JPH07187057A - 投揚錨装置 - Google Patents
投揚錨装置Info
- Publication number
- JPH07187057A JPH07187057A JP34837793A JP34837793A JPH07187057A JP H07187057 A JPH07187057 A JP H07187057A JP 34837793 A JP34837793 A JP 34837793A JP 34837793 A JP34837793 A JP 34837793A JP H07187057 A JPH07187057 A JP H07187057A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 投揚錨装置を船体の内部に移設して上甲板上
に広い通路スペースを確保する。 【構成】 アンカーチェーンの収納部としてのチェーン
ロッカー１とこれに接続されるアンカー収納筒６とを、
船体10内の船底板10ａ付近に配置し、アンカー収納筒６
の先端部を、船底板10ａに形成された投錨用開口部のベ
ルマウス８に接続することにより、投揚錨装置を船内に
配備し、さらに、アンカー収納筒６に、アンカーチェー
ン３の洗滌水噴出ノズル９ａと圧縮空気供給口４ａとを
取付け、装置内部を高圧に保持することにより、装置内
部への海水の浸入の防止を可能にした。図中の符号２は
ウインチ、符号７はアンカーを示している。
に広い通路スペースを確保する。 【構成】 アンカーチェーンの収納部としてのチェーン
ロッカー１とこれに接続されるアンカー収納筒６とを、
船体10内の船底板10ａ付近に配置し、アンカー収納筒６
の先端部を、船底板10ａに形成された投錨用開口部のベ
ルマウス８に接続することにより、投揚錨装置を船内に
配備し、さらに、アンカー収納筒６に、アンカーチェー
ン３の洗滌水噴出ノズル９ａと圧縮空気供給口４ａとを
取付け、装置内部を高圧に保持することにより、装置内
部への海水の浸入の防止を可能にした。図中の符号２は
ウインチ、符号７はアンカーを示している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶における投揚錨装
置に関し、特に船体内に配備して上甲板上に広い通路ス
ペースを確保できるようにした、投揚錨装置に関する。
置に関し、特に船体内に配備して上甲板上に広い通路ス
ペースを確保できるようにした、投揚錨装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の投揚錨装置では、アンカーおよび
アンカーチェーンを捲き揚げるウインチ（ウインドラス
Ｗindlass)が船体の上甲板上に配備されている。すなわ
ち、図４，図５において、ウインチ（ウインドラス）02
が船体10の上甲板05上に配備されていて、ウインチ02で
捲き揚げられたアンカーチェーン03は上甲板05に開口部
を有するチェーンロッカー01へ収納されるようになって
いる。
アンカーチェーンを捲き揚げるウインチ（ウインドラス
Ｗindlass)が船体の上甲板上に配備されている。すなわ
ち、図４，図５において、ウインチ（ウインドラス）02
が船体10の上甲板05上に配備されていて、ウインチ02で
捲き揚げられたアンカーチェーン03は上甲板05に開口部
を有するチェーンロッカー01へ収納されるようになって
いる。
【０００３】一方、船外板に投錨用開口が形成され、こ
の開口に取付けられたベルマウス08と上甲板05とを連通
するチェーン引込み筒06が設けられていて、ウインチ02
を捲き揚げたり、捲き戻したりすることにより、アンカ
ーチェーン03の先端に取付けられたアンカー07を昇降で
きるようになっている。なおアンカー07はチェーン引込
み筒06内には入らない。
の開口に取付けられたベルマウス08と上甲板05とを連通
するチェーン引込み筒06が設けられていて、ウインチ02
を捲き揚げたり、捲き戻したりすることにより、アンカ
ーチェーン03の先端に取付けられたアンカー07を昇降で
きるようになっている。なおアンカー07はチェーン引込
み筒06内には入らない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の投揚錨装置では、ウインチなどが上甲板上にあ
るため、上甲板上での通路スペースが制約され、また船
首部の特に波浪を受ける場所に配置されているため、波
浪による損傷を受けるおそれがあり、また錆の面でも不
利である。また、ベルマウスが船外板の曲面部に設けら
れているため、アンカーとベルマウスとのツメ当たりに
対し、モデルテストを実施しなければならず、そのため
に相当のコストを必要とするなどの問題点がある。
な従来の投揚錨装置では、ウインチなどが上甲板上にあ
るため、上甲板上での通路スペースが制約され、また船
首部の特に波浪を受ける場所に配置されているため、波
浪による損傷を受けるおそれがあり、また錆の面でも不
利である。また、ベルマウスが船外板の曲面部に設けら
れているため、アンカーとベルマウスとのツメ当たりに
対し、モデルテストを実施しなければならず、そのため
に相当のコストを必要とするなどの問題点がある。
【０００５】本発明は、このような問題点の解決をはか
ろうとするもので、投揚錨装置を上甲板付近から船体内
部の船底付近に移転して、上甲板上に広い通路スペース
を確保できるようにした、投揚錨装置を提供することを
目的とする。
ろうとするもので、投揚錨装置を上甲板付近から船体内
部の船底付近に移転して、上甲板上に広い通路スペース
を確保できるようにした、投揚錨装置を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項１に記載の投揚錨装置は、投揚錨装置におい
て、アンカーチェーンの収納部としてのチェーンロッカ
ーと、同チェーンロッカーに接続されたアンカー収納筒
と、上記チェーンロッカーの内部に取付けられて上記ア
ンカーチェーンを捲回されるウインチとをそなえ、上記
のチェーンロッカーおよびアンカー収納筒が船体内の船
底部付近に配備されるとともに、同アンカー収納筒の先
端部が上記船底板に形成された投錨用の開口部に接続さ
れ、上記のチェーンロッカーおよびアンカー収納筒の内
部を高圧にするための圧縮空気を供給する圧縮空気供給
口が上記のチェーンロッカーあるいはアンカー収納筒に
取付けられていることを特徴としている。
め、請求項１に記載の投揚錨装置は、投揚錨装置におい
て、アンカーチェーンの収納部としてのチェーンロッカ
ーと、同チェーンロッカーに接続されたアンカー収納筒
と、上記チェーンロッカーの内部に取付けられて上記ア
ンカーチェーンを捲回されるウインチとをそなえ、上記
のチェーンロッカーおよびアンカー収納筒が船体内の船
底部付近に配備されるとともに、同アンカー収納筒の先
端部が上記船底板に形成された投錨用の開口部に接続さ
れ、上記のチェーンロッカーおよびアンカー収納筒の内
部を高圧にするための圧縮空気を供給する圧縮空気供給
口が上記のチェーンロッカーあるいはアンカー収納筒に
取付けられていることを特徴としている。
【０００７】また請求項２に記載の投揚錨装置は、上記
アンカー収納筒に、上記アンカーチェーンの洗滌用水を
噴出するシャワーノズルが取付けられていることを特徴
としている。
アンカー収納筒に、上記アンカーチェーンの洗滌用水を
噴出するシャワーノズルが取付けられていることを特徴
としている。
【０００８】さらに請求項３に記載の投揚錨装置は、上
記圧縮空気供給口に高圧空気供給管が接続されるととも
に同高圧空気供給管に電磁弁が介設され、一方上記のチ
ェーンロッカーあるいはアンカー収納筒の内部の空気圧
を検出する空気圧センサが取付けられ、同空気圧センサ
の検出信号により上記電磁弁を開閉制御して上記のチェ
ーンロッカーおよびアンカー収納筒の内部を所定の空気
圧に保持する制御装置が設けられていることを特徴とし
ている。
記圧縮空気供給口に高圧空気供給管が接続されるととも
に同高圧空気供給管に電磁弁が介設され、一方上記のチ
ェーンロッカーあるいはアンカー収納筒の内部の空気圧
を検出する空気圧センサが取付けられ、同空気圧センサ
の検出信号により上記電磁弁を開閉制御して上記のチェ
ーンロッカーおよびアンカー収納筒の内部を所定の空気
圧に保持する制御装置が設けられていることを特徴とし
ている。
【０００９】
【作用】上述の請求項１に記載の投揚錨装置では、投揚
錨装置が船体の内部で船底部付近に配置されることによ
