JPH07187272A - トレイおよび海産食物冷凍方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚切身の積層状凍結体から個々の魚切身を容
易に分離できるようにするためのトレイを提供する。 【構成】 このトレイは、ヒンジ部分（１６）により第
２部分（１４）に結合された第１部分（１２）を有する
可撓性材料のシート（１８）から形成されている。第１
部分は、複数の第１くぼみ（２４）を画定するように形
成され、そして第２部分が複数の反対向きの第２くぼみ
（２６）を画定するように形成される。切身は層を形成
するため第１くぼみの各々の中に収容され、トレイが折
りたたまれ、それに追加されて次の切身層が第２くぼみ
内に収容される。このトレイは、変形されるように、か
つ切身を、実質的に個々に分離可能な冷凍切身層を形成
するため、圧縮力の下で、くぼみ内で変形可能なように
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明は、海産食品の処理加工に関
し、詳しくは冷凍魚切身の包装に関し、さらに詳しく
は、ぎっしり詰められた、分離可能な層の切身を冷凍す
るトレイおよび方法に関する。

【０００２】

【発明の背景】海産食物が捕獲されたときから、それが
食べるために調理されるときまで、海産食物の品質を維
持するためそれを冷凍する種々の方法が開発されてき
た。特に、調理した食品製造業者またはレストランによ
ってさらに他の加工処理および料理するまで、製品の新
鮮さを保つため魚切身の多量急速冷凍の方法が開発され
てきた。

【０００３】高品質の冷凍切身を製造するための最も好
ましい従来の方法には、切身個々の急速冷凍を含む。切
身は、個々に冷凍し、かつそれぞれを他の切身から分離
するため、ブラストフリーザまた冷凍トンネルを通過す
るコンベヤ上に置かれる。それから切身は、脱水を防止
するため、個々に水または砂糖水溶液が掛けられて、冷
却貯蔵庫内に置かれる。個々の加工処理のため、切身は
その形状が保たれ、破損を受けないようにする。さら
に、切身はその後、切身の購入者によって必要なだけ個
々に解凍される。しかし乍ら、この方法の欠点は、切身
の個々の処理に関連する費用および加工処理において制
限があることである。さらに、個々に冷凍した切身は、
それ等の切身の不規則な形状のために、ルーズにして切
身の間に十分な空間を設けて貯蔵されなければならな
い。多量の魚の加工処理および冷凍が船内で行なわれて
いるので、個々に冷凍された切身として貯蔵する要求に
対しては、大きな制限がある。冷凍切身は、貯蔵庫内で
個々に支持されていないので、それ等の切身は破損また
はねじ曲げられる。

【０００４】板紙カートン内の切身のバッチ式冷凍のた
めのにいくつかの従来方法が開発されてきた。各々のこ
れ等方法では、カートンは、大容量プレートフリーザの
金属パン（ｐａｎ）内に置かれ、そして水平プレートま
たは棚の間に滑入されられる。それから棚が一緒に引き
寄せられて、金属パンによって閉じ込められるように、
カートン内の切身を圧縮し、ぎっしり詰める。そしてぎ
っしり詰められた魚の切身は、棚を循環する冷媒によっ
てカートン内で冷凍される。

【０００５】最も費用のかからないバッチ式プレートフ
リージング方法は、カートン内にランダムに置かれた切
身を板紙カートンに詰めることを含む。冷凍前の詰め合
せ中、切身は変形され、またボックス内を互いに滑り合
って、切身の間の有意なエアーポケットをも塞ぐ。この
工程の結果は、切身がぴったりと混り合って互いに冷凍
された冷凍ブロックとなる。個々の切身は、ブロックを
解凍しないと、個々の切身が冷凍ブロックから分離でき
ない、これは、ブロック内部の魚の解凍前に、ブロック
外面の近くの魚に部分的損傷が生ずる。また、一旦溶け
ると、細片に破断しないとブロックから切身を取出すの
が難かしい。その代り、パン粉をまぶしてフライにする
ような調理方法では原型を保つことは重要でないので、
非常にしばしば、冷凍ブロックはストリップまたは小さ
いブロック形状に鋸で切られる。

【０００６】改良されたバッチ式のプレートフリージン
グ方法が開発され、これでは魚はカートン内で回旋状の
層に冷凍される。この方法は一般的に「シャターパック
（shatter pack）」と呼ばれ、冷凍前にプラスチックフ
ィルムシート間に、カートン内の魚切身の配置を含む。
別々のフィルムシートが層の間に置かれるか、あるいは
また、単一の細長いフィルムストリップが、間に挿入さ
れた魚の中間層とボックス内に交互方式で位置づけるこ
とによって行なわれる。この方法は、カートンに詰める
ことと、プラスチックフィルムの制御が難かしいことに
より極めて面倒である。プラスチックフィルムは極めて
薄く、かつそれ自身湿った切身、加工者の手および装置
に付着する傾向があるので、フィルムの正しい配置を難
かしくする。

【０００７】このようにして冷凍された後、切身の層
は、硬面上でブロックに衝撃を加え、プラスチックフィ
ルムに沿って回旋状の層間の冷凍結合線を粉砕すること
によって分離できる。この方法は、全ブロックを解凍す
ることなく切身の層を取出すことができると言う点で、
ブロック冷凍切身に優る改良を提供している。しかしな
がら、他の残りの破砕した層間に空気が入って、破砕後
の次の貯蔵中に部分的な魚の脱水を生ずる。さらに、各
層内の個々の切身が、プレートフリーザ内の層の圧縮
中、相互に滑って移動する。したがって個々の切身は接
触して、互いにオーバラップし、そして個々の切身間に
形成される冷凍結合は、切身自身よりも強い。したがっ
て、シャッターパックしたカートンを衝撃中、および層
内の切身を分離する次の試みのとき、多くの切身がしば
しば破損する。さらに、プラスチックフィルムは、切身
間に形成された裂け目から除去するのが難かしく、切身
の料理中に取出さなければならない。

【０００８】プレートフリージングに関する別の方法で
は、プラスチックの細長いストリップ上に１列に切身を
配置することによる切身の細長い「ログス（ｌｏｇ
ｓ）」に形成される。したがって、切身およびプラスチ
ックは、がっしりしたログに巻かれ、そして複数のログ
が、詰め合せおよび冷凍を行なう前に、カートン内に１
列に互いに平行に置かれる。管状のログは、冷凍中に圧
縮され、変形されて、相互に各ログ間で個々の切身の密
接な結合を生ずる。この方法によって製造された製品
は、典型的に、フィッシュステックとして使用され、個
々のログを切断するかあるいは押出して使用される。さ
もなくば、各ログ内の切身の密接な結合により、個々の
切身を取出すには全冷凍ログが解凍されなければならな
い。

【０００９】

【発明の概要】本発明は、隣接する海産食物片並置体の
積重ね体を詰め合せて冷凍するための複数の海産食物片
を並置状に受容するトレイを提供する。このトレイは、
複数の第１くぼみを画定するシート状材料から形成され
る、各々のくぼみは、個々の、分離した海産食物片の層
を形成するために海産食物片を収容することが可能であ
る。このシートは、その中に収容された層が隣接する層
の海産食物片で詰め合わされるとき変形するように構成
され、型に合せて形造られ、層内の海産食物片を第１く
ぼみ内で圧縮力の下で変形可能にし、実質的に分離独立
した海産食物片の分離可能な冷凍層を形成する。

【００１０】本発明はさらに、トレイが、可撓性ヒンジ
によって形成された第１部分および第２部分を画定する
ように形成される。複数の第１くぼみが第１部分内に形
成され、そして複数の反対向きの第２くぼみが第２部分
内に形成される。このトレイは、第２部分を第１部分上
にオーバラップするように可撓性ヒンジに沿って折りた
たみ可能であり、そのとき、第１および第２くぼみは同
じ方向に開く。海産食物片は、それぞれ、海産食物の第
１および第２の層を形成するため、第１および第２くぼ
み内に収容される。

【００１１】このトレイは、プレートフリーザを用いて
カートン内に、魚の切身のような海産食物の分離可能な
層の冷凍積重ね体の製造を可能にする。各々の切身は、
それが収容されているトレイおよびその上にあるトレイ
またはカートンによって実質的に囲まれるかまたは包ま
れており、したがって、脱水および他の切身との接触を
防止されている。したがって、切身は、特別な氷の膜を
作るステップの費用もなく、個々に氷の膜を作られた冷
凍切身と殆んど同様に保護される。個々のトレイおよび
それから形成された冷凍層は、後で残りの他の層を解凍
または分離する必要なく積重ね体からはがすることがで
きる。したがって冷凍積重ね体の残りの部分は、空気の
侵入もなく、部分的に解凍して切身を損なうことなく、
必要なときまで再貯蔵できる。各層内で、個々の海産食
物片は、破損することなく必要なときに１つづつトレイ
から取出すことができる。

【００１２】本発明はさらに、個々の海産物片を分離可
能な層に冷凍する方法を含む。トレイ上の複数の層の海
産食物片は、各々の層がトレイ内に形成されたくぼみ内
に収容されている複数の別々の海産食物片を含むように
して、フレーム内に積重ねられる。そしてこの積重ね体
は圧縮され、トレイは変形してコンパクトな層となる。
一方、各層内の個々の海産食物はくぼみ内にあって分離
し、次に冷凍される。

【００１３】本発明の方法は、個々の急速冷凍加工処理
に関連する多くの利点を有しており、しかも切身が、圧
縮前にカートン内に導入後個々に処理する必要がないの
で、はるかにより経済的である。さらに、密封包装した
冷凍製品が最小の空間を含み、そして個々の急速冷凍製
品よりも、はるかに少なく貯蔵空間を占めるので、船内
加工処理プラントに非常に適している。

【００１４】

【実施例】本発明により構成されたトレイ１０が図１に
例示されている。トレイ１０は、可撓性のヒンジ部分１
６によって第２部分１４に接合された第１部分１２を含
む。トレイ１０は上部表面２０と、反対の下部表面２２
とを有するシート１８から形成されている。複数の細長
い第１くぼみ２４が、トレイ１０の第１部分１２内に形
成されている。第１くぼみ２４は、シート１８の上部表
面２０から見たとき凹状である。複数の細長い第２くぼ
み２６が、トレイ１０の第２部分１４内に形成されてい
る。第２くぼみは、第１くぼみ２４と向きが反対であ
り、したがってシート１８の上部表面２０から見たとき
凸状であり、そしてシート１８の下部表面２２から見た
とき凹状である。トレイ１０はヒンジ部分１６に沿って
折りたたみ可能であり、したがって第２部分１４は第１
部分１２の上にくる、この折りたたんだ位置では、第１
くぼみ２４および第２くぼみ２６の双方は同じ方向に上
方に開いている。

