JPH0716205Y2

JPH0716205Y2 - 指紋照合装置

Info

Publication number: JPH0716205Y2
Application number: JP1986019303U
Authority: JP
Inventors: 正大森
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1986-02-13
Filing date: 1986-02-13
Publication date: 1995-04-12
Anticipated expiration: 2001-02-13
Also published as: JPS62134162U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、入門管理システム等に使用する指紋照合装
置に関する。

［従来の技術］一般に、この種の指紋照合装置は、指紋の登録機能と指
紋の照合機能を兼ね備えている。

この２つの機能を使い分けるために、その切り替えに従
来から鍵スイッチが用いられてきた。

［考案が解決しようとする問題点］従来の指紋照合装置では、上記のように指紋の登録機能
と指紋の照合機能とを使い分けるのに、鍵スイッチまた
はパスワードを用いているので、その鍵スイッチまたは
パスワードが盗用されると、システム管理者以外の者で
も盗用した鍵を用いて指紋照合を登録機能が働くように
登録モードに切り替えることが可能となる。

これを悪用すれば、新たに指紋登録をすることにより、
鍵またはパスワード盗用者が指紋照合チェックを通過す
ることができ、入門管理システム等の管理システムとし
て機能しなくなるという問題点があった。この考案は上
記のような問題点を解決するためになされたもので、鍵
スイッチまたはパスワードの盗用等による不正な指紋登
録を防止して不正に管理区域に侵入するのを防ぐことが
できるより安全な指紋照合装置を得ることを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］この考案に係る指紋照合装置は、指紋の登録機能と指紋
の照合機能とを有する指紋照合装置において、あらかじ
め登録された管理者の指紋から押出した特徴パラメータ
を記録する管理者記録手段と、入門管理区域へ通行する
登録者の指紋からら押出した特徴パラメータを記録する
登録者記録手段と、これら記録手段に記録された特徴パ
ラメータと照合者の特徴パラメータとを照合して合致し
ない時と前記入門管理区域への侵入を防止する信号を送
出する照合手段と、前記照合手段による前記管理者登録
手段により記録された前記管理者の特徴パラメータと前
記管理者の操作時の指紋の特徴パラメータとの照合結果
が合致する時にのみ新たに前記入門管理区域へ通行する
登録者の指紋を登録すべく登録機能が働くように照合モ
ードから登録モードに切り替えるモード切替手段とを備
えたものである。

［作用］この考案に係る指紋照合装置おいて、照合手段は、記録
手段に記録された特徴パラメータと照合者の特徴パラメ
ータとの照合が合致しない時は入門管理区域への侵入を
防止する信号を送出するようになされ、また、モード切
替手段は、前記照合手段による管理者記録手段により記
録された前記管理者の特徴パラメータと前記管理者の操
作時の指紋の特徴パラメータとの照合結果が合致する時
にのみ新たに前記入門管理区域へ通行する登録者の指紋
を登録すべく登録機能が働くように照合モードから登録
モードに切り替えることにより、不正な指紋登録を防止
して不正に管理区域に侵入するのを防ぐ。

［実施例］図はこの考案の一実施例を示す指紋照合装置の回路ブロ
ック図である。

図において、（１）はあらかじめ登録されたこの指紋照
合装置を管理する管理者の指紋の特徴パラメータを記録
する管理者記録手段であり、具体的には管理種パラメー
タメモリ（２）であって、リード・オンリー・メモリ
（ROM）から成る。

（３）は管理者記録手段（１）により記録された特徴パ
ラメータと、この指紋照合装置の管理者の指紋を照合す
る照合手段であって、次の構成から成る。すなわち、照
合回路（４）と第２選択スイッチ（５）とを備えてい
る。

（６）は照合手段（３）により照合された結果が前記特
徴パラメータと合致する時のみ指紋の登録機能が働くよ
うに、照合モードから登録モードに切り替えるためのモ
ード切替手段である。このモード切替手段（６）は、照
合モードと登録モードを切り替えるためのモード切替操
作スイッチ（７）と、ANDゲート（８）と、第21選択ス
イッチ（９）とから構成されている。

（10）は登録回路、（11）は登録回路（10）に起動信号
が入力された時に、特徴パラメータが書き込まれる登録
パラメータメモリであって、ランダム・アクセス・メモ
リ（RAM）から成る。

（12）は指紋照合装置を起動するための起動スイッチ、
（13）は、指（14）を写し出し、指紋画像信号を出力す
るテレビジョン・カメラ、（15）はテレビジョン・カメ
ラ（13）からの指紋映像信号Svを受けて特徴パラメータ
を抽出する特徴パラメータ抽出回路である。

次に、上記構成の指紋照合装置の動作について指紋照合
時と指紋登録時に分けて説明する。

指紋照合時まず、モード切替巣引致（７）は「Ｌ」側、すなわち照
合モード側になっていて、その時の選択信号S2は無意に
なっているとする。

かかる場合、選択信号S2が無意であるため、照合回路
（４）からの合致信号SKとでANDゲート（８）の論理積
条件を満たさず、ANDゲート（８）は開かない。そのた
め、このANDゲート（８）からの選択信号S1は無意とな
り、第１選択スイッチ（９）は照合回路（４）側に接続
される。また、第２選択スイッチ（５）は、前記選択信
号S2により登録パラメータメモリ（11）側に接続されて
いる。

上記の状態で指紋て照合者が、テレビジョン・カメラ
（13）に対して自己の指（14）を置き、起動スイッチ
（12）を押す。すると、テレビジョン・カメラ（13）か
らの指紋画像信号SVが特徴パラメータ抽出回路（15）に
入力され、この特徴パラメータ抽出回路（15）により指
紋照合者の特徴パラメータが演算され、特徴パラメータ
信号SCとして出力される。

そこで、第１選択スイッチ（９）は、照合回路（４）側
ち接続されているので、特徴パラメータ信号SCおよび起
動スイッチ（12）からの起動信号SNとが、照合回路
（４）に入力される。

一方、第２選択スイッチ（５）は登録パラメータメモリ
（11）側に接続されているので、照合回路（４）には、
登録パラメータメモリ（11）内のデータが参照パラメー
タ信号SPとして入力される。照合回路（４）に起動信号
SNが入力されると、照合回路（４）では、その時入力さ
れている特徴パラメータと、登録パラメータメモリ（1
1）からの参照パラメータ信号SPによるデータとが照合
され、同一指紋であると判断されると、照合回路（４）
から有意な合致信号SKが出力され、指紋照合を完了す
る。この時、選択信号S2が無意であるために、その選択
信号S2と合致信号SKとの論理積条件を満たさず、そのた
め、QANDゲート（８）は開かない。

次に、指紋登録時の動作について説明する。

指紋登録時まず、モード切替操作スイッチ（７）を登録モード
「Ｈ」側に切り替え、選択信号S2を有意にする。する
と、選択信号S2が有意であるために、第２選択スイッチ
（５）は管理者パラメータメモリ（２）側ち接続され
る。一方、合致信号SKが無意であるため、ANDゲート
（８）は開かず、ANDゲート（８）からの選択信号S1は
無意となり，第１選択スイッチ（９）は照合回路（４）
側に接続される。

次に、この指紋照合装置の管理者が、テレビジョン・カ
メラ（13）に自己の指（14）を置き、起動スイッチ（1
2）を押すと、前記の指紋照合時と同様に照合回路
（４）が動作する。

上記の場合、第２選択スイッチ（５）が管理者パラメー
タメモリ（２）側に接続されているので、照合回路
（４）の参照パラメータとして管理者パラメータが使用
され、照合の結果、照合回路（４）からの合致信号SKが
有意となる。この合致信号SKが有意となると、他方の有
意な選択信号S2とで論理積条件を見たし、ANDゲート
（８）が開き、第１選択スイッチ（９）は登録回路（1
0）側に接続される。

以後は、新たに登録したい者がテレビジョン・カメラ
（13）に自己の指（14）を置き、起動スイッチ（12）を
押すと、指紋照合時と同様に特徴パラメータ抽出回路
（15）から特徴パラメータが出力されることとなる。

ここで、第１選択スイッチ（９）が登録回路（10）側に
接続されているので、起動信号SNと特徴パラメータ信号
SCとが登録回路（10）に入力される。登録回路（10）に
起動信号SNが入力されると、その時入力されている特徴
パラメータ信号SCに基づく、特徴パラメータが登録パラ
メータメモリ（11）に書き込まれて登録が完了する。