り、上甲板上における通路スペースの確保が可能とな
る。また、圧縮空気供給口から高圧空気を供給してチェ
ーンロッカーおよびアンカー収納筒の内部を高圧にする
ことにより、海水の浸入が防止される。さらに、請求項
２に記載の投揚錨装置では、上記の作用のほか、シャワ
ーノズルから噴出する洗滌水（清水）により、アンカー
チェーンの洗滌が行なわれる。さらに請求項３に記載の
投揚錨装置では、請求項１または２に記載の投揚錨装置
の上記の作用のほか、制御装置によりチェーンロッカー
およびアンカー収納筒の内部が所定の空気圧に保持され
る。
錨装置が船体の内部で船底部付近に配置されることによ
り、上甲板上における通路スペースの確保が可能とな
る。また、圧縮空気供給口から高圧空気を供給してチェ
ーンロッカーおよびアンカー収納筒の内部を高圧にする
ことにより、海水の浸入が防止される。さらに、請求項
２に記載の投揚錨装置では、上記の作用のほか、シャワ
ーノズルから噴出する洗滌水（清水）により、アンカー
チェーンの洗滌が行なわれる。さらに請求項３に記載の
投揚錨装置では、請求項１または２に記載の投揚錨装置
の上記の作用のほか、制御装置によりチェーンロッカー
およびアンカー収納筒の内部が所定の空気圧に保持され
る。
【００１０】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
投揚錨装置について説明すると、図１はその船体と共に
示す正断面図、図２はその正断面図、図３はその変形例
の図１に相当する正断面図である。
投揚錨装置について説明すると、図１はその船体と共に
示す正断面図、図２はその正断面図、図３はその変形例
の図１に相当する正断面図である。
【００１１】この実施例では、投揚錨装置が船体10内で
船底板10ａ付近に設けられている。すなわち図１，２に
おいて、符号１は投揚錨装置の主体部を構成するチェー
ンロッカーを示しており、このチェーンロッカー１は、
船体10内で船首部における船底板10ａ付近に配備されて
いる。
船底板10ａ付近に設けられている。すなわち図１，２に
おいて、符号１は投揚錨装置の主体部を構成するチェー
ンロッカーを示しており、このチェーンロッカー１は、
船体10内で船首部における船底板10ａ付近に配備されて
いる。
【００１２】チェーンロッカー１の上部にウインチ（ウ
インドラス）２が取付けられており、さらにアンカー収
納筒６がチェーンロッカー１と共にＵ字形構造体を構成
するように、ウインチ２の取付け部を経てチェーンロッ
カー１の上部に接続されている。アンカー収納筒６はア
ンカーチェーン３をウインチ２に案内するとともに引き
揚げられたアンカー７を収納するもので、アンカー収納
筒６の下端部は、船底板10ａに形成された投錨用の開口
部に取付けられたベルマウス８に接続されている。
インドラス）２が取付けられており、さらにアンカー収
納筒６がチェーンロッカー１と共にＵ字形構造体を構成
するように、ウインチ２の取付け部を経てチェーンロッ
カー１の上部に接続されている。アンカー収納筒６はア
ンカーチェーン３をウインチ２に案内するとともに引き
揚げられたアンカー７を収納するもので、アンカー収納
筒６の下端部は、船底板10ａに形成された投錨用の開口
部に取付けられたベルマウス８に接続されている。
【００１３】アンカーチェーン３は、図２に示すよう
に、先端側がアンカー収納筒６に挿通され、基端側がチ
ェーンロッカー１に垂下されるように、ウインチ２に捲
回されさており、ウインチ２を操作してアンカーチェー
ン３を捲き揚げたり、あるいは捲き戻したりすることに
より、アンカーチェーン３の先端部に取付けられたアン
カー７を、ベルマウス８を経て海底から引き揚げたり、
海底に向かって投入したりできるようになっている。ア
ンカー収納筒６の内部に、アンカーチェーン３のガイド
兼アンカー収納筒６の保護部材としての環状ガイド５
が、複数個取付けられている。
に、先端側がアンカー収納筒６に挿通され、基端側がチ
ェーンロッカー１に垂下されるように、ウインチ２に捲
回されさており、ウインチ２を操作してアンカーチェー
ン３を捲き揚げたり、あるいは捲き戻したりすることに
より、アンカーチェーン３の先端部に取付けられたアン