【００１５】トレイ１０は、海産食物の冷凍片または切
片に使用するように意図されており、そしてタラ、タラ
科ポラック属および他の種のような魚の個々の切身の冷
凍層に特によく適している。これ等の層は、普通のプレ
ートフリーザで冷凍され詰められて分離可能な層の冷凍
魚を作り、各々の層は分離した個々の切身を含んでい
る。骨のない魚の切身は、ぎっしりと詰めた状態で圧縮
され、冷凍されているとき、引き裂かれずに、所定形状
に変形が可能である。切身は、以下に説明するようにト
レイのくぼみ内でそれ自身で成形する傾向がある。本発
明はまた、ぎっしりと詰めた状態で圧縮され冷凍された
とき、所定の形状に変形が可能である他のタイプの肉質
食品を冷凍するのにもよく適していることはいうまでも
ない。

【００１６】図２は、カートン内に詰める前の、魚の切
身２８の層を含んでいるトレイ１０の積重ね体を示して
いる。以下に詳細に説明するように、１つの切身２８
が、トレイ１０の第１部分１２の各第１くぼみ２４（図
２に示されていない）内に置かれる。トレイ１０はそれ
からヒンジ１６に沿って折りたたまれるので、第２部分
１４は第１部分１２の上にくる。それからさらに他の切
身２８が、図２に示されたように、トレイ１０の第２部
分１４内に形成された第２くぼみ２６内に置かれる。く
ぼみ２４および２６は、全体的に切身の周辺形状に類似
するように形成されており、しかも切身の種々の大きさ
に適合し、かつ層にぎっしり詰めるとき、くぼみ内の切
身の移動を可能にするため切身よりも大きい。各々の詰
めたトレイ１０は、２層の切身２８を支持する。

【００１７】図１を参照すると、トレイの第１部分１２
内に形成された第１くぼみ２４は、中間ストリップ３０
によって分離されている。同様に、図２を参照すると、
第２部分１２内に形成された第２くぼみ２６もまた、中
間ストリップ３０によって分離されている。したがっ
て、切身２８が第１および第２くぼみ２４および２６内
に収容されるとき、個々の切身は、中間ストリップ３０
によって互いに接触することを防いでおり、相互に分離
して保持される。

【００１８】トレイ１０内の第１および第２くぼみ２４
および２６の構成および相対的配置を最もよく説明する
ため、図３、図４および図５を参照する。図３は、折り
たたまれていないトレイ１０の上部表面２０の平面図を
提供している。シート１８は、ヒンジ部分１６に垂直に
配置された第１縁３２と、第１縁３２に平行に配置され
た反対の平行な第２縁３４とを有している。トレイ１０
の第１部分１２を参照すると、例示された好ましい実施
例は、５つの第１くぼみ２４を含む。くぼみ２４は第１
縁３２に隣接する２つのくぼみ２４ａの偶数のセット、
および第２縁３４に隣接して配置された３つのくぼみ２
４ｂの奇数のセットとして配置される。したがって第１
くぼみ２４によって形成されたパターンは第１縁３２と
第２縁３４との間の中間にありかつそれ等の縁に平行な
線に関して非対称である。それぞれ、くぼみ２４ａおよ
び２４ｂの長手方向の軸線３６ａおよび３６ｂは、互い
に平行に、かつ第１および第２縁３２および３４に垂直
に方向づけされている。

【００１９】各々のくぼみ２４は、２つの細長い側壁４
０と、広い端部壁４２と、狭い端部壁４４とによって囲
まれた全体的に平らな底面３８を有している。偶数のセ
ットと第１くぼみ２４ａの広い端部壁４２は、シート１
８の第１縁３２の近くに配置されている。奇数セットの
くぼみ２４ｂの広い端部壁４２は、第２縁３４の近くに
配置されている。くぼみ２４ａおよび２４ｂは、ほぼ同
じ長さであり、かつ各々、第１縁３２と第２縁３４との
間で測定したとき、シート１８の長さの１／２よりも長
い。偶数セットのくぼみ２４ａは、くぼみにぴったりと
詰めるため、図３に示したように、奇数のセットのくぼ
み２４ｂと交互に中間に挿入されている。特に、偶数お
よび奇数セットのくぼみ２４ａおよび２４ｂは、それ等
の長さのほぼ１／３を相互に中間に挿入されている。こ
の配置に適合するために、各くぼみの中間に挿入した部
分は、狭い端部壁４４に近い幅にテーパーが付けられて
いる。隣接するくぼみ２４の間の側壁４０は、中間スト
リップ３０を形成するように協働している。

