JPH07172603A - プリント配線基板の投入機 - Google Patents

プリント配線基板の投入機

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JPH07172603A
JPH07172603A JP31961693A JP31961693A JPH07172603A JP H07172603 A JPH07172603 A JP H07172603A JP 31961693 A JP31961693 A JP 31961693A JP 31961693 A JP31961693 A JP 31961693A JP H07172603 A JPH07172603 A JP H07172603A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線基板の次工程への搬送路への投
入をプリント配線基板70にキズを付けることなく行う
ことができることは勿論、プリント配線基板70の形状
の変化に応じた作業時間の短縮を行うことのできる投入
機を簡単な構造によって提供すること。 【構成】 ラック20上に立てかけ状態で収納された多
数のプリント配線基板70を、その次の加工工程等に連
なる基板搬送路40上に一枚毎投入する投入機であっ
て、ラック20上と基板搬送路40の始端部上間を往復
動すべく基板搬送路40の始端部側に設けられ、ラック
20上のプリント配線基板70の下部に吸着してこれを
基板搬送路40上に移動させる吸着装置50と、この吸
着装置50の下方に配置されて、基板搬送路40上に下
部が移動されたプリント配線基板70の裏面側に向けて
空気を噴射するノズル60とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線基板に対
してメッキや洗滌等の種々な加工を施してプリント配線
板を連続的に製造するライン中に配置されて、次の加工
を行うべくプリント配線基板を連続的に投入するための
投入機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板に対してメッキ等の種
々な加工を施してプリント配線板とするためには、メッ
キ装置、洗滌装置、乾燥装置等の各種装置内に、プリン
ト配線基板を連続的に供給しなければならない。これら
の各種装置は、これ単独で構成されている場合が多く、
これらを多種類配置して一つのラインとして構成するた
めには、当然各装置間での橋渡しを行う装置が必要にな
ってくる。この橋渡し作業の一端を担うのが、本発明の
対象としている投入機である。
【0003】投入機は、プリント配線板となるべきプリ
ント配線基板を、次工程に連なる搬送路上に一枚毎投入
するのをその重要な機能とするものであるが、近年にお
いては種々な形態のものが提案され使用されてきてもい
る。
【0004】例えば、特開昭58−188241号公報
には、図5にも示すように、「板材吸着用のゴムパット
を装着した取付具と連係されこの取付具を吊り上げると
同時にほゞ垂直状態から水平状態に変位運動させる駆動
チェーンとガイド装置を備えたことを特徴とする板材搬
送台車」(以下従来技術1という)が提案されてきてい
る。
【0005】また、実開昭57−62732号公報に
は、図6にも示すように、「積層されたうす板材の最上
部の1枚のみをつかみ取る装置において、支柱によって
支持され、上下動および水平動が可能なアームと、この
アームに対して枢軸を介して回動可能に枢支され、向い
合せた内側の面を下方に向って広がるような滑り傾斜面
とし、かつ傾斜面の終端に溝を備えた少なくとも一対の
爪と、この爪を閉じる方向に付勢するばね装置とを備え
てなる自動つかみ取り機」(以下従来技術2という)が
提案されてきている。
【0006】さらに、実公昭62−16431号公報に
は、図7にも示すように、「積載された複数の薄板材1
から、薄板材1を一枚づつ供給する薄板材供給装置にお
いて、複数の薄板材1を、その供給方向先端下方に傾斜
した姿勢で積載し、昇降自在の積載テーブル2と、積載
テーブル2に積載された薄板材1の先端と当接し、斜め
に立設したガイド板15と、積載テーブル2に積載され
た薄板材1のうち最上部の薄板材1′がガイド板15上
端とほぼ同一の位置であることを検知するセンサー16
と、最上部に位置する薄板材1′の上面先端部付近を真
