JPH07199262A - 像振れ補正機能付カメラ - Google Patents

像振れ補正機能付カメラ

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JPH07199262A
JPH07199262A JP34911693A JP34911693A JPH07199262A JP H07199262 A JPH07199262 A JP H07199262A JP 34911693 A JP34911693 A JP 34911693A JP 34911693 A JP34911693 A JP 34911693A JP H07199262 A JPH07199262 A JP H07199262A
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JP
Japan
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image blur
blur correction
mode
image
camera
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JP34911693A
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English (en)
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Ichiro Onuki
一朗 大貫
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Canon Inc
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像振れ補正モードをセットすることの煩わし
さを無くすと共に、撮影者の意図に応じて像振れ補正モ
ードを任意に変えることを可能とする。 【構成】 被写体像をフィルム或は撮像素子に記録する
為の撮影条件を設定する撮影条件設定手段SWMODに
て設定された撮影条件に応じて、像振れ補正手段の動
作,非動作を決定する像振れ補正モード設定手段CCP
Uと、該像振れ補正モード設定手段にて設定された像振
れ補正モードを変更する像振れモード変更手段SWIS
とを設け、設定された撮影条件に対して最適な像振れ補
正モードをカメラが自動的に決定すると共に、撮影者が
上記像振れ補正モードを必要に応じて変更できるように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手振れ等により生じた
像振れを抑制(補正)する像振れ補正機能付カメラの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、スティルカメラ、或は、ムー
ビーカメラのホールディング時の手振れに起因した撮像
面での像振れを抑制する像振れ補正装置を備えたカメラ
に関する提案がなされ、また既に商品化もされている。
【0003】ここで、撮影時の像振れ補正機能の必要性
を考えてみると、スティルカメラにおいては、撮影レン
ズの焦点距離が長い、或は、被写体が暗く、露光中に生
じる像振れの量が許容錯乱円以上になってしまう場合で
あり、又ムービーカメラにおいては、焦点距離が長く、
収録画像モニター時の像振れが不快感を示す場合であ
る。換言すれば、上記の場合以外は像振れ補正機能は不
要である。
【0004】一方、像振れ補正機能作動時には、像振れ
補正機構動作による消費電力増加のためカメラの電源の
寿命が短くなる、及び、カメラの急激なパンニング又は
フレーミング変更動作に対し、像振れ補正機能が該動作
を阻害する様に作用するという問題もある。
【0005】従って、像振れ補正装置を備えたカメラに
おいては、像振れ補正装置の動作,不動作を切り換える
切換手段、或は、選択手段を有している。そして、この
切換え,選択の1つの方法として、像振れ補正装置の動
作,不動作を撮影者が専用のスイッチにて選択する方式
(以後、当方式をマニュアル切換方式と呼ぶ)が本願出
願人により、特開平4−95933号等に開示されてい
る。該提案のカメラにおいては、一眼レフカメラの交換
レンズに像振れ補正機能の動作,不動作を選択するスイ
ッチを設け、該スイッチが撮影者により動作ポジション
に設定された時、レリーズボタンの第1ストロークスイ
ッチのオンで、像振れ補正が機能する様になっている。
【0006】一方、像振れ補正機能の動作,不動作の切
換,選択の他の方法として、カメラが像振れ補正を必要
と判断した時に像振れ補正を動作させる方式(以後当方
式を自動切換方式と呼ぶ)についても、いくつかの提案
がなされている。例えば、本願出願人による特開平4−
56831号では、検出した像振れ量と予め設定されて
いる所定値とを比較し、振れ量が所定値より小さけれ
ば、像振れ補正を自動的に停止するというものである。
また、特開平2−181741号においては、カメラが
三脚等に固定されたと認識したら、像振れ補正を停止す
るという提案もなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下の様な問題点があった。
【0008】まず、前述のマニュアル切換方式では、像
振れ補正機能の動作,不動作を一旦設定してしまうと、
撮影時に咄嗟に該像振れ補正機能を切換える必要が生じ
た時に素早い切換えができず、一度撮影動作を中断しな
ければならないという不都合が生じる。
【0009】一方、自動切換方式では、撮影者の意図に
反する切換えが行われた時、これを阻止する事ができな
い。すなわち、像振れ補正機能の動作,不動作が全くの
カメラまかせになってしまい、撮影者の意図を反映させ
る事ができないという不都合を生じる。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、像振れ補
正モードをセットすることの煩わしさを無くすと共に、
撮影者の意図に応じて像振れ補正モードを任意に変える
