JPH07178089A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07178089A
JPH07178089A JP32797693A JP32797693A JPH07178089A JP H07178089 A JPH07178089 A JP H07178089A JP 32797693 A JP32797693 A JP 32797693A JP 32797693 A JP32797693 A JP 32797693A JP H07178089 A JPH07178089 A JP H07178089A
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JP
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ultrasonic
coupler
probe
temperature
timing
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JP32797693A
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English (en)
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Toru Hirano
亨 平野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • H02K7/083Structural association with bearings radially supporting the rotary shaft at both ends of the rotor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カプラを使用した超音波プローブにおいて、カ
プラ材質の温度が変化しても画像歪みやデフォーカスの
発生を防止する。 【構成】被検体との間で超音波信号を送受信するトラン
スデューサを有した超音波プローブ10と、この超音波
プローブ10と被検体との間に挿入され且つ超音波信号
を伝搬させる内容物11bを充填したスタンドオフ用の
カプラ11とを備える。カプラ11の内容物11bの温
度及び超音波信号の速度の内の一方に関する情報を検出
する検出手段(温度センサ12)と、内容物中を超音波
信号が伝搬するときの温度依存性を補正可能なパラメー
タを上記検出手段の計測情報に基づいて制御する制御手
段(プローブ識別器27、タイミング補正回路26)と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断装置に係
り、とくに、超音波プローブにスタンドオフ用のカプラ
を付けて表在臓器などを診断する超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、表在臓器を診断する超音波診断
装置のプローブにはカプラを装備し、体表からのスタン
ドオフの距離を稼ぎ、体表付近において高画質を得るよ
うにしている。
【0003】このプローブ構成において、スタンドオフ
の距離を大きくとるようにすると、カプラは当然に厚く
なる。カプラの内部を伝搬する超音波の速度は温度によ
り変化するから、スタンドオフ距離を大きくするほど、
温度変化の影響も大きくなり、温度により超音波エコー
が返ってくるまでの時間が著しく変化する。これによ
り、リニアスキャン以外でのスキャン方向の変化に伴
う、カプラ内部の経路長の変化に因る画像歪みや、DV
AF(可変口径・可変開口)制御におけるフォーカス切
替タイミングとのずれによるデフォーカスが生じる。
【0004】これを回避するため、従来は、音速の温度
特性が正及び負の2つのカプラ材料を用いている。例え
ば、図13に示すように正及び負の温度特性の液体A,
Bをその特性に合わせた割合a:bで混合し、全体の温
度特性が温度に拠らず殆ど一定となる(図13の目標音
速の線参照)ように調整したカプラ液を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように合成して得るカプラ液は、音響的に低減衰特性
であることなどの特性をも満たす必要があるが、それら
の特性と上述した温度非依存特性とを両立させたカプラ
液を合成するのは実際には困難であり、温度非依存特性
としては、どうしてもある程度のところで妥協せざるを
得ない。
【0006】また、そのように温度非依存性を妥協する
としても、混合液である特殊なカプラ液を使うことにな
るため、カプラ液の補充、交換などを容易に行うことが
難しく、メインテナンス性が良くない。
【0007】一方、そのようなカプラ液を使わない場
合、前述したように、周囲温度の変化に起因したフォー
カス位置のずれによる画質劣化、エコータイミングのず
れによる画像歪みは改善されないことになる。
【0008】この発明は、上述した従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、スタンドオフ用のカプラを使う場
合、温度変化に伴う画質低下を確実に排除するととも
に、メインテナンスの煩わしさから解放される超音波診
断装置を提供することを、目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、この発明に係る超音波診断装置は、被検体との間で
超音波信号を送受信するトランスデューサを有した超音
波プローブと、この超音波プローブと上記被検体との間
に挿入され且つ超音波信号を伝搬させる内容物を充填し
たスタンドオフ用のカプラとを備える。上記カプラの内
容物の温度及び上記超音波信号の速度の内の一方に関す
る情報を検出する検出手段と、上記内容物中を上記超音
波信号が伝搬するときの温度依存性を補正可能なパラメ
ータを上記検出手段の検出情報に基づいて制御する制御
手段とを備える。
【0010】また、前記パラメータは、例えば、前記超
音波プローブの駆動タイミング、前記超音波プローブで
受信したエコー信号に対する受信遅延時間、前記超音波
プローブで受信したエコー信号に対する可変口径・可変
フォーカス制御時の受信フォーカスの切換タイミング、
及び前記超音波プローブで受信したエコー信号に基づく
画像表示開始タイミングの内のいずれか又は複数であ
る。
【0011】さらに、前記検出手段は、例えば、前記超
音波信号の速度情報を検出する手段であって、前記トラ
ンスデューサを速度検出用のトランスデューサとして兼
用する構成である。
【0012】
【作用】カプラの内容物の温度又は内容物中を伝搬する
超音波信号の速度に関する情報が検出される。この検出
情報に基づいて、超音波速度の温度依存性を補正可能な
パラメータ(例えば、超音波プローブの駆動タイミン
グ、エコー信号に対する受信遅延時間、エコー信号に対
する可変口径・可変フォーカス制御時の受信フォーカス
の切換タイミング、及び画像表示開始タイミングの内の
いずれか又は複数)が制御される。このため、例えば水
などのカプラ内容物の温度が変わって、音速が変わって
も、標準温度と同等の送受信状態が維持され、温度変化
に伴う画像歪みやデフォーカスは殆ど排除される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0014】(第1実施例)まず、第1実施例を図1〜
図8を参照して説明する。
【0015】図1に示す超音波診断装置は、被検体Pに
当てて使用する超音波プローブ10を備えている。この
超音波プローブ10は、圧電体から成るアレイ形のトラ
ンスデューサを有し、被検体Pとの間で超音波信号を送
受信できるとともに、図2に示すように、超音波送受信
面を包むようにスタンドオフ用のカプラ11を挟んだ状
態で被検体Pに当てて使用するようになっている。これ
により、被検体Pの体表面とプローブ10との間のスタ
ンドオフ長L(図2参照)を稼ぎ、被検体Pの表在臓器
に対する送受信フォーカスを容易にしている。
【0016】カプラ11は図2に示すように、カプラケ
ース11aと、そのケース11a内に充填されるカプラ
材料(内容物)11bとを要部とし、カプラ材料11b
には適宜な音響インピーダンスの材料が選択される。例
えば、カプラ材料11bとして水などが使用される。
【0017】また、超音波プローブ10の内部のカプラ
材料11bに近接した位置には、カプラ材料11bの温
度を検出するための温度センサ12が埋設されている。
この温度センサ12としては例えばサーミスタなどの感
温素子が使われる。なお、この温度センサはカプラ材料
内に直接埋め込むようにしてもよいし、またカプラの周
囲に貼り付けることもできる。
【0018】図1に戻って、この超音波診断装置の送信
部は送信タイミング発生器13を備えている。この送信
タイミング発生器13は、駆動用の基準タイミング信号
を発生するもので、その出力側が送信ビームフォーマ1
4及びパルサ15を介して上記超音波プローブ10に接
続されている。送信タイミング発生器13は、基準タイ
ミング信号の発生時間を後述する送信補正信号に応じて
制御可能になっている。送信ビームフォーマ14及びパ
ルサ15は超音波プローブ10のトランスデューサ数に
応じた複数チャンネル分の個別回路を有している。これ
