JPH07202263A - 端面発光型発光ダイオード、アレイ状光源、側面受光型受光素子、受発光素子、端面発光型発光ダイオードアレイ状光源 - Google Patents

端面発光型発光ダイオード、アレイ状光源、側面受光型受光素子、受発光素子、端面発光型発光ダイオードアレイ状光源

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JPH07202263A
JPH07202263A JP33740393A JP33740393A JPH07202263A JP H07202263 A JPH07202263 A JP H07202263A JP 33740393 A JP33740393 A JP 33740393A JP 33740393 A JP33740393 A JP 33740393A JP H07202263 A JPH07202263 A JP H07202263A
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light emitting
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Hirokazu Iwata
浩和 岩田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光利用効率が高い、端面発光型発光ダイオー
ド、アレイ状光源、側面受光型受光素子、受発光素子、
端面発光型発光ダイオードアレイ状光源を提供するこ
と。 【構成】端面発光型発光ダイオードは、発光層(24
0)に対し垂直方向からみてV字型の光出射端面(10
01)を具備する。側面受光型受光素子は、受光面と光
吸収層との交線が曲線あるいは折線をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーを用いた
通信や照明に用いられる発光ダイオードを用いた光源、
つまり、発光ダイオードを用いた光通信用光源や発光ダ
イオードを用いた光ファイバー照明装置用光源、あるい
は、感光体への書き込み手段として発光ダイオードを用
いた光プリンター等用光源、及びこれら光源と対をなす
受光部に適用することができる、端面発光型発光ダイオ
ード、アレイ状光源、側面受光型受光素子、受発光素
子、端面発光型発光ダイオードアレイ状光源、に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真による印字方式を採用した光プ
リンター等の光源や、光通信用の光源等への応用を目的
として、発光ダイオード及び、発光ダイオードアレイの
研究が行われている。
【0003】光プリンター等の書き込み用光源として
は、発光ダイオードアレイは、可動部がなく、構成部品
も少ないことから、光プリンターのヘッドに用いるとプ
リントヘッドの小型化が可能になる。
【0004】また、自己発光型では消光比が高く、良好
なコントラストが得られ、さらに、チップの持続によ
り、長尺化対応が可能となり、発光ダイオードの高出力
化によって、高速化にも対応可能となる等、種々の利益
を得ることができる。
【0005】光通信用の光源としては、発光ダイオード
は、近中距離光通信用の光源として使用される。光通信
用光源として発光ダイオードの構造で注意されること
は、発光効率が高いこと、発光が効率よく結晶外部に取
り出されること、効率よく光ファイバーに光が入ること
である。
【0006】これらの用途に用いられる発光ダイオード
としては、面発光型発光ダイオードや、端面発光型発光
ダイオード等がある。
【0007】まず、面発光型発光ダイオードアレイの基
本的構造としては、例えば、図46に示すようなものが
報告されている(昭和55年度電子通信学会通信部門全
国大会予稿集、第1−211頁参照)。
【0008】このような、面発光型発光ダイオードアレ
イでは、多くの場合、その発光部33より得られる光出
力の強度を発光面内で均一にするために、発光部の両端
若しくは、周囲に電極34が形成されている。
【0009】このように、光出力が取り出される発光部
と電極とが同一平面上に存在するため、単位素子当たり
に要する幅は、発光部の幅と電極の幅、及び素子分離領
域の幅を合計したものとなり、例えば、600dpi
(dots per inch)以上のような高密度に
発光部を形成することは極めて困難である。
【0010】また、面発光型発光ダイオードは、光取り
出し面の面積が広いため、出力される光の強度は大きい
が、出力される光のビーム形状が完全拡散に近くなるた
め、レンズ、光ファイバー等への結合効率は低く、発光
ダイオードから出力される光の利用効率は高くない。
【0011】次に、端面発光型発光ダイオードアレイと
しては、例えば、図47に示すようなものがある(特開
昭60−32373号公報参照)。この例では、基板上
の積層構造内に複数個の発光部35が形成されており、
これらの発光部は、その基板面と平行な面内に対して垂
直な方向に形成された分離溝36により、電気的かつ空
間的に分離されている。
【0012】このような端面発光型発光ダイオードアレ
イでは、光出力が取り出される発光部35と電極37、
38とが同一面上に存在せず、単位素子当たりに要する
幅は、発光部の幅と素子分離領域の幅を合計したものと
なり、例えば、600dpi以上のような高密度の発光
部の形成も、原理的には可能である。
【0013】このため、高密度プリンター用発光ダイオ
ードアレイとしては、端面発光型発光ダイオードアレイ
が適しているといえる。さらに、端面発光型発光ダイオ
ードは、光取り出し面が、発光ダイオードの側面である
ために、その面積が小さい分、出力される光の強度は、
面発光型発光ダイオードに比べ大きくはない。
【0014】しかし、出力される光ビーム形状が、基板
に平行な面では完全拡散であるが、基板に垂直な面では
ある程度の指向性をもった、長楕円形状をしており、レ
ンズ、光ファイバー等への結合効率は面発光型ダイオー
ドよりは高く、発光ダイオードから出力される光の利用
効率も面発光型発光ダイオードより一般的に高くなって
いる。
【0015】端面発光型素子の光出力補正としては、種
々の方法が提案されている。図48、図49に示す特開
昭62−15878号公報に示されるような発光素子1
0あるいは発光素子30の光を受光素子11あるいは受
光素子32でモニターし、発光素子10あるいは発光素
子30の注入電流量を適当に調整することによって、光
出力補正を行うのもその一つである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端面発光型発光ダイオードでは、光出射面は、へき開等
の方法により形成されるため、基板に垂直な一平面にな
る。従って、このような光出射面から出射される光は、
発光層と垂直な面では、ある程度の指向性を持つビーム
形状になるが、発光層と平行な面では、ビーム形状は指
向性の少ない完全拡散となる。
【0017】従来の端面発光型ダイオードは、光出射面
が基板に垂直な一平面であったため、出力される光のビ
ーム形状は、発光層と平行な面では完全拡散であった。
そのため、レンズや光ファイバー等の開口角以上で出力
される光も多く、それらとの光結合においては、開口角
以上で出力される光は利用されずにいた。
【0018】端面発光型発光ダイオードとレンズや光フ
ァイバーとの光結合では、レンズや光ファイバーの開口
角以上で発光ダイオードから放射される光は利用されな
い。従って、従来の端面発光型発光ダイオードでは、発
光層と平行な面でのビーム形状が完全拡散であるので、
この面での光利用効率は、低下してしまう。
【0019】また、受光素子による光出力のモニター方
式においても、従来のような基板に垂直な一平面を受光
面とする側面受光型受光素子では、ドット密度が小さく
なるに従い、受光面の面積も減少するため、十分な受光
量が得られにくくなる。
【0020】特開昭62−15878号公報に開示され
た図48に示すような、受光層を斜めにした受光素子で
は、結晶成長前に基板加工工程が入り、素子作成プロセ
スが複雑になっている。
【0021】さらに、従来の素子では、一般に使用され
るAu系の電極及び配線で、そのパターニングに際し
て、エッチングでのパターニングの場合、配線の層構造
により、複数のエッチャントが必要とされ、また、リフ
トオフ等の手段においても素子作製プロセスが複雑にな
っている。
【0022】本発明の目的は、第1に、光利用効率が高
い、端面発光型発光ダイオード、アレイ状光源、側面受
光型受光素子、受発光素子、端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源、を提供することにある。
【0023】第2に、光補正機構を具備し、作製工程が
従来よりも容易な発光ダイオードアレイ状光源を提供す
ることにある。
【0024】第3に、受光量を大きく取れる側面受光素
子を提供し、さらに、端面発光型発光素子の出射光をモ
ニターする受発光素子を提供することになる。
【0025】第4に電極材料をパターニングの行い易い
ものにし、素子作製プロセスを簡略化した上記の半導体
素子により構成されるアレイ状光源を提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成とした。 (1).半導体基板の一主面上に形成された発光層を含
む複数の半導体層からなる端面発光型発光ダイオードに
おいて、発光層に対し垂直方向からみてV字型の光出射
端面を具備することとした(請求項1)。
【0027】(2).(1)の端面発光型発光ダイオー
ドにおいて、光出射端面が発光層に対し垂直あるいは略
垂直、V字型の光出射端面の角度を90°とした(請求
項2)。
【0028】(3).(1)あるいは(2)の端面発光
型発光ダイオードを同一半導体基板上に複数個、各端面
発光型発光ダイオードの光出射端面を同一方向に向け少
なくとも一列並べてアレイ状光源とした(請求項3)。
【0029】(4).受光面と光吸収層との交線が、曲
線あるいは折線をなす側面受光型受光素子とした(請求
項4)。
【0030】(5).端面発光型発光ダイオードの光を
受光できる位置に(4)の側面受光型受光素子を配置し
た受発光素子とした(請求項5)。
【0031】(6).(5)の受発光素子において、発
光ダイオードと受光素子は、同一半導体上に積層され
た、複数の半導体層により形成され、同一積層構造を有
し、モノリシックに一体化されているものとした(請求
項6)。
【0032】(7).端面発光型発光ダイオードを同一
半導体基板上に複数個、各発光ダイオードの光出射端面
を同一方向に向け少なくとも一列並べた発光ダイオード
アレイ状光源において、発光ダイオードアレイ内の、少
なくとも一つの発光ダイオードを(6)の受発光素子で
構成し端面発光型発光ダイオードアレイ状光源とした
(請求項7)。
【0033】(8).(7)の端面発光型発光ダイオー
ドアレイ状光源において、端面発光型発光ダイオードに
ついて発光層に対し垂直方向からみてV字型の光出射端
面を具備し、あるいは、これに加えて光出射端面が発光
層に対し垂直あるいは略垂直でありV字型の光出射端面
の角度が90°の構成とし、端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源とした(請求項8)。
【0034】(9).(8)の端面発光型発光ダイオー
ドアレイ状光源において、各発光ダイオードと受光素子
は、P型半導体層上に形成された開孔部を有する絶縁膜
と、この絶縁膜上に形成され、前記開孔部を介して、前
記P型半導体層とオーミックコンタクトする電極とを有
し、前記電極を、Alまたは、Alを主体にした合金で
構成し、P型半導体層をGaAsにして、端面発光型発
光ダイオードアレイ状光源とした(請求項9)。
【0035】
【作用】
(1).請求項1にかかる端面発光ダイオードでは、光
出射面を、基板主面と垂直な方向から見てV字型に向い
た2面で構成することにより、この光出射端面に、反射
