JPH07173522A - 溶融金属の処理方法 - Google Patents
溶融金属の処理方法Info
- Publication number
- JPH07173522A JPH07173522A JP32049393A JP32049393A JPH07173522A JP H07173522 A JPH07173522 A JP H07173522A JP 32049393 A JP32049393 A JP 32049393A JP 32049393 A JP32049393 A JP 32049393A JP H07173522 A JPH07173522 A JP H07173522A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- area
- reaction chamber
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- gas
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、溶融金属中への吹込みガス・投入
合金により生成したガスによる反応槽外でのスプラッシ
ュを監視カメラの画像の明度による画像解析によりスプ
ラッシュを自動検知し、オペレーターへの警告を行うと
共に吹込みガスの停止又は合金の一時停止等の適切な危
険回避措置を自動的に行い、作業者および設備の安全保
護を図るものである。 【構成】 溶融金属の処理において反応槽外の溶融金属
表面を監視カメラにて撮影し、得られた画像の明度によ
る画像解析によりスプラッシュを検知し、オペレーター
への警告を行うと共に、吹込みガスの停止又は合金の一
時停止等の適切な危険回避措置を自動的に行う。
合金により生成したガスによる反応槽外でのスプラッシ
ュを監視カメラの画像の明度による画像解析によりスプ
ラッシュを自動検知し、オペレーターへの警告を行うと
共に吹込みガスの停止又は合金の一時停止等の適切な危
険回避措置を自動的に行い、作業者および設備の安全保
護を図るものである。 【構成】 溶融金属の処理において反応槽外の溶融金属
表面を監視カメラにて撮影し、得られた画像の明度によ
る画像解析によりスプラッシュを検知し、オペレーター
への警告を行うと共に、吹込みガスの停止又は合金の一
時停止等の適切な危険回避措置を自動的に行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、溶融金属の処理方法
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、真空脱ガス炉内の溶鋼の飛散また
はスプラッシュに対しては、特開平４−１３８０７、特
開平２−８３１６、特開平２−１４５７１７号公報に示
してあるように電磁力、脱ガス槽の飛散防止板、浸漬管
からのガス吹込み方法の改善により脱ガス槽内への付着
防止を図り、脱炭等の反応効率の低下防止、真空排気系
へのダスト削減を行ってきた。一方、取鍋の溶融金属表
面における溶融金属の飛散については、これまでオペレ
ーターの目視監視により検知し、溶融金属の飛散状況に
合わせた処置をオペレーターが行ってきた。
はスプラッシュに対しては、特開平４−１３８０７、特
開平２−８３１６、特開平２−１４５７１７号公報に示
してあるように電磁力、脱ガス槽の飛散防止板、浸漬管
からのガス吹込み方法の改善により脱ガス槽内への付着
防止を図り、脱炭等の反応効率の低下防止、真空排気系
へのダスト削減を行ってきた。一方、取鍋の溶融金属表
面における溶融金属の飛散については、これまでオペレ
ーターの目視監視により検知し、溶融金属の飛散状況に
合わせた処置をオペレーターが行ってきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これまで目視監視によ
り溶融金属の飛散の検知方法では、取鍋の溶融金属の全
表面を映す多数モニターを複数のオペレーターが常に監
視する必要があり、オペレーターへの負荷が大きい。
り溶融金属の飛散の検知方法では、取鍋の溶融金属の全
表面を映す多数モニターを複数のオペレーターが常に監
視する必要があり、オペレーターへの負荷が大きい。
【０００４】そこで、本発明においては、取鍋の溶融金
属の表面を映した画像を明度の違いにより画像解析する
ことによりスプラッシュの自動検知を行い、監視モニタ
ーの統合化、オペレーターによる監視業務の軽減を図
る。又、スプラッシュにより人的、設備的な被害が予想
される場合は、自動的に危険回避措置を行わしめる溶融
金属の処理方法を提供するものである。
属の表面を映した画像を明度の違いにより画像解析する
ことによりスプラッシュの自動検知を行い、監視モニタ
ーの統合化、オペレーターによる監視業務の軽減を図
る。又、スプラッシュにより人的、設備的な被害が予想
される場合は、自動的に危険回避措置を行わしめる溶融
金属の処理方法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、溶融金属処理反応槽の
