JPH07204203A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07204203A
JPH07204203A JP707794A JP707794A JPH07204203A JP H07204203 A JPH07204203 A JP H07204203A JP 707794 A JP707794 A JP 707794A JP 707794 A JP707794 A JP 707794A JP H07204203 A JPH07204203 A JP H07204203A
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JP
Japan
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frame
blood flow
image
angio
designating
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JP707794A
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English (en)
Inventor
Keisuke Hashimoto
敬介 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カラー・アンギオ像の血管の走行状態を3次元
的に認識し易くする。 【構成】3次元診断部位の投影方向に対向する走査断面
に並行な複数の走査断面から得た複数枚の血流像をフレ
ーム毎に重ね合せ、アンギオ像として表示するようにし
た超音波診断装置。複数のフレームメモリ141 〜14
n 有し且つこれに複数枚の血流像のデータを各別に記憶
する記憶手段(制御部10、マルチプレクサ13)と、
血流像の重ね合せの開始フレーム及び終了フレームの内
の少なくとも一方を指定する指定手段(入力器16、制
御部10)と、指定されたフレームに基づく開始フレー
ム及び終了フレーム間の血流像のデータを重ね合せる重
ね合せ手段(アンギオ像作成回路15)と、重ね合わさ
れた血流像を表示する表示手段(RGB変換器12、D
/A変換器17、表示器18)とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断装置に係
り、とくにカラー・アンギオ像を表示する超音波診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラードプラ法により得られた血
流像を複数枚重ね合わせてアンギオ像(血管像)を表示
するカラー・アンギオシステムを搭載した超音波診断装
置が知られている。
【0003】この超音波診断装置の血流データ処理回路
は、例えば図6に示すように構成されている。この診断
装置によると、被検体の3次元診断部位PTが図7
(a)に示す如く複数枚の隣接する断面に分けて走査さ
れる(同図中、白抜き矢印OBは走査方向に直交する方
向で、ここでは「投影方向」という)。この各断面の血
流データが、2入力の重ね合わせ演算器100の一方の
入力端に供給される。この重ね合わせ演算器100の出
力はフレームメモリ101を介して、2入力のRGB変
換器102の一方の入力端に至る一方で、フレームメモ
リ101から呼び出される出力データは、重ね合わせ演
算器100の他方の入力端に戻される。これにより、重
ね合わせ演算器100にて、新たに入力される各断面の
血流データとそれまでのアンギオ像とが新しいアンギオ
像として重ね合わされ、そのアンギオ像の血流データ
(図7(b),(ii)参照)がRGB変換器102に出
力される。
【0004】この血流データ処理回路は別のフレームメ
モリ103を有し、このフレームメモリ103に、例え
ば図7(b),(i)に示すような、3次元診断部位の
中の適宜な一つの断面Pmの白黒Bモード像データが供
給されている。このフレームメモリ103からの読出し
データは上記RGB変換器102のもう一方の入力とな
る。
【0005】この結果、RGB変換器102では、両方
のフレームメモリ101、103からの読出しデータが
画素毎に合成される(このとき、血流データが在る画素
