JPH07188345A - ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物 - Google Patents

ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物

Info

Publication number
JPH07188345A
JPH07188345A JP33263193A JP33263193A JPH07188345A JP H07188345 A JPH07188345 A JP H07188345A JP 33263193 A JP33263193 A JP 33263193A JP 33263193 A JP33263193 A JP 33263193A JP H07188345 A JPH07188345 A JP H07188345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous
same
left same
dispersion
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33263193A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Nojiri
法夫 野尻
Junichi Kawada
潤一 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP33263193A priority Critical patent/JPH07188345A/ja
Publication of JPH07188345A publication Critical patent/JPH07188345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性艶出し剤の有効成分として使用したとき
に、物床、家具等に耐薬品性を施し、さらに光沢性、耐
ブラックヒールマーク性、耐水性などの優れた性能を有
するポリマー含有水性分散体を提供すること。 【構成】(1)オキシラン基含有エチレン性不飽和単量
体1〜20重量% (2)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸7〜23重
量% (3)芳香族ビニル単量体5〜55重量% (4)アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エ
ステル単量体15〜87重量%の共重合体を水性溶媒中
に分散してなることを特徴とするポリマー含有水性分散
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性艶出し剤の有効成
分として好適なポリマー含有水性分散体、及び該水性分
散体を有効成分とし、床、家具等に好適な水性艶出し剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に床等の艶出しに用いられている艶
出し剤には、美しい光沢を発現し維持すること、ブラッ
クヒールマークが付着し難いこと、レベリング性が良い
こと、除去性が良いこと等が要求されている。従来よ
り、床、家具等の美観や保護等を目的として、アクリル
系樹脂エマルジョンに、アルカリ可溶性樹脂、可塑剤、
ワックス剤及び界面活性剤等を配合した水性艶出し剤が
知られている。これらの艶出し剤としては、カルボキシ
ル基を含有するアクリル系樹脂を多価金属イオンで架橋
する方法(特開昭47−15597号)や、カルボニル
基とヒドラジン基との反応を利用する方法(特開昭57
−3850号)等が知られているが、これらは、病院等
の床に求められるような高耐久性、詳しくは耐アルコー
ル性を満たすことができなかった。また、アルコキシシ
ラン基含有単量体を構成成分とする方法(特開昭55−
110170号)やアルコキシシラン基含有単量体とコ
ロイダルシリカを構成成分とする方法(特開昭60−2
19274号)等も提案されているが、これらは、保存
中にアルコキシ基が加水分解、縮合を起こし、安定性に
問題があった。更に、架橋性不飽和単量体を構成成分と
する方法(特開昭57−31969号)も提案されてい
るが、ここに具体的に記載のポリマーを有効成分とする
艶出し剤は、耐アルコールと、光沢、耐ブラックヒール
マーク性等のすべての性能をバランス良く満たすもので
はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性艶出し
剤の有効成分として使用したときに、物床、家具等に耐
薬品性を施し、さらに光沢性、耐ブラックヒールマーク
性、耐水性などの優れた性能を有するポリマー含有水性
分散体を提供することを目的とする。本発明は、又、物
床、家具等に耐薬品性を施し、さらに光沢性、耐ブラッ
クヒールマーク性、耐水性などに優れたバランスの良い
水性艶出し組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、特開昭57−
31969号公報に記載の艶出し剤組成物の下位概念に
属するが、この公報に具体的に開示されていないポリマ
ーが極めて優れた艶出し剤としての特性を有し、該ポリ
マーによれば上記課題を効率的に解決できるとの知見に
基づいてなされたのである。すなわち、本発明は、下記
(1)〜(4)のモノマーの共重合体を水性溶媒中に分
散してなることを特徴とするポリマー含有水性分散体を
提供する。 (1)下記一般式(I)で表されるオキシラン基含有エ
チレン性不飽和単量体1〜20重量%
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 はH又はCH3 、Xは−O
−、−C(O)−O−R2 −又は−CH2 −O−、R2
は炭素数1〜10のアルキレン基である。) (2)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸7〜23重
量% (3)芳香族ビニル単量体5〜55重量% (4)アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エ
ステル単量体15〜87重量%。 本発明で使用する一般式(I)で表されるオキシラン基
含有不飽和単量体は、単量体(2)からもたらされるポ
リマー中のカルボキシル基と反応して橋架け構造を与
え、ポリマーに耐薬品性や耐久性を付与するものであ
る。このような単量体としては、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタアクリレート、グリシジルアリルエ
ーテルやグリシジルメタアリルエーテル等が挙げられ
る。これらの不飽和単量体は1種用いてもあるいは2種
以上組み合わせて使用しても良い。上記オキシラン基含
有不飽和単量体は、ポリマー中、単量体重量比で1〜2
0%、、好ましくは3〜15%である。1%未満では本
発明の優れた耐薬品性が発揮できず、20%より多いと
成膜性が低下し連続皮膜を形成しない、いわゆる塗膜の
パウダリング現象を生じる。
【0007】本発明で使用する(2)α,β−エチレン
性不飽和カルボン酸は、ポリマーのオキシラン基との反
応や、多価金属イオンとの架橋によって耐薬品性や耐久
性をポリマーに付与するとともに、アルカリによる除去
性を与えるものである。1つ以上のカルボキシル基を含
有する単量体であればよく、例えば、アクリル酸、メタ
アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレ
イン酸、アコニット酸等の炭素数3〜6のα,β−エチ
レン性不飽和カルボン酸が挙げられる。好ましくは炭素
数3〜5のアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸等
である。上記α,β−エチレン性不飽和カルボン酸は重
合体中7〜23%、好ましくは9〜19%である。7%
未満ではアルカリによる除去性が不良となり、又15%
より多いとパウダリングや耐水性の低下を招く。本発明
で使用する(3)芳香族ビニル単量体は、その物理的性
質である高結晶性により、皮膜に優れた光沢を付与する
ものであり、例えばスチレン、メチルスチレン、ビニル
トルエン等の炭素数8〜16、好ましくは炭素数8〜1
2の芳香族ビニル化合物が挙げられる。芳香族ビニル単
量体は重合体中5〜55%、好ましくは10〜50%で
ある。5%未満では十分な光沢を示さず、また55%を
越えると耐ブラックヒールマークや耐衝撃性の低下を招
く。
【0008】本発明で使用するアクリル酸エステル及び
/又はメタアクリル酸エステルとしては、例えば、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、ブチルアクリレート、2ーエチルヘキシルアク
リレート、オクチルアクリレート等のアルキル基の炭素
数が1〜12のアクリル酸アルキルエステル、メチルメ
タアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルメ
タクリレート、ブチルメタアクリレート、ヘキシルメタ
アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜12のメタ
アクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。これらの
エステル中のアルキル基の炭素数が5を越えると耐汚染
性が低下し、炭素数が1に近づくと微残存モノマーが著
しい悪臭を放ち作業上好ましくない。アルキル基の炭素
数が1〜4であるメチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート
等を2種以上組み合せて用いるのが好ましい。アクリル
酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステルの量は、
ポリマー中、単量体重量比で15〜87%、、好ましく
は25〜75%である。尚、特に好ましくは、アクリル
酸エステルとメタクリル酸エステルとを10/90〜8
0/20(重量比)、最も好ましくは30/70〜70
/30となるように併用するのがよい。本発明のポリマ
ーは、上記単量体(1)〜(4)の特定の単量体組成比
を有する重合体である。この重合体は通常下に示すフォ
ックス式から求められるガラス転移温度(以下 Tgと
略す)で313〜373゜KのTgを有していることが
好ましい。本発明の効果を一層発現するには323〜3
63゜Kが特に好ましい。これより低いと耐ブラックヒ
ールマーク性が著しく低下し、またこれ以上であると成
膜性が低下する。
【0009】
【化3】Tgの計算式(フォックス式) Tgn:組成モノマーnの単独重合体のTg(絶対温
度) Wn :組成モノマーnの重量分率
【0010】本発明における重合体の水性分散体とは、
水などの水性媒体を主体とした分散媒中に重合体が分散
しているものを指し、一般には従来公知の方法、例え
ば、特開昭51−146589号公報や特開昭57−1
74301号公報に記載の方法で調製されるが、通常の
乳化重合法で得るのが好ましい。乳化重合法での製造
は、特開昭55−110170号公報などに記載の方法
に準じて行うことができる。乳化重合によって製造する
場合に用いる界面活性剤としては、例えばポリオキシア
ルキレンアルキルアリールエーテルのサルフェート塩や
スルホネート塩、アルキルアリルスルホン酸塩等のアニ
オン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル等のノニオン界面活性剤、あるいはポリオキシエチレ
ンアルキルアンモニウムの四級塩などのカチオン界面活
性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。使用する界面活
性剤の量はラジカル重合性モノマー全量に対して重量比
で0.5〜10%が適当であり、好ましくは1〜6%であ
る。また、重合開始剤としては通常の乳化重合に用いら
れる開始剤を用いることができるが、酸化剤単独、また
は酸化剤と還元剤を組み合せたレドックス系が好まし
い。例えば、過酸化水素、過硫酸塩、過炭酸塩、過ホウ
酸塩などの過酸化物単独、水溶性アゾ系開始剤や、これ
らと亜硫酸塩類、スルホキシレート類等の還元剤との組
み合わせが挙げられる。
【0011】使用する重合開始剤の量はラジカル重合性
モノマー全量に対して重量比で0.1〜5%が適当であ
り、好ましくは0.2〜3%である。重合開始剤は反応の
最初に一括して加えても良く、連続的に添加する方法も
採用できる。反応温度は通常40〜90℃で行われるが
場合によってはそれ以下、あるいはそれ以上で行うこと
も可能である。このようにして、上記単量体(1)〜
(4)の特定の単量体組成比を有する重合体は平均分子
量が、一般的に数十万以上、また架橋度が高いものにあ
っては数千万〜10億程度の高い分子量を示す場合もあ
るが、好ましくは数十万〜数千万のポリマーが水性媒体
中に30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%分
散した水性分散体が得られる。ここで、水性媒体には、
エタノールなどの水性溶媒を添加してもよく、上記の方
法により水性分散体を調整後、水分量を公知の方法によ
り調整してもよい。本発明の水性艶出し剤組成物は、上
記水性分散体を有効成分とし、これに水性艶出し剤に添
加される常用成分、例えば、ワックス、アルカリ可溶性
樹脂、可塑剤又は多価金属金属錯体などの一種又は二種
以上の混合物を添加して調製することができる。ここ
で、上記ポリマーの水性艶出し剤組成物中の含有量は任
意とすることができるが、通常38〜91重量%、好ま
しくは47〜85重量%とするのがよい。
【0012】本発明の水性艶出し剤組成物に添加するこ
とができるワックスは、一層の光沢、耐久性、耐摩耗性
などを水性艶出し剤組成物に付与するものであり、天然
ワックス(例えばカンデリアろう,カルナバろう,密ろ
う)、合成ワックス(例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン)、部分的合成エステル(例えばモンタンろう誘導
体)が挙げられ、中でも合成ワックスのポリエチレン等
が好適である。加えられるワックスの量は水性分散体の
樹脂固形分に対し5〜50%、好ましくは5〜35%で
ある。また本発明の水性艶出し剤組成物に添加すること
ができるアルカリ可溶性樹脂は、艶出し剤にレベリング
性を付与するもので、苛性ソーダ、アンモニア等のアル
カリ水溶液によって溶解する樹脂を指し、例えばα,β
−エチレン性不飽和酸または酸無水物とスチレンの共重
合体、アルカリ可溶性アルキッド樹脂、ロジンおよびロ
ジンと多価アルコールとの縮合生成物、マニラガム、シ
ェラック、カゼイン、テルベン樹脂等が挙げられる。好
ましくは酸無水物とスチレンの共重合体、ロジンエステ
ルの変性品、アルキル可溶性アルキッド樹脂である。加
えられるアルカリ可溶性樹脂の量は水性分散体の樹脂固
形分に対して0〜40%、好ましくは2〜20%であ
る。
【0013】本発明の水性艶出し剤組成物に添加するこ
とができる可塑剤は、艶出し剤に皮膜形成性とレベリン
グ性を与え、皮膜硬度を調整することのできる、半永久
的あるいは一時的可塑剤(造膜助剤)等の溶剤を指す。
例えば可塑剤としてはフタル酸エステル系のジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、
ジオクチルフタレート等の燐酸エステル系のトリメチル
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホ
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート等が有用
であり、造膜助剤としては例えばエチルカルビトール、
ブチルカルビトールのようなカルビトール類、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、iso-プロピルセロソルブ
のようなセロソルブ類、エチルセロソルブアセテート、
ブチルセロソルブアセテートのようなセロソルブアセテ
ート類が有用である。上記可塑剤はエマルジョン樹脂固
形分に対し5〜75%、好ましくは10〜60%の添加
量が実際的である。可塑剤の添加量が5%以下では連続
皮膜が形成されず、60%を越えると耐ブラックヒール
マーク性、ブロッキング性、乾燥性が低下する。この可
塑剤の種類および使用量は、皮膜形成温度低下の効率や
相溶性を勘案して適宜選択することが出来る。
【0014】本発明の水性艶出し剤組成物に添加するこ
とができる多価金属錯体は、艶出し剤に一層の耐久性お
よび除去性を付与するもので、例えば、多価金属あるい
はその酸化物、塩類を炭酸、ギ酸、グルタミン酸、シュ
ウ酸等の酸に溶解させるか、あるいはこれらの酸と多価
金属の塩との水溶液をアンモニア、アミン等によりpH
7〜11に調整したものである。多価金属錯体としては
亜鉛、ベリリウム、カドミウム、銅、カルシウム、マグ
ネシウム、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、
アルミニウム、ビスマス、アンチモン、鉛、コバルト、
鉄、ニッケル等の金属を用いたものが挙げられる。加え
られる多価金属錯体の量はエマルジョン樹脂中に含まれ
るカルボキシル基に対し5〜100%等量、好ましくは
10〜75%等量である。本発明の水性艶出し剤組成物
には、上記各種成分以外に必要に応じ種々の添加剤を加
えることができる。例えば、本発明の艶出し剤に極めて
優れたレベリング性を付与するフルオロアルキル基含有
のフッ素系界面活性剤や、消泡剤、殺菌剤、香料、静電
防止剤、耐スリップ剤等が挙げられる。本発明による水
性艶出し剤組成物は乾燥固形分10〜45%が望まし
く、より好ましくは15〜35%である。
【0015】
【発明の効果】本発明の水性分散体は、水性艶出し組成
物、床仕上げ剤をはじめ、木材、家具、金属、プラスチ
ックなどの保護コーティング剤などの有効成分として幅
広く使用することができる。特に、本発明の水性分散体
を有効成分とする水性艶出し組成物は、例えば、床等に
塗布したときに耐薬品性を有する強靭な皮膜が得られる
と同時に、光沢性、耐ヒールマーク性、耐水性、除去性
に非常に優れたバランスの良い艶出し剤である。次に実
施例により本発明を説明する。
【0016】
【実施例】
実施例1 次に示すモノマーの共重合体である水性樹脂分散体を、
通常良く用いられている乳化重合法により合成した。実
施例中、部および百分率は特に記さない限り重量基準で
ある。 重合性モノマー グリシジルメタクリレート 5.0部 メタクリル酸 10.0部 スチレン 33.0部 アクリル酸エチル 18.0部 メタクリル酸メチル 34.0部 乳化剤 ポリオキシエチレンノニルフェノール エーテル硫酸ナトリウム(EO8モル付加) 3.0部 イオン交換水 126.4
部 重合開始剤 過硫酸アンモニウム 0. 3
部 得られた乳化重合体A−1は、pH5.0、固形分45%
(25℃、30rpm、B型)、粘度150cPの安定
な水性分散体であった。
【0017】実施例2 実施例1と同様にして表1に示す原料にもとづき、水性
分散体A−2〜A−10を製造した。 実施例3 水性分散体A−1〜A−10を、表2に示す各成分と所
定割合にて配合して艶出し組成物を調製した。本発明の
艶出し組成物の性能を明らかにするために、表2の各組
成物について性能試験を行った。試験項目および試験方
法を以下に記す。試験片の作成条件 日本フロアーポリッシュ工業会規格(JFPA−02)
に準じて、以下のように行った。即ち、床材としてノン
アスベスト床タイルを用い、0.6gに切断したガーゼで
塗布量が10±2ml/m2となるように塗り広げ、30分
以上乾燥してから2回目を塗布し、同様にして3回目を
塗布した後、24時間乾燥した。
【0018】光沢度 日本フロアーポリッシュ工業会規格(JFPA−10)
に準じて、以下のような試験を行った。即ち、上述の方
法で調製した試験片を用い、JISZ8741(鏡面光
沢測定方法)に準じて60゜の光沢度(%)を測定し
た。耐ヒールマーク性 日本フロアーポリッシュ工業会規格(JFPA−11)
に準じて、以下のような試験を行った。即ち、上述の方
法で調製した試験片(白色)を用い、ヒールマーク試験
機を用いて試験したときの、試験片に付着したブラック
ヒールマークの付着度合いを目視で10段階評価した。
(10点→全く付着していない)耐水性 日本フロアーポリッシュ工業会規格(JFPA−13)
に準じて、以下のような試験を行った。即ち、上述の方
法で調製した試験片に0.1mlを適下してカバーグラスで
覆い、1時間静置した後、残った水滴を吸い取りその1
時間後の試験片の白化状態を目視で評価した。本評価の
表示は次の通りである。 ○:皮膜に変化なし △:皮膜にやや白化あり ×:皮膜が明らかに白化
【0019】耐薬品性(耐アルコール性) 上述の方法で調製した試験片を用い、80%エタノール
水溶液に1時間浸漬し、乾燥後の試験片の白化状態を目
視で評価した。本評価の表示は次の通りである。 ○:皮膜に変化なし △:皮膜にやや白化あり ×:皮膜が完全に白化もしくは溶解除去性 日本フロアーポリッシュ工業会規格(JFPA−15)
の浸漬法に準じて、以下のような試験を行った。即ち、
上述の方法で調製した試験片を20±2℃に保った標準
除去液に20分浸し、流水で十分にすすぎ、乾燥した後
の除去の状況を判定した。本評価の表示は次の通りであ
る。 ○:皮膜が完全に除去された場合…良好 ×:完全に除去されない場合 …不良
【0020】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── A-1 A-2 A-3 A-4 A-5 A-6 A-7 A-8 A-9 A-10 グリシジル メタクリレート 5 5 5 5 10 0 25 5 5 0 メタクリル酸 10 10 15 10 10 10 10 10 10 10 スチレン 33 33 33 45 33 33 33 0 60 33 メチルメタクリ レート 34 34 29 22 29 39 14 67 7 34 エチルアクリ レート 18 9 18 18 9 18 9 18 18 18 n−ブチルアク リレート 0 9 0 0 9 0 9 0 0 0 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 ガラス転移温度(℃)349 343 353 348 339 352 330 350 348 345
【0021】
【表2】 表 2 ─────────────────────────────────── 本 発 明 1 2 3 4 5 [配合処方] 乳化共重合体の種類 A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 量 (固形分45%) 20.4 同左 同左 同左 同左 ハイテックE−4B*1 (固形分40%) 3.8 同左 同左 同左 同左 SMA17352A*2 (固形分20%) 2.6 同左 同左 同左 同左 トリブトキシエチル ホスフェート 0.7 同左 同左 同左 同左 ブチルセロソルブ 2.9 同左 同左 同左 同左 亜鉛炭酸アンモニウム溶液*3 (有効分10%) 1.3 同左 同左 同左 同左 フロラードFC−129*4 (固形分1%) 0.3 同左 同左 同左 同左 イオン交換水 24.8 同左 同左 同左 同左 [性能評価] 60度光沢(%) 60 63 61 65 60 耐ブラックヒールマーク性 8 9 9 8 9 耐 水 性 ○ ○ ○ ○ ○ 耐アルコール性 ○ ○ ○ ○ ○除 去 性 ○ ○ ○ ○ ○
【0022】
【表3】 表 2(続き) ─────────────────────────────────── 比 較 例 1 2 3 4 5 [配合処方] 乳化共重合体の種類 A−6 A−7 A−8 A−9 A−10 量 (固形分45%) 20.4 同左 同左 同左 同左 ハイテックE−4B*1 (固形分40%) 3.8 同左 同左 同左 同左 SMA17352A*2 (固形分20%) 2.6 同左 同左 同左 同左 トリブトキリエチル ホスフェート 0.7 同左 同左 同左 同左 ブチルセロソルブ 2.9 同左 同左 同左 同左 亜鉛炭酸アンモニウム溶液*3 (有効分10%) 1.3 同左 同左 同左 同左 フロラードFC−129*4 (固形分1%) 0.3 同左 同左 同左 同左 イオン交換水 24.8 同左 同左 同左 同左 [性能評価] 60度光沢(%) 61 58 33 68 54 耐ブラックヒールマーク性 7 8 9 4 7 耐 水 性 △ ○ ○ ○ △ 耐アルコール性 × ○ ○ ○ ×除 去 性 ○ × ○ ○ ○ *1) ハイテックE−4B(東邦化学工業)ポリエチレン
ワックス *2) SMA17352A(ATOCHEM)スチレン−
無水マレイン酸系アルカリ可溶性樹脂、アンモニア水で
可溶化して使用 *3) 亜鉛炭酸アンモニウム溶液 酸化亜鉛20部,炭酸アンモニウム36部、28%アン
モニア水36部、イオン交換水10部から成る透明溶液 *4) フロラードFC−129(住友スリーエム) フッ
素系界面活性剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)下記一般式(I)で表されるオキシ
    ラン基含有エチレン性不飽和単量体1〜20重量% 【化1】 (式中、R1 はH又はCH3 、Xは−O−、−C(O)
    −O−R2 −又は−CH2 −O−、R2 は炭素数1〜1
    0のアルキレン基である。) (2)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸7〜23重
    量% (3)芳香族ビニル単量体5〜55重量% (4)アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エ
    ステル単量体15〜87重量%の共重合体を水性溶媒中
    に分散してなることを特徴とするポリマー含有水性分散
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリマー含有水性分散体
    を含有することを特徴とする水性艶出し剤組成物。
JP33263193A 1993-12-27 1993-12-27 ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物 Pending JPH07188345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33263193A JPH07188345A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33263193A JPH07188345A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07188345A true JPH07188345A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18257117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33263193A Pending JPH07188345A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07188345A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188059A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Jsr Corp 艶出し剤用組成物
JP2010516439A (ja) * 2006-01-26 2010-05-20 アレキサンダー ディーン ウォロヌク, 一時的保護用ポリマーコーティングおよび除去システム
JP2013133415A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Henkel Japan Ltd フロアーポリッシュ用添加剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188059A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Jsr Corp 艶出し剤用組成物
JP2010516439A (ja) * 2006-01-26 2010-05-20 アレキサンダー ディーン ウォロヌク, 一時的保護用ポリマーコーティングおよび除去システム
JP2013133415A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Henkel Japan Ltd フロアーポリッシュ用添加剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0228481B1 (en) Coating composition
US4013607A (en) Self-stripping coating composition
US4017662A (en) Polishing method
JP4390300B2 (ja) フロアポリッシュビヒクル組成物
JP3963498B2 (ja) エマルションポリマー組成物
US2972592A (en) Aqueous polymer blend composition
JP4030553B2 (ja) 床用被覆組成物および床用被覆組成物用添加剤
US6410634B2 (en) Low gloss polish formulations
US6664329B2 (en) Floor finish composition
CN102070959A (zh) 水性涂料组合物
US3403119A (en) Polymeric coating composition containing a metal salt of an organic carboxylic acid
EP0943668B1 (en) Process of improving the leveling of a floor polish composition
JPH07188345A (ja) ポリマー含有水性分散体及び該分散体を含有する水性艶出し剤組成物
US3900438A (en) Copolymer-wax composition
US6043314A (en) Process of improving the appearance of a floor polish composition
US5753758A (en) Floor finishing composition
JPS60219274A (ja) 艶出し用水性組成物
JPS63130684A (ja) 艶出し用水性組成物
JPH06128444A (ja) 水性共重合体分散液
JPH08291272A (ja) 床用つや出し剤組成物用乳化共重合体および床用つや出し剤組成物
JP3030906B2 (ja) 水性被覆組成物
JP2003026540A (ja) 水性マニキュア組成物及びその製造方法
JP2775349B2 (ja) 床光沢組成物用乳化共重合体
AU724453B2 (en) Emulsion polymer composition
JP3009826B2 (ja) 床用艶出し剤