カー７を、ベルマウス８を経て海底から引き揚げたり、
海底に向かって投入したりできるようになっている。ア
ンカー収納筒６の内部に、アンカーチェーン３のガイド
兼アンカー収納筒６の保護部材としての環状ガイド５
が、複数個取付けられている。
【００１４】さらに、アンカーチェーン３に向かって洗
滌水（清水）を噴出するシャワーノズル９ａが、アンカ
ー収納筒６の周囲に複数個取付けられている。なおこの
実施例では、上下方向に二組のシャワーノズル９ａが取
付けられているが、必要に応じてシャワーノズル９ａの
数は増減できる。アンカー収納筒６の一側面上でシャワ
ーノズル９ａより上方位置に、圧縮空気をアンカー収納
筒６の内部に供給するための圧縮空気供給口４ａが開口
している。
滌水（清水）を噴出するシャワーノズル９ａが、アンカ
ー収納筒６の周囲に複数個取付けられている。なおこの
実施例では、上下方向に二組のシャワーノズル９ａが取
付けられているが、必要に応じてシャワーノズル９ａの
数は増減できる。アンカー収納筒６の一側面上でシャワ
ーノズル９ａより上方位置に、圧縮空気をアンカー収納
筒６の内部に供給するための圧縮空気供給口４ａが開口
している。
【００１５】そして、各シャワーノズル９ａに、図１に
示すように、給水管９が接続され、また、圧縮空気供給
口４ａに高圧空気供給管４が接続されている。図１中の
符号４ｂ，９ｂはいずれも電磁弁，符号４ｃ，９ｃはい
ずれも元弁，符号13は圧力計を示している。チェーンロ
ッカー１の内部は仕切板12で区切られて、下側にビルジ
ウエル15が形成されており、ビルジウエル15にサクショ
ンパイプ16が接続され、サクションパイプ16は開閉弁
（図示せず）を介して船内の負圧源（図示せず）に連通
している。
示すように、給水管９が接続され、また、圧縮空気供給
口４ａに高圧空気供給管４が接続されている。図１中の
符号４ｂ，９ｂはいずれも電磁弁，符号４ｃ，９ｃはい
ずれも元弁，符号13は圧力計を示している。チェーンロ
ッカー１の内部は仕切板12で区切られて、下側にビルジ
ウエル15が形成されており、ビルジウエル15にサクショ
ンパイプ16が接続され、サクションパイプ16は開閉弁
（図示せず）を介して船内の負圧源（図示せず）に連通
している。
【００１６】上述のように、この実施例では、従来上甲
板付近にあった投揚錨装置を船底部付近へと移設したた
め、アンカー収納筒６やチェーンロッカー１に船底開口
部から海水が流入することになるが、これを防止するた
めに、圧縮空気が圧縮空気供給口４ａを介して供給され
るようになっている。なお圧縮空気は、一般に船舶の艤
装品の動力源として数多く利用されていることから、本
装置のために別個にコンプレッサーを増設する必要はな
く、配管工事のみで利用可能である。
板付近にあった投揚錨装置を船底部付近へと移設したた
め、アンカー収納筒６やチェーンロッカー１に船底開口
部から海水が流入することになるが、これを防止するた
めに、圧縮空気が圧縮空気供給口４ａを介して供給され
るようになっている。なお圧縮空気は、一般に船舶の艤
装品の動力源として数多く利用されていることから、本
装置のために別個にコンプレッサーを増設する必要はな
く、配管工事のみで利用可能である。
【００１７】ところで、圧縮空気の空気圧Ｐは［数１］
で得られる。
で得られる。
【数１】Ｐ＝ｄ／10×Ｋ（kg/cm2） ここで、ｄは吃水（m），Ｋは定数で１〜1.5の値をと
る。
る。
【００１８】このようにして、投揚錨装置の内部は、圧
縮空気により気圧を高められて、船底開口部からの海水
の流入を防止されている。なお、圧縮空気供給口４ａを
チェーンロッカー１に取付けても差支えない。そして、
ウインチ２を操作して、アンカーチェーン３を捲き戻す
ことにより、チェーンロッカー１内に収納されているア
ンカーチェーン３を繰り出し、アンカー収納筒６内に収
納してあるアンカー７をベルマウス８から海底に向かっ
て送り出すことができ、またアンカーチェーン３を捲き
揚げることによりアンカー７をアンカー収納筒６内に元
通りに収納することができる。
縮空気により気圧を高められて、船底開口部からの海水
の流入を防止されている。なお、圧縮空気供給口４ａを
チェーンロッカー１に取付けても差支えない。そして、
ウインチ２を操作して、アンカーチェーン３を捲き戻す
ことにより、チェーンロッカー１内に収納されているア
ンカーチェーン３を繰り出し、アンカー収納筒６内に収
納してあるアンカー７をベルマウス８から海底に向かっ
て送り出すことができ、またアンカーチェーン３を捲き
揚げることによりアンカー７をアンカー収納筒６内に元
通りに収納することができる。
【００１９】上記のアンカーチェーン３の捲き揚げ工程
中に、元栓９ｃおよび電磁弁９ｂを開いて洗滌水をシャ
ワーノズル９ａからアンカーチェーン３に向かって噴出
し、アンカーチェーン３の洗滌を行なう。これによりア
ンカーチェーン３に付着した海水や泥などが除かれてサ
ビの発生を抑制することができる。なお洗滌水は洗滌後
下方へ落下する。捲き揚げられたアンカーチェーン３
は、チェーンロッカー１内で仕切板12上に収容される。
そしてチェーンロッカー１に溜った泥等はビルジウエル
15に溜まり、必要に応じてサクションパイプ16により排
出される。
中に、元栓９ｃおよび電磁弁９ｂを開いて洗滌水をシャ
ワーノズル９ａからアンカーチェーン３に向かって噴出
し、アンカーチェーン３の洗滌を行なう。これによりア
ンカーチェーン３に付着した海水や泥などが除かれてサ
ビの発生を抑制することができる。なお洗滌水は洗滌後
下方へ落下する。捲き揚げられたアンカーチェーン３
は、チェーンロッカー１内で仕切板12上に収容される。
そしてチェーンロッカー１に溜った泥等はビルジウエル
15に溜まり、必要に応じてサクションパイプ16により排
出される。
【００２０】また、チェーンロッカー１およびアンカー
収納筒６の内部の空気圧を検出するする空気圧センサ
（図示せず）をチェーンロッカー１あるいはアンカー収
納筒６に設け、この空気圧センサの検出信号に応じて自
動的に電磁弁４ａを開閉制御して、チェーンロッカー１
およびアンカー収納筒６の内部の空気圧を所定の圧力に
保持する制御装置（図示せず）が設けられている。さら
にまた、チェーンロッカー１内は圧縮空気により海水よ
り隔てられているが、湿度が高いので、ウインチ２の内
部歯車機構を保護するために、ウインチ２のシールは、
従来のものによりシール性の良好なものが用いらられて
いる。
収納筒６の内部の空気圧を検出するする空気圧センサ
（図示せず）をチェーンロッカー１あるいはアンカー収
納筒６に設け、この空気圧センサの検出信号に応じて自
動的に電磁弁４ａを開閉制御して、チェーンロッカー１
およびアンカー収納筒６の内部の空気圧を所定の圧力に
保持する制御装置（図示せず）が設けられている。さら
にまた、チェーンロッカー１内は圧縮空気により海水よ
り隔てられているが、湿度が高いので、ウインチ２の内
部歯車機構を保護するために、ウインチ２のシールは、
従来のものによりシール性の良好なものが用いらられて
いる。
【００２１】このように、従来上板付近に設けられてい
た投揚錨装置を船底部付近へと移設したため、上甲板上
の通路スペースが広く確保されることになる。また、ア
ンカー７が出入する開口部を、船底板の平坦部に設けた
ことにより、従来の船外板の曲面部に設けた場合に比べ
て、アンカー７とベルマウス８とのツメ当たりをモデル
により検討する必要が無くなり、コスト面で有利とな
る。さらに、従来構造の場合、上甲板とベルマウスとを
連通するチェーン収納筒と船殻構造とのとりあい部が非
常に複雑で作りにくい構造であったのに対し、この実施
例では単純な船殻構造となり、工作コストの低減をはか
ることしはができる。
た投揚錨装置を船底部付近へと移設したため、上甲板上
の通路スペースが広く確保されることになる。また、ア
ンカー７が出入する開口部を、船底板の平坦部に設けた
ことにより、従来の船外板の曲面部に設けた場合に比べ
て、アンカー７とベルマウス８とのツメ当たりをモデル
により検討する必要が無くなり、コスト面で有利とな
る。さらに、従来構造の場合、上甲板とベルマウスとを
連通するチェーン収納筒と船殻構造とのとりあい部が非
常に複雑で作りにくい構造であったのに対し、この実施
例では単純な船殻構造となり、工作コストの低減をはか
ることしはができる。
【００２２】次に、図３に示した変形例では、チェーン
ロッカー１とアンカー収納筒６とが、直線上で上下方向
に連接されて、投揚錨装置の主体部を構成している。そ
