JPH07170464A - 移動体用テレビジョン受信装置 - Google Patents

移動体用テレビジョン受信装置

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JPH07170464A
JPH07170464A JP6160342A JP16034294A JPH07170464A JP H07170464 A JPH07170464 A JP H07170464A JP 6160342 A JP6160342 A JP 6160342A JP 16034294 A JP16034294 A JP 16034294A JP H07170464 A JPH07170464 A JP H07170464A
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antenna
azimuth sensor
television
mobile body
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剛平 飯島
Tadaki Suzuki
忠機 鈴木
Arata Hiramatsu
新 平松
Kazuyuki Nakamura
和行 中村
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体の移動中においても、安定して鮮明な
テレビジョン画像を得ること。 【構成】 測位衛星を用いるGPS方式の検出手段5に
よって移動体の現在位置と進行方向とを検出し、メモリ
9にはテレビジョン放送の送信所の位置およびサービス
エリアならびに垂直偏波または水平偏波のいずれの偏波
方向であるかをストアしておき、指向性アンテナ1,2
を鉛直軸線まわりに角変位駆動するように構成し、こう
してアンテナ1,2を常に受信可能な送信所に向けて、
良好な受信感度で、鮮明なテレビジョン画像を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船、列車、バスなどの
移動体において用いられるテレビジョン受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特開昭5
6−57365、特開昭61−5682および特開平4
−160905などに開示されている。これらの先行技
術では、移動体に複数のテレビジョンアンテナを固定
し、各アンテナの出力信号のレベルを比較することによ
って、受信状況が最も良くなるアンテナを選択し、その
選択されたアンテナからの出力によってテレビジョン放
送を受信している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような各先行技術
では、全てのアンテナは移動体に固定されているので、
それらのアンテナのうち、最も受信状況が良いアンテナ
に切換えてテレビジョン放送を受信しても、その選択さ
れたアンテナがテレビジョン放送の送信所の方向に正確
に向いているとは必ずしも限らず、したがって鮮明なテ
レビジョン画像を得られない場合がある。
【0004】またこの先行技術では、有限本数、たとえ
ば2〜4本のアンテナを用いて、360度方向をカバー
するので、或る程度広い指向性を持つアンテナを使用す
る必要がある。このような広い指向性を有するアンテナ
は、指向性の強いアンテナに比べて受信性能が低い。し
たがって鮮明なテレビジョン画像を得ることが困難であ
る。
【0005】さらにまたこれらの各先行技術では、各ア
ンテナが、水平偏波および垂直偏波の両方の電波を受信
し、したがって受信感度が低下する。したがって鮮明な
テレビジョン画像を得られない場合がある。
【0006】本発明の目的は、鮮明なテレビジョン画像
を得ることができるようにした移動体用テレビジョン受
信装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動体の現在
位置と進行方向とを検出する検出手段と、テレビジョン
放送の送信所の位置をストアしているメモリと、指向性
アンテナと、前記アンテナを鉛直軸線まわりに角変位駆
動する駆動手段と、前記検出手段とメモリの出力とに応
答して、駆動手段によってアンテナを送信所に向ける制
御手段とを含むことを特徴とする移動体用テレビジョン
受信装置である。
【0008】また本発明は、メモリには、複数の各テレ
ビジョン放送の受信可能なサービスエリアがストアさ
れ、制御手段は、現在位置がサービスエリア内となるテ
レビジョン放送の送信所を選択して駆動手段を動作させ
ることを特徴とする。
【0009】さらにまた本発明は、アンテナは、垂直偏
波用と水平偏波用とがそれぞれ備えられ、メモリには、
