JPH07179876A - 水系潤滑剤 - Google Patents
水系潤滑剤Info
- Publication number
- JPH07179876A JPH07179876A JP32645893A JP32645893A JPH07179876A JP H07179876 A JPH07179876 A JP H07179876A JP 32645893 A JP32645893 A JP 32645893A JP 32645893 A JP32645893 A JP 32645893A JP H07179876 A JPH07179876 A JP H07179876A
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- Japan
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- lubricant
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削、圧延、鍛造等の金属加工用潤滑剤とし
て用いる場合は、加工に要する仕事量及び加工時の工具
の摩耗を減少させることができ、また、油圧機械の油圧
作動液として用いる場合は、ポンプ部品の耐摩耗性を向
上させることができ、更にエローションの発生を抑える
ことができる水系潤滑剤を提供すること。 【構成】 下記一般式（１）で表される構造を有するポ
リ（メタ）アクリルアミド誘導体を含有することを特徴
とする水系潤滑剤を提供するものである。 【化３】 式中、Ｒ1 は水素原子またはメチル基を表し、Ｒ2 及び
Ｒ3 は各々水素原子または炭素数１〜１０のアルキル基
を表す。また、ｎは５０〜１0,０００の数を示す。
て用いる場合は、加工に要する仕事量及び加工時の工具
の摩耗を減少させることができ、また、油圧機械の油圧
作動液として用いる場合は、ポンプ部品の耐摩耗性を向
上させることができ、更にエローションの発生を抑える
ことができる水系潤滑剤を提供すること。 【構成】 下記一般式（１）で表される構造を有するポ
リ（メタ）アクリルアミド誘導体を含有することを特徴
とする水系潤滑剤を提供するものである。 【化３】 式中、Ｒ1 は水素原子またはメチル基を表し、Ｒ2 及び
Ｒ3 は各々水素原子または炭素数１〜１０のアルキル基
を表す。また、ｎは５０〜１0,０００の数を示す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水系潤滑剤に関し、詳し
くは、切削、圧延、鍛造等の金属加工及び油圧機械の油
圧作動用に用いられる水系潤滑剤に関する。
くは、切削、圧延、鍛造等の金属加工及び油圧機械の油
圧作動用に用いられる水系潤滑剤に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
金属加工処理上、防災上等の観点から、水系潤滑剤の開
発が求められている。例えば、切削、圧延、鍛造等の金
属加工に用いられる水系金属加工油は、加工性能が不十
分であり、生産性の向上が望めない等の点から、従来は
鉱油や合成油等の基油に加えて油脂、植物油、アルコー
ル類、脂肪酸エステル類、脂肪酸等の油性剤や極圧剤等
を配合することにより加工性能を維持してきた。しかし
ながら、このような場合、加工物の脱脂や防錆面で種々
の不都合が生じており、また、加工に要する仕事量を更
に減少させ、加工に用いる工具の摩耗を減少する必要も
あった。また、含水油圧作動油については、従来特に防
災上の観点から使用の要望が高かったが、潤滑性の不足
から油圧機械のポンプ部品の摩耗が大きく、更にキャビ
テーションエローションが発生する等の問題が生じてい
た。本発明は、上記のような状況下において達成された
ものである。
金属加工処理上、防災上等の観点から、水系潤滑剤の開
発が求められている。例えば、切削、圧延、鍛造等の金
属加工に用いられる水系金属加工油は、加工性能が不十
分であり、生産性の向上が望めない等の点から、従来は
鉱油や合成油等の基油に加えて油脂、植物油、アルコー
ル類、脂肪酸エステル類、脂肪酸等の油性剤や極圧剤等
を配合することにより加工性能を維持してきた。しかし
ながら、このような場合、加工物の脱脂や防錆面で種々
の不都合が生じており、また、加工に要する仕事量を更
に減少させ、加工に用いる工具の摩耗を減少する必要も
あった。また、含水油圧作動油については、従来特に防
災上の観点から使用の要望が高かったが、潤滑性の不足
から油圧機械のポンプ部品の摩耗が大きく、更にキャビ
テーションエローションが発生する等の問題が生じてい
た。本発明は、上記のような状況下において達成された
ものである。
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記一般式（１）で表される構造を有するポリアクリルア
ミド誘導体及び／又はポリメタアクリルアミド誘導体を
含有することを特徴とする水系潤滑剤を提供するもので
ある。
記一般式（１）で表される構造を有するポリアクリルア
ミド誘導体及び／又はポリメタアクリルアミド誘導体を
含有することを特徴とする水系潤滑剤を提供するもので
ある。
【０００３】
【化２】 式中、Ｒ1 は水素原子またはメチル基を表し、Ｒ2 及び
Ｒ3 は各々水素原子または炭素数１〜１０のアルキル基
を表す。また、ｎは５０〜１0,０００、好ましくは１０
０〜5,０００の数を示す。
Ｒ3 は各々水素原子または炭素数１〜１０のアルキル基
を表す。また、ｎは５０〜１0,０００、好ましくは１０
０〜5,０００の数を示す。
【０００４】以下に、本発明を更に詳細に説明する。本
発明の水系潤滑剤に用いられるポリ（メタ）アクリルア
ミド誘導体（ポリアクリルアミド誘導体及び／又はポリ
メタアクリルアミド誘導体の意味、以下同じ）として
は、上記一般式（１）で表される構造を有する重合体ま
たは共重合体が使用できる。このようなポリ（メタ）ア
クリルアミド誘導体としては、上記一般式（１）にお
いて、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ2 及びＲ3 が各々
炭素数１〜３のアルキル基である重合体、または上記
一般式（１）において、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ
2 及びＲ3 が各々炭素数１〜３のアルキル基であるもの
と、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ2 及びＲ3 が各々炭
素数４〜１０のアルキル基であるものとの共重合物、が
好ましく挙げられる。上記ポリアクリルアミド誘導体は
本発明の水系潤滑剤の原液中、好ましくは0.５〜１００
重量％含有される。
発明の水系潤滑剤に用いられるポリ（メタ）アクリルア
ミド誘導体（ポリアクリルアミド誘導体及び／又はポリ
メタアクリルアミド誘導体の意味、以下同じ）として
は、上記一般式（１）で表される構造を有する重合体ま
たは共重合体が使用できる。このようなポリ（メタ）ア
クリルアミド誘導体としては、上記一般式（１）にお
いて、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ2 及びＲ3 が各々
炭素数１〜３のアルキル基である重合体、または上記
一般式（１）において、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ
2 及びＲ3 が各々炭素数１〜３のアルキル基であるもの
と、Ｒ1 が水素原子であり、かつＲ2 及びＲ3 が各々炭
素数４〜１０のアルキル基であるものとの共重合物、が
好ましく挙げられる。上記ポリアクリルアミド誘導体は
本発明の水系潤滑剤の原液中、好ましくは0.５〜１００
重量％含有される。
【０００５】本発明の水系潤滑剤はソリューション型，
エマルジョン型及びソルブル型のいずれの潤滑剤として
も使用できる。エマルジョン型またはソルブル型潤滑剤
として用いる場合、下記に示す基油及び乳化剤、油性
剤、極圧剤等の添加剤を含有することが好ましい。即
ち、本発明の水系潤滑剤に含有されうる基油としては、
４０℃における粘度が２〜５００ｃｐの鉱油またはポリ
アルファオレフィン等の合成油が好ましく挙げられ、具
体的には４０℃における粘度が５〜３００ｃｐであるパ
ラフィン系又はナフテン系鉱油が用いられる。このよう
な鉱油は、上記ポリアクリルアミド誘導体と組み合わせ
ることにより、特に防錆性能を向上する効果を有する。
また、乳化剤としては、例えばポリオキシアルキレンア
ルキル（フェニル）エーテル等の非イオン界面活性剤、
脂肪酸アルカノールアミン塩等のカチオン界面活性剤、
脂肪酸石けんスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤等が
用いられ、これらは上記各成分の乳化、水溶性化を助け
る効果を有する。油性剤としては、例えば油脂、植物
油、アルコール類、脂肪酸エステル類、脂肪酸類等が用
いられ、これらは上記ポリ（メタ）アクリルアミド誘導
体と組み合わせることにより、加工性能及び潤滑性能を
更に向上する効果を有するものである。更に極圧剤とし
ては、ポリサルファイド、塩素化パラフィン、燐酸エス
テル類等が用いられ、これらはやはり上記ポリアクリル
アミド誘導体と組み合わせることにより、加工性能及び
潤滑性能を更に向上する効果を有する。
エマルジョン型及びソルブル型のいずれの潤滑剤として
も使用できる。エマルジョン型またはソルブル型潤滑剤
として用いる場合、下記に示す基油及び乳化剤、油性
剤、極圧剤等の添加剤を含有することが好ましい。即
ち、本発明の水系潤滑剤に含有されうる基油としては、
４０℃における粘度が２〜５００ｃｐの鉱油またはポリ
アルファオレフィン等の合成油が好ましく挙げられ、具
体的には４０℃における粘度が５〜３００ｃｐであるパ
ラフィン系又はナフテン系鉱油が用いられる。このよう
な鉱油は、上記ポリアクリルアミド誘導体と組み合わせ
ることにより、特に防錆性能を向上する効果を有する。
また、乳化剤としては、例えばポリオキシアルキレンア
ルキル（フェニル）エーテル等の非イオン界面活性剤、
脂肪酸アルカノールアミン塩等のカチオン界面活性剤、
脂肪酸石けんスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤等が
用いられ、これらは上記各成分の乳化、水溶性化を助け
る効果を有する。油性剤としては、例えば油脂、植物
油、アルコール類、脂肪酸エステル類、脂肪酸類等が用
いられ、これらは上記ポリ（メタ）アクリルアミド誘導
体と組み合わせることにより、加工性能及び潤滑性能を
更に向上する効果を有するものである。更に極圧剤とし
ては、ポリサルファイド、塩素化パラフィン、燐酸エス
テル類等が用いられ、これらはやはり上記ポリアクリル
アミド誘導体と組み合わせることにより、加工性能及び
潤滑性能を更に向上する効果を有する。
【０００６】また、本発明の水系潤滑剤の原液中には、
この他に防錆剤、消泡剤等を適宜含有することができ
る。本発明の水系潤滑剤には、上記基油、乳化剤、油性
剤及び極圧剤をそれぞれ、０〜９9.５重量％、防錆剤及
び消泡剤をそれぞれ０〜２０重量％含有することが好ま
しい。本発明においては、水系潤滑剤として、上記ポリ
アクリルアミド誘導体と上記各成分の全体量（すなわち
原液）の0.０１〜２００倍、特に好ましくは１〜５０倍
の量の水を含有して用いられる。
この他に防錆剤、消泡剤等を適宜含有することができ
る。本発明の水系潤滑剤には、上記基油、乳化剤、油性
剤及び極圧剤をそれぞれ、０〜９9.５重量％、防錆剤及
び消泡剤をそれぞれ０〜２０重量％含有することが好ま
しい。本発明においては、水系潤滑剤として、上記ポリ
アクリルアミド誘導体と上記各成分の全体量（すなわち
原液）の0.０１〜２００倍、特に好ましくは１〜５０倍
の量の水を含有して用いられる。
【０００７】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例１ 第１表に示す組成の潤滑剤（原液）を水で１０倍に希釈
して水系潤滑剤を調製し、この水系潤滑剤を用いて下記
に示す条件でタッピングトルク試験を行い、タップ加工
時のトルクを計測して切削性能を評価した。結果を第１
表に示す。 試験条件： 工具； タップ ＳＫＨ Ｍ１０×ｐ1.５ 材料； Ｓ４５Ｃ 切削速度； Ｖ＝１０ｍ／分， 回転数３１8.５ｒｐｍ 実施例２〜４及び比較例１ 実施例１において、潤滑剤の組成を第１表に示すように
代えた以外は同様にして水系潤滑剤を調製し、切削性能
を評価した。結果を第１表に示す。
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例１ 第１表に示す組成の潤滑剤（原液）を水で１０倍に希釈
して水系潤滑剤を調製し、この水系潤滑剤を用いて下記
に示す条件でタッピングトルク試験を行い、タップ加工
時のトルクを計測して切削性能を評価した。結果を第１
表に示す。 試験条件： 工具； タップ ＳＫＨ Ｍ１０×ｐ1.５ 材料； Ｓ４５Ｃ 切削速度； Ｖ＝１０ｍ／分， 回転数３１8.５ｒｐｍ 実施例２〜４及び比較例１ 実施例１において、潤滑剤の組成を第１表に示すように
代えた以外は同様にして水系潤滑剤を調製し、切削性能
を評価した。結果を第１表に示す。
【０００８】
【表１】
【０００９】実施例５ 第２表に示す組成の水系潤滑剤を調製し、この水系潤滑
剤を用いて下記に示す条件でポンプ摩耗試験を行い水系
油圧作動液としての潤滑性能を評価した。結果を第２表
に示す。 試験条件： ポンプ； ベーンポンプ 圧力； １４０ｋｇ／ｃｍ2 流量； ３３リットル／分 液温； ５０℃ 試験時間； ２５０時間 実施例６〜８及び比較例２ 実施例５において、潤滑剤の組成を第２表に示すように
代えた以外は同様にして水系油圧作動液を調製し、ポン
プ摩耗試験を行った。結果を第２表に示す。
剤を用いて下記に示す条件でポンプ摩耗試験を行い水系
油圧作動液としての潤滑性能を評価した。結果を第２表
に示す。 試験条件： ポンプ； ベーンポンプ 圧力； １４０ｋｇ／ｃｍ2 流量； ３３リットル／分 液温； ５０℃ 試験時間； ２５０時間 実施例６〜８及び比較例２ 実施例５において、潤滑剤の組成を第２表に示すように
代えた以外は同様にして水系油圧作動液を調製し、ポン
プ摩耗試験を行った。結果を第２表に示す。
【００１０】
【表２】
【００１１】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の水
系潤滑剤は、切削、圧延、鍛造等の金属加工用潤滑剤と
して用いる場合は、加工に要する仕事量を減少すること
ができ、加工時の工具の摩耗を減少させることができ
る。また、油圧機械の油圧作動液として用いる場合は、
油圧機械のポンプ部品の耐摩耗性を向上させることがで
き、更にエローションの発生を抑えることができる。
系潤滑剤は、切削、圧延、鍛造等の金属加工用潤滑剤と
して用いる場合は、加工に要する仕事量を減少すること
ができ、加工時の工具の摩耗を減少させることができ
る。また、油圧機械の油圧作動液として用いる場合は、
油圧機械のポンプ部品の耐摩耗性を向上させることがで
き、更にエローションの発生を抑えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 40:20
Claims (3)
- 【請求項１】 下記一般式（１）で表される構造を有す
るポリアクリルアミド誘導体及び／又はポリメタアクリ
ルアミド誘導体を含有することを特徴とする水系潤滑
剤。 【化１】 式中、Ｒ1 は水素原子またはメチル基を表し、Ｒ2 及び
Ｒ3 は各々水素原子または炭素数１〜１０のアルキル基
を表す。また、ｎは５０〜１0,０００の数を示す。 - 【請求項２】 請求項１記載の一般式（１）で表される
構造を有するポリアクリルアミド誘導体及び／又はポリ
メタアクリルアミド誘導体を含有することを特徴とする
金属加工用水系潤滑剤。 - 【請求項３】 請求項１記載の一般式（１）で表される
構造を有するポリアクリルアミド誘導体及び／又はポリ
メタアクリルアミド誘導体を含有することを特徴とする
油圧作動用水系潤滑剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32645893A JPH07179876A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 水系潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32645893A JPH07179876A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 水系潤滑剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07179876A true JPH07179876A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18188040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32645893A Pending JPH07179876A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 水系潤滑剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07179876A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998008919A3 (en) * | 1996-08-30 | 1999-10-28 | Solutia Inc | Novel water soluble metal working fluids |
| WO2009142162A1 (ja) * | 2008-05-19 | 2009-11-26 | 株式会社 興人 | 水溶性加工油剤 |
| JP2011231304A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-17 | Kohjin Co Ltd | 水系加工油用オイルミスト抑制剤 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32645893A patent/JPH07179876A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998008919A3 (en) * | 1996-08-30 | 1999-10-28 | Solutia Inc | Novel water soluble metal working fluids |
| US6706670B2 (en) | 1996-08-30 | 2004-03-16 | Solutia, Inc. | Water soluble metal working fluids |
| WO2009142162A1 (ja) * | 2008-05-19 | 2009-11-26 | 株式会社 興人 | 水溶性加工油剤 |
| JP2010180392A (ja) * | 2008-05-19 | 2010-08-19 | Kohjin Co Ltd | 水溶性加工油剤 |
| JP2011231304A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-17 | Kohjin Co Ltd | 水系加工油用オイルミスト抑制剤 |
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