して、ウインチ２がチェーンロッカー１内の上部に設置
され、アンカーチェーン３は仕切板12の中央部に取付け
られたチェーン引込み管11に挿通されている。図３中の
符号17はガイドローラを示していて、捲揚げおよび捲戻
し時におけるアンカーチェーン３の振れを抑制する作用
を行なうものである。
ロッカー１とアンカー収納筒６とが、直線上で上下方向
に連接されて、投揚錨装置の主体部を構成している。そ
して、ウインチ２がチェーンロッカー１内の上部に設置
され、アンカーチェーン３は仕切板12の中央部に取付け
られたチェーン引込み管11に挿通されている。図３中の
符号17はガイドローラを示していて、捲揚げおよび捲戻
し時におけるアンカーチェーン３の振れを抑制する作用
を行なうものである。
【００２３】そして、アンカー収納筒体６に圧縮空気供
給口４ａが取付けられて、装置内部が、制御装置により
供給制御された圧縮空気により所定の高圧に保たれて海
水の浸入が防止されるようになっている点、およびアン
カー収納筒６にシャワーノズル９ａが取付けられて、ア
ンカーチェーン３の洗滌が行なえるようになっている点
は、図１，２のものと同様である。この変形例の場合、
図１，２のものの上記の作用効果のほか、装置全体がコ
ンパクト化されているため、小形船舶に好適であるとい
う利点が得られる。
給口４ａが取付けられて、装置内部が、制御装置により
供給制御された圧縮空気により所定の高圧に保たれて海
水の浸入が防止されるようになっている点、およびアン
カー収納筒６にシャワーノズル９ａが取付けられて、ア
ンカーチェーン３の洗滌が行なえるようになっている点
は、図１，２のものと同様である。この変形例の場合、
図１，２のものの上記の作用効果のほか、装置全体がコ
ンパクト化されているため、小形船舶に好適であるとい
う利点が得られる。
【００２４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の投揚錨装
置によれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 投揚錨装置が船体の内部に配備されたことにより、
上甲板上における広い通路スペースの確保が可能とな
る。 (2) チェーンロッカーおよびアンカー収納筒が制御装置
により高圧に保持されるため、チェーンロッカーおよび
アンカー収納筒の内部に海水が浸入するおそれがない。 (3) シャワーノズルから洗滌水を噴出してアンカーチェ
ーンの洗滌を行なうことができる。
置によれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) 投揚錨装置が船体の内部に配備されたことにより、
上甲板上における広い通路スペースの確保が可能とな
る。 (2) チェーンロッカーおよびアンカー収納筒が制御装置
により高圧に保持されるため、チェーンロッカーおよび
アンカー収納筒の内部に海水が浸入するおそれがない。 (3) シャワーノズルから洗滌水を噴出してアンカーチェ
ーンの洗滌を行なうことができる。
【図１】本発明の一実施例としての投揚錨装置を船体と
共に示す正断面図。
共に示す正断面図。
【図２】同正断面図。
【図３】同変形例の図１に相当する正断面図。
【図４】従来の投揚錨装置を船体プロフィールと共に示
す側断面図。
す側断面図。
【図５】同正断面図。
１ チェーンロッカー ２ ウインチ ３ アンカーチェーン ４ 高圧空気管 ４ａ 圧縮空気供給口 ４ｂ 電磁弁 ４ｃ 元弁 ５ チェーンガイド ６ アンカー収納筒 ７ アンカー ８ ベルマウス ９ 給水管 ９ａ シャワーノズル 10 船体 10ａ 船底板 11 チェーン引込み管 12 仕切板 13 圧力計 15 ビルジウエル 16 サクションパイプ 17 ガイドローラ
Claims (3)
- 【請求項１】 投揚錨装置において、アンカーチェーン
の収納部としてのチェーンロッカーと、同チェーンロッ
カーに接続されたアンカー収納筒と、上記チェーンロッ
カーの内部に取付けられて上記アンカーチェーンを捲回
されるウインチとをそなえ、上記のチェーンロッカーお
よびアンカー収納筒が船体内の船底部付近に配備される
とともに、同アンカー収納筒の先端部が上記船底板に形
成された投錨用の開口部に接続され、上記のチェーンロ
ッカーおよびアンカー収納筒の内部を高圧にするための
圧縮空気を供給する圧縮空気供給口が上記のチェーンロ
ッカーあるいはアンカー収納筒に取付けられていること
を特徴とする、投揚錨装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の投揚錨装置において、
上記アンカー収納筒に、上記アンカーチェーンの洗滌用
水を噴出するシャワーノズルが取付けられていることを
特徴とする、投揚錨装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の投揚錨装置に
おいて、上記圧縮空気供給口に高圧空気供給管が接続さ
れるとともに同高圧空気供給管に電磁弁が介設され、一
方上記のチェーンロッカーあるいはアンカー収納筒の内
部の空気圧を検出する空気圧センサが取付けられ、同空
気圧センサの検出信号により上記電磁弁を開閉制御して
上記のチェーンロッカーおよびアンカー収納筒の内部を
所定の空気圧に保持する制御装置が設けられていること
を特徴とする、投揚錨装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34837793A JPH07187057A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 投揚錨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34837793A JPH07187057A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 投揚錨装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187057A true JPH07187057A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18396619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34837793A Withdrawn JPH07187057A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 投揚錨装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07187057A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101486765B1 (ko) * | 2013-12-05 | 2015-01-29 | 대우조선해양 주식회사 | 선박이나 부유식 해양 구조물의 앵커링 시스템 |
| KR20150011664A (ko) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 대우조선해양 주식회사 | 빌지 웰 일체형 체인 락커 |
| KR101511213B1 (ko) * | 2013-12-03 | 2015-04-20 | 대우조선해양 주식회사 | 선박용 앵커링 장치 및 이를 이용하여 앵커 체인을 격납하는 방법 |
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-
1993
- 1993-12-27 JP JP34837793A patent/JPH07187057A/ja not_active Withdrawn
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| US11661151B2 (en) | 2018-08-24 | 2023-05-30 | Kongsberg Maritime CM AS | Mooring tensioning arrangement and a method for longitudinal cross tension of a mooring system |
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