JPH07204177A - Mriフロントエンド装置およびその動作方法 - Google Patents

Mriフロントエンド装置およびその動作方法

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JPH07204177A
JPH07204177A JP6253745A JP25374594A JPH07204177A JP H07204177 A JPH07204177 A JP H07204177A JP 6253745 A JP6253745 A JP 6253745A JP 25374594 A JP25374594 A JP 25374594A JP H07204177 A JPH07204177 A JP H07204177A
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coil
signal
tuning
coils
controller
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JP6253745A
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Mitsuaki Arakawa
アラカワ ミツアキ
Hsu Chang
チャング スー
Heteren John Van
ヴァンヘターレン ジョン
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University of California
Original Assignee
University of California
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MRI装置において、各種RFコイルをいち
いち付け替えることなく、複数のRFコイルを付けたま
まで、所望のイメージング動作を行う。 【構成】 MRI装置のRFユニットとRFコイルの間
を繋ぐRFフロントエンドに、複数のコイル取り付けポ
ートを設けて種々のRFコイルを接続するとともに、信
号伝送路を選択するコントローラを設けて所望のパスの
みを選択作動させることにより、必要なコイルのみを作
動状態にする。さらに、コイルにはデチューン回路を接
続しておき、フロントエンドに接続されたままの不使用
のコイルが作動中のコイルに無用な影響を及ぼさないよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
に関し、特に磁気共鳴イメージング(MRI)システム
のフロントエンドの作動方法及びその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング(MRI)では、
イメージングを行う被検体(例えば患者であるヒト)に
RFコイル構造を経て所定の周波数(ある種の装置では
例えば約15MHzである)のRF信号の送信が行われ
る。短時間が経過した後、ラジオ周波数のNMR応答が
同一または類似の構造のRFコイルによって受信され
る。当業者には承知されているように、そのようなRF
応答からイメージング情報を創り出すことが可能とな
る。
【0003】MRIシステムのRF部分は一般的には、
RFユニットとRFコイル、そしてRF「フロントエン
ド」から構成される。RFコイルとRFフロントエンド
は、シールドルーム(例えばガントリールーム(a gantr
y room))に収納されている。イメージングを行う被検
体はシールドルームの内部にあるRFコイルの中あるい
はその近くに位置づけられ、これに対してMRIシステ
ムのオペレーターはシールドルームの外側に配置され
る。
【0004】RFユニットは、イメージングを行う被検
体に送信されたRF信号の発生と、その被検体から返送
されるMRI信号を処理の両方を行う。MRIシステム
に用いられるRFコイルは通常は導電体(例えば銅)か
らなり、それは適切な幾何学的形状をとっており、選択
された人体の「イメージング領域」部分に結合できるよ
うになっている。さらにRFコイルは、それ自身の独特
のマッチング回路を備えている。
【0005】RFユニットはRFフロントエンドによっ
てRFコイルに接続されている。MRIシステムのRF
フロントエンドは一般的には、送信や受信を行うための
一個ないしは複数個のチャンネルを備えている。
【0006】歴史的な技術では、唯一のコイルだけがフ
ロンドエンドのそれぞれのチャンネルに、ある瞬間にお
いて取り付けられうるかあるいは取り付けられたままに
されうる。例えば、従来技術の形態では単一の送信用
(Tx用)コイルが送信チャンネルに連結されていて、
単一の受信用(Rx用)コイルが受信チャンネルに連結
されている。もう一つの従来技術の形態においては、単
一の送信/受信コイルが送信チャンネルに取り付けられ
ていて、またRx用のコイルが受信チャンネルに取り付
けられている。従来技術によるRFフロントエンドは、
送信チャンネルにクォドラチャ送信コイルが接続するこ
とは許容しないが、受信チャンネルにクォドラチャTx
用コイルを接続させることは可能にしている。
【0007】MRI応用の初期の段階では、コイルのタ
イプは非常に少なく、例えば非−QD(非−クォドラチ
ャ)ヘッドコイルや非QDボディーコイル、また数個の
表面コイルしかなかった。その後現在に至るまで技術者
は、多数のコイルのなかから所望のものをRFフロント
エンドに取り付けるためにはシールドルームに入らなく
てはならなかった。例えば、ヘッドコイルを用いたイメ
ージング及びそれに続くボディーコイルを用いたイメー
ジングを必要とする患者に対してスキャニングを行うの
であれば、技術者は、ヘッドコイルを用いたイメージン
グが終わった後でそのヘッドコイルをRFフロントエン
ドから切り離してからボディーコイルに接続する目的で
シールドルームに入らなくてはならない。
【0008】MRI技術が改良されて来るにつれて更に
多くのタイプのコイルが開発されてきており、その中に
は診断能力の改善を図った、より各人体部位用のコイル
が含まれている。コイルの形状は急激に増えてきてお
り、そのことはある部分では少なくとも「フィリングフ
ァクター」(即ち、Rxコイルの内側を占める患者の占
有容積の、全Rxコイルの占有容積に対する比)がRx
コイルの信号対雑音比(SNR)に影響を与えるという
事実に起因している。
【0009】上述したようにイメージング情報は、RF
コイル構造を経て受け取られたNMR RF応答から供
給される。このようなイメージングの質に影響を与える
ひとつの重要な制限ファクターは、検出や処理が行われ
る必要のあるRF応答の達成できる信号対雑音比(SN
R)である。RFコイルのインピーダンスはマッチング
回路を用い、低ノイズのプリアンプが必要とする最適の
インピーダンスに変換される。
【0010】RFコイル構造(このコイル構造は、「R
Fコイルアセンブリ」、また「アプリケータ」として知
られている)は、静磁場用磁石(例えば極低温磁石)あ
るいは負荷インピーダンスが広範囲にわたって変化しう
る(たとえば、イメージングを行う被検体の大きさや構
成成分に応じて変化し、そのためRFコイルにカップリ
ングする)傾斜磁場用のコイル構造内に収容されてい
る。MRI信号処置回路(例えばRFユニット内にあ
る)はRF送信/受信回路を含んでおり、それはRFコ
イルからは離れたところに位置していて、送信ラインに
よってそこに連結される。信号対雑音比(SN比)が最
適化されるのは、RFコイル/アプリケータが共鳴し、
そのコイル/アプリケータにおいて見られるインピーダ
ンス(例えば「負荷インピーダンス」)が、そのコイル
/アプリケータをMRI処理装置に連結する複合共役送
信ラインインピーダンスに「マッチング」、即ち等しく
なる場合である。
【0011】コイル/アプリケータの負荷インピーダン
スは、イメージングを行うものの大きさや材料成分に応
じてかなり大きく変化する。過去においては、イメージ
ングを行う被検体が変わるごとにRFコイル(即ち、コ
イル部に局在しているRFチューニング/マッチング回
路)に対する内部インピーダンスの煩わしい調整を行う
ことにより、満足な性能(好ましいSN比)が得られる
ように努力がなされていた。
【0012】この特許出願とともに譲渡されているHarr
isonによる米国特許明細書第4,827,219号に
は、なおこの明細書の記載は参照文献としてここに組み
入れられているが、MRI RFコイルインピーダンス
をマッチングするためのリモートチューニングネットワ
ークが開示されている。そのリモートチューニングネッ
トワークは、RFコイルアセンブリと、リモートチュー
ニングネットワークを備えたRFコイルアセンブリを内
部連結しているRF送信ラインと、RF処理回路との間
でRF送信条件のマッチングを達成するために二つの調
整可能なインピーダンスを含んでいる。そのリモートチ
ューニングネットワークは、例えばVSWR(電圧定在
波比)3:1におけるマッチングされたRFインピーダ
ンスを達成する可能性がある。
【0013】更に都合がよいことに、例えば米国特許明
細書第4,827,219号に記載されているようなリ
モートチューニングユニット(RTUs)は低コストで
提供されている。しかしながらそのリモートチューニン
グユニットは複雑な伝達機能を有しているため、通常は
ハイパワーRFコイルを素早くチューニングすることは
ない。このRTUsは従来のコンピュータ制御のチュー
ニングアルゴリズムを用いてチューニングが行われてい
るが、それはコイルをチューニングするために30秒あ
るいはそれ以上のも時間を必要とする可能性がある。こ
れらの従来のコンピュータ制御チューニングアルゴリズ
ムは、「ハント アンド ペック(キーボードの打ち
方)」アプローチを用いることにより、コイルから反射
されてくる信号(例えば、「反射信号」)の大きさを最
小にすることができる。
【0014】このように、手動でコイルを取り付けたり
取り外したり、手動で患者の位置を変えたりする目的で
シールドルームに繰り返し入らなくてはならないような
面倒のある従来技術のプラクティスは、従来技術の「ハ
ント アンド ペック」チューニングアプローチと同
様、多大な時間がかかる。実際のイメージング時間は、
コイルが患者に負荷を与えている時間のうちのほんのわ
ずかな時間にすぎない。チューニング動作やコイルを手
動による接続/切り離しを行うのに費やされる非−イメ
ージングのための時間は、高価なMRI装置の有効利用
を大きく妨げるものであり、不安な思いに満ちている患
者の気持ちを更に悪化させてしまう傾向が生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異なるタイ
プのマッチング回路を備えたRFコイルなどの複数個の
RFコイルの取り付けを、限られた時間で容易に行うこ
とができるようなMRIシステムのRFフロントエンド
を提供する。ここに含まれる新規なフロントエンドは、
診断情報などの集積を容易にする。ある場合ではこのフ
ロントエンドは、MRIシステムに用いられるRFコイ
ルのチューニングを高速化したり効果的にしたりするこ
とによって容易化される。MRIシステムに用いられる
RFコイルのチューニングの効率的ないし正確な較正も
行うことができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】磁気共鳴イメージング
(MRI)システムに用いられるフロントエンドはRF
信号あるいはチューニング信号が選択的に伝送される複
数のコイル取り付けポートを有しており、動作中にコイ
ルがその複数ポートのそれぞれに取り付けられたままに
できるフロントエンドである。信号伝送コントローラ
は、RF信号あるいはチューニング信号をどのポートに
RF信号を伝送するかを選択する。
【0017】RFフロントエンドユニットは、リレース
イッチボードアセンブリ即ちRSBとしても知られてい
る。RFフロントエンドのそれぞれのポートは、異なる
RFコイルあるいはRFコイルコンビネーションに取り
付けられている。チューニング動作やイメージング動作
は、順次複数のコイルついて実行され、RFフロントエ
ンドから切り離される必要のあるコイルはない。信号伝
送コントローラは選択的に、RF信号(RFユニットよ
り発生する)あるいはチューニング信号(チューニング
コントローラより発生する)を、選択されたコイル専用
の単一の信号パスを通ってその選択されたコイルへと供
給する。作動状態に選択されなかったコイルはデチュー
ンされる。
【0018】RFフトンロエンドは、異なるタイプのマ
ッチング回路を備えているコイルの取り付けを同時に行
う。例えば、第1番目のコイルポートはハイパワーコイ
ルに取り付けられ、第2番目のコイルポートはバラクタ
−チューニングコイルに取り付けられ、また第3番目の
コイルポートはマルチプルコイルアセンブリ(MCA)
に取り付けられる。
【0019】本発明のフロントエンドユニット(RS
B)は、複数コイルのコイルポートのそれぞれに対応す
る専用のイメージング信号パスを提供するものであっ
て、コイルポートをRFイメージングユニットに選択的
に連結することができる。この点に関して説明すると、
イメージング動作を行っている間、RFユニットは第1
番目のRFコイルへの第1番目のイメージング信号パス
の接続、あるいは第2番目のRFコイルへの第2番目の
イメージング信号パスの接続、以下同様にいずれかの接
続がなされる。それぞれのコイルのイメージング信号パ
スは、他のイメージング信号パスとは同一でない少なく
ともいくつかの信号パスセグメントを有している。この
イメージング信号パスにはリレー及びスイッチが用いら
れている。
【0020】信号伝送コントローラは、複数のコイルポ
ートのうちから選択されたひとつのコイルポートを、R
Fイメージングユニットあるいはチューニングコントロ
ーラに、その選択されたコイルポートの専用の信号パス
と対応するリレーを介して接続させる。
【0021】コイルポートに加えて、フロントエンドユ
ニット(RSB)はフロントエンドユニットをチューニ
ング制御手段に接続するためのチューニングポートを備
えている。このチューニング制御手段は、チューニング
動作を行っている間、RFコイルの一つから反射される
信号の大きさが所定の値以下であることを検出する。し
たがってフロントエンドユニットは更に、複数個のコイ
ルポートのそれぞれに対応する専用の反射信号パスを有
している。あるコイルポートに対する信号パスは、チュ
ーニング動作を行っている間、その専用の反射信号パス
に沿ったチューニングポートに選択的に接続することが
できる。信号伝送コントローラは、複数個のコイルポー
トのうちから選択された一つのコイルポートを、その選
択されたコイルポートの反射信号パスを経てチューニン
グ制御手段に接続する。
【0022】反射信号パスのそれぞれはさらに、市販の
復調器を備えている。これに加えてチューニングスイッ
チ手段は、RFコイルの一つの選択されたコイルからチ
ューニング制御手段に反射信号を導く目的で用いられ
る。
【0023】この動作方法によれば、イメージングモー
ドとコイルチューニングモード、それにテストあるいは
診断モードの間で選択がなされる。イメージングモード
においては、RF信号がイメージングを行うべき被検体
に対して適用するために発生する。複数のRFコイルの
うちの一つがイメージングを行うべき被検体から返送さ
れてくるMRI信号を受信することができるように選択
される。受信されたMRI信号はその後、選択されたR
FコイルからMRIイメージングユニットへとその選択
されたRFコイル専用のイメージング信号パスを通って
伝送される。
【0024】チューニングモードでは、RF信号がイメ
ージングを行うべき被検体に適用する目的で発生する。
複数のRFコイルのうちの一つのRFコイルが、イメー
ジングを行うべき被検体から返送されて来る反射信号を
受信することができるように選択される。その反射信号
はその後、その選択されたRFコイルからチューニング
制御ユニットへと、その選択されたRFコイルに専用の
反射信号パスを通って伝送される。
【0025】テストあるいは診断モードでは、第1コイ
ルにチューニング信号を与えることによって、ただしそ
の第1コイルからの小さな反射MRI信号は無視されて
いるのであるが、それによって分離度が測定される。こ
れに対して、第2コイルによって受信される信号(第1
コイルにチューニング信号を与えたことによって結果的
に生じる信号)を測定することによって、コイル(ある
いはチャンネル)の分離度が検出できる。
【0026】
【実施例】本発明の前記ならびにその他の目的、特徴お
よび利点は、添付図面に示した好ましい実施例について
の下記の詳細な記載から明らかになるであろう。同添付
図面において、同一の符号は種々の図面を通して同一の
部分を示す。これらの図面は必ずしも一定の縮尺ではな
く、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【0027】図1には磁気共鳴イメージング(MRI)
システム20が示されており、このシステム20は、R
Fコイルアセンブリ22と、B0、Bx、By、Bzを生成
するための通常のバックグランドの(例えば極低温の)
磁石及び傾斜磁場コイル(「磁石/コイル」)アセンブ
リ23とを有している。このMRIシステムは更に、R
Fユニット(「RFU」)24と、リモートチューニン
グネットワーク(即ち、「RTU」)26を備えたRF
フロントエンド(RFFE)25と、イメージングシー
ケンスコントローラ28と、コイル及びRFFEコント
ローラ(CRC)30と、ホストコンピュータ即ちホス
トコントローラ31を備えている。以後説明するよう
に、RFフロントエンド25は、リレー及びスイッチア
センブリ(リレー及びスイッチアセンブリは即ち「RS
B」としても知られている)32を含んでいる。
【0028】磁石/コイルアセンブリ23、RFFEコ
イルアセンブリ22、RFフロントエンド25、それに
コイル及びRFFEコントローラ30は、典型的にはシ
ステム20の他の部分から離れた位置(例えばRFシー
ルドルーム33)に配設されている。後述するように、
RFフロントエンド25はRFコイルアセンブリ22を
RFU24と連結している。シーケンスコントローラ2
8は、なかんずく傾斜パワー供給装置23Aに接続され
ており、通常のMRIプロセスにおいて行われるよう
に、傾斜磁場パルスGx、Gy、Gz をコントロールでき
るようになっている。
【0029】CRC30は、ケーブル30Aを介して以
下に説明する様式でコイルアセンブリ22にあるコイル
のうちの一つに連結されている。CRC30はまた、リ
レーバス30B及びバス30CによってRFフロントエ
ンド25に接続されている。この両者のバスについては
次に説明を行う。RFユニット(RFU)24は、シー
ケンスコントローラ28の制御のもとで利用されて、送
信(Tx)パルスシーケンス(ケーブル34で搬送され
る)とケーブル36上のチューニング信号(「CWチュ
ーニング信号」)の両方を発生する。それに加えてRF
U24は、ケーブル37にて返送されるMRI信号を受
信する。
【0030】ホストコンピュータ31は、入力装置31
A(例えばキーボード)からの入力を受け取るために接
続されている。この入力装置31Aは、なかんずくMR
Iシステム20がイメージングモードとチューニングモ
ード、あるいはテスティングモードにおいて作動してい
るのかどうかをオペレータが認識出来るようにしてい
る。更に以下に説明するように、MRIシステム20は
調節ができるようにアセンブリ22の中に複数個のRF
コイルを有しており、二つのチャンネル(例えばクォド
ラチャのI及びQチャンネル)を持ついくつかのコイル
を備えているため、オペレータは入力装置30Aを用い
ることで、どのイメージング、チューニング、あるいは
テスティングにコイルが利用されているかを明らかにす
ることができる。ある実施例においては分離した入力装
置をコントローラ30に用いることができ、それによっ
てチューニングの選択(あるいはコイルの特定)情報が
コントローラ30に直接的にインプットされる。
【0031】イメージングモードの場合では、ケーブル
34に供給されたTx送信パルスは、イメージングを行
うベき被検者、例えば患者に装着されたRFコイルアセ
ンブリ22に、RSB32を経て最終的に供給される。
短時間経過した後に、RFコイルアセンブリ22によっ
て患者から受信したNMR RF信号(以後「返送MR
I信号」あるいは「返送RF信号」として知られてい
る)はRSB32を通過し、ケーブル37を経てRFU
24内にあるRF処理回路へと返送され、そこからイメ
ージング情報を導き出すために最終的には用いられる。
例えばハイパワーコイルのうようないくつかのコイルに
ついては、Tx送信パルス及び返送されたMRI RF
信号もRTU26を通って伝送される。
【0032】チューニングモードの場合では、ケーブル
36に供給されたCW(連続波)信号は、最終的にはR
Fコイルアセンブリ22内のコイルにRSB32を経て
供給される。イメージングを行うべき被検体によって負
荷がかけられているコイルから反射された信号はRSB
32に戻されてからコントローラ30に供給される。イ
メージングモードで行われたのと同様に、いくつかのコ
イル(例えばハイパワーコイル)については、出る信号
も戻って来る信号もRTU26を通って伝送される。
【0033】RFコイルアセンブリに設けられたあるタ
イプのコイル(例えばハイパワーコイルやバラクタ−チ
ューニングコイル)のチューニングやテスティングにつ
いては、本発明によればかなり簡便化を図ることができ
る。RFコイルアセンブリ22に設けられたRFコイル
は、反射信号の大きさ(|K|によって表される)が所
定の値(例えば入射RF信号の0.05倍)以下である
場合にはチューニングが行なわれることが考慮される。
【0034】以下に説明するように、本発明におけるハ
イパワーコイルは通常は、リモートチューニングユニッ
ト(「RTU」)26を用いてチューニングされる。リ
モートチューニングユニットは二個のチャンネルを備え
ており、そのそれぞれのチャンネルは二個の可調インピ
ーダンス(例えば可調キャパシタ)を有している。可調
インピーダンスは、コントローラ30によって初期段階
では粗にチューニングされ、その後必要であれば微チュ
ーニングが行われる。
【0035】バラクタ−チューニングコイルのチューニ
ングでは、二個のバラクタダイオードキャパシタCs及
びCpについてのバイアス電圧を調整が、コイルにケー
ブルを通って送られる単一周波数のRTU信号に対して
反射信号の大きさが最小になるように行われる。バラク
タ−チューニングコイルのチューニングにおいてコント
ローラは、バラクタ−コイルチューンの開始点を選択
し、かつその開始点における反射信号の大きさを得てい
る。一旦開始点が得られると、そのコントローラは回帰
二分サーチ動作を実行してそのチューニングポイントを
捜し当てる。この回帰二分サーチは、チューニングポイ
ントを目指して導かれた候補地点として「直前の」点を
戻す。そのチューニングポイントを捜し当てるための最
終的な試み及びダブルチェックを行う際、星状の動作に
てコントローラが、二分サーチによって戻された地点の
回りで星状あるいはアステリスク状(*)パターンでも
ってそのポイントおける反射信号の大きさを測定し、そ
のパターンで最小の反射を得るようなポイントがチュー
ニングポイントである。
【0036】MRIシステム20の構造についての更な
る詳細な説明は、コイルチューニング動作の説明の前提
として後で行う。ハイパワーコイルに対する粗チューニ
ング動作及び微チューニング動作の説明がなされた後