ことのできる像振れ補正機能付カメラを提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体像をフ
ィルム或は撮像素子に記録する為の撮影条件を設定する
撮影条件設定手段にて設定された撮影条件に応じて、像
振れ補正手段の動作,非動作を決定する像振れ補正モー
ド設定手段と、該像振れ補正モード設定手段にて設定さ
れた像振れ補正モードを変更する像振れモード変更手段
とを設け、設定された撮影条件に対して最適な像振れ補
正モードをカメラが自動的に決定すると共に、撮影者が
上記像振れ補正モードを必要に応じて変更できるように
している。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1乃至図5は本発明の第1の実施例に係
る図であり、図1はその主要部構成図である。
【0014】図1において、CMRはカメラ本体、LN
Sは前記カメラ本体CMRに対し着脱可能なレンズであ
る。
【0015】まず、カメラ本体CMR側について説明す
る。
【0016】CCPUはカメラ内マイクロコンピュータ
(以下、マイコンと記す)で、ROM,RAM,A/
D,D/A変換機能を有する1チップマイコンであり、
ROMに格納されたカメラのシーケンスプログラムに従
って自動露出制御(AE),自動焦点調節(AF),フ
ィルム巻上げ(ドライブ)等のカメラの一連の動作を行
う。そのために、カメラ内マイコンCCPUはカメラ本
体CMR内の周辺回路及びレンズLNSと通信して、各
々の回路やレンズの動作を制御する。
【0017】カメラ本体CRMとレンズLNSを結合す
るマウント部には、4組の接続端子が設けられる。BA
Tはカメラ内電源であり、カメラ内各回路やアクチュエ
ータに電源を供給すると共にラインVLを介してレンズ
LNSにも電源供給する。DCLはカメラ内マイコンC
CPUから後述するレンズ内マイコンLCPUへ信号を
送信するラインであり、DLCはレンズ内マイコンLC
PUからカメラ内マイコンCCPUへ信号を送信するラ
インであり、この2つのラインを通じてカメラCMRは
レンズLNSを制御する。また、それぞれのグランドも
ラインGNDを介して接続される。
【0018】FPは感光フィルム、或は、撮像素子が配
置される結像面で、その直前に遮光羽根と羽根駆動制御
部で構成されるシャッタSHが配置される。AESNS
は被写体輝度を測定する測光手段、AFSNSは被写体
像の焦点状態を検出する焦点検出手段、DRはフィルム
給送やシャッタチャージを行う給送(ドライブ)手段で
ある。
【0019】SWMNはメインスイッチであり、該スイ
ッチがオンされるとマイコンCCPUは撮影に関する所
定のプログラムの実行を許可する。SW1,SW2はカ
メラのレリーズボタンに連動したスイッチで、それぞれ
レリーズボタンの第1ストローク及び第2ストロークの
押下よりオンとなる。
【0020】SWMODは撮影モード選択スイッチであ
り、撮影者が該スイッチを所定の位置にセットする事
で、撮影者の意図する撮影モードにセットされ、これに
最適なAEモード,AFモード,給送モード,像振れ補
正モードが選択される。SWISは像振れ補正切換スイ
ッチであり、上記撮影モード選択スイッチSWMODの
選択にて決定された像振れ補正モードを変更するスイッ
チである。
【0021】上記の2つのスイッチSWMODとSWI
Sの作用が本実施例において最も特徴的なものであり、
この作用については後に詳述する。
【0022】SWUDは撮影条件を変更するアップダウ
ンスイッチである。DISPは液晶パネルとその駆動回
路で構成された表示手段で、上記撮影モード選択スイッ
チSWMODで選択された各種モード状態やシャッタ秒
時,絞り値,フィルム感度等に情報を表示する。LED
ISは像振れ補正が行われている事を撮影者に報知する
発光ダイオードで、カメラCMRのファインダ内に配置
される。
【0023】次に、レンズLNS側の構成について説明
する。
【0024】LCPUはレンズ内マイコンで、カメラ内
マイコンCCPUと同じく、ROM,RAM,A/D,
D/A変換機能を有するマイコンであり、カメラ内マイ
コンCCPUから信号ラインDCLを介して送られてく
る命令に従い、後述するフォーカシングモータ,ズーミ
ングモータ,絞り制御モータ及び像振れ補正アクチュエ
ータの駆動制御を行う。また、レンズの各種動作状況や
レンズ固有のパラメータを信号ラインDLCを介してカ
メラ内マイコンCCPUへ送信する。
【0025】L1,L2,L3は各々複数のレンズより
成る第1,第2,第3レンズ群であり、これらによりズ
ーム機能を備えた撮影光学系を成し、該撮影光学系によ
り被写体像がカメラ本体CMRの結像面FP上に形成さ
れる。
【0026】FMTRはフォーカシングモータで、第1
レンズ群L1を光軸方向に進退させる事でフォーカシン
グがなされ、第1レンズ群L1の位置、すなわち被写体
距離に相当する情報をフォーカスエンコーダENCFが
検知し、マイコンLCPUへ送出する。ZMTRはズー
ミングモータで、不図示のズーム機構により第1及び第
2レンズ群L1,L2を所定の関係で光軸方向に進退さ
せる事によりズーミングがなされ、該ズーム状態をズー
ムエンコーダENCZが検知してマイコンLCPUに送
信する。DMTRは絞り制御用ステップモータである。
【0027】GRは振動ジャイロ等の手振れ検知センサ
であり、カメラの上下(ピッチ)方向及び左右(ヨー)
方向の角度振れを検知し、その結果をマイコンLCPU
に送信する。
【0028】IACTは、撮影光軸に対し垂直な平面で
2次元方向に独立にシフトできる様、不図示の機構で支
持された第2レンズ群L2を、それぞれの方向に像振れ
補正駆動するアクチュエータであり、該レンズ群L2の
シフトにより、結像面FP上の像もシフトする様になっ
ている。従って、上記手振れセンサGRからの手振れ情
報に応じてこの第2群レンズL2をシフト駆動する事に
より、手振れによる像振れを補正できる。
【0029】なお、像振れ補正はピッチ,ヨー2方向を
独立で行うため、前記手振れセンサGR、及び、像振れ
