JPH07158467A - ガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置 - Google Patents

ガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置

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JPH07158467A
JPH07158467A JP30694293A JP30694293A JPH07158467A JP H07158467 A JPH07158467 A JP H07158467A JP 30694293 A JP30694293 A JP 30694293A JP 30694293 A JP30694293 A JP 30694293A JP H07158467 A JPH07158467 A JP H07158467A
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ice
cooling
gas turbine
intake
air
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JP30694293A
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Shigeru Misumi
滋 三角
Minoru Yamada
実 山田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバインドサイクル発電プラントのガスタ
ービンの吸気温度を低温に保持し、冷房等による負荷増
大時にガスタービンの出力が低下しないようにする。 【構成】 本発明のガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却
装置は、ガスタービン3の吸気入口に設置した空気冷却
器6と、シャーベット状の氷を製造する製氷機8と、上
記空気冷却器6の冷却管7に上記製氷機8から直接シャ
ーベット状の氷11と冷却水を送り込む配管装置とを具
え、上記吸気口からガスタービン3に冷却した空気を供
給することかでき、これにより吸気温度の上昇によるガ
スタービン3の出力低下を抑制し得るので、コンバイン
ドサイクル発電プラントは冷房等による負荷増大に十分
対処できる。また、上記構成の吸気冷却装置において
は、大型構造物である貯氷槽を必要としないから、コン
バインドサイクル発電プラントの設置スペースを大巾に
減じることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン、特に氷蓄
熱を利用してガスタービン入口の吸気を冷却するガスタ
ービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンを利用した発電は、ガス・
蒸気コンバインドサイクルの発達によって最近増加して
いる。ところが、ガスタービンの出力はその吸入空気の
重量流量に大きく影響されるので、初夏から初秋にかけ
ての気温の高い時には空気の密度が小さいため、吸入空
気重量流量も小さくなりガスタービンの出力は低下す
る。一方、気温の高い時は冷房等により電力需要が極大
となる。つまり、ガスタービンは最も電力需要の大きい
ときにその出力が低下してしまう。これに対応するに
は、ピーク負荷用のガスタービンを別途に設置すること
が考えられている。
【0003】ガスタービンの気温上昇による出力低下を
防止する方法としては、その吸気を冷却することがあ
る。その一例としては、夜間余剰電力によって製氷して
おき、この氷をピーク時の吸気冷却に使用する所謂氷蓄
熱冷却がある。この氷蓄熱冷却は、夜間余剰電力によっ
て作られた氷の解氷により得られた冷水で吸気を冷却す
るものであり、図16は従来考えられていた氷蓄熱利用
吸気冷却装置の一例の系統図である。この図において、
圧縮機1は燃焼器2に圧縮空気を供給し、燃焼器2にお
いて生成された燃焼ガスはガスタービン3に供給され
る。図中4は前記ガスタービンによって駆動される発電
機を示す。圧縮機1の吸気側には、吸気冷却を行う冷却
系が設けられている。この冷却系は、大気に開放する吸
気ダクト5と、冷却管7を有する空気冷却器6と、例え
ば夜間余剰電力によって駆動される製氷機8と、製氷機
8と貯氷槽15との間で冷水の循環を行わせるポンプ9
と、前記貯氷槽15内の冷水を前記冷却管7に送り、こ
れを前記貯氷槽15に還流させるポンプ9’と、圧縮機
1の吸気管に設けられこの吸気管を大気連通か前記冷却
機6連通かを切り替える切替弁32とを有する。図中、
実線は冷水の流れを、破線は空気の流れをそれぞれ示し
ている。
【0004】この図からも分るように、従来考えられて
いた冷却方法においては、空気冷却器6、製氷機8、ポ
ンプ9、9’、貯氷槽15、切替弁32等を必要として
おり、ピーク負荷用のガスタービンを別途設置するのに
比較して、コスト的にも、スペース的にも大してメリッ
トがないので、実用化されるに至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、ガス
タービンを利用した発電プラントは建設期間が短く、し
かも起動時間が短い上、ガスタービンと蒸気タービンと
を組み合わせたガス・蒸気コンバインドサイクル発電プ
ラントは極めて高い効率を得られるので、最近著しく普
及の度を高めている。ところが、ガスタービンの出力は
その吸入空気の重量流量に大きく影響されるので、気温
の高い時は冷房等により電力需要が極大となる最も電力
需要の大きいときにその出力が低下してしまう。
【0006】ガスタービンの気温上昇による出力低下を
防止する方法としては、その吸気を冷却することがあ
る。その一例としては、夜間余剰電力によって製氷して
おき、この氷をピーク時の吸気冷却に使用する所謂氷蓄
熱冷却がある。
【0007】従来考えられている上記の吸気冷却方法を
実施するには、空気冷却器、製氷機、貯氷槽当の大型の
構成機器が必要であり、コスト、スペースの面で問題と
なることは前記した通りである。また、ガスタービンか
ら離れた位置に設置した貯氷槽から氷を解氷して得られ
た冷水を配管で空気冷却器まで移送する間に、配管をと
押して大気に冷熱を奪われ冷却効率が低下する問題もあ
る。本発明は上記の事情に基づきなされたもので、設置
スペースが小さくしかもコストが低く設置し得るガスタ
ービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガスタービンの
氷蓄熱利用吸気冷却装置は、ガスタービンの吸気入口に
設置した空気冷却器と、シャーベット状の氷を製造する
製氷機と、上記空気冷却器の冷却管に上記製氷機から直
接または貯氷槽を介してシャーベット状の氷と冷却水を
送り込む配管装置とを具え、上記吸気入口からガスター
ビンに冷却した空気を送り込むことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成のガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却
装置においては、夜間余剰電力により製氷機を運転させ
てシャーベット状の氷を作り、この氷を冷却器の冷却管
内に直接または貯氷槽を介して送り込み、貯氷槽および
冷却管に貯蔵し、昼間の負荷増大時に前記冷却器によっ
てガスタービンへの吸気を冷却し、負荷増大に十分に対
処することができる。なお、貯氷槽を前記空気冷却器の
直上または直下に配置することにより、吸気冷却装置の
設置スペースを大巾に削減することができる。
【0010】
【実施例】図16と同一部分には同一符号を付した図1
は、本発明の第1の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置の
系統図である。この図において、空気冷却器6内には製
氷機8の出口に一端を弁10を介して連通させ、他端を
ポンプ9を介して製氷機8の入口に連通させた配管8a
から分岐し、直状で大径の複数の縦型の冷却管7が設置
されている。圧縮機1に対する吸気は、吸気ダクト5か
ら取り入れられた空気を空気冷却器6によって冷却して
なされる。図中、11は製氷機8から配管8aを通して
冷却管7内に供給されたシャーベット状の氷、白抜きの
矢符12は前記シャーベット状の氷の流れ、実線の矢符
13は水の流れを示している。
【0011】上記構成の実施例においては、製氷機8か
ら配管8aに送られる氷はシャーベット状であり、シャ
ーベット状の氷は前記縦型の冷却管7内に貯溜される。
なお、製氷機8は夜間の余剰電力によって運転され、冷
却管7内のシャーベット状の氷の形で冷熱の貯蔵が行わ
れる。而して、昼間気温が上昇した場合には吸気を冷却
機7を通すことによって、吸気温度を低下させてガスタ
ービン3の出力低下を防止し、冷房等の負荷による増加
需要に対処することができる。
【0012】この第1の実施例にあっては、シャーベッ
ト状の氷を製氷機から冷却管7に直接に送り込む構成と
してあるため、図16に示した従来例とは異なり大型の
機器である貯氷槽、貯氷槽から冷却機に冷却水を送る配
管を必要とせず、設置スペースを削減することができ
る。また、製氷機と空気冷却器との間を短くすることに
より、大きな冷熱を持つシャーベット状の氷によって直
接冷却し、且つ配管における冷熱の損失を最小限となし
得るので、高効率で空気の冷却を行うことができる。
【0013】図1と同一部分には同一符号を付した図2
は、本発明の第2の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置の
系統図である。この実施例では、各縦型の冷却管7はそ
れらの上端において、冷却器6の上方に設置した貯氷槽
15の底面に開口され、製氷機8からの配管8aには冷
却器6の下方に設置したドレンタンク17に至る分岐管
8bが設けられている。なお、分岐管8bにはドレン弁
16、ドレンポンプ17が設けてある。
【0014】この第2の実施例では、前記第1の実施例
と同様に高効率で空気の冷却を行うことができるだけで
なく、冷却器6の上方に貯氷槽15が設置してあるた
め、第1の実施例におけるよりも多量のシャーベット状
の氷を蓄えることができ、長時間にわたって空気の冷却
を行うことができる。なお、時間の経過にともない貯氷
槽15には十分な量のシャーベット状の氷があるにもか
かわらず、冷却管7内の氷がとけてなくなってしまい、
冷却項かが落ちることもあり得る。その場合には、ドレ
ン弁16を開いて冷却管7内の水をドレンタンク17に
落し、貯氷槽15のシャーベット状の氷を冷却管7内に
落下させれば水の高効率な冷却を継続することができ
る。なお、冷却が終了した後はドレンポンプ18を逆転
させドレンタンク17の水を貯氷槽15に戻し、その水
位を回復させる。
【0015】図1、図2と同一部分には同一符号を付し
た図3は、本発明の第3の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却