ミラーとしての機能をも持たせ、特定方向に指向性を持
つビーム形状を作り出すことが可能となる。
【0036】その結果、光フィバーあるいは、レンズ等
との光結合においては、従来以上に、高い光利用効率を
有する光源を提供することが可能になる。また、これに
より、同一強度の光をレンズあるいは、光ファイバー等
に結合する場合には、光利用効率が高くなった分、発光
ダイオードの光出力強度を低くすることができることに
なり、結果的に、消費電力を低く抑えることが可能にな
る。
【0037】(2).請求項2にかかる端面発光型発光
ダイオードでは、光出射端面を基板主面と垂直な方向か
ら見て90°でV字型に向いた、発光層に垂直あるいは
略垂直な2面で構成することにより、発光層に垂直な面
と水平な面の両方で、発光ダイオードの前方(発光ダイ
オードの光出射軸方向0°)に指向性を持つ光ビーム形
状を作り出すことが可能となり、発光ダイオード前方に
配置された光ファイバーあるいは、レンズ、導波路等と
の光結合においては、従来以上に、高い光利用効率を有
する光源を提供することが可能になる。
【0038】また、このことは、同一強度の光をレンズ
あるいは、光ファイバー等に結合する場合には、光利用
効率が高くなった分、発光ダイオードの光出力強度を低
くすることが可能となり、結果的に、消費電力を低く抑
えることも可能となる。
【0039】(3).請求項3にかかる端面発光型発光
ダイオードアレイ状光源は、請求項1あるいは請求項2
の発光ダイオードを同一基板上に複数個、光出射面を同
一方向に向け、少なくとも一列並べて形成した構造をな
すことにより、従来以上に高い光利用効率を持つアレイ
状光源を実現できることから、従来以上に、低消費電力
駆動の光プリンター用書き込み光源や、光通信用アレイ
状光源の実現が可能になる。
【0040】(4).請求項4の側面受光型受光素子で
は、受光素子の一側面である受光面を光吸収層と受光面
との交線が、折線あるいは、曲線をなすことにより、従
来の光吸収層と受光面との交線が、直線となる側面受光
型受光素子よりも受光面積を広く取ることができるた
め、微小な光の受光や、受光素子を小型にする必要が生
じた場合でも、従来の側面受光型受光素子に比べ、より
大きな光電流を得ることができる。
【0041】(5).請求項5の受光素子は、受光素子
の側面側である受光面を光吸収層と受光面との交線が折
線あるいは、曲線をなすことにより、従来の光吸収層と
受光面との交線が、直線となる側面受光型受光素子より
も受光面積を広く取ることができるため、微小な光を受
光する場合においても、従来の側面受光型受光素子に比
べ、より大きな光電流を得ることができるようになっ
た。
【0042】また、同じ受光量を得る場合には、受光素
子の大きさを小さくすることができるようになり、小型
の受光素子が実現できる。
【0043】(6).請求項6の受光素子は、受光素子
の側面側である受光面を光吸収層と受光面との交線が折
線あるいは曲線をなすことにより、従来の光吸収層と受
光面との交線が、直線となる側面受光型受光素子よりも
受光面積を広く取ることができるため、微少な光を受光
する場合においても、従来の側面受光型受光素子に比
べ、より大きな電流を得ることができる。
【0044】また、同じ受光量を得る場合には、受光素
子の大きさを小さくすることができるようになり、小型
の受発光素子が実現できる。また、発光素子と側面受光
型受光素子は、同一半導体基板上に同一の半導体積層構
造でモノリシックに形成されているために、発光素子の
特性維持のための制約から、受光素子の光吸収層の厚さ
を厚くすることが困難な場合においても、受光面を広く
取れるため、受光素子より得られる必要な光電流の減少
を抑えることができる。
【0045】(7).請求項7の端面発光型発光ダイオ
ードアレイ状光源は、アレイを構成する発光ダイオード
のうち、少なくとも一つが、受光素子で構成されている
ので、発光ダイオードの光出力を受光素子でモニター
し、光出力を制御することができ、さらに受光素子は、
請求項6の受光素子で形成されているので、素子の小型
化が可能となり、高出力が均一な高密度の端面発光ダイ
オードが実現可能となった。
【0046】(8).請求項8の端面発光型発光ダイオ
ードアレイ状光源は、アレイを構成する発光ダイオード
のうち、少なくとも一つが、受発光素子で構成されてい
るので、発光ダイオードの光出力を受光素子でモニター
し、光出力を制御することができ、さらに、受光素子は
請求項6の受発光素子で形成されているので、素子の小
型化が可能となり、光出力が均一な、高密度の端面発光
型発光ダイオードアレイが実現可能となる。
【0047】また、各発光ダイオードは、その光出射端
面が、V字型の請求項1あるいは請求項2の端面発光型
発光ダイオードアレイであるので、光ビームは特定方向
に指向性を持つようになり、特に、請求項2の端面発光
型発光ダイオードを用いると発光ダイオードの前方に指
向性をもつ光ビーム形状を作り出すことが可能となり、
発光ダイオード前方に配置された光ファイバーあるい
は、レンズ、導波路との光結合においては、従来以上
に、高い光利用効率を有する光源を提供することができ
る。
【0048】また、このことは、同一強度の光をレンズ
あるいは、光ファイバー等に結合する場合には、光利用
効率が高くなった分、発光ダイオードの光出力強度を低
くすることが可能となり、結果的に、消費電力を低く抑
えることが可能となる。
【0049】(9).請求項9の端面発光型発光ダイオ
ードアレイ状光源は、アレイを構成する発光ダイオード
のうち、少なくとも一つが、受発光素子で構成されてい
るので、発光ダイオードの光出力を受光素子でモニター
し、光出力を制御することができ、さらに受光素子は、
請求項6の受発光素子で形成されているので、素子の小
型化が可能となり、光出力が均一な、高密度の端面発光
型発光ダイオードアレイが実現可能となった。
【0050】また、各発光ダイオードは、その光出射端
面が、V字型の請求項1あるいは請求項2の端面発光型
発光ダイオードアレイであるので光ビームは特定の方向
に指向性を持つようになり、特に請求項2の端面発光型
発光ダイオードを用いると、発光ダイオードの前方に指
向性を持つ光ビーム形状を作り出すことが可能となり、
発光ダイオード前方に配置された光ファイバーあるい
は、レンズ、導波路との結合においては、従来以上に、
高い光利用効率を有する光源を得る。
【0051】また、このことは、同一強度の光をレンズ
あるいは、光ファイバー等に結合する場合には、光利用
効率が高くなった分、発光ダイオードの光出力強度を低
くすることが可能となり、結果的に、消費電力を低く抑
えることが可能となる。
【0052】また、絶縁膜で覆われたP型GaAsに対
して、絶縁膜の開孔部を介して形成されるオーミック電
極にAlまたは、Alを主体とする合金を使用したこと
により、絶縁膜との密着性が向上し、絶縁膜上に形成さ
れる配線とオーミック電極とを兼ねることが可能とな
り、素子製作上の工程を短縮することが可能となる。
【0053】また、従来、P型GaAsのオーミック電
極や、配線に使用されたAu系の材料に比べ、層構造
を、単層にできるため、ウエットエッチングや、ドライ
エッチングによるパターニングが、容易に行えるように
なり、プロセスの自由度が増した。
【0054】
【実施例】以下の実施例では、V字型の光出力端面を有
する端面発光型発光ダイオードと、基板面に垂直な曲平
面である受光面を有する側面受光型受光素子と、Alを
P側のオーミック電極とした半導体装置等が提供され
る。
【0055】1.請求項1、2に対応する実施例 (1)請求項1と請求項2の各発明に共通の実施例 請求項1、2の端面発光型発光ダイオードは、光出力端
面をV字型に形成することにより、光出射端面に光出射
面と光反射面としての機能を持たせ、発光層と水平方向
の光にも指向性を持たせることとする。
【0056】請求項1、2の端面発光型発光ダイオード
は、半導体基板の一主面に少なくとも一つの発光層(P
−N接合を含む)を含む第1導電型及び、第2導電型の
半導体層が積層された構造をなす。さらに、この発光層
(P−N接合を含む)に電流を注入し、発光させるため
の第1導電型、第2導電型のそれぞれに対応した電極が
形成されている。
【0057】この積層構造としては、例えば、第1導電
型半導体基板上に、第1導電型クラッド層、発光層であ
る活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型キャップ
層を順次積層したダブルヘテロ構造がその一つとして挙
げられる。
【0058】発光ダイオードに用いる材料としては、II
I−V族化合物半導体である、AlGaAs,GaAs,
InGaAs,InP,AlGaInP,InGaAs
P,InGaP,InAlP,GaAsP,GaN,I
nAs,InAsP,InAsSb等、あるいはII−IV
族化合物半導体である、ZnSe,ZnS,CdS,Z
nSSe、CdSSe、ZnCdSSe,CdTe,H
gCdTe等、さらには、IV−VI族化合物である、Pb
Se,PbSSe,PbTe,PbSnSe,PbSn
Te、等があり、それぞれの材料の長所を活かして、本
発明の構造に適用することが可能である。
【0059】この時、発光層である活性層の材料は、光
出力の発光波長により選定され、また、クラッド層とし
ては、そのエネルギーギャップが、活性層のエネルギー
ギャップよりも大きい材料が選定される。
【0060】さらに、本発明の発光ダイオードに用いる
積層構造として、上記のようなダブルヘテロ構造以外
に、シングルヘテロ構造やホモ接合構造等も用いられ
る。また、発光層の構造も、量子井戸構造や、多重量子
井戸構造などを用いることができる。
【0061】上記積層構造は、LPE法、VPE法、M
OVPE法、MBE法、MOMBE法等により、容易に
形成される。電極材料としては、第1導電型、第2導電
型のそれぞれに適した材料が選ばれ、半導体材料に、電
流を注入する機能が満足できるものであれば、その種類
は、特に限定されるものではない。また、電極形状も、
前記の電極としての機能を満足していれば、特に限定さ
れるものではない。
【0062】本発明の端面発光型発光ダイオードは、電
極から発光層(P−N接合を含む)に電流を注入するこ
とにより、発光層で発光した光が、発光層に平行でな
い、端面発光型発光ダイオードの一側面である光出射端
面より発光ダイオード外部に光出力として取り出され
る。
【0063】請求項1と請求項2との端面発光型ダイオ
ードの異なる点は、その光出射端面部である。以下各請
求項別に説明する。
【0064】(2)請求項1に対応する実施例 請求項1の端面発光型発光ダイオードは、この光取り出
し面である光出射面が従来のような、一平面ではなく、
発光層を含む平面と光取り出し面との交線がV字型をな
す2面からなる。この光出射端面の形状が請求項1の発
明の最大の特徴である。
【0065】このような構造は、ドライエッチングや、
ウエットエッチングにより形成可能である。なお、光出
射端面は、発光層に対し必ずしも垂直である必要はな
く、光出射端面として機能すれば、傾斜していても差し
支えない。
【0066】以下、図面を用いて説明する。請求光1に
かかる一実施例の端面発光型発光ダイオードを、その光
出射面側斜め上方から見たのが図1であり、光出射軸方
向の縦断面を示したのが図2であり、光出射軸と直角方
向の縦断面を示したのが図3である。また、この端面発
光型発光ダイオードを上面から見たのが図4である。
【0067】本実施例の発光ダイオードは、第1導電型
基板(260)としてのn−GaAsの上に第1導電型
クラッド層(250)としてのn−AlXGa1-XAs、
発光層(240)としての活性層AlZGa1-ZAs、第
2導電型クラッド層(240)としてのp−AlYGa
1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(220)として
