JPH07168930A - 表面形状センサ、並びにそれを用いた個体認証装置および被起動型システム - Google Patents

表面形状センサ、並びにそれを用いた個体認証装置および被起動型システム

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JPH07168930A
JPH07168930A JP5323481A JP32348193A JPH07168930A JP H07168930 A JPH07168930 A JP H07168930A JP 5323481 A JP5323481 A JP 5323481A JP 32348193 A JP32348193 A JP 32348193A JP H07168930 A JPH07168930 A JP H07168930A
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JP5323481A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Henmi
和弘 逸見
Masayuki Shiratori
昌之 白鳥
Shiro Saito
史郎 斉藤
Tatsuro Beppu
達郎 別府
Yujiro Naruse
雄二郎 成瀬
Shigeki Obata
茂喜 小幡
Shunji Shiromizu
俊次 白水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信号処理に費やす時間を低減できる個体認証装
置を提供すること。 【構成】基板3上に設けられた複数の線状接触子電極2
と、これら線状接触子電極2上に設けられ、押圧力の強
さに応じて抵抗値が変化する感圧シート4とからなる認
証パターン入力部と、この認証パターン入力部の出力信
号から個体認証を行なう個体認証部とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚の接触により生じ
る電気特性の変化を利用した表面形状センサ、並びにそ
れを用いた個体認証装置および被起動型システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報化社会がますます高度化するに伴
い、取り扱う情報量は増加の一途をたどっている。これ
ら情報の多くは対外的に秘密保持をするべきものであ
る。このため、近年、重要な施設の入退室管理等を目的
とした個人認証装置への関心が高まっている。その中で
も個人認証に指紋を利用したものが多く利用されてい
る。
【0003】従来より種々のタイプの指紋を利用した個
人認証装置が提案されているが、最も多いのが個人認証
装置の指紋入力部として、光学的に指紋を二次元の画像
信号として検出するタイプのものである。これ以外に
も、指紋の凹凸に応じた押圧力を二次元の画像信号とし
て検出するタイプのものがいくつか提案されている。
【0004】これに対して、指全体の画像信号から指の
長手方向への一次元の多値射影信号(指紋情報)を構成
し、この一次元の多値射影信号を指の特徴量として取り
出し、これを個人認証用の信号として用いる方法が提案
されている(「指の特徴を用いた個人認証方式」竹田、
内田、平松、松浪、電子情報通信学会技術研究報告:PR
U89-50)。
【0005】これによれば、一次元の多値射影信号を用
いているため、二次元の指紋画像信号を用いた場合に比
べて、データ量を削減でき、且つ処理アルゴリズムを簡
素化できる。
【0006】このため、信号処理速度が向上し、認証照
合に必要な時間を短縮できる。また、この方式では、指
紋凸部、すなわち、指隆線の途切れ等の影響も少ないと
いわれている。
【0007】しかしながら、この方式を用いた指紋入力
部の場合でも、指紋入力は前述の光学式あるいは圧力ア
レイセンサ等により指全体の二次元画像信号をいったん
検出し、この二次元画像信号から一次元の多値射影信号
を求めることになる。
【0008】この場合、指全体の画像信号を形成するた
めに多くの情報を必要とし、また、多値射影信号を形成
するための信号処理にも複雑なアルゴリズムを必要とす
るため、信号処理全体に費やす時間が多くなるという問
題があった。
【0009】更に、画像入力装置として光学式のものを
用いた場合には、指全体を一度の動作で画像信号として
入力するため、高価で装置全体が大きくなるという問題
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、指全体の
画像信号から指の長手方向への一次元の多値射影信号を
構成し、この多値射影信号を指の特徴量として取り出
し、個人認証用の信号として用いる方式の指紋入力部に
あっては、指全体の指紋画像信号を得るために多くの情
報が必要となったり、指紋画像信号から多値射影信号を
求めるための信号処理に複雑なアルゴリズムが必要とな
るため、信号処理全体に費やす時間が多くなるという問
題があった。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、信号処理全体に費やす
時間を低減できる個体認証装置および個体認証装置等に
利用可能な表面形状センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の表面形状センサ(請求項1)は、皮膚の
接触により生じる電気特性の変化に対応して、一次元の
電気信号分布を形成することを特徴とする。
【0013】また、本発明の他の個体認証装置(請求項
2)は、皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応
して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状センサ
からなる認証パターン入力部と、この認証パターン入力
部の出力信号から個体認証を行なう個体認証部とを備え
たことを特徴とする。
【0014】また、本発明の他の個体認証装置(請求項
3)は、皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応
して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状センサ
からなる認証パターン入力部と、この認証パターン入力
部の出力信号から個体認証を行なう個体認証部とを備
え、前記個体認識部が、前記認証パターン入力部の出力
信号が予め登録された既登録認証パターンに対応する場
合に、この出力信号に対応した新認証パターンを新たな
既登録認証パターンにするともに、この新なら既登録認
証パターンによって、次の個体認証を行なうことを特徴
とする。