装置の系統図である。こ実施例では、冷却管7は冷却器
6の下方に設置したて貯氷槽15の上面から突出させら
れている。
【0016】この第3の実施例では、貯氷槽15がある
ため第1の実施例よりも多量の氷を蓄えることができる
ので、長時間の空気冷却が可能である。なお、空気の冷
却の続行にともない冷却管7内のシャーベット状の氷は
とけて減少していくが、貯氷槽15内のシャーベット状
の氷が浮力によって冷却管7内に次々と上昇していくの
で、冷却器6の冷却能力が低下することはない。
【0017】前各図と同一部分には同一符号を付した図
4は、本発明の第4の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置
の系統図である。この図において、冷却器6の下方に設
置された貯氷槽15は給水ポンプ20、貯水槽弁21を
介して貯水槽19に連通されている。また、各冷却管7
の下端は弁22を介して貯氷槽15の上面壁に開口さ
れ、またその上端には空気抜き管23が接続され、各空
気抜き管23には空気抜き弁24が設けられている。
【0018】この第4の実施例においては、貯氷槽15
には縦型の冷却管7が直結してあり、貯氷槽15内のシ
ャーベット状の氷の固化は防止する状態で貯蔵される。
すなわち、冷却時には、弁22を開き貯水槽19から給
水ポンプ20で貯氷槽15に給水することによって、貯
氷槽15の水位を上げて冷却管7内をシャーベット状の
氷11で満たす。その際、各冷却管7の空気抜き管23
の空気抜き弁24を開いて、冷却管7内の空気を逃がし
冷却管7へのシャーベット状の氷の進入を妨げないよう
にする。冷却が開始されると同時に、貯水槽弁21、空
気抜き弁24は閉ざされる。冷却中は、貯氷槽15から
シャーベット状の氷11が自らの浮力によって冷却管7
に常時供給される。
【0019】冷却が終了すれば、前記空気抜き弁24と
貯水槽弁21とを開き、貯氷槽15内の水を貯水槽19
に戻して貯氷槽15の水位を下げ、夜間余剰電力による
製氷、貯氷を開始する。
【0020】前各図と同一部分には同一符号を付した図
5は、本発明の第5の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置
の系統図である。この図において、第4の実施例と同様
に貯氷槽15の上面壁に下端を開口させた冷却管7の上
端は、中間に循環ポンプ25を具え、下端を循環流路弁
26を介して貯氷槽15側壁に開口させた循環管路7a
に連通されている。循環管路7aの横行部には空気抜き
管23、空気抜き弁24が設けられている。
【0021】この第5の実施例では、循環ポンプ25に
よって冷却管7、循環管路7a、貯氷槽15を通じての
強制的な循環がなされるため、冷却管7内には上昇流が
生じて貯氷槽15内のシャーベット状の氷11は、積極
的に冷却管7内に送り込まれる。
【0022】前各図と同一部分には同一符号を付した図
6は、本発明の第6の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置
の系統図である。この図において、第5の実施例におけ
るのと循卯用の環管路7aの循環ポンプ25下流側に
は、前記冷却管7の下部に連通するバイパス分岐管7b
が設けられている。循環管路7aとバイパス分岐管7b
との間には、バイパス流路弁27が設けられている。
【0023】この第6の実施例では、循環流路弁26と
バイパス流路弁27とを調節することにより、貯氷槽1
5内のシャーベット状の氷11の冷却管7への上昇量を
最適値に設定することができる。
【0024】前各図と同一部分には同一符号を付した図
7は、本発明の第7の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置
の系統図である。この図において、冷却器6冷却部の温
度を検知する温度センサ28と、製氷機8の出口と貯氷
槽15との間および前記第6の実施例のバイパス流路弁
27の位置の温度調整弁29と、温度センサ28の出力
を制御入力とし、循環ポンプ25、各温度調整弁29を
制御して、冷却器6内の温度を最適値に保つ温度制御装
置30とが設けてある。
【0025】この実施例では、循環ポンプ25と各温度
調整弁29とを上記のように制御することにより、冷却
器6内の温度は最適値に保たれ、シャーベット状の氷1
1は長時間にわたり無駄なく冷却に使用される。
【0026】前各図と同一部分には同一符号を付した図
8は、本発明の第8の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装置
の系統図である。この図において、貯氷槽15は冷却器
6の上方に設置されており、冷却器6の冷却管7はその
下端において製氷機8の出口からの配管8aに連通さ
れ、冷却管7の上端は冷却器6の上方に設置した貯氷槽
15底面に開口されている。貯氷槽15の上面壁には空
気抜き管23、空気抜き弁24が設けてある。さらに、
冷却器6と圧縮機1との間の管路には、流路の切替えを
行うダンパ32が設けられている。
【0027】この第8の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置では、ダンパ32の操作により冷却時には冷却器6を
通過した空気を圧縮器1に供給し、他の場合には室温の
空気をそのまま圧縮機1に供給する。上記のように流路
の切替えを行うようにしてあるので、冷却を行っていな
いときには冷却管7内のシャーベット状の氷11は、冷
却開始時までにほぼそのまま保存される。また、空気が
冷却器6を通過する際には圧力損失を生じるが、冷却を
行わない場合に吸気が冷却器6を通らないようにするこ
とにより、前記圧力損失に基づく効率の低下を防止する
ことができる。
【0028】前各図と同一部分には同一符号を付した図
9は、本発明の一実施例、例えば第5の実施例の氷蓄熱
利用吸気冷却装置をの吸気冷却装置を、ガスタービン−
蒸気タービンコンバインドサイクル発電プラントに適用
した例の系統図である。この図において、圧縮器1、ガ
スタービン3、蒸気タービン34は一軸に設けられ、図
示しない発電機は各タービンによって駆動され発電を行
う。図中35はガスタービン3の排ガスを受容して蒸気
タービン34駆動用の蒸気を発生する排熱回収ボイラ
を、36は復水器を、37は給水ポンプを示している。
【0029】この構成のコンバインドサイクル発電プラ
ントにおいては、本発明の氷蓄熱利用吸気冷却装置が設
けられているため、気温が高い場合であってもガスター
ビン3への吸気温度は低く保たれ、気温上昇による出力
の低下を生じることはない。従って、夏期高温時の冷房
等に基づく負荷増加によく対処することができる。
【0030】図10〜図12は本発明の各実施例におけ
る冷却管7の配置例および冷却管7の形状を示す概略図
である。一般的に空気冷却器においては図10に示すよ
うに冷却管7を冷却器6内に水平に配置して、向流型と
して効率を上げ、冷却管表面に凝結した大気中の水蒸気
が滴下しやすいようにしている。ところが、このような
配置では冷却管7が隣接する横行部に移るために屈曲さ
れた部分に、シャーベット状の氷が詰まるおそれがあ
る。
【0031】図11に示したのは貯氷槽からのシャーベ
ット状の氷の流入を容易にするため、冷却管7を水平に
対して傾斜させた配置したものである。さらに、図12
に示したのは、冷却管7を冷却器6内で鉛直の配置とし
てシャーベット状の氷の流入を一層容易としたものであ
る。図13〜図15に示したのは何れも冷却管7の外周
に冷却用のフィン33を設け、空気と冷却管7との接触
面積を大きくして冷却効率を向上させたものである。図
13に示すように単なる螺旋状に設けたフィン33で
は、冷却管7が水平に対して傾斜されて配置された場合
には、フィン33の角度が水平に近くなり、大気中の水
蒸気が凝結して生じた結露がフィン33表面に滞留しや
すくなる。図14、図15に示したフィン33は上記結
露の滞留を防止し得るようにしたもので、フィン33は
上記各図において冷却管7の配置角度に応じてフィン3
3のリードを大きくして、水滴が滴下しやすいようにし
ている、また、フィン33密度を大きくするために、フ
ィン33のリードに合わせてフィン33の条数を大きく
していく。これにより、冷却管7が水平に対して傾斜し
て配置されても、フィン33に水滴が滞留するおそれは
なくなる。
【0032】
【発明の効果】蒸気から明らかなように本発明のガスタ
ービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置においては、大型且つ
箱状で大きな設置スペースを必要とする貯氷槽を設けな
いで済むようにしたり、前記貯氷槽を冷却器と重ねて立
体的に設置したりしているので氷蓄熱利用吸気冷却装置
の設置スペースを大巾に削減することができる。また、
製氷機から空気冷却器までの距離を最小限とすることが
できるので、移送途中における冷却材の冷熱損失を著し
く減ずることができ、高効率の冷却を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図2】本発明の第2の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図3】本発明の第3の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図4】本発明の第4の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図5】本発明の第5の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図6】本発明の第6の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図7】本発明の第7の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図8】本発明の第8の実施例の氷蓄熱利用吸気冷却装
置の系統図。
【図9】本発明の一実施例、例えば第5の実施例の氷蓄
熱利用吸気冷却装置を、ガスタービン・蒸気タービンコ
ンバインドサイクル発電プラントに適用した例の系統
図。
【図10】空気冷却器における一般的な冷却管の配置を
示す概略図。
【図11】上記各実施例における冷却管の配置の第1の
例の概略図。
【図12】上記各実施例における冷却管の配置の第2の
例の概略図。
【図13】上記各実施例における冷却管の配置の第3の
例の概略図。
【図14】上記各実施例における冷却管の配置の第4の
例の概略図。
【図15】上記各実施例における冷却管の配置の第5の
例の概略図。
【図16】従来考えられていた氷蓄熱利用吸気冷却装置
の一例の系統図。
【符号の説明】
1…圧縮機 2…燃焼器 3…ガスタービン 4…発電機 5…吸気ダクト 6…空気冷却器 7…冷却管 8…製氷機 9…ポンプ 10…弁 11…シャーベット状の氷 12…氷の流れ 13…水の流れ 15…貯氷槽 16…ドレン弁 17…ドレンタンク 18…ドレンホンプ 19…貯水槽 20…給水ポンプ 21…貯水槽弁 22…弁 23…空気抜き管 24…空気抜き弁 25…循環ポンプ 26…循環流路弁 27…バイパス流路
