JPH07201462A - 感温変色模様を有する誘導加熱調理器用上板 - Google Patents
感温変色模様を有する誘導加熱調理器用上板Info
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- JPH07201462A JPH07201462A JP35274693A JP35274693A JPH07201462A JP H07201462 A JPH07201462 A JP H07201462A JP 35274693 A JP35274693 A JP 35274693A JP 35274693 A JP35274693 A JP 35274693A JP H07201462 A JPH07201462 A JP H07201462A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 火傷をする危険性の低い、あるいは、温度コ
ントロールができる感温変色模様を有する誘導加熱調理
器用上板を提供する。 【構成】 誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を置く
面に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層を
少なくとも一層形成し、感温変色模様層上に透明断熱層
を形成する。
ントロールができる感温変色模様を有する誘導加熱調理
器用上板を提供する。 【構成】 誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を置く
面に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層を
少なくとも一層形成し、感温変色模様層上に透明断熱層
を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被誘導加熱物の温度変
化によって上板表面の模様が変色する感温変色模様を有
する誘導加熱調理器用上板に関する。
化によって上板表面の模様が変色する感温変色模様を有
する誘導加熱調理器用上板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、裏側に磁力発生コイル５を配
置した誘導加熱調理器用上板１表面に被誘導加熱物であ
る容器６を置き、磁力線７の働きで容器６にうず電流８
を発生させ、容器６自らを発熱させる誘導加熱調理器が
ある（図４参照）。誘導加熱調理器は、火を使って容器
を加熱するのではないため、火災の心配がないことや部
屋の空気を汚さないことなどのメリットを持っている。
置した誘導加熱調理器用上板１表面に被誘導加熱物であ
る容器６を置き、磁力線７の働きで容器６にうず電流８
を発生させ、容器６自らを発熱させる誘導加熱調理器が
ある（図４参照）。誘導加熱調理器は、火を使って容器
を加熱するのではないため、火災の心配がないことや部
屋の空気を汚さないことなどのメリットを持っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術に
は、以下の問題があった。 （１）誘導加熱調理器用上板は、自ら発熱しなくても被
誘導加熱物から発生した熱が伝導してくるので、調理直
後にはかなりの熱を持っていて、うっかり手を乗せたり
すれば火傷をする危険性がある。そこで、事故防止対策
として製品自身やカタログに注意書きをして使用者に注
意を促しているが、実際には、外見上から熱いのか否か
を見分けることが困難であるため、火傷をする危険性が
絶えずつきまとっていた。
は、以下の問題があった。 （１）誘導加熱調理器用上板は、自ら発熱しなくても被
誘導加熱物から発生した熱が伝導してくるので、調理直
後にはかなりの熱を持っていて、うっかり手を乗せたり
すれば火傷をする危険性がある。そこで、事故防止対策
として製品自身やカタログに注意書きをして使用者に注
意を促しているが、実際には、外見上から熱いのか否か
を見分けることが困難であるため、火傷をする危険性が
絶えずつきまとっていた。
【０００４】（２）同じ磁力であっても被誘導加熱物の
材質や厚さなどによって被誘導加熱物の発熱量が違って
くるため、強、中、弱などの磁力制御表示を見ただけで
は被誘導加熱物の実際の発熱温度を把握することが難し
く、温度コントロールができない。
材質や厚さなどによって被誘導加熱物の発熱量が違って
くるため、強、中、弱などの磁力制御表示を見ただけで
は被誘導加熱物の実際の発熱温度を把握することが難し
く、温度コントロールができない。
【０００５】したがって、本発明は、上記の問題点を解
決し、火傷をする危険性の低い、あるいは、温度コント
ロールができる感温変色模様を有する誘導加熱調理器用
上板を提供することを目的とする。
決し、火傷をする危険性の低い、あるいは、温度コント
ロールができる感温変色模様を有する誘導加熱調理器用
上板を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の感温変色模様を有する誘導加熱調理器用
