JPH07159418A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JPH07159418A
JPH07159418A JP30285993A JP30285993A JPH07159418A JP H07159418 A JPH07159418 A JP H07159418A JP 30285993 A JP30285993 A JP 30285993A JP 30285993 A JP30285993 A JP 30285993A JP H07159418 A JPH07159418 A JP H07159418A
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JP
Japan
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cantilever
probe
receiving element
light receiving
force
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JP30285993A
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English (en)
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Hideki Nagaoka
秀樹 長岡
Mitsuo Harada
満雄 原田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カンチレバーの交換を再現性良く行なえ、その
変位検出系の光学調整も容易に行なえる走査型プローブ
顕微鏡を提供する。 【構成】センサー本体40には、レーザーダイオード1
2、コリメートレンズ16、対物レンズ18が取り付け
られている。その下方にはカンチレバー20が配置され
ている。カンチレバー20はカンチレバー支持台26に
取り付けられている。カンチレバー支持体26は二軸移
動可能な平行ばねを介してセンサー本体40に固定され
ている。センサー本体40にはカンチレバー20をX方
向とY方向に移動させるxねじとyねじが設けられてい
る。集光レンズ34と二分割受光素子32が、センサー
本体40に固定された受光素子二軸ステージ38に取り
付けられている。試料28は粗動アプローチ機構64に
取り付けた圧電体62の上に載置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、探針(プローブ)と試
料との間に作用する力を検出し、これに基づいて試料を
観察する走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】このように、探針と試料の間に作用する
力に基づいて試料を観察する走査型プローブ顕微鏡とし
ては、原子間力顕微鏡と磁気力顕微鏡がよく知られてい
る。この種の走査型プローブ顕微鏡では、探針と試料の
間に作用する力の検出は、通常、弾性変形する柔軟なカ
ンチレバーの自由端部に探針を設け、探針が力を受ける
ために生じるカンチレバーの自由端部の変位を調べるこ
とで行なっている。
【0003】この変位を検出するカンチレバー変位検出
系としては、干渉法を利用したもの、合焦検出法を利用
したもの、角度検出法を利用したものがある。干渉法
は、探針の反対側のカンチレバーの自由端部の面に設け
たミラーにレーザービームを照射し、カンチレバーの変
位により生じる光路長の変化を干渉計を用いて干渉縞の
明暗強度の変化として検出し、その光路長変化に基づい
てカンチレバーの変位を求める方法である。合焦検出法
は、臨界角プリズムやシリンドリカルレンズやナイフエ
ッジなどの光学素子を介して、カンチレバーのミラーか
ら光受光器に投影されるビームの合焦状態を検出し、そ
の合焦状態に基づいてカンチレバーの変位を求める方法
である。角度検出法は、カンチレバーで反射されたビー
ムの角度変化を二分割受光素子で検出し、この角度変化
に基づいてカンチレバーの変位を求める方法である。
【0004】これら、各種検出法の中で角度検出法の一
つである光てこ法は、構造が簡単な上に検出感度が高い
ことで一般によく利用されている。図5に、光てこ法を
利用したカンチレバー変位検出系の一例を示す。レーザ
ーダイオード12からのレーザービーム14は、コリメ
ータレンズ16を通って平行光となり、対物レンズ18
を通って集光され、その焦点位置で探針22の反対側の
カンチレバー20の自由端部に設けたミラー24に照射
