JPH0716849B2 - 高速穴あけ方式 - Google Patents

高速穴あけ方式

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JPH0716849B2
JPH0716849B2 JP18344887A JP18344887A JPH0716849B2 JP H0716849 B2 JPH0716849 B2 JP H0716849B2 JP 18344887 A JP18344887 A JP 18344887A JP 18344887 A JP18344887 A JP 18344887A JP H0716849 B2 JPH0716849 B2 JP H0716849B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、数値制御装置で制御される工作機械を用いた
高速穴あけ方式に関する。
従来の技術 NC工作機械を用いて多数の穴をあける場合、X−Y平面
における位置決め終了時、Z軸下降による穴あけ終了
時、Z軸上昇による位置決め平面への復帰(リトラク
ト)終了時において、共通のインポジション幅を設け、
各動作終了時に工具の位置が前記共通のインポジション
幅に入ったことを検出することにより、次のブロックの
実行、即ちパルス分配を行っている。
発明が解決しようとする問題点 上記従来技術によれば、第1図一点鎖線に示されるよう
に、工具の移動軌跡は、工具スタート点Sからイニシャ
ル点P1に至り、インポジション幅に入ったと判断される
と、次のブロックのパルス分配を実行してZ軸を下降さ
せて穴あけを開始する。次に、工具が穴底に至りインポ
ジション幅に入ったと判別されると、次のブロックのパ
ルス分配を実行してZ軸を上昇させリトラクトを開始
し、工具がイニシャル点P1まで復帰してインポジション
幅に入ったと確認されると、次のブロックのパルス分配
を実行して次のイニシャル点への移動を開始する。この
ように、従来技術によれば1ブロック毎の指令位置まで
の工具移動の終了が確認されるのを待って次の移動を実
行している。しかも、インポジション幅はどの行程にお
いても同一であるため、位置決め精度を高く要求される
行程のインポジション幅に統一されることとなり、その
結果、この位置決めに時間を要し、穴あけ加工時間を長
くしている。
そこで、発明の目的は、要求される位置決め精度に応じ
て位置決め時間を短縮し、高速穴あけ加工ができるよう
にした高速穴あけ加工方式を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この出願の第1の発明は、穴あけサイクル中に工具が指
令穴底位置に達したことを検出する穴底用インポジショ
ン幅と、工具取付軸が指令穴あけ位置に位置決めされた
ことを検出する位置決め用インポジション幅と、工具取
付軸が復帰するリトラクト時の指令位置に達したことを
検出するリトラクト用インポジション幅を各々設け、上
記位置決め用インポジション幅,リトラクト用インポジ
ション幅の少なくとも一方は上記穴底用インポジション
幅より大きく設定し、NCプログラムの各ブロックの実行
形式データ作成時に、位置決めブロック,穴あけサイク
ルブロック,リトラクトブロックに対し、各々のブロッ
クを識別するデータを実行形式データに付加し、該実行
形式データに基づくパルス分配終了時には上記位置決
め,穴あけ,リトラクトを識別するデータに基づいて工
具が各々のインポジション幅に達したかを判断し、各々
のインポジション幅に達することにより次のブロックの
実行を開始するようにすることにより、上記問題点を解
決した。
さらに第2の発明においては、第1の発明に位置への位
置決め、及びリトラクトのパルス分配終了後、設定所定
時間を計時するタイマを各々設け、工具が設定されたイ
ンポジション幅に達する前に上記タイマがタイムアップ
すると次のブロックの実行を開始するようにして、上記
問題点を解決し、高速穴あけ加工を可能にした。
作 用 第1図に示すように、穴あけ加工位置、即ちイニシャル
点P1に位置決めされた後、工具軸(なお、この工具軸即
ち穴の方向をZ軸とし、ワークWの面をX−Y平面とす
る)を移動し、ワークWに加工を開始する加工開始点R
まで工具軸が達するまでには時間があり、又この間には