弁 28…温度センサ 29…温度調整弁 30…温度制御装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの吸気入口に設置した空気
    冷却器と、シャーベット状の氷を製造する製氷機と、上
    記空気冷却器に上記製氷機からシャーベット状の氷と冷
    却水を送り込む配管装置とを具え、上記吸気入口からガ
    スタービンに冷却した空気を送り込むことを特徴とする
    ガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記空気冷却機に直結し、前記製氷機か
    らのシャーベット状の氷を貯蔵する貯氷槽を前記空気冷
    却機の直上に設けたことを特徴とする請求項1記載のガ
    スタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記空気冷却機に直結し、前記製氷機か
    らのシャーベット状の氷を貯蔵する貯氷槽を前記空気冷
    却機の直下に設けたことを特徴とする請求項1記載のガ
    スタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記製氷機からのシャーベット状の氷を
    貯蔵する前記貯氷槽を前記空気冷却直下に設け、前記空
    気冷却器の冷却管は前記貯氷槽滋養部に連通する鉛直配
    置のものとしたことを特徴とする請求項1記載のガスタ
    ービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記空気冷却器と前記貯氷槽との間を、
    冷却水または冷却水およびシャーベット状の氷の混合体
    を強制循環させる配管装置を設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項4記載のガスタービンの氷蓄熱利用吸気
    冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記空気冷却器と前記貯氷槽との間を、
    冷却水または冷却水およびシャーベット状の氷の混合体
    を強制循環させるバイパス流路を形成する配管装置を設
    けたことを特徴とする請求項1〜請求項5記載のガスタ
    ービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却器には冷却部温度を検知する温
    度センサを設け、前記循環配管装置およびバイパス流路
    形成用の配管装置の何れか一方または双方、冷却管入口
    に設けた温度調整弁を、前記温度センサの出力を制御入
    力とする温度制御装置によって制御させることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載の温度ガスタービンの
    氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  8. 【請求項8】 吸気の流路を空気冷却器を経由する流路
    と前記空気冷却器をバイパスする流路との何れかに設定
    する吸気流路切替手段を具えたことを特徴とする請求項
    1〜請求項8記載のガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却
    装置。
  9. 【請求項9】 冷却管が冷却器内において水平に対して
    傾斜して配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項
    8記載のガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  10. 【請求項10】 冷却管が冷却器内において鉛直に配置
    されたことを特徴とする請求項1〜請求項8記載のガス
    タービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  11. 【請求項11】 空気冷却器の冷却管には、その配置角
    度に応じたリードおよび乗数の冷却フィンを設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項10記載のガスタービン
    の氷蓄熱利用吸気冷却装置。
  12. 【請求項12】 前記ガスタービンは、ガス・蒸気コン
    バインドサイクルを構成するものであることを特徴とす
    る請求項1〜請求項11記載のガスタービンの氷蓄熱利
    用吸気冷却装置。
JP30694293A 1993-12-08 1993-12-08 ガスタービンの氷蓄熱利用吸気冷却装置 Pending JPH07158467A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19831425A1 (de) * 1998-07-14 2000-01-27 Integral Energietechnik Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Gasturbine
CN107013336A (zh) * 2016-01-27 2017-08-04 鞍钢股份有限公司 一种联合循环电站入口空气的冷却方法

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