については、白黒Bモードデータよりも血流データを優
先する)とともに、RGB変換による色付けが行われ
る。このカラー化された画像データがモニタに送られ、
図7(b),(iii )参照)に示すように参照用の白黒
のBモード断層像を背景として、この背景像Kに診断部
位PTの血流像が重畳表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の表示技術にあっては、血管の走行が3次元的で
あるにも関わらず、1枚のフレームメモリに血流像を投
影してアンギオ像を作成することに因り、例えば図8の
血管B1,B2の如く平行して走行する血管同士が重な
った場合や、手前側に大血管が走行するような場合、同
図中の斜線領域Rdで示す如く、隠れて見えない血管部
分が在るため、血管の走行状態を3次元的に且つ的確、
迅速に把握し難いという問題があった。
【0007】この問題から生じる血管走行状態の誤認を
回避するには、観察者に相当の熟練を要することは勿
論、観察結果を確認すべく、別の角度から再診断を行っ
て別角度のアンギオ像を得ることもしばしば必要であっ
た。このように再診断を行う場合は当然のことながら、
診断時間が長くなり、スループットの低下に繋がるとと
もに、操作者に余計な操作上の負担を強いていた。
【0008】この発明は、上述した従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、カラー・アンギオ像における血管
の3次元的把握を的確且つ容易に行うことができる超音
波診断装置を提供することを、目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、この請求項1〜4記載の発明に係る超音波診断装置
は、3次元診断部位の投影方向に対向する走査断面に並
行な複数の走査断面から得た複数枚の血流像をフレーム
毎に重ね合せ、この重ね合せ像をアンギオ像として表示
するようにしたもので、複数のフレームメモリを有し且
つこのフレームメモリに上記複数枚の血流像のデータを
各別に記憶する記憶手段と、上記血流像の重ね合せの開
始フレーム及び終了フレームの内の少なくとも一方を指
定する指定手段と、この指定手段により指定されたフレ
ームに基づく開始フレーム及び終了フレーム間の血流像
のデータを重ね合せる重ね合せ手段と、この重ね合せ手
段により重ね合わされた血流像を表示する表示手段とを
設けた。
【0010】この内、前記重ね合せ位置指定手段は、あ
る態様では、前記開始フレーム及び終了フレームの内の
少なくとも一方の位置を手動で指定可能な入力器を備え
たことを特徴とする。また、前記重ね合せ位置指定手段
は、別の態様では、前記開始フレーム及び終了フレーム
の内の少なくとも一方の位置を一定時間毎に自動的に変
化させる機構を備えたことを特徴とする。さらに、前記
投影方向は、前記3次元診断部位の任意の複数の方向で
あることを特徴とする。
【0011】一方、請求項5記載の発明に係る超音波診
断装置は、3次元診断部位の投影方向に対向する走査断
面に並行な複数の走査断面から得た複数枚の血流像をフ
レーム毎に重ね合せ、この重ね合せ像をアンギオ像とし
て表示するようにしたもので、上記複数枚の血流像を用
いて時相毎に異なる複数の血流重ね合せ像を作成する重
ね合せ像作成手段と、この重ね合せ像作成手段により作
成された複数の血流重ね合せ像のデータを複数のフレー
ムメモリに各別に記憶する記憶手段、上記複数のフレー
ムメモリに対する表示の開始フレーム及び終了フレーム
の内の少なくとも一方を指定する指定手段と、この指定
手段により指定されたフレームに基づく開始フレーム及
び終了フレーム間の上記フレームメモリに記憶されてい
る血流重ね合せ像を順次表示する表示手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1〜4記載の発明では、複数枚の血流像
のデータは記憶手段により複数のフレームメモリに各別
に記憶され、血流像の重ね合せの開始フレーム及び終了
フレームの内の少なくとも一方が指定手段により指定さ
れる。この指定は、例えばトラックボールなどの手動操
作形の入力でなされることも可能であるし、また開始フ
レーム及び終了フレームの内の少なくとも一方の位置を
一定時間毎に自動的に変化させる機構を介して行うこと
も可能である。指定されたフレームに基づく開始フレー
ム及び終了フレーム間の血流像のデータが重ね合せ手段
により重ね合わされ、所望のアンギオ像となる。このア
ンギオ像が表示手段により表示される。血流像を重ね合
せる投影方向は、一方向のみならず、任意の複数方向で
もよい。この結果、重ね合せる血流像の枚数や投影方向
を容易に変化させることができるので、血管の走行状態
の投影方向における前後関係を的確且つ迅速に把握でき
る。
【0013】また請求項5記載の発明では、複数枚の血
流像を用いて時相毎に異なる複数の血流重ね合せ像が重
ね合せ像作成手段で作成され、この複数の血流重ね合せ
像のデータが記憶手段により複数のフレームメモリに各
別に記憶される。複数のフレームメモリに対する表示の
開始フレーム及び終了フレームの内の少なくとも一方は
指定手段から指定され、指定されたフレームに基づく開
始フレーム及び終了フレーム間のフレームメモリに記憶
されている血流重ね合せ像が順次、表示手段により表示
される。これによって、与えられた投影方向における血
流像の重ね合せ枚数を違えたアンギオ像が順次得られ、
血管の走行状態を3次元的に認識し易くなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図を参照し
て説明する。
【0015】第1実施例を図1〜図2に示す。同図に示
す超音波診断装置は、カラーのアンギオ像を作成・表示
する装置である。この超音波診断装置は、プローブ1を
駆動して超音波ビームを例えばセクタスキャンするとと
もに、超音波受信信号を整相加算し、この整相加算信号
を検波してBモード断層像の画像データを出力する電子
走査部2を備えている。この電子走査部2から出力され
たBモード断層像の画像データは、A/D変換器3を介
してデータ処理部4に送られる。
【0016】また、電子走査部2から出力された受信信
号は、位相検波部5を介してMTI演算部6に入力され
るようになっている。MTI演算部6はカラードプラ像
取得を担うもので、MTIフィルタ、自己相関器、演算
器(平均速度、分散、パワーなどの演算を行う)を有
し、超音波ビーム方向の血流ドプラ信号から2次元的な
デジタル量のカラー血流データを上記データ処理部4に
出力するようになっている。
【0017】データ処理部4は、Bモード断層像の白黒
画像データを処理する第1の処理系と、血流のカラード
プラデータを処理する第2の処理系と、第1,第2の処
理系の処理動作を制御する制御部10とを有する。
【0018】第1の処理系としては1枚のフレームメモ
リ11が配置されており、前記A/D変換器3の出力端
に接続されている。フレームメモリ11には、制御部1
0から制御信号が供給されるようになっており、この制
御信号に対応した時相又はタイミングの白黒画像データ
を記憶する。このフレームメモリ11の読出し側は、2
入力端を有するRGB変換器12の一方の入力端に接続
されている。
【0019】また第2の処理系として、MTI演算部6
の出力端に接続されたマルチプレクサ13、このマルチ
プレクサ13の出力端に書込み側が接続された複数のフ
レームメモリ141 …14n を有するメモリ部14と、
複数のフレームメモリ141…14n の読出し側に接続
されたアンギオ像作成回路15とを備える。このアンギ
オ像作成回路15の出力側は、前記RGB変換器12の
もう一方の入力端に至る。マルチプレクサ13及びメモ
リ部14には制御部10から切換え信号が供給される一
方、アンギオ像作成回路15には制御部10から、アン
ギオ像に対するフレームメモリの重ね合せ範囲(投影範
囲)を指定する重ね合せ指定信号及び投影方向(投視方
向)を指定する投影方向指定信号が供給される。
【0020】これにより、マルチプレクサ13は切換え
信号に応じて経路を切換えるから、MTI演算部6から
供給される血流データは複数のフレームメモリ141 …14
n に各別に供給され、記憶される。アンギオ像作成回路
15は制御部10から指令された投影方向における、同
じく指令された重ね合せフレーム情報を受けるととも
に、フレームメモリ141 …14n の内、重ね合せフレ
ーム情報に対応したフレームメモリ14st…14edの画
像データのみを取り込んで、画素毎に重ね合せることで
アンギオ像を作成する。
【0021】ここで、重ね合せフレーム情報は重ね合せ
開始フレームFstと重ね合せ終了フレームFedの情報で
あり、オペレータが入力器16を介して手動で任意設定
する情報から得られる。例えば、図2に示すように、あ
る時相Iにおける重ね合せ開始フレームFst及び重ね合
せ終了フレームFedは、Fst=143 、Fed=14n-2
設定でき、その次の時相IIにおけるそれらは、Fst=1
1 、Fed=14n-1に設定できる。つまり、重ね合せ
フレーム情報Fst及びFedはオペレータが任意に設定で
きる情報である。
【0022】制御部10は例えばマイコンを搭載してお
り、オペレータが入力器16を介して指令した情報を取
り込んで所定の演算を行い、上記制御信号、切換え信
号、重ね合せ指定信号及び投影方向指定信号を供給する
ようになっている。入力器16はキーボード、トラック
ボール、マウスなどを含む。
【0023】RGB変換器12は、フレームメモリ11
から供給される画像データとアンギオ像作成回路15か
ら供給されるアンギオ像データとを画素毎に合成する
(このとき、血流データが在る画素については、白黒B
モードデータよりも血流データを優先する)とともに、
RGB変換による色付けを行うようになっている。
【0024】さらに、RGB変換器12の出力側は図1
に示すようにD/A変換器17を介して表示器18に接
続されている。これより、RGB変換器12でカラー化
された画像データが表示器19に送られ、カラー表示さ
れる。
【0025】以上により、診断部位PTの投影方向OB
(観察方向)に対向した複数断面を順次、例えばセクタ
電子走査することで、この走査に係る白黒Bモードデー
タ及び血流データが得られる。この内、適宜な操作断面
の白黒Bモードデータがデータ処理部4のフレームメモ
リ11に格納される一方、走査断面の血流データも順
次、データ処理部4のマルチプレクサ13に送られる。
【0026】マルチプレクサ13に送られた血流データ
は、制御部10から指令される切換え信号に応じてフレ
ームメモリ141 …14n に順次格納される。
【0027】いま時相Iで、アンギオ像作成回路15に
は制御部10から所望の投影方向(ここでは、フレーム
メモリ141 から14n に向かって進む方向とする)及
び重ね合せフレーム情報が供給されている。このため、
アンギオ像作成回路15により、重ね合せフレーム情報
で指定されている重ね合せ開始フレームFstから重ね合
せ終了フレームFedまでに対応するフレームメモリ、例
えばFst=143 からFed=14n-2 までのフレームメ
モリの記憶データが読み出される。そして、このアンギ
オ像作成回路15で、読み出した各フレームのカラー血
流データが画素毎に重ね合わせられ、指定フレームメモ
リのみに拠るアンギオ像(すなわち、3次元診断部位の
投影方向における指定範囲のみのアンギオ像)が作成さ
れる。
【0028】このアンギオ像のデータはRGB変換器1
2に送られ、RGB変換器12にて、別系統のフレーム
メモリ11に格納されていた白黒画像データに重畳され
るととともに、カラー信号に変換される。このカラー化
された合成画像信号は表示器18に送られ、時相Iのア
ンギオ像が白黒のBモード断層像を背景像として表示さ
れる。
【0029】このアンギオ像を見たオペレータが例えば
血管の重なり具合などを再確認するために、時相IIにお
いて別の重ね合せフレーム情報(重ね合せ開始フレーム
st=141 、重ね合せ終了フレームFed=14n-1
を入力器16を介して指令したとする。
【0030】これにより、今度は、重ね合せ開始フレー
ムFst=141 から重ね合せ終了フレームFed=14
n-1 までの、時相Iよりも投影方向に広い範囲での各フ
レームの血流データが重ね合わされる。この重ね合せに
よるアンギオ像は時相Iの場合と同様に、表示器18に
表示される。
【0031】さらに、必要があれば、次の時相にてさら
に別の重ね合せフレーム情報を手動設定することによ
り、別の範囲の血流データの重ね合せに拠るアンギオ像
が表示される。
【0032】このようにオペレータは、任意の重ね合せ
開始フレームFst及び重ね合せ終了フレームFedを手動
設定できるので、前述したように並行して走行する血管
同士が重なっていたり、投影方向手前側に大きな血管が
在る場合でも、適宜な投影範囲を容易に設定し直すこと
ができる。つまり、重ね合せる血流像の枚数を変えるこ
とができる。この結果、別範囲の投影像(アンギオ像)
を観察することによって、それまでは明確でなかった血
管の前後関係が明確になるなど、血管の重なり具合や走
行状態を容易に認識でき、血管の走行状態を3次元的に
確実に把握できるようになる。
【0033】さらに、入力器16を介して別の投影方向
指定信号を与えることにより、アンギオ像作成回路15
における血流データ重ね合せ方向(投影方向)が任意に
変えられる。この投影方向の変更と上述した投影範囲の
変更とを適宜使い分けることにより、血管の走行状態を
より一層迅速且つ的確に把握できるようになる。
【0034】したがって、誤観察も少なくなることは勿
論、観察者に要求される熟練度も緩和される。また、血
管の走行状態を確認するためのデータ取り直しなども著
しく減少し、診断時間も従来よりも総じて短縮し、スル
ープットも向上する。さらに、操作者の負担も著しく軽
減される。
【0035】なお、上記第1実施例では重ね合せ開始フ
レームFst及び重ね合せ終了フレームFedをオペレータ
が任意に設定可能に構成したが、この重ね合せフレーム
情報は自動的に変化させるように構成してもよい。この
変形例の考え方の概略を図3に示す。つまりデータ処理
部4の制御部10は、アンギオ像作成回路12に与える
重ね合せフレーム情報を図3に示すように時間的に変化
させる。例えばある時刻t1において複数のフレームメ
モリ141 〜14n 全体を投影範囲(Fst=141 、F
ed=14n )とするが、時間が経過するにつれて、重ね
合せ開始フレームFstを投影方向OBの後ろ側へフレー
ム1枚分ずつ下げることにより、投影範囲を狭めてい
く。そして、例えばFst=14n-1 、Fed=14n まで
狭めた後、再び投影範囲を広げていく。以下、これを時
間経過と伴に自動的に繰り返すことにより、アンギオ像
作成回路15で作成されるアンギオ像データも投影範囲
の周期的変化を反映させたものとなる。ここでの投影範
囲の変化量は、オペレータが予め任意に設定できるよう
になっている。
【0036】このため、表示器18にて表示されるアン
ギオ像を観察すれば、アンギオ像として表示される像の
範囲が投影方向の前後に周期的に変化したものとなるの
で、ある時間には1本に見えた血管が次第に2本の血管
の重なり部分であることが判明してくるなど、従来より
も遥かに的確且つ簡単に血管の走行状態を3次元的に把
握できるようになる。また、自動的に投影範囲を変化さ
せることで、オペレータの操作労力も一層軽くなる。
【0037】なおまた、上記実施例のアンギオ像作成回
路は指定投影方向でのアンギオ像作成機能を有する場合
を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、複
数のフレームメモリに3次元的に格納された血流データ
を用いて、逆方向の投影像作成は勿論のこと、異なる方
向の視点より見たアンギオ像(例えば一番奥に在る血流
像)を表示するようにしてもよい。
【0038】さらに、上記実施例のアンギオ像作成回路
の数は一つであったが、これを複数設け、各作成回路に
別々のアルゴリズムでアンギオ像を作成させることによ
り、複数の視点から投視した複数のアンギオ像を同時
(例えば分割表示)又は順次表示するようにしてもよ
い。
【0039】続いて、第2実施例を図4に基づき説明す
る。
【0040】この第2実施例に係る超音波診断装置のデ
ータ処理部4のブロック構成を図4に示す。データ処理
部4は、Bモード断層像のデータを記憶させるフレーム
メモリ11及びカラー変換を行うRGB変換器12のほ
か、血流データを受ける機構を図示の如く有している。
これを詳述すると、血流データを一方の入力端に受け
る、2入力のアンギオ像作成回路20と、このアンギオ
像作成回路20の出力データを複数の経路に振り分ける
マルチプレクサ21と、このマルチプレクサ21の複数
出力に対応して個別に設けられたフレームメモリ2
1 ...22n と、このフレームメモリ221 ...
