JPH07190798A - プロセスデータ処理装置 - Google Patents

プロセスデータ処理装置

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JPH07190798A
JPH07190798A JP5331957A JP33195793A JPH07190798A JP H07190798 A JPH07190798 A JP H07190798A JP 5331957 A JP5331957 A JP 5331957A JP 33195793 A JP33195793 A JP 33195793A JP H07190798 A JPH07190798 A JP H07190798A
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JP
Japan
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tendency
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creating
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Application number
JP5331957A
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English (en)
Inventor
Chie Sato
千恵 佐藤
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセスの状態データを自動的に作成するこ
とにより、オペレータの個人差による状態の認識の相違
をなくすと共に、オペレータの負担を軽減させるプロセ
スデータ処理装置ことを目的にする。 【構成】 本装置は、プロセスデータに基づいてプロセ
スの状態データを作成するプロセスデータ処理装置にで
あって、プロセスデータに基づいて局所的傾向データを
作成する局所的傾向作成手段と、プロセスデータに基づ
いて大局的傾向データを作成する大局的傾向作成手段
と、大局的傾向データと局所的傾向データとによりプロ
セスの状態データを作成する状態作成手段と、状態デー
タを表示する表示手段と、を有することを特徴とする装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラント監視装
置などに用いるプロセスデータ処理装置に関し、局所的
傾向データを作成すると共に、大局的傾向データを作成
し、局所的傾向データと大局的傾向データとによりプロ
セスの状態データを作成するプロセスデータ処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプラント監視システムでは、プラ
ントからのプロセスデータと、予め定めた値と比較し、
異常の領域ならばアラームを出力して、オペレータに異
常を通知していた。アラームを出力するための要素とし
ては、例えば、プロセスデータの上下限値,変化率,偏
差などである。また、このアラームは異常を診断するシ
ステムなどを起動するトリガとして動作する場合もあ
る。しかし、アラームが発生してから、オペレータが異
常を回避する操作をプラントに対して行ったのでは、異
常を回避できない場合がある。そのため、プラントの異
常となる前兆を捕らえて、事前に異常事態や事故の回避
のための対策を講ずることが必要になる。プラントが異
常となる前兆を捉えるためには、プラントを監視する計
器等から得られる計測値をトレンドグラフとして表示す
る。そして、オペレータは、トレンドグラフからプラン
トの状態を把握し、プラントが異常になる前に回避操作
を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような場合、トレ
ンドグラフの監視によりプラントが異常の前兆現象かど
うかの状態判断は、オペレータの個人差により分かれる
ものである。つまり、トレンドグラフが同じでも、オペ
レータの熟練度,注意力,体調などによりプラントの状
態判断が異なってくる。従って、前兆現象の見落としや
誤判断をしてしまう。また、近年、プラントは大規模に
なり、それに伴い監視点数が増大し、オペレータの負担
が増えている。
【0004】本発明の目的は、プロセスの状態データを
自動的に作成することにより、オペレータの個人差によ
る状態の認識の相違をなくすと共に、オペレータの負担
を軽減させるプロセスデータ処理装置を実現することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロセスデー
タに基づいてプロセスの状態データを作成するプロセス
データ処理装置であって、前記プロセスデータに基づい
て局所的傾向データを作成する局所的傾向作成手段と、
前記プロセスデータに基づいて大局的傾向データを作成
する大局的傾向作成手段と、前記大局的傾向データと前
記局所的傾向データとによりプロセスの状態データを作
成する状態作成手段と、前記状態データを表示する表示
手段と、を有することを特徴とするものである。また、
プロセスデータに基づいて傾向データを作成するプロセ
スデータ処理装置であって、前記プロセスデータの1次
微分値と2次微分値を求める微分手段と、前記1次微分
値と2次微分値とに基づいて傾向データを作成する傾向
作成手段と、を有することを特徴とするものである。さ
らに、プロセスデータに基づいて傾向データを作成する
プロセスデータ処理装置であって、前記プロセスデータ
の1次微分値と2次微分値とを求める微分手段と、前記
2次微分値により変曲点を求め、この変曲点間の時間が
所望の時間になるまで統合を行い、統合した区間につい
て前記1次微分値により傾向データを作成する傾向作成
手段と、を有することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような本発明では、局所的傾向作成手段
が、プロセスデータに基づいて、局所的傾向データを作
成し、大局的傾向作成手段が、プロセスデータに基づい
て、大局的傾向データを作成する。そして、状態作成手
段が、局所的傾向データと大局的傾向データとにより、
状態データを作成する。この状態データを表示手段が表
示する。また、微分手段が、プロセスデータの1次微分
値と2次微分値とを求める。そして、傾向作成手段が1
微分値と2次微分値とに基づいて傾向データを作成す
る。さらに、微分手段が、プロセスデータの1次微分値
と2次微分値とを求める。そして、傾向作成手段が、2
次微分値により変曲点を求め、この変曲点間の時間が所
望の時間になるまで統合を行い、1次微分値により傾向
データを作成する。
【0007】
【実施例】以下図面を用いて本発明を説明する。図1は
本発明の一実施例を示した構成図である。図において、
1はプラント、2は収集手段で、プラント1の計測デー
タであるプロセスデータを収集する。3は前処理手段
で、収集手段2よりプロセスデータを受け取り、プロセ
スデータの高周波成分を除去する。4は局所的傾向作成
手段で、前処理手段3により処理されたプロセスデータ
に基づいて局所的傾向データを作成する。5は大局的傾
向作成手段で、前処理手段3により処理されたプロセス
データに基づいて大局的傾向データを作成する。6は状
態作成手段で、大局的傾向データと局所的傾向データと
によりプラント1のプロセスの状態データを作成する。
7は表示部で、状態作成手段6で作成された状態データ
を表示する。
【0008】局所的傾向作成手段4において、41は第
1のフィルタ手段で、プロセスデータに基づいて、1次
微分値を求める。42は第2のフィルタ手段で、プロセ
スデータに基づいて、2次微分値を求める。43は傾向
作成手段であるプリミティブ作成手段で、第1のフィル
タ手段41と第2のフィルタ手段42との微分値に基づ
いて傾向データであるプリミティブを作成する。ここで
は、プリミティブに特徴点の時間データを付加してプリ
ミティブとする。ここで、微分手段は、第1のフィルタ
手段41と第2のフィルタ手段42である。
【0009】大局的傾向作成手段5において、51はエ
ピソード作成手段で、変曲点間のデータとして、2つの
プリミティブのデータをまとめてエピソードとする。5
2は統合手段で、エピソードと第1のフィルタ手段41
により求めた1次微分値と前処理手段3により処理され
たプロセスデータとに基づいて、統合したプロセスデー
タと大局的傾向データとを作成する。
【0010】状態作成手段6の具体的構成図を図2に示
す。図において、61は時系列データ解釈手段で、統合
手段52の統合過程の大局的傾向データを受け取り、振
動などの特徴波形データを作成する。62は時系列デー
タ解釈手段で、特徴波形データとプリミティブと大局的
傾向データとに基づいて、状態データを作成する。時系
列データ解釈手段62において、621は第1の解釈手
段で、プリミティブあるいは大局的傾向データに基づい
て、それぞれプラント1の状態データを作成する。62
2は第2の解釈手段で、プリミティブと大局的傾向デー
タと特徴波形データとに基づいて、プラントの状態デー
タを作成する。
【0011】このような装置の動作を以下で説明する。
収集手段2はプラント1からプロセスデータを収集す
る。そして、前処理手段3がプロセスデータから高周波
成分を除去する。高周波成分が除去されたプロセスデー
タにより、局所的傾向作成手段4が局所的傾向データを
作成する。また、大局的傾向作成手段5は高周波成分を
除去されたプロセスデータに基づいて大局的傾向データ
を作成する。この局所的傾向データと大局的傾向データ
とにより、状態作成手段6は状態データを作成する。そ
して、表示部7により、状態データを表示してオペレー
タにプラント1の状態を通知する。
【0012】以下に装置の細部の動作について説明す
る。 前処理手段3 図3は前処理手段3の動作を説明する図である。(a)
はプラント1からのプロセスデータ、(b)はプラント
1のプロセスデータの高周波成分を除去したデータであ
る。ここで、横軸は時間で、縦軸はプロセスデータであ
る流量値である。収集手段2により得られるプロセスデ
ータ(図3の(a))にローパスフィルタを施すことに
より、高周波を除去したプロセスデータ(図3の
(b))を得る。ここで、ローパスフィルタは、例え
ば、次の数1で表される単純な非巡回型のものである。
【数1】 つまり、ある時点nのプロセスデータx(n)の前後w1
間のデータを足して平均にすることにより、高周波成分
を除去したプロセスデータY1(n)を求める。なお、ロ
ーパスフィルタとして、単純な非巡回型のものを用いた
が、バターワース多項式やチェビシェフ多項式を用いた
巡回型のローパスフィルタなどを用いてもよい。
【0013】局所的傾向作成手段4 前処理手段3で高周波成分を除去されたプロセスデータ
を第1のフィルタ手段41により1次微分を行う。第1
のフィルタ手段41は例えば次の式で表される。 Y2(n)=A2(x(n+w2)−x(n)) つまり、ある時点nのプロセスデータx(n)と、n時点
からw2後のプロセスデータx(n+w2)との差を取り、
2(定数)倍して、1次微分値であるY2(n)を求め
る。
【0014】また、前処理手段3で高周波成分が除去さ
れたプロセスデータを第2のフィルタ手段42により2
次微分を行う。第2のフィルタ手段42は例えば次の式
で表される。 Y3(n)=A3((x(n+w3)−x(n))−(x(n)−x(n
−w3))) つまり、ある時点nのプロセスデータx(n)と、n時点
からw3前後のプロセスデータx(n+w3)あるいはx
(n−w3)との差を取る。そして、この差の結果の差を
取って、A3(定数)倍して、2次微分値であるY3(n)
を求める。
【0015】そして、プリミティブ作成手段43は、第
1のフィルタ手段41と第2のフィルタ手段42とで求
めた微分値からプリミティブを作成する。下記にプリミ
ティブ作成の動作を具体的に説明する。図4は微分値と
傾向データの関係を示した図である。1次微分値と2次
微分値とにより特徴点を抽出する。ここで、特徴点は、
1次微分値と2次微分値の少なくとも一方が”0”のと
きである。また、1次微分値,2次微分値の少なくとも
一方が”0”のとき、次のプロセスデータの1次微分
値,2次微分値の少なくとも一方が”0”と続くとき
は、最初の特徴点と最後の特徴点だけを特徴点とし、そ
の他の特徴点は特徴点としない。次に、1次微分値と2
次微分値とにより、特徴点間のプリミティブを作成す
る。このとき、特徴点の時間データも一体としてプリミ
ティブとする。また、プラント1の現在のプロセスデー
タを着目点、つまり、特徴点として、前の特徴点と着目
点とで、プリミティブを作成する。これが現在の傾向を
表す傾向データとなる。例えば、1次微分値が正で、2
次微分値が負のとき、図4よりプリミティブは”Im”
となる。
【0016】大局的傾向作成手段5 図5は大局的傾向作成手段5の動作を示したフローチャ
ートである。エピソード作成手段51は、変曲点間のプ
リミティブを1つのエピソードとする。つまり、プリミ
ティブは(Im,Dm)や(Ip,Dp)のようにセッ
トとされる。そして、統合手段52は変曲点間の最小時
間のエピソードの数Nを求める。数によって相違する動
作を行う。
【0017】まず、N=1のときの動作を説明する。図
6,図7は統合手段52の動作を説明する図である。図
において、○は特徴点を表す。図6において、最小エピ
ソードの変曲点をB点,C点とし、この前後の変曲点を
A点,D点とする。A点とD点を結んだ関数base(t)を
求める。次の条件を満たすとき、A点からD点までのプ
ロセスデータの統合動作を行う。 i)base(t)より統合を行うすべての特徴点が大きいと
き、あるいは、小さいとき、つまり、すべての特徴点が
base(t)に対して同じ側にある場合(図6)。 ii)上記の条件以外の場合、つまり、すべての特徴点が
base(t)に対して異なる側にある場合(図7)におい
て、min(c(i))>max(e(j))の条件を満たしているとき。
このような条件をつけるのは、特徴的波形を残すためで
ある。ここで、c(i)はbase(t)からの統合しようとす
るエピソードごとの最大値あるいは最小値までの距離
で、e(j)はbase(t)からのB点,C点までの距離であ
る。
【0018】次にN≠1のときの動作を説明する。図
8,図9はN≠1のときの統合手段52の動作を説明す
る図である。図において、○は特徴点を表す。以下の条
件により統合する区間を決定する。 i)最小エピソード間に2以上のエピソードがある場
合、それぞれ独立の区間、つまり、図6と同様な区間の
統合を行う。 ii)最小エピソード間に1つのエピソードがある場合、
挟まれるエピソードと最小エピソードとによる区間の統
合を行う(図8)。 iii)最小エピソードが連続して存在する場合、つまり、
最小エピソードに挟まれるエピソードがない場合、最小
エピソードに接する2つのエピソードの内、小さい方の
エピソードと最小エピソードとによる区間で統合を行
う。例えば、図9において、連続する2つの最小エピソ
ードと接する2つのエピソード(時間t(1),t(2):
t(1)>t(2))の内、時間t(2)のエピソードとの区
間で統合を行う。N=1のときと同様に、統合区間の最
初と最後の変曲点をA'点,D'点とする。A'点とD'点
とを結んだ関数base(t)を求める。次の条件を満たすと
き、A'点からD'点までのプロセスデータの統合動作を
行う。 i)base(t)より統合を行うすべての特徴点が大きいと
き、あるいは、小さいとき、つまり、すべての特徴点が
base(t)に対して同じ側にある場合。 ii)上記の条件以外の場合、つまり、すべての特徴点が
base(t)に対して異なる側にある場合において、min(c
(i))>max(e(j))の条件を満たしているとき。ここで、
c(i)はbase(t)からのエピソードごとの最大値あるい
は最小値までの距離で、e(i)はbase(t)からの変曲点
までの距離である。
【0019】上記の条件を満たせば以下のようにプロセ
スデータの統合動作を行う。まず、N=1のときの動作
を図6を用いて説明する。base(t)をsだけ平行移動
し、A点の接線(傾きはx(a)の1次微分値x'(a))と
D点の接線(傾きはx(d)の1次微分値x'(d))とを合
わせた関数をプロセスデータとする。この関数を新たな
プロセスデータy(t)とする。ここで、プロセスデータ
をx(t),A点,D点の時間をそれぞれa,dとする
と、base(t)の移動距離sは以下のように表される。
【数2】 次に傾向データの作成動作を説明する。まず、2次微分
値の正負を以下のようして求める。 x'(d)>x'(a)のとき,”正” x'(d)=x'(a)のとき,”0” x'(d)<x'(a)のとき,”負” 以上のように対応づけて、プリミティブ手段と同様に、
図4の微分値と傾向データの関係を示した図により1次
微分値と2次微分値とに基づいて傾向データを作成す
る。つまり、図6の統合したプロセスデータy(t)の傾
向データは、プロセスデータx(t)の傾向データである
プリミティブ(Im,Dm,Dp,Ip,Im,Dm)
から(Im,Dm)となる。
【0020】N≠1のときの動作も同様にA点,D点の
代わりにA'点,D'点を用いて、移動距離sとA'点の
接線とD'点の接線とを求める。そして、base(t)をsだ
け平行移動し、A'点の接線とD'点の接線とを合わせた
関数をプロセスデータとする。この関数を新たなプロセ
スデータy(t)とする。そして、A'点,D'点の1次微
分値に基づいて、2次微分値を求め、上記と同様に傾向
データを作成する。以上の統合手段52の動作はエピソ
ードeiの時間interval(ei)が定数Int0より大きく
なるまで動作を繰り返す。つまり、統合したプロセスデ
ータy(t)のエピソードの最小時間が予め決められた時
間より大きくなるまで統合動作を繰り返し行う。最後
に、図10に実際の統合の処理過程を示す。図におい
て、横軸が時間で縦軸が例えばプロセスデータである流
量値である。そして、細線は前処理手段3により処理さ
れたプロセスデータと前回の統合のプロセスデータであ
る。太線が新しい統合により新たに作成されたプロセス
データである。○は極値を表し、×は変曲点を表す。
(イ),(ロ),(ハ),(ニ)と続くに従って、プロ
セスデータx(t)は統合され、特徴的な波形を残して大
局的プロセスデータとなる。
【0021】状態作成手段6 時系列データ解釈手段61は、統合手段52の統合過程
中の傾向データを受け取り、傾向データが特徴波形デー
タの条件を満たせば特徴波形データとする。つまり、例
えば傾向データが”Ip,Im,Dm,Dp,Ip,I
m,Dm,Dp,Ip,Im,Dm,Dp,・・・”と
すると、”Ip,Im,Dm,Dp”が3回繰り返し表
れているので特徴波形データを”振動”とする。また、
このように特徴波形データを抽出するだけでなく、パタ
ーンマッチングや類似度計算により求めてもよい。
【0022】第1の解釈手段621は、傾向データを受
け取り、プラント1の状態データとする。具体的には、
図11に示すような対応関係を基に状態データを作成す
る。傾向データには、傾向データの特徴点における時
間、つまり、始点時間tsと終点時間teが包含されて
いるので、プロセスデータx(t)からそれぞれのプロセ
スデータls,leを抽出して、状態データの一部とす
る。ここで、図10においては、プリミティブにより、
状態データとした例を示したが、大局的傾向データにお
いても、同じように用いることができる。このとき、プ
ロセスデータが統合されたプロセスデータy(t)とな
る。また、このように長い文ではなく、プリミティブ
が、”Ip”のときは”急上昇”、”Dp”のときは”
下降収束”、”Iz”のときは”上昇”、”Sz”のと
きは”一定”、”Im”のときは”上昇収束”、”D
m”のときは”急下降”のように短いことばでもよい。
【0023】第2の解釈手段622は、プリミティブと
大局的傾向データと特徴波形データとによりプラント1
の状態データを作成する。この状態データは2種類あ
る。1つは、第2の解釈手段622が有しているプラン
ト1の運転過程データとプリミティブと大局的傾向デー
タと特徴波形データとにより、プラント1の状態を表現
する状態データを作成する。例えば、現在の局所的傾向
が”Im”で大局的傾向データも”Im”で特徴波形デ
ータが”振動”の場合で、ある運転過程データのと
き、”変動しながらも次第に上昇している。”という状
態データを作成する。この場合、ある運転過程データに
よりプリミティブのデータは無視されている。しかし、
他の運転過程データの場合、他の状態データが作成され
る場合がある。また、もう1つは、オペレータに対して
注意を促す状態データを作成する。例えば、現在の局所
的傾向が”Im”で大局的傾向データも”Dm,Ip,
Im”で特徴波形データが”振動”の場合で、ある運転
過程データのとき、”PV値に注意せよ。”という状態
データを作成する。もちろん、この場合も、他の運転過
程データの場合、他の状態データが作成される場合があ
る。 表示部7 表示部7は、状態作成手段6により作成された状態デー
タを表示する。また、図12に示すように、プロセスデ
ータと統合したプロセスデータと傾向データとを表示す
る。図において、横軸は時間で、縦軸はプロセスデータ
である流量値である。aは統合したプロセスデータ、b
は統合したプロセスデータの一部の実際のプロセスデー
タと前処理手段3により高周波成分を除去されたプロセ
スデータを表す。そして、a’は統合したプロセスデー
タに対応した大局的傾向データで、b’はプロセスデー
タに対応したプリミティブを表す。
【0024】以上のように、状態作成手段6が、プリミ
ティブと大局的傾向データとにより状態データを作成す
るので、オペレータの個人条件によらず、プラント1の
状態を表示できる。すなわち、オペレータはプロセスデ
ータよりプラント1の状態を判断しなくてよいので、オ
ペレータの負担を軽減することができる。そして、第1
のフィルタ手段41と第2のフィルタ手段42とにより
1次微分値と2次微分値とを求め、プリミティブ作成手
段43が1次微分値と2次微分値とに基づいてプリミテ
ィブを作成するので、迅速に局所的状態を作成すること
ができる。また、この局所的傾向データを基にインテリ
ジェントアラームに応用が展開される。さらに、第1の
フィルタ手段41と第2のフィルタ手段42とにより1
次微分値と2次微分値とを求め、大局的傾向作成手段5
が2次微分値により変曲点を求め、この変曲点間の時間
が所望の時間になるまで統合を行い、1次微分値により
大局的傾向データを作成することができる。上記と同様
に大局的傾向データを基にインテリジェントアラームに
応用が展開される。
【0025】なお、本発明はこれに限定されるものでは
なく、大局的傾向手段5は微分手段を有する構成でもよ
い。また、局所的傾向作成手段と大局的傾向作成手段と
を極値などの特徴点を結ぶベクトルにより傾向データを
作成する構成にし、状態作成手段がこれらの傾向データ
から状態データを作成する構成にしてもよい。そして、
プリミティブ作成手段43と統合手段52と状態作成手
段6とは、データベースを有する構成にしてもよい。つ
まり、プリミティブ作成手段43は、微分値と傾向デー
タとの関係をデータベースに格納する。統合手段52
は、統合区間や統合条件や微分値と傾向データとの関係
などをデータベースに格納する。そして、状態作成手段
6は、傾向データと特徴波形データとの関係や運転過程
傾向データと状態データとの関係などをデータベースに
格納する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。請求項1によれば、状態作成手段が、局所的傾向デ
ータと大局的傾向データとにより状態データを作成する
ので、オペレータの個人条件によらず、プラントの状態
を表示できる。すなわち、オペレータはプロセスデータ
よりプラントの状態を判断しなくてよいので、オペレー
タの負担を軽減することができる。請求項2によれば、
微分手段により1次微分値と2次微分値とを求め、傾向
作成手段が傾向データを作成するので、迅速に傾向デー
タを作成することができる。請求項3によれば、微分手
段により1次微分値と2次微分値とを求める。そして、
傾向作成手段が2次微分値により変曲点を求め、この変
曲点間の時間が所望の時間になるまで統合を行い、1次
微分値により傾向データを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1の装置の状態作成手段6の具体的構成図で
ある。
【図3】前処理手段3の動作を説明する図である。
【図4】微分値と傾向データの関係を示した図である。
【図5】大局的傾向作成手段5の動作を示したフローチ
ャートである。
【図6】統合手段52の動作を説明する図である。
【図7】統合手段52の動作を説明する図である。
【図8】N≠1のときの統合手段52の動作を説明する
図である。
【図9】N≠1のときの統合手段52の動作を説明する
図である。
【図10】統合手段52の統合過程を表す図である。
【図11】傾向データと状態データとの関係を示した図
である。
【図12】表示部7の表示例を示した図である。
【符号の説明】
4 局所的傾向作成手段 5 大局的傾向作成手段 6 状態作成手段 41 第1のフィルタ手段 42 第2のフィルタ手段 43 プリミティブ作成手段
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロセスデー
タに基づいてプロセスの状態データを作成するプロセス
データ処理装置であって、前記プロセスデータに基づい
て局所的傾向データを作成する局所的傾向作成手段と、
前記プロセスデータに基づいて大局的傾向データを作成
する大局的傾向作成手段と、前記大局的傾向データと前
記局所的傾向データとによりプロセスの状態データを作
成する状態作成手段と、を有することを特徴とするもの
である。また、プロセスデータに基づいて傾向データを
作成するプロセスデータ処理装置であって、前記プロセ
スデータの1次微分値と2次微分値を求める微分手段
と、前記1次微分値と2次微分値とに基づいて傾向デー
タを作成する傾向作成手段と、を有することを特徴とす
るものである。さらに、プロセスデータに基づいて傾向
データを作成するプロセスデータ処理装置であって、前
記プロセスデータの1次微分値と2次微分値とを求める
微分手段と、前記2次微分値により変曲点を求め、この
変曲点間の時間が所望の時間になるまで統合を行い、統
合した区間について前記1次微分値により傾向データを
作成する傾向作成手段と、を有することを特徴とするも
のである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】このような本発明では、局所的傾向作成手段
が、プロセスデータに基づいて、局所的傾向データを作
成し、大局的傾向作成手段が、プロセスデータに基づい
て、大局的傾向データを作成する。そして、状態作成手
段が、局所的傾向データと大局的傾向データとにより、
状態データを作成する。また、微分手段が、プロセスデ
ータの1次微分値と2次微分値とを求める。そして、傾
向作成手段が1微分値と2次微分値とに基づいて傾向デ
ータを作成する。さらに、微分手段が、プロセスデータ
の1次微分値と2次微分値とを求める。そして、傾向作
成手段が、2次微分値により変曲点を求め、この変曲点
間の時間が所望の時間になるまで統合を行い、1次微分
値により傾向データを作成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。請求項1によれば、状態作成手段が、局所的傾向デ
ータと大局的傾向データとにより状態データを作成する
ので、オペレータの個人条件によらず、プラントの状態
作成できる。すなわち、オペレータはプロセスデータ
によりプラントの状態を判断しなくてよいので、オペレ
ータの負担を軽減することができる。請求項2によれ
ば、微分手段により1次微分値と2次微分値とを求め、
傾向作成手段が傾向データを作成するので、迅速に傾向
データを作成することができる。請求項3によれば、微
分手段により1次微分値と2次微分値とを求める。そし
て、傾向作成手段が2次微分値により変曲点を求め、こ
の変曲点間の時間が所望の時間になるまで統合を行い、
1次微分値により傾向データを作成することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスデータに基づいてプロセスの状
    態データを作成するプロセスデータ処理装置であって、 前記プロセスデータに基づいて局所的傾向データを作成
    する局所的傾向作成手段と、 前記プロセスデータに基づいて大局的傾向データを作成
    する大局的傾向作成手段と、 前記大局的傾向データと前記局所的傾向データとにより
    プロセスの状態データを作成する状態作成手段と、 前記状態データを表示する表示手段と、を有することを
    特徴とするプロセスデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 プロセスデータに基づいて傾向データを
    作成するプロセスデータ処理装置であって、 前記プロセスデータの1次微分値と2次微分値を求める
    微分手段と、 前記1次微分値と2次微分値とに基づいて傾向データを
    作成する傾向作成手段と、を有することを特徴とするプ
    ロセスデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 プロセスデータに基づいて傾向データを
    作成するプロセスデータ処理装置であって、 前記プロセスデータの1次微分値と2次微分値とを求め
    る微分手段と、 前記2次微分値により変曲点を求め、この変曲点間の時
    間が所望の時間になるまで統合を行い、統合した区間に
    ついて前記1次微分値により傾向データを作成する傾向
    作成手段と、を有することを特徴とするプロセスデータ
    処理装置。
JP5331957A 1993-12-27 1993-12-27 プロセスデータ処理装置 Pending JPH07190798A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019103056A1 (ja) * 2017-11-21 2019-05-31 株式会社テクロック・スマートソリューションズ 測定ソリューションサービス提供システム

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