複数の各送信所からのテレビジョン放送が垂直偏波また
は水平偏波のいずれで送信されているかがストアされ、
制御手段は、テレビジョン放送が垂直偏波で送信されて
いるとき垂直偏波用アンテナを選択し、水平偏波で送信
されているとき水平偏波用アンテナを選択して、各アン
テナの出力を導出することを特徴とする。
【0010】また本発明の前記検出手段は、地球周回軌
道を回る複数の測位衛星からの受信信号に基づいて前記
現在位置および進行方向を演算して求める測位装置であ
ることを特徴とする。
【0011】さらにまた本発明は、前記検出手段には、
前記測位装置とともに方位センサを設け、前記進行方向
に、移動体の進行速度が予め定める第1の値以上である
ときには測位装置の検出結果を用い、前記第1の値未満
であるときには方位センサの検出結果を用いることを特
徴とする。
【0012】また本発明は、前記方位センサに関連して
較正手段を設け、この較正手段は、前記移動速度が前記
第1の値以上の予め定める第2の値以上となると、前記
方位センサの検出結果の測位装置の検出結果に対する差
を求め、該方位センサ出力によるアンテナの角変位駆動
時には該方位センサ出力を前記差で補正して出力するこ
とを特徴とする。
【0013】さらにまた本発明の前記方位センサは、磁
気方位センサであることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、移動体に現在位置と進行方向
とを検出する検出手段を備え、その検出結果に応答し
て、メモリにストアされているテレビジョン放送の送信
所の位置に、指向性アンテナが向けられるように、制御
手段によって駆動手段を動作させ、アンテナを鉛直軸線
まわりに角変位駆動する。こうして指向性が鋭く、した
がって受信性能が高いアンテナを用いて、テレビジョン
放送を常に良好な受信状態で受信することができ、鮮明
なテレビジョン画像を得ることができるようになる。
【0015】また好ましくは、メモリにはまた、テレビ
ジョン放送の受信可能なサービスエリアがストアされて
おり、検出手段によって検出された移動体の現在位置に
応じて、そのサービスエリア内となる送信所を選択して
受信し、それらの送信所が発信しているすべてのテレビ
ジョン放送を選択して受信することができる。
【0016】さらにまた好ましくは、メモリにはまた各
送信所のテレビジョン放送が垂直偏波であるか、または
水平偏波であるかがストアされており、移動体には垂直
偏波用および水平偏波用の指向性アンテナが搭載されて
おり、送信所の偏波方向に応じて各アンテナを切換え、
これによって受信感度を向上することができる。
【0017】また好ましくは、前記検出手段には地球周
回軌道を回る複数の測位衛星からの受信信号に基づいて
前記現在位置および進行方向を演算して求める測位装置
が用いられる。
【0018】したがって、ジャイロセンサなどを用いた
推測航法などによって現在位置を求める場合に比べて、
飛躍的に検出精度を向上することができる。
【0019】さらにまた好ましくは、前記検出手段に、
測位装置とともに磁気方位センサなどで実現される方位
センサを設け、これら測位装置または方位センサの検出
結果を選択的に進行方向として用いる。すなわち、進行
速度が予め定める第1の値、たとえば10km/h以上
であるときには前記測位装置の検出結果を用い、前記第
1の値未満であるときには方位センサの検出結果を用い
る。
【0020】このようにして、前記進行速度の低下によ
って測位装置の進行方向の検出結果に誤差が多くなる
と、前記進行速度の低下に対して検出精度が変化しない
磁気方位センサなどの方位センサを用いることによっ
て、該方位センサとして、たとえば光ファイバジャイロ
センサなどのようなむやみに高価な高精度なセンサを用
いることなく、比較的安価な前記磁気方位センサなどの
方位センサによって前記進行速度が低いときの検出を行
うことによって、低コスト化と高精度化とを両立するこ
とができる。
【0021】また好ましくは、前記検出手段に測位装置
と方位センサとを用いる構成において、方位センサに関
連して較正手段を設ける。この較正手段は、前記進行速
度が前記第1の値以上の前記測位装置の精度が充分に得
られる予め定める第2の値、たとえば30km/h以上
となると、そのときの方位センサの検出結果の測位装置
の検出結果に対する差を求めておく。この差を用いて、
前記方位センサの出力によってアンテナの角変位駆動を
行う進行速度の低いときには、方位センサの検出結果を
較正して出力することによって、前記進行速度が低いと
きにも比較的正確な進行方向を求めることができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の移動体用テレビ
ジョン受信装置の電気的構成を示すブロック図である。
垂直偏波用テレビジョンアンテナ1と水平偏波用テレビ
ジョンアンテナ2とは、図2に示される移動体3に、そ
の移動体3が水平面内を走行移動中に鉛直となる回転軸
4によって回転可能に取付けられる。移動体3は、図2
には、バスなどの自動車が示されているけれども、その
他の実施例として、船および列車などであってもよく、
また上述のようなバスや列車などのような予め定める移
動経路に沿って移動する移動体であってもよく、あるい
はまたその他の経路を移動する移動体であってもよい。
【0023】移動体3には、GPS(Gloval Positionin
g System、汎地球測位システム)の検出手段5が設けら
れる。この検出手段5は、アンテナ6と、GPSユニッ
ト7とを備える。アンテナ6は、図3に示されるよう
に、その移動体3の屋根などに設けられるマイクロスト
リップラインアンテナであって、水平に配置されたとき
仰角θが10度以上であって、広い範囲にわたって、少
なくとも4つの測位衛星からの信号を受信する。GPS
ユニット7は、このアンテナ6からの信号に基づいて、
各測位衛星との距離を演算し、その距離と各衛星の位置
とから三角測量を行って、緯度および経度を含む3次元
の現在位置を演算し、また各測位衛星からの信号のドッ
プラシフト量に基づいて、進行方向18および進行速度
を検出する。
【0024】このGPSユニット7の出力は、マイクロ
コンピュータなどによって実現される制御手段8に与え
られる。制御手段8には、メモリ9が接続される。メモ
リ9には、次の表1に示されるように、複数の各テレビ
ジョン放送の送信所の緯度および経度の位置情報と、垂
直偏波または水平偏波の送信偏波面およびサービスエリ
アを表す情報とが、各送信所毎にストアされている。
【0025】
【表1】
【0026】上記表1の偏波の欄において、「1」は偏
波面が水平であることを表し、「0」は偏波面が垂直で
あることを表す。制御手段8は、移動経路が予め分かっ
ているか否かに拘わらず、前記送信所の位置およびサー
ビスエリアに基づいて、受信目標の送信所を決定し、ア
ンテナ1,2がその送信所の方向に向くようにパルスモ
ータ10を駆動し、アンテナ1,2を鉛直軸線まわりに
角変位駆動する。各アンテナ1,2からの出力は、切換
えスイッチ11を介してテレビジョン受信機12に与え
られる。制御手段8は、受信すべきテレビジョン放送の
偏波面に対応して、切換えスイッチ11のスイッチング
状態を制御する。
【0027】上述のような制御手段8の動作は、図4に
示される。ステップn1からステップn2に移り、GP
S方式の検出手段5によって、移動体3の現在位置およ
び進行方向を検出する。図5の参照符13は、移動体3
の現在位置を表し、その緯度と経度とは、xa,yaで
それぞれ示される。次のステップn3では、移動体3の
現在位置13がサービスエリア内となる送信所を、目標
の送信所としてメモリ9から選択して読出す。これによ
って、たとえば送信所の位置14の緯度と経度とがそれ
ぞれx1,y1であるとするとき、アンテナ1,2の方
向15が、位置13,14を結ぶ仮想上の直線16に一
致するように、ステップn4で回転角度θ1を算出す
る。各アンテナ1,2の指向方向は、1平面内で平行で
あるものとする。
【0028】ステップn5では、モータ10を駆動して
アンテナ1,2を、回転角度θ1だけ回転駆動する。ス
テップn6では、送信所の偏波面に一致するアンテナ
1,2のいずれかを選択して、その選択されたアンテナ
1または2からの信号がテレビジョン受信機12に与え
られるように切換えスイッチ11を制御する。このよう
な一連の動作を常時行うことによって、アンテナ1,2
を、移動体3の現在位置がサービスエリア内に含まれる
送信所に常に方向付けることができる。
【0029】検出手段5は、前述の実施例ではGPS方
式であったけれども、本発明の他の実施例としてその他
の構成であってもよい。アンテナ1,2は、たとえば八
木アンテナなどであってもよい。
【0030】このように本発明では、受信可能な送信所
を常時追尾するので、アンテナ1,2には指向性の強い
アンテナを使用することができ、鮮明なテレビジョン画
像を得ることができる。またメモリ9内には、各送信所
のサービスエリアもストアされており、したがってその
サービスエリア内となる送信所が発信しているすべての
テレビジョン放送を選択して受信することができる。さ
らにまた、垂直偏波用アンテナ1と、水平偏波用アンテ
ナ2とを切換えて受信するので、送信所の偏波方向に応
じて、これら2つのアンテナ1,2を切換えることによ
って、偏波方向にかかわらず、常に高い受信感度を得る
ことができる。
【0031】図6は本発明の他の実施例の移動体用テレ