下部を融金属中に浸漬させ、ガスを吹込み及びまたは合
金を添加する処理を行うに際して、該反応槽の浸漬部以
外の溶融金属表面を監視カメラにより撮影しその画像を
明度により２値化し、設定したスラグ表面明るさ以上の
部分の画像面積を計算し、その面積の絶対値が設定した
値以上になるか、または面積の時間変化が設定値以上に
なった時、異常表示または吹込みガスの停止又は反応槽
の浸漬深さを増加させることを特徴とする溶融金属の処
理方法を要旨とする。
するためになされたものであり、溶融金属処理反応槽の
下部を融金属中に浸漬させ、ガスを吹込み及びまたは合
金を添加する処理を行うに際して、該反応槽の浸漬部以
外の溶融金属表面を監視カメラにより撮影しその画像を
明度により２値化し、設定したスラグ表面明るさ以上の
部分の画像面積を計算し、その面積の絶対値が設定した
値以上になるか、または面積の時間変化が設定値以上に
なった時、異常表示または吹込みガスの停止又は反応槽
の浸漬深さを増加させることを特徴とする溶融金属の処
理方法を要旨とする。
【０００６】
【作用及び実施例】本発明を実施するための装置構成例
は図１に示した様に監視カメラ８、画像解析装置１０と
この画像解析装置１０からの解析信号を受けて図２に示
す制御フローを行う制御部１１により構成される。
は図１に示した様に監視カメラ８、画像解析装置１０と
この画像解析装置１０からの解析信号を受けて図２に示
す制御フローを行う制御部１１により構成される。
【０００７】そしてその機能構成は、溶融金属中に浸漬
させた真空脱ガス槽１５（反応槽）の下端周辺部の浮遊
スラグの表面を監視カメラ８により撮影し、図２に示す
信号処理フローの様に、画像解析装置１０において２値
化処理し設定した明度以上の面積Ｓおよび面積の相対時
間変化Ｌを求める。制御部１１は、これらの値を入力し
て合金添加以外の時この面積Ｓがしきい値ＳA1以上また
は面積変化Ｌが、しきい値ＬA1以上になった際、反応槽
の浸漬部以外に浮上するインジェクションランス５のノ
ズル４からの吹込みガス６によるスプラッシュ７として
検知し、オペレーターに対し警告を行う。又、面積Ｓが
ＳA2以上又は面積変化ＬがＬA2以上あり、大きなスプラ
ッシュ７が発生しているものと推定される場合は危険回
避措置として、検出位置へ吹込むガス流量を自動的に停
止または下限値に制御し、スプラッシュによる被害を最
小限に抑える。
させた真空脱ガス槽１５（反応槽）の下端周辺部の浮遊
スラグの表面を監視カメラ８により撮影し、図２に示す
信号処理フローの様に、画像解析装置１０において２値
化処理し設定した明度以上の面積Ｓおよび面積の相対時
間変化Ｌを求める。制御部１１は、これらの値を入力し
て合金添加以外の時この面積Ｓがしきい値ＳA1以上また
は面積変化Ｌが、しきい値ＬA1以上になった際、反応槽
の浸漬部以外に浮上するインジェクションランス５のノ
ズル４からの吹込みガス６によるスプラッシュ７として
検知し、オペレーターに対し警告を行う。又、面積Ｓが
ＳA2以上又は面積変化ＬがＬA2以上あり、大きなスプラ
ッシュ７が発生しているものと推定される場合は危険回
避措置として、検出位置へ吹込むガス流量を自動的に停
止または下限値に制御し、スプラッシュによる被害を最
小限に抑える。
【０００８】また溶融金属と反応しＣＯガス、ＣＯ2 ガ
ス、水蒸気等のガスの発生が予想される合金の投入時、
合金添加時期後にこの面積Ｓがしきい値ＳB1以上または
面積変化Ｌが、しきい値ＬB1以上になった際、合金添加
後に合金添加によるスプラッシュとして検知してオペレ
ーターに対し警告を行うとともに、合金投入を一時停止
し、オペレーターの介入処置等を待つ。
ス、水蒸気等のガスの発生が予想される合金の投入時、
合金添加時期後にこの面積Ｓがしきい値ＳB1以上または
面積変化Ｌが、しきい値ＬB1以上になった際、合金添加
後に合金添加によるスプラッシュとして検知してオペレ
ーターに対し警告を行うとともに、合金投入を一時停止
し、オペレーターの介入処置等を待つ。
【０００９】制御部１１での合金添加の有無の識別は、
合金添加装置（図示せず）の動作状況情報を入力して行
わしめる。
合金添加装置（図示せず）の動作状況情報を入力して行
わしめる。
【００１０】［適応例１］浸漬管３直下のランス５先端
のノズル４からＡｒガス６を２５００Nl/minで吹込み行
ったＡｌ−Ｋ鋼のＲＨ処理において、処理中Ａｒガス流
量を３５００Nl/min、５０００Nl/minに増量しＡｒガス
の浮上面積を大きくすることで浸漬管３の外周部での
小、大のスプラッシュ７を故意に発生させた。その際の
浸漬管３外周部の明度の変化を監視カメラ８にて撮影
し、画像解析を行った。図３はスプラッシュ発生させた
時の浸漬管３外周部の明度の時間変化を示したものであ
る。図３に示した様にスプラッシュ発生に伴い明確な明
度の面積および面積の時間変化に差異が見られ、ＳA1＝
１５％、ＬA1＝２０arb.unitにより、スプラッシュ７の