される。カンチレバー20は、カンチレバー保持台26
に例えば10度程度傾けて取り付けられている。レーザ
ービーム14は、ミラー24で反射されたのち、固定鏡
30で再度反射され、二分割受光素子32に入射する。
【0005】カンチレバー20は、長さ100〜200
μm、幅50μm、厚さ0.4〜4μmといったSi3
4 薄膜の微小部品であり、その自由端部の探針22の
長さは6μmと短い。レーザービーム14は、レーザー
ダイオード12の移動装置およびZ移動装置等を駆使し
て、入射ビームがミラー24に確実に照射し、反射ビー
ムが二分割受光素子32の二分割線をまたぐように調整
される。
【0006】カンチレバー20が長方形の薄板の時、そ
の長さをL、厚さをa、幅をbとし、また弾性係数をE
とすると、力fと変位ΔZの関係は次式で与えられる。 ΔZ=4L3 f/a3 bE …(1) 作用する力fは、探針22の先端の原子構造と試料28
の表面の原子的構造の組み合わせ、およびその接近距離
により決まる物理・化学的力(摩擦力、吸着力、凝着
力、静電気力、クーロン力、ファンデルワールス力な
ど)で、その大きさは10-5N/mから10-12 N/m
と広範囲にわたり、カンチレバー20およびその変位検
出系には様々な対応が求められる。このように、広い範
囲の力に対応するために、カンチレバー20の寸法が選
択される。
【0007】図6は、図5の探針22を試料28の表面
に接近および退避させたときの両者間の距離Zとカンチ
レバーの自由端部の変位(両者間に作用する力f)の関
係を示すf−Z曲線(フォースカーブ、移動サイクル
図)を示すもので、同図では縦軸に変位(力f)をと
り、横軸に距離Zをとっている。
【0008】図6において、両者間に力が作用していな
い(すなわちf=0の)一点、たとえばZ=1μmの点
を点Oとし、この点Oから探針12を試料28に近づけ
ていくと、点Aを過ぎたところから力fを受けるように
なり、カンチレバー20が変位し始める。最初に受ける
力fは引力で、fは負の符号で示される。
【0009】さらに探針22を試料28に近づけていく
と、引力は負の方向に強まるが、偏極点Bを経て、点C
でピークに達する。このA→B→Cの領域を第一引力領
域FS1と呼ぶ。点Bを過ぎた辺りから、探針22が斥
力の影響を受け始め、引力の増加勾配が弱まると共に斥
力の増加勾配が強まる。点Cを過ぎると今度は斥力が支
配的となり、点C以降ではf−Z曲線は急勾配な直線と
なる。引力と斥力が相殺する点Dまでを第二引力領域F
S2と呼び、点D以降を斥力領域FRと呼ぶ。
【0010】次に、斥力領域FR内の適当な点Eから探
針22を試料28から遠ざけていくと、最初は接近時の
直線を逆進するが、第二引力領域FS2に入った後から
は点Cに向かわず、探針22の側面に沿う表面張力や分
極による吸着力による引力の支配による曲線D→F→G
を経て、カンチレバー20は作用力から解放され、H点
でf=0の線上に戻る。
【0011】これらf−Z曲線の特徴点のA、B、C、
D、E、F、G、Hの値(f、Z)は、探針22と試料
28の組み合わせや物理・化学的条件によって種々の数
値をとる。原子間力顕微鏡による測定は、試料28上の
一点において所定の物理・化学的条件のもとでフォース
カーブをとりそれを分析すること、さらにフォースカー
ブ上の所定の領域(第一引力領域FS1、第二引力領域
FS2、斥力領域FR)内に基準点を設定し、その領域
内においてこの基準点を維持するようにフィードバック
制御しつつ探針22を試料28の表面に沿って走査する
ことにより、表面の物理・化学的特性を得て多次元像を
得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】光てこ法では、例えば
図5において、レーザーダイオード12からのレーザー
ビーム14をカンチレバー20のミラー24に入射さ
せ、その反射ビームを二分割受光素子32の二分割線上
に入射させる必要があり、従来ではレーザーダイオード
12をXY方向に移動させると共に二分割受光素子32
をZ方向に移動させることで対処している。このような
手法による調整には以下に述べるようないくつかの問題
がある。
【0013】カンチレバーとレーザーダイオードと受光
素子の三者は相関干渉が強いため、これらの各々を独立
に無造作に動かして調整することは容易でない。また、
レーザービームの位置が移動してしまうと、カンチレバ
ーを交換する度に走査の中心と探針の位置がずれてしま
う。
【0014】その移動調整機構は、その測定を実現する
ために剛性が高くなければならない。従来、この移動調
整機構は、二段のスライダーを持ったステージであった
り、磁石で固定したり、三点支持のねじ止めであったり
する。二段のスライダーを持つステージは、その剛性を
高くすることが難しく、それ自体大きなものとなる。磁
石で固定する場合、カンチレバーの向きが回転してしま
ったり、調整方向を規定する面を設けるなど、その構成
が大きくなる。また調整方向を規定する面がない場合、
カンチレバーを交換するときに以前にカンチレバーがあ
った位置がずれてしまいその位置を探すのが困難とな
る。三点支持のねじ止めの場合も同様でカンチレバーの
向きが回転してしまい、さらにその移動方向を把握して
調整することは非常に困難である。
【0015】また、カンチレバーにレーザービームを照
射する光学系のNAが大きいほど、カンチレバー上での
レーザービームのスポットは小さくなり、スポットがカ
ンチレバーの背面からはみ出してしまうといった事態は
避け易くなるが、その反面、カンチレバーからの反射レ
ーザービームの広がり角も大きくなり、受光素子にその
受光面が大きなものを使用しなければならなくなる。
【0016】さらに、カンチレバーの加工の誤差のそり
による反射位置の補正量は、反射ビームを受光素子に直
接入射させる構成では受光素子の必要な調整移動量が大
きくなり構成全体が大きくなる。その調整移動量が大き
いと、その移動調整機構の剛性を上げることは難しい。
本発明は、カンチレバーの交換を再現性良く行なえ、そ
の変位検出系の光学調整も容易に行なえる走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、カンチレバー
の自由端に支持された探針を用いて試料を観察する走査
型プローブ顕微鏡において、探針を有する側と反対側の
カンチレバーの自由端部に設けた反射面と、レーザービ
ームを射出する光源を含み、レーザービームをカンチレ
バーの反射面に所定の角度で入射させるビーム照射手段
と、反射面で反射された反射レーザービームを受ける受
光素子を含み、反射レーザービームの角度変化を検出し
これに基づいて探針の変位を検出する検出手段とを有す
る光てこセンサーを備え、光源が固定されていて、受光
素子とカンチレバーが光学調整のために移動可能に支持
されている。
【0018】
【作用】レーザービームを射出する光源たとえばレーザ
ーダイオードが固定されているため、高い剛性が確保さ
れる。カンチレバーは、その耐久性の低さから頻繁に交
換され、交換の度にカンチレバー、レーザーダイオー
ド、受光素子の相対位置を調整する必要がある。このた
め、レーザーダイオードと受光素子を移動させて光学調
整を行なう従来の手法では、カンチレバーの位置および
加工精度に準じて交換の度にレーザーダイオードと受光
素子の両方を動かして調整しなければならない。本発明
では、レーザーダイオードは固定されており、光てこセ
ンサーの光学調整は、カンチレバーと受光素子の位置を
調節することで行なっているので、カンチレバーは交換
の前後の間のカンチレバーの取付誤差と加工誤差の違い
の分だけ移動させるだけで済み、受光素子は交換の前後
のカンチレバーのそりの加工誤差の違いの分だけ移動さ
せるだけで済む。
【0019】また、レーザービームのスポットの落ちる
位置が一定となり、カンチレバーの探針の位置を常に一
定に保つことができ、走査の中心と探針の位置を一定に
することができる。
【0020】カンチレバーは二軸移動可能なカンチレバ
ー取り付けのあてつけ面を持った平行ばねによって支持
されているとより好ましい。このように、平行ばね上の
カンチレバー取付位置にあてつけ面があると、交換前の
カンチレバーの取付位置と交換後のカンチレバーの取付
位置とがほぼ一致するようになる。このためカンチレバ
ーとレーザービームの位置調整は少なくて済み、カンチ
レバーの必要な移動量は平行ばねの移動量程度で十分で
ある。平行ばねはストロークは小さいが、剛性が高くコ
ンパクトに作ることができる。また、このカンチレバー
の位置決め機構は回転などによる軸ずれなどは無視でき
るほど小さい。特にカンチレバーの周辺はコンパクトに
剛性高く作ることが肝要であり、この構成によって安定
した原子間力顕微鏡の測定が可能となる。
【0021】また、受光素子とカンチレバーの間に凸レ
ンズを配置するとなお好ましい。カンチレバーで反射さ
れたレーザービームは凸レンズで集光されて受光素子に
入射するため、カンチレバーからの反射光の反射角度が
小さくなるので、カンチレバーのそりの加工誤差があっ
ても調整量が少なくて済む。
【0022】受光素子の受光面積も小さくて済み、受光
素子自体も小さくすることができる。なお、凸レンズを
設けるによってカンチレバーからの反射光の反射角度は
小さくなるが、そのぶん受光素子上のレーザーの密度は
高くなるので、そのスポットの移動量に対するセンサー
の感度は上がる。このような構成にすることにより、全
体のレイアウトを小型化することができ、結果的に剛性
の高い安定した走査型プローブ顕微鏡が得られるように
なる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1と図2に本発明に係わる試料走査
型の原子間力顕微鏡の第一の実施例を示す。
【0024】図1に示すように、センサー本体40とス
キャナー本体66は、センサー本体40に固定されてい
る支柱48と、スキャナー本体66に設けた三つの溝6
8とによって、位置決めされている。
【0025】センサー本体40には、レーザーダイオー
ド12、コリメートレンズ16、対物レンズ18が、そ
の光軸が鉛直となるように取り付けられている。これら
の光学素子の下方にはカンチレバー20が配置されてい
る。カンチレバー20は、水平面に対して10度傾けた
状態で、カンチレバー支持台26に取り付けられてい
る。
【0026】カンチレバー支持体26は、図2に示すよ
うに、二軸移動可能な平行ばね42を介してセンサー本
体40に固定されている。センサー本体40には、回転
操作に伴なうそれ自体の進退によって、カンチレバー支
持体26すなわちカンチレバー20をX方向とY方向に
移動させるxねじ44とyねじ46が設けられている。
【0027】再び図1に戻り、レーザーダイオード12
からのレーザービームをカンチレバー20が反射する方
向には、集光レンズ34と二分割受光素子32が配置さ
れている。集光レンズ34と二分割受光素子32は、セ
ンサー本体40に固定された受光素子二軸ステージ38
に取り付けられている。
【0028】カンチレバー20の下方には試料28が配
置される。試料28は、微動走査を行なうための圧電体
62の上に載置される。圧電体62は、粗動を行なうた
めの粗動アプローチ機構64に取り付けられている。
【0029】次に、カンチレバーの変位を検出するため
の光てこセンサーについて説明する。レーザーダイオー
ド12からのレーザービーム14は、コリメートレンズ
16によって平行光になり、対物レンズ18により絞ら
れ、その焦点位置でカンチレバー20の背面に照射され
る。カンチレバー20はカンチレバー保持台26に10
度傾けて取り付けられており、レーザービーム14は反
射後、集光レンズ34に入射し絞られ二分割受光素子3
2にその焦点位置より手前で受光面36に到達する。
【0030】カンチレバー20は、長さ100〜200
μm、幅50μm、厚さ0.4〜4μmの微小部品であ
り、カンチレバー交換の度にレーザービームのスポット
がカンチレバーの背面に乗るように、その位置が調整さ
れる。ここで、カンチレバーの位置決めするためにカン
チレバー20は二軸のばね要素を持つ平行ばね42とそ
の二軸を平行移動させるようxねじ44およびyねじ4
6がセンサー本体40に取り付けられている。xねじ4
4およびyねじ46はそれぞれ平行ばねの移動点45、
47に接しているだけであり、この二本のねじを回すこ
とによりカンチレバーを位置決めする。
【0031】カンチレバーはその加工精度によって20
0μmのもので先端部が根元よりも最大±10μmそ
る。そこでそのそり及びカンチレバーの取り付け誤差に
より生じる二分割受光素子32上のレーザービーム14
の中心からのずれを受光素子二軸ステージ38によって
移動調整する。カンチレバー20から反射されたレーザ
ービームは集光レンズ34で集光されているので、調整
の際の移動量は少なくて済む。
【0032】所定の物理・化学的条件のもとで、試料2
8上の一点においてフォースカーブをとり、さらにフォ
ースカーブ上の領域で、測定点を設定し、それを基準と
して試料28の表面を走査する。
【0033】レーザーダイオード12はレーザードライ
バー10で駆動され、二分割受光素子32で検出された
カンチレバー20の変位信号52はプリアンプ50によ
って増幅されホストコンピューター54に送られる。圧
電体駆動回路56はホストコンピューター54の指示に
より、カンチレバー20の変位を一定に保つようなZ駆
動信号60を圧電体62に供給する。これと同時に、圧
電体駆動回路56は試料28をXY走査するためのXY
駆動信号58を圧電体62に供給しており、ホストコン
ピューター54は、このXY駆動信号58とZ駆動信号
60に基づいて試料28の三次元凹凸像を構築し、これ
を記憶または表示する。