工具が干渉を受けるものがなにもない。そのため、この
イニシャル点P1から加工開始点Rに工具が達するまでの
間に工具はX−Y平面を移動し、イニシャル点P1のX−
Y座標位置に達すればよいことを意味し、そのため、こ
の穴あけ加工位置(イニシャル点P1)への位置決めのイ
ンポジション幅は大きくてもよいことを意味する。又、
リトラクト時においても、同様に、リトラクト時の工具
復帰位置(第1図の例ではイニシャル点P1)において
も、加工開始点Rとリトラクト時の工具復帰位置に応じ
て、インポジション幅を大きく取ることができる。即
ち、工具の移動軌跡を第1図実線に示すように、加工位
置への位置決め及びリトラクト時の位置決めのためのイ
ンポジション幅を大きくすることによって、穴あけ動作
(Z軸移動)開始を早め、又、リトラクト時から次の穴
あけ位置への位置決め動作開始を早め、第1図実線で示
すような工具移動軌跡をとらせることによって、位置決
め時間を短縮し、高速穴あけ加工を可能とする。そこ
で、第1の発明は、穴あけ位置の位置決めインポジショ
ン幅及びリトラクト時のインポジション幅を高い位置決
め精度が要求される穴底用インポジション幅より大きく
設定することによって高速穴あけ加工を可能にしてい
る。
さらに、第2の発明においては、位置決めサイクルの位
置決め位置(第1図における位置P1)、リトラクト時の
指令位置(第1図の例では位置P1)と加工開始位置(第
1図における位置R)間はX,Y,Z軸共に移動してもワー
クと工具が干渉しないので、この間のZ軸方向の距離
(第1図におけるl)に応じ、位置決めサイクルの位置
決め位置までのパルス分配終了後、Z軸を移動開始して
も工具とワークが干渉しない穴あけサイクル開始時間、
及びリトラクト時のパルス分配終了後、次の穴加工への
位置決めを開始しても工具とワークが干渉しない、位置
決め開始時間を各々のパルス分配終了後タイマーに設定
し、タイマーが設定時間に達すると、工具がインポジシ
ョン幅に達していなくても、次のブロック(穴あけサイ
クル又は位置決けサイクル)のパルス分配を開始するよ
うにした。これにより高速穴あけが可能となる。
実施例 本発明の一実施例を、以下、図面と共に説明する。な
お、数値制御装置及び該数値制御装置で制御される工作
機械は従来と同じものを使用するものでその構成は省略
する。
穴あけ加工においては、第1図に示すように、スタート
点Sより穴あけ位置のイニシャル点P1までの位置決めサ
イクルと、該位置P1より穴底P2までワークに対し穴あけ
する穴あけサイクル、該穴底P2より工具が指令位置まで
復帰(この実施例ではイニシャル点P1まで復帰するとし
ている)するリトラクトサイクルからなり、本実施例は
ワークWの平面をX−Y平面とし、穴軸方向をZ軸とし
ている。
第1図に示すように、この穴あけ加工の指令はスタート
点Sよりイニシャル点P1,穴底位置P2,イニシャル点P1、
そして、次の穴あけ位置へと続く場合、即ち、第1図1
点鎖線で示す軌跡が工具(ドリル)のワークWに対する
相対軌跡となるが、イニシャル点(またはリトラクト時
の指令位置)P1と加工開始位置R間においてはワークW
と工具は何ら干渉するものがない。そのため、ワークW
に対する工具の相対移動軌跡を第1図実線のように、工
具がイニシャル点P1に達する前からZ軸を駆動しても問
題はない。即ち、工具がワークWに対しZ座標位置Rに
達したとき、工具のX−Y座標位置がイニシャル点P1の
X−Y座標位置に達しておけばよく、そのため、このイ
ニシャル点P1への位置決めサイクル時のインポジション
幅、及びリトラクトサイクル時のインポジション幅は穴
あけサイクルの位置決め位置(穴底)のインポジション
幅より大きくとってもよいことを意味するので、この位
置決めサイクル時、及びリトラクトサイクル時のインポ
ジション幅を、イニシャル点P1(及びリトラクト時の指
令位置)と加工開始位置R間の距離lに応じて設定する
ようにする。なお、本実施例においては、位置決めサイ
クル、リトラクトサイクルの各インポジション幅を同一
としている。
さらに本実施例では、位置決めサイクルのパルス分配終
了後、及びリトラクトサイクル時のパルス分配終了後、
各サイクルの指令位置のインポジション幅に達したこと
を検出する前に、上記各所定時間を計時するタイマーが