で、この発明にかかる較正動作の検討が行われる。この
較正動作の検討を行うことで、実質的に詳しく述べられ
ている反射測定についてと訂正動作についての理解が容
易になる。
【0037】構造: RFコイルアセンブリ RFコイルアセンブリ22は、図示されていないケーブ
ルリトラクタと、複数個の潜在的互換性のあるRFコイ
ル22B、22C、22D及びマルチコイルアセンブリ
(MCA)22Eのうち可能であれば一個あるいはそれ
以上のコイルを備えている。このコイル22B−22C
は通常はハイパワーコイル(送信専用のコイル及び送信
/受信のデュアルコイルのいずれか)であり、その信号
は、RTU26を通って伝送され、また本発明によれば
リモート部でチューニングが行われる。コイル22及び
コイル22Cは、通常はクォドラチャの検出用コイルで
あり、それは最小のコイル間結合を持つ互いに直交する
I及びQコイルを有している。
【0038】コイル22Dは比較的低いパワーであっ
て、バラクタチューニング受信専用のコイルであり、そ
の信号はRTU26をバイパスする。ここにはその点の
説明を特には記述していないが、コイル22Dもクォド
ラチャ検出コイルであり、したがって一本か二本のRF
ケーブル(図1及び図2いは二本のケーブルが示されて
いる。)を備えている。図1のバラクタチューニングコ
イル22Dは、二本のケーブルを備えたディアルTMJ
(側顎下顎骨関節(TemporoMandibular Joint))コイル
として示されている。以下に説明するように、例えば2
2Dのようなコイル(二本のケーブルによって連結され
ている単一のODバラクタ−チューニングコイルを備え
ている)の代わりに二つの別個のバラクタコイル(例え
ば関節、脊椎、あるいは単一のTMJコイル)を適用す
ることも可能である。
【0039】図28には、他の特徴の中に、二つのバラ
クタ−チューニングRFコイル22Dについての例示が
含まれており、それにより、例示的なバラクタ−チュー
ニングRFコイルの簡単な概略図が示されている。それ
ぞれのバラクタ−チューニングコイルはバラクタ38s
及び38pを備えており、各々のバラクタは固定されか
つ可調性のキャパシタンスの組合せを有している。バラ
クタ38s及び38pい設けられた可調キャパシタンス
は、ここではそれぞれキャパシタンスCs及びCpとし
て示されている。15MHzの表面コイルについては、
14.95MHzの共振周波数及びQ=600に対応す
る値を持つ代表的な表面コイルは、次のような値をと
る。即ち、Cs=9.9pF; Cp=23.6pF;
CpFixed=243pF; R=0.064Ω;
L=0.41μH。
【0040】図2に示されているように、それぞれのコ
イル22B−22Eが一本ないしそれ以上の本数のRF
ケーブル40によってRSB32に取り付けられる。コ
イル22B−22Cは、二本のRFケーブル40−I
(「In相」ケーブル)及びそれに取り付けられる40
−Q(「クォドラチャ」ケーブル)を備えている。この
点に関しては、コイル22Bはケーブル40B−Iおよ
び40B−Qとともに示されている。コイル22Dは、
二本のケーブル40D−1及び40D−2によってRS
B32に取り付けられており、これに対してマルチコイ
ルアセンブリ(MCA)22Eは、単一のコイル40E
によってRSB32に取り付けられているものとして示
されている。ここで用いられている「送信ライン」とい
う用語はケーブルを含んでおり、そのケーブルとして
は、例えばケーブル40及び62に示されているような
タイプの同軸ケーブルを含んでいる。
【0041】マルチコイルアセンブリ(MCA)22E
の一実施例が図35に示されており、これに対してもう
一つの実施例22E’が図28に示されている。いずれ
の実施例においても、このマルチコイルアセンブリは、
典型的にはRTU26をバイパスしている。
【0042】図35に示されたマルチコイルアセンブリ
22Eには、5個のRFコイル41A−41Eが含まれ
ている。それぞれのコイル41は平行でそれらを横切る
ように連結されたキャパシタンスを備えていて、RFス
イッチ及びコンバイナ42にプリアンプを通して接続さ
れている。コントローラ30から出ているライン30A
に供給される信号のコントロールのもとで、RFスイッ
チ及びコンバイナ42は典型的には、一つの選択された
コイル41から増幅回路を通ってRSB32に入る。増
幅回路は、図35に示されているように低ノイズのプリ
アンプ43を備えており、それはアンプバイパススイッ
チ44A及び44Bによって選択的にバイパスされる。
バイパススイッチ44A及び44Bは、コントローラ3
0からバイパスコントロールライン45に供給された信
号によってコントロールされる。
【0043】図28に示されているマルチコイルアセン
ブリ22E’も同様に、複数コイルのRFコイル41
A’−41E’を備えている。それぞれのコイル41を
またいでダイオードが連結されていて、そのダイオード
は次に説明するように、デチューニングプロセスにて用
いることができる。
【0044】構造: スイッチアセンブリ 図2に示されているように、RSB32(リレー及びス
イッチボードとしても知られている)は複数個のコイル
ポート48を備えており、そこにはケーブル40が取り
付けられている。即ち、リモートチューニングユニット
(RTU)26に接続するための複数のコイルポート4
6、I/Q復調器50、復調器50のための電力源5
2、信号コンディショニングアンドルーティングネット
ワーク54(主としてハイブリッド、低ノイズアンプ、
送信/受信スイッチ、及びスプリッタからなる)、指向
性カプラ56、及びリレーのネットワークである。信号
コンディショニングアンドルーティングネットワーク5
4については、図26を参照して更に詳細な説明が行わ
れる。この復調器50については、図27を参照して以
下に更に詳細な説明が行われる。
【0045】次に記載されているようにRSB32は、
他にもいろいろあるが、異なるタイプのマッチング回路
を有するRFコイルのチューニングを容易に行う。チュ
ーニングオペレーション自体は、Van Heteren et al.に
よって別途出願されている米国特許出願番号 08/
(代理人の整理番号:89−197)が付与され、発明
の名称「MRI RFコイルをチューニングするための
方法及び装置」と題された出願に記載されている。な
お、この出願の内容は参照文献としてここに組み入れら
れる。
【0046】RSB32に含まれているRF同軸リレー
素子は、それぞれ「K」で始まる符号が付与されてい
て、次に列挙するような番号を持っている。K101、
K110、K111、K112、K113、K115、
K116、K117、K119、K120、及びK12
1。RSB32に設けられた他のリレーは、信号コンデ
ィショニングアンドルーティングネットワーク54と下
記に説明するごとく接続されている。ここで次に述べる
ように、RSBリレー(信号コンディショニングアンド
ルーティングネットワーク54に含まれている)は、R
FU24あるいは(指向性カプラ56及びI/Q復調器
50を通して)CRC30のいずれかを用いて、CRC
30から選択的に介在接続するアセンブリ22に設けら
れた種々のコイルへのバス30Bに供給される信号によ
ってコントロール即ち作動(即ち、オン及びオフ)され
る。図2及び図26は、RSB32がオフ状態になって
いる場合のリレーネットワークにおけるそれぞれのリレ
ーを示している。
【0047】上記に関していうと、イメージングモード
を行う目的でRSB32のそれぞれのコイルポート46
は、専用のイメージング信号パスによってRFU24に
接続されている。このイメージング信号パスはパスセグ
メントから構成されている。ここに用いられているよう
にパスセグメントは、RSB32(信号コンディショニ
ングアンドルーティングネットワーク54を備えてい
る)の二つの素子(例えばリレー、スイッチ、コンビ
ナ、スプリッタ)と、二つの素子を接続するための手段
(例えば導電線あるいは他のルーティングネットワーク
54)とを備えている。図2及び図26において示され
ているように、RFU24への同一のイメージング信号
パスによって接続されているような二つのポート46は
ない。言い替えると、それぞれのポート46に対するイ
メージング信号パスは、少なくともいくつかのパスセグ
メントを備えており、そしてそれらのパスセグメントは
他の信号パスと共通ではない。
【0048】同様に、チューニングを行う目的では、R
SB32のそれぞれのコイルポート46は、専用の反射
信号パスによってCRC30へI/Q復調器50を経て
接続されている。図2に示されているように、RSB3
2を通ってCRC30へ入る同一の反射信号パスによっ
て接続されるような二つのコイルポート46はない。こ
のI/Q復調器50は、全ての反射信号パスに共通であ
る。
【0049】CRC30はシーケンスコントローラ28
とともに(なお、ここではまとめて接続コントロール手
段とも称されている)、接続手段(RSB32を含んで
いる)をコントロールしている。ハイパワーコイルが用
いられている場合、信号はRTU26及びRSB32を
通ってCRC30あるいはRFU24のいずれかに伝送
される。図1には、リレーコントロールライン30Bに
よってCRC30が、RSB32に含まれている複数の
RSBリレーに接続されていることが示されている。
【0050】図2に示されているように、RSBポート
46B−46Eは、それぞれケーブル40N−40Eを
経てRSB32をコイル22B−22Eとインターフェ
ースで接続するために用いられている。図7と関連する
図2に示されているようにRSBポート48A−48D
は、ケーブル62A−62Dを経てRSB32をRTU
26にインターフェースで接続するために設けられてい
る。ここで用いられているように、「送信ライン」とい
う用語はケーブルを含んでおり、そのケーブルにはケー
ブル40及び62に示されているようなタイプの同軸の
RFケーブルも含まれる。
【0051】上記に記載したように、図示されているよ
うなMRIシステム20の形態では、コイル22B及び
22Cとしてハイパワーコイルを用いることができる。
それぞれのコイル22B、22Cは、同相(I相)及び
直交相(Q相)ケーブルの両方によってRSB32に接
続されている。このために、コイルポート46B及び4
6Cはそれぞれ、「同相イン」即ち「Iイン」ポート4
8DにリレーK115を用いて接続することのできる
「A」ピン即ち「A」チャンネルを有しており、また同
様に、「直交相イン」即ち「Qイン」ポート48Bにリ
レーK115を経て接続することのできる「B」ピン即
ち「B」チャンネルを有している。この「直交相アウ
ト」即ち「Qアウト」ポート48Cは、イメージング
(即ちスキャニング)のためのネットワーク54かある
いはチューニングのためのI/Q復調器50の「チュー
ン信号イン」ピン(指向性カプラ56によるリレーK1
1、K112あるいはリレーK122、K113を経
る)かのいずれかに、リレーK117によって接続する
ことができる。同様に、「同相アウト」即ち「Iアウ
ト」ポート48Aは、リレーK116によってネットワ
ーク54へかあるいはI/Q復調器50の「チューン信
号イン」ピンへ(リレーK111等を経る)かのいずれ
かに接続することができる。
【0052】ポート46Dの「A」及び「B」ピン即ち
チャンネルは、それぞれケーブル40D−1及び40D
−2に取り付けられている。図示されている実施例にお
いては、ケーブル40D−1及び40D−2の一つが今
度はバラクタチューニングコイル22Dに取り付けられ
る。ケーブル40D−及び40D−2は同じコイル(Q
D RXあるいはデュアルのTMJコイル)に取り付け
られている両方に代わる。これと別の方法では、ケーブ
ル40D−1及び40D−2を、例えば関節のコイル、
脊椎のコイル、あるいは単一のTMJコイル等の別個の
単一−ケーブルバラクタコイルに取り付けることができ
る。リレーK101及びK119は、ポート46D(コ
イル22Dを用いてインターフェース接続している)を
ネットワーク54あるいはI/Q復調器50(上記に説
明したようにリレーK111等を経る)のいずれかに接
続するようになっている。
【0053】コイルは、図1及び図2に図示されている
のとは異なる形態でコイルポート46に取り付けてもよ
いことは自明である。例えば、異なるコイルをポート4
6B及び46Cに対するそれぞれのチャンネルに取り付
けることができる。後に記載した表2と表3には、ポー
トチャンネルに取り付けられているタイプの異なるコイ
ルごとに、それぞれのポートチャンネル(例えばクォド
ラチャコイルあるいは非−クォドラチャ単一コイル)に
対応する種々のリレーのセットが示されている。ポート
46B及び46Cに対する非−クォドラチャコイルを用
いる場合には、RTU26を、必要であればスイッチア
センブリポート48A及び48Dを接続することによっ
て、またスイッチアセンブリポート48C及び48Bを
接続することによって非接続にすることができる。
【0054】このリレーK111、K112及びK11
5はスイッチ手段を切り換えるようになっている。リレ
ーK111、K112及びK115のオン/オフが、ど
のコイルポート46B−46Dから反射信号がI/Q復
調器50に(または同様にCRC30に)指向するかを
決めている。
【0055】電力源52はチューニング動作の間、リレ
ーK121を経てI/Q復調器50に接続することがで
きるようになっているが、イメージング動作の間はそこ
からは切り離されている。
【0056】信号コンディショニングアンドルーティン
グネットワーク54は、RFU24に導かれているケー
ブル37へかあるいはI/Q復調器50の「チューン信
号イン」ピンへ(更にリレーK113を経ている)のい
ずれかに、リレーK110によって接続することができ
る。ケーブル37へのネットワーク54の接続はイメー
ジングを行っている間保たれている。I/Q復調器50
にネットワーク54を接続することによって、以下に説
明するように、コイルの分離度の測定が行えるようにな
り、それはQDコイル及びデュアルコイルの挙動をチェ
ックするための有用なツールとなる。
【0057】スイッチアセンブリ32は更に、基準信号
を復調するための手段も提供する。この点に関して説明
すると、I/Q復調器50の「基準信号アウト」即ち
「基準アウト」ピンは、リレーK120、K122、及
びK113を経てI/Q復調器50の「チューン信号イ
ン」ピンに接続することができる。
【0058】I/Q復調器50は、RFU24からのラ
イン36上の連続波(CW)チューン信号(「チューニ
ング信号」としても知られている)を受信する(受信は
ピン「指向性カプラ イン」これは「Dir Cpl
in」としても知られているが、このピンにて受信され
る)。I/Q復調器50は、「I−dc アウト」及び
「Q−dc アウト」とラベルされた二個のアウトプッ
トチャンネルあるいはアウトプットピンからなるアウト
プットポートを備えている。この「I−dcアウト」チ
ャンネルは、ケーブル70Aによってアナログディジタ
ルコンバータ(ADC)72の「I−dcイン」チャン
ネルに接続されており、また「Q−dcアウト」チャン
ネルは、ケーブル70Bによってアナログディジタルコ
ンバータ72の「Q−dcイン」チャンネルに接続され
ている。このアナログディジタルコンバータ72(まと
めて二個のADCコンバータという。)は、CRC30
(図27及び図37参照)に設けられている。
【0059】ここで読者が注意すべきことは、「クォド
ラチャ」あるいは「QD」という用語は、コイルと復調
器の両者の別の論点を論じる場合に上述のように用いら
れていることである。「クォドラチャ」あるいは「Q
D」という用語は、チューニング処理の次の二つの異な
る観点に対して用いられる。即ち、第1番目の観点は、
コイルの二つのチャンネルについてであり、第2番目の
観点はアナログからディジタルへの変換器72の二つの
チャンネルについてである。
【0060】構造: 信号コンディショニングアンドル
ーティングネットワーク 信号コンディショニングアンドルーティングネットワー
ク54(一般的には図2に示されている)は、リレース
イッチボード(RSB)32の一部を形成している。こ
の信号コンディショニングアンドルーティングネットワ
ーク54は、図26にて更に詳細に説明されている。そ
こには、送信/受信スイッチ74A及び74Bと、ピン
ダイオードスイッチ75と、ハイブリッドコンバイナ7
6、77、及び78と、送信スイッチ79(組み込み型
パワーセンサ)と、低ノイズアンプ80A及び80B、
及び複数のこの他のリレーが設けられている。このネッ
トワーク54に設けられている他のリレーとは、図26
に示されているように、リレーK102−K109、K
118、K140、及びK141である。図26には、
RSB32のネットワーク54に設けられたそれぞれの
リレーが、オフ状態になっている場合が示されている。
RSB32に設けられた他のリレーと同様に、ネットワ
ーク54に設けられたリレーは、ケーブル30Bから信
号を供給することによってCRC30でコントロールさ
れる。スイッチ74A、74B及びピンダイオードスイ
ッチ75は、最終的にはシーケンスコントローラ28に
よってコントロールされるが、CRC30を通って伝送
される(図37に示されているように)。
【0061】後述する説明から明らかなように、信号コ
ンディショニングアンドルーティングネットワーク54
の種々の素子は、イメージングのスイッチ手段として用
いられ、そしてイメージングを行うべき被検体で負荷さ
れているコイルから戻されたMRI RF信号を、選択
されたイメージング信号パスを通してRFU24に指向
させる目的でシーケンスコントローラ28に応答する。
【0062】図2に示されているように、信号コンディ
ショニングアンドルーティングネットワーク54は、ケ
ーブル34(このケーブル上のTx送信パルスは、RF
U24から供給される)及びリレーK110(このリレ
ーを通って入るRF信号は、RFU24に接続されるか
あるいはK113及びI/Q復調器50に接続されるか
のいずれかのケーブル37上に供給される)に接続され
ている。このネットワーク54もリレーK117及びK
116にそれぞれ接続されており(記号「V」及び
「W」で示されているように)、最終的にはハイパワー
コイル22C及び22Bに接続されている。更に、この
ネットワーク54は、リレーK101及びK119にそ
れぞれ接続されており(記号「T」及び「U」で示され
ているように)、最終的にはバラクタコイル22Dに接
続されている。このネットワーク54においてのRFU
24へ、または前述したリレーへのこれらの接続の詳細
については、ネットワーク54の内部接続とともに下述
する。
【0063】QDコイルから受信されたMRI RF信
号は、クォドラチャポーラリティリレーK105に伝送
され(リレーK104を経て)、そしてそこからハイブ
リッドコンバイナ77へと伝送される。ハイブリッドコ
ンバイナ77は、クォドラチャ信号を組み合わせるかす
なわち加えることによって、例えばイメージングに対し
て必要な単一の信号を作る。QDポーラリティリレーK
105の選択的作動によって、コイルの磁気の極性の反
転が達成される。
【0064】非−QD受信部を有するコイルから受信さ
れたMRI信号は、リレーK106に(リレーK104
を経て)伝送される。二個のチャンネルから得られた受
信信号が合算されるためには、受信信号がRFU24に
最終的に加えられる前に0度のハイブリッドコンバイナ
78で加算されるように、リレーK106がオフされ
る。信号が合算されないためには、両方のチャンネルか
ら得られる信号がピンダイオードスイッチ75に供給さ
れる(リレーK106のオンによって)。シーケンスコ
ントローラ28は、インプット装置31Aよりユーザー
がインプットした指令(例えば、あらかじめプログラム
されたシーケンスを含む)にしたがってなされるリアル
タイムのシーケンスコントロールにおいて、イメージン
グを行う目的でRFU24に適用するためにチャンネル
の一つを選択し、即ちチャンネルのトグルを行う。
【0065】信号コンディショニングアンドルーティン
グネットワーク54の前述した構造がここでは更に詳細
に説明されており、RFU24から出るTx送信パルス
ケーブル34がTxスイッチ79のRFパワーインプッ
ト端子に接続される。Tx送信パルスは、Txスイッチ
79のRFパワーアウトプット端子からリレーK118
に供給される。リレーK118がQDコイルをイメージ
ングするためにオンされると、Txパルスがハイブリッ
ドコンバイナ76のインプット端子のHYBRID I
Nに供給される。リレー118がオンされると、コンバ
イナ76の0度のアウトプット端子がリレー118の接
点に接続されるとともに、さらに送信/受信スイッチ7
4A(図26参照)の送信インプット端子(TX/A)
にも接続される。ハイブリッドコンバイナ76の−90
度のアウトプット端子は、送信/受信スイッチ74Bの
送信インプット端子(TX/B)に接続される。こうし
てリレー118がオンされるとハイブリッドコンバイナ
76は、2分の1のパワーで0度位相がシフトしたTx
送信パルスをスイッチ74Aに送り、また2分の1のパ
ワーで90度位相がシフトした送信パルスをスイッチ7
4Bに送る。これに対し、かりにリレー118がオフさ
れると(これは、イメージングが非−QDコイルを用い
て行われる場合である)、Tx送信パルスはハイブリッ
ドコンバイナ76をバイパスしてスイッチ74Aにのみ
供給される。
【0066】図26に示されたように、Tx/Rxスイ
ッチ74A及び74Bは最終的にはシーケンスコントロ
ーラ28によってコントロールされる。特に、シーケン
スコントローラ28はそれぞれのスイッチ74に設けら
れたピンダイオードにバイアス電圧を供給するための電
流ドライバに接続される(CRC30及びケーブル30
Cを通して)。シーケンスコントローラ28によってス
イッチ74に第1の値が供給されると、そのスイッチは
送信モードになる(前のパラグラフに記載したよう
に)。シーケンスコントローラ28がスイッチ74に第
2の値を供給すると、そのスイッチは受信モードになり
(次のパラグラフにおいて説明したように)、ここで受
信信号がアンプ80A、80Bに送られる。
【0067】スイッチ74Aのコイルインターフェース
端子(RX/A)はリレーK116に接続され(符号
「W」によって示されている)、さらに最終的にはコイ
ル22C及びコイル22Bのいずれかに接続される(リ
レーK115のコントロールのもとでRTU26を経
て)。上述したように送信モードスイッチ74Aは、コ
ンバイナ76から出てくる半分のパワーで0度位相がシ
フトしたTx送信パルスを受信し、そしてリレーK11
6にそれをアンプ80Aを経由せずにおくる。受信モー
ドでは、スイッチ74AがリレーK116からの信号を
受信し、それをアンプ80Aに送っており、従ってリレ
ーK118が用いられない。スイッチ74Aはこうして
「I相」の送信/受信スイッチとして機能する。
【0068】スイッチ74Bのコイルインターフェース
端子(RX/B)は、リレーK117(符号「V」で示
されている)にスイッチ74Aと同様の形態で接続され
ており、最終的にはコイル22C及びコイル22Dのい
ずれかに接続される(リレーK115のコントロールの
もとでRTU26を経ることによって)。上述したのと
同様に、送信モードスイッチ74Bは、コンバイナ76
から出て来る半分のパワーであって90度位相がシフト
したTx送信パルスを受信し、リレーK117にそれを
送る。従ってアンプ80Bは避けられている。受信モー
ドにおいては、スイッチ74BはリレーK117から信
号を受信し、それをアンプ80Bに送っている。従っ