のp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘ
テロ構造)により形成されている。
【0068】この積層構造は、本例では、X=0.4
2,Y=0.42,Z=0.20であり、MOVPE法
で形成した。発光ダイオードの光出射端面(1001)
は、基板主面方向から見てV字型をなす基板面に対して
垂直な2面で形成されている。本例では、V字の角θを
θ=75°とした。
【0069】この光出射端面(1001)は、ドライエ
ッチング用マスクをフォトリソグラフィーの技法を用い
て積層構造上に形成した後に、Cl2系ガスを用いたド
ライエッチングを行い、マスクパターンを積層構造に転
写する形で形成した。
【0070】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(250)としてのn−AlXGa1-X
sまでエッチングされていればよいが、本例では、Ga
As基板まで達するように行った。また、光出射端面以
外の発光ダイオードの側面は、本例では、光出射端面を
形成する際に同時にドライエッチングにより形成した。
【0071】各発光ダイオードのキャップ層(220)
上には、それぞれ第2導電型用電極(210)が形成さ
れ、また、第1導電型基板(260)の裏面には第1導
電型用電極(270)が形成されている。本例では、第
2導電型用電極(210)にAu−Zn/Auを、第1
導電型用電極(270)にはAu−Ge/Ni/Auを
形成している。これら電極から、電流を注入することに
より発光ダイオードを発光させることができる。光は、
出射方向(1010)に取り出される。
【0072】(請求項1に対応する実施例の利点)請求
項1に示す発明は、端面発光型発光ダイオードの光出射
端面を発光層と垂直な方向から見てV字型にしたことに
より、従来の端面発光型発光ダイオードでは発光層と平
行な面で完全拡散となっていたビーム形状に指向性を持
たせることができるようになり、光ファイバーあるい
は、レンズ等との光結合において、従来以上に、高い光
利用効率を有する光源を提供することが可能になった。
【0073】また、これにより、同一強度の光をレンズ
あるいは、光ファイバー等に結合する場合には、光利用
効率が高くなった分、発光ダイオードの光出力強度を低
く抑えることが可能となり、結果的に、消費電力を低く
抑えることが可能になった。
【0074】(3)請求項2に対応する実施例 請求項2の端面発光型発光ダイオードは、光取り出し面
が、発光層に垂直、あるいは、略垂直に形成され、発光
層を含む平面と光出射面との交線がV字型をなす2面か
らなり、かつ、V字のなす角度が、90°をなして対向
していることを最大の特徴としている。
【0075】この光出射面は、ドライエッチングや、ウ
エットエッチングにより形成可能であるが、その機能
上、寸法精度や、平滑性がある程度要求されるため、異
方性エッチングの行えるドライエッチングで形成するこ
とが望ましい。
【0076】光出射面を発光層を含む平面と垂直あるい
は略垂直にすることにより、発光層に垂直な面での光強
度分布は、発光層と平行な方向に最大値をもつ半値幅の
狭い形状となる。すなわち、発光ダイオードの光出射軸
方向0°に指向性を持つ。
【0077】さらに、光出射面を発光層を含む平面と光
出射面との交線がV字型をなす2面で構成することによ
り、発光層と平行な面での光強度分布は、V字のなす角
度により特定方向に最大値を示すようになる。
【0078】特に、この角度が、90°のとき、光強度
分布は、発光ダイオードの前方、すなわち、発光ダイオ
ードの光出射軸方向0°に最大値を持つ半値幅の狭い形
状になる。すなわち、従来の完全拡散から、発光ダイオ
ードの光出射軸方向0°に指向性をもつようになる。
【0079】従って、発光層と垂直及び平行な面での光
強度分布の両方が、光出射軸方向0°に、指向性を持つ
ようになり、発光ダイオードの光出射端面前方の光出射
軸上のレンズや光ファイバーあるいは、導波路等との光
結合において、光結合効率が、最大となる。
【0080】以下、図面により説明する。請求項2にか
かる端面発光型発光ダイオードの、一実施例を、その光
出射面側斜め上方から見たのが図5であり、光出射軸方
向の縦断面図を示したのが図6であり、光出射軸と直角
方向の縦断面を示したのが図7である。また、この端面
発光型発光ダイオードを上面から見たのが図8である。
【0081】本例の端面発光型発光ダイオードは、第1
導電型基板(46)としてのn−GaAsの上に、第1
導電型クラッド層(45)としてのn−AlXGa1-X
s、発光層(44)としての活性層AlZGa1-ZAs、
第2導電型クラッド層(43)としてのp−AlYGa
1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(42)としての
p−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘテ
ロ構造)により形成されている。この積層構造は、本例
では、X=0.42,Y=0.42,Z=0.20であ
り、MOVPE法で形成した。
【0082】発光ダイオードの光出射端面(4001)
は、基板主面方向から見てV字型をなす基板面に対して
垂直な2面で形成されている。V字の角度θはθ=90
°である。
【0083】この光出射端面(4001)は、ドライエ
ッチング用マスクをフォトリソグラフィーの技法を用い
て積層構造上に形成した後に、Cl2系ガスを用いたド
ライエッチングを行い、マスクパターンを積層構造に転
写する形で形成した。
【0084】ドライエッチングは機能的には、第1導電
型クラッド層(45)としてのn−AlXGa1-XAsま
でエッチングされていればよいが、本例では、第1導電
型基板(46)まで達するように行った。また、光出射
端面以外の発光ダイオードの側面は、本例では、光出射
端面を形成する際に同時にドライエッチングにより形成
した。
【0085】各発光ダイオードのキャップ層(42)上
には、それぞれ第2導電型用電極(41)が形成され、
また、第1導電型基板(46)の裏面には第1導電型用
電極(47)が形成されている。本例では、第2導電型
用電極(41)にAu−Zn/Auを、第1導電型用電
極(47)にはAu−Ge/Ni/Auを形成してい
る。これら電極から、電流を注入することにより、発光
ダイオードを発光させることができる。光は、出射方向
(4010)に取り出される。
【0086】図9は、発光層と水平方向の光強度分布を
示したものである。実線が本例の発光ダイオードの光出
力分布、破線が従来の端面発光型発光ダイオードの光出
力分布を示す。本例のものは、発光ダイオードの前方0
°方向に指向性をもち、半値幅も狭くなっている。ま
た、光強度も従来のものに比べ大きくなっている。
【0087】(請求項2に対応する実施例の利点)請求
項2の端面発光型発光ダイオードは、光出射端面を発光
層と垂直方向から見てV字型にし、V字型の角度を90
°にしたことにより、従来の端面発光型発光ダイオード
では発光層と平行な面で完全拡散となっていたビーム形
状を発光ダイオードの正面方向に指向性を持たせること
ができるようになり、光ファイバーあるいは、レンズ等
との光結合において、従来以上に、高い光利用効率を有
する光源を提供することが可能になった。
【0088】また、これにより、同一強度の光をレンズ
あるいは、光ファイバー等に結合する場合には、光利用
効率が高くなった分、発光ダイオードの高出力強度を低
くすることが可能となり、結果的に、消費電力を低く抑
えることが可能になった。
【0089】2.請求項3に対応する実施例 請求項3の端面発光型ダイオードアレイは、請求項1あ
るいは、請求項2の端面発光型発光ダイオードを同一半
導体基板上に複数個、各端面発光型発光ダイオードの光
出射端面を同一方向に向け、少なくとも一列並べて形成
したアレイ状光源である。
【0090】以下、図面により説明する。請求項3にか
かる端面発光型発光ダイオードアレイ状光源の一例を、
その光出射面側斜め上方から見たのが図10であり、光
出射軸方向の縦断面を示したのが図11であり、光出射
軸と直角方向の縦断面を示したのが図12である。ま
た、この端面発光型発光ダイオードを上面から見たのが
図13である。
【0091】請求項3にかかる端面発光ダイオードアレ
イは、端面発光型発光ダイオード(510)より構成さ
れている。この端面発光型発光ダイオードは、第1導電
型基板(56)としてのn−GaAsの上に、第1導電
型クラッド層(55)としてのn−AlXGa1-XAs、
発光層(54)としての活性層AlZGa1-ZAs、第2
導電型クラッド層(53)としてのp−AlYGa1-Y
s(X,Y>Z)、キャップ層(52)としてのp−G
aAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘテロ構
造)により形成されている。
【0092】この積層構造は、本例では、X=0.4
2,Y=0.42,Z=0.20であり、MOVPE法
で形成した。
【0093】この積層構造の表面、すなわちキャップ層
(52)上面から、第1導電型基板(56)の基板面に
対して垂直にこの基板に達する分離溝(500)が、発
光ダイオードアレイの並び方向と垂直方向に形成されて
おり、この分離溝(500)によって、発光ダイオード
アレイ内の各発光ダイオードが空間的、電気的に分離さ
れている。
【0094】各発光ダイオードの光出射面(5001)
は、基板主面方向から見てV字型をなす基板面に対して
垂直な2面で形成されている。V字の角度θはθ=90
°である。
【0095】この光出射面(5001)と光出射端面以
外の発光ダイオードの側面、すなわち、発光ダイオード
の形は、本例では、ドライエッチング用マスクをフォト
リソグラフィーの技法を用いて積層構造上に形成した後
に、Cl2系ガスを用いたドライエッチングを行い、マ
スクパターンを積層構造に転写する形で形成した。
【0096】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(55)としてのn−AlXGa1-XAs
までエッチングされていればよいが、本例では、第1導
電型基板(56)まで達するように行った。
【0097】各発光ダイオードのキャップ層(52)上
には、それぞれ第2導電型用電極(51)が形成され、
また、第1導電型基板(56)の裏面には第1導電型用
電極(57)が形成されている。本例では、第2導電型
用電極(51)にAu−Zn/Auを、第1導電型用電
極(57)にはAu−Ge/Ni/Auを形成してい
る。
【0098】各発光ダイオードと発光ダイオードが形成
されている基板表面には、電気的な絶縁層(58)が形
成され、その上に、配線電極・ボンディングパッド(5
9)が形成されている。各発光ダイオードの第2導電型
用電極(51)と配線電極・ボンディングパッド(5
9)は、発光ダイオードの第2導電型用電極(51)上
の絶縁層にあいたコンタクト窓(50)で電気的につな
がる。配線電極は、発光ダイオードの上面、側面、及び
基板上を這い、発光ダイオードの後方の基板上の配線用
ボンディングパッドとなる。
【0099】この配線電極・ボンディングパッド(5
9)と基板裏面に形成された第1導電型用電極(57)
間に通電することで、各発光ダイオードを個別に発光さ
せることができる。光は、出射方向(5010)に取り
出される。絶縁層(58)は本例では、その機能上、電
気的に絶縁がとれ、発光ダイオードの光を通す物質であ
るSiO2を用いる。また、配線電極・ボンディングパ
ッド(59)はAu/Crを蒸着により堆積して形成し
た。
【0100】(請求項3に対応する実施例の利点)請求
項3のアレイ状光源は、端面発光型発光ダイオードの光
出射端面を発光層と垂直方向から見て、V字型にしたこ
とにより、従来の端面発光型発光ダイオードでは、発光
層と平行な面で完全拡散となっていたビーム形状を指向
