JPH0720090A - キャピラリ電気泳動装置 - Google Patents

キャピラリ電気泳動装置

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JPH0720090A
JPH0720090A JP5164414A JP16441493A JPH0720090A JP H0720090 A JPH0720090 A JP H0720090A JP 5164414 A JP5164414 A JP 5164414A JP 16441493 A JP16441493 A JP 16441493A JP H0720090 A JPH0720090 A JP H0720090A
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JP
Japan
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buffer
capillary
temperature
sample
reservoir
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JP5164414A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nishikawa
哲夫 西川
Satoshi Takahashi
智 高橋
Hideki Kanbara
秀記 神原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】キャピラリ1の試料導入側の先端を含むキャピ
ラリ1の一定長の部位の温度を制御する機構を備える。
キャピラリの試料導入側の先端を含むキャピラリの一定
長の部位をバッファ槽6に浸るように構成し、バッファ
の温度をペルチェ素子13、あるいは温度制御循環ポン
プによって制御する。バッファを攪拌子14によって攪
拌する。 【効果】キャピラリ先端の低塩濃度部位の温度が上昇す
ることを抑え、温度上昇による気泡発生を防止できる。
これによって、気泡発生に伴う試料バンドのブロードニ
ングや泳動の中断を防止し、試料の濃縮注入や高電界強
度での安定な泳動が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヌクレオチド,DNA,
アミノ酸,タンパク質,その他低分子化合物試料等の分
離分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャピラリ電気泳動法は、(ヌクライッ
ク アシド リサーチ,1990年,18巻,pp14
15−1419(Nucleic Acids Research,1990,18,
pp1415− 1419))に記載のように、バッファ,ゲル、あ
るいはセルロース等の高分子溶液で満たしたキャピラ
リ,キャピラリ両端が浸されるバッファリザーバ,バッ
ファリザーバ中に浸された電極,該電極に高電圧を印加
する電源,試料の注入に用いられるサンプルリザーバ,
キャピラリの一定位置を照射し得る光源,光源によって
照射された位置からの吸収光あるいは蛍光を検出する検
出器、及び検出光の信号処理部から構成される。キャピ
ラリの内径は通常0.1mm 以下であり、キャピラリ内部
のジュール熱の発生が非常に小さく平板を用いた電気泳
動の場合と比べると5〜10倍の電界強度(200V/
cm以上)が印加可能である。このため、平板を用いた電
気泳動の場合と比べると5〜10倍の高速検出が可能で
ある。より高電圧の印加によってより高速な検出を達成
したい場合や、キャピラリ温度の不安定性による検出時
間の再現性の悪化を防ぎたい場合には、温度制御装置で
キャピラリ部を覆いキャピラリ部の温度を一定に保つこ
とが行われている(特開平1−167652 号公報)。しか
し、この温度制御装置によって温度制御できる範囲は、
バッファに浸るキャピラリ末端部を含んでいない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DNA塩基配列決定な
どの高分離検出のためにゲル充填キャピラリを使用し、
かつ試料の濃縮注入を行うために試料の塩濃度を低くし
て注入を行った場合、キャピラリ先端の低塩濃度部位の
電界強度が局所的に高くなり、ゲルの安定な温度を越え
気泡が発生し、試料バンドのブロードニングや泳動が中
断する場合が頻繁に起こる。通常のキャピラリ温度制御
機構が温度制御できる領域は上記の原因による泡が発生
しやすいキャピラリ末端部を含んでおらず、その結果、
試料ゲルの寿命の短縮が生じたり、試料バンドのブロー
ドニングを引き起こすことが頻発した。
