JPH07164648A - 可逆性感熱記録材料の繰返し記録方法及び装置 - Google Patents

可逆性感熱記録材料の繰返し記録方法及び装置

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JPH07164648A
JPH07164648A JP34311593A JP34311593A JPH07164648A JP H07164648 A JPH07164648 A JP H07164648A JP 34311593 A JP34311593 A JP 34311593A JP 34311593 A JP34311593 A JP 34311593A JP H07164648 A JPH07164648 A JP H07164648A
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thermal head
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image
acid
reversible thermosensitive
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JP34311593A
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Toru Nogiwa
通 野際
Yukio Konagaya
行夫 小長谷
Takao Igawa
隆生 井川
Kunichika Morohoshi
邦親 諸星
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの発熱体部分にカス、ホコリ
等がたまることなく多数回の印字−消去を行なうことの
できる記録方法及び装置を提供する。 【構成】 温度に依存して透明度が変化する可逆性感熱
記録材料(1)に、画像形成及びその消去の少なくとも
一方をサーマルヘッド(11)で行ない、画像形成を繰
返し行う方法において、サーマルヘッド(11)の発熱
体部分を回転或いは回動するクリーニング部材(13、
6)に一定時間接触させてサーマルヘッド(1)の清浄
を行うようにした可逆性感熱記録材料の繰返し記録方法
及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆性感熱記録材料の
繰返し記録方法及び装置に関し、詳しくは、可逆性感熱
記録材料への記録およびその消去などに利用されるサー
マルヘッドに付着したカス、異物などを除去することに
よって良好な画像形成な行える、可逆性感熱記録材料の
繰返し記録方法及びそれに有用な記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来サーマルヘッドを用いて記録する
際、サーマルヘッドの熱及び圧力により連続記録するう
ちに記録材料表面の異物やサーマルヘッドにより削りと
られたカスがサーマルヘッドの発熱体に付着し、これが
記録回数に比例して記録画像の画像切れの欠点を発生さ
せている。特に同一表面をサーマルヘッドで何回も接触
の繰り返しを行う可逆性感熱記録材料(温度変化に依存
して透明度が可逆的に変化する記録材料:特開昭55−
154198号公報等に記載)では、表面が削れ易く、
サーマルヘッドへのカス付着の問題は強く改善を要望さ
れている。こうした欠点を解消するためサーマルヘッド
の熱及び圧力を弱くする方法あるいはサーマルヘッドの
表面に耐熱性及び滑性を付加する方法などが採用されて
いるがいまだ不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
ような欠点を解消し印字(画像形成)−消去を繰返して
も均一な画像が形成できる可逆性感熱の画像形成方法及
びその装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、温度に
依存して透明度が変化する可逆性感熱記録材料に画像形
成及びその消去の少なくとも一方をサーマルヘッドで行
ない、画像形成を繰返し行う方法において、サーマルヘ
ッドの発熱体部分を回転或いは回動するクリーニング部
材に一定時間接触させてサーマルヘッドの清浄を行うこ
とを特徴をする。
【0005】本発明の第2は、温度に依存して透明度が
変化する可逆性感熱記録材料に画像形成およびその消去
を繰返し行なわせる装置において、画像形成、消去の少
なくとも一方を行わせるためのサーマルヘッドが配置さ
れ、かつ、そのサーマルヘッドの発熱体部分を清浄にす
るため表面に微細凹凸を有する部材が設けられてなるこ
とを特徴とする。本発明において前記の「表面に微細凹
凸を有する部材」はそれがプラテンローラを兼ねるもの
であってもよいし、一般的なプラテンローラと搬送ロー
ラとにまたがるエンドレスベルトであってもよい。
【0006】以下に本発明の方法及び装置をされに詳細
に説明する。本発明は結局のところ、可逆性感熱記録材
料をサーマルヘッドで印字及び/又は消去する前又は後
に(多くの場合は、サーマルヘッドで印字する前又は後
である)、表面に凹凸を有する粗面部材が相対的にサー
マルヘッド上を通過することにより、サーマルヘッドの
発熱体に付着したゴミ、カス、異物等が粗面部材の凹凸
で削りとられ、画像の印字及びその消去を繰り返しても
均一な画像の形成及び消去が可能になるというものであ
る。
【0007】図1(a)は可逆性感熱記録材料(図1で
はカード上のものを想定しているが、カード上のものに
限られないのは勿論である)に画像形成を行うための画
像記録部と、可逆性感熱記録材料に形成された画像を消
去するための画像消去部とを有した繰返し記録装置を表
わしている。この装置における画像記録部は主としてサ
ーマルヘッド11とそれをクリーニングするための表面
が凹凸の粗面部材からなるプラテンローラ13を有し、
また、画像消去部は主としてヒートブロック21,2
1’を有して構成されている(ヒートブロックの代りに
ヒートローラ、サーマルヘッド等であっても良い)。ま
た、この記録装置には可逆性感熱記録材料1を装置内に
導入する挿入口3とそれを装置外へ取り出すための取り
出し口4と、可逆性感熱記録材料1を挿入口3から取り
出し口4へと搬送するための例えば搬送ロール5が設け
られている。図中、7は外装カバーである。
【0008】図1(b)は画像記録部にサーマルヘッド
11をクリーニングするためにエンドベルト状粗面部材
6が用いられていること以外は図1(a)に示した装置
と実質的に同様である。
【0009】図1(a)及び(b)に示した装置で用い
られる粗面部材は表面に凹凸を有するものならなんでも
かまわない。例えば紙、フィルムなどに粗面加工或いは
粗面化処理を施したもの等が挙げられる。具体的には、
フィルムをエンボス加工法、サンドブラスト法、薬品処
理法、顔料添加法、顔料塗布法などにより処理すること
により作成される。
【0010】エンボス加工法とは、微細な凹凸を有する
ロールを加熱付与しながら加圧ロールで圧着してフィル
ム表面に凹凸を付与する方法である。サンドブラスト法
とは、カーボランダムあるいは金属粒子を圧搾空気と共
にフィルム表面に強力に吹き付けてフィルム表面に凹凸
を付与する方法である。薬品処理法とは、酸またはアル
カリの濃厚溶液にフィルムを浸漬してフィルム表面を幾
分か侵して凹凸を付与する方法である。顔料添加法と
は、熱可塑性樹脂中に無色又は有色顔料の微粉末を配合
してプラスチックフィルムの製造段階で凹凸を付与した
フィルムを作成する方法である。また、顔料塗布法は顔
料添加法に使用する顔料を接着剤樹脂と共に紙又はフィ
ルム表面に塗布するものである。
【0011】特に、プラスチックフィルム(又はシー
ト)の製造過程で、例えばシリカ、水酸化アルミニウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの白色顔料、さらに必
要に応じて有色顔料の微粉末(粒径0.1〜10μm程
度)を添加することや、紙や平滑なプラスチックフィル
ム(またはシート)の上に前記の白色又は有色顔料の微
粉末を樹脂を共にフィルム表面に塗布することによリ、
容易に微細な凹凸形状を有した粗面部材が得られる。
【0012】本発明に用いられる可逆性感熱記録材料は
熱により透明状態と白濁状態が可逆的に変化する性質を
有するものである。このため、本発明で用いられる可逆
性感熱記録材料は、前記のごとき透明度変化(透明状
態、白濁不透明状態)を利用しており、この透明状態と
白濁不透明状態との違いは次のように推測される。すな
わち、(I)透明の場合には樹脂母材中に分散された有機
低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子で構成
されており、片側から入射した光は散乱されること無く
反対側に透過するため透明に見えること、また、(II)白
濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の
微細な結晶が集合した多結晶で構成され、個々の結晶の
結晶軸がいろいろな方向を向いているため片側から入射
した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面で何度も屈折
し、散乱されるため白く見えること、等に由来してい
る。
【0013】図2(熱による透明度の変化を表わしてい
る)において、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散された
有機低分子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT0
下の常温では白濁不透明状態にある。これを温度T2に加
熱すると透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻
しても透明のままである。これは温度T2からT0以下に至
るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経て多結晶から
単結晶へと結晶が成長するためと考えられる。更にT3
上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度との
中間の半透明状態になる。次に、この温度を下げて行く
と、再び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状態
に戻る。これは温度T3以上で有機低分子物質が溶融後、
冷却されることにより多結晶が析出するためであると考
えられる。なお、この不透明状態のものをT1〜T2間の温
度に加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した場合
には透明と不透明との中間の状態をとることができる。
また、前記常温で透明になったものも再びT3以上の温度
に加熱した後常温に戻せば、再び白濁不透明状態に戻
る。即ち、常温で不透明及び透明の両形態並びにその中
間状態をとることができる。
【0014】従って、熱を選択的に与えることにより感
熱層を選択的に加熱し、透明地に白濁画像、白濁地に透
明画像を形成することができ、その変化は何回も繰り返
することが可能である。そして、このような感熱層の背
面に着色シートを配置すれば、白地に着色シートの色の
画像または着色シートの色の地に白色の画像を形成する
ことができる。また、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)などで投影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は
光が透過しスクリーン上では明部となる。
【0015】本発明に係る可逆性感熱記録材料を作るに
は一般に(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解
した溶液、又は(2)樹脂母材の溶液(溶剤としては有機低
分子物質のうちの少なくとも1種を溶解しないものを用
いる)に有機低分子物質を微粒子状に分散した分散液を
プラスチックフィルム、ガラス板、金属板などの支持体
上に塗布乾燥して感熱層を形成せしめればよい。
【0016】感熱層又は感熱記録材料作成用溶剤として
は、樹脂母材及び有機低分子物質の種類によって種々選
択できるが、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩
化炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられ
る。なお、分散液を使用した場合はもちろんであるが、
溶液を使用した場合も得られる感熱層中では有機低分子
物質は微粒子として析出し、分散状態で存在する。
【0017】感熱層に使用される樹脂母材は有機低分子
物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最大透
明時の透明度に影響を与える材料である。このため樹脂
母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良
い樹脂が好ましい。このような樹脂としては、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-
酢酸ビニル-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢
酸ビニル-マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレー
ト共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニリデン-塩化ビニル共重合体、塩化ビニ
リデン-アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン
系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリレー
ト又はポリメタクリレート或いはアクリレート-メタク
リレート共重合体;シリコン樹脂等が挙げられる。これ
らは単独で或いは2種以上混合して使用される。
【0018】一方、有機低分子物質としては記録層中で
熱により多結晶から単結晶に変化するものであればよ
く、一般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール
またはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;ア
ルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロ
ゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シ
クロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノ
またはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又は
アンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸また
はこれらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリ
ルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド又はアン
モニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらの
エステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコー
ル;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミンまた
はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステ
ル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合し
て使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好ま
しくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中のア
ルコール基部分は飽和していても、又、飽和していなく
てもよく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれ
にしても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及
びハロゲンの少くとも1種、例えば-OH、-COOH、-CONH
-、-COOR、-NH-、-NH2、-S-、-S-S-、-O-、ハロゲン等
を含む化合物であることが好ましい。
【0019】更に具体的には、これら化合物としてはラ
ウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、ヘンイコサン酸、トリコサン酸、
リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタ
コサン酸、モンタン酸、メクシン酸、ノナデカン酸、オ
レイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸メチル、ステア
リン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシル、ラウ
リン酸オクタデシル、パルミチン酸テトラデシル、ベヘ
ン酸ドデシル酸等の高級脂肪酸のエステル; C16H33-O-C16H33 , C16H33-S-C16H33 , C18H37-S-C18H37 , C12H25-S-C12H25 , C19H39-S-C19H39 , C12H25-S-S-C12H25 , 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ペ
ンタデカン酸、マルガリン酸、ノナデカン酸、ヘンイコ
サン酸、トリコサン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸が
好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好ましい。
【0020】透明化できる温度の巾を広げるには、この
明細書において記載した有機低分子物質を適宜組合せる
か、または、そうした有機低分子物質と融点の異なる他
の材料とを組合せればよい。これらは例えば特開昭63-3
9378号、特開昭63-130380号などの公報や、特願昭63-14
754号、特願平1-140109号などの明細書に開示されてい
るが、これらに限定されるものではない。なお、感熱層
中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は、重量比で2:
1〜1:16程度が好ましく、1:1〜1:3が更に好ましい。樹
脂母材の比率がこれ以下になると、有機低分子物質を樹
脂母材中に保持した膜を形成することが困難となり、ま
たこれ以上になると、有機低分子物質の量が少ないた
め、不透明化が困難になる。
【0021】感熱層には以上の成分の他に、透明画像の
形成を容易にするために、界面活性剤、高沸点溶剤等の
添加物を添加することができる。これらの添加物の具体
例は次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ-2-エ
チルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フ
タル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタ
ル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシル、アジピン酸ジ-
2-エチルヘキシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキ
シル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチ
レングリコールジ-2-エチルブチラート、アセチルリシ
ノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチル
フタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブ
チル。
【0022】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カル
ボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫
酸モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステルのCa、
Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルアクリレ
ート;アクリル系オルゴマー;ポリ長鎖アルキルメタク
リレート;長鎖アルキルメタクリレート−アミン含有モ
ノマー共重合体;スチレン−無水マレイン酸共重合体;
オレフィン−無水マレイン酸共重合体。
【0023】この記録材料の画像を反射画像として用い
る場合には、記録層の背面に光を反射する層を設けると
記録層の厚みを薄くしてもコントラストを上げることが
できる。具体的にはAl、Ni、Sn等を蒸着することが挙げ
られる(特開昭64-14079号公報に記載)。
【0024】また、感熱層上にはその感熱層を保護する
ために保護層を設けることができる。感熱層上に積層す
る保護層(厚さ0.1〜10μm)の材料としては、シリコー
ン系ゴム、シリコーン樹脂(特開昭63-221087号公報に記
載)、ポリシロキサングラフトポリマー(特願昭62-15255
0号明細書に記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂
(特願昭63-310600号明細書に記載)等が挙げられる。い
ずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、その溶剤は、
感熱層の樹脂ならびに有機低分子物質を溶解しにくいほ
うが望ましい。感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解
しにくい溶剤としてはn-ヘキサン、メチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げら
れ、特にアルコール系の溶剤がコスト面から望ましい。
【0025】更に保護層液の溶剤やモノマー成分等から
感熱層を保護するために、保護層と感熱層との間に中間
層を設けることができる(特開平1−133781号公
報に記載)。中間層の材料としては感熱層中の樹脂母材
として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂、熱
可塑性樹脂が使用可能である。ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエステル、不
飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアミド等。中間層の厚さは0.1
〜2μmくらいが好ましい。
【0026】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。なお、ここで
の部、%はともに重量基準である。
【0027】実施例1 約188μm厚の透明なPETフィルム上に ベヘン酸 6部 エイコサン2酸 4部 フタル酸シアリル 3部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 30部 (電気化学工業社製 デンカビニール#1000GK) テトラヒドロフラン 180部 トルエン 20部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約
15μm厚の感熱層を設けた。更にその上に ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂の75% 酢酸ブチル溶液 10部 (大日本インキ化学社製、ユニディックC7−157) イソプロピルアルコール 10部 よりなる液を均一に分散した後、ワイヤーバーで塗布し
加熱乾燥後80W/cmの紫外線ランプで硬化させ約5
μmの保護層を設けて可逆性熱記録材料を作成した。こ
れを任意のカードの大きさに打抜きカードを作成した。
【0028】次にクリーニング部材としてエンボス加工
したフィルムをプラテンロール上に巻き付け超音波接着
し図1(a)の装置を作成し、サーマルヘッドの発熱体
部分のクリーニング時間を1秒に設定した。この装置を
用いて前記カードで画像形成−消去−クリーニングを1
000回繰返した結果、ヘッドカス汚れ付着は全くなく
均一した画像を得ることができた。ただしクリーニング
部材が汚れ定期交換の問題は生じた。
【0029】実施例2 実施例1のエンボス加工したフィルムをエンドレスベル
ト化し図1(b)の装置を作成し、エンドレスベルトは
ある一定の速度で回転させる機構とし、サーマルヘッド
の発熱体部分のクリーニング時間を1秒に設定した。こ
の装置を用いて実施例1と同じカードで画像形成−消去
−クリーニングを1000回くり返したところ、実施例
1と同様に、ヘッドカス汚れは全くなく均一な画像が得
られた。また、クリーニング部材の汚れはあるが、ベル
ト化したことにより交換頻度を少なくするメリットがあ
った。
【0030】実施例3 実施例2のエンボス加工したフィルムの代りにサンドブ
ラストしたフィルムを用いて図1(b)のエンドレスベ
ルトタイプのクリーニング装置を作成した以外は実施例
2と同じ条件で画像形成−消去−クリーニングを100
0回くり返したところ、実施例1と同様ヘッドカス汚れ
は全くなく均一した画像が得られた。
【0031】比較例1 可逆性感熱記録材料は実施例1と同様にして作成した。
画像記録装置は図1(b)のエンドレスベルト状の粗面
部材を省略した以外は同様のものとした。前記の記録材
料をこの画像記録装置で実施例1と同様に1000回繰
り返し試験を行ったところ、印字−消去の繰り返し50
回目以降でサーマルヘッドの発熱体にカスが付着し均一
な画像が得られなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の記録方法及び装置によれば、サ
ーマルヘッドの発熱体部分に付着したゴミやカス等の汚
れが粗面部材に取り除かれるので、繰り返し印字−消去
を多数回行っても均一な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の記録装置の二例の
概略図。
【図2】本発明に係る可逆性感熱記録材料の熱による透
明度変化を表わした図。
【符号の説明】
1 可逆性感熱記録材料 3 挿入口 4 取出口 5 搬送ロール 6 エンドレスベルト状粗面部材 7 外装カバー 11 サーマルヘッド 12 プラテンローラ 13 表面が凹凸の粗面部材からなるプラテンローラ 21,21’ ヒートブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/36 B41M 5/18 101 A 9121−2H 5/26 102 (72)発明者 諸星 邦親 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に依存して透明度が変化する可逆性
    感熱記録材料に、画像形成及びその消去の少なくとも一
    方をサーマルヘッドで行ない、画像形成を繰返し行う方
    法において、サーマルヘッドの発熱体部分を回転或いは
    回動するクリーニング部材に一定時間接触させてサーマ
    ルヘッドの清浄を行うことを特徴をする可逆性感熱記録
    材料の繰返し記録方法。
  2. 【請求項2】 温度に依存して透明度が変化する可逆性
    感熱記録材料に画像形成およびその消去を繰返し行なわ
    せる装置において、画像形成、消去の少なくとも一方を
    行わせるためのサーマルヘッドが配置され、かつ、その
    サーマルヘッドの発熱体部分を清浄にするため表面に微
    細凹凸を有する部材が設けられてなることを特徴とする
    可逆性感熱記録材料の繰返し記録装置。
  3. 【請求項3】 前記表面に微細凹凸を有する部材がプラ
    テンローラである請求項2記載の可逆性感熱記録材料の
    繰返し記録装置。
  4. 【請求項4】前記表面に微細凹凸を有する部材がプラテ
    ンローラと搬送ローラとにまたがるエンドレルベルトよ
    りなるものである請求項2記載の可逆性感熱記録材料の
    繰返し記録装置。
JP34311593A 1993-12-15 1993-12-15 可逆性感熱記録材料の繰返し記録方法及び装置 Pending JPH07164648A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010194792A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Toppan Printing Co Ltd 画像形成装置

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