検知ができた。また、ＳA2＝３５％、ＬA2＝３０arb.un
itにより大きいスプラッシュ７を検知でき自動的にラン
スガス流量を下限値に制御し、スプラッシュを抑制する
ことができた。
のノズル４からＡｒガス６を２５００Nl/minで吹込み行
ったＡｌ−Ｋ鋼のＲＨ処理において、処理中Ａｒガス流
量を３５００Nl/min、５０００Nl/minに増量しＡｒガス
の浮上面積を大きくすることで浸漬管３の外周部での
小、大のスプラッシュ７を故意に発生させた。その際の
浸漬管３外周部の明度の変化を監視カメラ８にて撮影
し、画像解析を行った。図３はスプラッシュ発生させた
時の浸漬管３外周部の明度の時間変化を示したものであ
る。図３に示した様にスプラッシュ発生に伴い明確な明
度の面積および面積の時間変化に差異が見られ、ＳA1＝
１５％、ＬA1＝２０arb.unitにより、スプラッシュ７の
検知ができた。また、ＳA2＝３５％、ＬA2＝３０arb.un
itにより大きいスプラッシュ７を検知でき自動的にラン
スガス流量を下限値に制御し、スプラッシュを抑制する
ことができた。
【００１１】［適応例２］浸漬管３直下のランス５先端
のノズル４からＡｒガス６を２５００Nl/minで吹込み行
ったＡｌ−Ｋ鋼のＲＨ処理において、処理開始後、酸素
濃度３５０ppm にてコークスの投入量を１００Kgに設定
し、コークス多量投入によるＣＯガスの多量発生を浸漬
管３外周部にて起こし、スプラッシュ７を故意に発生さ
せた。その際の浸漬管外周部の明度の変化を監視カメラ
８にて撮影し画像解析を行った。図４はコークス投入時
の浸漬管外周部の明度の時間変化を示したものである。
図４に示した様にコークス投入に伴い明確な明度の面積
および面積の時間変化に差異が見られ、ＳB1＝１５％、
ＬB1＝２０arb.unitにより、スプラッシュの検知がで
き、オペレーターへの警告および合金投入の一時停止を
自動的に行った。その結果、コークスは添加量６０Kgで
一時停止でき、スプラッシュの鎮静化を行うことができ
た。
のノズル４からＡｒガス６を２５００Nl/minで吹込み行
ったＡｌ−Ｋ鋼のＲＨ処理において、処理開始後、酸素
濃度３５０ppm にてコークスの投入量を１００Kgに設定
し、コークス多量投入によるＣＯガスの多量発生を浸漬
管３外周部にて起こし、スプラッシュ７を故意に発生さ
せた。その際の浸漬管外周部の明度の変化を監視カメラ
８にて撮影し画像解析を行った。図４はコークス投入時
の浸漬管外周部の明度の時間変化を示したものである。
図４に示した様にコークス投入に伴い明確な明度の面積
および面積の時間変化に差異が見られ、ＳB1＝１５％、
ＬB1＝２０arb.unitにより、スプラッシュの検知がで
き、オペレーターへの警告および合金投入の一時停止を
自動的に行った。その結果、コークスは添加量６０Kgで
一時停止でき、スプラッシュの鎮静化を行うことができ
た。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、溶融金属中への吹込みガス、
投入合金の反応により生成したガスによるスプラッシュ
を監視カメラの画像の明度による画像解析によりスプラ
ッシュを自動検知し、オペレーターへの警告を行うとと
もに、スプラッシュの大きさにより吹込みガスの停止又
はガスを生成する合金の一時停止等の危険回避措置を自
動的に行い、取鍋および反応槽周囲の作業者および設備
の安全保護を迅速に行い、且つオペレーターの操業監視
業務の作業負荷軽減を図るものである。
投入合金の反応により生成したガスによるスプラッシュ
を監視カメラの画像の明度による画像解析によりスプラ
ッシュを自動検知し、オペレーターへの警告を行うとと
もに、スプラッシュの大きさにより吹込みガスの停止又
はガスを生成する合金の一時停止等の危険回避措置を自
動的に行い、取鍋および反応槽周囲の作業者および設備
の安全保護を迅速に行い、且つオペレーターの操業監視
業務の作業負荷軽減を図るものである。
【図１】本発明方法を実施するための装置構成を示す説
明図である。
明図である。
【図２】図１に示す装置における制御フローを示す説明
図である。
図である。
【図３】本発明方法の適用例１における経時的明部面積
とその面積変化率の推移を示すグラフである。
とその面積変化率の推移を示すグラフである。
【図４】本発明の適用例２における経時的明部面積とそ
の面積変化率の推移を示すグラフである。
の面積変化率の推移を示すグラフである。
１ 溶鋼鍋 ２ 溶鋼 ３ 浸漬管 ４ インジェクションノズル ５ インジェクションランス ６ 還流ガス ７ スプラッシュ ８ 監視カメラ ９ モニター １０ 画像解析装置 １１ 制御部 １５ 真空脱ガス槽
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属処理反応槽の下部を融金属中に
浸漬させ、ガスを吹込み及びまたは合金を添加する処理
を行うに際して、該反応槽の浸漬部以外の溶融金属表面
を監視カメラにより撮影しその画像を明度により２値化
し、設定したスラグ表面明るさ以上の部分の画像面積を