【００２０】例示した好ましい実施例では、くぼみ２４
ａおよび２４ｂの各々は、実質的に同じ深さ、長さおよ
び全体の幅に作られている。適切な大きさの１実施例と
して、くぼみは、約 1／4 インチ（約6.4mm ）の深さ、
約１１インチ（約28cm）の長さ、そして約３インチ（約
76mm）の幅である。これ等の寸法は、単に例示の目的の
ために与えられており、そして海産食物片の異なる大き
さに適合するため必要であるよりも実質的に大きいかま
たは小さい。上記の例示的寸法は、各々２オンス（約5
6.7g ）から６オンス（約170.1g）の目方のポラック切
身を加工処理するのに適している。これ等のくぼみは、
タラの切身または他の大きな魚に対して多少大きく大き
さをきめられている。

【００２１】偶数セットのくぼみ２４ａの長手方向の軸
線３６ａの間隔は、奇数セットのくぼみ２４ｂの長手方
向の軸線３６ｂの間隔よりも大きくなっている。したが
って、偶数セットのくぼみ２４ａの間に形成された中間
ストリップ３０は、奇数セットのくぼみ２４ｂの間に形
成された中間ストリップ３０よりも広い。奇数セット２
４ｂに対する偶数セットのくぼみ２４ａの軸線の延びの
重要性は以下により詳細に説明する。

【００２２】図１ないし図５の例示した好ましい実施例
では、５つの第１くぼみ２４は、２つのくぼみ２４ａと
３つのくぼみ２４ｂの交互のパターンで配置して示され
ている。くぼみのこの数および配置は、魚が、普通のプ
レートフリーザ加工処理を用いて冷凍される標準板紙カ
ートンに使用するのに適していることが判明した。した
がって本発明は、普通の装置および供給装置で加工する
のに容易に適合される。しかし乍ら、くぼみのこの配置
および数は、単に例示の目的のためのみに与えられてお
り、そしてくぼみの他の配置及数が本発明に利用できる
ことはいうまでもない。たとえば、トレイは、３つのく
ぼみがトレイの各々の縁に沿って配置された、トレイ内
に形成された６つの相互挿入のない、交互になっていな
いくぼみを有するように形成できる。あるいはまた、ト
レイは、奇数のセットの５つのくぼみを中間に挿入した
偶数のセットの４つのくぼみの交互のパターンで９つの
くぼみを形成することもできる。本発明の範囲内で数多
くの他のパターンが容易に想像される。

【００２３】図１および図３を参照すると、第２くぼみ
２６が、第１くぼみ２４と類似に構成され形成されてい
る。しかし乍ら、第２くぼみ２６は、前に説明したよう
に、第１くぼみ２４とはくぼみ方向が反対である。さら
に、第２くぼみは、第１部分１２上の第１くぼみ２４に
対して第２部分１４上で１８０度配置を転換されて、第
１くぼみのパターンに対する逆のパターンに配置され
る。したがって、第２くぼみ２６の偶数セット２６ａは
シート１８の第２縁３４に隣接して配置され、そして奇
数セット２６ｂが第１縁３２に隣接して配置される。他
のすべての点では、第２くぼみ２６は第１くぼみ２４と
同一に構成され、配置される。

【００２４】前に説明したように、トレイ１０の第２部
分１４は第１部分１２の上にくるように折りたたむこと
ができる。ヒンジ部分１６は、切身２８が第１くぼみ２
４内に収容されたとき、折りたたんだ第２部分１４を第
１部分１２に全体的に平行に位置づけ可能にするのに十
分な幅を有している。この方式で折りたたまれたとき、
偶数セットの第２くぼみ２６ａは、奇数セットの第１く
ぼみ２４ｂの上にくる、一方、奇数セットの第２くぼみ
２６ｂは偶数セットの第１くぼみ２４ａの上にくる。こ
の位置では、偶数セットの第２くぼみ２６ａは、奇数セ
ットの第１くぼみ２４ｂを分離している中間ストリップ
３０上に配置され、そして奇数セットの第２くぼみ２６
ｂは、偶数セットの第１くぼみ２４ａを分離している中
間ストリップ３０上に配置される。この相対的配置は、
切身２８がそれ等の長手方向の中心に沿って厚くなる傾
向があるので、有利である。したがって、トレイ１０の
第２部分１４内に収容された切身２８の最も厚い部分
が、トレイ１０の下にある第１部分１２内に収容された
切身２８の最も厚い部分間に形成された谷上に配置され
る。この構成は、詰め込みおよび冷凍中に層の密着包装
を可能にする。

【００２５】トレイ１０の好ましい実施例は、第２部分
１４にヒンジ接続された第１部分１２を有するように例
示したが、トレイ１０の第１部分１２に対応している単
一の部分のみを有しているトレイが本発明によって構成
できることはいうまでもない。したがって第１単一のト
レイと同一に形成され、さらに他の折りたたまない単一
のトレイが、同じ包装の利点を達成するため１８０度交
互の方式で第１単一のトレイ上に積重ねられる。折りた
たみトレイ１０の好ましい実施例は利用するのに多少労
力削減できるが、いづれの様式も使用に適している。同
様に、複数の交互の第１および第２部分を含んでいるリ
バースフォールド（reverse-folded）多重トレイが構成
できる。トレイ１０は好ましくは、シート１８の外周の
周りに形成されたリム４６を含む。図３ないし図５に示
されたリム４６は、直角フランジを含む。リム４６は、
シート１８を強化し、かつ一杯に詰ったまたは部分的に
詰ったトレイ１０を運ぶとき食品加工者がつかむ手のに
ぎりを提供する働きをする。

【００２６】多重の切身を詰めたトレイ１０が積重ねら
れて、圧縮されるとき、切身はそれ自身、上にあるトレ
イの形状に成形されがちである。したがって、たとえ
ば、トレイ１０の偶数のセットの第１くぼみ２４ａの１
つの中に置かれた切身は、上にあるトレイの奇数セット
の第２くぼみ２６ｂを分離している中間ストリップ３０
の下側に密着する。圧縮力の下で、切身は、中間ストリ
ップ３０の下側を満たすため変形しようとする。本発明
を用いて冷凍加工処理中、切身上の見苦しく尖った突出
部の形成を防止するため、くぼみ２４および２６、側壁
４０およびそれにより形成された中間ストリップ３０は
斜角を付けられる。

【００２７】図３および図４を参照すると、各くぼみ２
４ａ、２４ｂ、２６ａ、および２６ｂの側壁４０は、く
ぼみの底部３８に対して角度をつけられている。各側壁
４０および対応する底部３８によって形成される角度は
好ましくは９５度と１５０度との間であり、そしてより
好ましくは１０５度と１１５度との間であり、そして最
も好ましくは約１１０度である。１５０度を超える側壁
の傾斜は、圧縮中、中間３０上を横切ることによって、
切身がくぼみ２４および２６を「逃げる」のを防止する
のに望ましくない。角度の付いた側壁はくぼみ間に形成
された斜角の付いた中間ストリップ３０を生ずる。切身
が上にある中間ストリップ３０の下側で押圧されると
き、アーチ状の「脊柱」が切身の頂部上に成形される。
この成形効果は自然な外観を有し、そして消費者に不快
感を与えるとは考えられない。側壁の傾斜はまた、冷凍
した切身を料理または他の加工するとき、くぼみ２４お
よび２６から容易に取出すことを可能にする。

【００２８】くぼみ２４および２６のさらなる特徴をよ
く説明するために、図３および図６を参照する。シート
１８の第１縁３２に最も近い各くぼみ２４または２６の
広い端部壁４２または狭い端部壁４４は、くぼみの底部
３８に全体的に直角に配置されている。したがって、第
１部分１２を参照すると、偶数セットのくぼみ２４ａの
広い端部壁４２および奇数セットのくぼみ２４ｂの狭い
端部壁４４は、対応する底部３８に全体的に直角に配置
されている。同様に、第２部分１４内の奇数セットの第
２くぼみ２６ａの広い端部壁４２および偶数セットの第
２くぼみ２６ｂの狭い端部壁４４は、これ等のくぼみの
底部に直角に配置されている。

【００２９】各々のくぼみの対向する端部壁（すなわ
ち、シート１８の第２縁３４に最も近い端部壁）はこれ
等のくぼみの対応する底部に対して鈍角に形成されてい
る。したがって、偶数セットの第１くぼみ２４ａの狭い
端部壁４４および奇数セットの第１くぼみ２４ｂの広い
端部壁４２は各々それ等の対応する底部３８に対して鈍
角に配置されている。奇数セットの第２くぼみ２６ｂの
狭い端部壁４４および偶数セットの第２くぼみ２６ａの
広い端部壁４２は鈍角である。この鈍角は好ましくは少
くとも１００度、そしてより好ましくは約１１０度であ
る。

【００３０】空のトレイ１０は、魚の加工に使用する前
に積層および貯蔵のため、第１部分を第１部分の上に置
き、第２部分を第２部分の上に置いて、一緒に入れ子式
に組重ねられることができる。トレイくぼみの端部壁の
傾斜は、この入れ子式の積重ねからの個々のトレイの分
離を容易にする。図６は、積重ねたトレイの各々の第１
部分１２の奇数セットを第１くぼみ２４ｂから１つのく
ぼみに沿って切断した積重ねたトレイ１０の部分的断面
を示している。トレイが互いに頂部を入れ子式に組重ね
られるとき、各くぼみの直角の端部壁は密接に一緒に組
重ねられ、一方角度の付いた端部壁は完全に組重ならず
に、わずかかに離れている。たとえば、図６に示したよ
うに、各くぼみ２４ｂの狭い直角の端部壁４４は密接に
一緒に入れ子式に組重ねられる。各くぼみ２４ｂのベー
ス３８の長手方向の長さは同じであり、したがって反対
の広い端部壁４２は互いにわずかかに重なり、そして密
接するように入れ子式に組重ならない。広い端部壁４２
の鈍角は、角度の付いた端部壁４２に隣接する各くぼみ
２４ｂの端部が下にあるくぼみ２４の上にバイアスし
て、わずかかに持上るようにして、くぼみ２４ｂの端部
を部分的に入れ子式に組重ね可能にする。各トレイ１０
の各々の部分１２または１４内の偶数または奇数セット
のくぼみ２４または２６は、平行に、シート１８に累積
バイアスを加えるように作用する、したがって積重ねた
トレイ１０の第２縁３４に沿って形成された周辺リム４
６の部分はわずかかに互いに間隔をへだてられている。
したがって、作業者は、トレイの積重ね体から頂部トレ
イ１０の除去を容易にするため積重ね体内の頂部トレイ
１０のリムの分離した部分をつかむことができる。

【００３１】トレイ１０は、トレイ内に収容した魚の詰
め込み中、変形されまたは押しつぶすことができる可撓
性材料の薄いシート１８から形成される。トレイ１０の
押しつぶしされる性質は、くぼみを部分的に平たくする
のを可能にし、かつトレイを、詰めた魚の切身に適合し
て、全体的に平らな初期の形状から曲げることを可能に
する。しかし乍ら、シート１８はまた、詰め込み中、中
間ストリップ３０を横切って切身２８が逃げるのを防止
するのに十分な強度および堅さを有していなければなら
ない。必要な強度および変形性を有している適切な材料
は、ポリスチレンまたはポリビニルクロライドのような
熱可塑性重合体を含む。また、熱可塑性ゴムのような、
他の適切な押しつぶし可能な材料をもくろむことができ
る。シートの厚さは好ましくは0.01インチ（約0.25mm）
以下であり、より好ましくは0.002 インチ（約0.051mm
）と0.003 インチ（約0.076mm ）との間の厚さであ
る。最も好ましくは、厚さ約0.0025インチ（約0.064mm
）の食品グレードのポリスチレンシートが本発明の使
用により適していることが判明した。トレイ１０は、透
明な材料で構成されてもよい、あるいはまた切身の加工
処理中、より容易に切身から目立たせるため着色した材
料で構成してもよい。トレイ１０は一体のシート１８か
ら構成されるように説明したけれども、トレイは、任意
種々の普通に構成されたヒンジに接着した別々の第１お
よび第２部分から構成出来ることはいうまでもない。

【００３２】さて次に図２および図７を参照して、分離
して冷凍した海産食物片層の詰め合せた積重ね体を形成
するため、本発明にしたがって構成されたトレイを使用
している海産食物加工方法について説明する。図２およ
び図７は、折りたたみ可能なトレイ１０の好ましい実施
例を使用する方法を例示している。図２には、折りたた
んだトレイ１０の第１および第２部分内に並べた切身２
８の非圧縮積重ねを示している。図７はプレートフリー
ザ内で圧縮および冷凍のためボール紙または板紙カート
ン内に入れた、トレイ１０上の切身のそのような積重ね
を例示している。

【００３３】カートン４８内にトレイ１０および魚を積
層するため、最初に第１のトレイ１０の空の第１部分１
２がカートン４８内に置かれる。カートンは、好ましく
はパラフィンワックスでコートされるか、あるいはプラ
スチックフィルムまたはフォイル５０のような他の水を
通さない材料でコートされる。それらか切身２８が第１
くぼみ２４内に置かれる。切身は好ましくは、各切身の
細い尾の部分がシート１８のいづれかの縁３２または３
４に隣接して配列されるようにしてくぼみ内に置かれ
る。トレイ１０の第２部分１４がそれから切身２８の第
１層の頂部にカートン内に折りたたまれる。次に切身２
８の第２層が逆のパターンで第２くぼみ２６内に置かれ
る。あるいはまた、個々のトレイ１０は、カートン４８
の外側で詰められ折りたたまれ、次に２層の海産食物を
含んでいる個々の詰めて折りたたんだトレイ１０をカー
トン内に配置する。それからこの工程が繰返されて、切
身の層の積重ねを組立てる。標準産業用カートンは、各
層に５つの切身を有する層で１０層の切身を包み、した
がって５つのトレイを利用している。しかし乍ら、本発
明のトレイおよび方法を用いて他の品種の魚が積重ねら
れてもよいことはいうまでもない。同じ方法が、本発明
により構成された単一の、折りたたみできないトレイを
用いて行なうことができる、この場合には、トレイは交
互方式でカートン内に置かれる。

【００３４】本発明の方法は、作業者が密封包装を達成
するためにどのように切身を配置するかを考える必要が
ないので、切身がプラスチックフィルムシート間に配置
されている従来のシャッターパック（shatter pack）よ
りも早い。配置は、くぼみの配置およびトレイの剛性に
よって予め決定される。さらに、トレイ内のくぼみは、
冷凍前に切身が互いに滑るのを防止する。

【００３５】板紙のふたが詰められたカートン４８上に
置かれる。この工程の時点における切身のルーズな包装
により、カートン４８は多少詰めすぎ目にしており、そ
してふたが完全にカートン４８上に押込まれていない。
それからカートン４８は、図７に示した平板状体５２の
ような、堅い垂直フレーム内に置かれる。適切な平板状
体５２は、他の堅い伝熱性材が使用できるが、通常のプ
レートフリージング工程に使用されるアルミニウム平板
である。平板状体５２は、側部のみを有しており、底部
のない長方形のフレームとすることができるけれども、
典型的には底部および側部の双方を有している。フレー
ムの目的は、圧縮中にカートン４８の側部を裂くことな
く、切身２８をカートン４８内に梱包することである。

【００３６】平板状体５２内に詰められたカートン４８
は次に普通のプレート冷凍装置の下部冷凍棚５３上に置
かれる。普通のプレート冷凍装置は、セットの隣接する
冷凍棚の間に互いに隣接して配置された複数の詰ったカ
ートンを収容する。上部の平行な冷凍棚５４が次に下部
棚５３の方に移動し、カートン４８内の切身およびトレ
イ１０の層を圧縮する。棚の上下運動は、制御回路によ
り制御される。棚の相互方向への移動範囲は、棚の間に
取付けられた平板状体５２とほぼ同じ高さのストップブ
ロックの存在により制限される。棚がストップブロック
および平板状体に接触すると、カートンの蓋が完全にカ
ートン上に取付けられ、そしてその中の切身は圧縮され
ぎっしり詰められる。