タイムアップすると、ただちに次のブロックの処理、即
ち、穴あけサイクル処理、次の穴あけ位置への位置決め
サイクル処理へと移行させるようにしている。
第2図は、上記所定時間を求めるための説明図で、X−
Y平面における工具の送りに関する速度指令と実際の工
具移動速度及びZ軸における工具の送りに関する速度指
令と実際の工具移動速度の関係を時間軸をパラメータと
して示した線図であり、1点鎖線は速度指令を、実線は
実際の工具移動速度を示している。第2図のT0時に位置
決めのためのパルス分配が開始されると工具はX軸,Y軸
のサーボ系の時定数Tcxにより図中f1で示される速度で
X−Y平面を移動し、早送り速度Fxに達し、T1時にパル
ス分配が終了した後、図中f1′で示される速度で移動を
続け、T3時で速度=0となりX−Y平面内での移動を終
了する。この時工具はX−Y平面内において第1図に示
すワークW上のスタート点Sよりイニシャル点P1まで移
動する。又、第2図のT2時にパルス分配が開始されると
工具はZ軸用サーボ系の時定数Tczにより図中f2で示さ
れる速度でZ軸方向を移動し切削送り速度Fzcに達し、T
4時にパルス分配が終了した後、図中f2′で示される速
度で切削を続け、T6時で速度=0となりZ軸方向の移動
を終了する。この時工具はZ軸方向において第1図に示
すイニシャル点P1より穴底位置P2まで移動して穴あけを
行う。以上に述べたX−Y平面内における工具移動とZ
軸方向における工具移動の関係において、工具がX−Y
平面内を移動し、かつ、Z軸方向に移動する運動は第1
図に示す実際の工具移動軌跡のa−b間によって示され
る。従って、工具がスタート点Sより加工開始点Rに至
る間にワークWに干渉しないためには、ワークWの上面
からスタート点Sまでの垂直距離lに比べて、工具がX
−Y平面内を移動する間にZ軸方向に移動する距離S1が
小さければ良い。
S1<l ……(1) 又、第2図において、工具がX−Y平面内を移動し、か
つ、Z軸方向に移動する時間は、T2時からT3時までの区
間である。ところが、X−Y平面内の工具移動が終了す
るT3時付近においては、X−Y平面内の工具移動速度は
極めて遅いので移動距離を無視することができる時間帯
が存在する。時間軸上、この時間帯が始まる時間をTS時
とすれば、TS時からT3時に至る間の移動距離S0はX−Y
平面内の工具移動速度f1′を用いて、 により求めることができる。又、X−Y平面内の工具移
動速度f1′はX−Y平面内早送り速度FxとX−Y平面用
サーボ系の時定数Tcxと時間tの関数であり、 として表わされる。従って、パネル分配の終了するT1時
を基準として、T1時から無視できる時間帯が始まるまで
の時間をT0′、T1時からX−Y平面内の工具移動が終了
するまでの時間をT3′とすると、第2図でも明らかなよ
うに第(2)式と第(3)式の関係より、 となり、無視できる移動距離S0を定めることによりパル
ス分配の終了するT1時から無視できる時間帯が始まるま
での時間T0′を求めることができる。
したがって、第2図において、工具がX−Y平面内を移
動し、かつ、Z軸方向に移動する時間は、T2時からTS時
までの区間であるとみなせる。この時間内に工具がZ軸
方向に移動する距離が即ち、X−Y平面内を移動する間
にZ軸方向に移動する距離S1である。従って、工具がX
−Y平面内を移動する間にZ軸方向に移動する距離S1
は、Z軸方向の工具移動速度f2と、工具がX−Y平面内
の移動を終了するとみなせるTS時と、工具がZ軸方向の
移動を開始するT2時を用いて、 により求めることができる。又、Z軸方向の工具移動速
度f2は切削送り速度FzcとZ軸用サーボ系の時定数Tczと
時間tの関数であり、 として表示される。従って、X−Y平面用サーボモータ
のパルス分配が終了するT1時を基準として、工具がZ軸
方向の移動を開始するまでの時間をT2′とすると、第
(5)式と第(6)式の関係より、 となる。第(1)式よりS1<lであるから、 の式が成立する。第(8)式において、切削送り速度Fz
c・Z軸用サーボ系の時定数Tczは既知であり、X−Y平
面用サーボモータのパルス分配の終了するT1時から無視
できる時間帯が始まるまでの時間T0′は第(4)′式よ
り求められるので、ワークWの上面から工具スタート点
Sまでの垂直距離lが分かれば、X−Y平面用サーボモ
ータのパルス分配が終了する時間T1から工具がZ軸方向
の移動を開始するまでの待機時間T2′を決定することが
できる。即ち、X−Y平面用サーボモータのパルス分配
が終了してから、第(8)式を満足する最も小さな値と
なる待機時間T2′後にZ軸方向のパルス分配を実行して
も、工具はワークWに干渉せずに加工開始点Rに至るこ
とができる。
次に、穴あけサイクルのZ軸指令位置のインポジション
幅に入った「5時において次のブロック即ちリトラクト
サイクルのパルス分配を実行して高速の移動速度FZRで
リトラクト動作を行う。
又、第2図中S2で示されるのは、工具がX−Y平面内を
移動しつつ行うリトラクト動作の距離であり、第1図の
S2に対応する。この場合は、リトラクト動作時のZ軸高
速移動速度FZR、Z軸用サーボ系の時定数Tczを用い
て、S1の時と同じように、 の式により、リトラクト動作のパルス分配が終了してか
ら、X−Y平面用サーボモータのパルス分配を実行する
までの待機時間T7を求めることができる。
そこで、ワークWの上面からスタート点Sまでの垂直距
離l,無視できる移動距離S0及び位置決めサイクル,リト
ラクトサイクルのインポジション幅(本実施例では位置
決めサイクル,リトラクトサイクルのポジション幅を同
一としている)を数値制御装置の手動データ入力装置よ
り設定した後、穴あけ加工を開始させると、上記待機時
間T2′,T7は数値制御装置が自動的に計算して、高速穴
あけ加工を行う。なお、穴底用のインポジション幅を従
来と同じインポジション幅としているため、手動データ
入力装置より設定する必要はない。
第3図(a)〜(c)は本実施例における数値移動装置
が行う情報処理フローチャートで、加工指令が入力され
ると数値制御装置のマイクロプロセッサ(以下、CPUと
いう)は、NCプログラムより1ブロック読取りパルス分
配のための実行形式データを作成するタスク処理で、従
来の実行形式データ作成処理に追加して、第3図(a)
の処理を行う。即ち、読取ったブロックが、穴あけサイ
クルかリトラクトサイクルか位置決めサイクルか判断し
(ステップS1〜S3)、穴あけサイクルであれば、フラグ
F2を、又、リトラクトサイクルであればフラグF3を、位
置決めサイクルでなければフラグF1を各々「1」にセッ
トし(ステップS6,S5,S4)、当該ブロックの実行形式デ
ータに追加する。又、穴あけサイクル,リトラクトサイ
クル,位置決めサイクルでなければ、このフラグ処理は
何も行わず、この実行形式データ作成処理は終了する。
次に、この実行形式データに基づく当該ブロックの実
行、即ちパルス分配処理のタスクにおいては、まず初め
にブロック処理中フラグF4がリセットされているか否か
判別して(ステップS100),フラグF4がリセットされて
いれば前回の分配周期において軸移動が終了しているの
で、分配処理を開始し(ステップ101)、ブロック処理
中を示すため、ブロック処理中フラグF4を「1」にセッ
トする(ステップS102)。なお、ステップS100でブロッ
ク処理中フラグF4が「0」にセットされていない時は、
前回の分配周期において前回のブロックの処理が終了し
ていないのでステップS103へ移行する。
次に、パルス分配終了信号が入力されたか否か判別して
パルス分配が終了したか否かを確認し(ステップS10
3)、パルス分配が終了していなければ、パルス分配処
理を実行し(ステップ104)、更に、パルス分配処理が
終了したか否かを判別して(ステップS105)、パルス分
配処理が終了していなれれば、この周期における処理を
終了する。かくして、分配周期毎にステップS100,S103,
104,S105を処理を行い。その内パルス分配が終了し、ス
テップS105でパルス分配終了が検出されると、位置決め
サイクルフラグF1かリトラクトサイクルフラグF3のいず
れかがセットされているか否かを判別し(ステップS10
6,S107)、どちらもセットされていなければ、この周期
における処理を終了し、又、ステップS106,S107で位置
決めサイクルフラグF1かリトラクトサイクルフラグF3の
いずれかがセットされていれば、次の周期でタイマを初
期化するために前周期分配終了フラグF5をセットし(ス
テップS108)、この周期における処理を終了する。そし
て、次の分配周期においては、ステップS103よりステッ
プS109へ移行し、今実行されたパルス分配が穴あけ軸に
関するものか否かを実行形式データの中に入っている軸
番号によって判別し(ステップS109)、穴あけ軸であれ
ば、更に、穴あけサイクルフラグF2がセットされている
か否かを判別し(ステップS110)、穴あけサイクルであ
れば工具が予め設定された穴底用インポジション幅に入
っているか否かを、指令パルスの残り量とエラー量を加
えた量がインポジション幅より小さいかどうか判別し
(ステップS111)、インポジション幅に入っていれば、
軸移動が終了しているのでブロック処理中フラグF4をリ
セットして(ステップ300)、当分配周期における処理
を終了し、次分配周期では次のブロックの分配処理を開
始させる。又、インポジション幅に入っていなければ、
軸移動中であるのでブロック処理中フラグF4をリセット
せずに当分配周期における処理を終了する。
又、ステップS110で穴あけサイクルフラグF2がセットさ
れていなければ、リトラクトサイクルフラグF3がセット
されているか否か判断し(ステップS112)、セットされ
ていれば、工具が予め設定されたリトラクト用インポジ
ション幅に入っているか否かを判別し(ステップS11
3)、インポジション幅に入っていれば、軸移動が終了
しているのでブロック処理中フラグF4をセットして(ス
テップS300)、当配分周期における処理を終了する。
又、ステップS113でインポジション幅に入っていなけれ
ば、ステップS205へ移行し、前周期分配終了フラグF5が
セットされているか否か判別し、前周期分配終了フラグ
F5がセットされていれば、前回の周期で分配が終了して
いるので、位置決め用タイマTi2をリセットしスタート
させ(ステップ206)、前周期分配終了フラグF5をリセ
ットし(ステップ207)、タイマのTi2の値に分配周期間
の一周期分の時間を加える(ステップ208)。次に、該
タイマTi2の値と、予め決定された第(9)式より導か
れた時間T7′を比較し、タイマTi2がこの設定時間T7′
を超えたか否か判断し(ステップ209)、超えていなけ
ればこの分配周期の処理を終了する。タイマTi2が時間T
7′を超えていると、ブロック処理中フラグF4をリセッ
トし(ステップS300)、次周期では次のブロック処理を
開始させる。
又、ステップS112でリトラクトサイクルフラグF3がセッ
トされてなければリトラクトサイクルではないので、ス
テップS116へ移行し、一般用のインポジション幅に入っ
たか否か判断し、入っていなければこの周期の処理を終
了し、インポジション幅に入っていればフラグF4をリセ
ットし、次の分配周期では次のブロックの分配処理を行
う。
又、ステップS109で穴あけ軸でなければ、ステップS114
へ移行し、フラグF1がセットされているか否か判断し、
セットされていれば、次に位置決め用のインポジション
幅に入ったか否か判断し、入っていればステップS300へ
移行し、入ってなければステップS200へ移行し、ステッ
プS205〜S208と同様の処理を行う(ステップS200〜S20
3)。ただ、今回はタイマを位置決め用タイマTi1とし、
ステップS203で、該位置決め用タイマTi1が第(8)式
によって導き出され、予め設定された時間T2′を超えた
か否かを判断し、超えてなければ、当該分配周期の処理
を終了し、再び同じ処理を繰り返す。そして、タイマTi
1の値が時間T2′を超えるとブロック処理中フラグF4を
リセットし(ステップS300)、次の分配周期では次のブ
ロックの分配処理を開始させることとなる。
そこで、位置決めから、穴あけサイクル,リトラクトサ
イクルの一連の動作を順を追って説明する。前ブロック
の分配処理が終了し、穴あけ加工の位置決めのブロック
の分配処理になると、ステップS100,S101,S102,S103,S1
04,S105と処理され、分配終了でなければ当分配周期の
処理は終了し、次の分配周期では、ステップS100,S103,
S104,S105の処理を繰り返し、ある分配周期で分配終了
となると(ステップS105)、当該位置決めサイクルの実
行形式データには位置決めサイクルを示すフラグF1が
「1」に設定されている(ステップS4)ので、ステップ
S106からS108へ移行しフラグF5をセットし、次の分配周
期では、ステップS100,S103,S109と移行し、ステップS1
09では、位置決めサイクル中はNOとなるから、ステップ
S114へ移行し、ステップS114ではフラグF1が「1」にセ
ットされているか否か判断し、この場合「1」にセット
されているから次にインポジション幅に工具が入ったか
否か判断し(ステップS115)、インポジション幅に工具
が入ってなければ、前周期分配終了フラグF5がセットさ
れているか否か判別し(ステップS200)、前周期分配終
了フラグF5がセットされていれば、前回の周期で分配が
終了しているので、位置決め用タイマTi1をリセットし
スタートさせ(ステップ201)、前周期分配終了フラグF
5をリセットし(ステップ202)、タイマのTi1の値に分
配周期間の一周期分の時間を加える(ステップ203)。
次に、該タイマTi1の値と、予め決定された第(8)式
より導かれた時間T2′を比較し、タイマTi1がこの設定
時間T2′を超えたか否か判断し(ステップ204)、超え
ていなければこの分配周期の処理を終了する。次の分配
周期からはステップS100,S103,S109,S114,S115,S200,S2
03,S204を繰り返し、ステップS115で工具がインポジシ
ョン幅に入るか、又は、ステップS204でタイマTi1が時
間T2′を超えていると、ブロック処理中フラグF4をリセ
ットし(ステップ300)、次周期では次のブロック処理
を開始させる。
次の分配周期では穴あけサイクルであるので、このサイ
クルのパルス分配を開始する。即ち、フラグF4がリセッ
トされ「0」であるから、ステップS100からステップS1
01へ移行し、ステップS102,S103,S104,S105の処理を分
配周期毎に行うこととなる。その結果、第1図,第2図
に示すように、工具はワークWに対し相対的にX,Y,Z軸
が移動し、第1図実線で示すような工具軌跡となる。一
方、穴あけサイクル中で穴あけサイクルの分配処理が終
了すると(ステップS105)、フラグF1,F3が「1」にセ
ットされてないのでフラグF5はセットされず、この周期
の処理は終了し、次の分配周期ではステップS100,S103
からステップS109,S110へ移行し、穴あけサイクルの実
行形式データにはフラグF2が「1」としてセットされて
いるのでステップS111へ移行し、穴底用インポジション
幅に入ったか否か判断し、穴底用インポジション幅に入
るまで、各分配周期毎、ステップS100,S103,S109,S110,
S111の処理を繰り返し、穴底用インポジション幅に入る
と、ブロック処理中フラグF4をリセットする(ステップ
S300)。
その結果、次の分配周期では、次のブロック、即ちリト
ラクトサイクルのパルス分配を開始し、前述同様の処理
を行うが、このリトラクトサイクルのパルス分配が終了
すると(ステップS105)該ブロックの実行形式データに
はフラグF3が「1」としてセットされているので、ステ
ップS107よりステップS108へ移行しフラグF5をセットす
る。そして、次の分配周期では、ステップS100,S103,S1
09,S110,S112,S113,S205,S206,S207,S208,S209の処理を
行い、次の周期では、同様に、ステップS100,S103,S10
9,S110,S112,S113,S205,S208,S209の処理を行う。そし
て、この処理中、ステップS113又はステップS209で、イ
ンポジション幅に入るか、リトラクト用タイマTi2が設
定時間T7を超えるかすると、ブロック実行中のフラグF4
をリセットし、次のブロック、即ち、次の穴あけ加工の
位置決めブロックの処理を開始することとなる。その結
果、リトラクト指令でZ軸は移動すると共に、次の加工
位置への移動指令で、又、Y軸も移動し、第1図の実線
に示すように工具はワークWに対し相対的に移動するこ
ととなる。
なお、上記実施例では、位置決め用とリトラクト時のイ
ンポジション幅を各々設定したが、同一に設定してもよ
い。
又、位置決め分配終了から穴あけサイクル開始までの時
間T2′及びリトラクト分配終了から次の位置決めサイク
ル開始までの時間T7は機械を移動させ、これら時間T
2′,T7を修正するようにして、より最適な時間を設定す
るようにすれば、さらに加工速度を上げることができ
る。
発明の効果 本発明の高速穴あけ方式によれば、各軸方向における工
具移動の終了を待たずに次のパルス分配を実行すること
ができるので、パルス分配を開始するための待機時間を
短縮して、穴あけ作業を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の高速穴あけ方式の工具の移動軌跡を
説明する図、 第2図は、同発明の高速穴あけ方式のパルス分配と工具
移動速度の関係を説明する図、 第3図(a)〜(c)は、同発明の高速穴あけ方式の実
施例の処理フローチャートである。 T2……穴あけ開始待機時間、T7……位置決め開始待機時
間、S……工具スタート点、P1……イニシャル点、R…
…加工開始点、P2……穴底位置、W……ワーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数値制御装置で制御される工作機械を用い
    てワークに多数の数の穴をあける穴あけ方式において、
    穴あけサイクル中に工具が指令穴底位置に達したことを
    検出する穴底用インポジション幅と、工具取付軸が指令
    穴あけ位置に位置決めされたことを検出する位置決め用
    インポジション幅と、工具取付軸が復帰するリトラクト
    時の指令位置に達したことを検出するリトラクト用イン
    ポジション幅を各々設け、上記位置決め用インポジショ
    ン幅,リトラクト用インポジション幅の少なくとも一方
    は上記穴底用インポジション幅より大きく設定し、NCプ
    ログラムの各ブロックの実行形式データ作成時に、位置
    決めブロック,穴あけサイクルブロック,リトラクトブ
    ロックに対し、各々のブロックを識別するデータを実行
    形式データに付加し、該実行形式データに基づくパルス
    分配終了時には上記位置決め,穴あけ,リトラクトを識
    別するデータに基づいて工具が各々のインポジション幅
    に達したかを判断し、各々のインポジション幅に達する
    ことにより次のブロックの実行を開始するようにした高
    速穴あけ方式。
  2. 【請求項2】上記位置決め用インポジション幅と上記リ
    トラクト用インポジション幅は同一幅に設定されている
    特許請求の範囲第1項記載の高速穴あけ方式。
  3. 【請求項3】数値制御装置で制御される工作機械を用い
    てワークに多数の穴をあける穴あけ方式において、穴あ
    けサイクル中に工具が指令穴底位置に達したことを検出
    する穴底用インポジション幅と、工具取付軸が指令穴あ
    け位置に位置決めされたことを検出する位置決め用イン
    ポジション幅と、工具取付軸が復帰するリトラクト時の
    指令値に達したことを検出するリトラクト用インポジシ
    ョン幅を各々設け、上記位置決め用インポジション幅,
    リトラクト用インポジション幅の少なくとも一方は上記
    穴底用インポジション幅より大きく設定し、NCプログラ
    ムの各ブロックの実行形式データ作成時に、位置決めブ
    ロック,穴あけサイクルブロック,リトラクトブロック
    に対し、各々のブロックを識別するデータを実行形式デ
    ータに付加し、該実行形式データに基づくパルス分配終
    了時には上記位置決め,穴あけ,リトラクトを識別する
    データに基づいて工具が各々のインポジション幅に達し
    たかを判断すると共に、位置決め及びリトラクトのパル
    ス分配終了後設定所定時間を計時するタイマを各々設
    け、工具がインポジション幅に達する前に上記タイマが
    タイムアップすると次のブロックの実行を開始するよう
    にした高速穴あけ方式。
  4. 【請求項4】上記各タイマの設定時間は、位置決め位置
    又はリトラクト時の指令位置とワーク上の加工開始位置
    間の距離,サーボ系の時定数,及び位置決め,リトラク
    ト時の移動速度に応じて設定される特許請求の範囲第3
    項記載の高速穴あけ方式。
  5. 【請求項5】上記各タイマの設定時間は実験し機械の動
    きをもとに修正して決められる特許請求の第4項記載の
    高速穴あけ方式。
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