て、ハイブリッドコンバイナ76を避けて通っている。
このようにスイッチ74Bは、「クォドラチャ相」の送
信/受信スイッチとして用いられている。
【0069】I−相の送信/受信スイッチ74Aにおけ
る受信アウトプット端子は、リレーK102の第1のイ
ンプット端子に接続される。またリレーK102の第2
のインプット端子は、リレーK101(符号「T」によ
って示されている)に接続される。リレーK102がオ
フにされた場合、スイッチ74Aから受信された信号は
リレーK102を通って伝送される。一方リレーK10
1から受信された信号(例えばバラクタコイル22Dか
ら出てくる)は、リレーK102を通って伝送される。
【0070】クォドラチャ送信/受信スイッチ74Bの
受信アウトプット端子は、リレーK103の第1端子に
接続される。リレーK102の第2のインプット端子
は、リレーK119(符号「U」によって示されてい
る)に接続されている。リレーK103がオフ状態にさ
れた場合、スイッチ74Bから受信された信号はリレー
K103を通って伝送される。これに対してリレーK1
19から受信された信号(例えばバラクタコイル22D
から出て来る)は、リレーK103を通って伝送され
る。
【0071】信号がリレーK102及びリレーK103
で受信されたいずれのものであっても、その受信された
信号は選択的にそれぞれ低ノイズアンプ(LNAs)8
0A、80Bに伝送され、続いてリレーK104に伝送
される。受信された信号がLNAs80A、80Bに伝
送されているかどうかにかかわりなく、バイパスリレー
K140及びK141がそれぞれオンされているかどう
かによって変化する。下記に説明するように、リレーK
140及びK141がオフしていることは、ダイナミッ
クレンジを改良するうえである場合においては役にた
つ。
【0072】リレーK104がオフされている場合(ク
ォドラチャ受け入れ型のコイルについて)、受信された
信号はQDポーラリティリレーK105に伝送され、そ
の後コンビネーションを行うためにハイブリッドコンバ
イナ77に伝送される。リレーK105をオンすること
によって、RSB32の利用が容易になる。この場合コ
イルの極性は逆転している。
【0073】上記に関し、リレーK104がオフにされ
ると、リレーK102及びリレーK103から出て来る
増幅された受信信号は、それぞれクォドラチャポーラリ
ティリレーK105の二個の端子に伝送される。リレー
105のアウトプット端子1C及び2Cは、ハイブリッ
ドコンバイナ77のそれぞれのインプット端子に接続さ
れる。コンバイナ77から出る組み合わされたアウトプ
ット信号は、リレーK108の1NC端子に供給され
る。リレーK108、K109、及びK110がオフに
された場合、入力する信号は、RFU24に入るMRI
RF信号としてケーブル37に供給される。リレーK
109のアウトプット信号はリレーK110に供給され
る信号であって、図2及び図26においては信号Zとし
て示されている。
【0074】リレーK104は、非−QD受信能力を持
つコイルについてオンされる。このような場合において
は、受信された信号は、クォドラチャポーラリティリレ
ーK105に入るというよりはむしろ、リレーK106
に伝送される。かりにリレーK106がオフにされる
と、両方のチャンネルより導出される信号は組み合わさ
れるべきであり、したがって両方のチャンネルから出て
くる受信信号は0度のハイブリッドコンバイナ78の異
なるインプット端子に伝送される。0度のハイブリッド
コンバイナ78はリレーK107に接続されている。リ
レーK108及びK108がオンにされた場合には、コ
ンバイナ78からのアウトプット信号はK107及びK
108を経てリレーK109へと伝送される。
【0075】かりにリレーK104及びリレーK106
の両方がオンにされた場合には、両方のチャンネルより
出る受信信号は、チャンネル選択性のPINダイオード
スイッチ75に伝送される。チャンネル選択性のピンダ
イオードスイッチ75は一回で一つのチャンネルが送信
し、二つのチャンネルが交互に送信するようにトグルす
ることができる。チャンネル選択性スイッチ75がオフ
状態にされると、チャンネルBから得られる信号はそこ
を通って送信される。チャンネル選択性スイッチ75が
オン状態にされると、チャンネルAから得られる信号が
そこを通って送信される。スイッチ75を通って送信さ
れた信号は、更にリレーK107へと伝送される。この
ように送信された信号は、リレーK107がオフ状態、
リレーK108がオン状態、そしてリレーK109及び
K110がオフ状態にされることによってRFU24に
供給することができる。
【0076】ライン「S」上のマルチコイルアセンブリ
(MCA)22Eから出る信号は、リレーK108がオ
フ状態、そしてリレーK109がオン状態になっている
場合に、リレーK108及びリレーK109を通って伝
送される(例えばケーブル37あるいは復調器50への
MRI RF信号として供給される場合)。
【0077】構造: I/Q復調器 RSB32のI/Q復調器は、図27に更に詳細に示さ
れている。特定するとI/Q復調器50は、スプリッタ
82及び83、低出力型90度コンバイナ84、ミキサ
ー85及び86、及びアンプ87−94から構成される
ものとして示されている。
【0078】復調器50がケーブル36に供給されてい
るチューニング信号(「CWチューン信号」)、リレー
K121から来るパワー信号、及びピンのチューン信号
でリレーK113から得られる信号を受信していること
は、図2の説明から思い出すことができるであろう。I
/Q復調器50は二個のアウトプットチャンネルあるい
はアウトプットピンを持っている。それらは「I−dc
Out」及び「Q−dc Out」としてラベルされ
ている。この「I−dc Out」チャンネルは、ケー
ブル70Aによってアナログからディジタルへのコンバ
ータ(ADC)72の「I−dc In」チャンネルに
接続されており、また「Q−dc Out」チャンネル
は、ケーブル70Bによってアナログからディジタルへ
のコンバータ(ADC)72の「Q−dc In」チャ
ンネルに接続されている。
【0079】ケーブル36上のチューニング信号(「C
Wチューン信号」)は復調器50に入り(「Dir C
pl In」)、そして反射信号を復調するためにミキ
サー85及び86で用いられる。この反射信号は、DC
クォドラチャ成分(「I−dc Out」、「Q−dc
Out」)に復調されて、それらはADC72によっ
て読みとられる。
【0080】上記に関連して、ケーブル36上のチュー
ニング信号(「CWチューン信号」)は、スプリッタ8
3のインプット端子に供給される前に増幅される(アン
プによって)。スプリッタ83の第1のアウトプット端
子はリレーK120に接続されている。スプリッタ83
の第2のアウトプット端子は90度のハイブリッドコン
バイナ84のインプット端子に接続されている。
【0081】ハイブリッドコンバイナ84の−90度位
相がシフトしたアウトプット端子は、ミキサー86のロ
ーカルオシレータの周波数インプット(「L」)端子に
アンプ88を経て接続される。ミキサー86のIF周波
数アウトプット(「I」)端子は、Q−dcアウトプッ
トピンにアンプ90を介して接続され、それはケーブル
70BによってADC72に接続される。
【0082】ハイブリッドコンバイナ84の0度位相が
シフトしたアウトプット端子は、ミキサー85のローカ
ルオシレータの周波数インプット(「L」)端子にアン
プ89を経て接続される。ミキサー85のIF周波数ア
ウトプット(「I」)端子は、I−dcアウトプットピ
ンにアンプ91によって増幅され、それはケーブル70
AによってADC72に接続される。
【0083】復調器50のピンにおいてチューン信号で
供給される信号は、スプリッタ82に供給される前にア
ンプ93によって増幅される。スプリッタ82の第1の
アウトプット端子は、ミキサー85のRF周波数インプ
ット(「Rポート」)端子にアンプ94を介して接続さ
れる。スプリッタ82の第2のアウトプット端子は、ミ
キサー86のRF周波数インプット(「R」)端子にア
ンプ97を通して接続されている。
【0084】復調器50を通過するチューニング信号
を、チューニングを行うべきコイルへ供給することは次
のようにしてなされる。チューニングCW信号は、RF
U24からのケーブル36に供給される。復調器50に
おいては、チューニングCW信号がアンプ92によって
増幅され、その後スプリッタ83でスプリッタされる。
増幅されたチューニング信号は、続いて3dBのアッテ
ネータを介してリレーK120に指向される(図27の
左側に)。チューニング信号も5dBのアッテネータを
介して90度のハイブリッドコンバイナ84に指向され
る(図27の右側に)。90度のハイブリッドコンバイ
ナ84は、位相シフトスプリッタとして用いられる。こ
れに関連して、チューニング信号の半分のパワーを持つ
チューニング信号と−90度の位相シフトが、Q−dc
Out(「クォドラチャ」)信号を作り出すためのミ
キシングを行う目的でミキサー85にアンプ88を経て
アウトプットされる。
【0085】チューニングモードにおける復調器50を
通る反射信号の受信は、次のようにして起こる。反射信
号は、リレーK113から復調器50のTUNE SI
GNAL IN端子に供給される。リレーK113から
発する反射信号は、アンプ93で増幅されてからスプリ
ッタ82のインプット端子に供給される。スプリッタ8
2から出るスプリット信号は、ミキサー85及び86の
RF周波数インプット端子に供給される(−6.4dB
の減衰及びそれぞれアンプ94及び87による増幅がお
こなわれた後)。
【0086】ミキサー85では、反射された信号がハイ
ブリッドコンバイナ84の第1のアウトプット信号(例
えばチューン信号のパワーが半分で位相シフトが0度で
ある信号)とともにミックスされる。ミキサー85のア
ウトプットは、ADC72(図1参照)のI−dc I
nputチャンネルにI−dc Out信号としてライ
ン70Aに供給される。
【0087】同様にミキサー86では、反射された信号
がハイブリッドコンバイナ84の第2のアウトプット信
号(例えばチューン信号のパワーが半分で位相シフトが
−90度である信号)とともにミックスされる。ミキサ
ー86のアウトプットは、ADC72(図37参照)の
Q−dc InputチャンネルにQ−dc Out信
号としてライン70Bに供給される。
【0088】構造: リモートチューニングユニット図
7に示されているようにリモートチューニングユニット
(RTU)は、ハイパワーコイルの二つのチャンネルと
関連する二個の同一のチューニング回路を備えている。
それぞれのチャンネルは、二本のケーブルによってRS
B32に接続されている。In相のチャンネルはケーブ
ル62A及び62DによってRSB32に接続されてお
り、Qチャンネルはケーブル62C及び62Bによって
RSB32に接続されている。
【0089】それぞれのチャンネルは二個のリレーを備
えていて、それらのリレーの間にチューニングネットワ
ーク100が接続可能である。これに関連して、RTU
26のIn−相チャンネルはリレーK01A及びK01
Bを備えており、これに対してQ(クォドラチャ)チャ
ンネルはリレーK02A及びK02Bを備えている。図
7にはさらに、RTU26のIn−相チャンネルについ
てのチューニングネットワーク100Iと、Qチャンネ
ルについてのチューニングネットワーク100Qとが示
されている。リレーK01A、K01B及びK02A、
K02Bがオンされると、信号は、チューニングネット
ワーク100I及び100Qをバイパスする。それぞれ
のチャンネルのチューニングネットワークは同一であ
り、図3の概略図中に示されている。それぞれのチュー
ニングネットワークは、キャパシタC1からC6、可調
インピーダンス(例えば、可調キャパシタ)Ca及びC
b、それにインダクタL1及びL2を備えている。キャ
パシタC1からC6の値と、インダクタL1及びL2の
値は、システム20に対して用いられる磁場の強さに依
存している。例えば0.35Tシステムの場合は、15
MHz成分が用いられ、キャパシタC1からC6はそれ
ぞれ100pFの値を有し、またインダクタL2及びL
3はそれぞれ0.4μHの値を有している。また0.5
Tシステムの場合では、21MHz成分が用いられ、キ
ャパシタC1からC6はそれぞれ75pFの値を有し、
またインダクタL2及びL3はそれぞれ0.3μHの値
を有している。
【0090】更に図4に示されているようにキャパシタ
Ca及びCbは、それぞれモータ102a及び102b
によってセットされる可調キャパシタンスを備えた大き
な空気可変キャパシタである。それぞれの可調キャパシ
タは、20−480pFの定格のものである。キャパシ
タCa及びCbの実際のキャパシタンスは、キャパシタ
とそれを取り巻く金属構造との間に形成される電界によ
って変化する。図4及び図5に示されているようにそれ
ぞれのキャパシタCa、Cbは、複数の固定されたプレ
ート104と複数の可動接極刃106を備えている。
【0091】それぞれのキャパシタ102a、102b
の「ゼロポイント」の位置は、関連する赤外線(「I
R」)センサ108によってセットされる。これに関連
してキャパシタCaはIRセンサ108a(図4及び図
5に示されているように)を備えており、またキャパシ
タCbはIRセンサ108b(図5に示されているよう
に)を備えている。
【0092】可調キャパシタCa、Cbの一方の「ゼロ
ポイント」の決定に関して、可動接極刃が関連するIR
センサ108の前にある場合、そのIRセンサ108は
ロジック「0」を戻す。可動接極刃が回転して離れる
(このときIRビームを反射しない)と、IRセンサ1
08はロジック「1」を戻す。「ゼロポイント」は、モ
ータポジションとして定義される。正方向のモータ増分
の下では、IRセンサ108の読みが、「0」から
「1」へ変化する。接極刃の角度を正確に検出すること
は、IRセンサ108の正確な位置、そしてその接極刃
の反射度に依存するが、これらのファクターは、下記に
説明するように不利な影響を与えることはない。
【0093】正方向の回転及び負方向の回転は、IRセ
ンサ108の回転に関連して決められている。IRセン
サ108aはモータ102bの左側に配設されており、
これに対してIRセンサ108aはモータ102aの右
側に配設されている。こうして図5に示されているよう
に、モータ102bの正方向の回転はそのモータから見
て時計回り方向(矢印110b参照)であり、モータ1
02aの正方向の回転は時計の逆回り方向(図5におけ
る矢印110a参照)である。
【0094】一方のキャパシタCa、Cbの360度の
一回転は、対応するモータ102a、102bの120
0ステップに相当する。モータ102a、102bは、
一回転あたりで200のステップがある。ギアボックス
112a、112bはそれぞれ6:1のギア比を持って
おり、それぞれのモータ102a、102bとキャパシ
タCa、Cbとの間で用いることによって、1200ス
テップを得ることができる。図6には、モータ102
a、102bのステップ位置の関数として、可調キャパ
シタCa、Cbに対するキャパシタンスの値を示したグ
ラフが示されている。後述する粗のチューニング動作と
関連して、モータステップの値は位置10と600の間
で制限される。
【0095】構造:外部較正ユニット 図1に示されるように、磁気共鳴イメージング(MR
I)システムは更にCRC30にECUリレーバス13
2によって結ばれた外部較正ユニット(ECU)130
からなる。図7にもっと詳細に示すように、ECU13
0はECUリレー134A,134BやECUリレー1
36A、136Bを含んでいる。ECUリレーはECU
に、選択的にECU130のピンEやFにケーブルでつ
ながっているどんなデバイス(例えばRTU26)に対
しても短絡回路あるいは開放回路あるいは150オーム
あるいは50オームを供給させるのに役立つ。
【0096】図15を参照してもっと詳細に説明される
ように、CRC30較正された反射読み取りを使う。較
正測定はRTU26のピンAやBから同軸ケーブル62
Aや62Bを切り離し、ECU130のピンEやFにそ
れらをつなげてなされる。較正測定動作はするとCRC
30によって導かれる。全ての測定がなされたのち、C
RC30はホストコンピュータに保存のために戻される
較正アレイを計算する。同軸ケーブル62A,62Cは
そのときRTU26のピンAやBに再びつながれる。
【0097】構造:コイルとRFFEコントローラ 図28と共に用いて図37に示すように、CRC30
(それもまた少なくともチューニングコントロールの方
法の一部として考えられている)は前に述べたアナログ
ディジタル変換器(ADC)72、マイクロプロセッサ
152、(マイクロプロセッサ152の用に)クロック
153、I/Oバス154からなる。加えて、コントロ
ーラ30はディジタルアナログ変換器156A−157
I(図28を見よ)のバンク156、RTU26におけ
るモータードライバや光学センサ用にインターフェイス
159、デチューニングピンダイオードドライバ160
のバンク、Txのオン/オフ(例えばスイッチ74Aや
74B)やピンダイオードをコントロールするためにド
ライバ161、コイル選択インタフェイス162を含ん
でいる。
【0098】CRC30はRTUコントロールバス28
によってリモートチューニングユニット(RTU)26
に結ばれている。図7に示すように、RTUコントロー
ルバス164はI4個のIR(「オプト」)センサ10
8から信号を供給する読み込みライン、ステッピングモ
ーターにコントロール信号を供給するリレーコントロー
ルラインの一式、RTU26のリレーK01A、K01
B、K02A、K02Bをコントロールするリレーコン
トロールラインを含んでいる。
【0099】更に図37に示すように、CRC30は並
列通信バス166や直列通信バス168によって連続コ
ントローラ28に結ばれている。集合的にあげると、C
RC30や連続コントローラ28は信号伝送コントロー
ラか信号伝送方法として見なされる。並列伝送バス16
6は(選択したコイルと同等の情報を伝送するために)
I/Oバス154に加えてウェイクアップ/プットトゥ
スリープクロックオシレータ153に結ばれている。更
に、作動、非作動及びコイル選択情報をそれぞれ伝送す
るために、インタフェイス162と同様にバス166は
ドライバー160や161に結ばれている。
【0100】ディジタルアナログ変換器のバンク156
にある各々の変換器はI/Oバス154からデータを受
け取る端子に入力している。バンク156にある各々の
変換器はバンク157の増幅器と結合した端子に結ばれ
た変換器のアナログ出力端子をもつ。変換器及び増幅器
の組の4つはRSB32のポート46Dに取り付けてあ
るRFコイルのチューニングするのに利用される。特
に、DAC156や156Bはポート46Dのチャンネ
ルAにつながっているコイル22Dのバラクタ38Sや
38Pにそれぞれバイアス電圧を供給するために結ばれ
ている。DAC156Cや156Dはポート46Dのチ
ャンネルBにつながっているコイル22Dのバラクタ3
8Sや38Pにそれぞれ結ばれている。変換器及び増幅
器の組の5つはバイアス電圧をチューニング用にマルチ
コイルアセンブリ(MCA)22E′にあるRFコイル
と結合したバラクタに供給している。
【0101】バンク156にあるDACは12ビット入
力(チューニングに必要とされている最も重要なのは1
1ビットだけ)のユニポーラーデバイスである。増幅後
最大出力は+25Vに相当し、最小出力は0Vに相当す
る。
【0102】リレーの組はCRC30とコントローラ3
0がバイアス電圧を供給する各々のバラクタの間に結ば
れている(図28に示す)。リレーSW201Bとリレ
ーK202は増幅器157Aとコイル22Dのチャンネ
ルAのバラクタ38Sの間を互いに連続して供給され
る。リレーSW201AとリレーK201は増幅器15
7Bとコイル22DのチャンネルAのバラクタ38Pの
間を互いに連続して供給される。コイル22Dのチャン
ネルBのバラクタなども同様である。同じ様なやり方
で、マルチコイルアセンブリ22E′に含まれた各々の
コイルのバラクタ歯1組のリレーを通ってCRC30に
結ばれている。例えばコイル41A′と結合したバラク
タはリレーK205EとSW203Aによって増幅器1
57Eに結ばれている。リレーK201−K206は選
択的にバラクタに(他のリレー経由で)バンク157の
増幅器か−24ボルトをつなぐ。
【0103】動作:RSBコントロール 入力方法31Aを使って、使用者は(イメージングモー
ドにある)イメージング動作か、(チューニングモード
にある)チューニング動作か、(テストモードにある)
例えばコイルの絶縁測定のような特別試験測定をするよ
うに、MRIシステムを動かす。入力方法31AはRF
コイルアセンブリ22のコイルの1つがイメージング、
チューニング、テストモードのどれかということに関し
て入力指示を受け取る。
【0104】前に述べたように、RSB32はマッチン
グか共振回路の異なっているタイプをもつコイルの使用
(例えばイメージング、チューニング)を容易にする。
この点でRFコイルアセンブリ22にある各々のコイル
のために、RSB32はイメージング用の戻ってきたM
RI信号に専用のパス(そして送信及び受信コイルで、
Tx送信パルスに専用のパス)を与える。同じように、
チューニング用でRFコイルアセンブリ22にある各々
のコイルのために、RSB32はCWチューニング信号
やコイルに受信される反射信号に専用のパスをあたえ
る。
【0105】選択されたコイルがチューニングモードで
チューニングされた後、イメージングモードはチューニ
ングしたコイルで実行される。ライン34上のRFU2
4からTxまたは送信信号の実際の送信の前に、RFフ
ロントエンド25にあるリレーは選択したコイルに専用
のイメージングパスを形成するセットである。このこと
については、連続コントローラに選択したコイルと同等
に伝えたCRC30は専用のイメージングパスを形成す
るRFフロントエンド25のリレーにバス30Bで適用
されるようにリレードライバ158をセットする(動作
および非動作する)。そしてRFフロントエンド25の
リレーはその後に続くイメージング動作の間、(選択し
たコイルに専用のイメージングパスに達している)この
ようなセットの状態のままにしておく。
【0106】マイクロプロセッサ用のクロック153及
び、ゆえにマイクロプロセッサをスプリアスノイズがR
FコイルやRFフロントエンド25の妨害をしなように
するために動作することはできない。従って、イメージ
ングモードの間、マイクロプロセッサ用のクロック15
3は「スリープ」にしておかなければならない。信号は
イメージングモードの間生きたままにしなければならな
いが、それは連続コントローラ28に出され、並列伝達
バス166に適用され、コントローラ30のI/Oバス
154に適用されずCRC30を通して伝送される。ク
ロック35のオン/オフのコントロールはデータを得て
いないときにCRC30と連続コントローラ28との間
で伝送プロトコルに含まれる。全くスプリアスな周波数
を出さないコントロールラインは動作していて、RFシ
ールドルーム33の壁に取り付けられた多くのローパス
フィルターを通してつながっている。
【0107】チューニングモードとイメージングモード
の両方に関して、非選択コイルはチューニングかイメー
ジング動作を干渉しないようにデチューンされなければ
ならない。デチューニングの個々の討論は以下に与えら
れる。
【0108】表1(表2と表3、表4と表5、表6も同
様に)はポート46B−46E(それらは図示された実
施例の中で個々に取り付けられたコイル22B−22E
を持っている。)の各々にチューニングモード用の連続
コントローラ28Bによってセットされるように、リレ
ーやスイッチのオン/オフを表す値を示してている。表
1では(同様に表2と表3、表4と表5、表6も引き続
いて討論される)、「0」は特定なリレーまたはスイッ
チが非作動である(即ち、図2や図8に示すようなまま
である)ことを意味するが、一方「1」は特定なリレー
またはスイッチが作動していることを意味する。「*」
はリレーが信号パスに無く、従ってリレーのセッティン
グに関係ない(しかしながらそういうリレーは電源を節
約のために普通オフになっている)ことを示す。「0/
1」の表記はコントローラ30のコントロールの下のチ
ューニング過程の状態に変化することを示す。「1/
0」の表記はホストコントローラ31のコントロール下
にある状態に変化することを示す。「N/A」は非該当
ということを意味する。
【0109】チューニング動作は以下個々に討論され
る。表2と表3は(ハイパワー)コイル22B−22C
(Tx/Rxコイル)のそれぞれのイメージングモード
用にCRCによってセットされるように、リレーやスイ
ッチのオン/オフを表す値を示す。
【0110】表4と表5はコイル22D−E(Rxコイ
ル)のそれぞれのイメージングモード用にCRC30や
連続コントローラによってセットされるように、リレー
やスイッチのオン/オフを表す値を示す。
【0111】表6は分離度測定動作用のリレーやスイッ
チのオン/オフを表す値を示す。分離度測定動作につい
ても引き続いて以下に説明する。
【0112】別の方法で以下に述べない限り、表1を参
照して説明された値の意味するところは他の表にも適用
される。加えて「DMP」値は、イメージングサイトの
磁極によっている、値が「0」か「1」で有り得ること
を示す。「1/0」値は連続コントローラ28のコント
ロールのもとに値がトグルすることを示す。
【0113】動作:ハイパワーコイルチューニング概要 普通、RSB32から送信される単一周波数のRF信号
で、反射してきた信号の大きさが前に決めた値より小さ
くなっているとき、コイルは「チューンされている」。
前に説明したように、考案によってハイパワーコイルの
チューニング(RTU26を使っている)やバラクタチ
ューンドコイルのチューニングを容易にする。
【0114】リモートチューニングユニット(RTU)
26のインピーダンス(Ca、Cb)が次のように調整
されているとき、コイル22Cやコイル22Bのような
ハイパワーコイルは「チューンされている」。RSB3
2から送信されたり、RTU26のどちらかのチャンネ
ル(つまり、IチャンネルとQチャンネル)を通して送
信されたりした単一周波数のRF信号で、反射してきた
信号の大きさ(|K|で表す)が前に決めた値、例えば
0.05より小さい。
【0115】ここで後に見るように、ハイパワーコイル
チューニングで、RTU26からのI相、Q相の信号は
(リレーK111によって)一時にはひとつずつ扱われ
る。そのときに扱われている信号はRSB32経由で、
信号がADC72でIN相とQ相に分離されるI/Q復
調機50まで送られる。
【0116】図8は全チューニング動作に含まれたステ
ップを示し、コイル22Bや22Cのようなコイルの個
々にIチャンネルやQチャンネルに同調するステップを
含んでいる。チューニングチャンネル(Iチャンネル、
またはQチャンネル)に含まれた特定のステップは図9
に図解されていて、それには粗チューニング動作と微チ
ューニング動作を含んでいる。粗チューニング動作と関
連して実施される詳細なステップは図10に示される。
【0117】次の議論や先の議論の多くをつなぐと、文
字「K」はシンボル的に反射した信号と参照するのに使
われる。そのように使うとき文字「K」は実際は訂正さ
れた完全複素反射値を指す。訂正された複素反射値は図
25をつかって議論される手続きを使って計算される。
このように文字「K」が使われているときはいつでも、
図25の中間ステップを過程することを理解すべきであ
る。
【0118】さて、図8に描かれたステップを持つ全チ
ューニング動作について述べると、複数の初期化ステッ
プ300、302、304、306はまず導出される。
ステップ300で、イメージングコントローラ、コント
ローラ30、ホストコントローラ31はそこに貯えられ
た符号化命令の実行で出力される。ステップ300の1
部か出力として、ドライバプログラムはRTU26の4
つのモータ102それぞれが非作動であることを確実に
するように実行される。
【0119】データ初期化ステップで大域的較正定数を
含んでいる較正ファイルはコントローラのメモリーに読
み込まれ、データ構造(大域的モータデータや一般の目
的のデータを含んでいる)は初期化される。較正ファイ
ルを与える較正動作は図15と関連して以下に議論され
る。初期化した大域的モータデータは整数表示のモータ
ポジション値のメモリ位置や整数表示のパターン(ある
いは「位相」)値のメモリ位置を含んでいる。一般の目
的のデータは各々の複素数対(複素数対の実部と虚部の
各々の浮動小数点表示の値)用に2つのメモリ位置やR
TU26のインピーダンス(例えば、CaやCb)用に
各々の浮動小数点表示のメモリ位置やRTU26にある
モータ102について整数表示のモータポジション値の
ためのメモリ位置を含んでいる。
【0120】リレー初期化ステップ304で、RSB3
2に含まれたそれぞれのリレーは非作動になっている。
前に述べたように、RSB32のリレーオフ時の接点位
置は図2に示される。
【0121】RTU26のモータ102はステップ30
6で初期化されている。この点に関して図10を参照し
て議論される粗チューニング動作をするためにモータ1
02は既知の開始点にもっていかなければならない。上
に示すように、各々のモータ用の赤外線(「IR」)セ
ンサ108はモータ102aまたは102bによってチ
ューンされ、それはコンデンサCaまたはCbの極板の
先端を検出するのに使われる。赤外線(「IR」)セン
サ108は反射(つまり、コンデンサの極板がある時)
または非反射(コンデンサの極板が無いとき)を測定す
る。
【0122】各キャパシタのセンサ108を使用して、
ステップ306でモータ102が次のやり方で初期化さ
れる。センサ108が非反射から反射の状態に移るの
が、もとのを生かすまで、それぞれのモータ102は前
方に回転している。センサ108がもう1回非反射から
反射に移るのが見られるまで、RTUの4つのモータ1
02は1回完全に前方に回転する。それぞれのモータが
完全に回転するのにかかるステップの数が1200に近
いことをチェックする。1200は全周回転についての
ステップとして既知の数である。
【0123】モータギア連結またはセンサ108におい
て滑りが生じると分かっている状態で、上の手続きは以
下のように少し修正される。センサ108の状態が非反
射から反射に変化するのが見られるとき、それに連係し
たモータ102が停止する。そうすると、センサ108
の状態が再び非反射状態に変化するのが見られるまで、
モータ102は反対方向に一度に1ステップずつ動く。
反対方向にカウントされた数がスラック数を決定する。
チューニングの間、モータの方向変化によるスラックを
効果的に取り除くために、そのスラック数はモータ動作
手順でセーブされたり使用されたりする。後でここに見
られるように、それぞれのモータ102が初期化された
後、コントローラ30は、ポジション値を記憶し、そし
てモータ102が歩進されるたびにポジション値を増や
したり減らしたりすることによってモータポジションを
追跡する。前方への歩進は正の方向ということである。
【0124】初期化のステップの実行後、全チューニン
グ動作は連続してIチャンネルを同調するのにステップ
310、Qチャンネルを同調するためにステップ312
を実行する。Iチャンネルと関連して、チューニング信
号は、復調器50からK120、K122、指向性カプ
ラ56、リレーK112、K111、K116、RTU
26、K115を通って同調されたコイル(例えばコイ
ル22B、コイル22C)に加えられる。Iチャンネル
のチューニングのために、反射信号はリレーK115、
RTU26、リレー116、リレーK111、リレーK
112、指向性カプラ56、6dBアッテネータ、リレ
ーK122、リレーK113を通してI/Q復調器50
に送り返される。QチャンネルのチューニングはIチャ
ンネルのそれと似ているが、そのチューニング信号と反
射信号はリレーK116の代わりにリレーK117を通
して伝送される。
【0125】IチャンネルまたはQチャンネルのチュー
ニングに適した一般的動作のステップは、図9を参照し
て以下にもっと詳しく説明されている。それぞれの信号
からの反射信号は、コントローラインタフェイス(TC
I)154のADC72のそれぞれのチャンネルへの入
力用に復調器50でそれの「I」成分と「Q」成分に復
調される。ステップ310の実行によって、Iチャンネ
ルからの反射信号の絶対値|KI|を生じる。同じよう
に、ステップ312の実行によって、Iチャンネルから
の反射信号の絶対値|KQ|を生じる。
【0126】ステップ316でコントローラ30はIチ
ャンネルからの反射信号に対する絶対値|KI|が0.
05より大きいかどうかを決定する。もし大きいなら、
IチャンネルとQチャンネルをもう1度チューンするた
めにステップ310と312が再実行される。そうでな
ければ、Qチャンネルからの反射信号に対する絶対値|
Q|が0.05より大きいかどうかを決定するため
に、ステップ320でチェックがなされる。もし大きけ
れば、IチャンネルとQチャンネルをもう1度チューン
するためにステップ310と312が再実行される。
【0127】前述からわかるように、IチャンネルとQ
チャンネルは|KI|と|KQ|の両方が0.05より大
きくならなくなるまで反復して繰り返される。ステップ
310と312は、充分にうまく分離されたチャンネル
(例えば、17dBより大きい)につながったコイルな
ら、ほんの1回実行されるだけであろう。ステップ31
0と312は、10dBと17dBの間の分離度をもつ
コイルでは2、3回実行されるだろう。ステップ310
と312は、分離度の悪いコイルでは、4回以上実行さ
れるかもしれない。コントローラ30はステップ310
から320までのループの実行を所定の時間間隔(例え
ば、30秒)の間だけに生じるようにさせる。
【0128】ステップ322でコントローラ30は(図
示されないプリンタやディスプレイのスクリーンを介し
て)チューニングレポートを提供するる。チューニング
レポートの例を、表8に示す。各々のチャンネルはモー
タ102のポジションに対する値(「m1」と「m
2」)、VSWR値、生コイル測定値、粗チューン測定
値、微チューン測定値(全て図9及び図10を参照して
以下に説明されるている)を含んでいる。それぞれの測
定値について、実数成分と虚数成分(それぞれ「r」と
「i」)及び絶対値(「Mag」)が示されている。チ
ューニングレポートはまたキャパシタンス(例えばコン
デンサ「Ca」や「Cb」)値を含んでいる。さらにチ
ューニングレポートはチャンネルチューンの開始時間や
チャンネルチューンの終了時間を示す。
【0129】RTU26を含んでいるシステム20がチ
ューンに成功したとき、イメージング動作はステップ3
24で実行される。イメージングステップ324で、送
信パルスTxはRFU24からRSB32及びリモート
チューニングユニット(RTU)26を通ってターゲッ
トコイル(例えばコイル22Bまたはコイル22C)に
加えられる。RSB32では送信パルスTxは信号コン
ディショニングアンドルーティングネットワーク54や
(記号「W」や「V」で表されるように)K116とK
116の両方を通してRTU26にそれぞれ信号「Iイ
ン」及び「Qイン」として伝送される。チューニングネ
ットワーク100がバイパスされないようにRTU26
のリレーは非動作になっている。RTU26から戻って
くると、送信パルスTxはリレーK115を通りターゲ
ットとなるコイルに向かう信号「Iアウト」及び「Qア
ウト」として伝送される。短時間が経過したのちMRI
RF信号は、同様の方法でリレーK115、RTU26
の両方のチャンネル、両方のリレーK116及び11
7、ネットワーク54、それにリレーK110を通って
戻り、それはライン37に供給されてRFU24に入る
単一信号として用いられる。RFU24においてMRI
RF信号は復調され、そして二つのクォドラチャ信号
にスプリットされることによってイメージング動作にお
けるイメージングコントローラ28で用いることができ
るようになる。
【0130】動作:ハイパワーチャンネルチューニング チャンネルチューニング動作310及び312は図9に
示されたステップを参照すれば理解される。図9のチャ
ンネルチューニングのステップはIチャンネルもしくは
Qチャンネルどちらに対しても実行される(例えば、図
9に描かれているステップはどちらのチャンネルにも適
用できる)。
【0131】各々のチャンネルチューニング動作は粗い
チューニング動作400を含む。粗いチューニングステ
ップは図10を参照しながら詳細について述べられてい
る。粗いチューニングが完成した後はコントローラ30
が各チャンネルの反射信号|Kx|の大きさを計算する
(ここに、下付文字のxは、Iチャンネルについては
I、QチャンネルについてはQとなる)。
【0132】ステップ402ではコントローラ30が反
射信号(例えば|Kx|)の大きさが0.05より大き
いかを判定する。もしそうであればコントローラ30は
ステップ404に描かれた微チューニング動作を実行す
る。
【0133】こうして、図9のチャンネルチューニング
ステップが全てのチャンネルに対して実行できる事が理
解できる(例えば、Iチャンネルに対しての図8のステ
ップ310やQチャンネルに対しての図8のステップ3
12)。粗いチューニングと微チューニングの詳細につ
いて以下に詳述する。
【0134】動作:ハイパワーコイル粗チューニング 図10に示されている粗いチューニング動作の目的はリ
モートチューニングユニット(RTU)26の可変イン
ピーダンスの値をおおまかにセットする事である(例え
ば、可変キャパシタCaやCb)。粗いチューニング動作
の目的は、VSWRが4以下のコイルを粗くチューニン
グすることである。RTU26はより高いVSWRを持
つコイルをチューニングすることが出来るが、コイルの
VSWRが大きくなるほどSN比(SNR)が小さくな
る。
【0135】図10は図9のステップ400として描か
れている粗いチューニング動作を含んだ動作を描いてい
る。図9のチャンネルチューニング動作そしてその結果
として図10の粗いチューニング動作がそれぞれ二つの
チャンネルに独立して実行できる(即ち、Iチャンネ
ル、Qチャンネルに対して分離されている)。
【0136】図10の粗いチューニング動作では、生の
反射信号の測定がまず行われる。生の測定値を得るため
に、ステップ500でIチャンネルのリレーK01A、
K01B、QチャンネルのK02A、K02Bは、それ
ぞれ、100I、100Qをバイパスするために作動さ
れる。こうして可変キャパシタンスCa、Cbはバイパス
される。RTU26に含まれるリレーの作動は、チュー
ンコントローラ30のバス164に含まれるリレーコン
トロール線からの適当な信号の適用によって起こる(図
7を見よ)。クォドラチャチューンの場合は、コイルの
チャンネルはよく分離されていないので、リレーは同時
に作動される。
【0137】生の測定値を得る準備としても、ステップ
502においてRSB32のリレーは適当に生測定チャ
ンネルを得るようにセットされる。この点に関してCR
C30はRSB32のリレーをセットするためにリレー
コントロールライン30B(図1を見よ)から信号を適
用し、それで復調器50(「基準出力」ピン)からのチ
ューニング出力信号「R」は次のリレーK120、リレ
ーK112、指向性カプラ56、リレーK112とK1
11を通り、リレーK116またはリレーK117(I
チャンネルかQチャンネルのどちらがチューンされてい
るかによる)を通り、そして(RTU26から戻った
後)リレーK115を通る。ステップ503では遅れ
が、測定値を得ようとする前にRTUリレーを安定させ
る。ステップ504ではチューニング信号「R」はステ
ップ502に関して述べられているようにRSB32を
通り、そしてステップ500に関して述べられているよ
うにRTU26を通り(即ち、チューニングネットワー
ク100をバイパスする。)目的とするコイル22に適
用される。
【0138】ステップ508では、複素反射信号は復調
器50に反射され、ADC72のIチャンネル、Qチャ
ンネルのそれぞれの入力端子に応じてI相、Q相成分に
復調される。ステップ508で得られる複素反射信号は
チューンされるコイルからの反射の実際を考慮してK
loadと印づけられる。この考えでは、反射信号Kload
RTU26のリレーを作動させることによって得られる
(例えば、チューニングネットワーク100をバイパス
する)。
【0139】それ故に、複素反射信号Kloadはチューン
されるコイルの背面のポート46からリレーK115を
通り、RTU26を通り(チューニングネットワーク1
00をバイパスして)、リレーK116もしくはリレー
K117(チューニングされるチャンネルに依る)を通
り、リレーK111とリレーK112を通り、指向性カ
プラを通り、リレーK122とK113を復調器50の
「チューン信号入力」ピンに経由される。
【0140】反射信号Kloadは常に1以下の絶対値の値
を持つ複素量である。図27を参照しながら前に説明さ
れたように、I/Q復調器50は、RFU24で作られ
復調器50の「指向性カプラ入力」ピンからライン36
を通して供給されたMRI中心周波数で、かつTXGA
INパラメータに依って特定される(画像化コンピュー
タ28に依って設定される)出力レベルの連続波(C
W)を用いて、反射信号をそのDCクォドラチャ成分
(「I−DCアウト」と「Q−DCアウト」)に復調す
る。こうして、反射信号は測定された反射に対してデカ
ルト座標(X+iY)の複素数となる。
【0141】ステップ510では復調された直流直角位
相成分(「I−DCアウト」、「Q−DCアウト」)は
ADC72のIチャンネル、Qチャンネル各々の入力端
子から読み込まれ、それぞれにアナログーデジタル変換
が施される。アナログ−デジタル変換の後、ステップ5
12で、生のADCの読みを0から4095の値から−
1から+1の間の値に変換するためにコントローラ30
によってスケーリング動作がなされる。ステップ514
ではコントローラ30は複素反射負荷信号Kloadと反射
絶対値|Kload|の両方を計算するためにスケーリング
され、変換された反射信号の成分を用いる。複素反射負
荷信号Kloadとその絶対値の計算は図25(ステップ9
06まで)を参照すれば理解できる。それは測定信号の
訂正に適用される。
【0142】ステップ520ではコントローラ30は反
射信号|Kload|の大きさが0.20より大きいかどう
か決定する。もし反射信号の大きさが0.20より小さ
いもしくは等しい時、そのチャンネルの粗いチューニン
グ動作は中止される(ステップ522に示されているよ
うに)。そのほかの点ではコントローラ30はステップ
530での粗いチューニング動作の実行を続ける。
【0143】ステップ530ではコントローラ30は複
素反射信号Kloadを複素負荷インピーダンスZloadを決
定する為に用いる。複素負荷インピーダンスZloadは5
0Ωのコイルを用いて規則化された数1の式の一般化さ
れた関係を用いて計算される(式ではKは複素反射信号
loadであり、Zは複素負荷インピーダンスZloadであ
る)。
【0144】
【数1】
【0145】ステップ532ではコントローラ30は可
変キャパシタンスCa、Cb の為の粗い値を計算するた
めに、複素負荷インピーダンスZload(ステップ530
で決定された)とチューニングネットワーク100の数
学的モデルを用いる。ステップ532の更成る説明は直
後に続く。
【0146】ステップ532ではコントローラ32はキ
ャパシタンスCa、Cbを、複素負荷インピーダンスZ
loadの測定値とチューニングネットワーク100の分析
的回路インピーダンス式から計算する。図3に示されて
いるチューニングネットワーク100の要素の値は種々
の浮遊量効果を考慮して解析的回路インピーダンス式に
は利用されない。それ故、図11の回路図式は浮遊量効
果も考慮にいれたチューニング回路の数学的モデルを表
している。
【0147】図11の数学的モデルはキャパシタンスC
3、C2、C1 (図3のC1からC6に対応する)、イン
ダクターL12、抵抗R1(タンク回路に有限の値Qを与
える)、インダクタンスLstr(6cmの銅線でキャパ
シタCa、Cb をネットワーク100につないだ事を表
す)を含む。図11の数学的モデルに含まれる成分の値
は15MHzシステム、21MHzシステムに分けて表
7に挙げられている。
【0148】表7の成分の値は既知の負荷とRTU26
から得られるインピーダンスのデータにそれらをフィッ
ティングすることによって得られる。特に周波数の関数
としての(図11の)Zanaly の測定はZload=50
Ω、Ca、Cb を任意の値に固定することによって得ら
れる。それから、要素の値は予想インピーダンス値が測
定値にマッチして最小自乗誤差を与えるまで変化させら
れる。RTU26の為の要素の値の決定の為のデータを
得ることは、較正動作、特に図23及び図24と関連し
て詳細が述べられる。
【0149】要素の値をフィッティングする過程では予
想Zloadの値を測定されたZloadの値と一致させるため
に数9の式が用いられた。数9の式は図11の等価回路
から導かれ、数2から数8の式から与えられる媒介イン
ピーダンスとアドミタンスを用いて単純化される。媒介
インピーダンスZは複素オーム(Ω)の単位であり、媒
介アアドミタンスYはジーメンス(Ω-1)の単位であ
る。以下に現れる式においてω=2π・Freq、j=
√(−1)である。
【0150】
【数2】
【0151】
【数3】
【0152】
【数4】
【0153】
【数5】
【0154】
【数6】
【0155】
【数7】
【0156】
【数8】
【0157】
【数9】
【0158】Zload(ステップ530で反射信号から得
られる)及びZanaly(チューン点でKanaly=0である
ことから、チューン点では50Ωに等しい)がステップ
532でCa、Cbを計算するために用いられる。上記の
数9の式はZload、Ca、Cbまた他のフィッティングさ
れた要素の値が与えられた時、Zloadを計算するが故
に、ステップ532の計算は、ZloadとZanalyが与え
られた時にCa、Cbの値を計算するように計算は逆方向
に働く。Ca、Cbを計算する式は、数2の式から数8の
式と同じ媒介インピーダンスとアドミタンスを用いる
が、最終表現を簡単にするために更に媒介インピーダン
スを含んでいる。較正されたRTU26はZanalyを直
接測定し、RTU26のリレーを作動させる事によって
loadを測定する。これらの二つの「既知」は他の知ら
れたパラメータと共に、数10の式及び数11の式で定
義される媒介アドミタンスYbegとYendにまとめらる。
【0159】
【数10】
【0160】
【数11】
【0161】ZCaの実部が0と等しい事実を用いて、C
aはインピーダンス等式の実部から無視出来、Cbは解く
ことが出来る。このアプローチは正しいCbの値を導く
が、またもう一つの媒介アドミタンスYαを導入する。
数12の式では、Re[Z]はZの実部であり、Im
[Z]はZの虚部である。Yαは複素成分を持たない実
数であることを知っておかなければならない。
【0162】
【数12】
【0163】媒介アドミタンスYαは数13の式で
b、ZCbのインピーダンスを計算するのに用いられ
る。
【0164】
【数13】
【0165】ZCbを知れば、元のインピーダンス式、数
9の式はZCaを得るために数14の式に示されるように
再整理される。
【0166】
【数14】
【0167】Ca、Cbの値は数5の式、数6の式をそれ
ぞれZCa、ZCbから逆に解くことによって求められる。
【0168】こうして、今表現した様式にしたがってス
テップ532でCa、Cbの値を決定する過程では、コン
トローラ30はインピーダンスの値を決定する方法とし
て役立つ。この考えでは、コントローラ30は可調イン
ピーダンス(Ca、Cb)の値を決定するために反射波の
クォドラチャ復調を用い、究極的な結果として、所定値
以下の反射波の絶対値を得る。
【0169】ステップ534では計算された可調インピ
ーダンスの値Ca、CbはRTU26に含まれるモータ1
02のモータの位置量にチューンされる。図6のチャー
トはキャパシタンスの値からモータのステップ位置への
変換を図示している。図6のX軸に沿ったモータの位置
量は、チューニングコントローラ130に対するディジ
タル値として書かれ、故にモータ102a、102b
は、RTUコントロールバス164から接極刃106を
動かす為に適当な信号を受け、結果として計算されたC
a,Cbがセットされる。
【0170】こうして、コントローラ30のコントロー
ル下に置かれたモータ102aと102bは、インピー
ダンス値の決定方法(例えばコントローラ30)によっ
て決定された値にあるインピーダンスマッチチューニン
グネットワーク100の可調インピーダンスCa、Cb
セットする方法を供給する。
【0171】キャパシタンスCa,Cbがステップ532
で決定された値にセットされた後、ステップ540にお
いてコントローラ30は、RTU26のリレーをセット
するので、可調インピーダンス(チューニングネットワ
ーク100でのCa,Cbそれぞれ)はもはやバイパスさ
れない。この関連でコントローラ30は、RTUコント
ロールバス164を通じてリレーK01A、K01B、
K02A、K02Bをオフさせる信号を発する。リレー
K01AとK01Bがオフにされると、チューニングネ
ットワーク100IがチューンされるコイルのIチャン
ネルに接続され、リレーK02AとK02Bがオフにさ
れる間に、チューニングネットワーク100Qがチュー
ンされるコイルのQチャンネルに接続される。これらの
チャンネルの一つ(その時チューニング下にあるチャン
ネル)は、そのキャパシタンスCa,Cbの値が、ステッ
プ532での計算とステップ534でのキャパシタンス
モータの動作から、粗く調整された値を持つと評価され
る。
【0172】今表現した方法でRTU26のチューニン
グネットワーク100I、100Qを包括すると、ステ
ップ542においてコントローラ30は、チューンされ
るべきコイルに再び供給するために復調器50からのチ
ューニング信号を発生する。前の議論から理解できる方
法ではチューニング信号は、RSBスイッチング回路3
2、RTU26(チューニングネットワーク100を含
む)を通り、リレーK115からチューンされるべきコ
イルに適用されるためのケーブル40を通して供給され
る。ステップ542ではチューニング信号は、RTU2
6のIチャンネル、Qチャンネル両方を通して伝送さ
れ、これはRSBリレーK116とK117が作動され
る事を意味する。
【0173】チューニング信号が適用された後、チュー
ンされるべきコイルからの反射信号は指向性カプラ56
を通じてチューンコントローラ30に伝えられ、前に記
した物と似た方法でI/Q復調器50に伝えられる。
【0174】ステップ550では、反射信号を受け取っ
た後のコントローラ30が反射信号の大きさを決定す
る。ステップ550での反射波の大きさの決定は本質的
にはステップ508,510,512と514を参照し
ての議論における同じ動作を含んでいる。この反射信号
の大きさの決定は、図9の基本チャンネルチューニング
動作(図9のステップ402を見よ)に戻った後に活用
される。図10の粗いチューニング動作は一般的にキャ
パシタンスCa、Cbをチューンされた値の15%内にセ
ットする。粗いチューニング動作(図9のステップ40
0)が完了した後、微チューン動作(図9のステップ4
04)がチューニングプロセスにおける次のステップに
なる。
【0175】動作:ハイパワーコイル微チューニング ハイパワーコイルの微チューニング動作(一般的に粗い
チューニング動作に続いている)は図9のステップ40
4で描かれ、図12においてステップを明らかにするこ
とによって更に図示されている。基本的にチャンネルの
微チューニング動作は、粗いチューニング動作によるチ
ューンされた解を更に精確にする。
【0176】微チューニング動作では、ステップ600
でコントローラ30が最初にモータ102(それによっ
て可調インピーダンス(例えばCa)の初期インピーダ
ンスを、粗い計算値から変化させる)の一つを回転さ
せ、反射信号の大きさが最小となるようなインピーダン
ス値を決定する。それからステップ602において、同
様な方法で、コントローラ30は他のモータ102(そ
れによって2番目の可調インピーダンス(例えばCb
を、粗い計算値から変化させる)を回転させて、反射信
号の大きさが最小となるようなインピーダンス値を決定
する。ステップ604及び606に示されているよう
に、二つのモータはどちらかが同調点に達するか(ステ
ップ606において)、もしくは時間制限になるまで交
互に回転し続ける。同調点は|K|<0.05から定義
される。
【0177】微チューニングステップの数は同調点付近
で反射がどの様に振舞うかに依存する。図13及び図1
4は二つの例についての微チューニング動作の方針を図
示している。図13及び図14では反射信号Kanaly
x+iyが、X軸(縦座標)に実成分をプロット、Y軸
(横座標)に虚数成分をプロットすることによって、グ
ラフ化されている。図13、14では細い円は|K|=
0.05,0.15,0.20 ... 0.55の半
径を持つ。全ての|K|の値は|K|=0.55の円内
にチューンされていると考えられる。細い線は、キャパ
シタCa,Cbのどちらかを変化させ、もう一方のキャパ
シタを一定に保つ時の|K|の値である。
【0178】図13はKload=0.1+i0.1の時の
analyの比較的簡単な微チューニング法のグラフであ
る。図13に示されているように、Kanaly=0.2+
i0.07と開始点が与えられた時、粗いチューニング
動作は、Caを「START」と印づけられた点に変
え、そこではCaは同調点「TUNED」より約15%
大きく、Cbは同調値より約10%大きい。Caが定数の
孤とCbが定数の孤は殆ど直行しているが故に、同調点
(|K|<0.05)は4回の走査内に見つけられる。
図13の場合、チューニングされたキャパシタの値はC
a=155pF,Cb=187pFである。上で説明した
ように、|K|の最小値に達するまでのそれぞれの走査
はモータを動かす事から成る。
【0179】図14はKload=0.6+i0.6となる
時の比較的難しいKanalyの微チューニング法のグラフ
である。図14に示されているように、Kanaly=−
0.3−i0.65と開始点が与えられた時、粗いチュ
ーニング動作は、Caを「START」と印づけられた
点に変え、そこではCaは同調点「TUNED」より約
15%小さく、Cbは同調値より約10%小さい。Ca
定数の孤とCbが定数の孤は浅い角度で交差しているが
故にしているが故に、同調点(|K|<0.05)は多
くの小さな走査の後になって見つけられる。図14の場
合、チューニングされたキャパシタの値はCa=425
pF,Cb=114pFである。
【0180】上で述べられた図12の微チューニング動
作に関係して、コントローラ30は、チューニングネッ
トワーク100がバイパスされないように(これは、チ
ューンされるべきコイルに関係して可調インピーダンス
が含まれるからである)、上で議論されたステップ54
0とほぼ同じ方法で(バス164を用いて)RTUリレ
ーをセットする。
【0181】さらに、コントローラ30は、同調信号が
リレーK116、K117、RTU26、更にリレーK
115からチューンされるべきコイルに経由されるよう
に、(前に述べたステップと同様な方法で)RSBリレ
ーをセットする。
【0182】ステップ600もしくはステップ602に
おいて微チューニング動作の中で反射が測定された時、
チューニング信号はチューニングネットワーク100
(キャパシタンスCa,Cbを持つ)を含むRTU26か
ら、RSB32、RTU26のリレーの状態に関する前
の議論から理解される方法で、供給される。反射信号は
コントローラ30に戻ってくる(指向性カプラ56、I
/Q復調器50、ADC72を通して、例えばステップ
548について描写された方法で)。反射信号の大きさ
の決定は、図10の粗チューニング動作を参照しながら
前に述べられたステップ508からステップ514の方
法でほぼ完成される。ステップ508から514は|K
load|の決定を含むのであるが、図25の信号補正ステ
ップを含むことから|K|の大きさがほぼ決定される事
はたやすく理解できる。
【0183】微チューニング動作では、モータのステッ
プ動作は、(1)前述のモータの余裕量(方向転換の場
合のみ)と(2)6ステップ(反射が離れている時[例
えば0.20やそれ以上の大きさのとき])また3ステ
ップ(反射が許容値に近い時)の和に等しい小さな増分
ずつ行われる。このことは、測定される反射のいくつか
の変化を得られるように、モータ102を確実に動か
す。もし余裕量(モータの初期化の過程で生じる−−ス
テップ306を見よ)がとても大きい時、微チューニン
グはより精確でなくなる。
【0184】こうして、モータ102のそれぞれの動作
の後、次の段階になれば、反射は前述の決定法で測定さ
れる。もしそれぞれのモータについて試された後、望ま
れる状態にならないもしくは微チューニング動作に充分
長い時間が掛けられた(ステップ606)時、微チュー
ニング動作は中止され(ステップ608を見よ)、モー
タ102a,102bは最後の最良な同調点に動かされ
る。加えて、ステップ610において警告文(例えば
「警告、この装置は同調不能です!!」)が発せられる
だろう。
【0185】粗いチューニング動作は開始点を1秒以内
に見つけ、微チューニング動作は同調点を発見するため
に1秒から3秒を要する。QDコイルの為のチューニン
グ時間の合計は、各々のチャンネルのチューニング時間
の和とチャンネルの分離が悪い為に必要な余分な時間、
の和である。
【0186】動作: 較正 様々のシステム上のエラーが図1の実施例のMRIシス
テム20で生じるかも知れない。そのようなエラーは指
向性カプラ50の不完全な指向性、コネクタのインピダ
ンスのミスマッチ、リレーとコネクタの差込みのロスの
様な理由から生じるかも知れない。そのようなエラーの
積み重ねが周波数の関数として変化するかも知れない
し、また高周波数(RF波長がケーブルの長さに比較し
て短い場合)でより目立つかも知れない。
【0187】潜在的なシステム上のエラーに鑑み、任意
のチューニング動作で使われる反射信号は以下で述べる
やり方で「訂正」される。この点に関して、訂正された
反射信号KCORは、較正動作の間計算された較正定数の
アレイからの内挿補間値を使って計算される。較正動作
はシステム20の設定により実行される。それに加えて
較正動作は任意のチューニング動作より先に実行され、
もしくは交代にただ周期的(例えば、数カ月のインター
バルで)に実行され、また較正動作のさらなる更新まで
アレイがチューニング動作で次の使用のために記憶され
るかも知れない。 較正動作で、同軸ケーブル62はR
TU26の点AとBからはずされて、代わりに外部較正
ユニット(ECU)130の点EとFにつながれる(図
7参照)。そのときコントローラ30は較正測定が作ら
れ、較正標本値がいくらか(たとえば、21)の標本周
波数で開放や短絡や50オームの負荷の反射測定データ
から計算される較正手順を実行する。反射測定データは
標本周波数に対して較正定数(R、D、TやS)を計算
するためにコントローラ30によって使われる。コント
ローラ30のチューニングは保管用にコンピュータ31
をホストするため較正定数のアレイを戻す。同軸ケーブ
ル62はRTU26の点AとBにまたつながれる。
【0188】較正定数のアレイは様々な周波数で計算さ
れるが、任意の場合でシステム20が働きうる周波数で
は充分ではないので、コントローラ30は、訂正された
反射KCORを計算するとき使用するための動作周波数に
対してアレイから4つの較正定数の挿入された値を誘導
する。粗いチューニングや微チューニング動作に関連し
て上述のことははっきりと決まったことではないけれど
も、以下で述べられるやり方の訂正は反射信号を決定す
る各々の場合に関して実行される。話がかわるが、文字
「K」が反射信号について述べられるときに使われると
きはいつでも、以下で述べられる訂正もまた実行されて
いることが了解されている。
【0189】0.35Tの磁場系に対しては、較正測定
は14.5MHzから15.5MHzの間で21標本周
波数点で測定される。0.50Tの磁場系に対しては、
周波数範囲は20.5MHzから21.5MHzであ
る。較正測定はこれらの広い周波数範囲上で集められそ
の結果反射測定が各々の周波数で成されたとき、適当な
較正定数は挿入されうる。これらの周波数範囲は中心周
波数のずれの可能な限り広い範囲とコイルQ値の最低期
待値を含むために選ばれた。
【0190】較正に含まれる21標本周波数点各々に対
して、4つの測定は用いられる。もし「i」が標本周波
数を示すのなら、これら4つの較正測定は(1)標本較
正周波数で標準信号[Ri ]; (2)ECU130リ
レーが「開放」にセットしてある時の反射信号
[AOi]; (3)ECU130リレーが「短絡」にセ
ットしてある時の反射信号[ASi]; そして、(4)
ECU130リレーが「50オーム」にセットしてある
時の反射信号[A50i]である。
【0191】各々の標本周波数iに対してコントローラ
30は、周波数iに対し3つの較正定数を計算するため
に4つの較正測定を用いる。3つの較正定数Di,Ti
そしてSi は、各々数18−20から解る式のKoi,K
si,そしてK50i変数で各々数15−17を使って評価
される。
【0192】
【数15】
【0193】
【数16】
【0194】
【数17】
【0195】
【数18】
【0196】
【数19】
【0197】
【数20】
【0198】コントローラ30はこのように21標本周
波数に対して4つのアレイ(R,D,T,そしてS)を
用意する。上述したように、R,D,T,そしてSアレ
イのリニア補間はよく用いられるように周波数に対して
各々の補間定数Rint,Dint,TintそしてSintを導くた
めに実行される。
【0199】単一周波数での訂正反射Kcorは、数21
に従う測定反射(Ameas)や補間定数Rint、Dint、T
intそしてSintから導かれる。
【0200】
【数21】
【0201】較正動作から、RTU26に位置する負荷
の典型的なKcorの値は真の|K|の3%以内で真の反
射角の5%以内である。そのうえ、ECU130内のト
レースの電気的長さが、リレーK01AとRTU26の
マッチングボード(ネットワーク100)の間の同軸ケ
ーブル62の電気的長さに殆ど正確に一致する。
【0202】図15は較正動作に関連しているコントロ
ーラ30により実行されたステップの全体像を示すフロ
ーチャートである。較正動作(ステップ700により示
される)の始動後、ステップ702でコントローラ30
はある変数とリレーを初期化する。ステップ702の較
正初期化は、全てを含む702−12を通るサブステッ
プ702−1を含む図16にさらに詳述されている。
【0203】サブステップ702−2は手動によるRT
U26からのケーブル62の切り離しとETU130へ
のケーブル62の接合を示している。そして、サブステ
ップ702−3で、RSB32,RTU26,そしてE
CU130の全てのリレーは電源を断たれている。も
し、サブステップ702−4で,ECUが適切に結合さ
れていないと判定されているのなら、較正動作は中止さ
れる(サブステップ702−5)。さもなければ、サブ
ステップ702−6でRSB32のリレーは電圧を与え
られ、直流電圧は復調器に供給される。サブステップ7
02−7で、RSBリレーK113は電圧を与えられて
いる。サブステップ702−9で、コントローラ30は
次に発生させられるかも知れない任意のエラー情報のた
めにメモリ位置を割り当てる。サブステップ702−1
0でチューニングしている信号は得られる(RFU24
のCWピンからそして復調器21を経由して)。サブス
テップ702−11でTXGAIN値は以前の較正ファ
イル(もしそんなものが存在していれば)から読み込ま
れそしてTXGAIN値がRFU24に送られる。
【0204】もし必要なら、図17で表すように、ステ
ップ704でコントローラ30は出力レベルを測定しそ
して利得を整える。これは、RSBリレーK122(サ
ブステップ704−2)に電圧を与えることによってな
されその結果復調器50からの標準出力信号は測定され
得る(サブステップ704−3)。較正動作に関連して
用いられるように、ここでは「測定」とは動作のチュー
ニングに関して以前のやり方でADC72の「I」や
「Q」チャンネルを読むことに言及している。もし測定
された基準出力信号が各々の限界(サブステップ704
−4)以内ではないのなら、TXGAIN値はRFU2
4で減少させられる(サブステップ704−5)か増加
させられる(サブステップ704−6)。基準出力信号
が各々の限界以内にされているとき、TXGAINの電
流値はコントローラ30(サブステップ704−7)か
らアクセス可能なメモリ内の較正ファイルに記憶され
る。中に較正ファイルが記憶されるメモリは、図示され
た実施例の中のRAMメモリであるが、他の形式の不揮
発性の記憶(ハードディスクやEEPROMを含む)を
持つことが出来る。
【0205】サブステップ704−8でコントローラ3
0はRAMメモリで長さNUMPTS*2のアレイ
「R」を生じる。図示された実施例の中で、NUMPT
S=21(標本周波数の数)と二つの位置は各々の標本
周波数−−実数成分と虚数成分、に対して記憶されてい
る。
【0206】サブステップ704−9でRFU24の中
心周波数は較正動作に対して21標本周波数の1つを作
るため変化される。各々の周波数標本i(ここでiは1
からNUMPTSまでの添え字である。)で、基準信号
iはリレーK120,K122,そしてK113を通
る復調器50から基準出力信号の経路を定めることによ
って記憶され、それによって基準信号は復調器50の
「入信号チューニング」ピンに供給される。信号Ri
現実的な使用は図25のステップに関して理解される。
【0207】サブステップ704−11で指示されてい
るように、サブステップ704−9と704−10は全
ての21標本周波数が作られるまでループ形で繰り返さ
れそしてその代わりに基準信号値が記憶される。そし
て、サブステップ704−12で、リレーK122はO
FFされそして(サブステップ704−13)「R」ア
レイは較正ファイルで記憶される。
【0208】ステップ706で、較正動作は番号付けら
れたステップ708,710,712,714,71
6,そして718さえ含むループを始める。ステップ7
06でコントローラ30は必要とされる: K111,
K112,K116,K117,K118,そしてK1
19のようなRSB32の以下のリレーをONする。
【0209】ステップ706で始まるループで、コント
ローラ30は、開放,短絡,そして50オームの負荷を
続いて持つ外部較正ユニット(ECU)130で反射測
定(21標本周波数)をする。この点に関して、図1
8,図19,そして図20で表されているサブステップ
は各々に開放,短絡,そして50オームの負荷読みに対
する測定に係わっている。
【0210】図18に表されている「開放」インピーダ
ンス較正測定で、サブステップ708−2のバス132
のシングル経由でコントローラはECU130のリレー
CAL1とCAL2を「開放」状態に設定する。サブス
テップ708−3でコントローラは上述したアレイRと
比較できる次元のアレイAOを創る。708−6を通り
サブステップ708−4はループを形成しそこでRFU
周波数は21標本周波数と各々の標本周波数iでの測定
Oiを通して変化する。
【0211】図19に表されている「短絡」インピーダ
ンス較正測定で、サブステップ710−2のバス132
のシングル経由でコントローラはECU130のリレー
CAL1とCAL2を「短絡」状態に設定する。サブス
テップ710−3でコントローラは上述したアレイRと
比較できる次元のアレイASを創る。710−6を通り
サブステップ710−4はループを形成しそこでRFU
周波数は21標本周波数と各々の標本周波数iでの測定
Siを通して変化する。図18に表されている「50オ
ーム」インピーダンス較正測定で、サブステップ712
−2のバス132のシングル経由でコントローラはEC
U130のリレーCAL1とCAL2を「50オーム」
状態に設定する。サブステップ712−3でコントロー
ラは上述したアレイRと比較できる次元のアレイA50
創る。712−6を通りサブステップ712−4はルー
プを形成しそこでRFU周波数は21標本周波数と各々
の標本周波数iでの測定A50iを通して変化する。
【0212】ステップ714で、コントローラ30は前
述の較正定数を計算し記憶する。較正定数の計算と記憶
に係わったサブステップは図21に示されている。サブ
ステップ714−2で、メモリ位置は仮のアレイ
「f」,「g」,そして「h」を割り当てられる。サブ
ステップ714−3でメモリ位置はアレイ「D」,
「T」,そして「S」を割り当てられる。アレイ
「D」,「T」,そして「S」は各々に指向性,送信,
そしてソース訂正ファクタの記憶に用いられる。サブス
テップ714−2と714−3で割り当てられたアレイ
は21×2アレイで、各々の標本周波数に対し21標本
周波数と2つの成分(実数と虚数)による。
【0213】図21の計算と記憶ステップの、714−
7を通るサブステップ714−4は各々の標本周波数に
対し指向性(D),送信(T),そしてソース(S)訂
正ファクタの計算含む。各々の標本周波数iのDi
i,そしてSiはサブステップ714−6で作られる。
これらの計算は上述の数15−17に一致する。D,
T,そしてSの計算をする前に、f,g,そしてhアレ
イ(各々数20,18,そして19に一致している)の
途中計算はサブステップ714−5で行われる。計算が
行われた後、D,T,そしてSアレイはサブステップ7
14−8の較正ファイルに記憶される。
【0214】ステップ716で、コントローラ30はス
テップ714で計算された較正定数の精度をテストす
る。図22は716−15を通るサブステップ716−
1を図示する。較正定数精度のテストで、コントローラ
30はRFU中心周波数を「標準値」にセットする(サ
ブステップ716−2で)。その後、コントローラ30
は、ECU130のリレーを「開放」状態(サブステッ
プ716−4)にセットし、開放状態(サブステップ7
16−4)から決定されたインピーダンスの値を測定及
び訂正し、サブステップ716−4から測定及び訂正さ
れた値が各々の許容値内(サブステップ716−5)で
あるかどうかを決定し、そしてもしそうでなければエラ
ーデータ(サブステップ716−6)を記憶する。図1
5で見られたように、同様のステップがECUの「短
絡」や「50オーム」に関してもまた行われる。
【0215】ステップ720で、コントローラ30は示
された(例えば、ステップ716の間で)任意の較正エ
ラーを記録する。もし較正エラーが記録されないのな
ら、ステップ722でコントローラ30は関数パラメー
タを送るRTUを任意に決定する。ステップ722は通
常MRIシステム20の初期設定のみ実行され、必ずし
も各々のチューニングがなされるとは限らない。ステッ
プ722でコントローラ30は図11の数理モデルで用
いられる有効キャパシタとインダクタ値を決定する。有
効キャパシタとインダクタ値は、調整できるインピーダ
ンスCaとCbの粗い値を決定するために粗いチューニ
ング動作のステップ532で用いられる。
【0216】ステップ722を計算するRTUパラメー
タに含まれる722−13を通るサブステップ722−
1は図23に図示されている。サブステップ722−2
で、コントローラ30は信号経路のチューニングネット
ワーク100を含むためにRTUリレーK01A,K0
1B,K02A,そしてK02BをOFFする。そのと
き、サブステップ722−3で、コントローラ30はR
SB32のリレーK112,K116,K117をセッ
トし、その結果「I」と「Q」の値は各々ポート48A
と48Cで読まれ得る。またサブステップ722−3
で、ECUリレーは「50オーム」状態にセットされ、
そしてRSBリレーK111はポート48C(図2参
照)から「Q」を読むためにセットされる。
【0217】サブステップ722−4で、150オーム
インピーダンスデータはECU130から集められアレ
イ150に読み込まれる。サブステップ722ー4(サ
ブステップ722−5,722−8,そして722−1
0も同様に)に対するECU130からのデータ集合は
図24のステップ800−810で示される動作を集積
するRTUパラメータに関して理解される。動作を集積
するRTUパラメータのステップ801はCF*(1−
2/BW)からCF*(1+2/BW)までRFU24
の周波数を走査することをふくむ。ここで「CF」は
「中心周波数」を表し「BW」は変化するであろう中心
周波数にまたがる「帯域幅」を表す(BWは中心周波数
の揺らぎとして表される。)。走査の間の各点で、ステ
ップ802−807から成るループは実行される。ステ
ップ802でRTU26のチューニングネットワーク1
00のキャパシタCaは、それの全範囲で走査される。
キャパシタCaの各走査中、806を通るステップ80
3から成る集められたループは実行される。ステップ8
03で、キャパシタCbはそれの全範囲で走査され、そ
してステップ804と805は実行される。ステップ8
04で、反射信号は測定される(「I」と「Q」の両方
の成分)。ステップ805で、上で議論した較正訂正は
測定値に適応される。というわけで、図24で示された
動作を集積するRTUパラメータの終了において、15
0オーム状態でIとQのアレイ測定は、可変キャパシタ
CaやCbのセットの全ての入れ替えでの各々の走査さ
れたRFU周波数の測定を含むアレイにより戻される。
【0218】似た動作は150オーム状態の「I入力」
成分でなされ、同様に50オーム状態の「Q入力」と
「I入力」成分の両方でもなされる。この点に関して、
サブステップ722−5でRSBリレーK111はポー
ト48A(図2参照)から「I」を読むようにセットさ
れている。そのとき、サブステップ722−6で、15
0オームインピーダンスデータはアレイI150で集積
され記憶される。50オーム状態を満たすため、サブス
テップ722−10でコントローラ30は適当にECU
のリレーをセットする。そのとき、722−10を通る
サブステップ722−8で、アレイI50とQ50は、
722−6(50オーム状態でというよりはむしろ15
0オーム状態であるが)を通るステップ722−4に関
して理解されたやり方での値で満たされている。
【0219】サブステップ722−11でデータアレイ
Q150,I150,Q50,そしてI50は、図11
の数理モデルの有効キャパシタとインダクタ値を見いだ
すためのパラメータフィッテイングアルゴリズムで用い
られる。
【0220】最後に、ステップ724で、コントローラ
30は、RSBリレーK121をOFFにすることによ
り、または直流電圧をRSB復調器50に戻すことによ
り、またはリレーK113をOFFにすることにより較
正動作を終わらせる。ケーブル62はそのとき手動でE
TU130から外され、RTU26に再結合される。
【0221】動作:反射測定と較正 粗いチューニング(図10に示す)と微チューニング
(図12に示す)両方との関連において、反射信号はR
SB32から、復調され、ADC150の該当チャンネ
ルに適用される「I」と「Q」の要素である復調器50
を通って伝送する。復調器50の復調動作は以前に図2
7の構造を参照して記述されている。粗いチューニング
動作のあるステップ(ステップ514や550のよう
な)と微チューニング動作のあるステップ(ステップ6
00や602のような)は、反射信号またはその大きさ
を計算するためのADC72から得られたディジタル情
報のコントローラ30による処理を含んでいる。反射信
号やその大きさの計算が一般的に前述の粗いチューニン
グと微チューニングの動作を言及されている間、もっと
細かい説明をすぐまえに記述された較正動作の結果の利
益を提供する。
【0222】図25は反射信号のインピーダンスを計算
しているコントローラ30により実行されているステッ
プ900−910を示す。ステップ901では、コント
ローラ30はADC72のそれぞれのアウトプットチャ
ンネルからの「I」と「Q」の値両方を得る。ステップ
902ではADCのアウトプットは複素数の値A=I+
iQとして得られる。ステップ903ではコントローラ
30は不揮発性のメモリからの現在の動作周波数に相当
する貯えられた基準パワーRをえる。ステップ904で
は正規化された反射信号の値Mが式M=A/Rを評価す
ることによって得られる。すると、ステップ905では
コントローラ30は較正動作(ステップ714を見よ)
の実行の間生成した較正定数配列を読み、現在の動作周
波数についての指向性(D)、送信(T)、ソース
(S)訂正ファクタ用の内挿補間した値を決定する。ス
テップ906では、コントローラ30は内挿されたS,
D,T値と同様に正規化された測定値Mを用いて訂正さ
れた反射信号W(以下Kcorとする)を計算する。訂正
された反射信号が望んだものだったときのみ、実行はス
テップ906の後で終わる。
【0223】反射値をインピーダンス値に変換すること
が要求されている状況では、ステップ907−909も
また実行される。ステップ907では、訂正された反射
信号WはインピーダンスNに公式N=(1−W)/(1
+W)により変換される。ステップ908では正規化さ
れたインピーダンスNは50を乗ずることにより50オ
ームシステムのインピーダンスZに変換される(例:Z
=N*50)。こうして、それぞれの例での粗いチュー
ニングと微チューニング動作において、図25に関連し
て記述されたそれらを含むステップは実行され較正され
た(例:訂正された)値を提供する。
【0224】動作:バラクタコイルのチューニングに関
する概観 図1と図28のコイル22Dはバラクタ同調RFコイル
の例である。バラクタ同調コイルは、そのキャパシタC
sとCp(図28を見よ)がケーブルを通ってコイルに
送られた単一周波のRFコイルにとって、その反射信号
が最小になるように調整されたときに、「チューニン
グ」される。
【0225】全てのバラクタには下の数22に示す様な
一般的なキャパシタンス対バイアス電圧の関係がある。
【0226】
【数22】
【0227】ここでC=pFでのキャパシタンス;V=
ボルト単位のバイアス電圧;そしてα、β、γは定数で
ある。この定数の値はひとつのモデルから次に変化す
る。例えば、二つのモトローラMV2115sが並列の
ときは、α=120、γ=1.5、そしてβ=25**
γ/23である。
【0228】本発明のチューニング法はバラクタ電圧V
pとVs両方の関数としての反射信号における最小値を
探す。ハイパワーコイルチューニング法の場合と同様
に、バラクタチューニング法は(RSBを通じて)反射
信号の実部と虚部の両方を与えるチューニング復調器5
0を用いる。しかし、バラクタチューニング法は反射信
号の絶対値の計算の為以外には実部と虚部を使わない
(つまり、虚部と実部の自乗の和の平方根を使うことに
よる。)上に示した様に、チューニングは反射信号の絶
対値(|K|)が最小値のときになされる。バラクタコ
イルチューニングの動作を図解する為に、式1−|K|
最大化する様にチューニングすることを考えるのは有用
である。図29は、VsとVpの関数としてプロットさ
れた1−|K|と共に典型的な反射信号の3次元プロッ
トを示す。図29に見られるように、1−|K|のプロ
ットはたくさんのピークを含んでいる(例:反射信号は
最も小さな絶対値をもつ)。
【0229】反射信号の処理を議論する前に、このなか
における「反射信号」という用語の使用は、測定された
反射信号は正規化の動作によって正規化されていること
を想定していることを述べなければならない。正規化の
動作は、反射信号が測定信号と基準信号の両方から得ら
れる前述のハイパワーコイルの較正動作の観点と似てい
る。バラクタ同調コイルのための正規化動作は図33と
図34を参照するとより詳しく議論されている。
【0230】コントローラ30は最終的にはバラクタ同
調コイル(例;コイル22D)が同調されるように指定
している動作入力(例;入力装置31Aを通して)に応
答する。もしコントローラ30がまだそのように作動し
ていなければ、それは基準信号Rのための正規化された
そしてスケーリングされた値を得るための動作を実行す
る。その動作は図33を参照しながら以下に記述され
る。
【0231】バラクタ同調コイルをチューニングする基
本ステップは図30を参照し記述される。ステップ10
20では、ある初期設定動作がなされている。例えば、
値はTXGAINに設定される。TXGAINの値はハ
イダイナミック信号を与えるように設定される(例:単
チャンネル12ビットシステム上でADC値が4000
のときADC72が|K|=1と読む様な設定)。
【0232】ステップ1022では、コントローラ30
はバラクタコイルをチューニングするためのスターティ
ングポイントを選び、スターティングポイントのための
反射信号の大きさを得る。スターティングポイント選択
の詳細は図31と共に以下に説明される。
【0233】一度スターティングポイントが得られる
と、コントローラ30は同調ポイントの候補を見つける
為に回帰二分サーチ動作を実行する。二分サーチ動作は
一般的にステップ1024のとき図33に描かれている
が、これはさらに詳しくは図32を参照しながら以下に
示される。二分サーチは同調ポイントの候補としての
「前の」ポイントにもどる。
【0234】同調ポイントを見つけるための最後の努力
と二重のチェックとして、ステップ1030から103
8を通してコントローラ30は星形サーチ動作を実行す
る。星型サーチ動作において、コントローラ30は同調
ポイントの候補としての二分サーチ(ステップ1024
で)によりもどされたポイントについての星型またはア
ステリスクのパターンのなかのポイントにおける反射信
号の大きさを調べる。星型パターンのなかでのその反射
信号が最も小さい大きさのポイントを同調ポイントとし
てとる。
【0235】星型動作について更に詳しく述べれば、コ
ントローラ30は二分サーチによりもどされた反射信号
の大きさが以前に決められた値よりも小さいかどうかチ
ェックする(ステップ1030)。もしそうなら、コン
トローラは候補を二分サーチにより同調ポイントとして
見つける(ステップ1032)。もし違えば、次の議論
から理解される方法によって、ステップ1034でコン
トローラ30は二分サーチによりもどされた前のポイン
トについての星型パターンのなかのポイントにおける反
射値を得る。もし星型パターンのなかのどれかのポイン
トがより低い|K|をもてば(ステップ1036で決め
られたように)、コントローラ30はチューニング動作
の終了前に、同調ポイントとして(ステップ1038)
反射の最も小さな大きさをもつ星型のなかのポイントを
用いる。さもなければ、二分サーチからの前のポイント
が同調ポイントとして用いられる(ステップ103
2)。
【0236】同調ポイントの決定のとき、コントローラ
30は、これはVsとVpを必要としているが、バラク
タのバイアス電圧をコイルのチューニングに必要な電圧
に調整する(ステップ1040)。そしてコントローラ
30はバラクタコイルのチューニング動作を終わらせる
(ステップ1042)。バラクタ電圧はチューニングさ
れた値に保たれる。
【0237】バラクタ同調されたコイル22Dと関連し
て一般的には、コントローラ30は値Vp,Vsを適切
なディジタル値を適応させることによりそれぞれDAC
s39s,39pに変えることが解る(図7を見よ)。
このような変化は、例えば前に記述したステップ102
4の二分サーチと星型動作のあいだに起こる。DACs
39s,39pは、図7と図28に示すようにそれぞれ
バラクタ38s,38pのためのバイアス電圧として適
応される適切なアナログ電圧信号を出力する。
【0238】すると、与えられたポイントでの反射信号
の測定はDACs39s,39pの出力のセッティング
により、測定されるべきポイントでのバイアス電圧がバ
ラクタ38s,38pに適用されるようになされる。そ
して、RFコイル22Dへの長いケーブルのなかにおく
新しいバラクタ電圧を許可するための一時停止のあと
に、コントローラ30は新しい反射信号を計算する為に
ADC72に到着する新しい値を読む。反射信号測定の
とき、反射信号は表1に示されるリレーのセッティング
に従いRSB32を通って伝送される。
【0239】動作:バラクタコイルのスタートポイント
選択 図31はバラクタ同調コイルのチューニング動作のため
のスターティングポイントの選択をなかに含むサブステ
ップを描く。ステップ1022−1では、コントローラ
30は前に決定したポイントを初期ポイントiとして使
用する。ステップ1022−2では、コントローラ30
は反射信号|Ki|の値を得る。一般的には、コントロ
ーラ30が任意のポイントで反射信号を得るには、バラ
クタ同調コイル22Dから反射信号を得るためRSBの
リレーをセットすることが必要である。反射信号はポー
トDのチャンネルBを通って得られたと想定すると
(例:ポート46D)、リレーK119,K111,K
112,K113はオンにされ、リレーK122はオフ
にされる(表1上方を見よ)。そうすると、測定された
反射信号は復調器50に適用される。復調器50は測定
された反射信号をADC72のIとQのチャンネルに適
応させるためその虚部と実部の成分素に復調する。反射
信号|Ki|は図34のステップを参照して記述された
正規化とスケーリングによって得られる。
【0240】ステップ1022−3では、コントローラ
30は、反射信号|Ki|の大きさが前に決定した値S
TART_UPよりも小さいかどうかを測定する。もし
そうなら、ポイントiはチューニング動作の1024ス
テップの回帰二分サーチのための初期ポイントとして使
われる(ステップ1022−4)。
【0241】もし反射信号|Ki|の大きさがステップ
1022−3で決定した値としての前に決定した値ST
ART_UPよりも小さくなければ、ステップ1022
−5ではコントローラ30は一連のほぼ80の前に定義
された頻繁にチューニングされるポイントについての反
射値を得る(例:歴史的にチューニングの解として良い
候補であると考えられてきたポイント)。
【0242】ステップ1022−6では、コントローラ
30は回帰二分サーチについての初期ポイントとして
の、最も小さい反射信号の大きさをもつシーケンスの中
のポイントをえらぶ。しかし、もし(ステップ1022
−7で決定されている)選択されたポイントが初期の前
に決定したポイントについての(つまり、ステップ10
22−2間に使われたポイント)反射値の大きさととて
も近ければ、RSB32に結び付けられるRFコイルが
ないかもしれない。それに応じて、ステップ1022−
8では原因分析のための出力メッセージが生成される。
さもなければ、バラクタコイル同調選択のスタートポイ
ント動作はステップ1022−9で回帰二分サーチチュ
ーニング動作の準備ができて終了する。
【0243】動作:バラクタコイルの二分サーチチュー
ニング 図32には図30の一般的なバラクタコイルチューニン
グ動作の回帰的二分サーチ動作(ステップ1024)を
なかに含むサブステップを描いている。しかし、バラク
タ同調RFコイルのチューニングの分脈中での二分サー
チの議論の前に、二分サーチの一般的な議論を図36を
参照して提供する。
【0244】一次元の二分サーチは図36に描かれる。
サーチは図36の電圧軸すなわちV(水平)軸上のポイ
ント「A」などの初期ポイントで開始される。ブラケッ
トポイント「B」と「C」はデフォルトスケール値を用
いて計算される。反射信号の大きさ(|K|)はA、
B,そしてCポイントそれぞれで測定される。もし|K
A|が|KB|と|KC|より小さくなければ、それから
ポイントBとCは|KA|が最小値になるまでひろげら
れる。また、ポイントBとCはADC72の許された範
囲を越えてはいけない。ポイントDとEは下の数23と
数24に従い計算される。
【0245】
【数23】
【0246】
【数24】
【0247】反射信号の大きさはポイントDとEで測定
される。|KD|と|KE|の小さい方がサーチ動作の基
準ポイントとしてさらなる使用を選択される。図36の
例では、ポイントEが新しい基準ポイントとして選ばれ
ている。次に、セグメントAEとECは、ポイントAと
Eの間にポイントFを、ポイントEとCの間にポイント
Gを与え二分されている(ブラケットポイントであるポ
イントAとC)。反射信号の大きさはポイントFとGで
測定され、それは|KF|>|KG|と決められる。それ
ゆえに、ポイントFは次の二分サーチに選択され、以下
同様である。前述のサーチは、(a)ブラケットポイン
ト間の距離が前に定義した閾値(X_TOL)以下にお
ちる、あるいは(b)試行ポイントについての反射信号
の大きさが同調されたコイルに期待される|K|の値の
近くに遭遇する(例:試行ポイントの大きさが期待され
た値THRESHの近辺NEAR以内である)まで続け
られる。図36の前の議論は一次元の二分サーチを理解
するのに有用である。しかし、今回の発明のバラクタチ
ューニング過程は二次元サーチである。これは図29に
見られるように、VpとVsの二次元平面により示され
る。今発明の二元サーチによると、回帰的に作動する一
次元の二分サーチは最小の|K|のために二次元の電圧
平面をサーチする。例えば、図29の各々の測定された
ポイント(例:|KA|、|KB|、|KC|、など)は
一次元二分サーチの最小値である。図29において、一
次元サーチ(Vsを固定してVp軸に沿ってサーチす
る)は「内側」サーチといわれる。「外側」サーチ(違
うVsが試される)は内側サーチで見つけられた反射を
もとにする。
【0248】さて、今発明の回帰的二分サーチ動作に含
まれる特定のステップは図32を参照して議論される。
ステップ1024−1では、コントローラ30はスター
ティングポイント(ステップ1022で得られる)でV
pがVsよりも大きいかどうかを測定する。もしそうな
ら、コントローラ30は、基準ポイントとして初期ポイ
ントを用いてVs軸に沿った外側サーチを行えると認識
する(ステップ1024−2)。そうでなければ、コン
トローラ30は基準ポイントとして初期ポイントを用い
てVp軸に沿った外側サーチを行えると認識する(ステ
ップ1024−3)。ステップ1024−4ではコント
ローラ30は外側サーチ軸に沿ったブラケットポイント
を計算するためにデフォルトのスケールファクタを用い
る。
【0249】ステップ1024−6ではコントローラ3
0は基準ポイントとブラケッテイングポイントでの反射
信号の大きさを測定する。基準ポイントが回帰二分サー
チ(ステップ1024−8で決定される)での初期ポイ
ントである場合は、予妨的チェックはステップ1024
−10で実行される。ステップ1024−10では、基
準ポイント(つまり、初期ポイント)での反射信号の大
きさとブラケッテイングポイントでの反射信号の大きさ
が測定される。つまり、「内側」二分サーチは初期ポイ
ントと外側サーチ軸に垂直な軸に沿ったブラケッテイン
グポイントのために実行させられ、それぞれの内側サー
チの最小値は初期ポイントとブラケッテイングポイント
についての大きさとして戻される。もし初期ポイントに
ついての大きさがブラケッテイングポイントについての
大きさよりも小さくなければ、(ステップ1024−1
2において)ブラケッテイングポイントは広げられ(A
DC72の範囲内で)、コントローラ30のループはス
テップ1024−6に戻る。もし基準ポイントが初期ポ
イントでなければ、またはステップ1024−10での
チェックの結果が否定的であったら、動作はステップ1
024−13と共に続けられる。
【0250】ステップ1024−13では、コントロー
ラ30は基準ポイントと最初のブラケッテイングポイン
トとの間と、基準ポイントと二番目のブラケッテイング
ポイントとの間の二分ポイントを測定する(外側軸に沿
って)。ステップ1024−14では、コントローラ3
0はどちらの二分ポイントが二分ポイントでの内側軸に
沿った二分サーチを行うことによりより小さな反射をも
つかを測定する。
【0251】ステップ1024−16では、コントロー
ラ30はステップ1024−14の内側二分サーチの結
果が、一つの二分ポイントでの反射の大きさが値THR
ESHの近辺NEAR以内であることを示しているかど
うかを測定する。もしその測定が肯定的なものであれ
ば、微チューニング動作が開始される(ステップ102
4−18)。そうでなければ、動作はステップ1024
−36と共に続けられる。
【0252】ステップ1024−36では、コントロー
ラ30はブラケッテイングポイント間の距離を計算す
る。もし、ステップ1024−38で測定されたよう
に、その距離が前に決定された量(X_TOL)よりも
小さければ、コントローラ30は回帰二分サーチ動作を
出て、「前の」ポイントを、最も小さな反射信号をもつ
前の二分ポイントだと考える(ステップ1024−3
9)。そうでなければ、動作はステップ1024−40
と共に続けられる。
【0253】ステップ1024−40では、コントロー
ラ30は新しい基準ポイントとして、最も低い反射(そ
の内側軸に沿って)を持つ二分ポイントを選ぶ。それか
ら、ステップ1024−42では、コントローラ30は
ブラケッテイングポイントとして、古い基準ポイント
と、新しい基準ポイントを与えた前のブラケッテイング
ポイントを使用する。コントローラ30はそれから更成
る大きさの測定のためにステップ1024−14へ戻
す。従って、回帰二分サーチのステップ1024−14
と1024−42との間の、そしてそれを含むループが
チェックステップ1024−16(その結果微チューニ
ングが開始される)またはチェックステップ1024−
38での肯定的な結果によりループを出るまで必要なだ
け繰り返される、ということが解る。
【0254】微チューニングサーチ(ステップ1024
−18)は本質的に図32のステップを参照して議論さ
れたようなものと同じ種類の二分サーチを含んでいる。
しかし、ステップ1028−18の微チューニングサー
チでは、もっと狭いシフトがブラケットポイントAに使
われ、もっと厳しい許容値がそれぞれの内側サーチのピ
ークを見つけるのに使われる。微チューニングサーチは
動作が終わる(ステップ1024−20)まで同調ポイ
ントとしてその「前の」ポイントを戻す。
【0255】回帰2分サーチが、1024−38のチェ
ックステップから終わろうと、微チューニングサーチ
(ステップ1024−18)から終わろうとも、2分サ
ーチが終わったとき(ステップ1024−18)、「直
前」の点(反射強度|Klast|を持つ)は同調点の候補
となる。この点は、それから図30のステップ1030
から1038で描写されている星型動作に適用される。
【0256】動作:バラクタコイル信号の正規化 バラクタチューニングされるコイルからの反射信号の正
規化を含むステップが図33、図34に示されている。
図33のステップは、正規化動作で用いられる基準信号
の処理を含んでいる。図33のステップは概してバラク
タコイルチューニング動作の最初に一度だけ実行され、
その後繰り返されることはない、ということは理解され
るであろう。一方、図34のステップは、バラクタチュ
ーニングされるコイルから測定測定される反射信号を受
けた場合全てについて、実行される。
【0257】図33の基準信号の正規化動作の最初に戻
って、ステップ1120では、TXGAIN値を得て、
コントローラ30がリレーK120、K122、RSB
32のK113をおおよそ設定することによって、反射
信号Rを読み込むことが出来る。この方法では、ケーブ
ル36上のチューン信号CWチューンは、リレーK12
0,K122,K113から復調器50のピンのチュー
ン信号へと伝えられる。復調器50は、それから、測定
された基準信号を復調し、そのステップ1122ではコ
ントローラ30はADC72のIチャンネル及びQチャ
ンネルをそれぞれIADC、QADCとして読み込む。
【0258】ステップ1124では、コントローラ30
はステップ1122で得られた基準信号の測定値をスケ
ーリングし、結果として、基準信号値は1より少ないも
しくは等しい大きさを持つようになる。スケーリングは
数25の式を用いて完成され、式ではMがスケーリング
された測定信号を表す。
【0259】
【数25】
【0260】数25の式における定数IOFST、IGAIN
OFST、QGAINはADC72を較正するために直された
データの線形回帰分析から得られる。12ビットのオフ
セット二値ADCに対する一般的な値は、IOFST=20
44.73、IGAIN=2050.0である。スケーリン
グは二つのADCチャンネル間の差異を補償し、ADC
の分解能に係わらず+1から−1の値を返す。
【0261】ここで、図34とバラクタチューニングさ
れるべきコイルから測定される反射信号の扱いに移る
と、ステップ1220において、コントローラ30はバ
ラクタチューニングされるべきコイルからの反射信号を
得るために、RSBのリレーをセットする。反射信号が
ポートD(例えばポート46D)のチャンネルBから得
られると仮定すると、リレーK119、K111、K1
12、K113がオンされ、リレーK122はオフされ
る(表1を見よ)。こうして測定された反射信号は復調
器50に供給され、そこで、ADC72のIチャンネ
ル、Qチャンネルに適用するために測定された反射信号
を実数成分、虚数成分に復調される。
【0262】ステップ1222では、コントローラ30
は、測定された反射信号(「A」)をADC72のIチ
ャンネル、Qチャンネルから得る。ステップ1224に
おいて、コントローラ30は、数25の式を用いて測定
された反射信号をスケーリングする。
【0263】ステップ1226では、コントローラ30
は、(ステップ1224において)スケーリングされた
測定反射信号を(ステップ1124において)スケーリ
ングされた測定反射信号で割った商の絶対値を得ること
によって、正規化された反射信号の大きさを計算する。
ステップ1226の結果は浮動小数点表示される数であ
り、0から1の間の数をとる。
【0264】ステップ1228では、ステップ1226
からの反射信号の大きさは、スケーリングファクタ(例
えば2000)を掛けることによって、整数に変換され
る。上述の方法での正規化は、都合いいことに、異なっ
たシステムコンポーネントを用いた時に生ずるであろう
違いを小さくし、こうして、選択された所定の値の設定
を矛盾しなくすることができる。
【0265】動作:コイルデチューニングRFコイル同
調モードでは、TxコイルもしくはRxコイルのどちら
かに対して、一つのコイルは、適切にその他と同調する
ために離調されなければならない。さらに、複数のRF
コイルがRFフロントエンド25に接続されているの
で、特定の動作中の利用されていないコイルは、利用さ
れているコイルに干渉しないようにデチューニングを必
要とするだろう。
【0266】二種類のデチューニング回路、個別には能
動デチューニング回路と受動デチューニング回路があ
る。能動デチューニング回路は、その作動や非作動のた
めに外部調節回路を必要とする。
【0267】受動デチューニング回路は、並列共振回路
を形成しているデチューンインダクタンス(L−デチュ
ーン)やデチューンキャパシタンス(C−デチューン)
によって、本質的にそれ自身で作動、非作動する、そし
てそれは、ある共振周波数で本質的に開放回路に等価で
ある。
【0268】図40、図41は、それぞれTxコイルと
Rxコイルに対する能動コイルデチューニング回路を、
発明の実施例に従って図解する。図37と一緒に理解さ
れるように、図40、図41は、CRC30内に含まれ
ている選択されたコイルに対するピンダイオードドライ
バ161と共に、シーケンスコントローラ28とCRC
30を示している。ダイオードドライバ161からの出
力信号は、図39、図40のそれぞれのコイルのPIN
ダイオードに使用される。図41のRxコイルに対し
て、ピンダイオードは、デチューニングのために順方向
にバイアスされている(例えば、送信もしくはコイル非
作動中に)。図40のTxコイルに対して、ピンダイオ
ードは、送信のために順方向にバイアスされており、R
xコイルチューニングやMRI信号を受信するために逆
方向バイアスされている。
【0269】図28は、チューニング回路におけるバラ
クタダイオードの使用を示している。バラクタダイオー
ドは、リモートチューニングやデチューニング動作を可
能にする。通常のバラクタダイオードの物理的寸法は、
相対的に小さく、ダイオードQは、バラクタダイオード
をRFコイルの使用に必要とさせるように、低い周波数
で相対的に高い。
【0270】図28のバラクタダイオードは、可変キャ
パシタのように作動するために、両端にかかる可変逆バ
イアス電圧を持っている。より大きな逆バイアス電圧が
ダイオードにかかると、より小さなキャパシタンスをそ
れが現す。もしダイオードが順方向にバイアスされる
と、ダイオードのQはより小さくなり、キャパシタンス
は増加する。さらに、順方向バイアス電流をバラクタダ
イオードにかけることは、連係したコイルのデチューニ
ングを促進する。
【0271】図28に示された実施例で、バラクタダイ
オードバイアス電圧は、デチューニングのためのリレー
K201,K202、K203,K204、K205や
K206によって、−24ボルトに切り替えられる。よ
り速いRxコイルデチューニングのために、アナログス
イッチSW201B,SW202A,SW203BやS
W203A,SW203Bが利用される。これらのリレ
ーやアナログスイッチは、シーケンスコントローラ28
によりセットされる。
【0272】ここに説明されるように、本発明は、一つ
以上のRxコイルを患者に適用したり、複数のRFコイ
ルの各々に関してスイッチのオンオフを可能にする。こ
れは、患者の取扱をより効率的にする。なぜならば、患
者は、異なったRFコイルの間で再配置される必要がな
くかつ、RFコイルは、取り外して入れ換える必要がな
いからである。さらに、一つのコイルが使われていると
き、他のコイルは、前述の例に従いデチューニングされ
る。
【0273】動作: イメージング動作イメージング動
作の間に実行される一般的手順は、図38に示されてい
る。イメージング動作のはじめに、作動するように選ば
れたコイルの特定が、デバイス31Aですでに入力され
ている(その選択されたコイルに対するチューニング動
作に関連しいている)かもしくは、自己同定コイルから
ディジタル的に受け取られている。ホストコントローラ
31は、シーケンスコントローラ28に、選択されたコ
イルがどれであるかを知らせる(ステップ29−1
で)。コントローラ28は、選択されたコイルがどれで
あるかをCRCマイクロプロセッサ152に(シリアル
ライン168やI/Oバス154を介して)知らせる
(図37を見よ)。
【0274】先に説明されているように、RSB32の
リレーのセッテッングは、Tx送信信号の実際の送信に
先だって、CRC30によってセットされる。これに関
連して、ステップ29−2でコントローラ30は、リレ
ーデバイス158に信号を(I/Oバス158を介し
て)送る。一方、リレーデバイス158は、リレーをオ
ンしたりオフしたりするために、バス30Bを通じて次
々に信号を送る。こうすることで、選択されたコイルに
対する固有の画像化パスを構成する。
【0275】RSB32におけるリレーのセッテッング
のあとに、ステップ29−3で、シーケンスコントロー
ラ28は、「スリープ」コマンドをCRCクロック15
3にバス166を通じて発する。こうすることで、クロ
ック153やマイクロプロッセッサ152を止める。そ
の後、ステップ29−4、29−5、29−6や29−
7は、イメージング動作の間で必要なループ様式で繰り
返し実行されるだろう。
【0276】ステップ29−4で、シーケンスコントロ
ーラ28は、固有のピンダイオードドライバ160、1
61を作動させるために、送信のためのもしくは全ての
受信コイルをデチューニングするのための調節スイッチ
74A(SW107A)や74B(SW107B)に、
コマンドを(バス166で)送る。これに関連して、先
に示されたデチューニング動作の考察を見よ。
【0277】ステップ29−5で、RFU24は、ケー
ブル34のTx(送信)信号をRFフロントエンド25
に当てがう。Tx信号は、選択されたコイルに対するR
Fフロントエンド25における固有の信号パスを通じて
送られる。
【0278】ステップ29−6で、シーケンスコントロ
ーラ28は、固有のピンダイオードドライバ160、1
61を非作動させるために、受信のための調節スイッチ
74A(SW107A)や74B(SW107B)に、
コマンドを送る。もし、RSB32が、AやBチャネル
を切り替えるものであるならば、SW108は、ステッ
プ29−6で状態を変えるだろう。短時間の後に、戻っ
てきたMRI信号は、一つの受信コイルから獲得され
て、そのコイルの固有のリターン信号パスやケーブル3
7を通じてRFU24へ送られる。ステップ29−7
で、その戻ってきた信号は、イメージングのためにディ
ジタル化されて保存される。
【0279】さきに示されたように、イメージングの
間、ステップ29−4から29−7を含むループは、必
要な回数だけ繰り返される。イメージングの完了に際し
て、ステップ29−8で、CRC30は、次の患者に備
えて立ち上げる(たとえば、クロック153やマイクロ
プロセッサ152を作動させるためのバス166の信号
によって)。さきに示されたように、表2と表3は、リ
レーの作動/非作動(コントローラ30によってセット
されるように)を指示する値ならびに、コイル22B−
22C(Tx/Rxコイル)の各々(ハイパワー)のイ
メージングモードに対するスイッチとピンダイオードセ
ッテッングを示している。同様に、表4と表5は、コイ
ル22D−23E(Rxコイル)の各々の画像モードに
対する対応する値を示している。
【0280】個々のコイルやチャネルに対するイメージ
ング(表2と表3や表4と表5のセッテッングに従っ
て)は、もう一つのコイルやチャネルに関するチューニ
ングや次のイメージングに本質的かつ直ちに続くだろ
う。例えば、図39のステップ30−1から30−N
は、図1に示されたコイル22のいずれもはずすことな
しに、すべて実行され得る。
【0281】さらに、画像化は、複数のコイルやチャネ
ルに関して、同時に実行されるだろう。本発明のRSB
32は、一人の患者に対する一つ以上のRXコイルの使
用ならびに、スキャンの最中もしくはその間において異
なるRxコイルの選択的使用を容易にする。これは、患
者の取扱の効率をあげる。なぜならば、その患者は、再
配置される必要がなく、コイルは、外されたり取り替え
られたりする必要がないからである。
【0282】たとえば、医者は、左のTMJ(側頭下顎
関節)の病気を疑っているすれば、それを右のTMJと
比較したいであろう。医者は、この目的のためにヘッド
コイルを使えたとしても、ヘッドコイルの利用は、貧弱
な信号雑音比(SNR)をしめすだろう。さらに、ア−
ティファクトの取り込みが、関心のある解剖学的な微細
部分を見ることを妨げるかもしれない。
【0283】本発明のRSB32と同時に使われるデュ
アルTMJコイルは、さきのジレンマを解消する。RS
B32は、SN比を低下させることなしに医者が左のT
MJコイルをデチューニングするあいだに右のTMJコ
イルをスキャンできるようにしかつ、左のTMJコイル
をスキャンする間に右のTMJコイルをデチューニング
できるようにする。それで、両方のTMJコイルは、頭
皮の画像のために同時に作動され得る。
【0284】先の動作を完結するために必要なRSB3
2のセッテッングは、表2と表3および表4と表5を参
照することによって理解される。たとえば、図2に示さ
れたRSB32のポート46Dを参照した一つの実施例
では、チャネルAやB(たとえば、左と右のコイルに接
続されている)両方から戻ってきたMRI信号は、両方
の信号を合わせる画像を得るように、RSB32の適当
なセッテッングを介してRFU24に向けられ得る。こ
の終わりに、表2と表3や表4と表5に示されたよう
に、リレーK106,K107やスイッチ75は、「リ
ニアーA+B」イメージング動作を得るために、特別に
セットされる。
【0285】本発明のRSB32もまた、多重の送信コ
イル(Tx)、そしてそれは専用のTxコイルが必要と
されるときに使用され得るものであるが、の使用を容易
にする。これに関して、局所を拡大するような高解像度
のイメージングシーケンスのための、限定された可視範
囲(FOV)のRxコイルを持つことは、しばしば利点
がある。広い範囲に使われた他のコイルに加えて、小さ
い専用の送信コイルは、FOVにより一層限定されてい
る。この動作の一つの例は、肩のイメージングである。
TxコイルやRxコイルに捕られた組み合わされた狭い
RFは、アーティファクトを取り込むことなしに、接近
した検査箇所を鮮明に描き出せ得る。
【0286】動作: プリアンプバイパス いくつかのRxコイルは、長々しい同軸ケーブルによる
損失を減らすためにコイル構造に組み込まれたプリアン
プ(典型的にはノイズ量が1dB以下であるような低ノ
イズアンプである)を持っている。Rxコイルのプリア
ンプを持つことは、特に高周波(たとえば、1.5テス
ラのMRIシステムでの64MHz)においてより良い
SN比をもたらす。そのSN比ゲインは、Rxコイルと
プリアンプ間の短い距離によって得られる。しかしなが
ら、もし全体的にみてあまりに大きなRFゲインがある
とすれば、ダイナミックレンジは、減らされるだろう。
本発明は、RFフロントエンドにおけるプリアンプを選
択的にバイパスすることをもたらす。
【0287】図35は、本発明のCRC30が、ライン
45の調節信号をバイパススイッチ44A,44Bに供
給することによって、マルチコイルアセンブリ(MC
E)22Eに連結した低ノイズプリアンプ43の選択的
バイパスを可能にすることを、示している。全体的に見
てあまりに大きなRFゲインがあると見なされると、C
RC30は、アンプ43(図35に示されているよう
に)を自動的にバイパスする。図35のMCA22Eに
対して、シーケンスコントローラ28からの信号は、使
用中のコイルを選択するように、スイッチを作動させ
る。一つ以上のコイルは、本発明のRFフロントエンド
25によって利点に満ちてもたらされる、より広い画像
範囲を得るために作動されるだろう。
【0288】動作: 分離度測定 時々、オペレータは、チューニング信号を第一のコイル
に送ることを要求し、それによって第二のコイルがどれ
ほど影響されるか決定する(たとえば、二つのコイル間
の分離度を決定すること)だろう。そのような決定は、
特に質の管理に有用である。
【0289】先の事項に関して、ノイズ比(SNR)に
最適な信号や画像均質性に対して、RFコイルのチャネ
ル間の電気的分離度は、QDモードTxコイルとQDモ
ードRxコイルとの両方において、−15から−20d
B以下であることが必要である。RFコイルの部分間で
の−15dBの分離度によって、RFエネルギ−のたか
だか3%が、一つのRFコイル部分からその他のコイル
部分へ漏れる。
【0290】本発明のRSB32を用いて、QDコイル
の二つのRFコイル部分間の分離度は、あらかじめ較正
されたCW(連続波)チューニング信号を第一のコイル
(たとえば、第一のコイル部分の入力)に送ることによ
って測定される。第二の部分のポートでの漏れレベル
は、RFコイル部分のいずれかにオン−コイルプリアン
プがないようにして、測定される。正確には、両方のR
Fコイル入力ポートは、50オームにインピーダンスマ
ッチされるべきである。なぜならば、ミスマッチによる
どんな反射も、誤った分離度試験結果をあたえるだろう
からである。その一方で、二重共振の原因となるであろ
うRFコイル間の過剰なカプリングがあるならば、正し
いインピーダンスマッチングはとれないであろう。さら
に、チューニングモニターと分離度モニターとの間で直
ちにスイッチバックすることが、要求され得る。
【0291】送信(Tx)コイル及び受信(Rx)コイ
ルの間で分離が行われなくてはならないが、Txコイル
の周期とRxコイルの周期との間の時間の違いがあるこ
とによって、RFコイルの一つがトータルではデチュー
ンされ、その他のRFコイルが作動しているかあるいは
インピーダンスがマッチングされているような機会が提
供される。
【0292】RSB32のポートB、C及びDにおける
分離度の測定の例が表6に示されている。一般的には本
発明のコントローラ28は、特有の信号供給パスを通る
I/Q復調器50の「Ref Out」端子からのチュ
ーニング信号を指向することによってRSB32による
分離度の測定を容易化する。信号供給パスにはリレーK
120、K122、K112、及びK111、それに特
定のポート及びチャンネルに従う他のリレーが設けられ
ており、そこに作動すべきコイル(「第1」のコイル)
が接続される。テストを行うべきコイル(「第2」のコ
イル)から出る受信された信号は、特有の戻りパスによ
りRSB32を通って伝送される。この特有の戻りパス
には、信号コンディショニングアンドルーティングネッ
トワーク54にあるリレー及びスイッチが設けられてい
ることによって、その戻された信号は最終的にはリレー
K110及びK113を通ってI/Q復調器50のポー
トにあるチューン信号に提供される。
【0293】表6にはコイルの分離度測定の三つの例が
示されている。第2番目の例(2番目のデータの欄)は
ポート46Cに関連している。また第2番目の例(2番
目のデータの欄)はポート46Dに関連している。第1
番目の例(ポート46C)においては、チューニング信
号はリレーK120、K122、K112、K11、K
117、及びK115を通ってポート46Cのチャンネ
ルBに伝送される。ポート46CのチャンネルAに接続
されたコイルによってピックアップされる信号は何であ
っても、リレーK115、K116、スイッチ64B、
リレーK103、リレーK104、リレーK106、ス
イッチ75、リレーK107、リレーK108、リレー
K109、リレーK110、それにリレーK113を経
てI/Q復調器50のポートにあるチューン信号に戻さ
れる。ポート46CのチャンネルAから戻された信号の
表示はコントローラ28によって提供される。
【0294】同様に第2番目の例(ポート46D)に関
していうと、チューニング信号はリレーK120、K1
22、K112、K111、及びK101を通ってポー
ト46CのチャンネルAに供給される。ポート46Dの
チャンネルBに接続されたコイルによってピックアップ
される信号は何であっても、リレーK119、スイッチ
リレーK103、リレーK104、リレーK106、ス
イッチ75、リレーK107、リレーK108、リレー
K109、リレーK110、それにリレーK113を経
てI/Q復調器50のポートにあるチューン信号に戻さ
れる。ポート46DのチャンネルBから戻された信号の
表示はコントローラ28によって提供される。
【0295】当業者は、他の分離測定方法を採用できる
ことは前述の図解から理解できるであろう。QD RF
コイルの分離測定に加えて更に、Txコイル及びRxコ
イルの間の分離を、そのリレーのセッティングを変える
ことによって測定することができる。同様にセットアッ
プすることで、Txコイル及びRxコイルにおけるデチ
ューニング回路が相応に機能しているかどうかについて
もチェックすることができる。
【0296】動作: ループバック診断 上述のように、分離測定はQD RFコイルのRFコイ
ル間のRF結合の程度を決定するためのループバックテ
ストの特別な場合である。
【0297】RSB32にはたくさんのRFリレーとR
Fスイッチがあるので、過剰の接触抵抗はSNRや画質
に影響を与えうる。また、プリアンプとハイブリッド
(0度もしくは90度)は可能性のある動作の低下の為
に監視する必要がある。加えて、I/Q復調器50とT
/Rスイッチ74A,74Bの動作は監視されるべきで
ある。
【0298】ループバック診断は、テストに関係するポ
ート46のチャンネルを短い同軸ケーブルで内部接続
し、前述の分離測定と類似しているテストを処理するこ
とによって、今回の発明のRSB32について行われ
る。例えば、ポート46のAチャンネルとBチャンネル
はループバックテストを処理する為にケーブルで接続さ
れうる。
【0299】ループバックテストを変化させた物は、従
来のマッチング回路を持たず、並列チューニング回路の
みを持つ場合に、RFコイルを同調させる為に用いられ
る。この形式のRFコイルは、図1、2のポート46E
に接続し、一つもしくはそれ以上のプリアンプ、パワー
コンバイナー、RFスイッチをコイルに持つ(図28を
見よ)。ポート46Eに接続された受信コイルは、送信
コイルからの漏れRF信号を検出することが可能であ
る。RFコイル(MCA)の並列バラクタダイオードを
調整する事によって検出電圧を最大に取ることは、RF
コイルの同調を完成される。
【0300】
【発明の効果】こうして、今回の発明のMRIシステム
20は、使用中に同時に多数の違ったマッチング回路
(ハイパワーコイルやバラクタ同調されたコイル、その
他の様な)の形式を持つコイルを接続することを可能に
した。さらに、MRIシステム20は、二つのハイパワ
ーコイル間の分離度はもちろんのこと、送信コイルと受
信コイルの間の分離度も装置を追加すること無く計測す
ることが出来る。さらに、MRIシステム20は、故障
箇所を明らかにするための分離テストを実行することが
出来、磁石の極性をマッチングさせるために、QD受信
チャンネル(リレーK105において)の極性を変える
ことが出来る。
【0301】こうして、ハイパワーコイルについては、
今回の発明は、RTU26の前後で、RTU26の変換
関数を用いたおおよそのチューニング状態のコントロー
ラの分析的決定の為のデータを供給する為に、反射信号
の測定について較正されたクォドラチャ復調が用いられ
る。粗いチューニング動作では、位相情報によって変換
関数から同調値に近いキャパシタンスCa,Cbの設定を
計算することが出来る。微チューニング動作では、さら
に、反射値の実部、虚部の測定から、同調点へのベクト
ルが計算され、結果として、素早いコイルの包括的チュ
ーニングがなされる。
【0302】都合のいいことに、今回の発明のRTU2
6は、一般的なステッピングモータ102を採用したの
で、低コストでのシステムの構築を容易にした。
【0303】今回の発明のバラクタコイルチューニング
動作は、効率的かつ素早くコイル22Dの様なバラクタ
でチューニングされるコイルをチューニングする。帰納
的2分サーチの広がりから、サーチは約9つの2分ステ
ップの最大値からたいていは完了され、故にMRIシス
テム20の総合的動作が高められている。
【0304】本発明はここでは好適な一つの実施例につ
いて特別に示されかつ説明がなされているが、その形態
及び説明のなかで種々の変形を本発明の精神及び範囲か
ら外れない限りにおいて加えることができることは当業
者であれば理解できるであろう。例えば、バラクタコイ
ルチューニング動作については上記では非−クォドラチ
ャバラクタコイルについてのみ記述されているが、同様
の動作をQDクォドラチャバラクタコイルに対しても利
用することができることを当業者は理解すべきである。
【0305】
【表1】
【0306】
【表2】
【0307】
【表3】
【0308】
【表4】
【0309】
【表5】
【0310】
【表6】
【0311】
【表7】
【0312】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的実施例を含むMRIシステム
の略図である。
【図2】 図1の実施例のシステムのスイッチアセンブ
リの略図である。
【図3】 図1の実施例のシステムのリモートチューニ
ングユニットに含まれるチューニングネットワークの略
図である。
【図4】 可調インピーダンスを含む図3のチューニン
グネットワークの部分および該可調インピーダンスを調
整するためのモータの等角図である。
【図5】 図3のチューニングネットワークに含まれる
可調キャパシタンスおよびこれと連係した位置センサの
正面図である。
【図6】 図3のチューニングネットワークの可調キャ
パシタンスに対するキャパシタンス値をモータステップ
位置の関数として示すグラフである。
【図7】 図1の実施例のMRIシステムのチューニン
グコントローラとその他の素子との間の接続を示す略図
である。
【図8】 図1の実施例のシステムの全ハイパワーコイ
ルチューニング動作に含まれるステップを示すフローチ
ャートであり、IチャンネルとQチャンネルの個別チュ
ーニングのステップを含む。
【図9】 図1の実施例のシステムのチャンネル(Iチ
ャンネルまたはQチャンネル)のチューニングに含まれ
るステップを示すフローチャートであり、ハイパワーコ
イル粗チューニング動作と微チューニング動作を含む。
【図10】 図1の実施例のシステムの前記ハイパワー
コイル粗チューニング動作に関連して実行されるステッ
プを示すフローチャートである。
【図11】 図1の実施例のシステムのリモートチュー
ニングユニットに含まれるチューニングネットワークの
数学的モデルの略図である。
【図12】 図1の実施例のシステムの前記ハイパワー
コイル微チューニング動作に関連して実行されるステッ
プを示すフローチャートである。
【図13】 比較的容易なハイパワーコイル微チューニ
ング動作を示すグラフである。
【図14】 比較的難しいハイパワーコイル微チューニ
ング動作を示すグラフである。
【図15】 図1の実施例のシステムの較正動作に関連
して実行されるステップを示すフローチャートである。
【図16】 図15に示す較正動作の初期化部分に関連
して実行されるステップを示すフローチャートである。
【図17】 図15に示す較正動作の基準レベルとTx
Gain測定部分に関連して実行されるステップを示す
フローチャートである。
【図18】 図15に示す較正動作の開放インピーダン
ス測定部分に関連して実行されるステップを示すフロー
チャートである。
【図19】 図15に示す較正動作の短絡インピーダン
ス測定部分に関連して実行されるステップを示すフロー
チャートである。
【図20】 図15に示す較正動作の50オームインピ
ーダンス測定部分に関連して実行されるステップを示す
フローチャートである。
【図21】 図15に示す較正動作の較正定数部分の計
算と記憶に関連して実行されるステップを示すフローチ
ャートである。
【図22】 図15に示す較正動作の正確度テスト部分
に関連して実行されるステップを示すフローチャートで
ある。
【図23】 図15に示す較正動作のRTUパラメータ
計算部分に関連して実行されるステップを示すフローチ
ャートである。
【図24】 図15に示す較正動作のRTUパラメータ
収集部分に関連して実行されるステップを示すフローチ
ャートである。
【図25】 図1の実施例のシステムに対する反射信号
測定と訂正動作に関連して実行されるステップを示すフ
ローチャートである。
【図26】 図1の実施例のシステムの低ノイズアン
プ、送信/受信スイッチ、スプリッタおよびハイブリッ
ドのネットワークの略図である。
【図27】 図1の実施例のシステムのチューン信号復
調器の略図である。
【図28】 本発明のコイルデチューニング装置および
マルチコイルアセンブリ(MCA)の実施例の略図であ
る。
【図29】 バラクタキャパシタンス電圧の関数として
プロットした1−|K|の三次元グラフである。
【図30】 バラクタ同調コイルのチューニングに関連
して実行される一般的ステップを示すフローチャートで
ある。
【図31】 バラクタ同調コイルのチューニングに対す
る開始点選択動作に関連して実行されるステップを示す
フローチャートである。
【図32】 バラクタ同調コイルのチューニングに対す
る回帰二分サーチ動作に関連して実行されるステップを
示すフローチャートである。
【図33】 バラクタ同調コイルのチューニングに対す
る基準信号正規化およびスケーリング動作に関連して実
行されるステップを示すフローチャートである。
【図34】 バラクタ同調コイルのチューニングに対す
る反射信号正規化およびスケーリング動作に関連して実
行されるステップを示すフローチャートである。
【図35】 本発明の実施例のマルチコイルアセンブリ
(MCA)の略図である。
【図36】 二分サーチ例に対するテスト電圧および測
定された反射を示すグラフである。
【図37】 集合的に信号伝送コントローラと呼ばれる
コイルおよびRFFEコントローラとシーケンスコント
ローラとの間の関係を示す略図である。
【図38】 イメージングモードにおいて実行される一
般的ステップを示すフローチャートである。
【図39】 連続した複数のコイルを使用するチューニ
ングとイメージングにおいて実行される一般的ステップ
を示すフローチャートである。
【図40】 送信RFコイルに対するデチューニング回
路の略図である。
【図41】 受信RFコイルに対するデチューニング回
路の略図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミツアキ アラカワ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94010 ヒルズボロ レイクビュードライ ブ 1005 (72)発明者 スー チャング アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94555 フレモント オリオールプレイス 3480 (72)発明者 ジョン ヴァンヘターレン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94123 サンフランシスコ ベイストリー ト 1435 アパートメント24

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RFサブシステムを有するMRIシステ
    ムであって、 画像化動作中に、RF送信コイルへ供給するためのRF
    信号を発生させるとともに画像化被検体に装着されたR
    Fコイルから戻るRF信号を受信するRFユニットと、 RF信号が選択的に伝送される複数のコイル取り付けポ
    ートを有し、画像化中にコイルがその複数ポートのそれ
    ぞれに取り付けられたままにできるRFフロントエンド
    とを備えて成るもの。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置であって、さらに、 どのポートにRF信号を伝送するかを選択するための信
    号伝送コントローラを備えて成るもの。
  3. 【請求項3】 請求項1の装置であって、 第一のRFコイルは第一のタイプのマッチング回路を有
    し、 第二のRFコイルは第二のタイプのマッチング回路を有
    していることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】 請求項1の装置であって、さらに、 RF信号を少なくとも受信しまたは送信するための第一
    のRFコイルと、 RF信号を少なくとも送信しまたは受信するための第二
    のRFコイルと、 画像化動作中に第一のRFコイルをRFユニットに接続
    するための第一の画像化信号パスと、 画像化動作中に第二のRFコイルをRFユニットに接続
    するための第二の画像化信号パスとを備えてなり、 第二の画像化信号パスは、第一の画像化信号パスと共通
    でない少なくとも数個のパスセグメントを有し、 信号伝送コントローラは、第一のRFコイルおよび第二
    のRFコイルの一つからのRF信号をRFユニットに各
    画像化信号パスの一つを通って選択的に供給することを
    特徴とするもの。
  5. 【請求項5】 請求項4の装置であって、 第一のRFコイルおよび第二のRFコイルの少なくとも
    一つは、連係したコイル離調回路を有し、 信号伝送コントローラは、コイル離調回路が連係してい
    るコイルにRF信号が伝送されていないとき、連係した
    コイルを離調させるためにコイル離調回路に離調信号を
    選択的に送ることを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】 請求項4の装置であって、さらに、 第一の画像化信号パスと第二の画像化信号パスに設けら
    れ、画像化被検体から戻ったMRI信号を信号伝送コン
    トローラに応答して第一の画像化信号パスおよび第二の
    画像化信号パスの選択された一つを通して振り向ける画
    像化スイッチ手段を備えて成るもの。
  7. 【請求項7】 請求項4の装置であって、さらに、 コイルの同調動作中に第一のRFコイルおよび第二のR
    Fコイルの一つからの反射同調信号の大きさが所定の値
    より低いときを判定するためのコイル同調コントローラ
    と、 同調動作中に第一のRFコイルをコイル同調コントロー
    ラに選択的に接続するための第一の反射信号パスと、 同調動作中に第二のRFコイルをコイル同調コントロー
    ラに選択的に接続するための第二の反射信号パスとを備
    えてなり、 第二の反射信号パスは、第一の反射信号パスと共通でな
    い少なくとも数個のパスセグメントを有し、 信号伝送コントローラは、第一のRFコイルおよび第二
    のRFコイルの一つから戻ったMRI信号をコイル同調
    コントローラにその各同調信号パスを通って選択的に振
    り向けることを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】 請求項7の装置であって、さらに、 第一の反射信号パスおよび第二の反射信号パスに共通の
    同調復調器を備えて成るもの。
  9. 【請求項9】 請求項8の装置であって、さらに、 第一のRFコイルおよび第二のRFコイルからの反射信
    号をコイル同調コントローラに振り向けるための同調ス
    イッチ手段を備えて成るもの。
  10. 【請求項10】 請求項9の装置であって、 第一のRFコイルおよび第二のRFコイルの一つは、2
    チャンネルを有し、同調スイッチ手段は、そのチャンネ
    ルの一つからの反射信号を同調コントロール手段へ振り
    向けるように作動することを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】 請求項9の装置であって、 同調スイッチ手段は、信号伝送コントローラによりコン
    トロールされることを特徴とするもの。
  12. 【請求項12】 RF信号プロセシングユニットに接続
    されたMRIシステムのためのRFフロントエンドユニ
    ットであって、 それぞれRFコイルへの取り付けのための複数のRFコ
    イルポートを備え、各RFコイルは専用のマッチング回
    路を有し、画像化中に異なるコイルは異なるコイルポー
    トに同時に取り付けられ、 複数のポートのそれぞれのための専用の画像化信号パス
    を備え、RF信号をポートへ供給するために、各ポート
    はRF信号プロセシングユニットに選択的に接続可能で
    あり、 RF信号を複数のポートの選択された一つに選択された
    ポートの画像化信号パスを通して選択的に伝送するため
    の信号伝送コントローラを備えてなることを特徴とする
    もの。
  13. 【請求項13】 請求項12の装置であって、さらに、 画像化信号パスに設けられ、画像化被検体に装着したコ
    イルから戻ったRF信号を信号伝送コントローラに応答
    して画像化信号パスの選択された一つを通して振り向け
    る画像化スイッチ手段を備えて成るもの。
  14. 【請求項14】 請求項12の装置であって、さらに、 同調動作中にRFコイルの一つからの反射同調信号の大
    きさが所定の値より低いときを判定するためのコイル同
    調コントローラにRFフロントエンドユニットを接続す
    るための同調ポートと、 複数のコイルポートの各々のための専用の反射信号パス
    と、 同調動作中に第二のRFコイルをコイル同調コントロー
    ラに選択的に接続するための第二の反射信号パスとを備
    えてなり、 信号伝送コントローラは、複数のコイルポートの選択さ
    れた一つからの反射信号を信号をコイル同調コントロー
    ラに選択されたコイルポートの反射信号パスを通って振
    り向けることを特徴とするもの。
  15. 【請求項15】 請求項14の装置であって、さらに、 反射信号パスに共通に接続可能な同調復調器を備えて成
    るもの。
  16. 【請求項16】 請求項14の装置であって、さらに、 RFコイルの選択された一つからの反射信号を同調コン
    トローラに振り向けるための同調スイッチ手段を備えて
    成るもの。
  17. 【請求項17】 請求項16の装置であって、 RFコイルの少なくとも一つは、2チャンネルを有し、 同調スイッチ手段は、そのチャンネルの一つからの反射
    信号を同調コントローラへ振り向けるように作動するこ
    とを特徴とするもの。
  18. 【請求項18】 請求項17の装置であって、 同調スイッチ手段は、信号伝送コントローラによりコン
    トロールされることを特徴とするもの。
  19. 【請求項19】 MRIシステムの作動方法であって、 (a)RFフロントエンドに含まれる複数のポートの各
    々にRFコイルを取り付けるステップと、 (b)RFコイルの少なくとも一つを選択して作動状態
    とするステップと、 (c)RF信号プロセシングユニットからのRF送信信
    号を作動状態のコイルにRFフロントエンドを通して伝
    送し、作動状態コイルから戻ったRF受信信号をRFフ
    ロントエンドを通してRF信号プロセシングユニットに
    伝送するステップとを備えて成るもの。
  20. 【請求項20】 請求項19の方法であって、 各々のコイルに対してRF送信信号が専用の信号パスを
    通して伝送されることを特徴とするもの。
  21. 【請求項21】 請求項19の方法であって、 各々のコイルに対してRF受信信号が専用の信号パスを
    通して伝送されることを特徴とするもの。
  22. 【請求項22】 請求項19の方法であって、さらに、 複数のコイルの少なくとも他の一つを自動的に選択して
    作動状態とし、 請求項19の(b)のステップで選択された少なくとも
    一つのコイルを、取り外すことなく、選択解除するステ
    ップを備えて成るもの。
  23. 【請求項23】 請求項22の方法であって、さらに、 選択解除されたコイルを自動的に離調させるステップを
    備えて成るもの。
  24. 【請求項24】 請求項19の方法であって、 RF送信信号およびRF受信信号を伝送するステップ
    は、選択されたポートをRF信号プロセシングユニット
    と接続するように、RFフロントエンドの中のリレース
    イッチを自動的にセットすることを含んでいることを特
    徴とするもの。
  25. 【請求項25】 請求項24の方法であって、 リレースイッチを自動的にセットするステップは、信号
    伝送コントローラからのリレー状態信号をRFフロント
    エンドに備えられた複数のリレーに送ることを含んでい
    ることを特徴とするもの。
  26. 【請求項26】 請求項19の方法であって、 複数タイプのRFコイルがRFフロントエンドの異なる
    ポートに接続されており、RFコイルのタイプはハイパ
    ワーコイル、バラクタ同調コイル、およびマルチビュー
    コイルを含んでいることを特徴とするもの。
  27. 【請求項27】 MRIシステムの作動方法であって、 RFフロントエンドに含まれる複数のポートの各々にR
    Fコイルを取り付けるステップと、 画像化モードとコイル同調モードとの間を選択するステ
    ップを備えてなり、 その内の画像化モードは、 RFコイルの少なくとも一つを選択して作動状態とする
    ステップと、 RF信号プロセシングユニットからのRF送信信号を作
    動状態のコイルにRFフロントエンドを通して伝送し、
    作動状態コイルから戻ったRF受信信号をRFフロント
    エンドを通してRF信号プロセシングユニットに伝送す
    るステップとを有し、そしてその内の同調モードは、 RF同調信号を発生させるステップと、 取り付けられたRFコイルの一つを選択して反射された
    同調信号を受信するステップと、 選択されたRFコイルからの反射同調信号を同調コント
    ローラにその選択されたRFコイル専用の反射信号パス
    を通して伝送するステップとを有し、同調動作中に同調
    コントローラが、反射同調信号の大きさが所定の値より
    低いときを判定することを特徴とするもの。
  28. 【請求項28】 請求項27の方法であって、 複数タイプのRFコイルがRFフロントエンドのポート
    に取り付けられており、複数のRFコイルのタイプはハ
    イパワーコイル、バラクタ同調コイル、およびマルチビ
    ューコイルを含んでいることを特徴とするもの。
  29. 【請求項29】 MRIシステムの作動方法であって、 (a)RFフロントエンドに含まれる複数のポートの各
    々にRFコイルを取り付けるステップと、 (b)RFコイルの少なくとも一つを選択して作動状態
    とするステップと、 (c)RF同調信号を発生させるステップと、 (d)RF同調信号を作動状態のコイルにその作動状態
    コイル専用の送信同調信号パスを通して伝送し、反射R
    F同調信号を同調コントローラに作動状態コイル専用の
    反射同調信号パスを通して伝送するステップと、 (e)作動状態コイルを同調するステップと、 (f)RF信号プロセシングユニットからのRF送信信
    号を作動状態のコイルにその作動状態コイル専用のRF
    送信信号パスを通して伝送し、作動状態コイルから戻っ
    たRF受信信号をその作動状態コイル専用のRF受信信
    号パスを通してRF信号プロセシングユニットに伝送す
    るステップと、 (g)他の一つのRFコイルを選択して作動状態とし、
    上記(b)のステップで選択されたコイルを、取り外す
    ことなく、選択解除するステップと、 (h)上記(g)で選択されたコイルを作動状態コイル
    として上記(c)から(f)のステップを繰り返すステ
    ップとを備えて成るもの。
  30. 【請求項30】 請求項29の方法であって、さらに、 選択解除されたコイルを自動的に離調させるステップを
    備えて成るもの。
  31. 【請求項31】 請求項29の方法であって、 RF送信信号およびRF受信信号を伝送するステップ
    は、選択されたポートをRF信号プロセシングユニット
    と接続するように、RFフロントエンドの中のリレース
    イッチを自動的にセットすることを含んでいることを特
    徴とするもの。
  32. 【請求項32】 請求項29の方法であって、 リレースイッチを自動的にセットするステップは、信号
    伝送コントローラからのリレー状態信号をRFフロント
    エンドに備えられた複数のリレーに送ることを含んでい
    ることを特徴とするもの。
  33. 【請求項33】 請求項29の方法であって、 複数タイプのRFコイルが異なるポートに接続されてお
    り、RFコイルのタイプはハイパワーコイル、バラクタ
    同調コイル、およびマルチビューコイルを含んでいるこ
    とを特徴とするもの。
  34. 【請求項34】 MRIシステムのためのRFフロント
    エンドであって、 信号供給パスを介して、RFフロントエンドに取り付け
    られた複数のRFコイルの内の選択可能な第一のコイル
    に同調信号を送信する送信機と、 信号戻りパスを介して、第一のRFコイルからの反射同
    調信号を受信する受信機と、 信号戻りパスを介して伝送され第一のRFコイルにより
    受信された信号の大きさを検出する検出器とを備えてな
    り、 信号戻りパスは信号供給パスとは異なるパスであること
    を特徴とするもの。
  35. 【請求項35】 請求項34の装置であって、 信号供給パスは、第一の一組のリレーを有し、 信号戻りパスは、第二の一組のリレーを有することを特
    徴とするもの。
  36. 【請求項36】 請求項34の装置であって、 検出器は、同調信号復調器を備えてなることを特徴とす
    るもの。
  37. 【請求項37】 請求項34の装置であって、 RFフロントエンドは、複数のポートを有し、 複数のポートは、二つのチャンネルを有し、 第一のRFコイルは、複数のポートの一つの第一のチャ
    ンネルに接続され、 第二のRFコイルは、複数のポートの内の上記と同じポ
    ートの第二のチャンネルに接続されていることを特徴と
    するもの。
  38. 【請求項38】 MRIシステムの作動方法であって、 (a)複数のRF送信コイルをRFフロントエンドに取
    り付けるステップと、 (b)RFコイルの内の少なくとも一つを選択して作動
    状態にするステップと、 (c)複数の非作動状態コイルを、RFフロントエンド
    に取り付けたまま、自動的に離調させるステップとを備
    えて成るもの。
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