【００３７】圧縮された結果として、トレイ１０は押し
つぶされ曲げられ、その間に個々の切身２８は、各トレ
イ１０の各第１および第２部分１２および１４上の層状
に、くぼみ２４および２６の中にあって互いに分離す
る。切身２８は圧縮力の下でくぼみ２４および２６内で
滑って変形するが、中間ストリップ３０によってくぼみ
２４および２６から離れることを妨げている。したがっ
て、切身２８およびトレイ１０は、カートン４８内の実
質的に大きなエアーポケットをすべて満たすように変形
される。

【００３８】前に説明したように、各トレイ１０内に形
成されたくぼみ２４および２６は、互いに所定の間隔を
へだてている。偶数セット２４ａおよび２６ａのくぼみ
は、奇数セットのくぼみ２４ｂおよび２６ｂよりも大き
く互いに間隔をへだてている。この間隔は、各層内の切
身が、下の次のトレイ内の偶数セットのくぼみ２４ａま
たは２６ａの両側に存在する空間にはまり込むのを防止
するためである。このようにして各層の切身は分離可能
な形態に維持される。

【００３９】カートン４８内にぎっしり詰った層は、冷
凍された個々の海産食物片の層を形成するため冷凍され
る。くぼみ内に切身を配置するとき特別な注意を払わな
くても、切身の外縁は互いに接触し得る可能性を持って
いるけれども、各層内の個々の切身２８は実質的に分離
している。切身間の小さい接触範囲は、切身を破断する
ことなく相互の切身の容易な分離し得る程度のものであ
る。

【００４０】プレートフリーザから除去後、冷凍した、
層の個々に分離した切身は、料理またはさらに他の加工
をする時まで、カートン４８内に入れて貯蔵フリーザ内
に置くことができる。カートン内の層の積重ねから切身
の１部分を取出すため、すべての層を粉砕あるいは他の
方法で分離する必要もなく、層内の切身を溶かす必要も
ない。むしろ、トレイ１０の上部１２または１４は、単
にリム４８をつかみ、上方に持上げてトレイのその部分
をはがし、そしてその中に形成されたくぼみ内に入って
いる切身をぎっしり詰って積重ねられた他の層から離し
て、取出す。したがって、空気はぎっしり詰って積重ね
られた他の層の間に入らない。同様に、個々の切身は、
層内の他の切身を乱すことなく、切身をくぼみから持上
げることによって最上部の積重ね体から取出すことがで
きる。

【００４１】カートン内の各切身は、それが入れられて
いるくぼみによってその下部側を、上にあるトレイ部分
によってその上部側を、中間ストリップによってその縁
を支えられて層に積まれる。したがって、各切身は、実
質的にトレイによって包まれ、そして空気にる脱水はほ
とんどない。したがって、切身は新鮮さを維持し、より
費用および時間の浪費を削減し。冷凍切身の個々に氷の
膜をおおう作業を不用とする利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明により構成された折りたたみ可能なトレ
イの好ましい実施をトレイの第２部分が第１部分の上に
折りたたまれる様子を示す絵図である。

【図２】図１のように構成されたトレイの積重ね状態を
示す絵図であり、魚の切身の上部層が最上部折りたたみ
トレイの第２部分内に配置されている様子が示されてい
る。

【図３】図１のトレイが開いた状態を示す平面図であ
る。

【図４】図３の４−４線に沿って切断したトレイの断面
図である。

【図５】図３の５−５線に沿って切断して開いた状態の
レイの断面図である。

【図６】各々が図３のように構成された空のトレイを入
れ子式に組合せて積重ねた状態とし、それを図３の矢印
６によって示されたように各トレイの１つのくぼみを通
る線で切断した部分断面図である。

【図７】図２に示されたトレイ上に配列された魚切身層
が詰められた板紙カートンがフレーム内にあってプレー
トフリーザの棚で圧縮された状態をフレームおよび板紙
カートンの一部分を破断して示す端部図である。

【符号の説明】

１０ トレイ １２ 第１部分 １４ 第２部分 １６ ヒンジ部分 １８ シート ２０ 上部表面 ２４ 第１くぼみ ２６ 第２くぼみ ２８ 切身 ３０ 中間ストリップ ３２ 第１縁 ３４ 第２縁 ３６ 軸線 ３８ 底部 ４０ 側壁 ４２ 端部壁 ４８ カートン ５０ フォイル ５２ 平状板 ５３ 棚

フロントページの続き (72)発明者 ミミ エス．フィールディング アメリカ合衆国，98335 ワシントン州, ギグ ハーバー，サリバン ドライブ 1902 (72)発明者 ドン ビー．ファーロング アメリカ合衆国，98004 ワシントン州, ベルビュウ，112ス アベニュー ノース イースト 3957