【0034】このように、従来の原子間力顕微鏡よりも
コンパクトで剛性が高いセンサーを持ち、しかもカンチ
レバーの交換に伴なう調整も容易な原子間力顕微鏡を提
供することができる。
【0035】図3と図4に本発明の第二の実施例を示
す。本実施例は、センサーとカンチレバーを走査するタ
イプの原子間力顕微鏡である。本実施例では、センサー
本体40が圧電体62と粗動アプローチ機構64によっ
て支持されており、走査時にセンサー本体40全体が移
動され、この点だけが第一の実施例と異なっている。他
の動作原理は全く同様なので説明は省略する。
【0036】センサー及びカンチレバーの系は小型かつ
高剛性に構成されており、カンチレバー及びセンサーの
系を圧電体で駆動した際に系の大きさに起因して生じる
共振点低下や振動の問題など無視できるものとなってい
る。
【0037】本実施例の原子間力顕微鏡は、走査の際に
センサー及びカンチレバーの系を駆動させているので、
試料の大きさに関する制約がなくなり、大きな試料も観
察できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、カンチレバーを再現性
良く交換できるとともに交換時に必要な調整も容易に行
なえるカンチレバー変位検出系を備えた走査型プローブ
顕微鏡が提供されるようになる。従って、カンチレバー
の探針の位置を常に一定に保つことができ、走査の中心
と探針の位置を一定に保てることから、その測定データ
は再現性が良く信頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である原子間力顕微鏡の
構成を示す図である。
【図2】図1の装置をII−II線で破断したときの断面図
である。
【図3】本発明の第二の実施例である原子間力顕微鏡の
構成を示す図である。
【図4】図3の装置を矢印IVの方向から見た図である。
【図5】光てこ法を利用したカンチレバー変位検出系の
従来例を示す。
【図6】探針を試料表面に接近および退避させた際に両
者間の距離Zと両者間に作用する力fの関係を示すf−
Z曲線を示した図である。
【符号の説明】
12…レーザーダイオード、20…カンチレバー、32
…二分割受光素子、38…受光素子二軸ステージ、44
…xねじ、46…yねじ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーの自由端に支持された探針
    を用いて試料を観察する走査型プローブ顕微鏡におい
    て、 探針を有する側と反対側のカンチレバーの自由端部に設
    けた反射面と、 レーザービームを射出する光源を含み、レーザービーム
    をカンチレバーの反射面に所定の角度で入射させるビー
    ム照射手段と、 反射面で反射された反射レーザービームを受ける受光素
    子を含み、反射レーザービームの角度変化を検出しこれ
    に基づいて探針の変位を検出する検出手段とを有する光
    てこセンサーを備え、 光源が固定されていて、受光素子とカンチレバーが光学
    調整のために移動可能に支持されている走査型プローブ
    顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記カンチレバーが、二軸移動可能なカ
    ンチレバー取り付けのあてつけ面を持った平行ばねによ
    って支持されている請求項1に記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、受光素子とカンチレバ
    ーの間に配置された凸レンズを備えている請求項1に記
    載の走査型プローブ顕微鏡。
JP30285993A 1993-12-02 1993-12-02 走査型プローブ顕微鏡 Withdrawn JPH07159418A (ja)

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JP30285993A JPH07159418A (ja) 1993-12-02 1993-12-02 走査型プローブ顕微鏡

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536332A (ja) * 2006-05-08 2009-10-08 テイラー・ホブソン・リミテッド 表面特性を測定するための測定器
CN111781401A (zh) * 2020-07-29 2020-10-16 中北大学 一种基于原子力显微镜的光路集成结构

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