性を持ったものとした発光ダイオードを同一基板上に複
数個、光出射端面を同一方向に向け、少なくとも一列並
べて形成したことにより、従来以上に高い光利用効率を
持つアレイ状光源が実現でき、従来以上に、低消費電力
駆動の光プリンター書き込み光源や、光通信用アレイ状
光源の実現が可能になった。
【0101】3.請求項4に対応する実施例 請求項4の側面受光型受光素子は、半導体基板の一主面
に形成された、光吸収層を含む半導体積層構造よりな
り、この積層構造の基板に平行でない、一側面を、受光
面とする側面受光型の受光素子である。
【0102】本発明の側面受光型受光素子の最大の特徴
は、受光面の形状にある。すなわち、受光面と光吸収層
との交線が、曲線あるいは折線をなすことを最大の特徴
とする。その構造及び材料に関しては、特に限定するも
のではなく、少なくとも光を吸収するための吸収層と、
逆バイアスを印加するための電極が形成されており、受
光量に応じた光電流が検出されるものであればよい。
【0103】受光素子の積層構造は、LPE法、VPE
法、MOVPE法、MBE法、MOMBE法等により容
易に形成される。また、受光面は、ウエットエッチング
や、ドライエッチングで容易に形成することができる。
【0104】以下、図面により説明する。 (例1)請求項4にかかる一実施例の側面受光型受光素
子を、その受光面側斜め上方から見たのが図14であ
り、光入射軸方向の縦断面図を示したのが図15であ
り、光入射軸と直角方向の縦断面を示したのが図16で
ある。また、この側面受光型受光素子を上面から見たの
が図17である。
【0105】本例の側面受光型受光素子は、第1導電型
基板(66)としてのn−GaAsの上に、第1導電型
クラッド層(65)としてのn−AlXGa1-XAs、光
吸収層(64)としてのAlZGa1-ZAs、第2導電型
クラッド層(63)としてのp−AlYGa1-YAs
(X,Y>Z)、キャップ層(62)としてのp−Ga
Asの複数の層からなる積層構造(ダブルヘテロ構造)
により形成されている。この積層構造は、本例では、X
=0.42,Y=0.42,Z=0.20であり、MO
VPE法で形成した。
【0106】側面受光素子の受光面(6001)は、基
板面に対して垂直な曲平面で形成されている。本例で
は、基板主面から見て円弧とした。この受光面(600
1)は、ドライエッチング用マスクをフォトリソグラフ
ィーの技法を用いて積層構造状に形成した後に、Cl2
系ガスを用いたドライエッチングを行い、マスクパター
ンを積層構造に転写する形で形成した。
【0107】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(65)としてのn−AlXGa1-XAs
までエッチングされていればよいが、本例では、第1導
電型基板(66)まで達するように行った。また、光入
射面以外の受光素子の側面は、本例では、光入射面を形
成する際に同時にドライエッチングにより形成した。
【0108】受光素子のキャップ層(62)上には、そ
れぞれ、第2導電型用電極(61)が形成され、また、
第1導電型基板(66)の裏面には第1導電型用電極
(67)が形成されている。
【0109】本例では、第2導電型用電極(61)にA
u−Zn/Auを、第1導電型用電極(67)にはAu
−Ge/Ni/Auを形成している。これら電極に、逆
バイアスを印加することで、受光素子として動作し、受
光面(6001)へ入射する光(6010)の強度に応
じた光電流を取り出すことができる。
【0110】(例2)請求項4にかかる一実施例の側面
受光型受光素子を、その受光面側斜め上方から見たのが
図18であり、光入射軸方向の縦断面を示したのが図1
9であり、光入射軸と直角方向の縦断面を示したのが図
20である。また、この側面受光型受光素子を上面から
見たのが図21である。
【0111】本発明の実施例の側面受光型受光素子は、
第1導電型基板(76)としてのn−GaAsの上に、
第1導電型クラッド層(75)としてのn−AlXGa
1-XAs、光吸収層(74)としてのAlZGa1-Z
s、第2導電型クラッド層(73)としてのp−AlY
Ga1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(72)とし
てのp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブル
ヘテロ構造)により形成されている。この積層構造は、
本例では、X=0.42,Y=0.42,Z=0.20
であり、MOVPE法で形成した。
【0112】側面受光素子の受光面(7001)は、基
板面に対して垂直な3枚の平面で形成されている。この
受光面(7001)は、ドライエッチング用マスクをフ
ォトリソグラフィーの技法を用いて積層構造上に形成し
た後に、Cl2系ガスを用いたドライエッチングを行
い、マスクパターンを積層構造に転写する形で形成し
た。
【0113】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(75)としてのn−AlXGa1-XAs
までエッチングされていればよいが、本例では、第1導
電型基板(76)まで達するように行った。また、受光
面以外の受光素子の側面は、本例では、受光面を形成す
る際に同時にドライエッチングにより形成した。
【0114】受光素子のキャップ層(72)上には、そ
れぞれ、第2導電型用電極(71)が形成され、また、
第1導電型基板(76)の裏面には第1導電型用電極
(77)が形成されている。本実施例では、第2導電型
用電極(71)にAu−Zn/Auを、第1導電型用電
極(77)にはAu−Ge/Ni/Auを形成してい
る。
【0115】これら電極に、逆バイアスを印加すること
で、受光素子として動作し、受光面(7001)へ入射
する光(7010)の強度に応じた光電流を取り出すこ
とができる。
【0116】(請求項4に対応する実施例の利点)請求
項4の側面受光型受光素子は、側面受光型受光素子の受
光面を、曲平面あるいは、屈曲面にしたことにより、受
光面が平面である場合より受光面積が大きくなり、従来
の側面受光型受光素子よりも大きな光電流を得ることが
でき、微弱な光に対しても大きな光電流が得られるよう
になった。
【0117】4.請求項5に対応する実施例 請求項5の受発光素子は、側面より光を出力することの
できる半導体発光素子とこの出力光を側面によって受光
することのできる側面受光型受光素子とからなる。
【0118】発光素子は、半導体基板の一主面上に積層
された、少なくと第一導電型半導体と第二導電型半導体
に挾まれた発光層(P−N接合を含む)と発光層に電流
を注入するための第一導電型、第二導電型のそれぞれに
対応した電極を有する積層構造からなる発光素子であ
り、端面発光型発光素子に限らず、面発光型発光素子で
あってもその側面から光が出射されるものであればとく
に限定されるものではない。
【0119】受光素子は、少なくとも光を吸収するため
の吸収層と、逆バイアスを印加するための電極が形成さ
れ受光面と光吸収層との交線が、曲線あるいは折線をな
すことを最大の特徴とする側面受光型受光素子である。
【0120】なお、発光素子と、受光素子の積層構造
は、必ずしも同一である必要はなく、それぞれの素子
が、その機能を果たすことのできる積層構造であれば差
し支えない。
【0121】発光素子と受光素子とは、それぞれの素子
を電気的に分離する溝を介して配置されており、発光素
子に電流を注入することにより、発光素子が発光し、発
光素子の側面から光が出射され、溝を介して対向してい
る受光素子の受光面に入射する。受光素子に逆バイアス
を印加することにより、受光量に応じた光電流が取り出
される。
【0122】以下、図面により説明する。 (例1)請求項5にかかる一実施例の受発光素子を、そ
の光出射端面側斜め上方から見たのが図22であり、光
出射軸方向の縦断面を示したのが図23であり、上面か
ら見たのが図24である。
【0123】本実施例の受発光型素子は、AlGaAs
系の化合物半導体で構成された端面発光型発光ダイオー
ド(810)と側面受光型受光素子(820)で構成さ
れている。
【0124】発光ダイオード(810)は、第1導電型
基板(816)としてのn−GaAsの上に、第1導電
型クラッド層(815)としてのn−AlXGa1-X
s、発光層(814)としての活性層AlZGa1-Z
s、第2導電型クラッド層(813)としてのp−Al
YGa1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(812)と
してのp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブ
ルヘテロ構造)により形成されている。
【0125】この積層構造は、本例では、X=0.4
2,Y=0.42,Z=0.20であり、MOVPE法
で形成した。
【0126】側面受光型受光素子(820)は、第1導
電型基板(826)としてのn−GaAsの上に、第1
導電型クラッド層(825)としてのn−AlXGa1-X
As、吸収層(824)としてのAlZGa1-ZAs、第
2導電型クラッド層(823)としてのp−AlYGa
1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(822)として
のp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘ
テロ構造)により形成されている。
【0127】この積層構造は、本例では、X=0.4
2,Y=0.42,Z=0であり、MOVPE法で形成
した。
【0128】受光素子の受光面(8002)は、基板に
対し垂直な曲平面で形成されている。本例では、基板主
面方向から見て円弧とした。発光ダイオード(810)
と受光素子(820)は、発光ダイオードの側面(80
03)から出る光(8020)を受光素子の受光面(8
002)で受光できるように配置され、実装基板(85
0)にダイボンディングされている。
【0129】発光ダイオードと受光素子のキャップ層
(812)、(822)上には、それぞれ第2導電型用
電極(811)、(821)が形成され、また、第1導
電型基板(816)、(826)の裏面には第1導電型
用電極(817)、(827)が形成されている。
【0130】本実施例では、第2導電型用電極(81
1)、(812)にAu−Zn/Auを、第1導電型用
電極(816)、(826)にはAu−Ge/Ni/A
uを形成している。
【0131】これら電極に、発光ダイオードには順方向
に、受光素子には逆方向にバイアスすることにより、発
光ダイオードを発光させ、光出射端面(8001)から
光出射方向(8001)に光を取り出し、発光ダイオー
ドの側面(8003)から出る光(8020)を受光素
子の受光面(8002)で受光し、その光強度に応じた
光電流を受光素子より取り出している。
【0132】(例2)請求項5にかかる一実施例の受発
光素子を、その光出射端面側斜め上方から見たのが図2
5であり、光出射軸方向の縦断面図を示したのが図26
であり、上面から見たのが図27である。本例の受発光
素子は、AlGaAs系の化合物半導体で構成された面
発光型発光ダイオード(910)と側面受光型受光素子
(920)で構成されている。
【0133】発光ダイオード(910)は、第1導電型
基板(916)としてのn−GaAsの上に、第1導電
型クラッド層(915)としてのn−AlXGa1-X
s、発光層(914)としての活性層AlZGa1-Z
s、第2導電型クラッド層(913)としてのp−Al
YGa1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(912)と
してのp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブ
ルヘテロ構造)により形成されている。この積層構造
は、本例では、X=0.42,Y=0.42,Z=0.
