JPH0720386A - スケール表示望遠鏡 - Google Patents

スケール表示望遠鏡

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JPH0720386A
JPH0720386A JP19077293A JP19077293A JPH0720386A JP H0720386 A JPH0720386 A JP H0720386A JP 19077293 A JP19077293 A JP 19077293A JP 19077293 A JP19077293 A JP 19077293A JP H0720386 A JPH0720386 A JP H0720386A
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JP19077293A
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English (en)
Inventor
Isamu Shito
勇 市東
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KEIBUNSHIYA KK
Original Assignee
KEIBUNSHIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 望遠鏡の視界内に可変可能なスケールを表示
して目標対象物の大きさを測ることができるスケール表
示望遠鏡を提供することを目的とする。 【構成】 視度調整環11で目標対象物2を覗いて視度
調整を行い、視度調整位置検出部13で視度位置を検出
し、その視度位置に基づく大きさのスケールをスケール
選択部(CPU)15で選択し、当該スケールの画像デ
ータを駆動回路22を介してスケール表示部23に表示
する。また、ストップウォッチ20からの計時データも
CPU15及び駆動回路22を介してスケール表示部2
3に表示される。表示されたスケールは、スケール位置
調整部21で目標対象物2の位置付近に移動させ、比較
することにより目標対象物2の大きさを測ることができ
る。また、望遠鏡を覗いたままで、ストップウォッチ2
0を使って計時することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スケール表示望遠鏡に
関し、例えば、双眼鏡などを使って見る対象物の大きさ
を測るスケールを視界内に表示するスケール表示望遠鏡
に関する。
【0002】
【従来の技術】望遠鏡の種類には、例えば、屈折式天体
望遠鏡、反射式天体望遠鏡、正立レンズ型地上望遠鏡、
正立プリズム型地上望遠鏡、ガリレオ式双眼鏡、あるい
はプリズム式双眼鏡などがある。これらの望遠鏡は、人
間の肉眼では見え難い遠くの対象物を光学的に拡大し
て、観察を行うものである。
【0003】通常、上記した望遠鏡の視界内には、単に
所定倍率に拡大された対象物の像を映すだけで、それ以
外のラインや文字を映し出すことはなかった。
【0004】特殊な用途としては、天体望遠鏡の視界内
に細い線を中央でクロスさせ、常にその交点位置に観察
する対象となる星がくるように望遠鏡を移動させなが
ら、連続的に追尾するための基準位置とするものがあ
る。また、軍用の双眼鏡では、視界内に水平ラインが表
示され、このラインに地平線を合わせた状態で、地平線
上における対象物間の距離の目安となる固定されたスケ
ールを表示するものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の望遠鏡では、拡大倍率が異なると、視界内に
見える対象物の大きさが異なるため、望遠鏡で覗いた対
象物の大きさを正確に判断するのは非常に困難である。
【0006】また、望遠鏡で拡大された対象物を見る場
合、同じ大きさのものであっても遠くの物と近くの物と
で異なった大きさに見える。このため、望遠鏡を覗いた
状態で対象物の大きさを判断しようとすると、その近く
に比較対象できる物(例えば、人間やポストなどのよう
に大きさがある程度決まっているもの)があれば良い
が、それがない場合は、対象物の大きさを判断すること
ができないという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、望遠鏡を覗いた状態でも、対象物の大
きさの目安となるスケールを状況に応じて望遠鏡の視界
内に表示することにより、対象物の大きさの概略がつか
めるスケール表示望遠鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
遠方の対象物のピントを調節する視度調整手段と、該調
整された視度位置を検出する視度位置検出手段と、該視
度位置に応じて望遠鏡の視界内の対象物の大きさを示す
スケールを選択するスケール選択手段と、該選択された
スケールを表示するスケール表示手段と、望遠鏡の対物