により、駆動タイミング信号に送信フォーカス用の遅延
が掛けられて、パルサ15が駆動され、超音波プローブ
10の各トランスデューサが励振される。そして、送信
フォーカスが掛けられた超音波ビームが超音波プローブ
10から放射される。
【0019】また、この超音波診断装置の受信部には、
超音波プローブ10に接続されたプリアンプ15が設け
られている。このプリアンプ15の出力側には、受信ビ
ームフォーマ16、対数変換器17、検波器18、DS
C(デジタルスキャンコンバータ)19、D/A変換器
20、及びTVモニタ21が順次接続されている。この
ため、プリアンプ15で振幅増幅されたエコー信号には
受信フォーカスが掛けられ、検波により画像信号となっ
てDSC19に送られる。このDSC19で超音波走査
から標準テレビ方式の走査に変換された画像信号は、所
定タイミング毎に読み出されるとともに、アナログ信号
に変換されてTVモニタ21に送られる。この結果、T
Vモニタ21には例えばBモード断層像が表示される。
【0020】前述したように超音波プローブ10に埋設
された温度センサ12のリード線は、A/D変換器25
を介して、少なくともタイミング補正回路26に接続さ
れている。このタイミング補正回路26にはさらに、プ
ローブ識別器27からプローブの識別情報も入力するよ
うになっている。このプローブ識別情報にはカプラ材料
の材質、音響レンズの種類、スタンドオフ長Lの情報も
含まれる。タイミング補正回路26はそれらの温度検出
値及びプローブ識別情報に基づいて、温度に応じて補正
パラメータとしての送信タイミングの補正量を演算し、
その補正量に対応した送信補正信号SCを前述した送信
タイミング発生器13に供給する。
【0021】タイミング補正回路26は、例えば、温度
値、カプラ材料、スタンドオフ長Lの相互関係を表すデ
ータを記憶したROMテーブルを有し、このテーブルル
ックアップにより補正量を演算するようにしてもよい
し、カプラ材料としての水のように、温度と音速の関係
が多項式による近似式として知られている場合、計算式
に基づいて演算するようにしてもよい。
【0022】上記プローブ識別器27の出力端はさらに
送受信フォーカスコントローラ28に接続されるととも
に、この送受信フォーカスコントローラ28にはシステ
ムコントローラ29も接続されている。
【0023】続いて、第1実施例の全体動作を従来の不
都合と対比させながら説明する。
【0024】いま、この超音波診断装置を使用している
環境温度が一定であり、カプラ11のカプラ材料11b
の温度が標準値として予め定めていた例えば30°Cで
あったとする。この場合、タイミング補正回路26は温
度センサ12の検出信号に基づいて補正量を演算する
も、カプラ温度が基準値を保持しているため、温度に依
存した送信タイミング補正量は零であり、プローブ識別
器27からのプローブ識別情報にのみ対応した送信補正
信号SCが送信タイミング発生器13に出力される。
【0025】これにより、送信タイミング発生器13か
らは、使用するプローブに対応し、しかも補正の無い基
準タイミング毎に基準タイミング信号が送信ビームフォ
ーマ14に出力され、送信ビームフォーマ14でチャン
ネル毎に所望の遅延時間パターンによる遅延が掛けられ
る。この遅延信号の各々がパルサ15を個別に駆動さ
せ、超音波プローブのトランスデューサを個別に励振さ
せる。これにより、超音波プローブ10からカプラ11
を介して被検体P内に送信された超音波信号には送信フ
ォーカスが掛けられる。
【0026】被検体Pの各組織で反射してきた超音波エ
コーは再びカプラ11を介してトランスデューサの各々
で受信される。このエコー信号はチャンネル毎にプリア
ンプ15を介して受信ビームフォーマ16に送られる。
受信ビームフォーマ16では、受信深さに対応して可変
口径・可変フォーカスの制御(DVAF:DynamicVaria
ble Aparture and Focus )が送受信フォーカスコント
ローラ28からの制御信号のもとに実施され、受信フォ
ーカスが掛けられる。
【0027】つまり、ある表示開始深さからのエコー信
号が返ってくるまでの時間Δtに合わせ、その後、受信
フォーカス位置を図3に示す如く連続的(又は階段状)
に変化させる。時間Δtは、
【数1】Δt=Δt+Δt で表される。Δtは送受信回路による遅延時間、Δt
は表示開始深さまでのエコーパスを超音波信号が往復
するのに必要な時間である。
【0028】上式中、Δtは、エコーパスが音速cの
均一な媒質で構成されていた場合、
【数2】Δt=2・z/c で表される。zはエコーパスの片道距離である。
【0029】この整相加算(ビームフォーミング)の出
力は、対数変換器17及び検波器18を介してDSC1
9に送られる。DSC19で走査変換された、例えばB
モードの画像信号はD/A変換器20を介してTVモニ
タに送られ、表示される。
【0030】媒質(つまり、カプラ材料11b)中の音
速cは通常、温度により変化する。媒質が水の場合、温
度が変化するにつれて、1448m/s(10°Cのと
き)、1483m/s(20°Cのとき)、1509m
/s(30°Cのとき)と変わる。この様子を図4に示
す。いま、カプラ10のスタンドオフ長L=45mmで
あるとすると、生体表面の超音波エコーがプローブ10
に返ってくる時間は、62.155μsec(10°C
のとき)、60.688μsec(20°Cのとき)、
59.642μsec(30°Cのとき)となり、水温
によりかなり変化する。
【0031】いま、上記Δtを30°Cを標準状態とし
て設定したので、水温が10°Cのときには、超音波エ
コーが体表から返ってくるまでの時間は2.513μs
ec遅れる。これは生体長換算では1.92mmだけ、
受信フォーカスの設定位置と超音波エコーが返ってくる
実際の深さとがずれ、この位置ずれが前述した画質悪化
を招来していた。
【0032】そこで、本実施例では環境温度が変化する
などの原因に拠ってカプラ材料11bの温度が変わる
と、この温度変化が温度センサ12によって、例えばサ
ーミスタの抵抗変化として検出される。この検出情報を
受けたタイミング補正回路26は、現在使用しているプ
ローブの種別情報に基づいた送信タイミングに温度変化
に対応した送信タイミング補正量が加算され、この加算
値に応じた送信補正信号SCが送信タイミング発生器1
3に出力される。
【0033】例えば、送信タイミング発生器13から出
力される駆動用の基準タイミング信号は、カプラ液の水
温が例えば10°Cのとき、図5に示すように、水温3
0°Cのときに比べて2.513μsec(=62.1
55−59.642)だけ早く発生する(スタンドオフ
長L=45mm)。これにより、温度低下に起因した超
音波信号の伝搬遅れが早めの超音波プローブ10の駆動
によって相殺されるため、リニア走査以外(例えばセク
タ走査)でのスキャン方向に変化に伴うエコーの位置変
化が殆ど無くなって、温度低下に因る画像歪みが少なく
なるとともに、可変口径・可変フォーカス制御における
深さ方向の実際のフォーカス位置とフォーカス切替タイ
ミングとのずれが著しく低減して、温度低下に因るデフ
ォーカスが殆ど解消される。カプラ液の水温が上昇した
場合には、今度は駆動用の基準タイミング信号の発生が
遅くなるように制御され、同様の機能が発揮される。
【0034】したがって、温度が変化しても、これに合
わせて駆動用の基準タイミング信号の発生タイミングが
適宜修正されることから、分解能及び解像度が向上し、
S/N比が改善されるなど、高画質の超音波像が得られ
る。
【0035】(第2実施例)第2実施例を図6及び図7
を参照して説明する。ここで、前述した実施例と同一又
は同等の構成要素には同一符号を付して、その説明を省
略又は簡略化する(以下の実施例でも同様とする)。
【0036】第1実施例では補正パラメータとして送信
タイミングを選択したが、この発明は必ずしも送信タイ
ミングに限定されることなく、この第2実施例のよう
に、受信ビームフォーミング(遅延加算)のための遅延
時間バイアス値を調整することも可能である。
【0037】送受信フォーカスコントローラ28は図6
に示すように、プローブ識別器27からのプローブ識別
情報、温度センサ12からの検出値、及びシステムコン
トローラ29からの情報を受けて、送信ビームフォー1
4及び受信ビームフォーマ16の遅延時間パターンを制
御する構成である。この内、特に受信ビームフォーマ1
6に対しては、フォーカスコントロールのための遅延時
間とカプラ温度に因る補正分を加算した遅延時間バイア
ス値を遅延制御信号SDにより制御するようになってい
る。つまり、この発明の補正パラメータとして受信時の
遅延時間バイアス値が選択されている。
【0038】この遅延時間バイアス値の制御例を図7を
示す。具体的に、同図(a)はカプラ液の水温=30°
Cのときの、あるトランスデューサの入力、同図(b)
はカプラ液の水温=30°Cのときの受信ビームフォー
マの出力、及び同図(c)はカプラ液の水温=10°C
のときの受信ビームフォーマの出力を示す。
【0039】いま、水温が30°Cのときを標準状態と
して、図7(a),(b)の如く体表を中心とする深さ
方向の小領域に焦点を合わせる(つまり、体表からのエ
コー信号の位相を合わせる)ときの受信ビームフォーマ
16の、あるトランスデューサからのエコー信号に対す
る遅延時間バイアス値をtd30 (駆動波形を基準にして
表すとする)とする。これが水温10°Cのときは、同
図(c)に示す如く、遅延時間バイアス値をtd10 (<
d30 )に制御する。つまり、温度低下によって音速が
遅くなるので、その分、バイアス値を小さくして遅延時
間を少なくする。温度が上昇した場合は反対向きの制御
となる。
【0040】これにより、受信ビームフォーマ16の出
力の内、温度が変化しても体表からのエコー波形の位相
が一致し、常に体表に焦点が合うことになる。この遅延
時間バイアス値の制御は、複数のトランスデューサから
のエコー信号毎に、また可変口径・可変フォーカス制御
におけるフォーカス切替に対応して実施される。
【0041】この結果、第2実施例においても前述した
第1実施例と同等の効果を得ることができる。
【0042】(第3実施例)第3実施例を図8及び図9
を参照して説明する。この第3実施例は補正パラメータ
として、受信フォーカス位置を変化させるタイミング及
び画像表示開始のタイミングを調整するものである。
【0043】この両方のタイミングを制御するため、本
実施例の超音波診断装置は図8に示すように、送受信フ
ォーカスコントローラ28からの遅延制御信号SDによ
り受信ビームフォーマ16における可変口径・可変フォ
ーカス制御におけるフォーカス切替タイミング(つまり
受信フォーカス位置を変化させるタイミング)を調整で
き、また送受信フォーカスコントローラ28からの表示
制御信号SPにより画像表示開始のタイミングを調整で
きるようになっている。
【0044】これにより、例えば図9に示すように、カ
プラ液の水温が30°Cから10°Cになると、可変口
径・可変フォーカス制御の開始タイミングが遅延制御信
号SDを介して、同時に表示開始タイミングが表示制御
信号SPを介して早められる。この結果、水温が低下し
て音速が遅くなっても、フォーカス位置を的確に調整で
き、可変口径・可変フォーカス制御の開始タイミングの
遅れに因るデフォーカスを排除できるとともに、DSC
19内でのA/D変換の開始時間を早めて、表示の位置
ずれを排除できる。温度が上昇した場合は上述とは反対
向きに制御される。
【0045】なお、図9に示す受信フォーカス深さの特
性は、体表エコーを受けた時点から直線的に変化させて
いるが、これは階段状に変化させるようにしてもよい。
また、本発明に適用可能な補正パラメータとしては、受
信フォーカス位置を変化させるタイミング及び画像表示
開始のタイミングの内、一方のみを実施するようにして
もよい。
【0046】(第4実施例)第4実施例を図10〜図1
2を参照して説明する。この第4実施例はカプラ材料の
音速を直接測定するものである。上述した各実施例は、
カプラ材料内を伝搬する音速の温度による変化を温度セ
ンサを介して検出する構成であったが、超音波プローブ
に本来備わっている超音波トランスデューサを使用して
音速を直接測定し、この測定結果に基づいて上述した各
補正パラメータを制御するものである。
【0047】この音速測定には、トランスデューサとの
距離が明らかな測定エコー源が必要になる。カプラ11
のカプラケース11aが図10に示す如く固い材料で形
成され、その体表接触部(カラーケースの底面)までの
距離が変わらない場合、その体表接触部の内面を測定エ
コー源として使用できる。これに対し、体表接触部が柔
らかい材料で形成されている場合、図11に示す如く、
カプラケース11aの例えば側壁内面に測定エコー源1
1axを設ける。
【0048】さらに、この実施例に係る超音波診断装置
は図12に示すタイミング補正回路31を備えている。
このタイミング補正回路31は対数変換器17の出力端
に接続された測定源エコー時間検出回路32と、プロー
ブ識別器27の出力端に接続された基準時間回路33
と、その検出回路32及び基準時間回路33に出力を比
較する比較器34とを備えている。比較器34の出力信
号は送信補正信号として送信タイミング発生器13に供
給される。
【0049】測定源エコー時間検出回路32は、受信回
路上の任意の点で図10又は図11に示した測定源から
のエコー信号が戻ってくるタイミングをコンパレータな
どで検出し、送信タイミングからそのエコー信号までの
時間(音速)を、基準クロック数のカウントにより求
め、この時間検出値を比較器34に送出する。また基準
時間回路33は、プローブ識別情報に基づいて、使用プ
ローブの標準水温での音速時間値を読み出して比較器3
4に送出する。比較器34は2つの入力値を比較し、そ
の比較結果を送信補正信号SCとして送信タイミング発
生器13に送る。
【0050】これにより、比較器34に入力する2つの
時間値の差が零になるように、送信タイミングの補正が
実施される。この結果、温度変化があって音速が変わっ
ても、標準水温とほぼ同じ送受信状態が維持され、上述
した実施例と同等の効果が得られる。この他、この実施
例では温度センサが不要であるから、プローブの構成が
複雑にならない。
【0051】なお、この第4実施例における補正パラメ
ータは送信タイミングに限定されることなく、上述した
第2、第3実施例と同様の補正パラメータを音速に基づ
いて制御してもよい。
【0052】なおまた、この発明のカプラ材質は水に限
定されることなく、ゲル状の固体であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置は、例えば水などのカプラの内容物の温度又は内
容物中を伝搬する超音波信号の速度に関する検出情報に
基づいて、超音波速度の温度依存性を補正可能なパラメ
ータ(例えば、超音波プローブの駆動タイミングなど)
を調整するようにしたため、カプラ内容物の温度が変わ
って音速が変わった場合でも、標準温度と同等の送受信
状態が維持されるから、実際のフォーカス位置とフォー
カス切替タイミングが良好に一致し、温度変化に伴うデ
フォーカスを排除できる一方、画像の表示位置変化を排
除でき、さらにリニア走査以外でのエコータイミングの
ずれに因る画像歪みを排除できるなど、画質向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図2】カプラを備えた超音波プローブの一部破断した
側面図。
【図3】受信フォーカス深さの特性例を示すグラフ。
【図4】音速をパラメータとしたエコー源までの時間変
化を示すグラフ。
【図5】駆動タイミングの補正例を示す説明図。
【図6】この発明の第2実施例に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図7】受信遅延時間バイアス値の補正例を示す説明
図。
【図8】この発明の第3実施例に係る超音波診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図9】受信フォーカス位置を変化させるタイミング及
び画像表示開始のタイミングの補正例を示す説明図。
【図10】この発明の第4実施例に係る超音波診断装置
の超音波プローブの一例を示す、一部破断した側面図。
【図11】第4実施例に係る超音波診断装置の超音波プ
ローブの他の例を示す、一部破断した側面図。
【図12】第4実施例に係る超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図。
【図13】従来技術の一例に係る音速特性図。
【符号の説明】
10 超音波プローブ 11 カプラ 11a 水(内容物) 11ax エコー測定源 12 温度センサ 13 送信タイミング発生器 14 送信ビームフォーマ 16 受信ビームフォーマ 19 DSC 26 タイミング補正回路 27 プローブ識別器 28 送受信フォーカスコントローラ 31 タイミング補正回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体との間で超音波信号を送受信する
    トランスデューサを有した超音波プローブと、この超音
    波プローブと上記被検体との間に挿入され且つ超音波信
    号を伝搬させる内容物を充填したスタンドオフ用のカプ
    ラとを備えた超音波診断装置において、上記カプラの内
    容物の温度及び上記超音波信号の速度の内の一方に関す
    る情報を検出する検出手段と、上記内容物中を上記超音
    波信号が伝搬するときの温度依存性を補正可能なパラメ
    ータを上記検出手段の計測情報に基づいて制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータは、前記超音波プローブ
    の駆動タイミング、前記超音波プローブで受信したエコ
    ー信号に対する受信遅延時間、前記超音波プローブで受
    信したエコー信号に対する可変口径・可変フォーカス制
    御時の受信フォーカスの切換タイミング、及び前記超音
    波プローブで受信したエコー信号に基づく画像表示開始
    タイミングの内のいずれか又は複数である請求項1記載
    の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記超音波信号の速度
    情報を検出する手段であって、前記トランスデューサを
    速度検出用のトランスデューサとして兼用する構成であ
    る請求項1又は2記載の超音波診断装置。
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