【0015】また、本発明の被起動型システム(請求項
6)は、皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応
して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状センサ
からなる認証パターン入力部と、この認証パターン入力
部の出力信号から個体認証を行なう個体認証部と、この
個体認証部によって動作の起動が許されるシステムとを
備えたことを特徴とする。
【0016】ここで、上記電気特性とは、例えば、皮膚
の凹凸パターンによって形成されるパターン入力部の抵
抗分布や容量分布などのように、皮膚の物理的性質等に
よって生じ、電気的に検出できる特性をいう。
【0017】なお、上記表面形状センサは、基板上に設
けられ、接触する皮膚の表面の凹凸パターンの一定方向
に配列された複数の線状電極と、これら線状電極上に設
けられ、押圧力の強さに応じて抵抗値が変化する感圧シ
ートとから構成されていることが好ましい。
【0018】また、上記表面形状センサは、上記複数の
線状電極の所定領域に前記皮膚を接触させる場所を規定
する目印が形成されていることが好ましい。ここで、目
印とは、上記複数の線状電極の所定領域に印刷されたマ
ークを含む他に、上記複数の線状電極の全体を大きさを
上記接触される皮膚の大きさよりも小さく形成し、上記
複数の線状電極自身が目印(この場合、例えば、皮膚の
表面の凹凸パターンが指紋の場合には、上記複数の線状
電極の一端が丸く形成されていることが望ましい)であ
る場合も含む広い意味での目印である。また、上記複数
の線状電極は、前記基板の表面が平坦になるべく、前記
基板の表面に埋め込まれていることが好ましい。
【0019】
【作用】本発明の表面形状センサ(請求項1)では、人
或いは動物等の皮膚の接触によって生じる一次元の電気
信号分布から表面の形状を検出している。すなわち、一
次元の抵抗信号から一次元の表面形状情報(多値射影信
号)を得ることになるので、従来のように二次元の画像
信号から一次元の表面形状情報を得る場合に比べて、少
ない情報量、簡単なアルゴリズムで表面形状情報を生成
できる。
【0020】したがって、信号処理全体に費やす時間の
短縮化や装置の小型化が図れる。また、このような表面
形状センサを用いた個体認証装置(請求項2〜5)によ
れば、同様に少ない情報量、簡単なアルゴリズムで、例
えば、被測定物が指の場合には、指紋情報を生成できる
ので、信号処理全体に費やす時間の短縮化や装置の小型
化が図れる。
【0021】また、このような表面形状センサを用いた
被起動型システム(請求項6)によれば、同様に少ない
情報量、簡単なアルゴリズムで、特定の人によってしか
起動できないシステムを構成できるので、信号処理全体
に費やす時間の短縮化や装置の小型化が図れる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る個体認証装置を示
すブロック図である。この個体認証装置は、大きく分け
て、指紋を入力するための指紋入力部10(認証パター
ン入力部)と、この指紋入力部10の出力に基づいて射
影抽出(指紋情報)を求める射影計算部20と、この射
影計算部20の出力に基づいてフィルタリング処理や照
合計算を行なう信号処理部30と、この信号処理部30
の出力に基づいてシステム制御や特徴登録を行なうホス
ト計算機40とで構成されている。この場合、射影計算
部20〜ホスト計算機40までが個体認証部となる。図
2は、指紋入力部10を構成する表面形状センサの具体
的な構成を示す図である。
【0023】図中、3は基板を示しており、この基板3
の表面には複数の線状接触子電極2(線状電極)が一次
元のアレイ状に設けられている。また、各線状接触子電
極2は電極取り出しパッド5に繋がっている。
【0024】基板3の材料としては、例えば、ガラエポ
等のプリント基板材料、セラミック板、あるいは絶縁被
覆した金属薄板などを用いる。また、線状接触子電極2
の材料としては、例えば、Cu薄膜、Au薄膜、Niメ
ッキ薄膜、Pt薄膜,あるいはPd薄膜等、人体或いは
動物の皮膚から出る汗等の体液に侵されない導電性材料
であることが望ましい。
【0025】線状接触子電極2の間隔は1/10mm程
度とする。また、線状接触子電極2の数、すなわち、電
極アレイの長手方向の長さは、通常、指の先端から第2
関節を完全に含むものとする方が好ましい。
【0026】このように構成された表面形状センサを有
する指紋入力部によれば、線状接触子電極2に、指紋検
出するべき指1が電極配列方向に対して直角方向が押し
付けられると、隣接する線状接触子電極2で接触する指
紋の凸部の量に応じて線状接触子電極2間の抵抗値が変
化するので、一次元の抵抗分布が生じる。隣合う線状接
触子電極2の間の指表面の抵抗値は、各電極取り出しパ
ッド5から指1の長手方向に順次読み取られる。
【0027】図3は、指表面の抵抗値の測定原理を説明
するための指紋入力部10の等価回路である。i+1個
の線状接触子電極2n (1≦n≦i+1)に対して指を
押し付けたとき、隣接する線状接触子電極2n ,2n+1
で接触する指紋の凸部の量に応じて線状接触子電極2間
の抵抗値Rn が変化する。隣接する二つの線状接触子電
極2n,2n+1 の間に、図示の如く、基準抵抗Rref
定電圧源Vo とをアナログスイッチを介して接続する。
このときの基準抵抗Rref の両端の電位差Vn は次式で
与えられる。
【0028】Vn =Rref ・Vo /(Rref +Rn ) アナログスイッチを切り替えて、この電位差Vn を指の
長手方向に順次読み取り、この電位差Vn から算出され
た抵抗値Rn を時系列にプロットすることにより、図4
に示すように、指の長手方向への多値射影信号と等価な
抵抗値で表現された指紋情報を得ることができる。
【0029】なお、図4の横軸は隣接する線状接触子電
極2n ,2n+1 の位置を示しており、縦軸は抵抗値Rn
を示している。また、多チャンネルとなるので、アナロ
グスイッチとしてアナログマルチプレクサICを用いる
ことにより、回路を小型化することができる。
【0030】以上述べたように本実施例の個体認証装置
によれば、線状接触子電極2に指表面を押し付けたとき
の隣合う線状接触子電極2n ,2n+1 の間の指紋面の抵
抗値Rn を指の長さ方向に順次読取り合成して指紋情報
を得ている。
【0031】すなわち、従来のように、指全体の二次元
の画像信号を形成し、その信号処理により指の長手方向
への一次元の指紋情報(多値射影信号)を構成するので
なく、一次元の抵抗値信号から一次元の指紋情報を構成
している。
【0032】このため、指全体の画像信号を形成する必
要がなくなるので、少ない情報量、簡単なアルゴリズム
で指紋情報を生成でき、信号処理全体に費やす時間の短
縮化が図れる。また、構造や周辺回路を簡素化できるた
め、装置の小型化や軽量化や低コスト化装置の小型化が
図れる。更に、小型で薄型にも実装可能であるため、I
Cカードへの応用も可能である。
【0033】図5は、本発明の第2の実施例に係る個体
認証装置の指紋入力部を示す模式図である。なお、以下
の実施例では、図2の指紋入力部と対応する部分には図
2と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0034】本実施例の指紋入力部が先の実施例のそれ
と異なる点は、線状接触子電極2の全面に、押圧力に強
さに応じて抵抗値が変化する感圧シート4を設けたこと
にある。
【0035】このように構成された指紋入力部の感圧シ
ート4の表面に指1を押し付けると、指紋の凸部にあた
る部分は凹部にあたる部分よりも強い圧力を受けるた
め、抵抗値の変化が感圧シート4に生じる。
【0036】この抵抗値の変化を隣接する線状接触子電
極2により、指1の長手方向に順次検出することで、先
の実施例と同様に、指1の長手方向への多値射影信号と
等価な指紋情報が得られる。
【0037】また、所望の感圧を得た状態での抵抗値を
測定するように、感圧シートにスイッチの機能を持たせ
ても良い。図6は、本発明の第3の実施例に係る個体認
証装置の指紋入力部を示す模式図である。
【0038】本実施例の指紋入力部が先の実施例のそれ
と異なる点は、基板上に線状接触子電極2が、指の長手
方向に対して直角でなく、角度θだけ傾いて配列されて
いることになる。0≦θ≦45°であることが好まし
い。
【0039】本実施例の指紋入力部により得られる指紋
情報パターンは、直角方向に線状接触子電極2が配列さ
れた指紋入力部により得られる指紋情報パターンとは異
なる場合もあるが、同一角度に線状接触子電極2が配列
されたもの同士では照合効果はほぼ同じである。したが
って、左右対称の「くの字型」をこの電極に変えて並べ
ても良い。
【0040】図7は、本発明の第4の実施例に係る個体
認証装置の指紋入力部を示す模式図である。本実施例の
指紋入力部が先の実施例のそれと異なる点は、指1が接
触する線状接触子電極2の面が凸部になるように、基板
3が弯曲状に形成されていることにある。
【0041】このように構成された指紋入力部によれ
ば、指1の全面が均一に線状接触子電極2に接触しやす
くなるため、再現性の高い指紋情報が得られる。図8
は、本発明の第5の実施例に係る個体認証装置の指紋入
力部を示す模式図である。
【0042】本実施例の指紋入力部が先の実施例のそれ
と異なる点は、線状接触子電極2が形成されている領域
に指の輪郭を示すマーク5が印刷されていることにあ
る。このため、指紋入力時にこのマーク5を目安に指を
置くことにより、再現性の高い指紋情報が得られる。マ
ークはこれに抑わるものではなく、指の位置を正確に指
定できるものであれば良い。
【0043】図9は、本発明の第6の実施例に係る個体
認証装置の指紋入力部を示す模式図である。本実施例の
指紋入力部が先の実施例のそれと異なる点は、線状接触
子電極2の長さlが指1の幅以下になっていることにな
る。
【0044】このため、指紋入力時に線状接触子電極2
を覆うように指1を置くことにより、再現性の高い指紋
情報パターンが得られる。この場合、指の先端側の線状
接触子電極2の形状は、指の先端のように丸く形成し、
誤入力を防止することが望ましい。
【0045】図10は、本発明の第7の実施例に係る個
体認証装置の指紋入力部を示す模式図である。本実施例
の指紋入力部が先の実施例のそれと異なる点は、線状接
触子電極2が基板1に埋め込まれ、基板表面が平坦にな
っていることにある。
【0046】このような指紋入力部は、例えば、基板3
に予め電極アレイパターンに相当する溝を形成し、この
溝にメッキ等により線状接触子電極2となる金属を充填
することにより得られる。
【0047】このように構成された指紋入力部によれ
ば、磨耗しやすい電極凸部が無いので、耐磨耗性が高ま
り、信頼性や再現性や寿命の改善が図れる。図11は、
本発明の第8の実施例に係る個体認証装置の指紋入力部
を示す模式図である。
【0048】本実施例の指紋入力部は、図10の指紋入
力部の指接触面上に、押圧力に強さに応じて抵抗値が変
化する感圧シート4を設けた構成になっている。このよ
うに構成された指紋入力部では、感圧シート4の表面に
指1を押し付けると、指紋の凸部にあたる部分は凹部に
あたる部分よりも強い圧力を受けるため、抵抗値の変化
が感圧シート4に生じる。
【0049】この抵抗値の変化を隣接する線状接触子電
極2により、指1の長手方向に順次検出することで、先
の実施例と同様に、指1の長手方向への多値射影信号と
等価な指紋情報が得られる。
【0050】また、本実施例の指紋入力部は、線状接触
子電極2上に感圧シート4が設けられているので、線状
接触子電極2に指1が直接接触することがないので、図
10の指紋入力部に比べて、更に耐磨耗性が改善され、
より信頼性や再現性や寿命の点で優れたものとなる。
【0051】図12は、本発明の第9の実施例に係る個
体認証装置の指紋入力部を示す図である。本実施例の指
紋入力部が先の実施例とのそれと異なる点は、2本の指
で指紋情報を得ることにある。
【0052】すなわち、図12(a)に示すように、線
状接触子電極2の長さlは、2本分の指の幅以上になっ
ている。指紋入力時は、例えば、図12(a)に示すよ
うに、人差し指と中指とを揃えて線状接触子電極2に押
し付ける。
【0053】図12(b)は、本実施例の指紋入力部に
より得られた指紋情報を示している。この指紋情報は、
人差し指の関節部分に相当する抵抗値のピークと中指の
それとを含んだものとなっており、結果として情報量が
増えて照合確立が高くなる。
【0054】なお、本実施例では指が2本の場合につい
て説明したが、3本以上、例えば、線状接触子電極2の
長さlと線状接触子電極2の個数とを、掌が入る大きさ
にして、掌全体の指紋情報を入力できるようにしても、
情報量は増加するので照合確立を高くできる。
【0055】この場合、図8に示した指紋入力部のよう
に、測定位置が毎回同じになるように、掌の輪郭のマー
クを電極面に印刷しておけば、再現性の高い指紋情報が
得られる。
【0056】図13は、本発明の第10の実施例に係る
個体認証装置の指紋入力部を示す図である。本実施例の
指紋入力部が今までの実施例のそれと異なるは、表面形
状センサとして、一次元の抵抗分布の代わりに、一次元
の静電容量分布を利用しているものを用いていることに
ある。
【0057】図中、15は基板を示しており、この基板