補正アクチュエータIACTはピッチ,ヨー補正用にそ
れぞれ2組設けられている。
【0030】図2は上記の構成から成る一眼レフカメラ
の操作部材及び表示手段を示した図である。
【0031】カメラ本体CMRの左側上面には撮影モー
ドを選択するモードダイヤルDLMODが配置されてい
る。該モードダイヤルDLMODは図1におけるメイン
スイッチSWMNと撮影モード選択スイッチSWMOD
に連結され、図2にで示されたL(ロック)位置ではメ
インスイッチSWMNはオフとなってカメラの動作が禁
止され、L以外の各位置にセットされると、メインスイ
ッチSWMNはオンとなり、該ダイヤル指標に対応した
撮影モード選択スイッチSWMODがオンとなって、所
定の撮影モードでの撮影準備動作の開始が許可される。
【0032】カメラ本体CMRの右側上面にはレリーズ
ボタンBTLSが配置され、該レリーズボタンBTLS
の第1ストロークの押下で図1のスイッチSW1が、第
2ストロークの押下でスイッチSW2がオンする。BT
ISは像振れ補正切換ボタンで、該ボタンBTISを押
下すると、図1の像振れ補正切換スイッチSWISがオ
ンされる。DLUDはアップダウンダイヤルで、前記モ
ードダイヤルDLUDの右或は左方向の回転操作によ
り、図1のアップダウンスイッチSWUDの所定方向端
子がオンされ、操作条件の変更がなされる。
【0033】DISPは図1に示した表示手段で、シャ
ッタ秒時を表示する表示部D1,絞り値を表示する表示
部D2,撮影駒数を表示する表示部D3,AFモード表
示部D4,ドライブモード表示部D5,像振れ補正モー
ド表示部D6を備えている。前記AFモード表示部D4
では、1度合焦したら再度AFを行わないワンショット
AFモード(OS),繰返しAFを行うサーボAFモー
ド(SV)の表示がなされる。前記ドライブモード表示
部D5では、単写モード(S),連写モード(C)の表
示がなされる。また、前記像振れ補正モード表示部D6
では、像振れ補正作動モード時、“IS”が表示され、
不作動モード時、“IS”は非表示とされる。
【0034】図3は、図2のモードダイヤルDLMOD
の設定位置に従ってカメラが選択する各モード、すなわ
ちAEモード,AFモード,ドライブモード,像振れ補
正モードの組み合わせを示している。
【0035】例えば、モードダイヤルDLMODが「全
自動」モードに設定されていると、AEはプログラムA
E、AFは被写体の光軸方向の動きに応じてワンショッ
トAFとサーボAFを自動切換え、ドライブは単写、像
振れ補正はオンという撮影モードを選択する。
【0036】次に、図1乃至図3を用いて、カメラの操
作方法と作用について説明する。
【0037】撮影者が図2のモードダイヤルDLMOD
をL以外の位置にセットすると、カメラ内マイコンCC
PUは図1におけるスイッチSWMNとSWMODの状
態を読み取り、図3の左端に記した撮影モードナンバー
を所定のレジスタに格納する。続いてマイコンCCPU
は、前記設定された撮影モードナンバーとROMに内蔵
されたプログラムに従って、図3に示す如くAEモー
ド,AFモード,ドライブモード,像振れ補正モードを
選択及び設定する。
【0038】ここで、AFモード,ドライブモードは先
に説明した通りであり、像振れ補正モードはオンが像振
れ補正を行い、オフが像振れ補正を行わないモードであ
る事を表す。
【0039】この状態でレリーズボタンBTLSの第1
ストロークの押下がなされると、各所定のモードで測
光,露出条件設定、AF、像振れ補正を行い、第2スト
ロークの押下で露光動作及びドライブ動作を行う。
【0040】ここで、レリーズボタンBTLSの非操作
時に像振れ補正切換ボタンBTISを1回押下すると、
像振れ補正モードは反転する。例えば、撮影モードがマ
ニュアルの場合、像振れ補正モードの初期設定状態は非
動作(オフ)であるが、像振れ補正切換ボタンBTIS
を押下すると、カメラ内マイコンCCPUがこれを検知
し、像振れ補正モードを動作(オン)モードとする。そ
して、該ボタンBTISをもう一度押下すると、像振れ
補正は非動作モードに戻り、該ボタンBTISの操作で
このモード反転を繰り返す。
【0041】以上の作用により、撮影者がカメラの撮影
モードを選択すると、カメラが該モードに適した像振れ
補正モードを選択するので、像振れが発生する可能性が
ある条件下でも像振れを効果的に抑制し、かつ、撮影者
が像振れ補正モードを変更したい時には一部材(この実
施例では、上記の様に像振れ補正切換ボタンBTIS)
の操作で簡単に変更できる。
【0042】図4及び図5は、上記作用を実現するため
のカメラ本体CMR及びレンズLNSの動作を示すフロ
ーチャートであり、まず図4を用いてカメラ本体CMR
側の動作について説明する。
【0043】ステップ(101)を経てステップ(10
2)においては、カメラ内マイコンCCPU内のRAM
に設定されている制御用のフラグ、変数をすべてクリア
して初期化する。そしてステップ(103)において、
メインスイッチSWMNの状態検知を行い、モードダイ
ヤルDLMODがロック状態を解除されているか否かを
判別する。もしロック状態ならステップ(102)へ戻
り、ロック解除されていればステップ(104)に進
む。
【0044】ステップ(104)においては、撮影モー
ド選択スイッチSWMODの状態検知を行い、選択され
ている撮影モードを認識してモードナンバーを所定のレ
ジスタに格納する。次のステップ(105)において
は、上記ステップ(104)で設定されたモードに応じ
て、AEモード,AFモード,ドライブモード,像振れ
補正モードの選択及び設定を行う。次いでステップ(1
06)において、上記ステップ(104)及びステップ
(105)で設定したモードを表示手段DISPに表示
する。
【0045】次のステップ(107)においては、像振
れ補正切換スイッチSWISの状態検知を行う。そし
て、該スイッチがオフならステップ(109)へジャン
プし、オンならステップ(108)へ進んで像振れ補正
モードを反転し、その状態をラッチする。ステップ(1
