JPH07184909A - 治療装置 - Google Patents

治療装置

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JPH07184909A
JPH07184909A JP5348786A JP34878693A JPH07184909A JP H07184909 A JPH07184909 A JP H07184909A JP 5348786 A JP5348786 A JP 5348786A JP 34878693 A JP34878693 A JP 34878693A JP H07184909 A JPH07184909 A JP H07184909A
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JP
Japan
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blood vessel
endoscope
manipulator
artificial
aorta
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Withdrawn
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JP5348786A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mizuno
均 水野
Shuichi Takayama
修一 高山
Akio Nakada
明雄 中田
Naoki Uchiyama
直樹 内山
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Yuichi Ikeda
裕一 池田
Koichi Umeyama
広一 梅山
Akihiro Horii
章弘 堀井
Sakae Takehata
栄 竹端
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】体腔内で観察体腔内外科手術を行う際に、目的
部位を正確に、かつ迅速に治療できる治療装置を提供す
ることにある。 【構成】生体管腔内に挿入し、診断・処置等を行う内視
鏡1と、生体管腔外から診断・処置等を行う手術用マニ
ピュレータ2と、前記内視鏡1の先端構成部10に永久
磁石16とフード15を設け、手術用マニピュレータ2
の先端部にホール素子21とキャップ20を設け、相互
の位置を検出して内視鏡1と手術用マニピュレータ2に
より生体組織を固定するように構成したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠隔操作によって駆動さ
れて生体内組織部位の診断や処置を行なう治療装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】腹壁等の体壁に穴を開け、この穴を通じ
て内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入することによ
り体腔内で様々な処置を行なう内視鏡下手術が従来から
行なわれており、こうした術式は大きな切開を要しない
低侵襲なものとして胆のう摘出手術や肺の一部を摘出除
去する手術等で広く行なわれている。
【0003】また、内視鏡や処置具を搭載し、遠隔操作
により作動して、前記内視鏡や処置具を用いた手術を術
者に代わって行なう手術用マニピュレータが例えば米国
特許第5217003号に開示されている。こうした手
術用マニピュレータは、通常、内視鏡や処置具を備える
挿入部が多関節構造となっており、各関節をアクチュエ
ータにより動作させることで、体腔内における目的部位
に対するアプローチを容易ならしめている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した内
視鏡下手術にあっては、体壁に開けた穴から体腔内に挿
入される内視鏡や処置具が体腔内の極力広い範囲で動作
できることが望まれる。しかしながら、術者が片手で操
作できる内視鏡や処置具は自由度の少ない直線形状のも
のであり、内視鏡や処置具が目的の位置に届いたとして
も所望のオリエンテーションで処置または観察を行なう
ことが困難であった。例えば、縫合の際に処置具で針を
持って臓器等に針をかけようとする場合に、縫合線に対
し直角に針をかけるのが望ましいが、処置具の自由度不
足が原因で困難な場合があった。
【0005】こうした問題は、自由度の大きい多関節構
造の挿入部を備えた前述の手術用マニピュレータを用い