【0004】ゲルの寿命を長くするためには、試料の濃
縮注入の程度を低くするか、泳動電圧を低くしてキャピ
ラリ先端の温度をあまり上昇しないようにするしかなか
った。しかし、この場合には、検出感度や検出速度が犠
牲になり、ゲルの寿命と検出感度や検出速度を両立させ
ることができなかった。
【0005】本発明の目的は、検出感度や検出速度を犠
牲にすることなく、試料の濃縮注入に伴うキャピラリ先
端部における気泡の発生を防止し、試料バンドのブロー
ドニングのない高感度高速検出を長寿命で実現するキャ
ピラリ電気泳動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はキャピラリの試料導入側の先端を含むキャ
ピラリの一定長の部位の温度を制御する機構を備える。
そのために、キャピラリの試料導入側の先端を含むキャ
ピラリの一定長の部位をバッファ槽に浸るように構成
し、バッファ槽中のバッファの温度をペルチェ素子、あ
るいは温度制御循環ポンプによって制御する。温度制御
の効率を良くするために、バッファ槽中に攪拌子を入
れ、バッファ槽をその上に載せたスターラを用いて攪拌
子を回転させる。
【0007】
【作用】上記手段を用いることによって以下のことが可
能になる。ゲル充填キャピラリを使用し、かつ試料の濃
縮注入を行うために試料の塩濃度を低くして注入を行っ
た場合においても、キャピラリ先端の低塩濃度部位の温
度が局所的に高くなることを抑え、ゲルの安定な温度を
越え気泡が発生することを防止できる。これによって、
気泡発生に伴う試料バンドのブロードニングや泳動の中
断を防止し、試料の濃縮注入や高電界強度での安定な泳
動が可能になる。従って、試料バンドのブロードニング
のない高感度高速検出を長寿命で実現することが可能に
なる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)実施例1を図1,図2,表1,表2、及び
表3を用いて説明する。図1は本キャピラリ電気泳動装
置の説明図であり、図2はキャピラリ温度の時間変化の
グラフである。表1は、キャピラリに関する諸パラメー
タの定義及び数値の表である。表2は、熱伝達率パラメ
ータの定義及び数値の表である。表3は、キャピラリ内
部温度差(dTi)、及びキャピラリ外面と外部間の温
度差(dTr)の計算結果の表である。
【0009】以下、図1に従って、ゲル充填のキャピラ
リを用い蛍光標識されたDNAからの蛍光を検出する場
合について、本装置の構成を説明する。キャピラリ1に
はポリアクリルアミドゲルが充填されており、その一端
はバッファリザーバ2中のバッファ3に、もう一端はサ
ンプルリザーバ4中のDNAサンプル5、あるいはバッ
ファリザーバ6中のバッファ7に浸される。バッファリ
ザーバ2には電源8からのプラス白金電極9が保持さ
れ、バッファリザーバ6、及びサンプルリザーバ4には
電源8からのマイナス白金電極10が保持される。
【0010】バッファリザーバ6、及びサンプルリザー
バ4はスターラ11の上に保持され、それらの中にはコ
ントローラ12によって温度制御されるペルチェ素子1
3が浸される。また、それらの中には攪拌子14が置か
れる。キャピラリ1上でポリイミドを剥がした部位15
にレーザ光源16からのレーザ光17を照射し、キャピ
ラリ中のDNAの蛍光励起を行う。DNAからの蛍光は
レンズとフィルタ,受光素子からなる蛍光検出光学系1
8によって検出され、コンピュータ19に送られデータ
処理が行われる。
【0011】サンプルDNAのキャピラリへの導入は、
キャピラリ両端をそれぞれバッファリザーバ2、及びサ
ンプルリザーバ4に浸し、電源8によってキャピラリ両
端に電界を数秒〜数十秒印加することによって行われ
る。サンプル注入後、サンプル注入側のキャピラリ端を
バッファリザーバ6に移し電界を印加することによって
泳動を開始する。サンプル注入中、及び泳動中は、ペル
チェ素子13の温度をコントローラ12によって制御
し、かつバッファリザーバ6、及びサンプルリザーバ4
中の攪拌子14はスターラ11によって攪拌される。
【0012】キャピラリ端を除いた部分の温度制御は、
泳動の再現性を向上させるためしばしば行われる。ま
た、サンプルリザーバの温度制御は試料の変性を防ぐた
め行われる場合があるが、通常、バッファリザーバの温
度制御は行われていない。サンプル注入側のキャピラリ
端で気泡発生やゲル破壊が生じやすいことが知られてい
る(エレクトロフォリーシス,1992年,13巻,p
p495−499(Electrophoresis,1992,1
3,pp495−499))。その原因ははっきりとし
たことはわかっていないが、低塩濃度サンプルの注入、
あるいは高濃度サンプルの注入による局所電界強度の増
加のため、ゲル温度が増大することが考えられている。
サンプル注入側のキャピラリ端で気泡発生,ゲル破壊が
生じる場合、ゲルの温度上昇が実際に観測される。
【0013】図2に、4%ポリアクリルアミドゲルを充
填したキャピラリの先端2mmを水に漬け、200V/cm
を印加した場合のキャピラリ先端から5mmの位置におけ
る温度の時間変化を熱電対(クロメル,アルメル)によ
って測定した結果を示す。図に示すように、バッファ槽
にバッファを入れて泳動した場合は2〜3℃の温度上昇
で安定しているが、バッファ槽に水を入れて泳動した場
合は、キャピラリ温度は電圧印加と共に約60℃近くま
で急速に上昇することがわかる(1回目)。2回目の泳
動では、温度上昇の途中で温度が急激に下降しており、
これはゲル破壊に起因している。
【0014】本実施例においては、このキャピラリ先端
付近のゲルの破壊を防ぐために、バッファリザーバ及び
サンプルリザーバにおいてキャピラリ先端が漬かってい
る部分の長さを通常の1cm以下から1cm以上に長くし、
かつバッファ及びサンプル温度の制御を行うことによっ
てキャピラリ先端温度の上昇を抑えている。
【0015】バッファ及びサンプル温度の制御は、図1
に示すようにペルチェ素子とスターラによるバッファの
攪拌を用いて効率よく行う。バッファの温度制御はバッ
ファを温度制御槽から循環させて行っても良い。キャピ
ラリがバッファ及びサンプルに漬かること、さらにバッ
ファ及びサンプルの攪拌あるいはバッファの循環による
温度上昇抑制の効果は、キャピラリが空気に接している
場合に比べて非常に大きい。その効果の大きさを見積る
ために、与えられた泳動条件と温度制御条件のもとでの
キャピラリ内部と外部の温度差dTの計算を行った。
【0016】キャピラリ内部と外部の温度差dTはキャ
ピラリ内部の温度差dTiとキャピラリ外表面−キャピ
ラリ外部間温度差dTrの和で与えられる。キャピラリ
のdTi、及びdTrは文献(アナリティカルケミスト
リー,1989年,61巻,pp241−246(Ana
l.Chem.,1989,61,pp241−246))より数1,数2で
与えられる。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】ここに、変数の定義及び以下の計算で用い
た値を表1に示す。
【0020】数2中の熱伝達率hの値は、数3に示すよ
うに対流による寄与heと流れによる寄与hfとの和で
表すことができる。
【0021】
【数3】 h=hc+hf …(数3)
【0022】
【表1】
【0023】heとhfを半経験的理論式(文献、機械
工学便覧改訂第6版,日本機械学会,1977年,第1
1編、pp26−28)によって表すと数4,数5のよ
うになる。
【0024】
【数4】
【0025】
【数5】
【0026】単位 Joule/m2sec℃ ここに、数4,数5中の変数の定義、及び以下で用いた
数値を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】数1〜数5を基にキャピラリ内部の温度差
dTiとキャピラリ外表面−キャピラリ外部間温度差d
Trの値を、キャピラリを空冷した場合と水冷した場合
について計算し、表3にその結果を示した。
【0029】
【表3】
【0030】表3には、空冷した場合は流れがない場合
と風速2.63m/secの場合、水冷した場合は流れがな
い場合と流速0.1m/secの場合を示した。また、試料
中の塩濃度が1×TBE,0.1×TBE,0.01×T
BEで200V/cmの電界強度を印加した場合の値を示
した。
【0031】1×TBEの場合は、dTiは0.1℃,
dTr は空気中に放置した場合でも約3℃で、ゲル破
壊等の問題は生じない。0.1×TBE の場合では、d
Tiは約1℃だが、dTrは空気中に放置した場合に約
31℃に達する。ゲルの不安定性が生じる温度は約60
℃であるから、キャピラリ外部の温度が40℃程度の場
合は、dTi+dTrが20℃以下である必要がある。
従って、この場合にはゲル破壊等の問題が生じる可能性
がある。しかし、風速2.63m/sec の場合はdTr
は6℃程度であるから、ファンによる冷却は0.1×T
BE の場合に効果があるといえる。さらに水に漬ける
だけでdTrは0.8℃、攪拌すれば0.26℃になり、
より安定になる。
【0032】0.01×TBEの場合は、空冷では不十
分であり、水に漬けただけでもdTi+dTrは18℃程
度になりゲル破壊が生じる可能性が出てくる。この場合
に0.1m/sec の水流を起こせばdTi+dTrは12
℃程度にとどまり、より安定性が増す。試料中の塩濃度
がゲル中の塩濃度より低いほど、試料注入時の試料の濃
縮率が上昇し、より高いS/Nで試料ピークの検出が可
能であることが知られている。しかし上に示したよう
に、試料中の塩濃度が低くなるとキャピラリ先端付近の
温度が上昇しゲル破壊が生じる可能性が高くなる。この
場合にも、試料中の塩濃度の値に応じて空冷あるいは水
冷(場合に応じて単に水に漬けるだけ、あるいは攪拌を
行う)を行えば、キャピラリ先端付近の温度の上昇を抑
えゲル破壊が起きる可能性を大幅に減少させることが可
能である。従って、試料注入時の試料の濃縮率、すなわ
ち、試料ピークのS/Nを犠牲にすることなく、安定に
泳動を行うことが可能になる。
【0033】ゲル破壊が生じるのは多くの場合キャピラ
リ先端から約1cm以内の部位であるから、キャピラリ先
端から少なくとも1cm以上の部位をバッファに漬け、さ
らにバッファの攪拌を行えば、キャピラリ先端における
温度上昇によるゲル破壊が生じないようにすることが可
能である。
【0034】(実施例2)図3に、検出部をバッファリ
ザーバ中に設置した場合の実施例を示す。本実施例で
は、サンプル注入側のバッファ槽6をキャピラリ中の検
出部位15をその中に含み得るように構成する。サンプ
ルリザーバ4はその下部にキャピラリ端22を挿入でき
るパッキン21を設け、バッファリザーバ6の上部に設
置する。サンプル注入は、キャピラリ端22をサンプル
リザーバ4中にパッキン21を通して挿入して行う。サ
ンプル注入後は、キャピラリ端22をバッファ7中に漬
ける。
【0035】本実施例の場合、バッファ温度の制御は、
温度制御ポンプ23によって温度制御されたバッファを
チューブ24を通してバッファリザーバ6内を循環させ
ることによって行っている。
【0036】キャピラリのプラス電極側の末端は、バッ
ファリザーバ6の上部に設置されたバッファリザーバ2
内のバッファ3中に、パッキン20を通して挿入され
る。キャピラリ中の検出部位15付近のバッファリザー
バ6の壁に、レーザビーム照射用窓25、及びキャピラ
リからの光の検出用窓26を透明な材料で構成する。キ
ャピラリは検出部位15付近にキャピラリ支持具27に
よって固定される。レーザビーム照射用窓25を通して
照射されたレーザビーム17はキャピラリ中の検出部位
15を照射し、そこからの蛍光は検出用窓26を通して
蛍光検出光学系18によって検出された後、コンピュー
タ19に送られデータ処理が行われる。
【0037】本実施例のように、キャピラリ中の検出部
をサンプル注入側のバッファリザーバ内に含まれるよう
に構成することによって、サンプル注入側キャピラリ末
端からキャピラリ中の検出部までが分割されることなく
一様にバッファ液によって温度制御可能である。このこ
とによって、サンプル注入側キャピラリ末端から検出部
までのゲルの安定性を向上させることが可能である。さ
らに、サンプル注入側キャピラリ末端から検出部までの
温度を一定の温度に制御可能になるので、泳動の再現性
が大幅に向上する。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ゲル充填キャピラリを
使用し、かつ試料の濃縮注入を行うために試料の塩濃度
を低くして注入を行った場合においても、キャピラリ先
端の低塩濃度部位の温度が局所的に高くなることを抑
え、ゲルの安定な温度を越え気泡が発生することを防止
できる。これによって、気泡発生に伴う試料バンドのブ
ロードニングや泳動の中断を防止し、試料の濃縮注入や
高電界強度での安定な泳動が可能になる。その結果、試
料バンドのブロードニングのない高感度でかつ高速な検
出を長寿命で実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図。
【図2】キャピラリ温度の時間変化の特性図。
【図3】本発明の第二の実施例の説明図。
【符号の説明】
1…キャピラリ、2…バッファリザーバ、3…バッフ
ァ、4…サンプルリザーバ、5…DNAサンプル、6…
バッファリザーバ、7…バッファ、8…電源、9…プラ
ス白金電極、10…マイナス白金電極、11…スター
ラ、12…コントローラ、13…ペルチェ素子、14…
攪拌子、15…キャピラリ上でポリイミドをはがした部
位、16…レーザ光源、17…レーザ光、18…蛍光検
出光学系。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヌクレオチド,DNA,RNA、アミノ
    酸,タンパク質,低分子化合物試料の高速分離分析に用
    いられ、バッファ,ゲル、あるいはセルロース等の高分
    子溶液で満たしたキャピラリ、前記キャピラリの両端が
    浸されるバッファリザーバ、該バッファリザーバ中に浸
