
ating rod)(湿潤厚さ0.027mm)で、4.5μmトーヨー・メ
タルライジング(Toyo Metallizing)TTR-101TM(TR-101)
熱転写裏面被覆システム(薄膜ポリエステルフィルムの
代表例)に塗布し、周囲温度で、空気の流れによって乾
燥させた。DNP-T-1レセプターシートは、日本国東京の
大日本印刷より市販されているものを用いた。
【0053】ゲオン(Geon)178TMPVCは、オハイオ州、ク
レブランド(Cleveland)のBFグッドリッチ(Goodrich)社
より購入した。ビテル(Vitel)PE-200TMポリエステルは、
オハイオ州、アクロン(Akron)のグッドイヤー・タイア
・アンド・ラバー社(Goodyear Tire and Rubber Compan
y)より購入した。トロイゾル(Troysol)CD-1TMは、ニュ
ージャージー州、ニューアーク(Newark)のトロイ・ケミ
カル社(Troy Chemical Corporation)より購入した。テ
トラヒドロフラン(Tetrahydrofuran)は、ミシガン州、
ムスケオン(Muskegon)のバクスター・ヘルスケア社(Bax
ter Healthcare Corporation)より購入し、250ppmのB
HT(ブチル化ヒドロキシトルエン)を保存料として加
えた。3-ジシアノメチリデン-2,3-ジヒドチオフェン-1,
1-ジオキシド誘導体は、米国特許第4,281,115号に記載
のように調製し得る。染料I(R1、R2=n-ヘキシルお
よびR3=メチル)は、ノースカロライナ州、シャルロ
ット(Charlotee)のサンズ・ケミカル社(Sandoz Chemica
ls)より、フォロン・ブリリアント・ブルー(Foron Bril
liant Blue)S-RTMとして購入した。使用する前にメタノ
ールで再結晶させた。1,4-ビス(アリールアミノ)アント
ラキノン染料(染料II)は、「カラー・インデックス(Col
our Index)」第2版、第3巻、第3497頁に記載のC.I.ソ
ルベント・グリーン3と同様に調製し得る。染料III
は、日本国東京の日本化薬(Nippon Kayaku Company Lim
ited)より、カヤセット・ブルー(Kayaset Blue)714TM
して購入した。トロイゾルCD-1TM(ニュージャージー
州、ニューアークのトロイ・ケミカル社、CAS試薬第
64742-88-7番)を分散剤として用いた。RD-1203(ミネ
ソタ州、セント・ポールのスリー・エム(3M)社のオクタ
デシルアクリレート/アクリル酸の重量比60/40のブレ
ンド)を低付着力バックサイズとして用いた。
【0054】ドナーシートA 以下の配合でドナーシートを作製した: 0.425g 染料II(R5、R8=メチル、およびR4、R6
7、およびR9は水素原子) 0.637g 染料I(R1、R2=n-ヘキシル、R3=メチル) 0.775g ゲオン178PVC 0.078g ビテル(Vitel)PE-200ポリエステル 0.162g RD-1203 0.075g トロイゾル(Troysol)CD-1 52.7g テトラヒドロフラン 0.679g メチルエチルケトン
【0055】ドナーシートB 以下の配合でドナーシートを作製した: 0.425g 染料II(R5、R8=n-ブチル、およびR4
6、R7、およびR9は水素原子) 0.637g 染料I(R1、R2=n-ヘキシル、R3=メチル) 0.775g グッドイヤー・ゲオン178PVC 0.078g ビテルPE-200ポリエステル 0.162g RD-1203 0.075g トロイゾルCD-1 52.7g テトラヒドロフラン 0.679g メチルエチルケトン
【0056】ドナーシートC 以下の配合でドナーシートを作製した: 0.425g 染料II(R5、R8=n-ヘプチルオキシ、およ
びR4、R6、R7、およびR9は水素原子) 0.637g 染料I(R1、R2=n-ヘキシル、R3=メチル) 0.775g グッドイヤー・ゲオン178PVC 0.078g ビテルPE-200ポリエステル 0.162g RD-1203 0.075g トロイゾルCD-1 52.7g テトラヒドロフラン 0.679g メチルエチルケトン
【0057】比較のために、ドナーシートDおよびEを
染料IIの代わりに染料IIIを用いて作製した。
【0058】
【化13】
【0059】ドナーシートD 以下の配合でドナーシートを作製した: 0.425g 染料III 0.637g 染料I(R1、R2=n-ヘキシル、R3=メチル) 0.775g グッドイヤー・ゲオン178PVC 0.078g ビテルPE-200ポリエステル 0.162g RD-1203 0.075g トロイゾルCD-1 52.7g テトラヒドロフラン 0.679g メチルエチルケトン
【0060】ドナーシートE 以下の配合でドナーシートを作製した: 0.878g 染料III 0.183g 染料II(R1、R2=n-ヘキシル、R3=メチ
ル) 0.775g グッドイヤー・ゲオン178PVC 0.078g ビテルPE-200ポリエステル 0.162g RD-1203 0.075g トロイゾルCD-1 52.7g テトラヒドロフラン 0.679g メチルエチルケトン
【0061】レセプターシート レセプターシートは、3Mデスクトップ・カラー・プル
ーフィング・ベース(DesktopTM Color Proofing Base)
を、被覆側へ転写される染料の受容体として用いた。
【0062】プリンター プリンターは、3Mレインボー・デスクトップ・カラー
・プルーフィング・システム(RainbowTM Desktop Color
Proofing System)を用いた。
【0063】実施例1 上記のドナーシートAをレセプターシートに、上記のデ
スックトップ・プリンターを用いて画像形成した。青、
緑および赤フィルターのそれぞれを用いた画像濃度を、
色相誤差および濁度を算出できるように測定した。その
後、転写した画像を、ライト・ボックスにおいて、5000
フラックス(flux)で168時間、25℃にて露光した。168時
間後の(L*、a*、b*)カラー・コーディネートにお
ける変化、DELTA-Eを測定した。2.0未満のDELTA-Eは、
人間の目には識別できない。色相誤差および濁度もまた
算出した。結果を表1に示す。
【0064】実施例2 ドナーシートBを実施例1のドナーシートAについての
記載と同様の方法で画像形成し、試験を行った。結果を
表1に示す。
【0065】実施例3 ドナーシートCを実施例1のドナーシートAについての
記載と同様の方法で画像形成し、試験を行った。結果を
表1に示す。
【0066】実施例4(比較例) ドナーシートDを実施例1のドナーシートAについての
記載と同様の方法で画像形成し、試験を行った。結果を
実施例1、2および3との比較のために表1に示す。
【0067】実施例5(比較例) ドナーシートE(青アントラキノン染料/染料II(米国
特許第4,720,480号に記載)=4.8/1.0の比を利用)を実
施例1のドナーシートAについての記載と同様の方法で
画像形成し、試験を行った。結果を実施例1、2および
3との比較のために表1に示す。
【0068】
【表1】 実施例 DELTA-E シアン濃度 色相誤差 濁度 1 2.2 2.1 17 18 2 1.2 2.1 18 15 3 1.6 2.0 19 15 4* 1.8 2.4 22 11 5* 3.2 2.0 24 17 * 比較実施例
【0069】上記の結果は、最低色相誤差およびDELTA-
E値が、本発明に記載されたグループ内に見られたこと
を示している。実施例4は、高いシアン濃度を有する
が、色相誤差が高い。従来技術によって提供した比較例
である実施例5は、最高値のDELTA-E、最高値の色相誤
差および2.0の最大限界濃度を有する。実施例4および
5は、異なる比率の染料IIIおよび染料Iを用いた場合で
さえも、色相誤差は実施例1〜3の場合よりも高くなる
ことを示している。
【0070】熱ヘッド用の種々の焼付け程度におけるa
*およびb*の表示は、(高濃度画像を得るための)高焼
付けレベルにおいて、カラーのa*成分が緑からシフト
して、画像がシアンというよりも青になることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・チン−イェー・チャン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)発明者 テレンス・パトリック・スミス アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の構造式(I): 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子またはC1
    〜C16アルキル基を表し、R3は、水素原子またはC1
    6アルキル基を表す)で表される中心核を有する1以
    上の青染料および、以下の構造式(II): 【化2】 (式中、R4からR9は、それぞれ水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリールオキ
    シ基を表す)で表される中心核を有する1以上の緑染料
    を含む2以上の染料と重合バインダーとの混合物の連続
    層を含む熱染料転写画像形成エレメントであって、該混