ることで解消されるが、この場合、目的の位置でかつ所
望のオリエンテーションで作業を行なうために多関節構
造の挿入部を動作させると、関節部が目的とする以外の
臓器に接触して無理な力を与える可能性があった。ま
た、体腔内外科手術において、生体組織に発生した患部
等を切除する場合、組織が動いてしまい、目的部位を正
確に切除することが困難で、迅速な手術ができないとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、体腔内外科手術等を
行う際に、生体組織の目的部位に正確に位置決めして迅
速に治療できる治療装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、生体管腔内に挿入する第1の医療用器具
と、生体管腔外に位置させる第2の医療用器具と、少な
くとも前記第1または第2の医療用器具を駆動するアク
チュエータと、このアクチュエータを駆動制御する制御
手段とから構成したことにある。
【0008】
【作用】生体管腔内に挿入し、診断・処置等を行う第1
の医療用器具と、生体管腔外から診断・処置等を行う第
2の医療用器具との相互の位置をアクチュエータによっ
て検出し、このアクチュエータを駆動制御して前記医療
用器具を目的部位に導き、両医療用器具によって治療を
行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2は第1の実施例を示す。1は第
1の医療用器具としての内視鏡であり、2は第2の医療
用器具としての手術用マニピュレータである。内視鏡1
は生体管腔内、例えば経口的に胃3内に挿入される挿入
部4を有しており、手術用マニピュレータ2は生体管腔
外、例えば腹壁5に挿入したトラカール6を介して腹腔
7内に挿入されるマニピュレータ本体8を有している。
【0010】前記内視鏡1について説明すると、挿入部
4の先端側には湾曲部9および先端構成部10が設けら
れ、基端側には操作部11が設けられている。操作部1
1には湾曲部9および先端構成部10を駆動するアクチ
ュエータ(図示しない)を備えており、このアクチュエ
ータは制御手段によって駆動制御される。
【0011】また、先端構成部10には観察窓12,照
明窓13および処置具チャンネル14が設けられてい
る。さらに、先端構成部10の外周部にはフード15が
設けられ、このフード15の内部には永久磁石16が固
定されている。また、処置具チャンネル14には処置用
のレーザプローブ17が挿通されており、この先端は先
端構成部10の先端面より突出している。なお、処置具
チャンネル14に挿通されるのはレーザプローブ17に
限らず、電気メス、把持鉗子あるいは薬液注入用チュー
ブであってもよい。
【0012】手術用マニピュレータ2について説明する
と、床面に設置される基台18に対して複数の関節部8
aを有するマニピュレータ本体8が設けられ、このマニ
ピュレータ本体8の先端部19には円筒状のキャップ2
0が設けられている。このキャップ20の内径は前記内
視鏡1のフード15の外径よりやや大きく、フード15
の外側に嵌合できるようになっている。
【0013】さらに、キャップ20にはホール素子21
が設けられ、フード15に設けられた永久磁石16を検
出することにより、内視鏡1の先端構成部10の位置を
検出できるようになっている。すなわち、胃3内に挿入
された内視鏡1の先端構成部10と腹腔7内に挿入され
た手術用マニピュレータ2の先端部19とは胃壁22に
よって区画されており、視覚できないが、内視鏡1のフ
ード15に設けられた永久磁石16をマニピュレータ本
体18の先端部19に設けられたホール素子21が位置
を検出するようになっており、永久磁石16とホール素
子21とによって位置検出手段を構成している。さら
に、手術用マニピュレータ2にはマニピュレータ本体1
8および先端部19を駆動するアクチュエータ(図示し
ない)を備えており、このアクチュエータは制御手段に
よって駆動制御される。
【0014】また、マニピュレータ本体8の先端部19
に設けられたキャップ20の内径は内視鏡1のフード1
5の外径よりやや大きく、フード15の外側に嵌合でき
るようになっているため、フード15とキャップ20を
互いに前進することにより、両者で胃壁22を挟持固定
することができる。つまり、フード15とキャップ20
とによって胃壁22を固定する固定手段を構成してお
り、胃壁22の一部に発生した悪性腫瘍等の患部23ま
たはその周辺を固定し、内視鏡1の処置具チャンネル1
4に挿通したレーザプローブ17からレーザビームを患
部23に照射して治療することができる。また、レーザ
