JPH07181466A - 液晶表示パネルのエッチング用保護治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非光透過性基板を用いた液晶パネルを透過光
型とするために、非光透過性基板を異方性エッチングに
より除去する際に用いるエッチング用保護治具におい
て、液晶パネルのセットに要する時間の短縮及び治具劣
化の防止を目的とする。 【構成】 液晶表示パネル１を載置する下蓋３と、エッ
チング窓７のあいた上蓋２と、液晶表示パネルと上蓋の
間にエッチング窓を囲むように配置される第１弾性体４
と、上蓋と下蓋の間に液晶パネルを囲むように配置され
る第２弾性体５と、上蓋と下蓋を挟み込んで上記２つの
弾性体を圧縮し液晶パネルを固定する固定コマ９を有す
る液晶パネルのエッチング用保護治具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、非光透過性基板を用い
た液晶表示パネルを透過光型とするために、該基板を異
方性エッチングする際に用いる液晶表示パネルのエッチ
ング用保護治具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、液晶表示パネルのエッチング用保
護治具は図５に示す部品構成となっている。図中、１は
液晶表示パネル、２は上蓋、３は下蓋、４は第１弾性
体、５は第２弾性体、６はエッチング面、７はエッチン
グ窓、８はネジを表わす。図７はセット完了時の保護治
具の斜視図であり、図６は構成断面図である。

【０００３】かかる保護治具は、液晶表示パネル１をエ
ッチャントから保護するために、液晶パネル１をエッチ
ング面６が上になるように下蓋３に載置し、上蓋２と下
蓋３の間に液晶パネル１を囲むように第２弾性体５を配
置し、液晶パネル１と上蓋２の間にエッチング窓７を囲
むように（エッチング面６を囲むように）第１弾性体４
を配置し、上蓋２と下蓋３をネジ８により固定してい
た。

【０００４】即ち、エッチング窓７からのエッチャント
を第１弾性体４により、また上蓋２と下蓋３とのすき間
からのエッチャントを第２弾性体５によりくい止めるこ
とにより、液晶表示パネル１のエッチング面６以外にエ
ッチャントが触れるのを防ぐ構成となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、上蓋２と下蓋３をネジ８により固定してい
たため、以下のような欠点があった。

【０００６】（１）液晶表示パネルのセットに要する時
間大 （２）下蓋のタップ加工部の摩耗による治具劣化

【０００７】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消した新規な液晶表示パネルのエッチング用保護治具を
提供することにある。

【０００８】

【課題を径決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために成された本発明は、

【０００９】異方性エッチング特性を有する非光透過性
基板を用いた液晶表示パネルを透過光型とするため、上
記非光透過性基板のうち表示部に対応する部分を異方性
エッチングにより除去する際に用いられるエッチング用
保護治具であって、

【００１０】液晶表示パネルを載置する下蓋と、エッチ
ング窓のあいた上蓋と、液晶表示パネルと上蓋の間にエ
ッチング窓を囲むように配置される第１弾性体と、上蓋
と下蓋の間に液晶パネルを囲むように配置される第２弾
性体と、上蓋と下蓋を挟み込んで上記２つの弾性体を圧
縮し液晶パネルを固定する固定コマを有することを特徴
とする液晶表示パネルのエッチング用保護治具にある。

【００１１】本発明によれば、上蓋と下蓋を固定コマで
挟み込むことにより、短時間で確実に液晶表示パネルを
セットできるようにしたものである。

【００１２】本発明に係る固定コマは、液晶パネルを保
護治具にセット完了した状態において、２種類の弾性体
が圧縮されて効果的にその弾性力が各部に作用するよう
にできるものであれば良く、その形状や個数等は特に限
定されるものではない。

【００１３】

【実施例及び作用】以下、実施例により本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。

【００１４】実施例 図１に本実施例の保護治具の構成部品を示す。同図にお
いて、１は液晶表示パネル、２は上蓋、３は下蓋、４は
第１弾性体、５は第２弾性体、６はエッチング面、７は
エッチング窓、９は固定コマである。

【００１５】また、図２に液晶パネルのセット完了時の
断面図（図２（ａ））と斜視図（図２（ｂ））を示す。

【００１６】上記の構成において、液晶パネル１をエッ
チング面６が上になるように下蓋３の所定の位置に載
せ、上蓋２と下蓋３の間に液晶パネル１を囲むように第
２弾性体５を配置し、液晶パネル１と上蓋２の間にエッ
チング窓７（エッチング面６）を囲むように第１弾性体
４を配置し、上蓋２と下蓋３の端部を２つの固定コマ９
により挟み込むことで、液晶パネル１は固定され、セッ
トが完了する。

【００１７】この際、液晶パネルを確実に固定し且つエ
ッチャントより保護するためには、固定コマ９により上
蓋２と下蓋３を挟み込んだ状態で、２つの弾性体が圧縮
されて効果的にその弾性力が各部に作用する必要があ
る。

【００１８】このため、セット完了時に図２（ａ）に示
されるように、２つの弾性体が圧縮された状態で、上蓋
２と下蓋３の間にいくらかの固定しろ（Δｔ）が存在し
ているのが好ましい。

【００１９】実際に液晶パネルを固定する時は、上蓋２
と下蓋３の内部に液晶表示パネル１、第１弾性体４、第
２弾性体５を所定の位置に配置した後、固定しろ（Δ
ｔ）がなくなるまで上蓋２と下蓋３に外力Ａを加えた状
態で、上下蓋の両端部を２つの固定コマ９で挟む。その
後、外力Ａを除去すると、第１弾性体４と第２弾性体５
の弾性力により、上蓋２と下蓋３を引き離す力Ｂが発生
し、この力を固定コマ９が押さえ込むことで固定が完了
する。

【００２０】図３は本発明における他の態様を示したも
のであり、前記外力Ａで固定しろがなくなるまで上蓋２
と下蓋３を密着させなくとも、容易に固定コマ９で固定
できるように、端部が薄く削り落された上下蓋と、その
形状に合った固定コマを用いたものである。

【００２１】図４は本発明を複数個の液晶表示パネル１
を配置可能にした実施例である。同図は図１で挙げた構
成を３個並べたものであり、符号は同一である。同図に
おいて、上蓋２と下蓋３と２つの固定コマ９で同時に３
個の液晶パネルを固定できるため、セット時間を大幅に
短縮できる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。

【００２３】（１）保護治具に液晶表示パネルをセット
する時間が短縮される。

【００２４】（２）保護治具の摩耗による劣化が低減さ
れる。

【００２５】（３）複数個の液晶表示パネルを、１組の
保護治具に同時にセット可能としたものにあっては、セ
ッティング時間の更なる短縮が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る保護治具の構成部品斜
視図である。

【図２】本発明の一実施例に係る保護治具のセット完了
時の構成図である。

【図３】本発明の他の実施例に係る保護治具のセット完
了時の構成図である。

【図４】本発明の他の実施例に係る保護治具のセット完
了時の構成図である。

【図５】従来の保護治具の構成部品斜視図である。

【図６】従来の保護治具のセット完了時の断面図であ
る。

【図７】従来の保護治具のセット完了時の斜視図であ
る。

【符合の説明】

１ 液晶表示パネル ２ 上蓋 ３ 下蓋 ４ 第１弾性体 ５ 第２弾性体 ６ エッチング面 ７ エッチング窓 ８ ネジ ９ 固定コマ Δｔ 固定しろ Ａ 外力 Ｂ 弾性体による力

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 異方性エッチング特性を有する非光透過
   性基板を用いた液晶表示パネルを透過光型とするため、
   上記非光透過性基板のうち表示部に対応する部分を異方
   性エッチングにより除去する際に用いられるエッチング
   用保護治具であって、 液晶表示パネルを載置する下蓋と、エッチング窓のあい
   た上蓋と、液晶表示パネルと上蓋の間にエッチング窓を
   囲むように配置される第１弾性体と、上蓋と下蓋の間に
   液晶パネルを囲むように配置される第２弾性体と、上蓋
   と下蓋を挟み込んで上記２つの弾性体を圧縮し液晶パネ
   ルを固定する固定コマを有することを特徴とする液晶表
   示パネルのエッチング用保護治具。
2. 【請求項２】 複数の液晶表示パネルを載置及び固定可
   能な請求項１に記載の液晶表示パネルのエッチング用保
   護治具。