    合物が、総重量99重量%までの染料とバインダーを含
    み、該連続層が基材に結合している熱染料転写画像形成
    エレメント。
  2. 【請求項2】 R1およびR2はn-ヘキシルであって、R
    3はメチル基であって、R5およびR8はメチル基であっ
    て、R4、R6、R7およびR9は水素原子である請求項1
    記載の熱染料転写エレメント。
  3. 【請求項3】 R1およびR2はn-ヘキシルであって、R
    3はメチル基であって、R5およびR8はn-ブチル基であ
    って、R4、R6、R7およびR9は水素原子である請求項
    1記載の熱染料転写エレメント。
  4. 【請求項4】 R1およびR2はn-ヘキシルであって、R
    3はメチル基であって、R5およびR8はn-ヘプチルオキ
    シ基であって、R4、R6、R7およびR9は水素原子であ
    る請求項1記載の熱染料転写エレメント。
  5. 【請求項5】 重合バインダー中の染料混合物の連続層
    を含むエレメントの連続層を配置する工程を含む熱染料
    転写画像形成方法であって、該混合物が以下の構造式
    (I): 【化3】 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子または置換
    されていてもよいC1〜C16アルキル基を表し、R3は、
    水素原子またはC1〜C6アルキル基を表す)で表される
    1以上の青染料および、以下の構造式(II): 【化4】 (式中、R4からR9は、それぞれ水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリールオキ
    シ基を表す)で表される1以上の緑染料を重合バインダ
    ー中に含み、該混合物が、総重量99重量%までの染料と
    バインダーを含み、該連続層が基材に結合していること
    を特徴とする熱染料転写画像形成方法。
  6. 【請求項6】 エレメントの連続層をレセプターシート
    に対して配置し、基材を画像形成方法で加熱して、400
    ℃以下の温度、0.1〜100ミリ秒の転写時間で該レセプタ
    ーシートに混合物を転写する工程を含む請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 混合物中の染料が、イオン性またはイオ
    ン化可能、水溶性基を含まない請求項5記載の熱染料転
    写画像形成層。
  8. 【請求項8】 基材が12μmより薄い厚みを有する請求
    項5記載の熱染料転写画像形成層。
  9. 【請求項9】 以下の構造式(I): 【化5】 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子またはC1
    〜C16アルキル基を表し、R3は、水素原子またはC1
    6アルキル基を表す)で表される1以上の青染料およ
    び、以下の構造式(II): 【化6】 (式中、R4からR9は、それぞれ水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリールオキ
    シ基を表す)で表される1以上の緑染料を含む2以上の
    染料と重合バインダーとの混合物の連続層を含む熱染料
    転写画像形成エレメントであって、該混合物が、総重量
    99重量%までの染料とバインダーを含み、該連続層が基
    材に結合している請求項1記載の熱染料転写画像形成エ
    レメント。
  10. 【請求項10】 重合バインダー中の染料混合物の連続
    層を含むエレメントの連続層を配置する工程を含む熱染
    料転写画像形成方法であって、該混合物が以下の構造式
    (I): 【化7】 (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子または置換
    されていてもよいC1〜C16アルキル基を表し、R3は、
    水素原子またはC1〜C6アルキル基を表す)で表される
    1以上の青染料および、以下の構造式(II): 【化8】 (式中、R4からR9は、それぞれ水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリールオキ
    シ基を表す)で表される1以上の緑染料を重合バインダ
    ー中に含み、該混合物が、総重量99重量%までの染料と
    バインダーを含み、該連続層が基材に結合していること
    を特徴とする請求項5記載の熱染料転写画像形成方法。
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