JPH0718128U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い排水構造と、衛生的な空気調和
機を提供する。 【構成】 ドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下に排水
口１４を有したドレンパン１３と、排水口１４を封止す
るとともに略中心部に排水孔１６を有したゴム製の大口
径の弾性封止栓１５と、排水孔１６を封止するゴム製の
小口径封止栓１７とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、熱交換器により凝結したドレン水をドレンパンに溜めドレンポンプ により排出する空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、天井埋込型の空気調和機は、熱交換器により凝結したドレン水をドレン パンに溜めドレンポンプにより排出するものが一般的である。

【０００３】 従来のこの種の空気調和機としては、実開昭６４−１３８８号公報に示されて いるものがある。

【０００４】 以下、図面を参照しながら上記従来の空気調和機を説明する。図６は従来の空 気調和機の中央縦断面図である。

【０００５】 図６に於いて、１は空気調和機本体で、内部に送風機２、熱交換器３を有し、 ほぼ中央部下面に吸込口４、両側端部に吹き出し口５を配置し、通風路６で連な っている。

【０００６】 一方、熱交換機３の下方にドレンパン７と、ドレンパン７の集水部７ａにドレ ンポンプ８と、ドレンポンプ８に接続されるドレンホース９及びその上方に位置 する主ドレン口１０を配し、集水部７ａの最深部７ｂに、サービス用ドレン口１ １と、サービス用ドレン口１１に挿入封止されるゴム状封止栓１２とから構成さ れている。

【０００７】 以上のように構成された空気調和機について、以下その動作を説明する。 まず、熱交換器３により凝結したドレン水がドレンパン７で集水され、所定の 水位に達した時にドレンポンプ８に吸水され、ドレンホース９を通過して、主ド レン口１０より排出される。

【０００８】 一方、最深部７ｂにはドレンポンプ８に吸水されないドレン水が残留するため 、シーズンオフ時にはゴム状封止栓１２を抜いて、サービス用ドレン口１１より 排水される。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の構成では、ユーザがシーズンオフ毎にサービス用ド レン口１１から残留水を排出しない場合、空気中のホコリやカビ菌の影響で、ド レンパン７の残留水が汚染され腐敗してそのまま時間の経過とともに固形乾燥し 、その状態で次のシーズンに入り再びドレン水が流れて来たときに、固形乾燥物 が、ドレンポンプ８の吸水口に詰まったり、異常なカビの繁殖でドレンパン７が 汚染されやすくなり、一旦この様な状態になると、空気調和機を分解してドレン パン７を洗浄しなければならないという欠点があった。

【００１０】 本考案は上記従来の課題を解決するもので信頼性の高い排水構造と、衛生的な 空気調和機を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案の空気調和機は、ドレンポンプの吸水口の略 直下に排水口を有したドレンパンと、前記排水口を封止するとともに略中心部に 排水孔を有した弾性封止栓と、前記排水孔を封止する小口径封止栓とを備えたの である。

【００１２】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に排水口を有したドレンパンと、前記排 水口を封止するとともに前記ドレンポンプの吸水口の外周を環状に取りまく櫛状 の突起を有した弾性封止栓とを備えたのである。

【００１３】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に排水口を有したドレンパンと、前記排 水口を封止するとともに上面略中心部に錠剤形防菌剤の収納保持が可能な中空穴 を有した弾性封止栓とを備えたのである。

【００１４】

【作用】

本考案の空気調和機は、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレンパンの 排水口を封止するとともに略中心部に排水孔を有した弾性封止栓と、排水孔を封 止する小口径封止栓とを備えているので、通常の水抜き作業時には、小口径封止 栓を取り外すだけで排水が可能であり、またドレンパン内面の固形物の除去等、 簡易的な点検清掃には弾性封止栓を取り外すことでサービス性の向上が確保され る。

【００１５】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレンパンの排水口を封止する 弾性封止栓にドレンポンプの吸水口の外周を環状に取りまく櫛状の突起を設けた ので、ドレン水に混入する固形物を櫛状の突起によりせき止め、ドレンポンプの 吸水口に、この固形物が詰まらずドレンポンプの排水機能が確保される。

【００１６】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレンパンの排水口を封止する 弾性封止栓の上面略中心部に錠剤形防菌剤の収納保持が可能な中空穴を設けたの で、中空穴に錠剤形防菌剤を収納保持させることにより、カビの繁殖を防ぎ、衛 生的な空気調和機が確保できる。

【００１７】

【実施例】

以下、本考案による空気調和機の第１の実施例について図面を参照しながら説 明するが、従来と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略す る。

【００１８】 図１は、本考案の第１の実施例による空気調和機の中央縦断面図、図２は同実 施例の空気調和機におけるドレンパンとドレンポンプを示す要部縦断面図である 。

【００１９】 図１、図２に於いて、１３はドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下に排水口１ ４を有したドレンパンである。１５は排水口１４を封止するとともに略中心部に 排水孔１６を有したゴム製の大口径の弾性封止栓である。１７は排水孔１６を封 止するゴム製の小口径封止栓である。

【００２０】 以上のように構成された本実施例の空気調和機について、以下その動作を説明 する。

【００２１】 まず、熱交換器３により凝結したドレン水がドレンパン１３上に落ち集水部１ ３ａに貯水され、所定の水位に達した時にドレンポンプ８に吸水され、ドレンホ ース９を通過して、主ドレン口１０より空気調和機本体１外に排出される。

【００２２】 ドレンポンプ８の吸水口８ａはドレンパン１３の最深部１３ｂより上方に位置 しているため、ドレン水を完全に吸引することができずに、ドレンパン１３の最 深部１３ｂに常に残水として残ってしまうが、弾性封止栓１５の略中心部にある 小口径封止栓１７を抜くことにより、残ったドレン水を完全に排出させる。

【００２３】 また、大口径の弾性封止栓１５を外すことにより、ドレンパン１３の下方から ドレンパン１３の最深部１３ｂの内面を簡易的に清掃することが可能である。

【００２４】 以上のように本実施例の空気調和機は、ドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下 に排水口１４を有したドレンパン１３と、排水口１４を封止するとともに略中心 部に排水孔１６を有したゴム製の大口径の弾性封止栓１５と、排水孔１６を封止 するゴム製の小口径封止栓１７とを備えているので、通常の水抜き作業時には、 小口径封止栓１７を取り外すだけで排水が可能であり、またドレンパン１３の最 深部１３ｂの内面の固形物の除去等、簡易的な点検清掃には弾性封止栓１５を取 り外すことでサービス性の向上が確保される。

【００２５】 次に、本考案による空気調和機の第２の実施例について図面を参照しながら説 明するが、第１の実施例と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明 は省略する。

【００２６】 図３は本考案の第２の実施例の空気調和機におけるドレンパンとドレンポンプ を示す要部縦断面図、図４は同実施例の空気調和機におけるドレンパンとドレン ポンプを示す要部斜視図である。

【００２７】 図３、図４において、１８はドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下に設けられ たドレンパン１３の排水口１４を封止するとともにドレンポンプ８の吸水口８ａ の外周を環状に取りまく櫛状の突起１８ａを有したゴム製の弾性封止栓である。

【００２８】 以上のように構成された本実施例の空気調和機について、以下その動作を説明 する。

【００２９】 まず、熱交換器３により凝結したドレン水がドレンパン１３上に落ち集水部１ ３ａに貯水され、所定の水位に達した時にドレンポンプ８に吸水され、ドレンホ ース９を通過して、主ドレン口１０より空気調和機本体１外に排出される。

【００３０】 ドレンポンプ８の吸水口８ａはドレンパン１３の最深部１３ｂより上方に位置 しているため、ドレン水を完全に吸引することができずに、ドレンパン１３の最 深部１３ｂに常に残水として残り、空気中のホコリや腐敗した水アカにより、ド レン水中に固形物を生成させてしまうが、ドレンポンプ８の吸水口８ａの外周を 環状に取りまく櫛状の突起１８ａにより、この固形物は、櫛状の突起１８ａの内 側に入ることができず、再度ドレン水が増えて水位が上昇してきた時に、ドレン ポンプ８に吸引されドレンポンプ８を詰まらせてしまうことはない。

【００３１】 また、弾性封止栓１８を抜くことにより、残ったドレン水を完全に排出させる ことができるとともに、ドレンパン１３の下方からドレンパン１３の最深部１３ ｂの内面を簡易的に清掃することが可能である。

【００３２】 以上のように本実施例の空気調和機は、ドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下 に設けられたドレンパン１３の排水口１４を封止するゴム製の弾性封止栓１８に ドレンポンプ８の吸水口８ａの外周を環状に取りまく櫛状の突起１８ａを設けた ので、ドレン水に混入する固形物を櫛状の突起１８ａによりせき止め、ドレンポ ンプ８の吸水口８ａに、この固形物が詰まらずドレンポンプ８の排水機能が確保 され、また、通常の水抜き機能と簡易的なドレンパンの清掃サービス性の向上が 確保される。

【００３３】 次に、本考案による空気調和機の第３の実施例について図面を参照しながら説 明するが、第１、第２の実施例と同一構成については同一符号を付してその詳細 な説明は省略する。

【００３４】 図５は本考案の第３の実施例の空気調和機におけるドレンパンとドレンポンプ を示す要部縦断面図である。

【００３５】 図５において、１９はドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下に設けられたドレ ンパン１３の排水口１４を封止するとともに上面略中心部に錠剤形防菌剤２０の 収納保持が可能な中空穴１９ａを有したゴム製の弾性封止栓である。

【００３６】 以上のように構成された本実施例の空気調和機について、以下その動作を説明 する。

【００３７】 まず、熱交換器３により凝結したドレン水がドレンパン１３上に落ち集水部１ ３ａに貯水され、所定の水位に達した時にドレンポンプ８に吸水され、ドレンホ ース９を通過して、主ドレン口１０より空気調和機本体１外に排出される。

【００３８】 ドレンポンプ８の吸水口８ａはドレンパン１３の最深部１３ｂより上方に位置 しているため、ドレン水を完全に吸引することができずに、ドレンパン１３の最 深部１３ｂに常に残水として残るが、中空穴１９ａに収納保持された錠剤形防菌 剤２０により、ドレン水中にカビが繁殖するのを防止し、カビの繁殖でドレンポ ンプ８が詰まったり、被空調室に悪臭を発するのを防止する。

【００３９】 また、弾性封止栓１９を抜くことにより、残ったドレン水を完全に排出させる ことができるとともに、ドレンパン１３の下方からドレンパン１３の最深部１３ ｂの内面を簡易的に清掃することが可能である。

【００４０】 以上のように本実施例の空気調和機は、ドレンポンプ８の吸水口８ａの略直下 に設けたドレンパン１３の排水口１４を封止する弾性封止栓１９の上面略中心部 に錠剤形防菌剤２０の収納保持が可能な中空穴１９ａを設けたので、中空穴１９ ａに錠剤形防菌剤２０を収納保持させることにより、カビの繁殖を防ぎ、衛生的 な空気調和機が確保でき、また、通常の水抜き機能と簡易的なドレンパンの清掃 サービス性の向上が確保される。

【００４１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレ ンパンの排水口を封止するとともに略中心部に排水孔を有した弾性封止栓と、排 水孔を封止する小口径封止栓とを備えるので、通常の水抜き作業時には、小口径 封止栓を取り外すだけで排水が可能であり、またドレンパン内面の固形物の除去 等、簡易的な点検清掃には弾性封止栓を取り外すことでサービス性の向上が確保 される。

【００４２】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレンパンの排水口を封止する 弾性封止栓にドレンポンプの吸水口の外周を環状に取りまく櫛状の突起を設けた ので、通常の水抜き作業時には、弾性封止栓を取り外すだけで排水が可能であり 、また、ドレン水に混入する固形物を櫛状の突起によりせき止め、ドレンポンプ の吸水口に、この固形物が詰まらずドレンポンプの排水機能が確保される。

【００４３】 また、ドレンポンプの吸水口の略直下に設けたドレンパンの排水口を封止する 弾性封止栓の上面略中心部に錠剤形防菌剤の収納保持が可能な中空穴を設けたの で、通常の水抜き作業時には、弾性封止栓を取り外すだけで排水が可能であり、 また、中空穴に錠剤形防菌剤を収納保持させることにより、カビの繁殖を防ぎ、 衛生的な空気調和機が確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による空気調和機の第１実施例の中央縦
断面図

【図２】本考案による空気調和機の第１実施例の要部断
面図

【図３】本考案による空気調和機の第２実施例の要部断
面図

【図４】本考案による空気調和機の第２実施例の要部斜
視図

【図５】本考案による空気調和機の第３実施例の要部断
面図

【図６】従来の空気調和機の中央縦断面図

【符号の説明】

８ ドレンポンプ ８ａ 吸水口 １３ ドレンパン １４ 排水口 １５ 弾性封止栓 １６ 排水孔 １７ 小口径封止栓 １８ 弾性封止栓 １８ａ 突起 １９ 弾性封止栓 １９ａ 中空孔 ２０ 錠剤形防菌剤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドレンポンプの吸水口の略直下に排水口
   を有したドレンパンと、前記排水口を封止するとともに
   略中心部に排水孔を有した弾性封止栓と、前記排水孔を
   封止する小口径封止栓とを備えたことを特徴とする空気
   調和機。
2. 【請求項２】 ドレンポンプの吸水口の略直下に排水口
   を有したドレンパンと、前記排水口を封止するとともに
   前記ドレンポンプの吸水口の外周を環状に取りまく櫛状
   の突起を有した弾性封止栓とを備えたことを特徴とする
   空気調和機。
3. 【請求項３】 ドレンポンプの吸水口の略直下に排水口
   を有したドレンパンと、前記排水口を封止するとともに
   上面略中心部に錠剤形防菌剤の収納保持が可能な中空穴
   を有した弾性封止栓とを備えたことを特徴とする空気調
   和機。