09)においては、スイッチSW1の状態判別を行い、
オフならステップ(110)へ進んでレンズLNSへ像
振れ補正を停止する命令を送信する。該命令は、像振れ
補正機構が動作している場合にはその動作を停止させる
命令となり、停止している場合にはその状態を継続させ
る命令となる。その後ステップ(103)へ戻る。
【0046】上記スイッチSW1がオフの間は、上記ス
テップ(103)からステップ(110)までを繰り返
し実行するが、ステップ(108)において像振れ補正
モードが反転ラッチされると、その後ステップ(10
5)に戻った時、該ラッチ動作が効いているのでステッ
プ(105)における像振れ補正モード設定は無視され
る。但し、ステップ(107)で再びスイッチSWIS
がオンと認識された場合には、次のステップ(108)
での像振れ補正モードの再反転及びラッチが実行され
る。
【0047】上記ステップ(109)において、スイッ
チSW1がオンと判定されるとステップ(121)へ移
る。このステップ(121)においては、レンズ内マイ
コンLCPUと通信を行い、レンズの焦点距離,AF敏
感度,開放Fナンバー等の情報を受信する。そして次の
ステップ(122)において、上記ステップ(10
5)、或は、ステップ(108)で設定された像振れ補
正モードの判別を行い、該モードが非動作モードならス
テップ(124)へジャンプし、動作モードならステッ
プ(123)へ進む。
【0048】ステップ(123)においては、レンズL
NSへ像振れ補正を開始する命令を送信する。該命令
は、像振れ補正機構が停止している場合には動作を開始
させる命令となり、動作している場合にはその状態を継
続させる命令となる。次のステップ(124)において
は、図1の測光手段AESNSで被写体輝度を測光す
る。次いでステップ(125)においては、上記測光結
果と上記ステップ(105)で設定されたAEモードに
より、シャッタ秒時と絞り値の組み合わせを演算する。
【0049】次のステップ(126)においては、AF
合焦履歴を判別し、ワンショットAFで既に合焦済であ
れば、AFは行わずステップ(129)へジャンプし、
それ以外の場合にはステップ(127)に進む。
【0050】ステップ(127)においては、図1の焦
点検出手段AFSNSにて焦点検出を行い、デフォーカ
ス量及びレンズ駆動量を演算する。そして次のステップ
(128)においては、上記レンズ駆動量をレンズマイ
コンLCPUに送信し、フォーカシング命令を行う。
【0051】ステップ(129)においては、スイッチ
SW2の状態判別を行う。そしてスイッチSW2がオフ
ならステップ(109)へ戻り、ステップ(121)か
らステップ(129)までを繰り返し実行する。
【0052】また、上記ステップ(129)において、
スイッチSW2がオンと判別されると、ステップ(14
1)以降の露光シーケンスを実行する。
【0053】つまり、ステップ(141)において、レ
ンズ内マイコンLCPUに対し、フォーカシング動作の
停止命令と上記ステップ(125)で算出した絞り値に
よる絞り込み命令を送信する。そしてテップ(142)
において、不図示・公知のミラーアップ機構を駆動し、
ミラーを退避させる。次にステップ(143)におい
て、上記ステップ(125)において演算したシャッタ
秒時にてシャッタSHを制御する。次いでステップ(1
44)において、レンズ内マイコンLCPUに対し、絞
り復帰命令を送信し、続くステップ(145)でミラー
復帰動作を行う。そしてステップ(146)において、
図1のドライブ手段DRを駆動し、フィルム給送,シャ
ッターチャージを行う。
【0054】次のステップ(147)においては、ドラ
イブモードを判定し、単写モードであればステップ(1
09)へ戻り、ここでスイッチSW1がオンのままであ
れば、ステップ(121)以降を再び実行する。一方、
ドライブモードが連写モードであればステップ(12
9)へ戻り、スイッチSW2がオンのままであればステ
ップ(141)以降を実行し、連写する。
【0055】次に、レンズLNSに内蔵されたレンズ内
マイコンLCPUの動作を、図5のフローチャートによ
り説明する。
【0056】図1において、モードダイヤルDLMOD
がロック位置から他の位置に操作される事により、カメ
ラ内電源BATよりラインVLを介してレンズ内の各回
路にも電源が供給され、レンズ内マイコンLCPUはス
テップ(201)以降のプログラムの実行を開始する。
【0057】ステップ(202)においては、レンズ内
マイコンLCPU内のRAMに設定されている制御用の
フラグ、変数をすべて初期化してクリアする。そして次
のステップ(203)において、カメラ本体CMRから
レンズ通信命令〔図4のステップ(121)に対応〕が
来ているか否かの判別を行い、来ていればステップ(2
04)へ進み、ここでレンズ内マイコンLCPU内に内
蔵されたレンズ固有のデータやレンズ内の各アクチュエ
ータの動作状況を送信する。また、レンズ通信要求が来
ていなければ、すなわちスイッチSW1がオフの場合に
はステップ(202)へ戻り、初期状態で待機する。
【0058】ステップ(205)においては、カメラ本
体CMRから像振れ補正開始命令〔図4のステップ(1
23)に対応〕が来ているか否かの判別を行い、来てい
ればステップ(206)へ進み、ここで像振れ補正アク
チュエータIACTを駆動して像振れ補正を行う。ま
た、該開始命令が来ていなければステップ(207)へ
ジャンプする。
【0059】ステップ(207)においては、カメラか
らフォーカシングレンズの駆動命令〔図4のステップ
(128)に対応〕が来ているか否かを判別し、来てい
ればステップ(208)へ進み、ここでフォーカシング
モータFMTRを駆動する。また、該駆動命令が来てい
なければステップ(211)へジャンプする。
【0060】ステップ(211)においては、カメラ本
体CMRからフォーカシングレンズ停止命令〔図4のス
テップ(141)に対応〕が来ているか否かを判別し、
来ていればステップ(212)へ進み、ここでフォーカ
シングモータFMTRを強制停止する。また、該停止命
令が来ていなければステップ(213)へジャンプす
る。
【0061】ステップ(213)においてはカメラから
絞り込み命令〔図4のステップ(141)に対応〕が来
ているか否かを判別し、来ていればステップ(214)
へ進み、ここで絞り制御用ステップモータDMTRを駆
動する。また、該命令が来ていなければステップ(21
5)へジャンプする。
【0062】ステップ(215)においては、カメラか
ら絞り復帰命令〔図4のステップ(144)に対応〕が
来ているか否かを判別し、来ていればステップ(21
6)へ進み、ここで上記の絞り制御用ステップモータD
MTRを反転駆動し、絞りを開放に復帰させる。また、
該命令が来ていなければステップ(217)へジャンプ
する。
【0063】ステップ(217)においては、像振れ補
正停止命令〔図4のステップ(110)に対応〕が来て
いるか否かを判別し、来ていればステップ(218)へ
進み、ここで像振れ補正アクチュエータIACTを原点
に復帰させた後に停止する。該命令が来ていなければス
テップ(203)へ戻る。
【0064】以上のフローに従えば、撮影者により設定
された撮影モードに応じてカメラが像振れ補正を行うか
否かの像振れ補正モードを自動的に選択し、かつ、選択
された像振れ補正モードを撮影者が必要に応じて変更す
る事ができる。
【0065】(第2の実施例)前記第1の実施例におい
ては、設定された撮影モードに応じてカメラが像振れ補
正モードを自動的に判断及び設定し、これを撮影者が必
要に応じて像振れ補正切換スイッチSWISを操作する
事により、像振れ補正モードのオフ,オフ状態を反転さ
せるものであった。
【0066】一方、以下に説明する本発明の第2の実施
例においては、撮影モードに関係なく、露光中に許容量
以上の像振れが発生するか否かをカメラが判断して像振
れ補正モードのオン,オフの切換えを自動的に行い、か
つ、撮影者によるスイッチSWISの操作により、像振
れ補正モードを自動切換モードから常時オン、或は、常
時オフに変更できる様にしたものである。
【0067】図6は本発明の第2の実施例の作用を示し
たもので、像振れ補正フラグISFLGはレンズ内マイ
コンLCPU内に設定されたフラグであり、該フラグI
SFLGを3つに分類し、 ・「3n(nは0および自然数)」の時は、像振れ補正
のオン,オフは自動切換 ・「3n+1」の時は常時オン ・「3n+2」の時は常時オフ となるように制御される。
【0068】図7は本発明の第2の実施例における一眼
レフカメラの操作部材及び表示手段を示した図であり、
第1の実施例の表示手段DISP、及び、像振れ補正モ
ード表示部D6がそれぞれDISP2,D26に変更と
なった点のみが異なる。
【0069】次に、図6,図7を用いて、第2の実施例
のカメラの操作方法及び作用を説明する。
【0070】モードダイヤルDLMODがロック位置以
外のいずれかの位置に設定されたら、撮影モードにかか
わらず図6のフラグISFLGは「0」に初期化され、
像振れ補正モードは自動切換モードに設定される。そし
て、図7の表示部D26には“ISAuto”が表示さ
れる。
【0071】ここで、像振れ補正切換ボタンBTISが
1回押されると、フラグISFLGには「1」が加えら
れ、像振れ補正は常時オンモードとなり、表示部D26
には“IS”が表示される。そして、該ボタンがもう1
回押されると該フラグISFLGには更に「1」が加え
られて「2」となり、像振れ補正は常時オフとなり、表
示部26は無表示となる。更に該ボタンBTISBTI
Sが押されると初期状態の自動切換モードに戻り、以後
該ボタンBTISが押されると毎に、像振れ補正モード
を順次切換える。
【0072】なお、ここで像振れ補正常時オンモードと
称しているものでも、実際に像振れ補正動作を行うの
は、レリーズボタンBTLSの第1ストロークの押圧で
スイッチSW1がオンしている間のみである。
【0073】次に、この第2実施例におけるカメラ内マ
イコンCCPUの動作について、図8のフローチャート
により説明する。
【0074】ステップ(201)経てステップ(20
2)において、カメラ内マイコンCCPU内のRAMに
設定されている制御用のフラグ、変数をすべてクリアし
て初期化する。そして、ステップ(203)において、
メインスイッチSWMNの状態検知を行い、モードダイ
ヤルDLMODがロック状態を解除されているか否かを
判別する。そして、ロック状態ならステップ(202)
へ戻り、ロック解除されていればステップ(204)に
進む。
【0075】ステップ(204)においては、撮影モー
ド選択スイッチSWMODの状態検知を行い、選択され
ている撮影モードを認識してモードナンバーを所定のレ
ジスタに格納する。次のステップ(205)において
は、上記ステップ(204)で設定されたモードに応じ
てAEモード,AFモード,ドライブモード,像振れ補
正モードの選択及び設定を行う。
【0076】なお、前述した像振れ補正フラグISFL
Gは、上記ステップ(202)で「0」に初期化されて
いるため、この時点においては像振れ補正モードは図6
に従い自動切換モードに設定される。
【0077】次のステップ(206)においては、上記
ステップ(204)及びステップ(205)で設定した
モードを表示手段DISP2に表示する。そして、次の
ステップ(207)において、像振れ補正切換スイッチ
SWISの状態検知を行う。そして、該スイッチがオフ
ならステップ(209)へジャンプし、オンならステッ
プ(208)へ進んで像振れ補正フラグISFLGに
「1」を加える。
【0078】続いて、ステップ(209)においては、
スイッチSW1の状態判別を行い、オフならステップ
(210)へ進み、ここでレンズLNSへ像振れ補正を
停止する命令を送信する。該命令は、像振れ補正機構が
動作している場合にはその動作を停止させる命令とな
り、停止している場合にはその状態を継続させる命令と
なる。その後ステップ(203)へ戻る。
【0079】上記スイッチSW1がオフの間は、上記ス