    された電極、前記電極に高電圧を印加する電源、前記試
    料の注入に用いられるサンプルリザーバ、前記キャピラ
    リの一定位置を照射し得る光源、前記光源によって照射
    された位置からの吸収光あるいは蛍光を検出する検出
    器,検出光の信号処理部を備えたキャピラリ電気泳動装
    置において、前記キャピラリの試料導入側の先端を含む
    キャピラリの一定長の部位の温度を制御する機構を備え
    たことを特徴とするキャピラリ電気泳動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記キャピラリの前記
    試料の導入側の先端を含む前記キャピラリの一定長の部
    位の温度を制御する機構として、前記試料の導入側にお
    ける前記バッファリザーバ中のバッファ温度を制御する
    機構を具備するキャピラリ電気泳動装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記試料の導入側にお
    ける前記バッファリザーバ中のバッファの温度を制御す
    る機構として、前記バッファリザーバ中のバッファを攪
    拌する機構を具備するキャピラリ電気泳動装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記試料の導入側にお
    けるバッファ温度を制御する機構として、前記バッファ
    リザーバ中に絶縁されたペルチェ素子を具備するキャピ
    ラリ電気泳動装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記試料の導入側にお
    けるバッファ温度を制御する機構として、前記バッファ
    リザーバ中のバッファを前記バッファリザーバの外部に
    循環し得るポンプと外部に引き出したバッファの温度を
    制御する機構を有する温度制御ポンプを具備するキャピ
    ラリ電気泳動装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5において、前記試料の導
    入側における前記バッファリザーバ中のバッファを攪拌
    する機構を備えたキャピラリ電気泳動装置。
  7. 【請求項7】請求項3または6において、前記バッファ
    リザーバ中のバッファを攪拌する機構として、前記バッ
    ファリザーバ中に磁石でできた攪拌子を備え、前記バッ
    ファリザーバをその上に固定し得るスターラを具備した
    キャピラリ電気泳動装置。
  8. 【請求項8】請求項2,3,4,5,6または7におい
    て、前記バッファリザーバのバッファ中に、1cm以上の
    キャピラリ先端部を浸し得るバッファリザーバを具備し
    たキャピラリ電気泳動装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記バッファリザーバ
    内のバッファ中に検出部を設けたバッファリザーバを具
    備したキャピラリ電気泳動装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、光源からの照射光の
    通過用窓と励起あるいは透過した光の検出用窓として、
    前記バッファリザーバにおける照射光の通過部位及び検
    出光の通過部位を透明な素材で構成したキャピラリ電気
    泳動装置。
  11. 【請求項11】請求項2,4,5,6,7,8,9また
    は10において、前記バッファリザーバ中のバッファの
    温度を25℃以下に制御する機構を具備するキャピラリ
    電気泳動装置。
JP5164414A 1993-07-02 1993-07-02 キャピラリ電気泳動装置 Pending JPH0720090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077293A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Hitachi Ltd キャピラリ電気泳動装置
US7459068B2 (en) * 2001-12-04 2008-12-02 Applied Biosystems Inc. Multi-capillary electrophoresis apparatus
JP2014145775A (ja) * 2008-07-22 2014-08-14 Arkray Inc キャピラリー電気泳動法による分析装置

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