20であり、MOVPE法で形成した。
【0134】側面受光型受光素子(920)は、第1導
電型基板(926)としてのn−GaAsの上に、第1
導電型クラッド層(925)としてのn−AlXGa1-X
As、吸収層(924)としてのAlZGa1-ZAs、第
2導電型クラッド層(923)としてのp−AlYGa
1-YAs(X,Y>Z)、キャップ層(922)として
のp−GaAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘ
テロ構造)により形成されている。この積層構造は、本
例では、X=0.42,Y=0.42,Z=0であり、
MOVPE法で形成した。受光素子の受光面(900
2)は、基板に対し垂直な曲平面で形成されている。本
例では、基板主面方向から見て、円弧とした。
【0135】発光ダイオード(910)と受光素子(9
20)は、発光ダイオードの側面(9003)から出る
光(9020)を受光素子の受光面(9002)で受光
できるように配置され、実装基板(950)にダイボン
ディングされている。発光ダイオードと受光素子のキャ
ップ層(912)、(922)上には、それぞれ第2導
電型用電極(911)、(921)が形成され、また、
第1導電型基板(916)、(926)の裏面には第1
導電型用電極(917)、(927)が形成されてい
る。
【0136】本例では、第2導電型用電極(911)、
(921)にAu−Zn/Auを、第1導電型用電極
(916)、(926)にはAu−Ge/Ni/Auを
形成している。これら電極に、発光ダイオードには順方
向に、受光素子には逆方向にバイアスすることにより、
発光ダイオードを発光させ、光出射端面(9001)か
ら光出射方向(9010)に光を取り出し、発光ダイオ
ードの側面(9003)から出る光(9020)を受光
素子の受光面(9002)で受光し、その光強度に応じ
た光電流を受光素子より取り出している。
【0137】(請求項5に対応する実施例の利点)請求
項5の受発光素子は、側面受光型受光素子の受光面を曲
平面あるいは、屈曲面にしたことにより、側面が、発光
素子光取り出し端面に平行である場合より、受光素子の
受光面の面積が広くなるようにしてあるため、受光面の
側面が、発光素子の光取り出し端面に平行な平面である
場合より、大きなモニター電流を得ることができる。ま
た、光出射面の面積が小さくなっても、受光面の面積を
広くできるので、大きなモニター電流が得られる。
【0138】5.請求項6に対応する実施例 本発明の請求項6の受発光素子は、同一半導体基板上の
一主面上に少なくとも発光素子と受光素子にわたって形
成される第1導電型の半導体層と、半導体層上に形成さ
れ、発光素子と受光素子にわたって形成される第2導電
型の半導体層とを含み、発光素子と受光素子との間に
は、半導体層の厚み方向に少なくとも活性層の下の第1
導電型半導体層まで達する深さを有するそれぞれの素子
を電気的に分離する溝が形成されており、この溝により
形成される発光素子の側面に対向して形成される受光素
子の一側面である受光面が活性層と交わる交線が、曲線
あるいは折線をなし、一直線の場合よりも、より広い受
光面積が取れることを最大の特徴としている。
【0139】発光素子に電流を注入することにより、発
光素子が発光し、発光素子の側面から光が出射され、溝
を介して対向している受光素子の受光面に入射する。受
光素子に逆バイアスを印加することにより、受光量に応
じた光電流が取り出される。
【0140】このような受発光素子の積層構造は、LP
E法,VPE法,MOVPE法,MBE法,MOMBE
法等により容易に形成される。また、発光素子と受光素
子とを分離する溝及び、これにより形成される各素子の
側面は、ウェットエッチングや、ドライエッチングで容
易に形成することができる。
【0141】以下、図面により説明する。
【0142】請求項6にかかる一実施例の受発光素子
を、その光出射端面上方から見たのが図28であり、光
出射軸方向の縦断面を示したのが図29であり、上面か
ら見たのが図30である。
【0143】本例の受発光素子は、第1導電型基板(1
06)としてのn−GaAsの上に、第1導電型クラッ
ド層(105)としてのn−AlXGa1-XAs、発光層
(104)としての活性層AlZGa1-ZAs、第2導電
型クラッド層(103)としてのp−AlYGa1-YAs
(X,Y>Z)、キャップ層(102)としてのp−G
aAsの複数の層からなる積層構造(ダブルヘテロ構
造)により形成されている。この積層構造は、本例で
は、X=0.42,Y=0.42,Z=0.20であ
り、MOVPE法で形成した。
【0144】この受発光素子は溝(110)を介して配
置される端面発光型発光ダイオード(108)と側面受
光型受光素子(109)からなる。発光素子(108)
と受光素子(109)の形状は、ドライエッチング用マ
スクをフォトリソグラフィーの技法を用いて積層構造上
に形成した後に、Cl2系ガスを用いたドライエッチン
グを行い、マスクパターンを積層構造に転写する形で形
成した。
【0145】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(105)としてのn−AlXGa1-X
sまでエッチングされていればよいが、本例では、第1
導電型基板(106)まで達するように行った。側面受
光素子の受光面(10002)は、基板面に対して垂直
な曲平面で形成されている。本例では基板主面からみて
円弧とした。
【0146】各素子のキャップ層(102)上には、そ
れぞれ第2導電型用電極(101)が形成され、また、
第1導電型基板(106)の裏面には第1導電型用電極
(107)が形成されている。本例では、第2導電型用
電極(101)にAu−Zn/Auを、第1導電型用電
極(107)にはAu−Ge/Ni/Auを形成してい
る。
【0147】これら電極に、発光ダイオードには順方向
に、受光素子には逆方向にバイアスすることにより、発
光ダイオードを発光させ、光出射端面(10001)か
ら光出射方向(10010)に光を取り出し、発光ダイ
オードの側面(10003)から出る光(10020)
を受光素子の受光面(10002)で受光し、その光強
度に応じた光電流を受光素子より取り出している。
【0148】(請求項6に対応する実施例の利点)請求
項6の受発光素子では、側面受光型受光素子の受光面を
曲平面あるいは、屈曲面にしたことにより、発光素子の
光取り出し端面に平行な平面である場合より、受光素子
の受光面の面積が広くなるようにしてあるため、受光面
の側面が、発光素子の光取り出し端面に平行な平面であ
る場合より、大きなモニター電流を得ることができる。
【0149】また、光出射面の面積が小さくなっても、
受光面の面積を広く形成できるので、大きなモニター電
流が得られる。また、同一積層構造を有し、一度の結晶
成長で発光素子と受光素を形成することができ、複雑な
作製プロセスを行わなくてもよくなった。
【0150】6.請求項7に対応する実施例 従来の端面発光型発光ダイオードアレイ状光源は、ロッ
トの異なる複数のアレイチップをつなぐことによるチッ
プ間の光出力のばらつきや、経時変化による発光出力の
変化といったことが問題になるような用途にはあまり適
したものではなかった。そこで、請求項7の端面発光型
発光ダイオードでは、光出力補正のため、発光ダイオー
ドの光出力をモニターするための受光素子を具備するこ
ととした。
【0151】請求項7の端面発光型発光ダイオードアレ
イ状光源は、半導体基板の一主面に形成された半導体積
層構造をもって電気的、空間的に分離された複数の端面
発光型発光ダイオードをその光出射端面を同一方向に向
け、少なくとも一列並列配置して構成される発光ダイオ
ードアレイと、その発光ダイオードアレイ内の、少なく
とも一つの発光ダイオードの光出射端面以外の一側面か
ら出射される光を受光できる位置に、発光ダイオードと
同一の積層構造を溝をもって、電気的、空間的に分離し
て形成される受光面と光吸収層との交線が、曲線あるい
は折線をなすことを特徴とする側面受光型受光素子と
が、同一基板上にモノリシックに形成されている。
【0152】側面受光型受光素子の位置は、発光ダイオ
ードの光出射端面の前面以外で、光を受光できる位置で
あれば、特に限定されるものではない。
【0153】以下、図面により説明する。請求項7にか
かる端面発光型発光ダイオードアレイ状光源の一実施例
を、その光出射面側斜め上方から見たのが図31であ
り、受発光素子の光出射軸方向の縦断面を示したのが図
32であり、発光ダイオードの光出射軸方向の縦断面を
示したのが図33であり、光出射軸と直角方向の縦断面
を示したのが図34である。また、この端面発光型発光
ダイオードを上面から見たのが図35である。
【0154】本例の端面発光型発光ダイオードアレイ
は、端面発光型発光ダイオード(1101)より構成さ
れている。発光ダイオードアレイチップの両端の発光ダ
イオードの光出射端面(11001)と反対側の端面側
(11003)には、溝(1100)を介して、それぞ
れ側面受光型受光素子(1102)が形成されている。
【0155】この端面発光型発光ダイオードと側面受光
型受光素子は、第1導電型基板(116)としてのn−
GaAsの上に、第1導電型クラッド層(115)とし
てのn−AlXGa1-XAs、活性層(114)としての
AlZGa1-ZAs、第2導電型クラッド層(113)と
してのp−AlYGa1-YAs(X,Y>Z)、キャップ
層(112)としてのp−GaAsの複数の層からなる
積層構造(ダブルヘテロ構造)により形成されている。
この積層構造は、本例では、X=0.42,Y=0.4
2,Z=0.20であり、MOVPE法で形成した。
【0156】この積層構造の表面、すなわちキャップ層
(112)上面から、第1導電型基板(116)の基板
面に対して垂直にこの基板に達する分離溝(1105)
が、発光ダイオードアレイの並び方向と垂直方向に形成
されており、この分離溝(1105)によって、発光ダ
イオードアレイ内の各発光ダイオードおよび各受光素子
が空間的、電気的に分離されている。
【0157】また、発光ダイオードと受光素子間にもキ
ャップ層(112)上面から、第1導電型基板(11
6)の基板面に対して垂直にこの基板に達する分離溝
(1100)が形成され、発光ダイオードと受光素子と