テップ(203)からステップ(210)までを繰り返
し実行するが、ステップ(208)でフラグISFLG
が更新されると、その後ステップ(205)に戻った時
には更新された像振れ補正モードが設定され、続いてス
テップ(206)で表示の更新が行われる。
【0080】上記ステップ(209)において、スイッ
チSW1がオンと判定されるとステップ(221)へ移
り、このステップ(221)において、レンズマイコン
LCPUと通信を行い、レンズの焦点距離,AF敏感度
開放Fナンバー等の情報を受信する。そして次のステッ
プ(222)において、測光手段AESNSで被写体輝
度を測光する。次いでステップ(223)において、上
記測光結果と上記ステップ(205)で設定されたAE
モードにより、シャッタ秒時と絞り値の組み合わせを演
算する。
【0081】続くステップ(224)においては、像振
れ補正を行うか否かを判別するコードISCDの演算を
以下の式ISCD=ISFLG−3*INT(ISFL
G/3)で行う。ここで、ISFLGは上記ステップ
(208)で設定された値であり、INTは整数化の演
算を表す。すると、上式のISCDはISFLGを3で
除した時の余りを表す。すなわち、ISCD=0,1,
2はそれぞれISFLG=3n,3n+1,3n+2
(n=0,1,2・・・)に対応するので、像振れ補正
モードは図6を参照すると、 ・ISCD=0の時、自動切換モード ・ISCD=1の時、常時オンモード ・ISCD=2の時、常時オフモード となる。
【0082】次のステップ(225)においては、上述
のコードISCDの判別を行い、「ISCD=2」なら
ステップ(229)へジャンプし、像振れ補正は行わな
い。また、「ISCD≠2」ならステップ(226)へ
進む。そして、このステップ(226)でも、コードI
SCDの判別を行い、「ISCD=1」ならステップ
(228)へジャンプしてレンズに像振れ補正開始命令
を送信し、像振れ補正を行う。一方、「ISCD≠
1」、すなわち「ISCD=0」ならステップ(22
7)へ進む。
【0083】ステップ(227)においては、像振れの
恐れがあるか否かの判別を行う。35mmフォーマット
のフィルムを用いるスチルカメラにおいては、一般に手
振れ限界秒時は焦点距離分の1と言われている。すなわ
ち、シャッタ秒時をtexp (sec),焦点距離をf
(mm)とすると、 1 <texp *f の時、手振れによる像振れの危険がある。そこで、この
ステップ(227)においては、上式に従い手振れ判別
を行う。なお、このステップ(227)での定数Coは
上式に依ると「Co=1」であるが、必要に応じてこれ
と異なる数値を採用して構わない。
【0084】このステップ(227)でYESと判定さ
れたら、次のステップ(228)において、レンズLN
Sへ像振れ補正を開始する命令を送信する。該命令は、
像振れ補正機構が停止している場合には動作を開始させ
る命令となり、動作している場合にはその状態を継続さ
せる命令となる。
【0085】また、ステップ(227)でNOと判定さ
れたら、ステップ(229)へジャンプし、像振れ補正
開始命令は出力しない。そして、このステップ(22
9)において、AF合焦履歴を判別し、ワンショットA
Fで既に合焦済であればAFは行わずステップ(23
2)へジャンプし、それ以外の場合にはステップ(23
0)に進む。
【0086】ステップ(230)においては、焦点検出
手段AFSNSにて焦点検出を行い、デフォーカス量及
びレンズ駆動量を演算する。次いでステップ(231)
においては、上記レンズ駆動量をレンズマイコンLCP
Uに送信し、フォーカシング命令を行う。
【0087】続くステップ(232)においては、スイ
ッチSW2の状態判別を行う。そして、スイッチSW2
がオフならステップ(209)へ戻り、ステップ(22
1)からステップ(231)までを繰り返し実行する。
【0088】また、ステップ(232)において、スイ
ッチSW2がオンと判別されると、ステップ(241)
以降の露光シーケンスを実行する。
【0089】つまり、ステップ(241)において、レ
ンズ内マイコンLCPUに対し、フォーカシング動作の
停止命令と上記ステップ(223)で算出した絞り値に
よる絞り込み命令を送信する。そして次のステップ(2
42)において、不図示・公知のミラーアップ機構を駆
動し、ミラーを退避させる。次いでステップ(243)
において、ステップ(223において演算したシャッタ
秒時にてシャッタSHを制御する。次のステップ(24
4)においては、レンズ内マイコンLCPUに対し、絞
り復帰命令を送信し、続くステップ(245)におい
て、ミラー復帰動作を行う。そして、次のステップ(2
46)において、図1のドライブ手段DRを駆動し、フ
ィルム給送,シャッタチャージを行う。
【0090】次に、ステップ(247)において、ドラ
イブモードを判定し、単写モードであればステップ(2
09)へ戻り、スイッチSW1がオンのままであればス
テップ(221)以降を再び実行する。一方、ドライブ
モードが連写モードであればステップ(232)へ戻
り、スイッチSW2がオンのままであればステップ(2
41)以降を実行し、連写する。
【0091】なお、この第2実施例におけるレンズLN
Sでの動作は、図5に示した第1の実施例のレンズLN
Sと同様であるので、その説明は省略する。
【0092】以上のフローに従えば、メインスイッチS
WMNのロックを解除して撮影モードを選択した時、像
振れ補正モードは自動切換モードに設定される。そし
て、該モードにおいては、露光中の像振れ量を推定して
像振れ補正が必要か否かを判断する。更に、撮影者の像
振れ補正切換スイッチSWISの操作により、像振れ補
正モードを自動切換モードから常時オン、或は、常時オ
フモードに切り換える事が可能である。
【0093】(第3の実施例)手振れによる害は、上記
の第2の実施例で説明した露光中の像振れの他に、フレ
ーミングが正確にできないという害もある。この場合、
像振れ補正が必要か否かの判断基準は、手振れ振幅と撮
影レンズの焦点距離のみに依存する。
【0094】そこで、以下に示す本発明の第3実施例に
おいては、所定時間内の手振れ振幅と撮影レンズの焦点
距離から、所定時間内の像振れ振幅最大値を検出し、該
検出値に応じて像振れ補正を行うか否かのモードを自動
的に設定し、かつ、該モードを撮影者が変更可能とした
ものである。
【0095】図9は、本発明の第3実施例におけるカメ
ラ内マイコンCCPUの動作を示すフローチャートであ
る。このフローは、図8に示した第2の実施例のフロー
に対し、ステップ(223)とステップ(224)の間
にステップ(323)が挿入された箇所と、ステップ
(227)がステップ(327)に置き換わった所のみ
が異なるので、他の同一部分は同一符号で示し、重複し
た説明は省略する。
【0096】ステップ(209)において、スイッチS
W1がオンと判別されると、ステップ(221)からス
テップ(223)までにおいて、レンズ通信,測光,露
出演算を行う。
【0097】次のステップ(323)においては、手振
れ変位θの積算値θAV2の式に従い演算する。ここで、手振れ変位θはレンズ内
の手振れ検知センサGRで検知した手振れ角速度信号を
レンズ内マイコンLCPUを介して受信し、これに積分
等の演算を施した手振れ角変位データである。一方、
「t=0」は現在時刻を示し、「t=−△t」は現在よ
り△tだけ過去を示す。
【0098】従って、上式のθAV2 は手振れ角変位θの
2乗を時間△tの間、積算したもので、手振れ角変位の
絶対値の時間平均値を表す。すなわち、このステップに
おいては所定時間△tの間の手振れの大きさを算出す
る。
【0099】次のステップ(224)においては、像振
れ補正コードISCDを計算する。続くステップ(22
5)においては、「ISCD=2」、すなわち像振れ補
正常時オフモードと判別されたらステップ(229)へ
ジャンプする。
【0100】ステップ(226)においては、「ISC
D=1」、すなわち像振れ補正常時オンモードと判別さ
れたら、ステップ(228)へジャンプする。
【0101】ステップ(327)を実行するのは、「I
SCD=1」、すなわち像振れ補正自動切換モードの場
合である。このステップ(327)においては、上記ス
テップ(323)において算出した手振れ積算値θAV2
と焦点距離fの積が所定の判定レベルC1 より大きいか
否かを判別する。そして、積が所定の判定レベルC1
り大なら像振れ補正が必要であると判断し、ステップ
(228)へ進み、所定の判定C1 以下ならステップ
(229)へジャンプする。
【0102】なお、この第3の実施例におけるレンズL
NSの動作においても、図5に示した第1の実施例のレ
ンズLNSと同様であるので、その説明は省略する。
【0103】以上のフローに従えば、メインスイッチS
WMNのロックを解除して撮影モードを選択した時、像
振れ補正モードは自動切換モードに設定される。そし
て、該モードにおいては、撮影者の手振れと撮影レンズ
の焦点距離とから像振れ補正が必要か否かを判断する。
更に撮影者の像振れ補正切換スイッチSWISの操作に
より、像振れ補正モードを自動切換モードから常時オ
ン、或は、常時オフモードに切換える事が可能である。
【0104】なお、この第3の実施例での像振れ補正自
動切換モードにおける像振れ補正要,不要判断は、撮影
レンズの焦点距離のみで判断しても構わない。その理由
は、人間の手振れは振幅絶対値は多少個人差はあるが、
ほぼ一定と見なしても差し支えないからである。
【0105】(第4の実施例)以下に説明する本発明の
第4の実施例は、前記第1及び第3実施例の特徴を組み
合わせたものであり、図10にその作用を示す。
【0106】図10において、モードダイヤルDLMO
DをL以外の位置にセットすると、各撮影モードに対す
る像振れ補正の初期モードは、同図右端に示すモードに
設定される。ここに示した像振れ補正モードの内容は第
2の実施例で示したものと同一である。そして、カメラ
の像振れ補正切換ボタンBTISを押すごとに、図11
に示す様に像振れ補正モードが切り換わる。
【0107】図12は、本発明の第4実施例におけるカ
メラ内マイコンCCPUの動作を示すフローチャートで
あり、図8に示した第2の実施例のフローに対し、ステ
ップ(204)とステップ(205)の間にステップ
(404)が追加された箇所のみ異なる。
【0108】すなわち、第2の実施例においては、像振
れ補正モードを決定するフラグISFLGの初期値は、
撮影モードに係らず常に「0」であり、一方、この第4
の実施例においては、ステップ(204)にて撮影モー
ドを検知すると、ステップ(404)において、図10
に示した表に基づいてフラグISFLGに「0」,
「1」,「2」のいずれかの所定値をセットする。する
と、次のステップ(205)においては、これに対応し
た像振れ補正モードを選択し、次いでステップ(20
6)でその結果を表示する。
【0109】そして、ステップ(207)以降は第2の
実施例と同じく、像振れ補正切換ボタンBTISに連動
したスイッチSWISがオンされる毎に、フラグISF
LGの値を更新し像振れ補正モードを切り換える。
【0110】この様に、第4の実施例においては、撮影
モードに適した像振れ補正モードを更にきめ細かく設定
したので、カメラの操作性が更に向上する。
【0111】ここで、前述の第1乃至第4の実施例のう
ち、第2及び第4の実施例はスティルカメラ特有の実施
例であるが、第1及び第3の実施例はムービーカメラに
応用できるのは当然である。この場合、図1のメインス
イッチSWMN及び撮影モード選択するモードスイッチ
SWMODはスティルカメラと同様の作用をし、スイッ
チSW1は電子ビューファインダへの画像表示を開始さ
せるスタンバイスイッチ、スイッチSW2は録画開始ス
イッチに対応させれば良い。
【0112】また、本発明中の実施例においては、像振
れ補正方式は結像光学系の一部を変位させる光学式とし
たが、イメージセンサの画像信号処理で像振れ補正を行
う方式にも適用可能である。
【0113】以上の各実施例によれば、撮影条件に応じ
て最適な像振れ補正モードをカメラが自動的に決定する
と共に、決定された像振れ補正モードを変更したい場合
には撮影者の像振れ補正モード切換スイッチSWISの
操作に応じて、該モードを切換え可能としたため、通常
撮影においては、像振れ補正モードをセットする煩わし
さがなく、かつ、撮影者の意図に応じて該モードを変更
できる様になり、使い勝手の良い像振れ補正装置を提供
可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体像をフィルム或は撮像素子に記録する為の撮影条
件を設定する撮影条件設定手段にて設定された撮影条件
に応じて、像振れ補正手段の動作,非動作を決定する像
振れ補正モード設定手段と、該像振れ補正モード設定手
段にて設定された像振れ補正モードを変更する像振れモ
ード変更手段とを設け、設定された撮影条件に対して最
適な像振れ補正モードをカメラが自動的に決定すると共
に、撮影者が上記像振れ補正モードを必要に応じて変更
できるようにしている。
【0115】よって、像振れ補正モードをセットするこ
との煩わしさを無くすと共に、撮影者の意図に応じて像
振れ補正モードを任意に変えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例において使用される像振れ補
正機能付カメラを示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるカメラの上面図
である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるカメラの作用説
明図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるカメラ内マイコ
ンでの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例におけるレンズ内マイコ
ンでの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例におけるカメラの作用説
明図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるカメラの上面図
である。
【図8】本発明の第2の実施例におけるカメラ内マイコ
ンでの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例におけるカメラ内マイコ
ンでの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施例におけるカメラの作用
説明図である。
【図11】同じく本発明の第4の実施例におけるカメラ
の作用説明図である。
【図12】本発明の第4の実施例におけるカメラ内マイ
コンでの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
CMR カメラ本体 CCPU カメラ内マイコン SWMN メインスイッチ SWMOD モードスイッチ SWIS 像振れ補正モード切換スイッチ LNS レンズ LCPU レンズ内マイコン GR 手振れ検知センサ L2 像振れ補正用の第2レンズ群 IACT 像振れ補正用のアクチュエータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の像を結像面に形成する結像手段
    と、前記被写体像をフィルム或は撮像素子に記録する為
    の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、前記結像手
    段に加わった振動に起因する被写体像の振れを抑制する
    像振れ補正手段とを備えた像振れ補正機能付カメラにお
    いて、前記撮影条件設定手段にて設定された撮影条件に
    応じて、前記像振れ補正手段の動作,非動作を決定する
    像振れ補正モード設定手段と、該像振れ補正モード設定
    手段にて設定された像振れ補正モードを変更する像振れ
    モード変更手段とを設けたことを特徴とする像振れ補正
    機能付カメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮影条件設定手段は、少なくともフ
    ィルム或は撮像素子への露光量を調整する露出制御モー
    ド設定手段を具備していることを特徴とする請求項1記
    載の像振れ補正機能付カメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影条件設定手段は、少なくとも結
    像手段の焦点距離を設定する手段を具備していることを
    特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能付カメラ。
  4. 【請求項4】 前記像振れ補正モード変更手段は、少な
    くとも撮影時に常に像振れ補正手段を動作させる第1の
    像振れ補正モードと、像振れ補正手段を非動作とする第
    2の像振れ補正モードの、何れかを設定する手段である
    ことを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能付カメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 撮影時の像振れの大きさを判別する判別
    手段を具備し、像振れ補正モード変更手段は、少なくと
    も撮影時に常に像振れ補正手段を動作させる第1の像振
    れ補正モードと、像振れ補正手段を非動作とする第2の
    像振れ補正モードと、前記判別手段の出力に基づいて、
    像振れ補正手段の像振れの動作,非動作を自動的に切換
    える第3の像振れ補正モードの、何れかを設定する手段
    であることを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能
    付カメラ。
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