JPH07196438A - オルガノポリシロキサンを含有する親水性重縮合体及びこれを含有する化粧料及び繊維処理剤 - Google Patents

オルガノポリシロキサンを含有する親水性重縮合体及びこれを含有する化粧料及び繊維処理剤

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JPH07196438A
JPH07196438A JP35121293A JP35121293A JPH07196438A JP H07196438 A JPH07196438 A JP H07196438A JP 35121293 A JP35121293 A JP 35121293A JP 35121293 A JP35121293 A JP 35121293A JP H07196438 A JPH07196438 A JP H07196438A
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polycondensate
hydrophilic
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organopolysiloxane
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JP35121293A
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Masahiro Takizawa
正博 滝沢
Yoshio Shimizu
喜雄 清水
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Lion Corp
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Lion Corp
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性媒体中における毛髪、皮膚、繊維等の固
体表面に対する吸着性と洗浄時における固体表面からの
除去性に優れ、しかもオルガノポリシロキサンの長所も
有する親水性高分子、その製造方法及びその親水性高分
子を配合した化粧料及び繊維処理剤を提供する。 【構成】 主鎖にエステル結合及び/又はアミド結合を
有する重量平均分子量が3×103〜3×106の範囲に
ある重縮合体であって、側鎖としてオルガノポリシロキ
サン基と親水基の両方を含有し、全体として水溶性を有
することを特徴とする親水性重縮合体、これを被膜形成
剤として用いる化粧料及び繊維処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性重縮合体、その
製造方法、化粧料及び繊維処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オルガノポリシロキサンは、オイル状を
示し、撥水性、潤滑性、光沢付与性にすぐれ、また、さ
らさらとした感触を示すことから、毛髪化粧料や皮膚化
粧料などの他、繊維処理剤等に適用されている。しか
し、このオルガノポリシロキサンの場合、前記のような
使用上の有利な特徴を有する反面、その効果を高めよう
としてその配合量が多くするとべたつきを生じるという
問題がある。また、毛髪や皮膚、繊維等の固体表面をリ
ンス処理等により洗い流し処理する場合には、その被洗
固体表面への吸着性が弱いために脱着除去され、オルガ
ノポリシロキサンによる処理効果が激減するという問題
がある。さらに、オルガノポリシロキサンは、極性溶媒
への溶解性及び乳化性が悪く、洗浄により固体表面から
完全除去することが困難であるため、その用途が限られ
るという問題もある。オルガノシロキサンの極性溶媒へ
の親和性を向上させるために、親水基を分子内に導入し
た変性シリコーンについての提案も数多くあるが、これ
らの変性シリコーンの場合、その処理効果に劣るととも
に、固体表面に対する吸着性も悪くなるという問題があ
る。また、アミノ変性シリコーンも知られているが、こ
のものは変色を生じやすいという問題がある。
【0003】オルガノシロキサンに見られる溶解性の悪
さとべたつきやすさを改善するために、オルガノシロキ
サンを含むマクロモノマーにビニルモノマーをラジカル
共重合させた各種の共重合体が提案されている。例え
ば、化粧料用の共重合体については、特開昭52−57
337号、特開平2−25411号、特開平3−128
311号、特開平3−170518号、特開平4−17
5318号、特開平4−36218号、特開平5−39
359号等の公報に記載されてる。一方、処理剤用の共
重合体については、特開平1−168971号、特開平
1−168972号、特開平4−89813号等の公報
に記載されている。しかし、これらの共重合体は、べた
つきやすさの点では改善されているものの、溶解性、吸
着性及び耐水性のすべてを満足させることはできず、溶
解性を高めると吸着性や耐水性が低下するという問題を
生じ、一方、吸着性、耐水性を高めると溶解性が低下
し、固体表面から完全除去することが困難になるという
問題を生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性媒体中
における毛髪、皮膚、繊維等の固体表面に対する吸着性
と洗浄時における固体表面からの除去性に優れ、しかも
オルガノポリシロキサンの長所も有する親水性高分子、
その製造方法及びその親水性高分子を配合した化粧料及
び繊維処理剤を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、主鎖にエステル結合
及び/又はアミド結合を有する重量平均分子量が3×1
3〜3×106の範囲にある重縮合体であって、側鎖と
してオルガノポリシロキサン基と親水基の両方を含有
し、全体として水溶性を有することを特徴とする親水性
重縮合体が提供される。
【0006】また、本発明によれば、(A)分子中に水
酸基及び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつオルガ
ノポリシロキサン基を1個含有する親油性化合物と、
(B)分子中に水酸基及び/又はアミノ基を合計2個含
有し、かつ親水基を1個以上含有する親水性化合物と、
(C)2価カルボン酸又はその反応性誘導体とからなる
単量体混合物の重縮合反応物からなり、重量平均分子量
が3×103〜3×106の範囲にあり、全体として水溶
性を有することを特徴とする親水性重縮合体が提供され
る。
【0007】さらに、本発明によれば、(A)分子中に
水酸基及び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつオル
ガノポリシロキサン基を1個含有する親油性化合物と、
(B)分子中に水酸基及び/又はアミノ基を合計2個含
有し、かつ親水基を1個以上含有する親水性化合物と、
(C)2価カルボン酸又はその反応性誘導体からなる単
量体混合物を、重縮合反応させることを特徴とする重量
平均分子量が3×103〜3×106の範囲にあり、全体
として水溶性を有する重縮合体の製造方法が提供され
る。
【0008】さらにまた、本発明によれば、皮膜形成剤
を配合した化粧料において、該皮膜形成剤が、前記親水
性重縮合体であることを特徴とする化粧料が提供され
る。
【0009】さらにまた、本発明によれば、皮膜形成剤
を配合した繊維処理剤において、該皮膜形成剤が、前記
親水性重縮合体であることを特徴とする繊維処理剤が提
供される。
【0010】本発明の重縮合体は、基本的には、ポリエ
ステル構造、ポリアミド構造又はポリエステルアミド構
造を有するものであり、親油性単量体(A)、親水性単
量体(B)及び2価カルボン酸又はその反応性誘導体
(C)から構成される。親油性単量体(A)は、分子中
に水酸基及び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつオ
ルガノポリシロキサン基を1個含有する化合物である。
このような化合物としては、下記一般式で表わされるオ
ルガノポリシロキサンを好ましいものとして示すことが
できる。
【0011】
【0012】前記式中、Dは水酸基及び/又はアミノ基
を合計2個含有する一価の有機基を示す。Eは2価有機
基を示す。R1〜R5は、同一又は異っていてもよく、脂
肪族基又は芳香族基を示す。pは0又は1、mは0又は
1、nは5〜500、好ましくは13〜500の数を示
す。
【0013】一価有機基Dにおけるアミノ基及び/又は
ヒドロキシ基と結合する有機基としては、脂肪族炭化水
素基、主鎖中に酸素原子、窒素原子、イオウ原子等のヘ
テロ原子を有する脂肪族基、主鎖中にフェニレン基やト
ルイレン基、キシリレン基等アリーレン基を含む脂肪族
炭化水素基の他、芳香族基等が挙げられる。有機基Dに
含まれる炭素原子数は、通常、1〜125個、好ましく
は1〜50個である。一価有機基Dの具体例としては、
例えば、以下のものを示すことができる。
【0014】 このD−1は、次式で表わされるように、ヒドロキシ化
合物(I)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させるこ
とにより形成させることができる。 このD−2は、次式で表わされるように、アミノ化合物
(II)のアミノ基にエポキシ基を反応させることにより
形成させることができる。 このD−3は、次式で表わされるように、アミノ化合物
(III)のアミノ基にエポキシ基を反応させることによ
り形成させることができる。 このD−4は、次式で表わされるように、ヒドロキシ化
合物(IV)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させるこ
とにより形成させることができる。
【0015】 このD−5は、次式で表わされるように、アミノ化合物
(V)のアミノ基にエポキシ基を反応させることにより
形成させることができる。 このD−6は、次式で表わされるように、ヒドロキシ化
合物(VI)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させるこ
とにより形成させることができる。 このD−7は、次式で表わされるように、アミノ化合物
(VII)のアミノ基にエポキシ基を反応させることによ
り形成させることができる。 このD−8は、次式で表わされるように、アミノ化合物
(VIII)のアミノ基にエポキシ基を反応させることによ
り形成させることができる。 このD−9は、次式で表わされるように、ヒドロキシ化
合物(IX)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させるこ
とにより形成させることができる。 このD−10は、次式で表わされるように、ヒドロキシ
化合物(X)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させる
ことにより形成させることができる。
【0016】 このD−11は、次式で表わされるように、ヒドロキシ
化合物(XI)のアミノ基にエポキシ基を反応させること
により形成させることができる。 このD−12は、次式で表わされるように、アミド化合
物(XII)のアミノ基にエポキシ基を反応させることに
より形成させることができる。 このD−13は、次式で表わされるように、ピリジン化
合物(XIII)のアミノ基にエポキシ基を反応させること
により形成させることができる。 このD−14は、次式で表わされるように、ピリジン化
合物(XIV)のヒドロキシ基にエポキシ基を反応させる
ことにより形成させることができる。 (D−15)
【化1】 このD−15は、次式で表わされるように、環状ジアミ
ンのアミノ基にエポキシ基を反応させことにより、形成
させることができる。
【化2】
【0017】前記において、Fはヒドロキシ基又はアミ
ノ基を示す。xは1〜12の数を示し、yは0〜12の
数を示し、qは1〜40の数を示す。Rは炭素数1〜3
のアルキル基を示す。
【0018】一価有有機基Dの他の例を示すと、次式で
表わされるものが挙げられる。 (D−16) H2N−R1−NHR2−NH− (式中、R1、R2はアルキレン基を示し、その炭素数は
1〜24、好ましくは1〜12である) (D−17)
【化3】
【0019】前記式(1)における2価有機基Eとして
は、脂肪族炭化水素基、主鎖中に酸素原子、窒素原子、
イオウ原子等のヘテロ原子を有する脂肪族基、主鎖中に
フェニレン基やトルイレン基等のアリーレン基を含む脂
肪族基、主鎖中にカルボニルオキシ基又はオキシカルボ
ニル基を含む脂肪族基等が挙げられる。有機基E中に含
まれる炭素原子数は、通常、1〜100、好ましくは1
〜50である。また、有機基Eの末端原子は、炭素原子
の他、酸素、窒素、イオウ原子等のヘテロ原子であるこ
とができる。さらに、これらの有機基は、その置換基と
して、アルコキシ基、アルキル基等を有することができ
る。2価有機基Eの具体例としては以下のものを例示す
ることができる。
【0020】(E−1) −(CH2)x− (E−2) −(CH2)x−O−(CH2)y− (E−3) −NH−(CH2)x− (E−4) −(CH2)x−NR−(CH2)y−(N
H)b−(CH2)s− (E−5) −(CH2)s−(NR)b−(CH2)v−
64−(CH2)w− (E−6) −(CH2)x−(NR)−CO−NR−C
64−(CH2)p− (E−7) −CH2CH(OH)(CH2)x−NR−
L (E−8) −CH2CH(OH)−L (E−9) −NR−CH2−CH(OH)−L (E−10) −(CH2)x−(CHR)b−O−CH2
H(OH)−L (E−11) −(CH2)x−OCO−(CH2)y−CO
O−CH2CH(OH)−L (E−12) −(CH2CR1HO)x−(CH2CR2
O)x−CH2CH(OH)−L
【0021】前記式中、R、R1及びR2は水素又は炭素
数1〜12のアルキル基を示す。Lは、(E−1)〜
(E−6)の中から選ばれる2価脂肪族基を示す。bは
0又は1、pは1〜8の数を示し、s、v、w、x及び
yはいずれも0〜12の数を示す。
【0022】前記式(1)におけるR1〜R5の具体例を