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 隣接する海産食物片並置体の積重ね体を
   詰め合わせて冷凍するための複数の海産食物片を並置状
   に受容するトレイであって、 複数の第１くぼみをシート部材に形成し、各第１くぼみ
   が海産食物片を受容して海産食物片の並置体を形成し、
   そのシートが、圧縮力の下で、変形可能であり、かつ、
   海産食物片を第１くぼみ内で変形させることができ実質
   的に分離した海産食物片の並置体が形成されるように構
   成したことを特徴とするトレイ。
2. 【請求項２】 シートが、 第１くぼみを画定している第１部分と、 複数の反対向きの第２くぼみを画定している第２部分
   と、 第１部分と第２部分との間に画定された可撓性のヒンジ
   部分とを含み、 第２部分が第１部分の上にあり、そして第１および第２
   くぼみが同じ方向に開くように、シートがヒンジ部分に
   沿って折りたたみ可能であり、海産食物片を、それぞれ
   第１および第２の層の海産食物片並置体を形成するため
   に、第１および第２くぼみ内に受容可能であることを特
   徴とする請求項１記載のトレイ。
3. 【請求項３】 第１くぼみが、細長くなっていて、かつ
   シートの第１縁の隣接して配列された偶数のセットと、
   シートの反対側の第２縁に隣接して配列された奇数のセ
   ットとを形成するようにパターンに配列されており、偶
   数のセットの第１くぼみが、奇数のセットの第１くぼみ
   間に部分的に相互挿入されており、第２くぼみが、細長
   くなっていて、かつ材料シートの第２縁に隣接して配列
   された偶数のセットと、シートの第１縁に隣接して配列
   された奇数のセットとを形成するため、第１くぼみに対
   して逆のパターンに配列され、それによってシートが折
   りたたまれるとき、第１および第２の層の海産食物片の
   ぎっしりした詰め合せを容易にすることを特徴とする請
   求項２記載のトレイ。
4. 【請求項４】 第１くぼみが、細長くなっていて、かつ
   シートの第１縁に隣接して配置された偶数のセットと、
   シートの第２縁に隣接して配置された奇数のセットとを
   形成するためパターンに配列され、偶数のセットのくぼ
   みが奇数のセットのくぼみの間に部分的に挿入されてい
   て、それによって第１くぼみ内に収容されている海産食
   物片に対して逆パターンに配列されて海産食物片の隣接
   する層の詰め合せを容易にすることを特徴とする請求項
   １記載のトレイ。
5. 【請求項５】 偶数セットの第１くぼみの長手方向の軸
   線が、奇数セットの第１くぼみの長手方向の軸線がへだ
   てている間隔よりも大きい間隔でへだてられていること
   を特徴とする請求項４記載のトレイ。
6. 【請求項６】 偶数および奇数セットの第１くぼみの各
   々が、それぞれ第１または第２縁に近い広い部分と、狭
   い部分とを含み、偶数および奇数セットの第１くぼみの
   狭い部分が少くとも部分的に相互挿入されていることを
   特徴とする請求項４記載のトレイ。
7. 【請求項７】 第１くぼみの各々が、底部と、細長い側
   壁とを含み、各側壁が、それぞれの第１くぼみの底部に
   対して少くとも９５度、そして１５０度を超えない角度
   をとしており、 第１くぼみに隣接する側壁が、隣接する第１くぼみを分
   離している中間ストリップを形成するように協働してい
   ることを特徴とする請求項１記載のトレイ。
8. 【請求項８】 シートがその中に形成された第１くぼみ
   内に受容された冷凍片並置体とともに隣接する冷凍片の
   並置体のぎっしり詰った積重ね体から、はがすことを可
   能にするように構成されていることを特徴とする請求項
   １記載のトレイ。
9. 【請求項９】 ぎっしり詰った層の積重ね体の中の個々
   の海産食物片を冷凍する方法であって、 ａ）各々の層が、トレイ内に形成された複数のくぼみの
   各々の中に海産食物を置くことにより形成されていて、
   トレイ上の海産食物片からなる複数のをフレーム内に積
   重ねること、 ｂ）各層内の個々の海産食物片を分離状態に維持しなが
   らトレイを変形させ、海産食物片の層をぎっしり詰める
   ためにフレーム内で積重ね体を圧縮し、そして ｃ）分離状態で冷凍された海産食物片の層を形成するた
   めに積重ね体を冷凍することのステップを含むことを特
   徴とする方法。
10. 【請求項１０】 海産食物の層を積重ねるステップが、 ａ）第１の層を形成するために、海産食物を折りたたみ
    可能なトレイの第１部分内に形成された複数の第１くぼ
    みの各々の中に置くこと、 ｂ）トレイの第２部分を第１部分上に置くための可撓性
    ヒンジ部に沿ってトレイを折りたたみ、第２部分が複数
    の反対向きの第２くぼみを形成し、したがって第１およ
    び第２くぼみが、トレイが折りたたまれたとき同じ方向
    に開いていること、 ｃ）第２の層を形成するために第２くぼみの各々内に海
    産食物片を置くことのサブステップを含むことを特徴と
    する請求項９記載の方法。
11. 【請求項１１】 少くとも第３および第４の海産食物片
    層を形成するために、少くとも１つの追加の折りたたみ
    可能なトレイに対してサブステップ（ａ）ないし（ｃ）
    が、繰返されることを特徴とする請求項１０記載の方
    法。