15の表面には、共通電極14が形成されている。この
共通電極14上には、樹脂等の誘電体層13を介して、
共通電極14と対向する位置に、線状電極アレイ12が
設けられている。この線状電極アレイ12上には、指1
と直接接触する絶縁シート11が設けられいている。誘
電体層13により線状電極アレイ12と共通電極14と
が密着していない状態に保たれている。
【0058】この状態で指1を絶縁シート11に押し付
けると指表面の凹凸パターンに対応して、線状電極アレ
イ12の個々の電極と共通電極14との距離が変化す
る。このとき、図14に示すように、各電極間の静電容
量Cn 〜Cn-5 を指の長手方向に順次読み取ることによ
り指表面の凹凸パターンを得ることができる。
【0059】これまで説明した抵抗値検出および静電容
量検出以外にも、例えば、一次元のインダクタンス分布
を利用しても、同様な構造で電圧値検出、電流値検出等
の電気信分布号を検出することにより凹凸パターンを得
ることができる。
【0060】また、これまでは人体の指に対して説明を
行なってきたが、動物の皮膚の一部例えば牛の鼻の模様
でも同様に個体差のある凹凸パターンを得る個体認識装
置にも適用できる。このような信号を登録管理すること
で、牛等の家畜の管理、動物園の飼育データ管理,自然
界の動物保護用の生態系追跡管理等を行なうことができ
る。
【0061】次に第11,12の実施例について説明す
る。以下の実施例は上述した個体認識装置によって起動
が許されるシステムに関する。これら実施例に係る個体
認証装置付き通信システム(被起動型システム)は、皮
膚の接触により生じる電気特性の変化に対応して、一次
元の電気信号分布が形成される認証パターン入力部およ
びこの認証パターン入力部の出力信号から個人認証を行
なう個人認証部からなる個人認証装置と、予め登録され
た個人の皮膚の認証パターンであると前記個人認証装置
が判断した場合にのみ動作が可能となる通信手段(通信
システム)とを備えたことを特徴とする。
【0062】このような構成であれば、持ち主の意思に
反して、通信システムが不本意に使用され、多額の使用
料を請求されて経済的負担が大きくなるという問題を解
決できる。
【0063】以下、携帯電話機を例にあげて具体的に説
明する。図27は、本発明の第11の実施例に係る個人
認証装置の動作を示すフローチャートである。
【0064】本実施例の個人認証装置の特徴は、メモリ
上に登録されている指紋情報を更新していることにあ
る。このため、経時変化の大きな人物、例えば、成長期
の子供や、指に怪我をして指紋が変わった人に対しても
本人認識率の経時低下を少なくでき、照合精度を向上す
ることができる。
【0065】すなわち、指紋入力部に入力された指紋情
報と、予めメモリ上に記憶登録しておいた既登録凹凸パ
ターン(既登録認証パターン)の指紋情報とを照合し
(ステップS21,S22)、同一の指紋パターンと判
断した場合には、登録しておいた指紋情報をメモリ上か
ら消去し、新たに今照合した入力指紋情報を登録情報と
してメモリに記憶させる(ステップS22,S23)。
次回の照合は、入力指紋情報とこの新規に登録された指
紋情報との照合となる。既登録パターンとこれに対応す
る新既登録凹凸パターンの比較は以下のように行なう。
【0066】フィルタリング処理後の信号を次式の評価
関数f(t)により比較する。 ここで、a(i)は登録情報,b(i)が被照合特徴
で、両者をtだけずらしたときの2乗誤差を求め、f
(t)が最小となるところを最も良く一致する位置とし
て求めるものである。
【0067】この式から照合値Sを次式で定義する。 照合値が小さいほど比較される二つの特徴が良く一致し
ている。通常、この値を0.5程度に設定する。この場
合、他人排除率は99%以上で、本人確認率は92%程
度である。
【0068】身体の成長により、Sの値は多少変化する
が、月単位で変動する程は大きくない。ただし、成長期
の子供等変化の大きい人もいるので登録情報は更新して
置くことが望ましい。
【0069】図15は、第11の実施例に係る携帯電話
機の斜視図である。図中、21は電話機本体、22は主
に電話番号入力用のテンキー等からなるキー入力装置、
23は相手先の電話番号や、通話時間等の必要な情報を
表示するLCDの表示部、24は指紋入力装置の一部で
ある電極、25は相手の声等を聞く受話部、26は送話
部、27はアンテナを示している。特に電極24は電話
機を持った状態で正確な指の凹凸パターンを読み取るた
めに、本体を握った際に指が自然に接触する位置に形成
する方が好ましい。
【0070】この移動無線式の携帯電話が、従来のもの
と大きく異なる点は、指紋情報を入力できる指紋入力部
を備えており、予め入力していた個人の指紋情報と照合
して一致した場合のみ電話機の動作が可能になっている
点である。
【0071】図16は、この携帯電話機の機能を示すブ
ロック図である。上述したキー入力装置22、表示部2
3、指紋入力装置24の他に、電話番号や通信記録等を
記録しておく通常のメモリ31と、この携帯電話機を使
用できる個人の指紋情報を記憶しておくための指紋情報
メモリ32とが付加されている。また、図中、33はC
PUやメモリー等を中心とした例えばマイコンからなる
集中制御手段であり、これによって入力される指紋情報
と予め入力されていた指紋情報とを比較して携帯電話機
の使用を許可したり、各種の情報を表示部に表示したり
することが可能となっている。
【0072】図17は、通話を希望する相手を呼び出す
までのステップを示すフローチャートである。指紋情報
を入力した後(ステップS1)、予め入力しておいた指
紋情報との一致・不一致の判断を行ない(ステップS
2)、一致しなければ、テンキーを入力することができ
ないことを示している(ステップS3,S4)。一方、
相手からの呼び出し状態から電話を取る場合は、これら
の限定は一切なく、通常の電話機と同様に動作する。
【0073】図18は、第13の実施例に係る電話機の
斜視図である。第11の実施例と同一の部分は同一の番
号を付しその詳細を省略する。この電話機が第11の実
施例と大きく異なる点は、(1)電話機本体を膝置きタ
イプにした点、(2)内部機能として、使用する個人個
人の使用時間に対する通話料金を管理する機能を付加し
た点である。その他の構成は第11の実施例と同じであ
る。
【0074】ここで35は、膝置きタイプの電話機本体
であり、36は受話部と送話部が一体となった部分であ
る。37は、スピーカーである。電話機本体が膝置きタ
イプになっているものの移動通信タイプとしての長所を
失うことはない。
【0075】また、通話毎に個人認証装置を動作させる
ことになるので、予め登録していたものの中で誰がどの
位の時間通話していたのかを記録することができ、一定
時間の各個人の通話料金を表示部23から出力すること
ができ、通話料金等の自己管理を容易にできる。
【0076】場合によっては、各個人の通話料金は、通
話の終了後まだ無線通信の回線が接続されている間に、
電話通信の管理会社に送られそこで記録されるようにす
れば、この電話機を移動通信方式の公衆電話として利用
することもできる。
【0077】しかも、電話機本体35を膝置きタイプに
することによって、移動通信タイプでありながら内部ス
ペースを多くとることができるので、この点でも膨大な
量のデータを記録および管理する必要のある公衆電話と
しての利用に最適である。
【0078】その他、この実施例では、第11の実施例
が奏する効果は同じように奏することができる。上記第
11,第12の実施例では、通信手段として、移動無線
式の携帯電話について主として述べたが、他の無線式の
通信手段、例えば、無線通信を使用したパソコン通信用
の端末についても、携帯電話と同様に第11,12の実
施例で述べた個人認証装置を搭載することによって、持
ち主の意思に反する使用が不可能な機能を通信手段に付
帯させることが可能となり不本意に使用され、多額の使
用料を請求される心配をなくすことが可能になる。これ
らの端末については次の実施例で詳説する。
【0079】次に第14,15の実施例について説明す
る。これら実施例の個体認証装置付きコンピュータは、
皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応して、一
次元の電気信号分布が形成される認証パターン入力部お
よびこの認証パターン入力部の出力信号から個体認証を
行なう個体認証部とからなる個体認証装置を備え、予め
登録された個人の皮膚の認証パターンであると前記個体
認証装置が判断した場合にのみ動作が可能となることを
特徴とする。
【0080】このように構成された個体認証装置付きコ
ンピュータによれば、予め登録された正規登録者以外の
使用を不可能とすることができ、プライバシーおよび機
密の保護が図れる。
【0081】以下、携帯型コンピュータを例にあげて具
体的に説明する。図19は、第14の実施例に係る携帯
型コンピュータの斜視図である。携帯型コンピュータの
キーボード上部には、個体認証装置の指紋入力部50が
設置されている。この携帯型コンピュータを使用するに
は、指紋入力部50に指を押し付けなければならない。
このとき、個体認証装置は予め登録されている指紋情報
データと照合を行ない、合致したときのみコンピュータ
本体の電源が投入されるようになっている。
【0082】図20は、本実施例に係る個体認証装置5
6のブロック図である。この個体認証装置56は、大き
く分けて、指紋入力部50(前述した指紋入力部10に
相当)と、個人の指紋情報パターン(認証パターン)を
記憶しておくためのメモリ51と、これらパターンを比
較照合する認証装置52とから構成されている。
【0083】指紋入力部50から入力されたデータとメ
モリに登録されたデータとが合致した場合、コンピュー
タ(PC)の電源53がONとなるように接続されてい
る。個体認証装置56の駆動電圧は、コンピュータの内
蔵バッテリ54により供給される。この内蔵バッテリ5
4が充電されていない場合、あるいは装着されていない
場合には、コンセント55を介して外部電源から駆動電
圧を供給できるようになっている。
【0084】このような構成にすることにより、正規登
録者以外の者にはコンピュータの電源投入が不可能とな
り、操作することができなくなる。図23は、電源投入
可能となるまでのステップを示すフローチャートであ
り、指紋情報を入力した後(ステップS11)、予め登
録しておいた指紋情報と一致しなければ、電源が入らな
いことを示している(ステップS11〜S14)。
【0085】図21は、第15の実施例に係る携帯型コ
ンピュータを説明するためのブロック図である。先の実
施例と同様の構成とした個体認証装置56は、携帯用コ
ンピュータのディスプレイ開閉用ロック57と連動して
おり、コンピュータを使用する前に指紋入力部50に指
を押し付け、予め登録されている指紋情報データと照合
を行なった結果、合致したときのみディスプレイが開く
ようになっている。個体認証装置56の動作電源は、内
蔵バッテリ54または本体コンセント55から供給され
るようになっている。
【0086】図22は、上記機能を有する携帯型コンピ
ュータの斜視図である。指紋入力部50は、携帯用コン
ピュータのディスプレイを閉じた状態で操作できる位置
に設置してある。この指紋入力部50に使用者が指を置
き、予め登録されている指紋情報と一致した場合に、デ
ィスプレイ開閉ロック43が解除され、ディスプレイを
開けてコンピュータを使用できるようになっている。使
用者が使用後にディスプレイを閉じれば、登録していな
い人によってこのコンピュータが使用されることはな
い。
【0087】以上二つの実施例をあげてコンピュータの
機密保護への応用を説明した。これら保護方法をまとめ
ると第1には、第13の実施例のような電源スイッチと
個体認証装置を連動する方法で、指紋情報入力部はコン
ピュータのどの部分に設置されてもよく、また、ケーブ
ルを介して外部装置として接続しても良い。
【0088】第2の方法は、第14の実施例のように個
体認証装置をコンピュータの機構として操作不可能にす
る機構と連動させるもので、この実施例の他にも、キー
ボードのキーが全部固定されていて、本人の指紋情報が
入力されるまでキー入力ができなくする機構等が考えら
れる。
【0089】第3の方法は、実施例中に示していない
が、コンピュータで使用しているソフト上で、個体認証
装置を使用するものである。これはパソコンは従来通り
誰にでも使用可能な状態であるが、ソフト上特定情報に
ついては指紋情報を従来のパスワードと同様に入力登録
しておき、本人認識ができない場合はデータにアクセス
できないようにできる。
【0090】さらに上記方法を組み合わせて使用しても
良い。上記第13,14の実施例では、携帯型コンピュ
ータについて述べたが、これら実施例に係る発明は、通
常のディスクトップ型や据置型にも適用でき、この場合
も上記実施例と同様に、予め登録された正規登録者以外
の使用を不可能とすることができ、プライバシーおよび
機密の保護が図れる。
【0091】次に第16の実施例について説明する。本
実施例の個体認証装置付きカードは、皮膚の接触により
生じる電気特性の変化に対応して、一次元の電気信号分
布が形成される認証パターン入力部およびこの認証パタ
ーン入力部の出力信号から個体認証を行なう個体認証部
とからなる個体認証装置と、予め登録された個人の皮膚
の認証パターンと比較し本人確認判定を行なう手段とを
有することを特徴とする。
【0092】このように構成された個体認証装置付きカ
ードによれば、皮膚の接触により生じる一次元の電気信
号分布を個体認証装置が測定し、これから得たデータと
予め登録された個人の皮膚のデータとを比較するという
極めて簡単な構成によって個体認証をすることができる
ので、プリズムや複雑な光学系を必要とする光学式の個
体認証装置と比べて個体認証装置が小型化された分これ
をICカードや磁気カード等の情報記憶機能を有するカ
ードに登載することが極めて容易に行なえる。したがっ
て、予め登録された本人以外の使用を不可能とする機能
を情報記憶機能を有するカードに付帯させることでき
る。
【0093】以下、個体認証装置付きICカード(被起
動型システム)を例にあげて具体的に説明する。図24
は、第16の実施例に係る個体認証装置付きICカード
の斜視図である。
【0094】図中、63はICカードを示しており、こ
のICカード63には、テンキー等の入力キー64、表
示装置62が搭載されている。表面形状センサは例えば
ICカード63の長手方向の端部に電極アレイ61で構
成され、この電極アレイ61の材料としてITO等の透
明導電性材料を選べば、配置自由度が大きくなり、図中
に示すように表示装置62の表面に配置することができ
るようになる。表面形状センサは、ICカードのうち自
然に指で触れる場所が良く、短手方向の端部65でも良
く、同一位置の表・裏面に形成しても良い。
【0095】図25は、指紋情報の入力操作を説明する
図である。ICカード63の指紋入力部である電極アレ
イ61に指を押し付ける。このとき、人差し指の指紋パ
ターンが登録されていれば、図示の如く親指と人差し指
とで挟むようにすると指紋入力が容易に行なえる。
【0096】図26は、上記個体認証装置付きICカー
ドのブロック図である。ICカード63は、大きく分け
て、CPU77と、情報記録用メモリ75、表示装置6
2と、入力キー64と、そして外部端末と接続し情報の
入出力を行なう外部端子76とで構成されている。
【0097】また、個体認証装置73は、大きく分け
て、指紋入力部70と、射影計算部71と、信号処理部
72と、指紋情報を登録しておく指紋情報登録用メモリ
74からなり、指紋入力部70から得られる信号は、射
影計算部71および信号処理部72を介して処理してC
PU77に入力される。
【0098】CPU77では、入力された指紋情報と、
予め指紋情報登録用メモリ74に登録されている本人の
指紋情報とを比較演算し同一人物であるか否かを判定す
る。このとき、本人であると判定された場合は、外部端
子76が使用可能な導通状態となり、外部端子76を介
して金融システムの外部端末等とアクセス可能な状態と
なる。
【0099】このような構成にすることで、予め指紋情
報を登録しておいた本人以外の人の使用は不可能とな
る。なお、指紋情報入力部である電極アレイの材質をI
TO等の透明導電性物質とする構成は、電極アレイが透
明であるために設置場所の制約がほとんどないという大
きな利点を有しているので、ICカードへの適用のみで
なく、入退室管理、電子キー、コンピュータ等あるゆる
ものに応用可能である。
【0100】次に第17〜19の実施例に係る個体認証
装置付き自動車について説明する。先ず、本実施例の個
体認証装置付き自動車が発明された技術的背景について
説明する。
【0101】従来から、バス、トラックおよび乗用車等
の自動車におけるドア等の開閉装置や、自動車および自
動二輪車におけるエンジンの起動等にあっては、専用の
鍵を用いる必要があった。これは、その自動車および自
動二輪車の所有者あるいは管理者のみが鍵を所有するこ
とで、盗難等に対する安全が確保されるとの考えに基づ
いている。
【0102】しかしながら、このような考えには以下の
ような問題があった。すなわち、鍵は自動車本体や自動
二輪車本体から遊離するものであるために、鍵の紛失、
盗難、あるいはエンジン停止後に鍵を取り外すのを忘れ
たままドアをロックしてしまう等の問題があった。
【0103】本実施例の個体認証装置付き自動車は上記
事情を考慮してなされたたもので、その骨子は、自動車
や自動二輪車に個体認証装置を付帯させることにより、
鍵が自動車等から遊離することに起因する問題を解決し
ようとするものである。
【0104】すなわち、本実施例の個体認証装置付き自
動車は、皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応
して、一次元の電気信号分布が形成される認証パターン
入力部およびこの認証パターン入力部の出力信号から個
体認証を行なう個体認証部とからなる個体認証装置を備
え、予め登録された個人の皮膚の認証パターンであると
前記個体認証装置が判断した場合にのみ使用が可能とな
ることを特徴とする。
【0105】ここで、自動車とは、自動二輪車や自動四
輪車を含む広い意味での人力に頼らない車である。この
ように構成された個体認証装置付き自動車によれば、鍵
を予め登録された正規登録者以外の使用を不可能とする
ことができ、鍵の紛失、盗難、取り外し忘れ等の問題を
解決できるようになる。
【0106】以下、自動四輪車としての乗用車(第1
7,18の実施例)、自動二輪車(第19の実施例)を
例にあげて具体的に説明する。図29は、第17の実施
例に係る個体認証装置付き自動四輪車の概念図を示す図
である。
【0107】図中、81は乗用車を示しており、この乗
用車81には、ドア開閉時に人間の手83が触れるとこ
ろであるドアレバー82に指紋情報入力部が設けられて
いる。すなわち、図30に示すように、ドアレバー82
の裏側85には、一次元のアレイ状に配列された線状電
極86からなる指紋情報入力部84が設けられている。
【0108】図31は、本実施例の乗用車81における
ドアロックが解除するまでのステップを示すフローチャ
ートである。これは指紋情報入力部84から指紋情報を
入力した後(ステップS31)、予め入力しておいた指
紋情報との一致・不一致の判断を行ない(ステップS3
2)、その結果、一致する場合にはドアロックが解除さ
れ(ステップS33)、一致しない場合には再度指紋情
報を入力しなければならないことを示している。
【0109】図32は、第18の実施例に係る個体認証
装置付き自動四輪車の要部を示す模式図である。本実施
例の個体認証装置付き自動四輪車が先の実施例のそれと
異なる点は、指紋情報入力部84が通常のエンジン起動
時のイグニッション・キー挿入位置に設けられているこ
とにある。なお、図中、87はハンドルを示している。
【0110】本実施例によれば、エンジン起動時に指紋
情報入力部84に入力された指紋情報が、予め登録され
ている指紋情報と一致した場合にしかエンジンが起動し
ないので、ドアロックが破壊されたりしても、自動車本
体は盗難されることはない。
【0111】なお、第17,第18の実施例では、指紋
情報入力部84をドアレバー,イグニッション・キー挿
入位置に設けた場合について説明したが、他の部分、例
えば、トランク等に設けても良い。
【0112】また、第17の実施例では、指紋情報入力
部84をドアレバーの裏側に設けているので、雨や雪な
どによる劣化をある程度防止できるが、劣化防止を確実
にするために、例えば、指紋情報を入力するとき以外は
保護部材で覆われ構造にしても良い。
【0113】更にまた、第18の実施例では、イグニッ
ション・キー挿入位置がハンドル下部の軸にある例をあ
げたが、速度メータ等の計器が設けられている前方パネ
ルに設置しても良い。
【0114】図33は、第19の実施例に係る個体認証
装置付き自動二輪車の要部を示す模式図である。本実施
例の自動二輪車が従来のそれと異なる点は、指紋情報入
力部84がイグニッション・キー挿入位置に設けられて
いることにある。なお、図中、88はハンドルを示して
いる。
【0115】本実施例によれば、エンジン起動時に指紋
情報入力部84に入力された指紋情報が、予め登録され
ている指紋情報と一致した場合にしかエンジンが起動し
ないので、本体の盗難を効果的に防止できるようにな
る。
【0116】次に第20の実施例に係る個体認証装置付
き身分証明書について説明する。先ず、本実施例の個体
認証装置付き身分証明書が発明された技術的背景につい
て説明する。
【0117】従来より、個人の公的な身分あるいは本人
であることを証明する各種証明書が使用されている。通
常、これらには生年月日等の本人に関する事項あるいは
公的身分の記載の他、写真が添付され、証明者の捺印が
押されている。
【0118】これらの身分証明書を使用する場合、本人
であることを確認する手段は、本人に関する記載内容と
添付された写真による判断のみである。このため、何ら
かの目的により、身分証明書を偽造し悪用される場合が
起こり得る。
【0119】例えば、警察手帳の場合、その場で本人で
あることを認証する手段は、記載内容を記憶していれば
写真による判断のみである。すなわち、その場で所有者
が確実に本人であると認証する手段は施されていない。
【0120】同様に、空港等で入国審査等に使用される
パスポート(旅券)は、本人に関する簡単な記載事項、
写真添付、並びに写真の上からの押印がなされているに
すぎず、容易に偽造され、悪用させる危険をはらんでい
る。
【0121】本実施例の個体認証装置付き身分証明書は
上記事情を考慮してなされたたもので、その骨子は、身
分証明書に個体認証装置を付帯させ、その場で所有者の
認証を確実に行なえるようにしたことにある。
【0122】すなわち、本実施例の個体認証装置付き身
分証明書は、皮膚の接触により生じる電気特性の変化に
対応して、一次元の電気信号分布が形成される認証パタ
ーン入力部およびこの認証パターン入力部の出力信号か
ら個体認証を行なう個体認証部とからなる個体認証装置
を備え、予め登録された個人の皮膚の認証パターンとの
照合により、前記個体認証部が認証した結果を表示する
認証結果表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0123】このように構成された個体認証装置付き身
分証明書によれば、個体認証装置によってその場で本人
の確実な認証を行なえるので、偽造や悪用を未然に防止
できるようになる。しかも、上記個体認証装置は簡単な
構成にできるので、身分証明書が大型化し携帯性が損な
われるという問題は生じない。
【0124】図34は、第20の実施例に係る個体認証
装置付き身分証明書の模式図である。図中、91は本人
の写真を示しており、その横には一次元のアレイ状に配
列された線状電極92からなる指紋情報入力部93が設
けられている。また、指紋情報入力部93の上方には認
証結果を表示するための液晶表示部94が設けられてい
る。
【0125】図35は、本実施例の個体認証装置付き身
分証明書における個体認証が終了するまでのステップを
示すフローチャートである。これは指紋情報入力部93
から指紋情報を入力した後(ステップS41)、予め入
力しておいた指紋情報との一致・不一致の判断を行ない
(ステップS42)、その結果、一致した場合には液晶
表示部94で「本人」を表示し(ステップS43)、不
一致の場合には液晶表示部94で「他人」を表示し(ス
テップS44)することを示している。
【0126】なお、液晶表示部94で「本人」、「他
人」を表示する代わりに、本人と判定した場合にブザー
で報知したり、LEDで点灯表示するなどの他の表示手
段を用いても良いし、これらを組み合わせても良い。
【0127】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例では、皮膚の表面
の凹凸パターンとして指紋を利用する場合について説明
したが、指以外の皮膚の表面の凹凸パターンを利用して
も良い。
【0128】また、上記実施例では線状電極2(図2に
参照)を用いたが、その代わりに、他のパターンの電
極、例えば、図28(a)に示すような波状電極2a
や、図28(b)に示すような環状電極cであっても良
い。すなわち、同一パターンの電極が一次元的に広が
り、一次元の電気信号分布が検出できれば良い。更にま
た、上記実施例を適宜組み合わせても良い。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施でき
る。
【0129】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、皮
膚の接触により生じる電気特性の変化を利用しているの
で、少ない情報量、簡単なアルゴリズムで凹凸パターン
情報を生成できる。このため、表面形状センサや個体認
識装置において、信号処理全体に費やす時間の短縮化
や、サイズの小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る個体認証装置の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部の表面形状センサの具体的な構成を示す図
【図3】本発明の第1の実施例に係る個体認証装置の測
定原理を示す図
【図4】本発明の第1の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部により得られる指紋情報を示す図
【図5】本発明の第2の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部を示す図
【図6】本発明の第3の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部を示す図
【図7】本発明の第4の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部を示す図
【図8】本発明の第5の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部を示す図
【図9】本発明の第6の実施例に係る個体認証装置の指
紋入力部を示す図
【図10】本発明の第7の実施例に係る個体認証装置の
指紋入力部を示す図
【図11】本発明の第8の実施例に係る個体認証装置の
指紋入力部を示す図
【図12】本発明の第9の実施例に係る個体認証装置の
指紋入力部を示す図
【図13】本発明の第10の実施例に係る個体認証装置
の指紋入力部を示す図
【図14】図10の指紋入力部による一次元電気信号分
布の検出の仕組みを説明するための図
【図15】第12の実施例に係る電話機の斜視図
【図16】図11の電話機のブロック図
【図17】通話を希望する相手を呼び出すまでのフロー
チャート
【図18】第13の実施例に係る電話機の斜視図
【図19】第14の実施例に係る携帯型コンピュータの
斜視図
【図20】本実施例に係る個体認証装置のブロック図
【図21】第15の実施例に係る携帯型コンピュータを
説明するためのブロック図
【図22】第15の実施例に係る携帯型コンピュータの
斜視図
【図23】電源投入可能となるまでのステップを示すフ
ローチャート
【図24】第16の実施例に係る個体認証装置付きIC
カードの斜視図
【図25】指紋情報の入力操作を説明する図
【図26】図24の個体認証装置付きICカードのブロ
ック図
【図27】本発明の第11の実施例に係る個体認証装置
のブロック
【図28】他の電極パターンを示す図
【図29】第17の実施例に係る個体認証装置付き自動
四輪車の概念図を示す図
【図30】図17の個体認証装置付き自動四輪車の指紋
情報入力部を示す図
【図31】ドアロックが解除するまでのステップを示す
フローチャート
【図32】第18の実施例に係る個体認証装置付き自動
四輪車の要部を示す模式図
【図33】第19の実施例に係る個体認証装置付き自動
二輪車の要部を示す模式図
【図34】第20の実施例に係る個体認証装置付き身分
証明書の模式図
【図35】個人認証付き身分証明書における個体認証装
置が終了するまでのステップを示すフローチャート
【符号の説明】
1…指 2…線状接触子電極(線状電極) 3…基板 4…感圧シート 5…電極読み出しパッド 10…指紋入力部(認証パターン入力部) 11…絶縁シート 12…線状電極アレイ 13…誘電体層 14…共通電極 15…基板 20…射影計算部 21…電話機本体 22…キー入力装置 23…表示部 24…電極 25…受話部 26…送信部 27…アンテナ 30…信号処理部 31…メモリ 32…指紋情報メモリ 33…集中制御手段 35…電話機本体 36…送受信部 37…スピーカー 40…ホスト計算機 43…ディスプレイ開閉ロック 50…指紋入力部 51…メモリ 52…認証装置 56…個体認識装置 61…電極アレイ 62…表示装置 63…ICカード 70…指紋入力部 73…個体認識装置 76…外部端子 77…CPU 81…乗用車 82…ドアレバー 83…手 84…指紋情報入力部 85…ドアレバーの裏側 86…線状電極 87…ハンドル 88…ハンドル 91…写真 92…線状電極 93…指紋情報入力部 94…液晶表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別府 達郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 成瀬 雄二郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 小幡 茂喜 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 白水 俊次 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮膚の接触により生じる電気特性の変化に
    対応して、一次元の電気信号分布を形成することを特徴
    とする表面形状センサ。
  2. 【請求項2】皮膚の接触により生じる電気特性の変化に
    対応して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状セ
    ンサからなる認証パターン入力部と、 この認証パターン入力部の出力信号から個体認証を行な
    う個体認証部とを具備してなることを特徴とする個体認
    証装置。
  3. 【請求項3】皮膚の接触により生じる電気特性の変化に
    対応して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状セ
    ンサからなる認証パターン入力部と、 この認証パターン入力部の出力信号から個体認証を行な
    う個体認証部とを具備してなる個体認証装置において、 前記個体認識部は、前記認証パターン入力部の出力信号
    が、予め登録された既登録認証パターンに対応する場合
    に、この出力信号に対応した新認証パターンを、新たな
    既登録認証パターンにするとともに、この新たな既登録
    認証パターンによって、次の個体認証を行なうことを特
    徴とする個体認証装置。
  4. 【請求項4】前記認証パターン入力部の表面形状センサ
    は、基板上に設けられ、皮膚の凹凸パターンの一定方向
    に配列された複数の線状電極と、これら線状電極上に設
    けられ、押圧力の強さに応じて抵抗が変化する感圧シー
    トとを具備してなることを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の個体認証装置。
  5. 【請求項5】前記認証パターン入力部の表面形状センサ
    は、前記複数の線状電極の所定領域に前記皮膚を接触さ
    せる場所を規定する目印が形成されているものであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の個体認証装置。
  6. 【請求項6】皮膚の接触により生じる電気特性の変化に
    対応して、一次元の電気信号分布を形成する表面形状セ
    ンサからなる認証パターン入力部と、 この認証パターン入力部の出力信号から個体認証を行な
    う個体認証部と、 この個体認証部によって動作の起動が許されるシステム
    とを具備してなることを特徴とする被起動型システム。
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