ビジョン受信装置の電気的構成を示すブロック図であ
り、この実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分
には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例で
は、検出手段5aには、前記アンテナ6およびGPSユ
ニット7から成るGPS受信機とともに、磁気方位セン
サ21が設けられていることである。GPSユニット7
は、制御手段8へ前述のように現在位置情報を出力する
とともに、進行方向および進行速度を表す出力を導出す
る。制御手段8は、前記進行速度が予め定める第1の速
度V1、たとえば10km/h未満となると、GPSユ
ニット7へ前記進行方向の出力を磁気方位センサ21の
検出結果に切換えて出力させる。
【0032】図7は、前記磁気方位センサ21の電気的
構成を示すブロック図である。この磁気方位センサ21
は、大略的に、検出回路22と、マイクロコンピュータ
などで実現される演算処理装置23とを備えて構成され
ている。検出回路22内に設けられるセンサ本体24
は、強磁性材料から成る円環状のコア25に、2対のコ
イル27,28;29,30が巻回されて構成されてい
る。励磁コイル27,28は、前記コア25の直径線上
で相互に直交するように巻回されている。また同様に、
検出コイル29,30は、相互に直交するように前記コ
ア25に巻回されており、励磁コイル27,28と検出
コイル29,30とは周方向に45度だけずれて配置さ
れている。このセンサ本体24は、円環状のコア25が
水平に載置されて使用される。
【0033】前記励磁コイル27,28には、発振器3
1からの発振信号が、周波数分周器32で分周された周
波数foの発振信号が共通に与えられる。これによっ
て、検出コイル29,30からは、図8において、それ
ぞれ参照符L1,L2で示すように、検出コイル29の
出力にほぼ90度ずれた出力が検出コイル30から出力
される。検出コイル29,30の出力は、それぞれ位相
検波回路33,34に入力されている。位相検波回路3
3,34にはまた、前記周波数分周器32から周波数2
foの発振信号が与えられており、したがって位相検波
回路33,34からは、ほぼfoの周波数のうなり信号
が出力される。このうなり信号は、積分回路35,36
でそれぞれ積分された後、直流増幅器37,38で増幅
されて前記演算処理装置23へ入力される。これによっ
て演算処理装置23は、基準方位41に対する磁北の相
対方位を検出することができる。
【0034】この検出回路22内にはまた、安定化電源
回路39および基準電圧発生回路40が設けられてお
り、電源からの電力が、安定化電源回路39で安定化さ
れた後、基準電圧発生回路40で該検出回路22内の各
回路に適合した電圧に制限された後供給される。
【0035】このように構成されたテレビジョン受信装
置は、たとえば図9で示されるような客船42に取付け
られる。この客船42において、その軸線43に前記磁
気方位センサ21の基準方位41が一致するように、該
磁気方位センサ21が、たとえば操蛇室などに設置され
る。
【0036】図10は上述のテレビジョン受信装置の動
作を説明するためのフローチャートであり、前述の図4
で示す動作に類似し、対応する部分には同一の参照符を
付す。この実施例では、ステップn1からn11に移
り、GPSユニット7によって現在位置と進行速度Vと
が求められる。ステップn12では、その進行速度Vが
前記速度V1以上であるか否かが判断され、そうである
ときにはステップn13で、GPSユニット7の検出結
果θGが進行方向θとされた後、前記ステップn3に移
り、そうでないときには、ステップn14で磁気方位セ
ンサ21の検出結果θMが前記進行方向θとされた後、
前記ステップn3に移る。
【0037】こうして、GPSの検出結果θGの誤差が
比較的大きく、かつ海流の影響などによる誤差が大きく
なる前記速度V1未満では、磁気方位センサ21の検出
結果θMを用いることによって、前記速度V1以上では
GPSユニット7の検出結果θGによる高精度な進行方
向θの検出を可能とし、また前記客船42の停船時など
の低速時には、磁気方位センサ21の検出結果θMを用
いることによって、前記GPSによる精度低下を補って
正確に進行方向を求めることができる。
【0038】またこのように、GPSと方位センサとを
併用することによって、磁気方位センサ21にむやみに
高精度な、たとえば光ファイバジャイロセンサなどのよ
うな方位センサを用いる必要はなくなり、比較的安価な
構成で低速時の精度を向上することができる。
【0039】なお、前記光ファイバジャイロセンサなど
のような高精度な方位センサが用いられるときには、こ
のようにGPSユニット7の出力θGとの切換えを行う
必要がなく、その方位センサからの出力θMのみを使用
すればよい。また、船側に設けられている高精度な航行
用のジャイロセンサから出力が得られるときには、この
ような方位センサは省略されてもよい。
【0040】図11は本発明のさらに他の実施例のテレ
ビジョン受信装置の電気的構成を示すブロック図であ
り、前述の実施例に類し、対応する部分には同一の参照
符を付す。注目すべきはこの実施例では、検出手段5b
に、磁気方位センサ21からの出力を較正するための較
正回路50が設けられていることである。較正回路50
は、GPSユニット7からの進行方向および進行速度に
関する情報を受信し、進行速度Vが前記速度V1以上の
予め定める第2の速度V2、たとえば30km/h以上
であるときには、前記GPSユニット7の検出結果θG
に対する磁気方位センサ21の検出結果θMの誤差Δθ
を演算しており、速度Vが前記速度V1未満となって磁
気方位センサ21からの出力が用いられるときには、こ
の出力を前記誤差Δθで補正して出力する。
【0041】すなわち図12で示すように、ステップn
12,n13で、速度Vが速度V1以上で進行方向θに
GPSユニット7の検出結果θGが設定された後、ステ
ップn21に移り、前記速度Vが前記速度V2以上であ
るか否かが判断され、そうであるときにはステップn2
2で磁気方位センサ21の検出結果θMが読込まれ、さ
らにステップn23で前記検出結果θGとθMとの差Δ
θが求められた後ステップn3に移り、そうでないとき
には直接ステップn3に移る。こうして求められた誤差
Δθを用いて、前記ステップn14で、一旦、磁気方位
センサ21の検出結果θMに設定された進行方向θが、
さらにステップn24で前記誤差Δθによって補正され
た後、ステップn3に移る。
【0042】こうして、甲板や艦橋などの地磁気を乱す
要因に対して磁気方位センサ21の検出結果θMを較正
することによって、安価な磁気方位センサ21を用いて
も、さらに検出精度を向上することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検出手段
によって検出される移動体の現在位置および進行方向
と、メモリにストアされている送信所の位置とに基づい
て、指向性アンテナを、駆動手段によって鉛直軸線まわ
りに角変位駆動し、こうしてアンテナを送信所に向ける
ことができる。そのため指向性が鋭く、受信性能が高い
アンテナによってテレビジョン放送を受信することがで
き、鮮明なテレビジョン画像を常に得ることができるよ
うになる。また、このような指向性の鋭いアンテナを、
自動的にテレビジョン放送の送信所の方向に正確に向け
ることができるので、受信感度を向上することができ
る。
【0044】また好ましくは、移動体の現在位置がサー
ビスエリア内となる送信所を選択してその送信所に向け
てアンテナを駆動し、これによってそれらの送信所が発
信しているすべてのテレビジョン放送の受信が可能にな
る。
【0045】さらにまた好ましくは、送信偏波面に一致
したアンテナを自動的に選択することができ、これによ
って受信感度を向上することができる。こうして移動体
の移動中においても、安定して、一層鮮明なテレビジョ
ン画像を得ることができる。
【0046】また好ましくは、前記検出手段は地球周回
軌道を回る複数の測位衛星からの受信信号に基づいて現
在位置を演算する測位装置であるので、高精度に現在位
置を求めることができる。
【0047】さらにまた好ましくは、前記検出手段に、
前記測位装置とともに、磁気方位センサなどの方位セン
サを設け、移動体の進行速度が第1の速度未満に低下し
て測位装置による進行方向の検出精度が低下すると方位
センサの検出結果を用いるので、比較的安価な前記磁気
方位センサなどの方位センサを用いて、進行方向を、通
常時には高精度に検出し、また低速時には安価な構成で
検出することによって、高精度化と低コスト化とを両立
することができる。
【0048】また好ましくは、移動体の進行速度が前記
第1の速度以上の第2の速度以上となると、そのときの
方位センサの検出結果を測位装置の検出結果によって補
正しておくので、移動体の構造物などによる誤差を較正
することができ、低コストな方位センサを用いてもさら
に検出精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図2】移動体3の構成を簡略化して示す図である。
【図3】GPS方式の検出手段5に備えられるアンテナ
6を示す縦断面図である。
【図4】制御手段8の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】制御手段8の演算動作を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6に示される実施例に用いられる磁気方位セ
ンサ21の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】磁気方位センサ21の検出動作を説明するため
の図である。
【図9】図6で示す実施例が用いられる客船42の斜視
図である。
【図10】図6で示す実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施例の電気的構成を示
すブロック図である。
【図12】図11で示す実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 垂直偏波用テレビジョンアンテナ 2 水平偏波用テレビジョンアンテナ 3 移動体 4 回転軸 5,5a,5b 検出手段 6 マイクロストリップラインアンテナ 7 GPSユニット 8 制御手段 9 メモリ 10 パルスモータ 11 切換えスイッチ 12 テレビジョン受信機 21 磁気方位センサ 41 基準方位 42 客船 43 軸線 50 較正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01S 5/14 4240−5J (72)発明者 平松 新 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中村 和行 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の現在位置と進行方向とを検出す
    る検出手段と、 テレビジョン放送の送信所の位置をストアしているメモ
    リと、 指向性アンテナと、 前記アンテナを鉛直軸線まわりに角変位駆動する駆動手
    段と、 前記検出手段とメモリの出力とに応答して、駆動手段に
    よってアンテナを送信所に向ける制御手段とを含むこと
    を特徴とする移動体用テレビジョン受信装置。
  2. 【請求項2】 メモリには、複数の各テレビジョン放送
    の受信可能なサービスエリアがストアされ、 制御手段は、現在位置がサービスエリア内となるテレビ
    ジョン放送の送信所を選択して駆動手段を動作させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動体用テレビジョン受
    信装置。
  3. 【請求項3】 アンテナは、垂直偏波用と水平偏波用と
    がそれぞれ備えられ、メモリには、複数の各送信所から
    のテレビジョン放送が垂直偏波または水平偏波のいずれ
    で送信されているかがストアされ、 制御手段は、テレビジョン放送が垂直偏波で送信されて
    いるとき垂直偏波用アンテナを選択し、水平偏波で送信
    されているとき水平偏波用アンテナを選択して、各アン
    テナの出力を導出することを特徴とする請求項1または
    2記載の移動体用テレビジョン受信装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、地球周回軌道を回る複
    数の測位衛星からの受信信号に基づいて前記現在位置お
    よび進行方向を演算して求める測位装置であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動体用テレ
    ビジョン受信装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段には、前記測位装置ととも
    に方位センサを設け、前記進行方向に、移動体の進行速
    度が予め定める第1の値以上であるときには測位装置の
    検出結果を用い、前記第1の値未満であるときには方位
    センサの検出結果を用いることを特徴とする請求項4記
    載の移動体用テレビジョン受信装置。
  6. 【請求項6】 前記方位センサに関連して較正手段を設
    け、この較正手段は、前記移動速度が前記第1の値以上
    の予め定める第2の値以上となると、前記方位センサの
    検出結果の測位装置の検出結果に対する差を求め、該方
    位センサ出力によるアンテナの角変位駆動時には該方位
    センサ出力を前記差で補正して出力することを特徴とす
    る請求項5記載の移動体用テレビジョン受信装置。
  7. 【請求項7】 前記方位センサは、磁気方位センサであ
    ることを特徴とする請求項5または6記載の移動体用テ
    レビジョン受信装置。
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