が空間的、電気的に分離されている。側面受光素子の受
光面(11002)は、基板面に対して垂直に曲平面で
形成されている。本例では、基板主面からみて、円弧と
した。
【0158】この発光素子と受光の形状は、ドライエッ
チング用マスクをフォトリソグラフィーの技法を用いて
積層構造上に形成した後に、Cl2系ガスを用いたドラ
イエッチングを行い、マスクパターンを積層構造に転写
する形で形成した。
【0159】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(115)としてのn−AlXGa1-X
sまでエッチングされていればよいが、本例では、第1
導電型基板(116)まで達するように行った。
【0160】各発光ダイオードと各受光素子のキャップ
層(112)上には、それぞれ第2導電型用電極(11
1)が形成され、また、第1導電型基板(116)の裏
面には第1導電型用電極(117)が形成されている。
本例では、第2導電型用電極(111)にAu−Zn/
Auを、第1導電型用電極(117)にはAu−Ge/
Ni/Auを形成している。
【0161】各発光ダイオードと受光素子および発光ダ
イオードが形成されている基板表面には、電気的な絶縁
層(118)が形成され、その上に、配線電極とボンデ
ィングパッド(119)が形成されている。
【0162】各発光ダイオードと受光素子の第2導電型
用電極(111)と配線電極(119)は、発光ダイオ
ードと受光素子の第2導電型用電極(111)上の絶縁
層にあいたコンタクト窓(1106)で電気的につなが
る。
【0163】配線電極は、発光ダイオードあるいは受光
素子の上面、側面、および基板上を這い、発光ダイオー
ドの後方の基板上に配線用ボンディングパッドを形成す
る。このボンディングパッド(119)と基板裏面に形
成された第1導電型用電極(117)間に、発光ダイオ
ードには順方向に、受光素子には逆方向にバイアスする
ことにより、発光ダイオード(1101)を発光させ、
出射方向(11010)の光はレンズ或は光ファイバー
と結合させる。一方、光(11020)は、受光面(1
1002)へ入射する。そして光(11020)の光強
度に応じた光電流を受光素子より取り出している。
【0164】絶縁層(118)は、本例ではその機能
上、電気的に絶縁が取れ、発光ダイオードの光を通す物
質であるSiO2を用いた。また、配線電極及び配線用
ボンディングパッド(119)はAu/Crを蒸着によ
り堆積して形成した。
【0165】(請求項7の実施例に対応する利点)請求
項7に示す端面発光型発光ダイオードアレイ状光源は、
端面発光型発光ダイオードアレイの少なくとも一つを受
発光素子とすることにより、発光ダイオードの光出力を
受光素子によりモニターし、受光素子から得られるモニ
ター信号を基に発光ダイオードアレイの光出力を制御す
るフィードバック回路を形成することができ、発光ダイ
オードアレイのロットの違いによるチップ間の光出力の
ばらつきや、発光ダイオードの経時変化による出力低下
によるばらつきを補正することができ、所望の光出力が
得られる。
【0166】また、受発光素子の側面受光型受光素子
は、受光面が曲平面あるいは屈曲面であるので、発光素
子の光取り出し端面に平行な面である場合に比べ、素子
の幅を小さくしても大きなモニター電流を得ることがで
きるので、素子の微細化が可能であり、アレイにした場
合には、高密度化が可能である。
【0167】7.請求項8に対応する実施例 請求項8の発光ダイオードアレイ状光源は、請求項7の
発光ダイオードアレイの各発光ダイオードを請求項1あ
るいは請求項2の発光ダイオードアレイで構成したもの
である。
【0168】各発光ダイオードの光出射端面をV字型に
することにより、特定方向に指向性をもつ光ビームを発
生することができ、レンズや、光ファイバー等との光結
合効率が高くなる。
【0169】特に、光出射端面を発光層に垂直あるいは
略垂直な90°のV字型で対向する2面で構成すること
によって、発光ダイオード前方に指向性をもつ光ビーム
を発生することができ、発光ダイオードの前方の光出射
軸上に配置されたレンズや、光ファイバー等との光結合
効率が高くなる。
【0170】本発明の発光ダイオードアレイ状光源は、
発光ダイオードに順にバイアスを受光素子に逆バイアス
を印加することにより、発光ダイオードが発光し、発光
ダイオードの一側面から出射される光が側面受光型受光
素子によって検知される。そして、発光ダイオードの光
強度に応じて、受光素子で発生する光電流をモニターす
ることにより、発光ダイオードの発光出力を制御するこ
とが可能であり、ロットの異なる複数のアレイチップと
つなぐことによるチップ間の光出力のばらつきや、経時
変化による発光出力の変化といったことが問題になるよ
うな用途にも、使用できるようになる。
【0171】以下、図面により説明する。請求項8にか
かる端面発光型発光ダイオードアレイ状光源の一例を、
その光出射面側斜め上方から見たのが図36であり、受
発光素子の光出射軸方向の縦断面を示したのが図37で
あり、発光ダイオードの光出射軸方向の縦断面を示した
のが図38であり、光出射軸と直角方向の縦断面を示し
たのが図39である。また、この端面発光型発光ダイオ
ードを上面から見たのが図40である。
【0172】本例の端面発光型発光ダイオードアレイ
は、端面発光型発光ダイオード(1201)より構成さ
れている。発光ダイオードアレイチップの両端の発光ダ
イオードの光出射端面(12001)と反対側の端面側
(12003)には、溝(1200)を介して、それぞ
れ側面受光型受光素子(1202)が形成されている。
【0173】この端面発光型発光ダイオードと側面受光
型受光素子は、第1導電型基板(126)としてのn−
GaAsの上に、第1導電型クラッド層(125)とし
てのn−AlXGa1-XAs、活性層(124)としての
AlZGa1-ZAs、第2導電型クラッド層(123)と
してのp−AlYGa1-YAs(X,Y>Z)、キャップ
層(122)としてのp−GaAsの複数の層からなる
積層構造(ダブルヘテロ構造)により形成されている。
【0174】この積層構造は、本例では、X=0.4
2,Y=0.42,Z=0.20であり、MOVPE法
で形成した。
【0175】この積層構造の表面、すなわちキャップ層
(122)上面から第1導電型基板(126)の基板面
に対して垂直にこの基板に達する分離溝(1205)
が、発光ダイオードアレイの並び方向と垂直方向に形成
されており、この分離溝(1205)によって、発光ダ
イオードアレイ内の各発光ダイオードおよび各受光素子
が空間的、電気的に分離されている。
【0176】また、発光ダイオードと受光素子間にはキ
ャップ層(122)上面から、第1導電型基板(12
6)の基板面に対して垂直にこの基板に達する分離溝
(1200)が形成され、発光ダイオードと受光素子と
が空間的、電気的に分離されている。側面受光型受光素
子の受光面(12002)は、基板面に対して垂直に曲
平面で形成されている。本例では、基板主面からみて、
円弧とした。
【0177】各発光ダイオードの光出射面(1200
1)は、基板面に対して垂直にかつ基板主面からみてV
字型に形成されている。本例では、V字の角度θをθ=
90°とした。
【0178】この発光素子と受光素子の形状は、ドライ
エッチング用マスクをフォトリソグラフィーの技法を用
いて積層構造上に形成した後に、Cl2系ガスを用いた
ドライエッチングを行い、マスクパターンを積層構造に
転写する形で形成した。
【0179】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(125)としてのn−AlXGa1-X
sまでエッチングされていればよいが、本例では、第1
導電型基板126まで達するように行った。
【0180】各発光ダイオードと各受光素子のキャップ
層(122)上には、それぞれ第2導電型用電極(12
1)が形成され、また、第1導電型基板(126)の裏
面には第1導電型用電極(127)が形成されている。
【0181】本例では、第2導電型用電極(121)に
Au−Zn/Auを、第1導電型用電極(127)には
Au−Ge/Ni/Auを形成している。各発光ダイオ
ードと受光素子および発光ダイオードが形成されている
基板表面には、電気的な絶縁層(128)が形成され、
その上に、配線電極とボンディングパッド(129)が
形成されている。
【0182】各発光ダイオードと受光素子の第2導電型
用電極(121)と配線電極(129)は、発光ダイオ
ードと受光素子の第2導電型用電極(121)上の絶縁
層に開いたコンタクト窓(1206)で電気的につなが
る。
【0183】配線電極は、発光ダイオードあるいは受光
素子の上面、側面、および、基板上を這い、発光ダイオ
ードの後方の基板上の配線用ボンディングパッドとな
る。このボンディングパッド(129)と基板裏面に形
成された第2導電型用電極(127)間に、発光ダイオ
ードには順方向に、受光素子には逆方向にバイアスする
ことにより、発光ダイオードを発光させ、出射方向(1
2010)の光はレンズ或は光ファイバーと結合させ
る。一方、光(12020)は、受光面(12002)
へ入射し、その光強度に応じた光電流を受光素子より取
り出している。
【0184】絶縁層(128)は、本例では、その機能
上、電気的に絶縁が取れ、発光ダイオードの光を通す物
質であるSiO2を用いた。また、配線電極および配線
用ボンディングパッド(129)はAu/Crを蒸着に
より堆積して形成した。
【0185】(請求項8に対応する実施例の利点)請求
項8の端面発光型発光ダイオードアレイは、端面発光型
発光ダイオードの光出射端面を発光層と垂直方向から見
てV字型にしたことにより、従来の端面発光型発光ダイ
オードでは発光層と平行な面で完全拡散となっていたビ
ーム形状を指向性を持ったものとした発光ダイオードを
同一基板上に複数個、光出射端面を同一方向に向け、少
なくとも一列並べて形成し、端面発光型発光ダイオード
アレイの少なくとも一つを受発光素子で形成することに
より、発光ダイオードの光出力を受光素子によりモニタ
ーし、受光素子から得られるモニター信号を基に発光ダ
イオードの光出力を制御するフィードバック回路を形成
することが可能となり、発光ダイオードアレイのロット
違いによるチップ間の光出力のばらつきや、発光ダイオ
ードの経時変化による出力低下によるばらつきを補正す
ることができ、所望の光出力が得られるようになった。
【0186】また、受発光素子の側面受光型受光素子
は、受光面が曲平面あるいは屈曲面であるので、発光素
子の光取り出し端面に平行な平面である場合に比べ、素
子の幅を小さくしても大きなモニター電流を得ることが
できるので素子の微細化が可能であり、高密度化が可能
となり、従来以上に高い光利用効率を持つ高密度アレイ
状光源が実現でき、従来以上に、低消費電力駆動の光プ
リンター用書き込み光源や、光通信用アレイ状光源の実
現が可能となった。
【0187】8.請求項9に対応する実施例 請求項9の端面発光型発光ダイオードアレイは、請求項
8の端面発光型発光ダイオードアレイにおいて、各発光
ダイオードと受光素子は、P型半導体層上に形成された
開孔部を有する絶縁膜と、この絶縁膜上に形成され、前
記開孔部を介して、前記P型半導体層とオーミックコン
タクトする電極とを有し、前記電極を、Alまたは、A
lを主体にした合金で構成し、P型半導体層を、GaA
sとしたことを特徴とする端面発光型発光ダイオードア
レイである。
【0188】請求項9の発光ダイオードアレイは、半導
体基板の一主面に少なくとも活性層(P−N接合)と活
性層をはさむ第1導電型と第2導電型の半導体層を含む
積層構造からなる請求項1あるいは請求項2の端面発光
型発光ダイオードが、そのV字型の光出射端面を同一方
向に向け少なくとも一列複数個、電気的に分離した溝を
介して並んで形成され、さらに、前記端面発光型発光ダ
イオードアレイのうち、少なくとも一つの発光ダイオー
ドのV字型の光出射端面以外の側面に対向して、積層構
造が同一の側面受光型受光素子が溝を介して形成されて
いる。そして、発光ダイオードと受光素子の第1導電型
と第2導電型の半導体には、それぞれに対応したオーミ
ック電極が形成されている。
【0189】本発明の特徴となる電極部は、第1導電型
半導体をN型、第2導電型半導体をP型とすると、発光
ダイオードを受光素子のオーミック電極と接触するP型
半導体は、P型GaAsである。そして、このP型Ga
As上には、開孔部を有する絶縁層が形成され、開孔部
を介して、前記P型半導体層とオーミックコンタクトす
る電極が形成される。
【0190】この電極材料は、Alまたは、Alを主体
とした合金である。Alは、GaAsのショットキー電
極として知られているが、P型GaAsに対しては、そ
のキャリア濃度が十分に高い場合には、オーミック電極
を形成できる。
【0191】実験によれば、キャリア濃度が、3×10
19cm~ 3のとき、窒素雰囲気で、400°C、10分間
の熱処理を行うことでオーミック接触になった。またキ
ャリア濃度を1×1020cm~ 3とした場合では、熱処理
を行う事なくオーミック接触となり、さらに400°
C、30分間の熱処理を行うことにより、接触低効率が
十分低くなり、使用に耐えうることが明らかになった。
【0192】本発明の発光ダイオードアレイでは、電極
の接触低効率が高い場合においても各素子は発光ダイオ
ードと受光素子として機能するが、電極部分での電圧降
下や発熱等の問題を考慮すると、P型GaAsのキャリ
ア濃度は、1020cm~ 3以上が望ましい。
【0193】このような高いキャリア濃度をもつP型G
aAsは、MOVPE法や、MBE法においても結晶成
長が可能であるため、Zn拡散といった工程を含まず電
極形成が可能である。
【0194】オーミック電極を形成するAlあるいはA
lを主体とする合金は、絶縁膜上にも形成され、適当な
形状にパターニングされ、配線及びボンディングパッド
とを構成している。すなわち、オーミック電極と配線及
びボンディングパッドが、AlあるいはAlを主体とす
る合金によって一体になっており、したがって、一度の
成膜によって、形成可能である。また、パターニングも
一度に行うことが可能であり、一層構造であるので、ウ
エットエッチングによるパターニングでは、容易に一種
類のエッチング液でパターンを形成することが可能であ
る。
【0195】成膜は、スパッタ等により行うことができ
る。また、パターニングは、リン酸等によるウエットエ
ッチングや、塩素系のガスを使用したドライエッチング
で容易に行うことができる。
【0196】本発明の発光ダイオードアレイは、発光ダ
イオードに順バイアスを受光素子に逆バイアスを印加す
ることにより、発光ダイオードが発光し、発光ダイオー
ドの一側面から出射される光が側面受光型受光素子によ
って検知される。そして、発光ダイオードの光強度に応
じて、受光素子で発生する光電流をモニターすることに
より、発光ダイオードの発光出力を制御することが可能
であり、ロットの異なる複数のアレイチップをつなぐこ
とによるチップ間の光出力のばらつきや、経時変化によ
る発光出力の変化といったことが問題になるような用途
にも、使用できるようになる。
【0197】以下、図面により説明する。請求項9にか
かる端面発光型発光ダイオードアレイ状光源の一実施例
を、その光出射面側斜め上方から見たのが図41であ
り、受発光素子の光出射軸方向の縦断面を示したのが図
42であり、発光ダイオードの光出射軸方向の縦断面を
示したのが図43であり、光出射軸と直角方向の縦断面
を示したのが図44である。また、この端面発光型発光
ダイオードを上面から見たのが図45である。
【0198】本例の端面発光型発光ダイオードアレイ
は、端面発光型発光ダイオード(1501)より構成さ
れている。発光ダイオードアレイチップの両端の発光ダ
イオードの光出射端面(15001)と反対側の端面側
(15003)には、溝(1500)を介して、それぞ
れ側面受光型受光素子(1502)が形成されている。
【0199】この端面発光型発光ダイオードと側面受光
型受光素子は、第1導電型基板(156)としてのn−
GaAsの上に、第1導電型クラッド層(155)とし
てのn−AlXGa1-XAs、活性層(154)としての
AlZGa1-ZAs、第2導電型クラッド層(153)と
してのp−AlYGa1-YAs(X,Y>Z)、キャップ
層(152)としてのp−GaAsの複数の層からなる
積層構造(ダブルヘテロ構造)により形成されている。
【0200】キャップ層であるP型GaAs層のキャリ
ア濃度は、1×1020cm~ 3である。この積層構造は、
本例では、X=0.42,Y=0.42,Z=0.20
であり、MOVPE法で形成した。
【0201】この積層構造の表面、すなわちキャップ層
(152)上面から第1導電型基板(156)の基板面
に対して垂直にこの基板に達する分離溝(1505)
が、発光ダイオードアレイの並び方向と垂直方向に形成
されており、この分離溝(1505)によって、発光ダ
イオードアレイ内の各発光ダイオードおよび各受光素子
が空間的、電気的に分離されている。
【0202】また、発光ダイオードと受光素子間にもキ
ャップ層(152)上面から、第1導電型基板(15
6)の基板面に対して垂直にこの基板に達する分離溝
(1500)が形成され、発光ダイオードと受光素子と
が空間的、電気的に分離されている。
【0203】側面受光素子の受光面(15002)は、
基板面に対して垂直に曲平面で形成されている。本例で
は、基板主面からみて、円弧とした。各発光ダイオード
の光出射面(15001)は、基板面に対して垂直にか
つ基板主面からみてV字型に形成されている。
【0204】本例では、V字の角度θはθ=90°であ
る。この発光素子と受光素子の形状は、ドライエッチン
グ用マスクをフォトリソグラフィーの技法を用いて形成
した後に、Cl2ガスを用いたドライエッチングを行
い、マスクパターンを積層構造に転写する形で形成し
た。
【0205】ドライエッチングは、機能的には、第1導
電型クラッド層(155)としてのn−AlXGa1-X
sまでエッチングされていればよいが、本例では、第1
導電型基板(156)まで達するように行った。
【0206】各発光ダイオードと各受光素子のキャップ
層(152)上には、絶縁層(158)が形成され、そ
れぞれに、電極用のコンタクト窓(1506)が形成さ
れている。絶縁層(158)は本例では、その機能上、
電気的に絶縁がとれ、発光ダイオードの光を通す物質で
あるSiO2を用いた。
【0207】コンタクト窓を介して、Alが第2導電型
用電極(159)として形成されている。さらに、この
電極は、発光ダイオードあるいは受光素子の上面、側
面、および基板上を這い、発光ダイオードの後方の基板
上の配線用ボンディングパッドとなる。
【0208】電極、配線およびボンディングパッドは、
コンタクト窓形成後の絶縁層(158)の前面にAlを
スパッタで成膜した後、電極、配線およびボンディング
パッドの形状にレジストでマスクし、50°Cのリン酸
を使用し、エッチングでパターニング形成した。Alの
オーミック電極は、400°Cで30分間熱処理を行う
ことで形成した。
【0209】第1導電型基板(156)の裏面には、第
1導電型用電極(157)が形成されている。本例で
は、Au−Ge/Ni/Auを真空蒸着し、熱処理を行
い形成した。
【0210】各発光ダイオードと受光素子の第2導電型
用電極(159)と基板裏面に形成された第1導電型用
電極(157)間に、発光ダイオードには順方向にバイ
アスを印加することにより、発光ダイオードを発光させ
ることができ、光出射端面(15001)から外部へ光
出力(15010)として取り出せる。
【0211】また、受光素子には逆方向にバイアスする
ことにより、発光ダイオードの側面(15003)から
受光面(15002)へ入射する光(15020)の光
強度に応じた光電流を受光素子より取り出すことができ
る。
【0212】(請求項9に対応する実施例の利点)請求
項9の端面発光型発光ダイオードアレイ状光源は、端面
発光型発光ダイオードの光出射端面を発光層と垂直方向
から見てV字型にしたことにより、従来の端面発光型発
光ダイオードでは発光層と平行な面で完全拡散となって
いたビーム形状を指向性を持ったものとした発光ダイオ
ードを同一基板上に複数個、光出射端面を同一方向に向
け、少なくとも一列並べて形成し、端面発光型発光ダイ
オードアレイの少なくとも一つを受発光素子で形成する
ことにより、発光ダイオードの光出力を受光素子により
モニターし、受光素子から得られるモニター信号を基に
発光ダイオードの光出力を制御するフィードバック回路
を形成することが可能となり、発光ダイオードアレイの
ロットの違いによるチップ間の光出力のばらつきや、発
光ダイオードの経時変化による出力低下によるばらつき
を補正することができ、所望の光出力が得られるように
なった。
【0213】また、受発光素子の側面受光型受光素子
は、受光面が曲平面あるいは屈曲面であるので、発光素
子の光取り出し端面に平行な平面である場合に比べ、素
子の幅を小さくしても大きなモニター電流を得ることが
できるので、素子の微細化が可能であり、高密度化が可
能となり、従来以上に高い光利用率を持つ高密度のアレ
イ状光源が実現でき、従来以上に、低消費電力駆動の光
プリンター用書き込み光源や、光通信用アレイ状光源の
実現が可能となった。
【0214】電極をAlまたは、Alを主体にした合金
で構成しているため、オーミック電極の形成と絶縁膜に
密着性の良い配線およびボンディングパッドを同時に形
成できるようになり、素子作製工程が簡略化した。しか
も、材料コストを低く抑えることができるようになっ
た。
【0215】
【発明の効果】本発明により、光利用効率が高い、端面
発光型発光ダイオード、アレイ状光源、側面受光型受光
素子、受発光素子、端面発光型発光ダイオードアレイ状
光源、を提供することができる。また、光補正機構を具
備し、作製工程が従来よりも容易な発光ダイオードアレ
イ状光源を提供することができ、受光量を大きく取れる
側面受光素子を提供し、さらに、端面発光型発光素子の
出射光をモニターする受発光素子を提供し、電極材料を
パターニングの行いやすいものにし、素子作製プロセス
を簡略化した上記の半導体素子により構成されるアレイ
状光源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかる端面発光型発光ダイオードの
斜視図である。
【図2】請求項1にかかる端面発光型発光ダイオードの
光出射軸方向の縦断面図である。
【図3】請求項1にかかる端面発光型発光ダイオードの
光出射軸に直角な方向の縦断面図である。
【図4】請求項1にかかる端面発光型発光ダイオードの
上面図である。
【図5】請求項2にかかる端面発光型発光ダイオードを
その光出射側斜め上方から見た斜視図である。
【図6】請求項2にかかる端面発光型発光ダイオードの
光出射軸方向の縦断面図である。
【図7】請求項2にかかる端面発光型発光ダイオードの
光出射軸と直角方向の縦断面図である。
【図8】請求項2にかかる端面発光型発光ダイオードの
上面図である。
【図9】請求項2にかかる端面発光型発光ダイオードの
発光層と水平方向の光強度分布を説明したグラフであ
る。
【図10】請求項3にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源をその光出射面側上方から見た斜視図であ
る。
【図11】請求項3にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源の光出射軸方向の縦断面図である。
【図12】請求項3にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源の光出射軸と直角方向の縦断面図である。
【図13】請求項3にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源の上面図である。
【図14】請求項4にかかる側面受光型受光素子をその
受光面側斜め上方から見た斜視図である。
【図15】請求項4にかかる側面受光型受光素子を光入
射軸方向から見た縦断面図である。
【図16】請求項4にかかる側面受光型受光素子を光入
射軸と直角方向から見た縦断面図である。
【図17】請求項4にかかる側面受光型受光素子の上面
図である。
【図18】請求項4の他の例にかかる側面受光型受光素
子をその受光面斜め上方から見た斜視図である。
【図19】請求項4の他の例にかかる側面受光型受光素
子を光入射軸方向から見た縦断面図である。
【図20】請求項4の他の例にかかる側面受光型受光素
子を光入射軸と直角方向から見た縦断面図である。
【図21】請求項4の他の例にかかる側面受光型受光素
子の上面図である。
【図22】請求項5にかかる受発光素子をその光出射端
面側斜め上方から見た斜視図である。
【図23】請求項5にかかる受発光素子をその光出射端
面側斜め上方から見た斜視図である。
【図24】請求項5にかかる受発光素子の上面図であ
る。
【図25】請求項5の他の例にかかる受発光素子をその
光出射端面側斜め上方から見た斜視図である。
【図26】請求項5の他の例にかかる受発光素子の光出
射軸方向の縦断面図である。
【図27】請求項5の他の例にかかる受発光素子の上面
図である。
【図28】請求項6にかかる受発光素子をその光出射端
面上方から見た斜視図である。
【図29】請求項6にかかる受発光素子を光出射軸方向
から見た縦断面図である。
【図30】請求項6にかかる受発光素子の上面図であ
る。
【図31】請求項7にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源を光出射面側斜め上方から見た斜視図であ
る。
【図32】請求項7にかかる受発光素子の光出射軸方向
の縦断面図である。
【図33】請求項7にかかる発光ダイオードの光出射軸
方向の縦断面図である。
【図34】請求項7にかかる発光ダイオードの光出射軸
と直角方向の縦断面図である。
【図35】請求項7にかかる端面発光型発光ダイオード
の上面図である。
【図36】請求項8にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源をその光出射面側斜め上方から見た斜視図
である。
【図37】請求項8にかかる受発光素子の光出射軸方向
の縦断面図である。
【図38】請求項8にかかる発光ダイオードの光出射軸
方向の縦断面図である。
【図39】請求項8にかかる発光ダイオードの光出射軸
と直角方向の縦断面図である。
【図40】請求項8にかかる端面発光型発光ダイオード
の上面図である。
【図41】請求項9にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイ状光源をその光出射面側斜め上方から見た斜視図
である。
【図42】請求項9にかかる受発光素子の光出射軸方向
の縦断面図である。
【図43】請求項9にかかる発光ダイオードの光出射軸
方向の縦断面図である。
【図44】請求項9にかかる発光ダイオードの光出射軸
と直角方向の縦断面図である。
【図45】請求項9にかかる端面発光型発光ダイオード
の上面図である。
【図46】従来技術にかかる面発光型発光ダイオードア
レイの基本的構造を説明した図である。
【図47】従来技術にかかる端面発光型発光ダイオード
アレイの説明図である。
【図48】従来技術にかかる発光素子の説明図である。
【図49】従来技術にかかる発光素子の説明図である。
【符号の説明】
44 発光層 54 発光層 104 発光層 240 発光層 814 発光層 914 発光層 824 吸収層 924 吸収層 1001 光出射端面 4001 光出射端面 6001 受光面 7001 受光面 8001 光出射端面 8002 受光面 9001 光出射端面 9002 受光面 10002 受光面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/455 H01L 27/15 D 8832−4M 31/10 31/12 B 7210−4M

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の一主面上に形成された発光層
    を含む複数の半導体層からなる端面発光型発光ダイオー
    ドにおいて、 発光層に対し垂直方向からみてV字型の光出射端面を具
    備する端面発光型発光ダイオード。
  2. 【請求項2】請求項1の端面発光型発光ダイオードにお
    いて、 光出射端面が発光層に対し垂直あるいは略垂直であり、
    V字型の光出射端面の角度が90°である端面発光型発
    光ダイオード。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは、請求項2の端面発光型
    発光ダイオードを同一半導体基板上に複数個、各端面発
    光型発光ダイオードの光出射端面を同一方向に向け少な
    くとも一列並べ形成したアレイ状光源。
  4. 【請求項4】受光面と光吸収層との交線が、曲線あるい
    は折線をなす側面受光型受光素子。
  5. 【請求項5】端面発光型発光ダイオードの光を受光でき
    る位置に請求項4の側面受光型受光素子を配置した受発
    光素子。
  6. 【請求項6】請求項5の受発光素子において、 発光ダイオードと受光素子は、同一半導体上に積層され
    た、複数の半導体層により形成され、同一積層構造を有
    し、モノリシックに一体化されている受発光素子。
  7. 【請求項7】端面発光型発光ダイオードを同一半導体基
    板上に複数個、各発光ダイオードの光出射端面を同一方
    向に向け少なくとも一列並べ形成した発光ダイオードア
    レイ状光源において、 発光ダイオードアレイ内の、少なくとも一つの発光ダイ
    オードを請求項6の受発光素子で構成した端面発光型発
    光ダイオードアレイ状光源。
  8. 【請求項8】請求項7の端面発光型発光ダイオードアレ
    イ状光源において、 端面発光型発光ダイオードについて発光層に対し垂直方
    向からみてV字型の光出射端面を具備し、あるいは、こ
    れに加えて光出射端面が発光層に対し垂直あるいは略垂
    直でありV字型の光出射端面の角度が90°の構成とし
    た端面発光型発光ダイオードアレイ状光源。
  9. 【請求項9】請求項8の端面発光型発光ダイオードアレ
    イ状光源において、 各発光ダイオードと受光素子は、P型半導体層上に形成
    された開孔部を有する絶縁膜と、この絶縁膜上に形成さ
    れ、前記開孔部を介して、前記P型半導体層とオーミッ
    クコンタクトする電極とを有し、 前記電極を、Alまたは、Alを主体にした合金で構成
    し、P型半導体層をGaAsとした端面発光型発光ダイ
    オードアレイ状光源。
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