示すと、脂肪族基には、メチル基、エチル基、メトキシ
基、エトキシ基等の低級アルキル基や低級アルコキシ基
が示される。芳香族基には、フェニル基、トルイル基、
ベンジル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基等のアリ
ール基、アリールオキシ基、アリールアルコキシ基が示
される。また、これらの脂肪族基や芳香族基は、アルキ
ル基、アルコキシ基等の置換基を有してもよい。
【0023】親水性単量体(B)は、分子中に水酸基及
び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつ親水基を1個
以上含有する親水性化合物である。このような化合物と
しては、以下に示すものを挙げることができる。 (1)スルホン酸基を有するもの ジヒドロキシベンゼンスルホン酸及びその塩 ジアミノベンゼンスルホン酸及びその塩 アミノナフトールスルホン酸及びその塩 ナフトキノンスルホン酸及びその塩 HO−CH2−CH(OH)−CH2−O−R−SO3X (式中、Rは炭素数1〜3のアルキレン基又はアリーレ
ン基を示し、Xは水素原子又は金属イオンを示す) (2)リン酸エステル基を有するもの グリセロリン酸及びその塩 R−CH−(OH)−CH2−O−CH2CH(OH)C
2OPO3X (式中、Rは炭素数1〜12のアルキル基、アルキルエ
ーテル基、アリール基又はアリールエーテル基を示し、
Xは水素原子又は金属イオンを示す) (3)第3級アミノ基及び又は第4級アンモニウム基を
有するもの HO−CH2CH(OH)−CH2−N(CH32 HO−R−OCH2CH(OH)−CH2−N(CH33
Cl (式中、Rは炭素数1〜3のアルキレン基又はアリーレ
ン基を示す) H2N−R−OCH2CH(OH)−CH2N(CH33
Cl (式中、Rは炭素数1〜3のアルキレン基又はアリーレ
ン基を示す)
【0024】(4)ポリアルキレングリコール基を有す
るもの HO−R1−OCH2CH(OH)−CH2−(OCH2
2)n−OR2 (式中、R1は炭素数1〜3のアルキレン基又はアリー
レン基を示し、R2は炭素数1〜12のアルキル基又は
アリール基を示し、nは5〜30の数を示す) H2N−R1−OCH2CH(OH)−CH2−(OCH2
CH2)n−OR2 (式中、R1は炭素数1〜3のアルキレン基又はアリー
レン基を示し、R2は炭素数1〜12のアルキル基又は
アリール基を示し、nは5〜30の数を示す) (5)ピリジニウム基を有するもの ジアミノピリジン HO−R−CH(OH)−CH2−O−C54N (式中、Rは炭素数1〜3のアルキレン基又はアリーレ
ン基を示す) (6)両性イオン基を有するもの カルボキシベタイン型両性イオン基 前記したスルホン酸塩及びリン酸エステル塩における塩
としては、水溶性塩、例えば、アルカリ金属塩や第4級
アンモニウム塩、第4級有機アンモニウム塩等が挙げら
れる。
【0025】本発明で前記単量体(A)及び(B)と重
縮合反応させるために用いる単量体(C)は、2価カル
ボン酸又はその反応性誘導体である。2価カルボン酸
は、脂肪族2価カルボン酸、脂環式2価カルボン酸、芳
香族2価カルボン酸及び/又は複素環式2価カルボン酸
であることができる。2価カルボン酸又はその反応性誘
導体としては、以下のものを挙げることができる。コハ
ク酸又は反応性誘導体、クエン酸又はその反応性誘導
体、アジピン酸又はその反応性誘導体、セバシン酸又は
その反応性誘導体、ブラシル酸又はその反応性誘導体、
テレフタル酸又はその反応性誘導体、イソフタル酸又は
その反応性誘導体、シクロヘキサンジカルボン酸又はそ
の反応性誘導体、ナフタレンジカルボン酸又はその反応
性誘導体等が挙げられる。ジカルボン酸の反応性誘導体
としては、水酸基やアミノ基と反応し得るものであれば
よく、酸ハライド、酸無水物、低級アルキルエステル等
が挙げられる。酸ハライドにおけるハロゲンとしては、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられるが、特に塩素
が好ましい。
【0026】本発明の親水性重縮合体は、前記単量体
(A)、(B)及び(C)の混合物を、界面重合、溶液
重合、熱溶融重合等の公知の重合法で合成することがで
きる。この重縮合反応は、必要に応じて、溶媒や触媒の
存在下で行われる。重合溶媒としては、脂肪族炭化水
素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素等の炭化水素の
他、ハロゲン化炭化水素、エステル、エーテル、水、低
級アルコール等が用いられる。触媒としては、慣用の重
縮合触媒、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウ
ム、アンモニア等の無機アルカリ化合物;トリメチルア
ミン、トリエチルアミン等の有機アルカリ化合物等が用
いられる。また界面重合法の場合、相間移動触媒重合法
を採用することができる。この場合の相間移動触媒とし
ては、炭素数1〜18の脂肪族又は芳香族の第4級アン
モニウム塩やホスホニウム塩が用いられる他、クラウン
エーテル、クリプタンド等が用いられる。反応温度は、
重合法の種類によって異なるが、一般的には、−20〜
80℃、好ましくは−10〜60℃である。反応は、常
圧、減圧又は加圧の条件下、あるいは不活性ガス流通条
件下で実施される。
【0027】この単量体混合物の重縮合反応において
は、単量体(C)の2価カルボン酸又はその反応性誘導
体に対し、単量体(A)の親油性化合物と単量体(B)
の親水性化合物が重縮合反応する。この場合、単量体
(A)及び(B)が水酸基を含有する場合には、主鎖に
ポリエステル結合を有する重縮合体が生成される。単量
体(A)及び(B)がアミノ基を含有する場合には、主
鎖にポリアミド結合を有する重縮合体が生成される。単
量体(A)及び(B)のうちの少なくとも一方が水酸基
とアミノ基の両方を含有する場合や、単量体(A)及び
(B)の一方が水酸基を含有し、他方がアミノ基を含有
する場合には、主鎖にエステル結合とアミド結合を有す
る重縮合体が生成される。前記の重縮合反応によって、
重量平均分子量が3×103〜3×106、好ましくは3
×103〜1×106の範囲にある親水性重縮合体を得る
ことができる。本発明により親水性重縮合体を製造する
場合、原料単量体混合物の割合は、全単量体に対し、単
量体(A)と単量体(B)の合計量は30〜70モル
%、好ましくは40〜60モル%であり、単量体(C)
は30〜70モル%、好ましくは40〜60モル%であ
る。また、単量体(A)と単量体(B)と単量体(C)
の合計量に対し単量体(A)は0.005〜50重量
%、好ましくは0.01〜40重量%であり、単量体
(C)は30〜70モル%、好ましくは40〜60モル
%である。
【0028】本発明の重縮合体は、全体としては、ポリ
エステル骨格、ポリアミド骨格又はポリエステルアミド
骨格の構造を有するもので、側鎖としてオルガノポリシ
ロキサン基と親水基の両方を有するものである。重縮合
体中に含まれる親水基は、5〜80重量%、好ましくは
10〜70重量%である。親水基含有量が前記範囲より
小さくなると、重縮合体の親水性が小さすぎて、水溶性
を発現しなくなる。一方、この親水基含有量が前記範囲
より大きくなると、親水性が大きくなりすぎて、毛髪や
皮膚、繊維等の固体表面への付着性が悪化する。また、
重縮合体の重量平均分子量が3×103より小さいと皮
膜形成性が悪くなり、一方、3×106を超えると、溶
液の粘度が高くなりすぎて、その取扱い性が悪くなる。
本発明の重縮合体は、オルガノポリシロキサン基を含有
しながら、全体として水溶性及びアルコール可溶性を示
し、皮膜形成剤として、化粧料をはじめ、各種の用途に
供される。
【0029】本発明の化粧料は、皮膜形成剤として、前
記親水性重縮合体を含むものである。化粧料中の重縮合
体の含有割合は、0.01〜40重量%、好ましくは
0.1〜20重量%である。化粧料は、水ベースや、エ
タノールベース、水/エタノールベース、水/多価アル
コール(例えば、グリセリン、アルキレングリコール
等)ベース、有機溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル、パラ
フィン、芳香族炭化水素等)ベース等であることができ
る。また、化粧中には、その化粧料の具体的用途に応じ
て、他の被膜形成剤、界面活性剤、脂肪酸、高級脂肪酸
アルコール、アルカノールアミンの他、増粘剤、粘度調
節剤、PH調節剤、香料、着色料、防腐剤等の慣用の成
分を配合することができる。
【0030】本発明の繊維処理剤は、その皮膜形成剤と
して、前記親水性重縮合体を含むものである。繊維処理
剤中の重縮合体の含有割合は、0.01〜90重量%、
好ましくは0.1〜70重量%である。この繊維処理剤
のベース液体は、水、アルコール、水とアルコールの混
合物、有機溶媒等であることができる。また、この繊維
処理剤中には、他の皮膜形成剤、界面活性剤、可塑剤、
粘度調節剤、pH調節剤、香料、着色料、防腐剤等の慣
用の成分を配合することができる。本発明の繊維処理剤
は、液体状や、コアゾール組成物として、羊毛、木綿、
絹等の天然繊維や、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、アクリル系繊維等の合成繊維に対して適用すること
ができる。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0032】実施例1 下記構造の片末端にエポキシ基を有するオルガノポリシ
ロキサン2gをトルエン100mlに溶解する。この溶
液にβ−グリセロリン酸二ナトリウム(5水和物)1
5.5gと臭化デシルトリメチルアンモニウム1.2g
及び水酸化ナトリウム2gを水50gに溶解した水溶液
を撹拌下分散する。この分散液を50℃で3時間撹拌
後、5℃に冷却する。次いで、この溶液にテレフタル酸
ジクロライド10gを溶解したトルエン溶液50mlを
加えて、5℃で2時間撹拌した。この後、エバポレータ
でトルエンを除去し、透析により脱塩後、乾燥して、疎
水基としてオルガノポリシロキサン基及び親水基として
リン酸エステル基を側鎖として有し、主鎖にエステル結
合を有する親水性重縮合体(I)を得た。 分子量:10,000(n=132)
【0033】実施例2 実施例1において、オルガノポリシロキサン4gを用い
た以外は同様にして実験を行い、親水性重縮合体(II)
を得た。
【0034】実施例3 実施例1において、オルガノポリシロキサンとして、分
子量:5,000(n=64)を用いた以外は同様にし
て実験を行い、親水性重縮合体(III)を得た。
【0035】実施例4 実施例1において、オルガノポリシロキサンとして、分
子量:1,000(n=13)を用いた以外は同様にし
て実験を行い、親水性重縮合体(IV)を得た。
【0036】実施例5 実施例1で示したエポキシ基を有するオルガノポリシロ
キサン4gをシクロヘキサン100mlに溶解する。こ
の溶液に2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム10.3gと塩化ベンジルトリフェニルホスホニウム
1.7g及び炭酸ナトリウム5.2gを水50gに溶解
した水溶液を撹拌下分散する。この分散液を50℃で3
時間撹拌後、5℃に冷却する。この溶液にテレフタル酸
ジクロライド10gを溶解したトルエン溶液50mlを
加えて、5℃で2時間撹拌した。この後、エバポレータ
で有機溶媒を除去し、透析により脱塩後、乾燥して、疎
水基としてオルガノポリシロキサン基及び親水基として
スルホン酸基を側鎖として有し、主鎖にアミド結合を有
する親水性重縮合体(V)を得た。
【0037】実施例6 実施例1で示したエポキシ基を有するオルガノポリシロ
キサン4gをトルエン100mlに溶解する。この溶液
に、1−アミノ−2ナフトール−4−スルホン酸ナトリ
ウム13gと塩化テトラブチルアンモニウム1.2g及
び炭酸ナトリウム5.2gを水50gに溶解した水溶液
を撹拌下分散する。この分散液を50℃で3時間撹拌
後、5℃に冷却する。この溶液に、テレフタル酸ジクロ
ライド10gを溶解したトルエン溶液50mlを加え
て、5℃で2時間撹拌した。この後、エバポレータで有
機溶媒を除去し、透析により脱塩後、乾燥して、疎水基
としてオルガノポリシロキサン基及び親水基としてスル
ホン酸基を側鎖として有し、主鎖にエステル結合とアミ
ド結合を有する親水性重縮合体(VI)を得た。
【0038】実施例7 実施例1で示したエポキシ基を有するオルガノポリシロ
キサン4gを3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジ
オール6g、トリエチルアミン1gをイソプロピルアル
コール100mlに溶解し、70℃で2時間撹拌する。
この溶液を10℃に冷却後、水酸化カリウム2.7gと
2塩化アジポイル9gを加えて3時間撹拌する。この
後、エバポレータで有機溶媒を除去し、透析により脱塩
後、乾燥して、疎水基としてオルガノポリシロキサン基
及び親水基として3級アミノ基を側鎖として有し、主鎖
にエステル結合を有する親水性重縮合体(VII)を得
た。
【0039】実施例8 実施例7で得た重縮合体(VII)10gをイソプロピル
アルコール90gに溶解し、オートクレーブ中で塩化メ
チル0.65gを加えて、室温にて20時間撹拌した。
この後、実施例7の場合と同様の処理を行い、疎水基と
してオルガノポリシロキサン基及び親水基として3級ア
ミノ基と4級アンモニウム基を側鎖として有し、主鎖に
エステル結合を有する親水性重縮合体(VIII)を得た。
【0040】実施例9 実施例7で得た重縮合体(VII)10gをイソプロピル
アルコール90gに溶解し、これにモノクロロ酢酸3.
3gと水酸化カリウム1.96gを加え、80℃で4時
間撹拌した。この後、実施例7の場合と同様の処理を行
い、疎水基としてオルガノポリシロキサン基及び親水基
として両性イオン基を側鎖として有し、主鎖にエステル
結合を有する親水性重縮合体(IX)を得た。
【0041】実施例10 実施例1で示したエポキシ基を有するオルガノポリシロ
キサン4g、フェノールエチレングリコール(EO5モ
ル)グリセリンエーテル19g、トリエチルアミン0.
2gをイソプロピルアルコール80gと混合し、70℃
で3時間撹拌した。この溶液を0℃に冷却後、水酸化カ
リウム2.7g及びテレフタル酸ジクロリド10gを溶
解した0℃のクロロホルム溶液50mlを加えて、2時
間撹拌した。この後、実施例7の場合と同様の処理を行
い、疎水基としてオルガノポリシロキサン基及び親水基
としてポリエチレングリコール基を側鎖として有し、主
鎖にエステル結合を有する親水性重縮合体(X)を得
た。
【0042】次に、前記実施例1〜10で得た重縮合体
の物性を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】 応用例1(シャンプー組成物) ラウリルポリオキシエチレン硫酸エステルナトリウム 15.0% ラウロイルジエタノールアミド 3.0 親水性重縮合体(VIII) 1.0 ポリエチレングリコール 1.0 香料 0.5 精製水 適量 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0045】 応用例2(リンス) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0% ステアリルアルコール 1.0 親水性重縮合体(VII) 1.0 プロピレングリコール 10.0 香料 0.5 精製水 適量 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0046】 応用例3(ブロー剤) 親水性重縮合体(IV) 0.2% 親水性重縮合体(X) 0.3 エタノール 10.0 精製水 適量 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0047】 応用例4(フォーム剤) 親水性重縮合体(III) 1.0% 親水性重縮合体(IX) 2.0 非イオン活性剤(ソフタノール90、日本触媒製) 1.0 エタノール 8.0 香料 0.5 精製水 適量 液化石油ガス 8.0 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0048】 応用例5(ヘアジェル) 親水性重縮合体(I) 1.0% 親水性重縮合体(VI) 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.7 水酸化ナトリウム 適量 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 1.0 グリセリン 5.0 エタノール 10.0 香料 0.2 精製水 適量 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0049】 応用例6(スキンローション) 親水性重縮合体(II) 0.2% 親水性重縮合体(V) 0.1 セタノール 1.0 スクワラン 10.0 ポリオキシエチレン硬化ひまし油(EO10モル) 2.0 モノステアリンしょ糖エステル 0.5 プロピレングリコール 3.0 エタノール 2.0 香料 0.1 精製水 適量 ───────────────────────────────── 合 計 100.0
【0050】応用例1〜6に示した各化粧料とその各化
粧料に対応する比較化粧料とについて、性能評価を行っ
た。この場合、比較化粧料は、それらの各応用において
用いたオルガノポリシロキサンを側鎖として有する親水
性重縮合体に代えて、オルガノポリシロキサンを含まな
い親水性重縮合体(オルガノポリシロキサン以外のモノ
マーは同一組成)を配合した化粧料である。応用例1〜
6の本発明化粧料と比較化粧料の性能評価は、本発明化
粧料と対応する比較化粧料に対して、以下に示す基準で
官能評価法により行った。その結果を表2に示す。 (標価基準) ○:本発明の方がすぐれている △:本発明品と比較品とは同等 ×:比較品の方が優れている
【0051】
【表2】
【0052】応用例7 皮膜形成用ポリマーとして、前記親水性重合体I、V、
VIII、IX及び比較のための酢酸ビニルエマルジョン
及びポリジメチルシロキサンを水に分散させ、これを原
液として、噴射剤としてのジメチルエーテルとともに、
原液/噴射剤=60/40(体積比)で缶に充填してエ
アゾール製品とした。この場合、ポリマーの濃度は、原
液及び噴射剤の合計体積100ml当たり2gになるよ
うに調整した。このエアゾール缶を用い、下記に示した
試験布の表面に、エアゾール缶内の原液を4秒間均一に
スプレー塗布した後、温度25℃、相対湿度60%に調
節された恒温恒湿室に6時間入れて乾燥した後、その剛
軟性、アイロン滑り及び風合について、以下の評価基準
により官能で評価した。その結果を表2に示す。
【0053】(剛軟性) 1点:スプレー糊並の硬さ 2点:ソフト糊並の硬さ 3点:やや硬い感じがする 4点:未処理布 5点:シリコーンオイル並の柔らかさ (アイロン滑り) ◎:非常に滑らか ○:滑らか △:若干滑らか ×:未処理 (風合い) ○:柔軟性で反発性あり △:若干柔軟性、反発性あり ×:未処理
【0054】絹ブロード(#60)を家庭用洗濯機を用
い、粉末洗剤(ハイトップ、ライオン社製)を加えた洗
浄水で洗浄した。この場合、粉末洗剤の添加量は、布1
kg当り25gとした。また、洗浄時間、すすぎ時間及
び脱水時間は標準とした。各試験布は、風乾後、20×
20cmに裁断して作製した。
【0055】
【表3】
【0056】応用例8 通常の家庭用洗濯機を用い、被膜形成用ポリマーとし
て、前記親水性重縮合体VII、VIII及び比較のための酢
酸ビニルエマルジョン及びポリジメチルシロキサンを、
ポリマー濃度が0.3g/1になるように30リットル
の水道水に添加後、良く溶解させ、応用例7に示した7
50gの試験布を投入し、3分間撹拌する。次いで脱水
機で30秒脱水した後、室温で乾燥し、下記評価基準に
より官能で評価した。その結果を表3に示す。
【0057】(剛軟性) 1点:糊並の硬さ 2点:ソフト糊並の硬さ 3点:やや硬い感じがする 4点:未処理布 (アイロン滑り) ◎:非常に滑らか ○:滑らか △:若干滑らか ×:未処理布 (風合い) ○:柔軟性で反発性あり △:若干柔軟性、反発性あり ×:未処理布
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明の親水性重縮合体は、オルガノポ
リシロキサン基を含有しながら水溶性を有することを特
徴とし、水、界面活性剤水溶液、アルコール及びアルコ
ール水溶液等に溶解する。従って、本発明の親水性重縮
合体は、皮膜形成剤として、各種化粧料への配合が容易
で、皮膜形成性、滑沢性(サラサラ感、すべり性)、潤
滑性、適度の撥水性を有するとともに、毛髪や皮膚、繊
維等の固体表面に対する付着性(吸着性)にすぐれ、し
かも、シャンプーや石けん等で容易に除去することがで
きる。
【0060】本発明による化粧料は、被膜形成剤とし
て、前記特別の親水性重縮合体を含有するために、被膜
形成性にすぐれるとともに、その化粧料の使用により形
成される重縮合体の被膜は水溶性及びエタノール溶解性
を示すので、被膜除去性にもすぐれ、シャンプーや石け
ん等で洗浄除去することができる。また、この重縮合体
被膜は、耐湿性、付着性、潤滑性等の性状にもすぐれて
いる。特に、本発明の化粧料を毛髪化粧料として用いた
場合、使用後の感触にすぐれるとともに、毛髪に対し
て、櫛どおり、整髪力、セット保持力、潤滑性等を付与
することのできる毛髪化粧料を得ることができる。本発
明の親水性重縮合体を含む整髪料は、毛髪に対し、滑ら
かさと耐水性(雨、湿気等によるヘアスタイルのくずれ
を防止する特性)を付与することができる。本発明の親
水性重縮合体は、すぐれた増粘性を有するため、各種ク
リーム、ゲル等の形態の化粧料に配合することができ
る。また、本発明の化粧料は、その被膜形成剤として用
いる親水性重縮合体が水溶性及びエタノール溶解性を有
することから、水性基剤、エタノール基剤、水/エタノ
ール基剤等の各種の基剤の化粧料に配合することができ
る。本発明の化粧料は、シャンプー、リンス、ヘアスプ
レー、セットフォーム、セットローション、ジェル、マ
ニュキュア、マスカラ、クリーム、アイライナー等とし
て、水溶液、水性アルコール溶液、乳濁液、クリーム、
ゲル等の剤形で適用することができる。
【0061】本発明の繊維処理剤は、各種繊維及び繊維
製品に対して適用することができ、それらの表面に対
し、付着性にすぐれかつ皮膜除去性にすぐれた重縮合体
皮膜を形成させる。しかも、本発明の繊維処理剤で処理
された繊維及び繊維製品は高品質のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/11 C08L 83/10 D06M 15/643 15/647

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖にエステル結合及び/又はアミド結
    合を有する重量平均分子量が3×103〜3×106の範
    囲にある重縮合体であって、側鎖としてオルガノポリシ
    ロキサン基と親水基の両方を含有し、全体として水溶性
    を有することを特徴とする親水性重縮合体。
  2. 【請求項2】 (A)分子中に水酸基及び/又はアミノ
    基を合計2個含有し、かつオルガノポリシロキサン基を
    1個含有する親油性化合物と、(B)分子中に水酸基及
    び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつ親水基を1個
    以上含有する親水性化合物と、(C)2価カルボン酸又
    はその反応性誘導体とからなる単量体混合物の重縮合反
    応物からなり、重量平均分子量が3×103〜3×106
    の範囲にあり、全体として水溶性を有することを特徴と
    する親水性重縮合体。
  3. 【請求項3】 (A)分子中に水酸基及び/又はアミノ
    基を合計2個含有し、かつオルガノポリシロキサン基を
    1個含有する親油性化合物と、(B)分子中に水酸基及
    び/又はアミノ基を合計2個含有し、かつ親水基を1個
    以上含有する親水性化合物と、(C)2価カルボン酸又
    はその反応性誘導体とからなる単量体の混合物を重縮合
    反応させることを特徴とする重量平均分子量が3×10
    3〜3×106の範囲にあり、全体として水溶性を有する
    重縮合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 皮膜形成剤を配合した化粧料において、
    該皮膜形成剤が、請求項1又は2の重縮合体であること
    を特徴とする化粧料。
  5. 【請求項5】 皮膜形成剤を配合した繊維処理剤におい
    て、該皮膜形成剤が、請求項1又は2の重縮合体である
    ことを特徴とする繊維処理剤。
JP35121293A 1993-12-30 1993-12-30 オルガノポリシロキサンを含有する親水性重縮合体及びこれを含有する化粧料及び繊維処理剤 Pending JPH07196438A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002308738A (ja) * 2001-04-05 2002-10-23 Kao Corp 毛髪化粧料

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JP2002308738A (ja) * 2001-04-05 2002-10-23 Kao Corp 毛髪化粧料

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