上板は、誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を置く面
に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層が少
なくとも一層形成され、感温変色模様層上に透明断熱層
が形成されているように構成した。
めに、本発明の感温変色模様を有する誘導加熱調理器用
上板は、誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を置く面
に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層が少
なくとも一層形成され、感温変色模様層上に透明断熱層
が形成されているように構成した。
【０００７】また、本発明の感温変色模様を有する誘導
加熱調理器用上板は、誘導加熱調理器用上板の被誘導加
熱物を置く面に、透明断熱基材が配置され、誘導加熱調
理器用上板と透明断熱基材との間に変色温度が40℃以上
の可逆性の感温変色模様層が少なくとも一層形成されて
いてもよい。
加熱調理器用上板は、誘導加熱調理器用上板の被誘導加
熱物を置く面に、透明断熱基材が配置され、誘導加熱調
理器用上板と透明断熱基材との間に変色温度が40℃以上
の可逆性の感温変色模様層が少なくとも一層形成されて
いてもよい。
【０００８】また、本発明の感温変色模様を有する誘導
加熱調理器用上板は、誘導加熱調理器用上板が透明な断
熱材料からなり、被誘導加熱物を置く面とは反対の面
に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層が少
なくとも一層形成されていてもよい。
加熱調理器用上板は、誘導加熱調理器用上板が透明な断
熱材料からなり、被誘導加熱物を置く面とは反対の面
に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層が少
なくとも一層形成されていてもよい。
【０００９】以下、本発明の感温変色模様を有する誘導
加熱調理器用上板を図を用いてさらに詳しく説明する。
加熱調理器用上板を図を用いてさらに詳しく説明する。
【００１０】図１は本発明に係る感温変色模様を有する
誘導加熱調理器用上板の一実施例を示す断面図、図２お
よび図３は本発明に係る感温変色模様を有する誘導加熱
調理器用上板の他の実施例を示す断面図である。１は誘
導加熱調理器用上板、２は感温変色模様層、３は透明断
熱層、４は透明断熱基材をそれぞれ示す。
誘導加熱調理器用上板の一実施例を示す断面図、図２お
よび図３は本発明に係る感温変色模様を有する誘導加熱
調理器用上板の他の実施例を示す断面図である。１は誘
導加熱調理器用上板、２は感温変色模様層、３は透明断
熱層、４は透明断熱基材をそれぞれ示す。
【００１１】誘導加熱調理器用上板１の材質としては、
通常、炭化ケイ素、窒化ケイ素などのセラミック、エン
ジニアリングプラスチックなどの耐熱性に優れ、熱膨張
率の低いものを使用する。
通常、炭化ケイ素、窒化ケイ素などのセラミック、エン
ジニアリングプラスチックなどの耐熱性に優れ、熱膨張
率の低いものを使用する。
【００１２】感温変色模様層２は、温度変化によって模
様の色が可逆的に変化する層であり、誘導加熱調理器用
上板１の被誘導加熱物を置く面に部分的または全体的に
設ける。
様の色が可逆的に変化する層であり、誘導加熱調理器用
上板１の被誘導加熱物を置く面に部分的または全体的に
設ける。
【００１３】感温変色模様層２は、誘導加熱調理器内部
の回路装置などで発生する微量の残熱や気温によって変
色することがないように、変色温度が40℃以上のものに
限定される。なお、火傷防止のためには、変色温度が90
℃以下の感温変色模様層２が少なくとも一層必要であ
る。誘導加熱調理器用上板１の表面温度が90℃を越える
と、使用者がうっかり触った場合に火傷するおそれが生
じる。
の回路装置などで発生する微量の残熱や気温によって変
色することがないように、変色温度が40℃以上のものに
限定される。なお、火傷防止のためには、変色温度が90
℃以下の感温変色模様層２が少なくとも一層必要であ
る。誘導加熱調理器用上板１の表面温度が90℃を越える
と、使用者がうっかり触った場合に火傷するおそれが生
じる。
【００１４】感温変色模様層２の材質としては、樹脂バ
インダー中に可逆性感温変色材を含有させたものを使用
する。可逆性感温変色材としては、たとえば、電子供与
性化合物と電子受容性化合物との２成分をマイクロカプ
セル化したもので、電子供与性化合物と電子受容性化合
物とが互いに作用し合っている結晶状態では有色であ
り、加熱すると電子受容性化合物が溶解して互いの電子
の授受がなくなって無色になるものがある。他の可逆性
感温変色材としては、銀、水銀、銅などの金属錯塩を主
顔料とするものであって結晶型の転移（物理的変化）に
より色が変わるものや、複数の変色温度を持ち温度変化
に応じて連続的に色変化するもの（コレステリック液
晶）などがある。樹脂バインダーとしては、各種の樹脂
を使用できるが、感温変色模様層２が誘導加熱調理器用
上板１に強固に密着することと、耐衝撃性、耐磨耗性を
もっていることが必要なため、アクリル樹脂、メラミン
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂な
どの熱硬化型樹脂や、シアノアクリレートなどの紫外線
硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
インダー中に可逆性感温変色材を含有させたものを使用
する。可逆性感温変色材としては、たとえば、電子供与
性化合物と電子受容性化合物との２成分をマイクロカプ
セル化したもので、電子供与性化合物と電子受容性化合
物とが互いに作用し合っている結晶状態では有色であ
り、加熱すると電子受容性化合物が溶解して互いの電子
の授受がなくなって無色になるものがある。他の可逆性
感温変色材としては、銀、水銀、銅などの金属錯塩を主
顔料とするものであって結晶型の転移（物理的変化）に
より色が変わるものや、複数の変色温度を持ち温度変化
に応じて連続的に色変化するもの（コレステリック液
晶）などがある。樹脂バインダーとしては、各種の樹脂
を使用できるが、感温変色模様層２が誘導加熱調理器用
上板１に強固に密着することと、耐衝撃性、耐磨耗性を
もっていることが必要なため、アクリル樹脂、メラミン
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂な
どの熱硬化型樹脂や、シアノアクリレートなどの紫外線
硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
【００１５】感温変色模様層２の形成方法としては、グ
ラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法や転写
法、ロールコート、スピンコート、スプレーコートなど
のコート法がある。なお、マイクロカプセルはアルコー
ル系の溶剤に対し耐性が弱いので、マイクロカプセル型
の可逆性感温変色材を含有する感温変色模様層２の形成
には無極性溶剤を使用したほうが好ましい。
ラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法や転写
法、ロールコート、スピンコート、スプレーコートなど
のコート法がある。なお、マイクロカプセルはアルコー
ル系の溶剤に対し耐性が弱いので、マイクロカプセル型
の可逆性感温変色材を含有する感温変色模様層２の形成
には無極性溶剤を使用したほうが好ましい。
【００１６】感温変色模様層２は、変色温度の異なるも
のを二層以上設けてもよい。たとえば、第一感温変色模
様層上に重ねて第二感温変色模様層を形成してもよい
し、第一感温変色模様層と第二感温変色模様層とを並列
的に形成してもよい。変色温度の少しずつ異なる感温変
色模様層２を誘導加熱調理器用上板１表面に複数層形成
することにより、被誘導加熱物の発熱温度の変化を視覚
的に把握することができる。そして、発熱温度の変化に
基づき磁力制御スイッチを上げたり下げたりすることが
できる。なお、二層以上の異なる色彩の感温変色模様層
２を設けてもよい。この場合、感温変色模様層２の変色
温度が同じであっても異なってもよい。
のを二層以上設けてもよい。たとえば、第一感温変色模
様層上に重ねて第二感温変色模様層を形成してもよい
し、第一感温変色模様層と第二感温変色模様層とを並列
的に形成してもよい。変色温度の少しずつ異なる感温変
色模様層２を誘導加熱調理器用上板１表面に複数層形成
することにより、被誘導加熱物の発熱温度の変化を視覚
的に把握することができる。そして、発熱温度の変化に
基づき磁力制御スイッチを上げたり下げたりすることが
できる。なお、二層以上の異なる色彩の感温変色模様層
２を設けてもよい。この場合、感温変色模様層２の変色
温度が同じであっても異なってもよい。
【００１７】透明断熱層３は、被誘導加熱物からの熱を
一部遮断するための層であり、感温変色模様層２を覆う
ように形成する（図１参照）。透明断熱層３としては、
たとえば、小孔中の空気によって断熱効果を発揮する発
泡インキ層がある。透明断熱層３の形成方法としては、
グラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法や転
写法、ロールコート、スピンコート、スプレーコートな
どのコート法がある。なお、発泡インキ層を透明断熱層
３とする場合には、樹脂バインダー中に気体含有マイク
ロカプセルを分散させたインキを用いて上記方法にてイ
ンキ層を形成した後、加熱によりマイクロカプセルを破
壊して発泡させる。
一部遮断するための層であり、感温変色模様層２を覆う
ように形成する（図１参照）。透明断熱層３としては、
たとえば、小孔中の空気によって断熱効果を発揮する発
泡インキ層がある。透明断熱層３の形成方法としては、
グラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法や転
写法、ロールコート、スピンコート、スプレーコートな
どのコート法がある。なお、発泡インキ層を透明断熱層
３とする場合には、樹脂バインダー中に気体含有マイク
ロカプセルを分散させたインキを用いて上記方法にてイ
ンキ層を形成した後、加熱によりマイクロカプセルを破
壊して発泡させる。
【００１８】また、被誘導加熱物からの熱を一部遮断す
るために、透明断熱層３の代わりに透明断熱基材４を使
用してもよい。つまり、図２に示すように、誘導加熱調
理器用上板１の被誘導加熱物を置く面に透明断熱基材４
を配置し、誘導加熱調理器用上板１と透明断熱基材４と
の間に感温変色模様層２を形成する。なお、感温変色模
様層２は、印刷法や転写法、コート法にて、誘導加熱調
理器用上板１の被誘導加熱物を置く面に形成してもよい
し、透明断熱基材４の誘導加熱調理器用上板１と対向す
る面に形成してもよい。透明断熱基材４としては、ガラ
スやY2O3、MgO、LiAl5O8、Sc2O3、MgAl4O7、ThO2、Al2O
3などの透明セラミックからなる板のほか、ポリサルホ
ン、ポリエーテルサルホン、ポリアミド、ポリエーテル
イミド、ナイロンなどの耐熱性プラスチックからなるフ
ィルムを使用するとよい。また、必要に応じて透明断熱
基材４の表面に透明断熱層３を形成してもよい。
るために、透明断熱層３の代わりに透明断熱基材４を使
用してもよい。つまり、図２に示すように、誘導加熱調
理器用上板１の被誘導加熱物を置く面に透明断熱基材４
を配置し、誘導加熱調理器用上板１と透明断熱基材４と
の間に感温変色模様層２を形成する。なお、感温変色模
様層２は、印刷法や転写法、コート法にて、誘導加熱調
理器用上板１の被誘導加熱物を置く面に形成してもよい
し、透明断熱基材４の誘導加熱調理器用上板１と対向す
る面に形成してもよい。透明断熱基材４としては、ガラ
スやY2O3、MgO、LiAl5O8、Sc2O3、MgAl4O7、ThO2、Al2O
3などの透明セラミックからなる板のほか、ポリサルホ
ン、ポリエーテルサルホン、ポリアミド、ポリエーテル
イミド、ナイロンなどの耐熱性プラスチックからなるフ
ィルムを使用するとよい。また、必要に応じて透明断熱
基材４の表面に透明断熱層３を形成してもよい。
【００１９】また、誘導加熱調理器用上板１を透明セラ
ミックなどの透明な断熱材料で構成し、被誘導加熱物を
置く面とは反対の面に感温変色模様層２を形成すること
もできる（図３参照）。
ミックなどの透明な断熱材料で構成し、被誘導加熱物を
置く面とは反対の面に感温変色模様層２を形成すること
もできる（図３参照）。
【００２０】
【作用】本発明の感温変色模様を有する誘導加熱調理器
用上板は、以上の構成からなるので、次の作用を有す
る。
用上板は、以上の構成からなるので、次の作用を有す
る。
【００２１】すなわち、被誘導加熱物の発熱温度の変化
にしたがって誘導加熱調理器用上板の表面温度が変化
し、表面温度が各感温変色模様層の変色温度に達したと
き、感温変色模様層が変色する。したがって、感温変色
模様層の色変化を視認することにより、誘導加熱調理器
用上板の表面温度、ひいては被誘導加熱物の発熱温度を
把握することができる。
にしたがって誘導加熱調理器用上板の表面温度が変化
し、表面温度が各感温変色模様層の変色温度に達したと
き、感温変色模様層が変色する。したがって、感温変色
模様層の色変化を視認することにより、誘導加熱調理器
用上板の表面温度、ひいては被誘導加熱物の発熱温度を
把握することができる。
【００２２】また、被誘導加熱物と感温変色模様層との
間に熱伝達を小さくするための透明断熱層や透明断熱基
材などを介在させることにより、被誘導加熱物から感温
変色模様層に加わる熱の温度は、被誘導加熱物の発熱温
度に比較して低いものとなる。
間に熱伝達を小さくするための透明断熱層や透明断熱基
材などを介在させることにより、被誘導加熱物から感温
変色模様層に加わる熱の温度は、被誘導加熱物の発熱温
度に比較して低いものとなる。
【００２３】
実施例１ まず、誘導加熱調理器用上板として窒化ケイ素からなる
板を用い、誘導加熱調理器用上板の表面に下記組成１の
インキを用いて常温で青色の第一感温変色模様層をスク
リーン印刷にて形成した。次いで、第一感温変色模様層
上に下記組成２のインキを用いて常温で黄色の第二感温
変色模様層をスクリーン印刷にて形成し、150℃で５分
間乾燥した。最後に、前記した各感温変色模様層を覆う
ように下記組成３のインキを用いて発泡インキ層をスプ
レーコート法にて形成し、150℃で30分間乾燥すること
により発泡インキ層を熱硬化および発泡させて透明断熱
層とし、常温で緑色の感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板を完成した。
板を用い、誘導加熱調理器用上板の表面に下記組成１の
インキを用いて常温で青色の第一感温変色模様層をスク
リーン印刷にて形成した。次いで、第一感温変色模様層
上に下記組成２のインキを用いて常温で黄色の第二感温
変色模様層をスクリーン印刷にて形成し、150℃で５分
間乾燥した。最後に、前記した各感温変色模様層を覆う
ように下記組成３のインキを用いて発泡インキ層をスプ
レーコート法にて形成し、150℃で30分間乾燥すること
により発泡インキ層を熱硬化および発泡させて透明断熱
層とし、常温で緑色の感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板を完成した。
【００２４】 組成１ バインダー セイコーアドバンス株式会社製 1300 60部 （アクリル樹脂） 感温変色材 スリーテックデービス株式会社製 KTM-60 25部 （マイクロカフ゜セル型、60℃以上に加熱すると青色から無色に可逆変化） 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 15部 組成２ バインダー セイコーアドバンス株式会社製 1300 60部 （アクリル樹脂） 感温変色材 スリーテックデービス株式会社製 KTM-40 25部 （マイクロカフ゜セル型、40℃以上に加熱すると黄色から無色に可逆変化） 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 15部 組成３ バインダー 奥野製薬株式会社製 CRMインキ（酸化硅素） 70部 気体含有マイクロカプセル ２部 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 28部
【００２５】このようにして得た誘導加熱調理器用上板
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、上
板表面の緑色の模様が40℃で青色に変化し、60℃でさら
に白色に変化した。
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、上
板表面の緑色の模様が40℃で青色に変化し、60℃でさら
に白色に変化した。
【００２６】実施例２ まず、誘導加熱調理器用上板として窒化ケイ素からなる
板を用い、誘導加熱調理器用上板の表面全面に下記組成
４のインキを用いて常温で赤色の感温変色模様層をスク
リーン印刷にて形成し、150℃で５分間乾燥した。次い
で、感温変色模様層上にAl2O3板を透明断熱基材として
設置し、常温で赤色の感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板を完成した。
板を用い、誘導加熱調理器用上板の表面全面に下記組成
４のインキを用いて常温で赤色の感温変色模様層をスク
リーン印刷にて形成し、150℃で５分間乾燥した。次い
で、感温変色模様層上にAl2O3板を透明断熱基材として
設置し、常温で赤色の感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板を完成した。
【００２７】 組成４ バインダー セイコーアドバンス株式会社製 1300 60部 （アクリル樹脂） 感温変色材 大日精化工業株式会社製 PR-70 25部 （金属型、70℃以上に加熱すると赤色から黒紫色に可逆変化） 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 15部
【００２８】このようにして得た誘導加熱調理器用上板
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、70
℃で上板の表面全体が赤色から黒紫色に変化した。
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、70
℃で上板の表面全体が赤色から黒紫色に変化した。
【００２９】実施例３ まず、透明断熱基材としてポリアミドからなるプラスチ
ックスフィルムを用い、透明断熱基材の裏面に下記組成
５のインキを用いて常温で赤色の第一感温変色模様層を
スクリーン印刷にて形成した。次いで、第一感温変色模
様層と並列的に下記組成６のインキを用いて常温で無色
の第二感温変色模様層をスクリーン印刷にて形成し、15
0℃で５分間乾燥した。最後に、誘導加熱調理器用上板
として炭化ケイ素からなる板を用い、被誘導加熱物を置
く面に上記透明断熱基材を設置して常温で赤色の感温変
色模様を有する誘導加熱調理器用上板を完成した。
ックスフィルムを用い、透明断熱基材の裏面に下記組成
５のインキを用いて常温で赤色の第一感温変色模様層を
スクリーン印刷にて形成した。次いで、第一感温変色模
様層と並列的に下記組成６のインキを用いて常温で無色
の第二感温変色模様層をスクリーン印刷にて形成し、15
0℃で５分間乾燥した。最後に、誘導加熱調理器用上板
として炭化ケイ素からなる板を用い、被誘導加熱物を置
く面に上記透明断熱基材を設置して常温で赤色の感温変
色模様を有する誘導加熱調理器用上板を完成した。
【００３０】 組成５ バインダー セイコーアドバンス株式会社製 1300 60部 （アクリル樹脂） 感温変色材 大日精化工業株式会社製 PR-70 25部 （金属型、70℃以上に加熱すると赤色から黒紫色に可逆変化） 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 15部 組成６ バインダー ポリビニルアルコール樹脂 10部 感温変色材 メルク株式会社製 キラルネマチック液晶 50部 （液晶型、50℃以上に加熱すると無色から赤色に可逆変化、 55℃以上に加熱すると赤色から緑色に可逆変化、 60℃以上に加熱すると緑色から青色に可逆変化、 70℃以上に加熱すると青色から無色に可逆変化） 希釈溶剤 水 40部
【００３１】このようにして得た誘導加熱調理器用上板
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、第
一感温変色模様層の赤色と並列に第二感温変色模様層が
50℃で赤色として上板表面に新たに現われ、第二感温変
色模様層の模様は55℃で緑色、60℃で青色に変化し、70
℃で再び消えた。また、70℃で青色の模様が消えると同
時に、常温から赤色のまま変化しなかった第一感温変色
模様層が黒紫色に変化した。
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、第
一感温変色模様層の赤色と並列に第二感温変色模様層が
50℃で赤色として上板表面に新たに現われ、第二感温変
色模様層の模様は55℃で緑色、60℃で青色に変化し、70
℃で再び消えた。また、70℃で青色の模様が消えると同
時に、常温から赤色のまま変化しなかった第一感温変色
模様層が黒紫色に変化した。
【００３２】実施例４ まず、誘導加熱調理器用上板として透明な断熱材料であ
るガラス板を用い、誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱
物を置く面とは反対の面全面に下記組成７のインキを用
いて常温で赤色の感温変色模様層をスクリーン印刷にて
形成し、150℃で５分間乾燥して常温で赤色の感温変色
模様を有する誘導加熱調理器用上板を完成した。
るガラス板を用い、誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱
物を置く面とは反対の面全面に下記組成７のインキを用
いて常温で赤色の感温変色模様層をスクリーン印刷にて
形成し、150℃で５分間乾燥して常温で赤色の感温変色
模様を有する誘導加熱調理器用上板を完成した。
【００３３】 組成７ バインダー セイコーアドバンス株式会社製 1300 60部 （アクリル樹脂） 感温変色材 大日精化工業株式会社製 PR-70 25部 （金属型、70℃以上に加熱すると赤色から黒紫色に可逆変化） 希釈溶剤 エチルカルビトールアセテート 15部
【００３４】このようにして得た誘導加熱調理器用上板
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、70
℃で上板の表面全体が赤色から黒紫色に変化した。
を誘導加熱調理器に使用して加熱を行なったところ、70
℃で上板の表面全体が赤色から黒紫色に変化した。
【００３５】
【発明の効果】本発明の感温変色模様を有する誘導加熱
調理器用上板は、以上の構成および作用からなるので、
次の効果を有する。
調理器用上板は、以上の構成および作用からなるので、
次の効果を有する。
【００３６】（１）感温変色模様層の色変化を視認する
ことにより、誘導加熱調理器用上板の表面温度を把握す
ることができるので、熱を持った誘導加熱調理器用上板
にうっかり手を乗せて火傷をする危険がなくなる。
ことにより、誘導加熱調理器用上板の表面温度を把握す
ることができるので、熱を持った誘導加熱調理器用上板
にうっかり手を乗せて火傷をする危険がなくなる。
【００３７】（２）複数の変色温度を持つひとつの感温
変色模様層あるいは変色温度の異なる複数の感温変色模
様層の色変化を視認することにより、被誘導加熱物の発
熱温度を把握することができるので、きめ細かな温度コ
ントロールができる。
変色模様層あるいは変色温度の異なる複数の感温変色模
様層の色変化を視認することにより、被誘導加熱物の発
熱温度を把握することができるので、きめ細かな温度コ
ントロールができる。
【００３８】（３）被誘導加熱物から感温変色模様層に
加わる熱の温度を被誘導加熱物の発熱温度に比較して低
く抑さえることにより、高温での調理を何度行なって
も、感温変色材が変色温度で色変化しなくなったりバイ
ンダーが黒ずんだりするという感温変色模様層の劣化が
起きない。
加わる熱の温度を被誘導加熱物の発熱温度に比較して低
く抑さえることにより、高温での調理を何度行なって
も、感温変色材が変色温度で色変化しなくなったりバイ
ンダーが黒ずんだりするという感温変色模様層の劣化が
起きない。
【図１】本発明に係る感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板の一実施例を示す断面図である。
理器用上板の一実施例を示す断面図である。
【図２】本発明に係る感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板の他の実施例を示す断面図である。
理器用上板の他の実施例を示す断面図である。
【図３】本発明に係る感温変色模様を有する誘導加熱調
理器用上板の他の実施例を示す断面図である。
理器用上板の他の実施例を示す断面図である。
【図４】誘導加熱調理器の原理説明図である。
１ 誘導加熱調理器用上板 ２ 感温変色模様層 ３ 透明断熱層 ４ 透明断熱基材 ５ 磁力発生コイル ６ 容器 ７ 磁力線 ８ うず電流
Claims (3)
- 【請求項１】 誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を
置く面に、変色温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様
層が少なくとも一層形成され、感温変色模様層上に透明
断熱層が形成されていることを特徴とする感温変色模様
を有する誘導加熱調理器用上板。 - 【請求項２】 誘導加熱調理器用上板の被誘導加熱物を
置く面に、透明断熱基材が配置され、誘導加熱調理器用
上板と透明断熱基材との間に変色温度が40℃以上の可逆
性の感温変色模様層が少なくとも一層形成されているこ
とを特徴とする感温変色模様を有する誘導加熱調理器用
上板。 - 【請求項３】 誘導加熱調理器用上板が透明な断熱材料
からなり、被誘導加熱物を置く面とは反対の面に、変色
温度が40℃以上の可逆性の感温変色模様層が少なくとも
一層形成されていることを特徴とする感温変色模様を有
する誘導加熱調理器用上板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35274693A JPH07201462A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 感温変色模様を有する誘導加熱調理器用上板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35274693A JPH07201462A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 感温変色模様を有する誘導加熱調理器用上板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07201462A true JPH07201462A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18426161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35274693A Withdrawn JPH07201462A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 感温変色模様を有する誘導加熱調理器用上板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07201462A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2784459A1 (fr) * | 1998-10-13 | 2000-04-14 | Seb Sa | Article chauffant comportant une surface recouverte par un decor susceptible de changer de couleur |
| EP1267593A2 (en) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | Nippon Electric Glass Co., Ltd | Top plate for cooking device having electromagnetic-induction heating unit |
| EP1206165A3 (de) * | 2000-11-11 | 2003-11-26 | Schott Glas | Kochfeld mit einer transparenten, nicht eingefärbten Glaskeramikplatte oder alternativ mit einer Glasplatte aus vorgespannten Spezialglas als Kochfläche |
| JP2003338360A (ja) * | 2001-06-12 | 2003-11-28 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 調理器用トッププレート |
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| CN103604141A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-26 | 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 | 一种电磁炉及其控制方法 |
| CN112959817A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-06-15 | 嘉善银升玻璃有限公司 | 一种厨电玻璃高温印刷装置及其工艺 |
| CN114349357A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-04-15 | 杭州万程科技有限公司 | 一种温度感应电脑键盘触控板玻璃的制作方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35274693A patent/JPH07201462A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |