JPH07190665A - オイルクーラ - Google Patents
オイルクーラInfo
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- JPH07190665A JPH07190665A JP35278593A JP35278593A JPH07190665A JP H07190665 A JPH07190665 A JP H07190665A JP 35278593 A JP35278593 A JP 35278593A JP 35278593 A JP35278593 A JP 35278593A JP H07190665 A JPH07190665 A JP H07190665A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円形皿状プレートを積層して構成したオイル
クーラであって、その表面に多数の突条を波状に形成し
たものにおいて、プレート各部に均一に流体が流通する
こと。 【構成】 プレート１ａ，１ｂに、中心部から放射方向
に多数の同一高さの突条４を波状に並列させ、且つ夫々
の突条４が周方向に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻
き形の一部を形成する。そして、積層方向に隣接するプ
レート１ａ，１ｂは互いにその渦巻き形の巻き方向が異
なり、且つ互いに夫々の突条４がほぼ直交してその交差
部が互いに接触するように構成する。
クーラであって、その表面に多数の突条を波状に形成し
たものにおいて、プレート各部に均一に流体が流通する
こと。 【構成】 プレート１ａ，１ｂに、中心部から放射方向
に多数の同一高さの突条４を波状に並列させ、且つ夫々
の突条４が周方向に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻
き形の一部を形成する。そして、積層方向に隣接するプ
レート１ａ，１ｂは互いにその渦巻き形の巻き方向が異
なり、且つ互いに夫々の突条４がほぼ直交してその交差
部が互いに接触するように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、円形皿状の金属製プレ
ートの積層体からなるオイルクーラであって、プレート
の一枚おきにオイルと冷却水とが流通するものに関し、
特にその流通路に均一にオイル及び冷却水が流通するよ
うに構成したものに関する。
ートの積層体からなるオイルクーラであって、プレート
の一枚おきにオイルと冷却水とが流通するものに関し、
特にその流通路に均一にオイル及び冷却水が流通するよ
うに構成したものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のオイルクーラは、中心に孔
を有するほぼ円形の皿状プレートを互いに逆向きに重ね
合わせて、各プレートの周縁に形成されたろう付け用小
フランジ部で接合し、エレメントを構成する。そしてそ
のエレメントを積層し、内部に偏平なオイル流通路と冷
却水流通路とを形成したものである。このようなオイル
クーラにおいて、内部の流体の攪拌を行うためにプレー
ト表面に夫々波形を形成し、その波の稜線が隣接するプ
レート間において互いに交差するように配置したものが
提案されていた。
を有するほぼ円形の皿状プレートを互いに逆向きに重ね
合わせて、各プレートの周縁に形成されたろう付け用小
フランジ部で接合し、エレメントを構成する。そしてそ
のエレメントを積層し、内部に偏平なオイル流通路と冷
却水流通路とを形成したものである。このようなオイル
クーラにおいて、内部の流体の攪拌を行うためにプレー
ト表面に夫々波形を形成し、その波の稜線が隣接するプ
レート間において互いに交差するように配置したものが
提案されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来オイル及び冷却水
の攪拌のためにプレート表面に形成された波形は、その
稜線が直線状に形成され、それに沿って流通する流体
は、任意の交差部で一方のプレートから他方のプレート
の波の谷部に移動して流通するが、プレートの各部で必
ずしも均一に且つ円滑に流通しない虞があった。
の攪拌のためにプレート表面に形成された波形は、その
稜線が直線状に形成され、それに沿って流通する流体
は、任意の交差部で一方のプレートから他方のプレート
の波の谷部に移動して流通するが、プレートの各部で必
ずしも均一に且つ円滑に流通しない虞があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、各プレ
ートの表面に均一に且つ円滑に冷却水及びオイルを流通
させると共に、それらを充分に攪拌して熱交換を促進さ
せるものを提供することを目的とし、その目的達成のた
めに次の構成をとる。本発明のオイルクーラは、夫々円
形の多数の皿状のプレート１ａ，１ｂを積層し、その周
縁部２で液密に接合して内部に断面が偏平で平面がほぼ
環状のオイル流路３が形成されたものにおいて、夫々の
前記プレート１ａ，１ｂは、中心部から放射方向に多数
の同一高さの突条４が並列され波形をなし、且つ夫々の
波形が周方向に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻き形
の一部を構成し、前記積層方向に隣接する前記プレート
１ａ，１ｂは互いに前記渦巻き形の巻き方向が異なり、
且つ互いに夫々の前記波形がほぼ直交してその交差部が
互いに接触するように構成された、ことを特徴とするも
のである。
ートの表面に均一に且つ円滑に冷却水及びオイルを流通
させると共に、それらを充分に攪拌して熱交換を促進さ
せるものを提供することを目的とし、その目的達成のた
めに次の構成をとる。本発明のオイルクーラは、夫々円
形の多数の皿状のプレート１ａ，１ｂを積層し、その周
縁部２で液密に接合して内部に断面が偏平で平面がほぼ
環状のオイル流路３が形成されたものにおいて、夫々の
前記プレート１ａ，１ｂは、中心部から放射方向に多数
の同一高さの突条４が並列され波形をなし、且つ夫々の
波形が周方向に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻き形
の一部を構成し、前記積層方向に隣接する前記プレート
１ａ，１ｂは互いに前記渦巻き形の巻き方向が異なり、
且つ互いに夫々の前記波形がほぼ直交してその交差部が
互いに接触するように構成された、ことを特徴とするも
のである。
【０００５】さらに本発明の好ましい実施態様は、上記
構成に加えて、夫々の前記プレートにオイル出口となる
中心孔５とそれから離間して配置されたオイル連通孔６
が形成され、Ｃ字状部７と逆Ｌ字状部８とで５の字状を
形成するスペーサ９がオイル流路３に内装されて、前記
中心孔５が前記Ｃ字状部７に、前記連通孔６が逆Ｌ字状
部８に、夫々囲まれて隔離されることにより、前記連通
孔６から中心孔５にほぼ環状のオイル流路が形成され、
前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８を挟み、一対の冷却
水出入口10，10が形成され、夫々の前記プレート１ａ，
１ｂの一枚おきに偏平な前記オイル流路３と冷却水流路
11とが、そのプレート平面における流通方向が互いに逆
向きになるように形成されたものである。
構成に加えて、夫々の前記プレートにオイル出口となる
中心孔５とそれから離間して配置されたオイル連通孔６
が形成され、Ｃ字状部７と逆Ｌ字状部８とで５の字状を
形成するスペーサ９がオイル流路３に内装されて、前記
中心孔５が前記Ｃ字状部７に、前記連通孔６が逆Ｌ字状
部８に、夫々囲まれて隔離されることにより、前記連通
孔６から中心孔５にほぼ環状のオイル流路が形成され、
前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８を挟み、一対の冷却
水出入口10，10が形成され、夫々の前記プレート１ａ，
１ｂの一枚おきに偏平な前記オイル流路３と冷却水流路
11とが、そのプレート平面における流通方向が互いに逆
向きになるように形成されたものである。
【０００６】また本発明の他の実施態様は、上記実施態
様においてさらに、前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８
の縁部とそのプレートの周縁部２との間に形成される隙
間が閉塞されるように、その部分にリブ12が形成された
ものである。また上記構成に加えて前記スペーサ９の前
記Ｃ字状部７の外周に小Δ部13が一体的に突設され、そ
の小Δ部13が前記プレートの隣接する前記突条４の先端
縁間に形成されたΔ部に嵌入するようにしたものであ
る。
様においてさらに、前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８
の縁部とそのプレートの周縁部２との間に形成される隙
間が閉塞されるように、その部分にリブ12が形成された
ものである。また上記構成に加えて前記スペーサ９の前
記Ｃ字状部７の外周に小Δ部13が一体的に突設され、そ
の小Δ部13が前記プレートの隣接する前記突条４の先端
縁間に形成されたΔ部に嵌入するようにしたものであ
る。
【０００７】
【作用】図１において、連通孔６から各プレート間に流
通するオイル27は、夫々の第一のプレート１ａの並列し
た複数の突条４に沿って夫々流通すると共に、それに接
触する第二のプレート１ｂの多数の突条４に沿って第一
のプレート１ａの突条と直交する方向に多数に分流し、
その結果、図３の如く各線が網目状の流通路を形成し、
それらの流通路をオイルが均一に且つジグザク状にプレ
ート全面に渡って流通する。
通するオイル27は、夫々の第一のプレート１ａの並列し
た複数の突条４に沿って夫々流通すると共に、それに接
触する第二のプレート１ｂの多数の突条４に沿って第一
のプレート１ａの突条と直交する方向に多数に分流し、
その結果、図３の如く各線が網目状の流通路を形成し、
それらの流通路をオイルが均一に且つジグザク状にプレ
ート全面に渡って流通する。
【０００８】
【実施例】図１は本オイルクーラの図５におけるＨ−Ｈ
矢視断面図であってオイル側流通路を示し、図２は同Ｉ
−Ｉ断面図であって冷却水側流通路を示す。又、図３は
夫々のプレート１ａ，１ｂに形成された多数の突条４の
交差状態を表現した説明図である。又、図４は本オイル
クーラを構成するエレメントのプレート１ａ，１ｂの組
立説明図、図５は本オイルクーラの縦断面図であって図
１におけるＡ−Ａ矢視方向から見たもの、図６は同図１
のＥ−Ｅ矢視縦断面図、図７は同オイルクーラの平面
図、図８は同正面図である。本オイルクーラは、図４及
び図５に示す如く多数のプレート１ａ，１ｂを積層する
と共に、そのオイルクーラの流路側にのみスペーサ９を
内装し、各プレートの一枚おきにオイル流路３と冷却水
流路11とが交互に形成されたものである。プレート１
ａ，１ｂは、夫々周縁部２が先端に向かって末広がりの
縁部となるように全周に渡って立ち下げられており、中
心に円形の中心孔５が形成されると共に、それに僅かに
離間して連通孔６が夫々の平面に設けられている。
矢視断面図であってオイル側流通路を示し、図２は同Ｉ
−Ｉ断面図であって冷却水側流通路を示す。又、図３は
夫々のプレート１ａ，１ｂに形成された多数の突条４の
交差状態を表現した説明図である。又、図４は本オイル
クーラを構成するエレメントのプレート１ａ，１ｂの組
立説明図、図５は本オイルクーラの縦断面図であって図
１におけるＡ−Ａ矢視方向から見たもの、図６は同図１
のＥ−Ｅ矢視縦断面図、図７は同オイルクーラの平面
図、図８は同正面図である。本オイルクーラは、図４及
び図５に示す如く多数のプレート１ａ，１ｂを積層する
と共に、そのオイルクーラの流路側にのみスペーサ９を
内装し、各プレートの一枚おきにオイル流路３と冷却水
流路11とが交互に形成されたものである。プレート１
ａ，１ｂは、夫々周縁部２が先端に向かって末広がりの
縁部となるように全周に渡って立ち下げられており、中
心に円形の中心孔５が形成されると共に、それに僅かに
離間して連通孔６が夫々の平面に設けられている。
【０００９】そして、連通孔６及び中心孔５の周縁部を
除いて中心から放射方向に多数の同一高さの突条４が並
列して波形を構成し、且つ夫々の突条４の稜線が周方向
に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻き形の一部を構成
する。なお、積層方向に隣接するプレート１ａ，１ｂは
互いにその渦巻き形の巻き方向が異なり、且つ互いに夫
々の稜線がほぼ直交する。そして、その交差部が互いに
接触するように積層される。なお、多数の突条４による
波形の振幅はスペーサ９の厚みの半分の高さである。そ
して、第一のプレート１ａの中心孔５の孔縁部の下面側
高さは、波形の下面高さに一致する。また、連通孔６及
びその孔縁部近傍の高さも同様である。また、第二のプ
レート１ｂの中心孔５及び連通孔６の孔縁部及びその近
傍の高さは、突条４により形成された波形の上面高さと
一致する。また、連通孔６の両側に配置された冷却水出
入口10の孔縁部は、第一のプレート１ａにおいてスペー
サ９の高さの半分だけ上方に突出され、第二のプレート
１ｂではそれが下方にスペーサ９の半分の高さだけ突出
されている。
除いて中心から放射方向に多数の同一高さの突条４が並
列して波形を構成し、且つ夫々の突条４の稜線が周方向
に滑らかに湾曲して全体の平面が渦巻き形の一部を構成
する。なお、積層方向に隣接するプレート１ａ，１ｂは
互いにその渦巻き形の巻き方向が異なり、且つ互いに夫
々の稜線がほぼ直交する。そして、その交差部が互いに
接触するように積層される。なお、多数の突条４による
波形の振幅はスペーサ９の厚みの半分の高さである。そ
して、第一のプレート１ａの中心孔５の孔縁部の下面側
高さは、波形の下面高さに一致する。また、連通孔６及
びその孔縁部近傍の高さも同様である。また、第二のプ
レート１ｂの中心孔５及び連通孔６の孔縁部及びその近
傍の高さは、突条４により形成された波形の上面高さと
一致する。また、連通孔６の両側に配置された冷却水出
入口10の孔縁部は、第一のプレート１ａにおいてスペー
サ９の高さの半分だけ上方に突出され、第二のプレート
１ｂではそれが下方にスペーサ９の半分の高さだけ突出
されている。
【００１０】さらに周縁部２の外周であって、中心孔５
と連通孔６とを結ぶ直径線上には第一のプレート１ａに
おいてリブ12が上方にスペーサ９の高さの半分だけ突出
し、第二のプレート１ｂにおいて下方にリブ12がスペー
サ９の高さの半分だけ突出する。そして、図５および図
９の如く夫々のリブ12がプレート１ａ及びプレート１ｂ
で互いに接触する。次に、各プレート１ａ，１ｂの間に
介装されるスペーサ９は図４に示す如く、Ｃ字状部７と
Ｌ字状部８とにより全体として５字状に形成され、その
Ｃ字状部７の外周の複数箇所に放射方向に小Δ部13が一
体的に突設されている。この小Δ部13は、プレート１
ａ，１ｂの中心孔５近傍における夫々の互いに並列する
突条４の先端縁間に生じるΔ部に嵌入する。それによ
り、Ｃ字状部７外周に沿ってオイルがバイパスすること
防止するものである。
と連通孔６とを結ぶ直径線上には第一のプレート１ａに
おいてリブ12が上方にスペーサ９の高さの半分だけ突出
し、第二のプレート１ｂにおいて下方にリブ12がスペー
サ９の高さの半分だけ突出する。そして、図５および図
９の如く夫々のリブ12がプレート１ａ及びプレート１ｂ
で互いに接触する。次に、各プレート１ａ，１ｂの間に
介装されるスペーサ９は図４に示す如く、Ｃ字状部７と
Ｌ字状部８とにより全体として５字状に形成され、その
Ｃ字状部７の外周の複数箇所に放射方向に小Δ部13が一
体的に突設されている。この小Δ部13は、プレート１
ａ，１ｂの中心孔５近傍における夫々の互いに並列する
突条４の先端縁間に生じるΔ部に嵌入する。それによ
り、Ｃ字状部７外周に沿ってオイルがバイパスすること
防止するものである。
【００１１】また、各プレート１ａ，１ｂは夫々一枚置
きに交互に図５に示す如く、その周縁部が互いに重ね合
わされて接触すると共に、一枚置きにスペーサ９が介装
され、その内面側においては夫々の連通孔６は互いに離
間してオイルの入口を形成し、そのスペーサ９が介装さ
れない外面側では夫々の連通孔６の孔縁が互いに接触し
てオイル連通部を形成する。また、逆に冷却水出入口10
の孔縁部においては、図６の如く、スペーサ９が介装さ
れる面においては互いに接触し冷却水の連通孔を形成す
ると共に、スペーサ９が存在しない部分においては夫々
の冷却水出入口10は互いに離間し、内部に冷却水が流通
する出入り口が形成される。その結果、オイル27は図１
の如く連通孔６からスペーサ９の外周を全体として右回
りに流通し、スペーサ９の開口部26から中空ボルト14の
オイル孔16内に流入し下方に流下する。なお、オイル27
は図５においてベース24のオイル孔15から夫々の連通孔
６内に流通し、各プレートを介して中空ボルト14内を流
下してエンジンブロックに還流する。
きに交互に図５に示す如く、その周縁部が互いに重ね合
わされて接触すると共に、一枚置きにスペーサ９が介装
され、その内面側においては夫々の連通孔６は互いに離
間してオイルの入口を形成し、そのスペーサ９が介装さ
れない外面側では夫々の連通孔６の孔縁が互いに接触し
てオイル連通部を形成する。また、逆に冷却水出入口10
の孔縁部においては、図６の如く、スペーサ９が介装さ
れる面においては互いに接触し冷却水の連通孔を形成す
ると共に、スペーサ９が存在しない部分においては夫々
の冷却水出入口10は互いに離間し、内部に冷却水が流通
する出入り口が形成される。その結果、オイル27は図１
の如く連通孔６からスペーサ９の外周を全体として右回
りに流通し、スペーサ９の開口部26から中空ボルト14の
オイル孔16内に流入し下方に流下する。なお、オイル27
は図５においてベース24のオイル孔15から夫々の連通孔
６内に流通し、各プレートを介して中空ボルト14内を流
下してエンジンブロックに還流する。
【００１２】また、冷却水28は図２に示す如く図におい
て上側の冷却水出入口10から左回りに流通し、下側の冷
却水出入口10に流入する。そして、一方のパイプ29（図
６及び図７）より流入した冷却水が各プレートを介して
他方のパイプ29に流通するものである。そして、各プレ
ートを介してオイル27及び冷却水28が流通する間に、そ
のオイル27が冷却されるものである。このようにしてな
るプレート１ａ，１ｂの積層体の下端には、下蓋23が配
置され上端には上蓋22が配置されている。なお、上蓋22
の中心部と各プレートの積層体の中心部との間には、上
蓋用のスペーサ18が配置されている。また、下蓋23の下
面にはベース24が固定され、それらの接触部が互いにろ
う付け固定されている。なおベース24には、各プレート
のオイル孔16及び中心孔５に整合する位置にオイル孔及
び中心孔が夫々穿設されると共に、下面側周縁部に環状
溝が形成され、そこにＯリング19が嵌着される。そして
このベース24が図示しないエンジンブロックに着座し、
その図示しないオイル出口とオイル孔15とが連通すると
共に、エンジンブロックのオイル入口が中心孔に連通す
る。
て上側の冷却水出入口10から左回りに流通し、下側の冷
却水出入口10に流入する。そして、一方のパイプ29（図
６及び図７）より流入した冷却水が各プレートを介して
他方のパイプ29に流通するものである。そして、各プレ
ートを介してオイル27及び冷却水28が流通する間に、そ
のオイル27が冷却されるものである。このようにしてな
るプレート１ａ，１ｂの積層体の下端には、下蓋23が配
置され上端には上蓋22が配置されている。なお、上蓋22
の中心部と各プレートの積層体の中心部との間には、上
蓋用のスペーサ18が配置されている。また、下蓋23の下
面にはベース24が固定され、それらの接触部が互いにろ
う付け固定されている。なおベース24には、各プレート
のオイル孔16及び中心孔５に整合する位置にオイル孔及
び中心孔が夫々穿設されると共に、下面側周縁部に環状
溝が形成され、そこにＯリング19が嵌着される。そして
このベース24が図示しないエンジンブロックに着座し、
その図示しないオイル出口とオイル孔15とが連通すると
共に、エンジンブロックのオイル入口が中心孔に連通す
る。
【００１３】即ち、エンジンブロックにベース24が着座
し中空ボルト14が挿通され、それがエンジンブロックの
オイル孔に螺着されることにより、本オイルクーラが取
付けられる。なお、本オイルクーラの下端外周には図８
に示す回り止め片31が突設され、これが図示ないエンジ
ンブロック上面の係止部に係合する。また上蓋22の上端
には、図７及び図８に示す如く一対のパイプ29が突設さ
れ、それが夫々のプレートの冷却水出入口10に連通す
る。
し中空ボルト14が挿通され、それがエンジンブロックの
オイル孔に螺着されることにより、本オイルクーラが取
付けられる。なお、本オイルクーラの下端外周には図８
に示す回り止め片31が突設され、これが図示ないエンジ
ンブロック上面の係止部に係合する。また上蓋22の上端
には、図７及び図８に示す如く一対のパイプ29が突設さ
れ、それが夫々のプレートの冷却水出入口10に連通す
る。
【００１４】
【発明の効果】本発明のオイルクーラは、各プレート１
ａ，１ｂの平面に並列された多数の突条４からなる波形
が渦巻き状に形成され、その渦巻きの巻き方向がプレー
ト１ａ，１ｂで互いに異なるように形成され且つ、夫々
の波形の稜線がほぼ直交してその交差部が互いに接触す
るようにしたから、夫々の波の稜線の長さが従来の直線
状のそれに比較して長くなり、内部を流通するオイルを
円滑に且つ各部に均一に流通させることができ、熱交換
を促進させる。即ち、互いに接触するプレート１ａ，１
ｂの夫々の突条４は互いに交差するが、プレート１ａの
一本の突条４に交差するプレート１ｂの突条４の数が多
くなり、それらの多数の突条４に沿ってオイルはジクザ
グ状に円滑に且つ均一に流通することができる。それに
より、熱交換が促進される。次に請求項２記載の発明
は、前記構成に加えてプレート１ａ，１ｂの一枚おきに
偏平なオイル流路３と冷却水流路11とが形成されるた
め、冷却水側においても渦巻き状の波形によって冷却水
の流通を各部において均一に行うことができる。
ａ，１ｂの平面に並列された多数の突条４からなる波形
が渦巻き状に形成され、その渦巻きの巻き方向がプレー
ト１ａ，１ｂで互いに異なるように形成され且つ、夫々
の波形の稜線がほぼ直交してその交差部が互いに接触す
るようにしたから、夫々の波の稜線の長さが従来の直線
状のそれに比較して長くなり、内部を流通するオイルを
円滑に且つ各部に均一に流通させることができ、熱交換
を促進させる。即ち、互いに接触するプレート１ａ，１
ｂの夫々の突条４は互いに交差するが、プレート１ａの
一本の突条４に交差するプレート１ｂの突条４の数が多
くなり、それらの多数の突条４に沿ってオイルはジクザ
グ状に円滑に且つ均一に流通することができる。それに
より、熱交換が促進される。次に請求項２記載の発明
は、前記構成に加えてプレート１ａ，１ｂの一枚おきに
偏平なオイル流路３と冷却水流路11とが形成されるた
め、冷却水側においても渦巻き状の波形によって冷却水
の流通を各部において均一に行うことができる。
【００１５】さらには請求項３記載の発明は、スペーサ
９のＬ字状部８の縁部とそのプレートの周縁部２との間
にリブ12が形成され、それにより周縁部２に生じる隙間
が閉塞されるように構成したから、その部分に仕切が生
じオイルが確実にほぼ環状に流通し、それと逆方向にバ
イパスされる通路を閉塞することができる。また請求項
４記載の発明は、スペーサ９のＣ字状部７の外周に小Δ
部13が一体的に突設され、その小Δ部13がプレートの隣
接する突条４の先端縁間に生じるΔ部に嵌入するように
構成したから、Ｃ字状部７の外周に沿ってオイルが流通
することを防止し、各プレート１ａ，１ｂの平面上を均
一に流通させ得る。
９のＬ字状部８の縁部とそのプレートの周縁部２との間
にリブ12が形成され、それにより周縁部２に生じる隙間
が閉塞されるように構成したから、その部分に仕切が生
じオイルが確実にほぼ環状に流通し、それと逆方向にバ
イパスされる通路を閉塞することができる。また請求項
４記載の発明は、スペーサ９のＣ字状部７の外周に小Δ
部13が一体的に突設され、その小Δ部13がプレートの隣
接する突条４の先端縁間に生じるΔ部に嵌入するように
構成したから、Ｃ字状部７の外周に沿ってオイルが流通
することを防止し、各プレート１ａ，１ｂの平面上を均
一に流通させ得る。
【図１】本オイルクーラの図５におけるＨ−Ｈ矢視断面
図であってオイル側流通路を示す。
図であってオイル側流通路を示す。
【図２】同図５のＩ−Ｉ断面図であって冷却水側流通路
を示す。
を示す。
【図３】夫々のプレート１ａ，１ｂに形成された多数の
突条４の交差状態を表現した説明図。
突条４の交差状態を表現した説明図。
【図４】本オイルクーラを構成するエレメントのプレー
ト１ａ，１ｂの組立説明図。
ト１ａ，１ｂの組立説明図。
【図５】本オイルクーラの縦断面図であって図１におけ
るＡ−Ａ矢視方向から見たもの。
るＡ−Ａ矢視方向から見たもの。
【図６】同図１のＥ−Ｅ矢視縦断面図。
【図７】同オイルクーラの平面図。
【図８】同正面図。
【図９】図５のＦ部拡大図。
【図１０】図９に隣接した位置で図９同様の拡大図。
１ａ，１ｂ プレート ２ 周縁部 ３ オイル流路 ４ 突条 ５ 中心孔 ６ 連通孔 ７ Ｃ字状部 ８ Ｌ字状部 ９ スペーサ 10 冷却水出入口 11 冷却水流路 12 リブ 13 小Δ部 14 中空ボルト 15，16 オイル孔 17 バイパス弁 18 スペーサ 19 Ｏリング 20，21 係止部 22 上蓋 23 下蓋 24 ベース 25 ボルト頭部 26 開口部 27 オイル 28 冷却水 29 パイプ 30 空間部 31 回り止め片
Claims (4)
- 【請求項１】 夫々円形の多数の皿状のプレート１ａ，
１ｂを積層し、その周縁部２で液密に接合して内部に断
面が偏平で平面がほぼ環状のオイル流路３が形成された
オイルクーラにおいて、 夫々の前記プレート１ａ，１ｂは、中心部から放射方向
に多数の同一高さの突条４が並列して波状をなし、且つ
その波の稜線が周方向に滑らかに湾曲して全体の平面が
渦巻き形の一部を構成し、 前記積層方向に隣接する前記プレート１ａ，１ｂは、互
いに前記渦巻き形の巻き方向が異なり、且つ互いに夫々
の前記波がほぼ直交してその交差部が互いに接触するよ
うに構成された、 ことを特徴とするオイルクーラ。 - 【請求項２】 請求項１において、 夫々の前記プレートにオイル出口となる中心孔５とそれ
から離間して配置されたオイル連通孔６とが形成され、
Ｃ字状部７と逆Ｌ字状部８とで５の字状を形成するスペ
ーサ９が前記オイル流路３に内装されて、前記中心孔５
が前記Ｃ字状部７に、前記連通孔６が逆Ｌ字状部８に、
夫々囲まれて隔離されることにより、前記連通孔６から
中心孔５にほぼ環状のオイル流路が形成され、 前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８を挟み、一対の冷却
水出入口10，10が形成され、 夫々の前記プレート１ａ，１ｂの一枚おきに偏平な前記
オイル流路３と冷却水流路11とが、そのプレート平面に
おける流通方向が互いに逆向きになるように形成され
た、 オイルクーラ。 - 【請求項３】 請求項２において、 前記スペーサ９の前記逆Ｌ字状部８の縁部とそのプレー
トの周縁部２との間に形成される隙間が閉塞されるよう
に、その部分にリブ12が形成された、 オイルクーラ。 - 【請求項４】 請求項２において、 前記スペーサ９の前記Ｃ字状部７の外周に小Δ部13が一
体的に突設され、その小Δ部13が前記プレートの隣接す
る前記突条４の先端縁間に形成されたΔ部に嵌入するよ
うにしたオイルクーラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35278593A JPH07190665A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オイルクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35278593A JPH07190665A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オイルクーラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07190665A true JPH07190665A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18426424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35278593A Pending JPH07190665A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オイルクーラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07190665A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11162736B2 (en) | 2017-03-10 | 2021-11-02 | Alfa Laval Corporate Ab | Plate package, plate and heat exchanger device |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35278593A patent/JPH07190665A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11162736B2 (en) | 2017-03-10 | 2021-11-02 | Alfa Laval Corporate Ab | Plate package, plate and heat exchanger device |
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