プローブ17に限らず、電気メスによる切開、把持鉗子
による組織の採取あるいは薬液注入用チューブによる薬
液注入ができる。
【0015】図3は第2の実施例を示し、第1の実施例
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。内
視鏡1の先端構成部10の外周面に永久磁石24が設け
られ、マニピュレータ本体8の先端部19にはホール素
子25が設けられ、永久磁石24とホール素子25とに
よって位置検出手段を構成している。
【0016】さらに、マニピュレータ本体8の先端部1
9における先端面には超音波振動子26が設けられ、外
周部にはバルーン27が設けられている。このバルーン
27はマニピュレータ本体8の基端側に設けられた生理
食塩水供給部(図示しない)と接続されており、バルー
ン27内に生理食塩水を供給して膨張させることによ
り、胃壁22を外側から内側へ押し付けて胃壁22を固
定できるようになっている。
【0017】前述のように胃壁22を固定した後、内視
鏡1の処置具チャンネル14に挿通した電気メス28に
より患部23を切除することができ、このときマニピュ
レータ本体18の先端部19に設けた超音波振動子26
によって胃壁22の断層像を得て目的部位を確認しなが
ら正確に切除できる。
【0018】図4〜図6は第3の実施例を示し、図4は
解離性大動脈瘤治療を目的とする内視鏡下人工血管埋込
み術で、30は大動脈で、この大動脈30の下部は左右
の大腿動脈31,31に連通している。大動脈30の一
部には解離部32が発生しており、この解離部32が発
生している大動脈30の内側に人工血管33を埋込む手
術の様子を示す。
【0019】第1の医療用器具としての第1の内視鏡3
4は、大腿動脈31の一部を切開し、その切開部35よ
り大動脈30の内部に挿入される挿入部36を有してい
る。挿入部36の先端側には湾曲部37を介して先端構
成部38が設けられており、この先端構成部38には観
察窓39、照明窓40、処置具チャンネル41および永
久磁石(図示しない)が設けられている。さらに、先端
構成部38の外周にはバルーン42が設けられている。
【0020】第1の内視鏡34の挿入部36には人工血
管33が嵌合されており、この人工血管33の先端部は
第1の内視鏡34の先端構成部38に設けられたバルー
ン42によって内側から固定されている。すなわち、挿
入部36に人工血管33を嵌合した後、バルーン42を
膨張させ、その押圧力で人工血管33を固定している。
この人工血管33の両端部は硬性部33aで、バイオセ
ラミックスからなり、材質はハイドロキシアパタイト、
β−TCP等からなり、中間の軟性部33bはゴアテッ
クス、ダクロン等で形成されている。さらに、硬性部3
3aの外周面には凹部33cが設けられている。
【0021】大動脈30の外部の体腔内には第2の医療
用器具としての第2の内視鏡43,43と双腕マイクロ
マニピュレータ44,44がトラカール(図示しない)
等を介して挿入されている。第2の内視鏡43,43は
第1の内視鏡34と基本的には同一構造であるが、第2
の内視鏡43,43の先端構成部38にはホール素子
(図示しない)が設けられている。また、双腕マイクロ
マニピュレータ44,44の先端部には把持部45が設
けられ、この把持部45には視覚センサ(図示しない)
が設けられている。
【0022】次に、内視鏡下人工血管埋込み術の作用に
ついて説明する。第1の内視鏡34の挿入部36にあら
かじめ人工血管33を嵌合し、バルーン42を膨張する
と、バルーン42によって人工血管33の先端側の硬性
部33aが内側から押し付けられて固定される。
【0023】次に、第1の内視鏡34を大腿動脈31の
切開部35から大腿動脈31の内部に挿入し、さらに第
1の内視鏡34によって大動脈30の内部を観察しなが
ら前進させて先端構成部38を大動脈30の解離部32
を通過して解離部32の上部まで導き、解離部32を人
工血管33によって閉塞する位置にセットする。
【0024】次に、大動脈30の外部の体腔内に第2の
内視鏡43,43と双腕マイクロマニピュレータ44,
44をトラカール(図示しない)等を介して挿入し、第
2の内視鏡43,43を大動脈30に挿入された人工血
管33の硬性部33aに近接し、第2の内視鏡43,4
3によって観察しながら双腕マイクロマニピュレータ4
4,44によって大動脈30を人工血管33の硬性部3
3aに結紮して人工血管33を大動脈30に固定する。
【0025】すなわち、双腕マイクロマニピュレータ4
4,44の把持部45によって結紮用糸46の端部を把
持して結紮を行なうが、この繁雑な一連の作業は、予め
