JPH0717352U - 上下自在噴霧器

Info

(57)【要約】【目的】タンク内の液剤の量にかかわらず、上下左
右に噴霧ができる噴霧器を提供する。【構成】噴霧装置（１）に柔軟な吸い上げパイプ
（２）を設け、吸い上げパイプ先端に、パイプ穴を貫通
させた円錐形のおもり（３）を、底部から取り付けたこ
とを特徴とする。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、タンク内の液剤の量にかかわらず、上下左右に噴霧ができ、最後の一滴まで使い切ることができる噴霧器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の噴霧器の吸い上げパイプは、ポリプロピレンなどの柔軟性の少ない材質でできていたため、パイプの先端が常に、タンク内の同じ位置にあった。そのため、上または下に向けた場合には、パイプ先端が液面より上に出ることになり、液剤の吸い上げができず、霧吹きができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、その欠点を除き、ノズルをどこに向けても、吸い上げパイプ先端が常に液剤の中にはいるように考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いまその解決手段を図面を追いながら説明すれば、（イ）噴霧装置（１）に、タンク（４）の底部に届く長さの、柔軟な材質の吸い上げパイプ（２）を取り付ける。（ロ）吸い上げパイプ（２）の先端に、中心にパイプ穴を貫通させた円錐形のおもり（３）を、円錐底面から収り付ける。

【０００５】

【作用】

本案は以上のような構造により、どの向きにしても円錐形のおもりの側面が、タンク壁面に沿うことになる。同時に、おもりの先端の吸い込み口は、常に液剤の中にある。従って、ノズルの向きに関係なくに霧吹きができる。また、従来の構造ではできなかった、倒立での使用も可能になる。

【０００６】

【実施例】

なお、本考案の実施にあたり、おもり（３）の形状をつばの付いた円柱形にし、吸い上げパイプ（２）を貫通させ、吸い上げパイプの一部を露出させ吸い込み口（５）としても、同様の効果が得られる。

【０００７】

【考案の効果】

したがって、従来のように液剤の量や、ノズルの向きを気にすることなく快適に作業ができる噴霧器となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の側面図

【図２】本考案のおもりを、つば付きの円柱形にした、
一部斜視図

【符号の説明】

１は噴霧装置２は吸い上げパイプ３はおもり４はタンク５は吸い込み口

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】蓋に噴霧装置を設け、この噴霧装置の下
部からタンク底部に達する吸い上げパイプを取り付けた
噴霧器において、柔軟な材質の吸い上げパイプの先に、
円錐形のおもりを収り付けた上下自在噴霧器。