空吸着し、該薄板材1′を持ち上げるための吸着部材4
と、この吸着部材によって持ち上げられた該薄板材1′
とそれ以外の薄板材1との間に、その下部側がくし歯形
の切欠き状のプレート17を積載薄板材1とほぼ平行に
挿入し、そのプレート17上に該薄板材1′を載置して
移送するための移送部材23と、プレート17の切欠き
部に挿通する複数の無端ベルト7とを備えてなる薄板材
供給装置」(以下従来技術3という)が提案されてきて
いる。
【0007】これらの従来技術1〜3は、プリント配線
基板を一枚毎必要な場所に投入することができるもので
あり、その意味では優れた投入機であると言える。しか
しながら、近年のプリント配線板においては、これを使
用した機器の多品種少量生産に対応するために、一定の
大きさのものであっても、その表面に形成してある配線
等の形態が種々異なるものであり、しかもプリント配線
基板全体の大きさも種々異なるものであって、上記の従
来技術1〜3によっては、次の理由によってその投入を
短時間内で行えなくなる場合がある。
【0008】まず、従来技術1によれば、図5に示した
ように、プリント配線基板の上下両部分を吸着用のゴム
パッドによって吸着して持ち上げなければならないた
め、もしプリント配線基板が図5に示したものの半分の
ものになった場合には、ゴムパッドの位置を変えなけれ
ばならない。それだけではなく、両ゴムパッドを取付け
た取付具は、一端を駆動チェーン側に取付け、他端をガ
イド装置によって案内する構造のものとしてあるから、
プリント配線基板が図5に示したものの半分になって
も、水平状態に変位運動させるための時間は短縮できな
いことになる。
【0009】また、図6に示した従来技術2では、つか
みとったプリント配線基板の投入を、アームの回転と上
下動によって行うものであるから、プリント配線基板の
形状変化があったとしても、投入時間の短縮を行うこと
にはさして重要な問題ではないが、アームに枢軸を介し
て回動自在に枢支した各爪間の寸法の調整は、投入すべ
きプリント配線基板に形状の変化があれば当然行われな
ければならない。このため、もし、各爪を枢支している
枢軸間の位置調整が行えないものであれば、この従来技
術2の自動つかみ取り機は、プリント配線基板の大きさ
が変化したら、全く作動できないことになる。
【0010】以上の点からすると、図7に示した従来技
術3は、ゴムパッドやつかみ爪の位置調整を行う必要が
ないから、プリント配線基板の寸法が変化しても十分対
処できるものであるが、次のような問題が残る。
【0011】すなわち、この「薄板材供給装置」は、図
8及び上記公報の第5欄に記載されているように、「吸
着部材4は、反時計方向に揺動して薄板材1′を、吸着
部材4と反対側を積層された薄板材1に接触した状態で
薄板材1′を図8(イ)に示すように持ち上げる。次に
案内軸19を回転させて、プレート17を右上方向に移
動させ、片側を持ち上げられた薄板材1′とそれ以外の
積層された薄板材1との間に挿入させる。尚、プレート
17は薄板材1′の表面にキズをつけないようにテフロ
ン等の摩擦の少ない材質の物を使用する。プレート17
が薄板材1′の下方に挿入後、吸着部4の吸着を図示し
ていない電磁弁等で解除すると、薄板材1′はプレート
17に載置される(図8(ロ))。次にプレート17を
左下に移動すればプレート17の切欠部が無端ベルト7
の間に挿入され、薄板材1′の右端部が無端ベルト7の
上に乗り、薄板材1′の右端部はプレート17の上をス
ライドしながら、無端ベルト7に移され搬送される(図
8(ハ))。」という作用を有するものであり、まず
「プレート17」は薄板材であるプリント配線基板70
にキズを付けないようなものとしなければならない。逆
に言えば、この「プレート17」は、プリント配線基板
70の間に挿入されるものであるから、その挿入時にプ
リント配線基板70に対してどうしてもキズを付け易い
ものである。
【0012】しかも、この「薄板材供給装置」における
「プレート17」は、その上にプリント配線基板70を
載置した状態で後退して、プリント配線基板70の下端
(図8では左端)が搬送ベルトと完全に接触する位置ま
で移動し得るものとしなければならないのであり、この
「プレート17」と搬送ベルトとはどこかで完全に交差
しなければならないはずであるが、そのような具体的構
成は明示されていないので、これを本発明が対象として
いるような投入機にそのまま利用することができないも
のである。
【0013】さらに、この従来技術3の最大の難点は、
プリント配線基板70が図8に示されたものの半分の大
きさになった場合にも、「プレート17」の移動すべき
量は変化しないことである。つまり、「吸着部材4」に
よって吸着したプリント配線基板70の端部は、これを
そのまま搬送ベルト上へ移動しなければならないのであ
るから、プリント配線基板70の形状が小さくなった場
合の作業時間を短縮することができないのである。
【0014】そこで、本発明者は、プリント配線基板7
0の投入を、このプリント配線基板70に全くキズを付
けることなく行えて、しかもプリント配線基板70が小
さくなれば、それに応じて投入時間の短縮を行うにはど
うしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本
発明を完成したのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする
課題は、プリント配線基板70の投入の効率化である。
【0016】そして、本発明の目的とするところは、プ
リント配線基板70の次工程への搬送路への投入をプリ
ント配線基板70にキズを付けることなく行うことがで
きることは勿論、プリント配線基板70の形状の変化に
応じた作業時間の短縮を行うことのできる投入機100
を簡単な構造によって提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「ラック20上に立てかけ状
態で収納された多数のプリント配線基板70を、その次
の加工工程等に連なる基板搬送路40上に一枚毎投入す
る投入機であって、ラック20上と基板搬送路40の始
端部上間を往復動すべく基板搬送路40の始端部側に設
けられ、ラック20上のプリント配線基板70の下部に
吸着してこれを基板搬送路40上に移動させる吸着装置
50と、この吸着装置50の下方に配置されて、基板搬
送路40上に下部が移動されたプリント配線基板70の
裏面側に向けて空気を噴射するノズル60とを備えたこ
とを特徴とするプリント配線基板の投入機100」であ
る。
【0018】すなわち、本発明に係る投入機100は、
ラック20上に立てかけられているプリント配線基板7
0の下部を吸着装置50によって吸着して、これを基板
搬送路40上に投入するものであるが、その際にノズル
60から空気を噴射することにより、プリント配線基板
70の一枚毎の分離と、取り出された一枚のプリント配
線基板70の他のプリント配線基板70に対する接触防
止とを同時に図り、これにより、キズを付けないでプリ
ント配線基板70の一枚毎の投入を行なうものである。
【0019】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る投入
機100の作用を、図1〜図4を参照して説明すると、
まずこの投入機100に対しては、図1に示したよう
に、立てかけ状態で多数のプリント配線基板70を載置
したラック20がラック搬送路10によって運ばれてく
る。なお、ラック20に対するプリント配線基板70の
受け取りは、図示しない別の装置によって予じめなされ
ているものである。
【0020】ラック20が所定位置、すなわち投入機1
00の基板搬送路40の先端部に位置すると、図示しな
いリミットスイッチが作動してラック搬送路10の駆動
が停止され、ラック20上のプリント配線基板70は吸
着装置50による吸着がなされるのを待機する。そし
て、吸着装置50が図1に示したように最初のプリント
配線基板70に向かっていき、このプリント配線基板7
0の下部の吸着を行い、この吸着装置50が基板搬送路
40側へ移動し始めるのである。
【0021】以下に示す実施例の投入機100では、ラ
ック20と基板搬送路40の前端部間には、図1及び図
2にも示したように、分離ローラ30が配置してあり、
この分離ローラ30上をプリント配線基板70の下端が
移動するとき、以下に説明するノズル60からの空気と
ともに、各プリント配線基板70を一枚毎に分離するの
である。つまり、各プリント配線基板70には所詮スル
ーホールや基準孔等の各種孔が形成されていることが多
く、この孔を通して吸着装置50の作動により空気が吸
引されて、二枚目のプリント配線基板70の吸引をも行
う可能性があって、二枚以上のプリント配線基板70が
吸着装置50によって吸引されることもあり得る。その
ような場合に、この分離ローラ30は、これを一枚のプ
リント配線基板70のみが乗り上げられるようにして、
次のプリント配線基板70の分離を、一枚目のプリント
配線基板70が乗り上げたときのある程度の衝撃によっ
て積極的に行うようにしたものである。
【0022】さて、一枚目のプリント配線基板70が、
吸着装置50によって吸着されながら分離ローラ30上
を乗り越えると、これを図示しないリミットスイッチ等
が検知して、図3に示すように、ノズル60から空気
が、一時的または連続的に噴射される。これにより、一
番目のプリント配線基板70の他との分離が完全になさ
れるとともに、当該プリント配線基板70の上端は、図
3に示したように一時的に浮いた状態となる。この間、
吸着装置50はさらに基板搬送路40側への移動を続け
ているから、プリント配線基板70は、図3に示したよ
うに、その下端が基板搬送路40上に乗り上げた状態と
なると共に、その上端が次に待機している他のプリント
配線基板70とは接触しない状態となるのである。
【0023】しかも、この間においては、基板搬送路4
0は搬送状態にあるのであるから、この基板搬送路40
上に下端が接触したプリント配線基板70は、吸着装置
50による吸着移動とともに、図3の矢印方向に搬送さ
れることになるのである。そして、プリント配線基板7
0が図4に示したような状態に搬送されれば、プリント
配線基板70の上端は他のプリント配線基板70に接触
しないで基板搬送路40上に落下するのである。
【0024】ここで、もし、プリント配線基板70が図
示したものの半分の大きさのものとなった場合、本発明
の投入機100においては、吸着装置50によるプリン
ト配線基板70の吸着がプリント配線基板70の下端部
にて行われるので、プリント配線基板70の大きさが変
化しても、その基板搬送路40側への投入はプリント配
線基板70の大きさの変化に殆ど無関係に短時間内で行
われるのである。つまり、プリント配線基板70の種類
が変化しても、その次工程への投入は効率良く行われる
のである。
【0025】本実施例では、基板搬送路40の前端と分
離ローラ30間に、例えば光を利用したセンサーが配置
してあり、このセンサーによって、基板搬送路40上の
プリント配線基板70の後端部(図4の図示右端部)の
通過が検知されると、吸着装置50が図1に示した状態
に復帰すべく作動されて、二番目のプリント配線基板7
0の投入作動に向かうのである。従って、もし、プリン
ト配線基板70の大きさが図1等に示したものの半分程
度になった場合、上記センサーによる検知はプリント配
線基板70の形状に応じた短時間内になされるのであ
り、吸着装置50の復帰が直ちになされて、前述した投
入作動が短いサイクルでなされるのである。
【0026】
【実施例】次に、本発明を、図面に示した実施例に従っ
て説明すると、図1には本発明に係る投入機100の側
面図が示してあり、この投入機100の図示右方側は先
の加工工程(装置)であり、図示左側は次の加工工程
(装置)となるものである。つまり、この投入機100
は、各プリント配線基板70に種々な加工を施してプリ
ント配線板とするライン中の随所に配置されるものであ
る。
【0027】この投入機100は、基本的には、ラック
20上と基板搬送路40の始端部上間を往復動すべく基
板搬送路40の始端部側に設けられ、ラック20上のプ
リント配線基板70の下部に吸着してこれを基板搬送路
40上に移動させる吸着装置50と、この吸着装置50
の下方に配置されて、基板搬送路40上に下部が移動さ
れたプリント配線基板70の裏面側に向けて空気を噴射
するノズル60とを備えたものである。また、この投入
機100はラック搬送路10を備えているものであり、
このラック搬送路10によって、多数のプリント配線基
板70を立てかけ状態で載置したラック20を所定位置
にまで供給するものである。
【0028】ラック20は、多数のプリント配線基板7
0を立てかけ状態で支持するものであるから、図1等に
示したように、略L字状のものとして形成したものであ
り、その支持台21は傾斜面としてあるものである。ま
た、このラック20の支持台21の中央部には開口22
が形成してあり、各プリント配線基板70はこの開口2
2をまたいだ状態で支持台21上に載置されるものであ
る。この開口22は、支持台21上のプリント配線基板
70が順次基板搬送路40上に投入されることにより少
なくなって、ラック搬送路10を少しづつ駆動してラッ
ク20を前進させたとき、後述するノズル60等に干渉
しないようにするためのものである。
【0029】なお、本実施例の投入機100において
は、ラック搬送路10によって供給されてきたラック2
0と、後述する基板搬送路40の前端部との間に分離ロ
ーラ30を配置するようにしており、この分離ローラ3
0上を、吸着装置50によって吸着された各プリント配
線基板70の下端が乗り越えていくものである。この分
離ローラ30は、自由に転動するものであってもよい
が、本実施例では支持軸を偏心位置に配置して固定的に
配置したものを採用している。つまり、この分離ローラ
30は、これを乗り上げた一枚のプリント配線基板70
によって引きずり回転されないように固定的にしている
ものであり、偏心して支持することにより、その上面位
置の高さ調整を自由に行えるようにしたものである。換
言すれば、この分離ローラ30は、これを重なって乗り
越えようとする二枚目以降のプリント配線基板70の分
離の補助作動を行うものである。また、この分離ローラ
30の近傍には、後述するノズル60が配置されるので
あるが、このノズル60に分離ローラ30が干渉しない
ようにするために、分離ローラ30は、図4の(ロ)に
示すように、「鼓」状に形成したものである。
【0030】吸着装置50は、頭初に述べた従来技術1
等において使用されているゴムパッドと同様なものであ
り、当該投入機100の図示しない機枠に対して揺動自
在に設けたものである。また、この吸着装置50は、空
気を吸引することによりプリント配線基板70を吸着す
るものであるから、この吸着装置50には、図示しない
空気吸引装置が接続してあり、この空気吸引装置の作動
は図示しないリミットスイッチやセンサー等からの信号
によって制御されるものである。本実施例では、この吸
着装置50は、基板搬送路40の前端部上に架け渡した
図示しない機枠に対して揺動自在に取付けたものであ
り、その揺動範囲は、図1に示した位置から図4に示し
た位置まで後退し得る範囲内である。
【0031】ノズル60は、図1に示したように、分離
ローラ30の直近に配置したものであり、この位置での
図示上方に空気を噴射するものである。このノズル60
に対しては空気を供給しなければならないが、本実施例
では、前述した吸着装置50に接続してある空気吸引装
置の排気口からの空気を供給するようにしている。勿
論、このノズル60に対する空気の供給は、上記の空気
吸引装置とは別個の空気供給装置によって行ってもよい
ことは当然である。
【0032】また、このノズル60は、分離ローラ30
の軸方向に複数の欠落部分を形成しておき、この欠落部
分に複数のものを配置するように実施するとよい。分離
ローラ30は、前述したように、プリント配線基板70
の分離補助を行うものであるから、これに欠落部分を設
けておいても、この欠落部分が1枚のプリント配線基板
70の幅内に納まるものであれば、分離ローラ30それ
自体の機能を損なうことがないのであり、各ノズル60
を当該分離ローラ30により近接して配置した方がプリ
ント配線基板70の分離作用を効果的に発揮できるので
ある。しかも、ノズル60が各プリント配線基板70の
下方にて複数存在していれば、各ノズル60によるプリ
ント配線基板70の分離は勿論、各プリント配線基板7
0の下端を基板搬送路40上に載せる際の当該プリント
配線基板70の浮き上がらせ状態を確実に形成できるの
である。
【0033】なお、各ノズル60からの空気の噴射は、
この投入機100の作動中に連続的に行うようにしても
よく、あるいは、プリント配線基板70が吸着装置50
によって基板搬送路40の前端部に移動させられる際に
一時的に行うようにしてもよい。各ノズル60による噴
射を連続的に行うようにした場合には、ノズル60のた
めの空気供給装置の構成を簡略化できる点で有利であ
り、各ノズル60による空気の噴射を間欠的に行うよう
にした場合には、空気供給のためのエネルギーを節約す
ることができる点で有利であり、いずれを採用するかは
両者のメリットを比較考量して行えばよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「ラック20上に立てか
け状態で収納された多数のプリント配線基板70を、そ
の次の加工工程等に連なる基板搬送路40上に一枚毎投
入する投入機であって、ラック20上と基板搬送路40
の始端部上間を往復動すべく基板搬送路40の始端部側
に設けられ、ラック20上のプリント配線基板70の下
部に吸着してこれを基板搬送路40上に移動させる吸着
装置50と、この吸着装置50の下方に配置されて、基
板搬送路40上に下部が移動されたプリント配線基板7
0の裏面側に向けて空気を噴射するノズル60とを備え
た」ことにその構成上の特徴があり、これにより、プリ
ント配線基板70の次工程への搬送路への投入をプリン
ト配線基板70にキズを付けることなく行うことができ
ることは勿論、プリント配線基板70の形状の変化に応
じた作業時間の短縮を行うことのできる投入機100を
簡単な構造によって提供することができるのである。
【0035】すなわち、本発明の投入機100によれ
ば、各プリント配線基板70のラック20上から基板搬
送路40上への投入に際して、各プリント配線基板70
に対してノズル60からの空気を吹き付けることによっ
て当該プリント配線基板70を浮き上がらせることがで
きるのであり、これによって、プリント配線基板70が
他のプリント配線基板70等に接触しないようにするこ
とができて、各プリント配線基板70の投入時における
キズの発生を防止することができるのである。しかも、
各プリント配線基板70の表裏両面に対して各ノズル6
0からの空気が吹き付けられることにより、各プリント
配線基板70に対しては付着していたゴミの除去という
空気洗浄が副次的に行われるという効果も有しているの
である。
【0036】また、この投入機100によれば、吸着装
置50によるプリント配線基板70の吸着をプリント配
線基板70の下端部にて行うようにしているので、プリ
ント配線基板70の大きさが変化しても、その基板搬送
路40側への投入をプリント配線基板70の大きさの変
化に殆ど無関係に短時間内で行うことができ、プリント
配線基板70の種類が変化しても、その次工程への投入
を効率良く行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投入機の概略側面図である。
【図2】同投入機であってプリント配線基板が分離ロー
ラ上を乗り上げようとしているときの概略側面図であ
る。
【図3】同投入機であってノズルが作動したときの概略
側面図である。
【図4】同投入機であってプリント配線基板が基板搬送
路上に載置される直前の状態を示し、(イ)はその概略
側面図、(ロ)ここにおいて使用した分離ローラ及びノ
ズルの平面図である。
【図5】従来技術1を示す側面図である。
【図6】従来技術2を示す側面図である。
【図7】従来技術3を示す側面図である。
【図8】図7に示した装置の作動を順を追って示した側
面図である。
【符号の説明】
100 投入機 10 ラック搬送路 20 ラック 21 支持台 22 開口 30 分離ローラ 40 基板搬送路 50 吸着装置 60 ノズル 70 プリント配線基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラック上に立てかけ状態で収納された多
    数のプリント配線基板を、その次の加工工程等に連なる
    基板搬送路上に一枚毎投入する投入機であって、 前記ラック上と基板搬送路の始端部上間を往復動すべく
    前記基板搬送路の始端部側に設けられ、前記ラック上の
    プリント配線基板の下部に吸着してこれを基板搬送路上
    に移動させる吸着装置と、この吸着装置の下方に配置さ
    れて、前記基板搬送路上に下部が移動されたプリント配
    線基板の裏面側に向けて空気を噴射するノズルとを備え
    たことを特徴とするプリント配線基板の投入機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211707A (ja) * 2001-01-10 2002-07-31 Okamura Corp 薄板材の移載方法及び装置
WO2004011734A1 (ja) 2002-07-31 2004-02-05 Japan Science And Technology Agency 煉瓦壁の施工計画方法
CN111661617A (zh) * 2020-05-22 2020-09-15 大连崇达电路有限公司 一种改善斜立式收板机撞断线的设计方法及隔板装置

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