プログラムされたシーケンスに従い、双腕マイクロマニ
ピュレータ44,44により自動的に行なわれる。結紮
用糸46によって結紮された大動脈30は人工血管33
の硬性部33aの凹部33cに食い込んで固定されるた
め、人工血管33が滑落する虞はない。
【0026】大動脈30に埋込まれた人工血管33の内
周面は血管内膜によって覆われるとともに、硬性部33
aをβ−TCPで構成した場合は、β−TCPが次第に
生体に吸収されて血管内膜に置換されて硬性部33aが
なくなり、生体に近い治療となる。また、前記内視鏡下
人工血管埋込み術は、全て経皮的挿入操作で人工血管3
3を埋込むことができ、低侵襲で患者の回復も早いとい
う効果がある。
【0027】図7および図8は第4の実施例を示し、ス
クリューポンプ型人工心臓の内視鏡下埋込み術を示す。
50は心臓で、51は大動脈を示す。第1の医療用器具
としての第1の内視鏡52は、大動脈51の一部を切開
し、その切開部より大動脈51の内部に挿入される挿入
部53を有している。挿入部53の先端側には湾曲部5
4を介して先端構成部55が設けられており、この先端
構成部55には観察窓56、照明窓57、処置具チャン
ネル58および永久磁石(図示しない)が設けられてい
る。処置具チャンネル58には把持鉗子59が挿通され
ており、この把持鉗子59によってスクリューポンプ型
の人口心臓60を把持している。
【0028】人工心臓60は、円筒状に形成されたケー
シング61の前部および後部には軸受部62,63が設
けられ、前部側の軸受部62の外周には吐出口64が、
後部側の軸受部63の外周には吸込み口65が設けられ
ている。また、ケーシング61の内部には両端部が軸受
部62,63に回転自在に軸支された回転軸66が設け
られ、この回転軸66にはスクリュー67とロータ68
が設けられている。このロータ68の外周に位置するケ
ーシング61の内部には電磁コイル69が設けられ、こ
の電磁コイル69とロータ68とによってモータ70を
構成している。さらに、電磁コイル69には電力供給用
ケーブル71が接続されている。
【0029】大動脈30の外部の体腔内には第2の医療
用器具としての第2の内視鏡72と双腕マイクロマニピ
ュレータ73がトラカール(図示しない)等を介して挿
入されている。第2の内視鏡72は第1の内視鏡52と
基本的には同一構造であるが、第2の内視鏡72の先端
構成部55にはホール素子(図示しない)が設けられて
いる。また、双腕マイクロマニピュレータ73の先端部
には把持部74が設けられ、この把持部74には視覚セ
ンサ(図示しない)が設けられている。
【0030】次に、内視鏡下スクリューポンプ型人工心
臓埋込み術の作用について説明する。第1の内視鏡52
の処置具チャンネル58に挿通した把持鉗子59によっ
て人工心臓60を把持し、第1の内視鏡52を大動脈5
1の切開部から大動脈51の内部に挿入し、さらに第1
の内視鏡52によって大動脈51の内部を観察しながら
前進させて人工心臓60を心臓50の近くまで導き所定
の位置にセットする。
【0031】次に、大動脈51の外部の体腔内に第2の
内視鏡72と双腕マイクロマニピュレータ73をトラカ
ール(図示しない)等を介して挿入し、第2の内視鏡7
2を大動脈51に挿入された人工心臓60に近接し、第
2の内視鏡72によって観察しながら双腕マイクロマニ
ピュレータ73によって大動脈51を人工心臓60に結
紮して人工心臓60を大動脈51に固定する。
【0032】すなわち、双腕マイクロマニピュレータ7
3の把持部74によって結紮用糸75の端部を把持して
結紮を行なうが、この繁雑な一連の作業は、予めプログ
ラムされたシーケンスに従い、双腕マイクロマニピュレ
ータ73により自動的に行なわれる。結紮用糸75によ
って結紮された大動脈51は人工心臓60の両端部はケ
ーシング61の凹部61aに食い込んで固定されるた
め、人工心臓60が滑落する虞はない。
【0033】人工心臓60に接続された電力供給用ケー
ブル71も第2の内視鏡72と双腕マイクロマニピュレ
ータ73によって大動脈51から導出され、体内または
体外の電源に接続される。そして、モータ70の回転に
よってスクリュー67が回転すると、血流を心臓50か
ら送り出し、心臓疾患により血液拍出能の低下した心臓
50を補助的に代行することができる。
【0034】図9〜図13は、肝動脈閉塞具の内視鏡下
埋込み術を示す。77は肝臓で、78は総肝動脈を示
す。第1の医療用器具としてのカテーテル80は経血管
的に総肝動脈78の内部に挿入され、高濃度の抗ガン剤
を注入するようになっている。総肝動脈78の外部の体
腔内には第2の医療用器具としての内視鏡81と双腕マ
イクロマニピュレータ82がトラカール(図示しない)
等を介して挿入されている。双腕マイクロマニピュレー
タ82の先端部には把持部83が設けられ、この把持部
83には視覚センサ(図示しない)が設けられている。
【0035】総肝動脈78の外側に装着される肝動脈閉
塞具84は、シリコン等からなる伸展性の上面84aと
シリコンにメッシュ等を入れた非伸展性の下面84bの
間に加圧チューブ85を挟んで接着することにより構成
されている。そして、かあつチューブ85によって加圧
すると、上面84aのみが膨張するようになっている。
【0036】次に、肝動脈閉塞具の内視鏡下埋込み術の
作用について説明する。内視鏡81と双腕マイクロマニ
ピュレータ82をトラカール(図示しない)等を介して
挿入し、肝動脈閉塞具84を肝臓77の近傍の総肝動脈
78に導き、総肝動脈78の外側に肝動脈閉塞具84を
装着する。この場合、肝動脈閉塞具84の上面84aを
内側、下面84bを外側にして総肝動脈78に巻回し、
端部を結紮糸86によって結紮する。
【0037】すなわち、双腕マイクロマニピュレータ8
2の把持部83によって結紮用糸86の端部を把持して
結紮を行なうが、この繁雑な一連の作業は、予めプログ
ラムされたシーケンスに従い、双腕マイクロマニピュレ
ータ82により自動的に行なわれる。結紮用糸86によ
って結紮された肝動脈閉塞具84に加圧チューブ85を
介して液体または気体を送り込んで加圧すると、肝動脈
閉塞具84の内面のみが膨張し、内側の総肝動脈78を
圧迫して閉塞させる。したがって、カテーテル80によ
って注入した抗ガン剤が肝ガンである肝臓77内に滞留
し、制ガン効果を高めることができる。また、加圧した
液体または気体を抜くと、総肝動脈78は再び開通し、
これらの操作を繰り返し行うことができる。
【0038】図14は人工心臓に用いられる揺動型の血
流ポンプ補修マニピュレータを示す。90は血流ポンプ
を示し、91は血流ポンプ90の円筒状のハウジングで
ある。ハウジング91の外側壁には把持部材91aが設
けられ、内部にはモータ(図示しない)が設けられ、こ
の回転軸92と一体に設けられたロータ93は軸受94
によってハウジング91内に回転自在に軸支されてい
る。
【0039】ロータ93にはその軸心に対して傾斜する
貫通孔95が穿設され、この貫通孔95には軸受96を
介して揺動軸97が回転自在に設けられている。揺動軸
97はロータ93の端面より突出しており、この揺動軸
97の先端面には揺動板98が固定されている。この揺
動板98には揺動膜99が接合され、この揺動膜99の
周縁部はハウジング91の上部に固定されたポンプヘッ
ド100に固定されている。
【0040】ポンプヘッド100には前記揺動板98に
は揺動膜99を包容するようにカバー101が設けら
れ、このカバー101の周縁部は押えリング102によ
ってポンプヘッド100に固定されている。さらに、カ
バー101には流入口103が設けられ、ポンプヘッド
100には流出口104が設けられている。そして、モ
ータによって回転しながら揺動する揺動板98によって
流入口103から血液を吸い込み、流出口104から流
出するようになっている。
【0041】前述のように構成された血流ポンプ90を
補修する場合、双腕型の固定用マニピュレータ105と
双腕型の作業用マニピュレータ106を用いて作業す
る。まず、固定用マニピュレータ105によってハウジ
ング91の把持部材91aを把持してハウジング91が
動かないように固定する。次に、作業用マニピュレータ
106によりカバー101を取り外すとともに、部品の
交換等の補修作業を行う。このとき、血流ポンプ90を
停止させずに作業することも考えられることから、血流
ポンプ90を動かないように固定することが作業性を向
上する上において重要であり、また細部における補修も
可能である。
【0042】図15は人工心臓に用いられる揺動型の血
流ポンプ補修マニピュレータの他の例を示し、固定用マ
ニピュレータ105を用いてハウジング91を固定する
ことは同じであるが、血流ポンプ90のポンプ室90a
に血栓が発生した場合に、その血栓を除去することを可
能としたものである。すなわち、カバー101の流入口
103からポンプ室90aの内部に内視鏡107を挿入
し、血栓の生じている部位、例えば流出口104にレー
ザプローブ108よってレーザビームを照射することに
より、血栓を除去することができる。
【0043】図16は血管縫合装置を示し、110は血
管であり、111は人工血管である。人工血管111は
経皮的に血管110の内部に挿入され、その外径は血管
110の内径に略等しく血管110に内接している。人
工血管111の内部には血管110の内部からアプロー
チできるように第1のマニピュレータ112によって支
持されたクリップアプリケータ113を有しており、こ
のクリップアプリケータ113には人工血管111の内
壁より人工血管111の外側の血管110を貫通可能に
射出されるクリップ114を有している。
【0044】また、血管110の外側には血管110の
外側からアプローチできるように第2のマニピュレータ
115によって支持され、血管110を外側から掴む動
作が可能なクリップ固定部材116を有している。さら
に、クリップアプリケータ113には永久磁石(図示し
ない)が、クリップ固定部材116にはホール素子(図
示しない)が設けられ、クリップアプリケータ113に
対してクリップ固定部材116を位置決めできるように
なっている。
【0045】次に、前記血管縫合装置の作用について説
明する。血管110に静脈瘤117が発生し、この静脈
瘤117の破裂を予防するための手段として人工血管1
11を経皮的に血管110の内部に挿入し、血管110
に内接する。この人工血管111を血管110に固定す
るために第1のマニピュレータ112によって血管11
0からアプローチし、人工血管111の一端部の内部に
クリップアプリケータ113を位置させる。同時に第2
のマニピュレータ115によって血管110の外側より
クリップ固定部材116をクリップアプリケータ113
の位置まで誘導し、血管110を外側からクランプす
る。
【0046】次に、クリップアプリケータ113により
人工血管111の内壁より人工血管111の外側の血管
110に向かってクリップ114を射出する。血管11
0の外側まで貫通したクリップ114の先端部は血管1
10の外側に位置するクリップ固定部材116の内面に
当たって塑性変形され、血管110の外壁に固定する。
同様の手段によって人工血管11の他端側も血管110
に固定する。このように血管110内への人工血管11
1の縫合を自動化することにより、術者の作業負担を軽
減でき、また安全で確実である。
【0047】図17は血管縫合装置の他の例を示し、図
16と共通する部分に付いては同一番号を付して説明を
省略する。経皮的に血管110の内部に挿入された第1
のマニピュレータ112のクリップアプリケータ113
には血管110の外側に向かって発光可能な発光部11
8が設けられ、この発光部118は第1のマニピュレー
タ112に内挿された光ファイバー等の光伝送手段11
9を介して体外に配置された光源120に接続されてい
る。また、血管110の外側の第2のマニピュレータ1
15によって支持されたクリップ固定部材116には前
記発光部118からの光を人工血管111および血管1
10を通して受光可能な受光部121が設けられてい
る。
【0048】次に、前記血管縫合装置の作用について説
明する。血管110内の病変部をカバーするように血管
110の内部に人工血管111を挿入して血管110に
内接する。この人工血管111を血管110に固定する
ために第1のマニピュレータ112によって血管110
からアプローチし、人工血管111の一端部の内部にク
リップアプリケータ113を位置させる。このとき、光
源120からの光は光伝送手段119を介して発光部1
18まで導かれ、発光部118から血管110の外側に
向かって発光する。
【0049】第2のマニピュレータ115は血管110
の外側から人工血管111および血管110を透過する
光を受光部121で受光してクリップアプリケータ11
3の位置を確認し、クリップ固定部材116を第2のマ
ニピュレータ115によって誘導し、血管110を外側
からクランプする。
【0050】次に、クリップアプリケータ113により
人工血管111の内壁より人工血管111の外側の血管
110に向かってクリップ114を射出する。血管11
0の外側まで貫通したクリップ114の先端部は血管1
10の外側に位置するクリップ固定部材116の内面に
当たって塑性変形され、血管110の外壁に固定する。
同様の手段によって人工血管11の他端側も血管110
に固定する。このようにクリップアプリケータ113と
クリップ固定部材116とを正確に位置決めして確実な
クリッピングを行うことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生体管腔内に挿入する第1の医療用器具と生体管腔外に
位置させる第2の医療用器具を少なくとも一方をアクチ
ュエータによって駆動することにより、例えば、観察体
腔内外科手術を行う際に、目的部位を正確に医療器具を
位置決めして迅速に治療できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す治療装置の斜視
図。
【図2】同実施例の全体構成図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す治療装置の斜視
図。
【図4】本発明の第3の実施例を示し、内視鏡下人工血
管埋込み手術の様子を示す斜視図。
【図5】同実施例の内視鏡の側面図および正面図。
【図6】同実施例の大動脈に人工血管を埋込んだ状態の
縦断側面図。
【図7】本発明の第4の実施例を示すスクリューポンプ
型人工心臓の内視鏡下埋込み手術の様子を示す斜視図。
【図8】同実施例のスクリューポンプ型人工心臓を大動
脈に埋込んだ状態の縦断側面図。
【図9】肝動脈閉塞具の内視鏡下埋込み手術の様子を示
す斜視図。
【図10】同じく肝動脈閉塞具の分解斜視図。
【図11】同じく肝動脈閉塞具の断面図。
【図12】同じく肝動脈閉塞具を総肝動脈に固定した状
態の斜視図。
【図13】同じく肝動脈閉塞具を総肝動脈に固定した状
態の断面図。
【図14】人工心臓に用いられる揺動型の血流ポンプ補
修マニピュレータを示す縦断正面図。
【図15】人工心臓に用いられる揺動型の血流ポンプ補
修マニピュレータの他の例を示す縦断正面図。
【図16】血管縫合装置の斜視図および縫合状態の断面
図。
【図17】血管縫合装置の縫合状態の縦断側面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…手術用マニピュレータ 15…フード 16…永久磁石 20…キャップ 21…ホール素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 直樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 康弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 梅山 広一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 堀井 章弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 竹端 栄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体管腔内に挿入する第1の医療用器具
    と、生体管腔外に位置させる第2の医療用器具と、少な
    くとも前記第1または第2の医療用器具を駆動するアク
    チュエータと、このアクチュエータの駆動を制御する制
    御手段とを具備することを特徴とする治療装置。
JP5348786A 1993-11-02 1993-12-27 治療装置 Withdrawn JPH07184909A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5348786A JPH07184909A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 治療装置
US08/940,613 US5876325A (en) 1993-11-02 1997-09-30 Surgical manipulation system

Applications Claiming Priority (1)

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JP5348786A JPH07184909A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 治療装置

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ID=18399357

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042116A (ja) * 1998-07-10 2000-02-15 Mitsubishi Electric Inf Technol Center America Inc 医療器具操作装置
JP2008036393A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡システム
US10729505B2 (en) 2016-06-23 2020-08-04 Olymps Corporation Medical system

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