レンズから入射する対象画像にスケール表示画像を重ね
合わせる画像合成手段と、を備えたことにより、上記目
的を達成している。
【0009】この場合、例えば、請求項2記載の発明
は、前記視度調整検出手段が、予め使用者の眼の視度に
合わせた視度調整位置を基準位置とし、その基準位置か
らの相対的な調整位置を検出することにより、上記目的
を達成している。
【0010】この場合、例えば、請求項3記載の発明
は、前記スケール表示手段で表示されるスケールを望遠
鏡の視界の任意の位置に移動表示するスケール移動手段
を備えたことにより、上記目的を達成している。
【0011】この場合、例えば、請求項4記載の発明
は、望遠鏡の拡大倍率を変更するズーム手段と、該ズー
ム手段によって変更された倍率を検出する倍率検出手段
と、前記スケール選択手段で選択されたスケールを前記
検出された倍率に応じたスケールに変換するスケール変
換手段と、を備えたことにより、上記目的を達成してい
る。
【0012】この場合、例えば、請求項5記載の発明
は、前記スケール表示手段で表示されるスケールが、望
遠鏡の視界中に表示された水平線あるいは地平線位置に
合わせる水平方向スケールと、該水平方向スケールに対
して直交する垂直方向スケールと、該水平方向スケール
と垂直方向スケールとの交点から所定角度をもって左右
下方へ放射状に少なくとも2本伸び、視界内の垂直位置
における対象物の大きさを示す同一長スケール補助線
と、前記垂直方向スケールに所定間隔毎に設けられ、前
記同一長スケール補助線間を水平に結ぶ複数の同一長ス
ケールと、を備えたことにより、上記目的を達成してい
る。
【0013】この場合、例えば、請求項6記載の発明
は、前記交点から伸びる同一長スケール補助線が形成す
る所定角度が、前記表示するスケール長に応じて変化す
ることにより、上記目的を達成している。
【0014】この場合、例えば、請求項7記載の発明
は、前記スケール表示手段に、さらにストップウオッチ
表示を行うことにより、上記目的を達成している。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、視度調整手段で遠方
の対象物のピントを調整して、視度位置検出手段でその
調整された視度位置を検出し、その視度位置による望遠
鏡の視界内の対象物の大きさを示すスケールをスケール
選択手段で選択し、スケール表示手段でその選択された
スケールを表示して、画像合成手段により望遠鏡の対物
レンズから入射する対象画像にスケール表示画像を重ね
合わせるようにしたため、視度調整による対象物までの
距離がわかり、この距離に基づいてスケールの大きさを
変えるようにしたので、望遠鏡の視界内に表示されたス
ケールで目標対象物の大きさを測ることで、対象物の大
体の大きさを知ることができる。
【0016】請求項2記載の発明では、視度調整検出手
段が予め使用者の眼の視度に合わせた視度調整位置を基
準位置とし、その基準位置からの相対的な調整位置を検
出するようにしたため、望遠鏡の使用者の視力による視
度位置のずれによる対象物までの距離誤差を補正するこ
とが可能となり、より正確なスケールを表示することが
できる。
【0017】請求項3記載の発明では、スケール移動手
段により、スケール表示手段で表示されるスケールを望
遠鏡の視界の任意の位置に移動表示するようにしたた
め、対象物の任意の位置にスケールを重ねて正確に大き
さを測ることができる。
【0018】請求項4記載の発明では、ズーム手段によ
り望遠鏡の拡大倍率を変更した場合に、倍率検出手段で
変更した倍率を検出して、スケール変換手段で検出され
た倍率に応じたスケールに変換するようにしたため、ズ
ーム可能な望遠鏡であっても倍率に応じた適切なスケー
ルを表示することができ、この表示されたスケールと比
較することにより、対象物の大きさ知ることができる。
【0019】請求項5記載の発明では、スケール表示手
段で表示されるスケールが、水平方向スケールと垂直方
向スケールとの交点から所定角度をもって左右下方へ放
射状に同一長スケール補助線が伸び、その同一長スケー
ル補助線間を水平に結ぶ複数の同一長スケールで構成さ
れているため、水平方向スケールを水平線あるいは地平
線に合わせた状態で、大きさを測りたい対象物と同一水
平位置にある同一長スケールを使って対象物と比較する
ことにより、対象物の大きさを知ることができる。
【0020】請求項6記載の発明では、望遠鏡の倍率に
応じて、請求項5に記載した交点から伸びる同一長スケ
ール補助線の形成角度を変えるようにしたため、任意の
スケール長を表示することができ、この同一長スケール
を使って対象物の大きさを測ることができる。
【0021】請求項7記載の発明では、スケール表示手
段にストップウォッチ機能を追加表示したため、望遠鏡
を覗いた状態で対象物の大きさを知ることができるとと
もに、例えば、自動車レース等で対象物のラップ等を同
時に測ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0023】図1〜図8は、本発明のスケール表示望遠
鏡を説明する図である。本実施例では、ポロプリズムを
使ったプリズム式双眼鏡を用いて実施したものである。
【0024】図1は、本実施例に係るスケール表示望遠
鏡の構成を示す一部切欠断面図である。
【0025】図1に示すように、スケール表示望遠鏡1
は、遠くにある目標対象物2に対物レンズ3を向ける
と、目標対象物2の像が対物レンズ3を通ってプリズム
4及び5で入射光が屈折され、光路中に設けられた透過
型液晶パネル6を通過して、接眼レンズ7及び8を通過
して、見る人の眼9、10にそれぞれ結像される。
【0026】そして、上記接眼レンズ7、8は、視度調
整環11を回転させることによって、前後に微動し、視
度調整が行われる。この視度調整環11の隣接する位置
には、図示しない視度目盛が所定間隔毎に切ってあっ
て、視度調整環11を回転移動させると、その視度調整
環11の位置が視度目盛の下に設けられた図示しない視
度調整位置検出部によって検出される。
【0027】図2は、本実施例に係るスケール表示望遠
鏡の構成を示すブロック図である。図2において、目標
対象物2を見ながら視度調整環11を回して、視度調整
部12により視度調整される。視度調整位置検出部13
は、調整された視度調整位置を検出し、この検出信号を
後述するスケール選択部(CPU)15に出力するもの
である。基準位置設定部14は、視度調整位置が望遠鏡
を覗く人の視力に影響されることから、予め天空あるい
は白紙を見ながら視度調整を行い、輪郭部分が明瞭にな
るように視度位置を調整し、この視度調整位置を基準位
置として設定するものである。これにより、見る人の視
力に合わせて基準となる視度を設定することができる。
視度調整位置検出部13は、この基準位置から実際の目
標対象物2を見た場合の調整位置までの移動距離を相対
的に測ることにより、正確な目標対象物2までの距離を
算出することができる。スケール選択部15は、中央演
算処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成
されており、上記した視度調整位置検出部13により検
出された視度調整位置から目標対象物2までの距離を算
出し、その距離に応じた大きさのスケールを選択して、
その表示データをプログラムに従って作成するものであ
る。
【0028】また、倍率調整部16は、ここでは拡大倍
率を可変とするズーム機能を有する望遠鏡であって、こ
のズーミング機能を使って倍率を変えることができる。
倍率検出部17は、倍率調整部16によって調整された
倍率を検出し、その倍率に応じた検出信号をスケール選
択部(CPU)15に出力するものである。これに対し
て、スケール選択部15は、上記した視度調整位置によ
るスケールを選択するとともに、これに加えて倍率に応
じたスケールの大きさを演算して、その表示データを再
度プログラムに従って作成するものである。ROM18
は、CPU15が図2に示す各部の動作制御を行うプロ
グラムが格納されている。RAM19は、各種パラメー
タが格納される。
【0029】ストップウォッチ20は、図示しないスタ
ートスイッチ及びストップスイッチを押下することによ
り、所定時間を時・分・秒の単位で計測するものであ
る。このストップウォッチ20から出力される計測信号
は、CPU15に入力されて、ここではデジタル表示デ
ータに変換される。
【0030】スケール位置調整部21は、上記したスケ
ール選択部(CPU)15によって選択され、作成され
たスケールの表示データの表示位置を所望の位置に移動
させるように調整するものである。
【0031】駆動回路22は、本実施例では液晶表示パ
ネル23に所定の画像を表示するための液晶駆動を行う
ものである。本実施例では、偏光板が不要で光の透過を
液晶分子の散乱強度により制御を行う高分子分散型液晶
を用いて液晶表示パネル23を構成している。この高分
子分散型液晶は、液晶表示パネル23の上下基板間に対
向配置された電極間に電圧を印加しない場合、液晶分子
の配向がランダムとなり、ポリマーとの屈折率の異なる
界面で光の散乱を起こす。また、上記電極間に電圧が印
加されると、液晶分子の向きがそろって、ポリマーとの
屈折率が一致して透過状態となる。このように、電極に
印加する電圧のON/OFF制御によりコントラストを
得て、所望の表示を行うことができる。
【0032】図3は、図2のスケール表示部の構成を示
すブロック図である。図3に示すように、スケール表示
部を構成する液晶表示パネル23は、図示しない上下ガ
ラス基板の内側に水平電極及び垂直電極が配置され、そ
れぞれの電極を駆動してドットマトリクス表示を行う駆
動回路22a、22bと、この駆動回路22a、22b
を制御する液晶コントローラ24と、各部に電源を供給
する駆動用電源25とを有し、上記液晶コントローラに
はCPU15から表示データが送られる。
【0033】再び、図2に戻って、上記した液晶表示パ
ネルで構成されたスケール表示部23には、スケール選
択部15で選択されたスケール及びストップウォッチの
デジタル数値がドットマトリクスで表示される。そし
て、本実施例では、図1及び図2に示すように、このス
ケール表示部23(図1中では、透過液晶表示パネル6
に相当)が双眼鏡の片側の光路中に配置されているた
め、目標対象物2の像が対物レンズ3を通って、見る人
の眼9、10に入射される間に、スケール表示部23に
表示された画像が合成される。
【0034】上記したように、本実施例のスケール表示
望遠鏡は構成されており、以下、その動作について説明
する。
【0035】図4及び図5は、本実施例に係るスケール
表示望遠鏡を覗いた視界例を示す図である。図4に示す
ように、視界26内の一部には目標対象物2が映ってお
り、この目標対象物2を見ながら双眼鏡の視野調整環1
1を回しながら視度調整を行うと、その視度に合ったス
ケール27が視界26中の所定位置に表示される。ま
た、視界26中には、ストップウォッチ表示28もなさ
れている。このストップウォッチ表示28は、図示しな
いスタートスイッチとストップスイッチとを押下するこ
とにより、その間の時間をデジタル表示した値がそこに
表示される。例えば、陸上競技や自動車レースあるいは
競馬場等で双眼鏡を覗いた状態で時間を測りたい場合
は、このようにして容易に時間を計測し、その結果を知
ることができる。
【0036】そして、スケール27をスケール位置調整
部21を使って、図5に示すように、視界26中の所望
の位置(目標対象物2の近辺)に移動させることによ
り、目標対象物2の大体の大きさを目算することができ
る。ここでは、スケール27の1目盛りが2mを示すも
のとすると、目標対象物2(ヤシの木)の幅は、約6m
の大きさがあることがわかる。
【0037】図6は、本実施例に係るスケール表示望遠
鏡のスケール表示動作を説明するフローチャートであ
る。
【0038】図6に示すように、見る人は、視度調整環
11を回して視度調整を行い(ステップS1)、この視
度調整位置を視度調整位置検出部13で検出する。ここ
では、予め見る人毎に天空や白紙を覗いた状態で視度調
整を行って、基準位置を基準位置設定部14で設定して
おき、この基準位置からの相対的な移動距離によって視
度調整位置を検出するものである。
【0039】次に、スケール選択部15では、上記検出
した視度に応じて、液晶パネル上に表示するスケールの
大きさが選択され(ステップS3)、この選択されたス
ケールが液晶パネル上に表示される(ステップS4)。
ここで、双眼鏡を覗いた視界中に表示されたスケールを
目標対象物2の近辺まで移動させるため、スケール位置
調整ボタンを押下する(ステップS5)。このスケール
位置調整ボタンの押下により、視界中に表示されたスケ
ールは、ここでは所定の順序でサイクリックに位置が変
更されるように構成されており、最も目標対象物2に近
い位置でスケールを止める(ステップS6)。これによ
り、目標対象物2とスケールとを比較しながら目標対象
物2の大きさを目算することができる。
【0040】さらに、他の目標対象物に視線を移動させ
て、視度調整が再度行われると(ステップS7)、テッ
プS2に戻って上記動作が繰り返し行われる。
【0041】また、視度調整が行われなくなった場合
は、上記動作を終了する。
【0042】図7及び図8は、視界中に表示される他の
実施例に係るスケールを説明する図である。
【0043】図7に示すように、双眼鏡の視界26中に
は、水平線あるいは地平線位置に合わせる水平方向スケ
ール29と、その水平方向スケールに対して直交する垂
直方向スケール30と、それらの交点31から所定角度
をもって左右下方へ放射状に伸びる2本の同一長スケー
ル補助線32、32とが表示されている。この同一長ス
ケール補助線32、32は、交点31から末広がりに伸
びており、この同一長スケール補助線32、32間を水
平に結ぶ複数の同一長スケール33が形成されている。
この複数の同一長スケール33は、各位置において同じ
長さの基準となるスケールを表示したものである。すな
わち、交点31は、絵画でいう遠近法の消失点に相当す
るものである。例えば、同じ幅の道路や線路が地平線の
彼方で一点に集まって見えるが、道路幅や線路幅が変わ
らないのと同様に、横幅を示す同一長スケール33部分
は、常に同じ長さを示す尺度として使うことができる。
【0044】そこで、図7に示すように、視界26中に
入っている目標対象物2(ここでは樹木)に対して、そ
の水平方向位置にある同一長スケール33を矢印B方向
に水平移動させる。これにより、目標対象物2の大きさ
を同一長スケール33と比較して、大きさを測ることが
できる。
【0045】また、図7に示すように、同一長スケール
補助線32、32同士が成す角度34は、表示する同一
長スケール33の大きさによって決まってくる。本実施
例では、同一長スケール33が5mの長さを示すものと
して表示されている。
【0046】このため、図8に示すように、目標対象物
2の横幅は、4m程度と推測することができる。また、
上記した水平方向スケール29、垂直方向スケール3
0、交点31、同一長スケール補助線32及び不要な同
一長スケール33は、必要な同一長スケール33を選択
した後は、視界26から消去されるように構成してい
る。
【0047】このように、本実施例のスケール表示望遠
鏡では、双眼鏡を覗いている状態で目標対象物の大きさ
を容易に測ることができるとともに、ストップウォッチ
機能を活用することが可能になった。
【0048】なお、本実施例では、液晶表示パネルに高
分子分散型液晶を用いて実施したが、これに限定される
ものではなく、駆動方式等によっては、ネマティック液
晶やツイストネマティック(TN)液晶やゲストホスト
(GH)液晶等を採用することも可能である。
【0049】また、この場合、偏光板を用いると光の透
過率が低下するおそれがあるので、液晶表示パネルは、
望遠鏡の光路中に常設するのではなく、必要に応じて着
脱可能なように構成して、目標対象物の大きさや時間を
測る時にのみ、光路中に差し込んで表示を行うようにし
てもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、視度調整
手段で遠方の対象物のピントを調整して、視度位置検出
手段でその調整された視度位置を検出し、その視度位置
による望遠鏡の視界内の対象物の大きさを示すスケール
をスケール選択手段で選択し、スケール表示手段でその
選択されたスケールを表示して、画像合成手段により望
遠鏡の対物レンズから入射する対象画像にスケール表示
画像を重ね合わせるようにしたので、視度調整による対
象物までの距離がわかり、この距離に基づいてスケール
の大きさを変えて望遠鏡の視界内に表示されたスケール
で目標対象物の大きさを測ることにより、望遠鏡を覗い
たまま対象物の大体の大きさを知ることができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、視度調整検
出手段が予め使用者の眼の視度に合わせた視度調整位置
を基準位置とし、その基準位置からの相対的な調整位置
を検出するようにしたので、望遠鏡の使用者の視力によ
る視度位置のずれによる対象物までの距離誤差を補正す
ることが可能となり、より正確なスケールを表示するこ
とができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、スケール移
動手段により、スケール表示手段で表示されるスケール
を望遠鏡の視界の任意の位置に移動表示するようにした
ので、対象物にスケールを重ねて大きさを正確に測るこ
とができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、ズーム手段
により望遠鏡の拡大倍率を変更した場合に、倍率検出手
段で変更した倍率を検出して、スケール変換手段で検出
された倍率に応じたスケールに変換するようにしたの
で、ズーム可能な望遠鏡であっても倍率に応じた適切な
スケールを表示することができ、この表示されたスケー
ルと比較することにより、対象物の大きさ知ることがで
きる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、スケール表
示手段で表示されるスケールが、水平方向スケールと垂
直方向スケールとの交点から所定角度をもって左右下方
へ放射状に同一長スケール補助線が伸び、その同一長ス
ケール補助線間を水平に結ぶ複数の同一長スケールで構
成されているので、水平方向スケールを水平線あるいは
地平線に合わせた状態で、大きさを測りたい対象物と同
一水平位置にある同一長スケールを使って対象物と比較
して、対象物の大きさを知ることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、視界中に表
示されるスケールの長さに応じて同一長スケール補助線
の形成角度を変えるようにしたので、目標対象物の大き
さに合わせてスケールの選択を行い、これにより目標対
象物の大きさを容易に測ることができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、スケール表
示手段にストップウォッチ機能を追加表示するようにし
たので、望遠鏡を覗いた状態で対象物の大きさととも
に、時間を同時に測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るスケール表示望遠鏡の構成を示
す一部切欠断面図である。
【図2】本実施例に係るスケール表示望遠鏡の構成を示
すブロック図である
【図3】図2のスケール表示部の構成を示すブロック図
である。
【図4】本実施例に係るスケール表示望遠鏡を覗いた視
界例を示す図である。
【図5】本実施例に係るスケール表示望遠鏡を覗いた視
界例を示す図である。
【図6】本実施例に係るスケール表示望遠鏡のスケール
表示動作を説明するフローチャートである。
【図7】視界中に表示される他の実施例に係るスケール
を説明する図である。
【図8】視界中に表示される他の実施例に係るスケール
を説明する図である。
【符号の説明】
1 スケール表示望遠鏡 2 目標対象物 3 対物レンズ 12 視度調整部 13 視度調整位置検出部 14 基準位置設定部 15 スケール選択部(CPU) 16 倍率調整部 17 倍率検出部 20 ストップウォッチ 21 スケール位置調整部 22 駆動回路 23 スケール表示部(液晶表示パネル)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠方の対象物のピントを調整する視度調整
    手段と、 該調整された視度位置を検出する視度位置検出手段と、 該視度位置に応じて望遠鏡の視界内の対象物の大きさを
    示すスケールを選択するスケール選択手段と、 該選択されたスケールを表示するスケール表示手段と、 望遠鏡の対物レンズから入射する対象画像にスケール表
    示画像を重ね合わせる画像合成手段と、 を備えたことを特徴とするスケール表示望遠鏡。
  2. 【請求項2】前記視度調整検出手段が、 予め使用者の眼の視度に合わせた視度調整位置を基準位
    置とし、その基準位置からの相対的な調整位置を検出す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のスケール
    表示望遠鏡。
  3. 【請求項3】前記スケール表示手段で表示されるスケー
    ルを望遠鏡の視界の任意の位置に移動表示するスケール
    移動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    のスケール表示望遠鏡。
  4. 【請求項4】望遠鏡の拡大倍率を変更するズーム手段
    と、 該ズーム手段によって変更された倍率を検出する倍率検
    出手段と、 前記スケール選択手段で選択されたスケールを前記検出
    された倍率に応じたスケールに変換するスケール変換手
    段と、 を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のス
    ケール表示望遠鏡。
  5. 【請求項5】前記スケール表示手段で表示されるスケー
    ルが、 望遠鏡の視界中に表示された水平線あるいは地平線位置
    に合わせる水平方向スケールと、 該水平方向スケールに対して直交する垂直方向スケール
    と、 該水平方向スケールと垂直方向スケールとの交点から所
    定角度をもって左右下方へ放射状に少なくとも2本伸
    び、視界内の垂直位置における対象物の大きさを示す同
    一長スケール補助線と、 前記垂直方向スケールに所定間隔毎に設けられ、前記同
    一長スケール補助線間を水平に結ぶ複数の同一長スケー
    ルと、 で構成されたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載のスケール表示望遠鏡。
  6. 【請求項6】前記交点から伸びる同一長スケール補助線
    が形成する所定角度が、 前記表示するスケール長に応じて変化するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のスケ
    ール表示望遠鏡。
  7. 【請求項7】前記スケール表示手段に加えて、 ストップウォッチ表示を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5又は6記載のスケール表示
    望遠鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210334A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Topcon Corp 地理データ収集装置
KR101406326B1 (ko) * 2013-10-15 2014-06-12 (주)대영구조기술단 원거리용 균열 측정장치 및 이를 이용하는 균열 측정방법

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JP2009210334A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Topcon Corp 地理データ収集装置
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