22n からの出力を選択するマルチプレクサ23とを備
えている。マルチプレクサ23の選択データはRGB変
換器12に至るとともに、上記アンギオ像作成回路20
のもう一方の入力端に戻る。マルチプレクサ21、23
及びフレームメモリ221 ...22n は制御部10か
らの切り換え信号を受ける。
【0041】これにより、アンギオ像作成回路20は、
入力する走査断面の血流データを用いて血流像を作成す
るとともに、その血流像をそれまで重ね合わせた血流像
に更に重ね合わせ、新時相のアンギオ像として別のフレ
ームメモリ22i に記憶させる。この処理を繰り返すこ
とにより、重ね合わせ枚数が時相毎に増えたアンギオ像
がフレームメモリ221 ...22n に順次格納されて
いく。例えば、最初の時相のアンギオ像A1 は最初のフ
レームメモリ221 に格納され(このメモリ位置は、こ
の実施例では固定とする)、2番目の時相のアンギオ像
2 は最初のアンギオ像A1 に重ね合わされた状態で2
番目のフレームメモリ222 に格納される。同様に3番
目の時相のアンギオ像A3 は、アンギオ像「A1 +A2
+A3 」の重ね合わせ状態でフレームメモリ223 に格
納される。以下同様である。
【0042】そこで、所望の重ね合わせ状態のアンギオ
像を入力器16を介して指定することにより、制御部1
0はマルチプレクサ23に対応する切り換え信号を出力
する。これにより、指定した重ね合わせ状態に対応した
フレームメモリのアンギオ像が選択され、表示される。
【0043】このように本実施例の場合も、オペレータ
は血流像を何枚目まで重ね合わせたアンギオ像を選択す
るかを指定するだけでよい。これにより、重ね合わせ枚
数の異なるアンギオ像を随時表示させることができるの
で、必要に応じて重ね合わせ枚数の指定を変えながら観
察することにより、投影方向における前後関係を明確に
認識できるようになる。
【0044】続いて、第3実施例を図5に基づいて説明
する。
【0045】この第3実施例に係る超音波診断装置のデ
ータ処理部4のブロック構成を図5に示す。このデータ
処理部4は、第2実施例と同じ構成を有するほか、マル
チプレクサ23及びRGB変換器12の間に判定回路2
4を新たに介挿させ、この判定回路24に制御部10か
ら開始フレームデータを供給させるようになっている。
また、アンギオ像の各画素データは、例えば8ビットの
画像データと例えば8ビットの位置データとから構成さ
れている。
【0046】これにより、アンギオ像表示を開始するフ
レームメモリを新たに指定できるようになり、判定回路
24にて、その表示開始フレームより手前側のフレーム
の画像データが位置データに基づいて弁別され、その手
前側のフレームの画像データがブランクになるように処
理される。
【0047】この結果、第3実施例によって、第1実施
例と同等の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置は、複数のフレームメモリに複数枚の血流像のデ
ータを各別に記憶し、血流像の重ね合せの開始フレーム
及び終了フレームの内の少なくとも一方を指定し、指定
フレームに基づく開始フレーム及び終了フレーム間の血
流像のデータを重ね合せ、この血流像をアンギオ像とし
て表示することを要部とした。また別の態様では、複数
枚の血流像を用いて時相毎に異なる複数の血流重ね合せ
像を作成し、作成された複数の血流重ね合せ像のデータ
を複数のフレームメモリに各別に記憶し、複数のフレー
ムメモリに対する表示の開始フレーム及び終了フレーム
の内の少なくとも一方を指定するとともに、指定フレー
ムに基づく開始フレーム及び終了フレーム間の上記フレ
ームメモリに記憶されている血流重ね合せ像を順次表示
するようにした。これらの機能を用いることにより、オ
ペレータは必要に応じて重ね合わせ枚数の異なるアンギ
オ像を自在に表示させながら観察できるから、血管の走
行状態を3次元的に的確且つ迅速に認識できることとな
り、再診断なども殆ど不要になり、スループットの向上
は勿論のこと、操作労力も著しく軽減されるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る、カラー・アンギオシステムを
搭載した超音波診断装置の第1実施例を示すブロック
図。
【図2】第1実施例におけるアンギオ像の投影範囲と時
相との関係を説明する図。
【図3】第1実施例の変形例おけるアンギオ像の投影範
囲と時相との関係を説明する図。
【図4】この発明の超音波診断装置に係る第2実施例を
示すデータ処理部のブロック図。
【図5】この発明の超音波診断装置に係る第3実施例を
示すデータ処理部のブロック図。
【図6】従来例に係る超音波診断装置のデータ処理部の
部分ブロック図。
【図7】同図(a)は3次元診断部位の説明図であり、
(b)はアンギオ像作成過程を説明する説明図。
【図8】従来のアンギオ像の一例を示す図。
【符号の説明】
4 データ処理部 10 制御部 11 フレームメモリ 12 RGB変換器 13 マルチプレクサ 14 メモリ部 141 〜14n フレームメモリ 15 アンギオ像作成回路 16 入力器 17 D/A変換器 18 表示器 20 アンギオ像作成回路 21、23 マルチプレクサ 221 〜22n フレームメモリ 24 判定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元診断部位の投影方向に対向する走
    査断面に並行な複数の走査断面から得た複数枚の血流像
    をフレーム毎に重ね合せ、この重ね合せ像をアンギオ像
    として表示するようにした超音波診断装置において、複
    数のフレームメモリを有し且つこのフレームメモリに上
    記複数枚の血流像のデータを各別に記憶する記憶手段
    と、上記血流像の重ね合せの開始フレーム及び終了フレ
    ームの内の少なくとも一方を指定する指定手段と、この
    指定手段により指定されたフレームに基づく開始フレー
    ム及び終了フレーム間の血流像のデータを重ね合せる重
    ね合せ手段と、この重ね合せ手段により重ね合わされた
    血流像を表示する表示手段とを設けたことを特徴とする
    超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記重ね合せ位置指定手段は、前記開始
    フレーム及び終了フレームの内の少なくとも一方の位置
    を手動で指定可能な入力器を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記重ね合せ位置指定手段は、前記開始
    フレーム及び終了フレームの内の少なくとも一方の位置
    を一定時間毎に自動的に変化させる機構を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記投影方向は、前記3次元診断部位の
    任意の複数の方向である請求項1記載の超音波診断装
    置。
  5. 【請求項5】 3次元診断部位の投影方向に対向する走
    査断面に並行な複数の走査断面から得た複数枚の血流像
    をフレーム毎に重ね合せ、この重ね合せ像をアンギオ像
    として表示するようにした超音波診断装置において、上
    記複数枚の血流像を用いて時相毎に異なる複数の血流重
    ね合せ像を作成する重ね合せ像作成手段と、この重ね合
    せ像作成手段により作成された複数の血流重ね合せ像の
    データを複数のフレームメモリに各別に記憶する記憶手
    段、上記複数のフレームメモリに対する表示の開始フレ
    ーム及び終了フレームの内の少なくとも一方を指定する
    指定手段と、この指定手段により指定されたフレームに
    基づく開始フレーム及び終了フレーム間の上記フレーム
    メモリに記憶されている血流重ね合せ像を順次表示する
    表示手段とを設けたことを特徴とする超音波診断装置。
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