計算し、その面積の絶対値が設定した値以上になるか、
または面積の時間変化が設定値以上になった時、異常表
示または吹込みガスの停止又は反応槽の浸漬深さを増加
させることを特徴とする溶融金属の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32049393A JPH07173522A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 溶融金属の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32049393A JPH07173522A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 溶融金属の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07173522A true JPH07173522A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18122070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32049393A Withdrawn JPH07173522A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 溶融金属の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07173522A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008049514A1 (de) * | 2006-10-27 | 2008-05-02 | Sms Mevac Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum überwachen, steuern und/oder regeln des spritzverhaltens einer metallschmelze |
| CN103194574A (zh) * | 2012-12-17 | 2013-07-10 | 西安电子科技大学 | 一种vod精炼终点碳含量预报模型的动态调整方法 |
| CN107908170A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-04-13 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 转炉摇炉故障的控制方法及*** |
| CN114540581A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-27 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种rh真空处理的调控方法 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP32049393A patent/JPH07173522A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008049514A1 (de) * | 2006-10-27 | 2008-05-02 | Sms Mevac Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum überwachen, steuern und/oder regeln des spritzverhaltens einer metallschmelze |
| CN103194574A (zh) * | 2012-12-17 | 2013-07-10 | 西安电子科技大学 | 一种vod精炼终点碳含量预报模型的动态调整方法 |
| CN107908170A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-04-13 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 转炉摇炉故障的控制方法及*** |
| CN107908170B (zh) * | 2017-10-24 | 2020-11-06 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 转炉摇炉故障的控制方法及*** |
| CN114540581A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-27 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种rh真空处理的调控方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |