JPH07196822A - 繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造法

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JPH07196822A
JPH07196822A JP5338651A JP33865193A JPH07196822A JP H07196822 A JPH07196822 A JP H07196822A JP 5338651 A JP5338651 A JP 5338651A JP 33865193 A JP33865193 A JP 33865193A JP H07196822 A JPH07196822 A JP H07196822A
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JP
Japan
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resin
thermoplastic resin
fiber
surface layer
layer portion
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JP5338651A
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Yoshiaki Fujiwara
芳明 藤原
Koichi Kitao
幸市 北尾
Shinichiro Mori
慎一郎 森
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形前の加熱時に樹脂の酸化劣化が起こら
ず、成形流動性が優れ、強度の大きい成形品が得られ
る。 【構成】 本発明は、表層部の樹脂3と内層部の樹脂2
a,2b及びガラス繊維マット1によって形成され、表
層部の樹脂3は内層部の樹脂2a,2bよりも酸化防止
剤の含有割合が大きく、表層部の樹脂3の重量減少開始
温度は内層部の樹脂2a,2bの重量減少開始温度より
も5℃以上高くなるようにする。 【効果】 上記構成による繊維強化熱可塑性樹脂シート
を使用すれば、樹脂が酸化劣化され易い表層部だけに多
量の酸化防止剤が存在するので、成形時の成形流動性や
成形品の強度特性が損なわれることなく、樹脂の酸化劣
化を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮成形用の材料とし
て使用される繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂シート(通称、ス
タンパブルシート)から成形品を製造する場合、所定の
寸法に切断されたシート(以下、ブランクと言う)を熱
可塑性樹脂の融点以上に加熱して可塑化させた後、圧縮
成形金型に投入し成形する。この際の加熱過程におい
て、ブランクの樹脂が過熱されて酸化劣化し、著しい分
子量低下を来すことがある。このような問題に対処し、
一般に、繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造に際して、
使用する熱可塑性樹脂の中に酸化防止剤を添加して樹脂
の耐熱性を高めている。
【0003】なお、樹脂が過熱されて酸化劣化する度合
は、樹脂の種類や加熱炉の型式によっても異なる。樹脂
の種類がポリプロピレンである場合、特に酸化劣化が起
こり易い。また、ブランクの加熱に際しては、多くの場
合には遠赤外線ヒーター炉が使用されるが、この遠赤外
線ヒーター炉を使用すると、他の炉を使用した場合より
も、樹脂が過熱される度合が大きく現れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブランクが加熱される
過程において、ブランクは表面から順次昇温するので、
表層部から内層部の中心に向かって下り勾配の温度差が
生じ、この温度差は加熱終了の時点まで存在する。この
ため、表層部の樹脂の温度が融点に達した時点において
も、中心部分では融点まで昇温していないので、中心部
分が融点に到達した時点においては、表層部の樹脂は過
熱された状態になる。
【0005】このような温度差は、主としてガラス繊維
の存在によって引き起こされる。表層部の樹脂の温度が
融点に達すると、ブランクの中に閉じ込められていたガ
ラス繊維が樹脂による拘束から解放され、ブランクの厚
み方向に膨張する。このガラス繊維の膨張によって、ブ
ランクの中に空気が混入し、ガラス繊維が存在する箇所
が膨張する。このため、ガラス繊維が存在する箇所が断
熱作用をなし、表層部と内層部の温度差は非常に大きく
なる。
【0006】図1は本発明者らが繊維強化熱可塑性樹脂
シートの昇温特性を測定した結果の一例を示す図であ
る。この繊維強化熱可塑性樹脂シートは樹脂がポリプロ
ピレン、強化繊維がガラス繊維よりなる3.8mmのシー
トで、ガラス繊維の含有率は40%であった。図1にお
けるブランクの昇温状況をみると、表面の温度が樹脂の
融点である165℃〜170℃以上になると、表面と中
心の温度の差は大きくなる。このため、中心の温度を樹
脂の融点以上に上げなければならないと言う必要性があ
る以上、表面の樹脂が過熱されるのは避けられない。
【0007】しかし、上記従来技術の繊維強化熱可塑性
樹脂シートにおいては、その樹脂中に添加されている酸
化防止剤の割合は、厚さ方向に関係なく全層一様になっ
ている。また、その繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造
する際に使用する総ての樹脂材には、同じ割合で酸化防
止剤が添加されている。このため、次のように、成形品
の強度や成形流動性が低下すると言う問題がある。
【0008】充分な耐熱性を得るためには、多量の酸
化防止剤を添加する必要があり、この多量の酸化防止剤
の存在によって、樹脂と強化繊維との濡れ性が阻害さ
れ、成形品の強度が低下する。
【0009】また、多量の酸化防止剤の存在によっ
て、樹脂の溶融粘度が高くなり、成形時の流動性が低下
する。この結果、成形品での欠肉(いわゆるショートシ
ョット)が起きやすくなる。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決し、成形前
の加熱時における樹脂の酸化劣化が起こらず、成形流動
性が優れ、強度の大きい成形品が得られる繊維強化熱化
塑性樹脂シートおよびその製造法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートにおいて
は、表層部の樹脂と内層部の樹脂が同種類の熱可塑性樹
脂であって、且つ表層部の樹脂の重量減少開始温度と内
層部の樹脂の重量減少開始温度が下記(1)式を満足す
る関係にあることを特徴としている。
【0012】
【数4】
【0013】また、繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造
法に係る第1の発明においては、熱可塑性樹脂よりなる
表層部用樹脂フィルムとこの表層部用樹脂フィルムと同
種類の熱可塑性樹脂よりなり且つその重量減少開始温度
が下記(1)式を満足する内層部用樹脂材並びに強化繊
維マットを材料とし、次の工程の順序で実施することを
特徴としている。 (A)内層部用の樹脂材と強化繊維マットを重ね合わ
せ、(B)A工程で重ね合わせた積層物の両側に表層部
用の樹脂フィルムを重ね、(C)B工程で重ね合わせた
積層物を加熱し、加圧して板状体にし、(D)この板状
体を冷却すると共に加圧する 上記A工程における内層部用の樹脂材としては、熱可塑
性樹脂のフィルム、溶融させた熱可塑性樹脂を膜状に形
成させたもの等を使用する。
【0014】
【数5】
【0015】そして、繊維強化熱可塑性樹脂シートの製
造法に係る第2の発明においては、熱可塑性樹脂よりな
る表層部用樹脂フィルム並びにこの表層部用樹脂フィル
ムと同種類の熱可塑性樹脂であり且つその重量減少開始
温度が下記(1)式を満足する樹脂と強化繊維よりなる
強化繊維入り樹脂シート材を材料とし、次の工程の順序
で実施することを特徴ととしている。 (A)強化繊維入り樹脂シート材の両側に表層部用の樹
脂フィルムを重ね、(B)A工程で重ね合わせた積層物
を加熱し、加圧して板状体にし、(C)この板状体を冷
却すると共に加圧する 上記A工程における強化繊維入り樹脂シート材として
は、熱可塑性樹脂と強化繊維よりなるシート材、溶融さ
せた熱可塑性樹脂中に強化繊維を分散させたシート形状
のもの等を使用する。
【0016】
【数6】
【0017】
【作用】本発明においては、ブランクの表層部の樹脂が
過熱され、酸化劣化され易いことに着目し、表層部の樹
脂を内層部の樹脂よりも耐熱性の高いものにしている。
この樹脂の耐熱性の度合は、熱重量減少法(JIS K
7120)によって測定した重量減少開始温度の値によ
って定め、その調整は酸化防止剤の種類や添加量を変え
ることによって行なった。そして、試験結果によれば、
表層部の樹脂の重量減少開始温度と内層部の樹脂の重量
減少開始温度との差(TS−TC)が5℃未満である
と、表層部の樹脂の酸化劣化を防止する効果は殆ど現れ
ない。
【0018】
【実施例】
(実施例1)市販のガラス繊維チョップドストランド
(繊維長13mm、繊維径13μm、集束本数800
本)を平面上に均一に散布した後、ニードルパンチによ
って機械的に繊維同士を結合し、目付量970g/m2のガ
ラス繊維マットを作製した。
【0019】樹脂としては、ポリプロピレン(日本石油
化学(株)製,商品名XJ2001,MI=60)を基
本樹脂とし、これに、適宜、酸化防止剤を添加して表層
部用の樹脂および内層部用の樹脂を調製した。
【0020】内層部用の樹脂は、上記ポリプロピレンに
ヒンダートフェノール系酸化防止剤(チバガイギー製,
商品名IRGANOX 1010、以下、酸化防止剤A
と言う)1000ppm、およびDSTDPと呼ばれる硫
黄系酸化防止剤(ジステアリル−3−3’−4チオジプ
ロピネート、住友化学(株)製,商品名Sumilie
r TPS、以下、酸化防止剤Cと言う)2000ppm
を添加して調製した。この樹脂の重量減少開始温度TS
は248℃であった。
【0021】表層部用の樹脂は、上記ポリプロピレンに
上記酸化防止剤Aを2000ppmと、燐系酸化防止剤
(チバガイギー製,商品名IRGAFOS 168、以
下、酸化防止剤Bと言う)1000ppm、及び上記酸化
防止剤C2000ppmを添加して調製した。この樹脂の
重量減少開始温度TCは255℃であった。上記の数値
をまとめ、表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】次いで、内層部用樹脂材としてそのフィル
ムを使用し、図2に示すように、ガラス繊維マット1、
内層部用樹脂フィルム2、表層部用樹脂フィルム3を重
ね合わせた。すなわち、1.6mmの内層部用樹脂フィル
ム2aの両側にガラス繊維マット1を配置し、次いで、
各ガラス繊維マット1の外側に0.5mmの内層部用樹脂
フィルム2bを配置し、さらに、各内層部用樹脂フィル
ム2bの外側に0.30mmの表層部用樹脂フィルム3を
配置した積層物にした。この際、積層物の総重量は目付
量で約2900g/m2であった。
【0024】そして、この積層物を厚さ4mmのスペーサ
ーと共に2mmのステンレス板2枚の間に挟み、200℃
に加熱されているプレス盤で5分間加圧した後、水冷さ
れているプレス盤内で3分間加圧した。加圧力は10 kgf
/cm2となるようにした。このようにして、厚さ4mmで、
ガラス繊維含有率40重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートを得た。
【0025】この繊維強化熱可塑性樹脂シートについて
は、各種の試験を行なった。まず、耐熱性は次のように
して評価した。上記繊維強化熱可塑性樹脂シートを15
0mm×150mmのブランクに切断し、このブランクを移
動するコンベア上に載せて、炉内雰囲気温度220℃の
遠赤外線ヒーター炉(日本ガイシ製,商品名インフラス
タイン,ヒーター温度340〜360℃)内に入れた。
炉の入口からブランクを観察して、ブランクの表面また
は切断した端部から樹脂の熱劣化による発煙が起こり始
めるまでの時間を測定した。この測定は同一の繊維強化
熱可塑性樹脂シートから切り出したブランクで5回測定
を行なった。その結果、発煙開始までの時間の平均値は
5.5分であった。また、上記繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートから15mm×120mmのサンプルを切り出し、曲げ
強度を測定したところ、14.0 kgf/mm2であった。
【0026】さらに、上記繊維強化熱可塑性樹脂シート
から100mm×100mmのブランク2枚を切り出し、上
記の遠赤外線ヒーター炉内で、ブランク中心部の温度が
約180℃になるまで加熱した後、シャーエッジ構造の
圧縮成形用の金型内に重ねてチャージして、荷重10to
n(投影面における単位面積当たりの圧力100kgf/cm
2 )で30秒加圧し、図3に示す形状および寸法のリブ
付成形品を得た。得られた成形品を調べたところ、リブ
部11(厚さ1mm、高さ60mm)の先端まで材料が充填
されており、その成形流動性は良好であった。上記の評
価結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例2)表1に示す内層部用樹脂のフ
ィルム及び表層部用樹脂のフィルムを使用し、内層部用
樹脂フィルム2bを0.75mmにし、表層部用樹脂フィ
ルム3を0.05mmにしたこと以外は実施例1と同様に
して繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造した。得られた
繊維強化熱可塑性樹脂シートの評価試験結果は表2に示
す。 (実施例3)表層部用樹脂フィルム3を0.30mmにし
たこと以外は実施例2と同様にして繊維強化熱可塑性樹
脂シートを製造した。この評価試験の結果は表2に示
す。
【0029】(比較例1)表1に示すように、内層部用
樹脂フィルム2a,2bと表層部用樹脂フィルム3の樹
脂を同じにしたこと以外は実施例1と同様にして繊維強
化熱可塑性樹脂シートを製造した。評価試験の結果は表
2に示す。 (比較例2)表1に示す樹脂を使用したこと以外は実施
例1と同様にして繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造し
た。この評価試験の結果は表2に示す。 (比較例3)表1に示すように、内層部用樹脂フィルム
2a,2bと表層部用樹脂フィルム3の樹脂を同じにし
たこと以外は実施例1と同様にして繊維強化熱可塑性樹
脂シートを製造した。この評価試験の結果は表2に示
す。
【0030】実施例1〜3および比較例1〜3の評価試
験結果をまとめた表2について説明する。この表におい
て、比較例1の値は代表的な従来技術による結果であ
り、この欄の値を他の試験結果を評価する場合の基準に
している。その一つとして、ブランクの発煙開始時間の
欄における効果の記載は、その測定値が比較例1の値よ
りも0.5分以上大きかった場合には「あり」とし、
0.5分以下場合には「なし」とした。
【0031】まず、比較例1、比較例2の結果におい
て、曲げ強度および充填高さは良好であるが、樹脂の酸
化劣化の指標である発煙開始時間の値が非常に小さく、
総合評価としては好ましいものではない。
【0032】以下、各例ごとにみると、実施例1〜3で
は総ての評価項目が比較例1の値を上回っているか、少
なくともそれに近い値が得られている。このように、繊
維強化熱可塑性樹脂シート全体にわたって酸化防止剤が
多量に存在していなくても、表層部の樹脂中に存在する
酸化防止剤の量が多ければ、良好な結果が得られる。実
施例3において、曲げ強さと充填高さが若干低くなって
いるが、この差は許容しうる範囲であると考える。実施
例3の曲げ強さと充填高さが低いのは、酸化防止剤が多
量に添加されている表層部用樹脂(重量減少開始温度2
80℃)を実施例2よりも厚くしたため、添加された酸
化防止剤の総量が多くなり、その結果、樹脂の濡れ性お
よび流動性が低下したものである。
【0033】比較例3において、重量減少開始温度の値
が大きく、樹脂の酸化劣化は防止されているが、曲げ強
さと充填高さが極めて悪い。上述のように、シート表層
のごく薄い部分にだけ多量の酸化防止剤を存在させれ
ば、樹脂の酸化劣化は防ぐことができるので、成形時の
成形性や成形品の強度特性が損なわれない上に、全体と
しての酸化防止剤の添加量はそれ程多くならず、高価な
薬剤の節減によって製造コストの上昇が抑えられる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、耐熱性が異なると表層部の樹
脂と内層部の樹脂によって形成され、表層部の樹脂の重
量減少開始温度が内層部の樹脂の重量減少開始温度より
も5℃以上高い繊維強化熱可塑性樹脂シート、およびそ
の製造法である。
【0035】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートおよ
び本発明の製造法によって製造された繊維強化熱可塑性
樹脂シートを使用すれば、樹脂が酸化劣化され易い表層
部だけについて重量減少開始温度が高くなるようにして
耐熱性を向上させているので、成形時の成形流動性や成
形品の強度特性が損なわれることなく、樹脂の酸化劣化
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者らが繊維強化熱可塑性樹脂シートの昇
温特性を測定した結果の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の繊維強化熱可塑性樹脂シー
トを製造する際において、材料を重ね合わせた状態を示
す説明図である。
【図3】成形流動性を評価するための試験で作られる成
形品の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガラス繊維マット 2a,2b 内層部用樹脂フィルム 3 表層部用樹脂フィルム 10 底部 11 リブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 43/02 7365−4F B29K 101:12 105:06 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮成形用の材料として使用される繊維
    強化熱可塑性樹脂シートにおいて、表層部の樹脂と内層
    部の樹脂が同種類の熱可塑性樹脂であって、且つ前記表
    層部の樹脂の重量減少開始温度と前記内層部の樹脂の重
    量減少開始温度が下記(1)式を満足する関係にあるこ
    とを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂シート。 【数1】
  2. 【請求項2】 圧縮成形用の材料として使用される繊維
    強化熱可塑性樹脂シートの製造法において、熱可塑性樹
    脂よりなる表層部用樹脂フィルムとこの表層部用樹脂フ
    ィルムと同種類の熱可塑性樹脂よりなり且つその重量減
    少開始温度が下記(1)式を満足する内層部用樹脂材並
    びに強化繊維マットを材料とし、次の工程の順序で実施
    することを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂シートの製
    造法。 (A)内層部用の樹脂材と強化繊維マットを重ね合わ
    せ、(B)A工程で重ね合わせた積層物の両側に表層部
    用の樹脂フィルムを重ね、(C)B工程で重ね合わせた
    積層物を加熱し、加圧して板状体にし、(D)この板状
    体を冷却すると共に加圧する 【数2】
  3. 【請求項3】 圧縮成形用の材料として使用される繊維
    強化熱可塑性樹脂シートの製造法において、熱可塑性樹
    脂よりなる表層部用樹脂フィルム並びにこの表層部用樹
    脂フィルムと同種類の熱可塑性樹脂であり且つその重量
    減少開始温度が下記(1)式を満足する樹脂と強化繊維
    よりなる強化繊維入り樹脂シート材を材料とし、次の工
    程の順序で実施することを特徴とする繊維強化熱可塑性
    樹脂シートの製造法。 (A)強化繊維入り樹脂シート材の両側に表層部用の樹
    脂フィルムを重ね、(B)A工程で重ね合わせた積層物
    を加熱し、加圧して板状体にし、(C)この板状体を冷
    却すると共に加圧する 【数3】
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Cited By (4)

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