今、ここで、指紋照合装置の管理者以外の者が、モード
切替操作スイッチ（７）を、登録モードに切り替えよう
としても、それに先立って実行される指紋照合の結果、
照合回路（４）から出力される合致信号SKが有意となら
ず、そのため、ANDゲート（８）が開かず、第１選択ス
イッチ（９）は登録回路（10）側に接続されない。した
がって、新たな登録は不可能となり、あらかじめ登録さ
れた管理者の指紋照合が先に行われない限り、新たに登
録ができず、不審者の悪用を完全に排除することができ
る。

なお、上記の実施例は以下のような態様ででも実施する
ことができる。

（１）モード切替スイッチの照合モードから登録モード
への切り替えに、管理者の指紋照合ではなく、キーボー
ド等から当該管理者のみが知る暗証番号を入力するよう
にしてもよい。

（２）上記の実施例では、指紋照合時と、指紋登録時と
で照合回路を共用しているが、登録モードへの切り替え
時の場合には、合致判定レベルの高い専用の照合回路を
用いることにより、不正な登録を、より強力に排除する
ことが可能となる。

（３）たとえば、入門管理区域内に指紋照合装置を管理
するデータ入力端末装置を設けて置き、当該データ入力
端末装置から特定の識別信号を指紋照合装置に送出しな
い限り、登録モードに切り替わらないように構成しても
よい。

（４）登録モードへの切替のみでなく、登録パラメータ
の消去、暗証番号の検索、合致判定レベルの変更等、指
紋照合装置の管理者のみに、その機能操作を制限すべき
場合に、その機能操作に関連させて、上記実施例と同様
に当該管理者の指紋照合を先立って行うように構成して
もよい。

［考案の効果］以上の説明から明らかなように、この考案によれば、照
合手段により、記録手段に記録された特徴パラメータと
照合者の特徴パラメータとの照合が合致しない時には入
門管理区域への侵入を防止する信号を送出するようにな
され、また、モード切替手段により、前記照合手段によ
る管理者記録手段により記録された前記管理者の特徴パ
ラメータと前記管理者の操作時の指紋の特徴パラメータ
との照合結果が合致しないときには新たに前記入門管理
区域へ通行する登録者の指紋の登録機能が働かないよう
に照合モードから登録モードに切り替えることはできな
いようにしたので、鍵スイッチやパスワード等の盗用に
よって登録を可能にするものとは異なり、唯一固有で不
変の盗用が全く不可能な指紋を有するあらかじめ定めら
れた管理者を介することなく、不審者が独自の自己の指
紋の登録を図り、不正に管理区域に侵入するおを不可能
にして、不正な指紋登録を防止し不正に管理区域に侵入
するのを防ぐことができるより安全な指紋照合装置を得
られるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す指紋照合装置の回路ブロ
ック図である。（１）…管理者登録手段、（２）…管理者パラメータメ
モリ、（３）…照合手段、（４）…照合回路、（５）…
第２選択スイッチ、（６）…モード切替手段、（７）…
モード切替操作スイッチ、（８）…ANDゲート、（９）
…第１選択スイッチ、（10）…登録回路、（11）…登録
パラメータメモリ、（12）…起動スイッチ、（13）…テ
レビジョン・カメラ、（14）…指、（15）…特徴パラメ
ータ抽出回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】指紋の登録機能と指紋の照合機能とを有す
る指紋照合装置において、あらかじめ登録された管理者
の指紋から押出した特徴パラメータを記録する管理者記
録手段と、入門管理区域へ通行する登録者の指紋から押
出した特徴パラメータを記録する登録者記録手段と、こ
れら記録手段に記録された特徴パラメータと照合者の特
徴パラメータとを照合して合致しない時は前記入門管理
区域への侵入を防止する信号を送出する照合手段と、前
記照合手段による前記管理者登録手段により記録された
前記管理者の特徴パラメータと前記管理者の操作時の指
紋の特徴パラメータとの照合結果が合致する時にのみ新
たに前記入門管理区域へ通行する登録者の指紋を登録す
べく登録機能が働くように照合モードから登録モードに
切り替えるモード切替手段とを備えたことを特徴とする
指紋照合装置。