JPH07158106A - 掘削バケット装置 - Google Patents

掘削バケット装置

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Publication number
JPH07158106A
JPH07158106A JP33977993A JP33977993A JPH07158106A JP H07158106 A JPH07158106 A JP H07158106A JP 33977993 A JP33977993 A JP 33977993A JP 33977993 A JP33977993 A JP 33977993A JP H07158106 A JPH07158106 A JP H07158106A
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JP
Japan
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bucket
ground
main body
hard layer
vibration
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Application number
JP33977993A
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English (en)
Inventor
Sakae Nakai
栄 中井
Masataka Uozumi
雅孝 魚住
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小規模な装置で効率的に、硬い地盤を深くまで
掘削し得る掘削バケット装置を提供する。 【構成】ユニットボックス34を有し、該ユニットボッ
クス34に、土砂を格納し得るバケット7、7を開閉駆
動自在な形で設け、該バケット7、7に硬質層67等の
地盤を破砕し得る刃先22を設け、ユニットボックス3
4に振動を発生し得る振動発生装置5を設け、該ユニッ
トボックスに緩衝装置50、50を介して吊下継手60
を設けて構成した掘削バケット装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬い地盤であっても効
率的に地盤を掘削し得る掘削バケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、地盤等を掘削して立坑等
を開削するための掘削用バケットは、ワイヤ等により吊
下されたバケットを、該バケットが開口した状態で降下
させて、バケットの自重を利用して、該バケットの先端
に取付けられた刃先を地盤中に貫入させ、バケットに取
付けられたシリンダにより、バケットを閉口することに
より地盤を掘削するように形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、硬
い地盤を掘削しようとすると、それだけ大きな荷重を刃
先に加える必要あり、そのためバケットの自重を重くし
なければならない。ところが、バケットの自重を重くす
ると、該バケットを揚降するための揚降装置等も大がか
りになるので、バケットの重量には制限がある。従っ
て、硬い地盤を掘削する場合には、***等の別の方法
で、予め地盤を破砕しておいて、こうして破砕された地
盤をバケットを用いて掘削していたので、作業効率が悪
かった。また、油圧シリンダ等により、刃先が地盤中に
貫入し得るように圧力を加えて、刃先を地盤中に貫入さ
せることにより地盤を掘削するテレスピック式油圧クラ
ムセルも用いられているが、テレスピック式油圧クラム
セルを形成する油圧シリンダのロットの長さには制限が
あるので、あまり深い立坑を開削することが出来なかっ
た。そのため、小規模な装置で効率的に、硬い地盤であ
っても深くまで掘削することが出来る掘削バケット装置
が望まれていた。本発明は、上記事情に鑑み、小規模な
装置で効率的に、硬い地盤を深くまで掘削し得る掘削バ
ケット装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体(34)
を有し、前記本体(34)に、土砂を格納し得るバケッ
ト(7)を開閉駆動自在な形で設け、前記バケット
(7)に地盤を破砕し得る地盤破砕手段(22)を設
け、本体(34)に振動を発生し得る振動発生手段
(5)を設け、前記本体(34)に吊下部材(60)を
設けて構成される。また、本発明は、本体(34)を有
し、前記本体(34)に、土砂を格納し得るバケット
(7)を開閉駆動自在な形で設け、前記バケット(7)
に地盤を破砕し得る地盤破砕手段(22)を設け、本体
(34)に振動を発生し得る振動発生手段(5)を設
け、前記本体(34)に振動緩衝手段(50)を介して
吊下部材(60)を設けて構成される。なお、( )内
の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的
なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘
束されるものではない。以下の作用の欄についても同様
である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、振動発生手段
(5)により地盤破砕手段(22)を振動させて、地盤
破砕手段(22)を地盤(67)中に貫入させて、地盤
(67)を小塊状に破砕掘削するように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による掘削バケット装置が適用され
た掘削設備の一例を示す図、図2は、図1に示す本発明
による掘削バケット装置の一実施例を示す図、図3は、
図2に示す掘削バケット装置の振動発生装置部分を示す
図である。
【0007】立坑63を開削すべき地盤65には、図1
に示すように、軟質層66及び硬質層67が形成されて
おり、軟質層66は、硬質層67の上方(図1中上方)
に積層している。軟質層66は、後述する本発明による
掘削バケット装置100の荷重を、該掘削バケット装置
100に取付けられた各刃先22に加えると、それ等刃
先22が軟質層66中に貫入し得る程度の硬さに形成さ
れており、硬質層67は、掘削バケット装置100の荷
重を各刃先22に加えても、それ等刃先22が硬質層6
7中に貫入し得ない程度の硬さに形成されている。そし
て、地盤65の表面から硬質層67までの間、従って軟
質層66部分には、該軟質層66を上下方向(図1中上
下方向)に掘削された形で、立坑63が開削されてい
る。なお、立坑63の開口部63e付近には、掘削され
て立坑63外部に搬出された小塊状の地盤65(土砂)
を所定の場所に運搬するためにダンプカー70が配置さ
れている。
【0008】また、前記立坑63を開削すべき掘削設備
1は、開削櫓11を有しており、開削櫓11は、図1に
示すように、立坑63の開口部63eを囲う形で、地盤
65(軟質層66)上に立設されている。そして、開削
櫓11には、複数のステージ12が設けられており、そ
れ等のステージ12のうち、最上階のステージ12Aに
は、ヘッドシープ13が設けられている。ヘッドシープ
13は、正逆方向に回転駆動自在な回転ドラム15を有
しており、該回転ドラム15の外周面15gには、断面
が半円形のミゾ(図示せず)が設けられている。一方、
前記立坑63から所定の距離だけ離れた所定の位置に
は、図1に示すように、巻上機16が設けられており、
巻上機16は、正逆方向に回転駆動自在な回転ドラム1
7を有している。該回転ドラム17の外周面17gに
は、ワイヤ19の一端部19aが固着されており、ワイ
ヤ19は、開削しようとする立坑63の深さに対応した
所定の長さに形成されている。また、ワイヤ19は、前
記ヘッドシープ13の回転ドラム15に設けられた図示
しないミゾに係合された形でヘッドシープ13を介し
て、該ワイヤ19のもう一方の端部19bが、立坑63
の内部に位置する形で設けられており、該端部19bは
円環状に加工されている。そして、巻上機16を駆動し
て該巻上機16の回転ドラム17を正逆方向に回転駆動
させると、ワイヤ19は、該正逆方向に回転する回転ド
ラム17の外周面17gに巻着されて図1中矢印P方向
に巻き取られたり、外周面17gから離れて図1中矢印
Q方向に送り出されたりされる。また、前記ワイヤ19
の端部19bには、図2に示すように、シャックル62
を介して、本発明による掘削バケット装置100が接続
されており、前記巻上機16を起動して回転ドラム17
を回転させると、掘削バケット装置100は、図1中矢
印E、F方向に揚高降下し得る。
【0009】掘削バケット装置100は、駆動ユニット
30を有しており、駆動ユニット30は、ユニットボッ
クス34を有している。ユニットボックス34は、図2
に示すように、内部にユニット格納空間34sが形成さ
れた中空立方体に形成されており、該ユニットボックス
34の図2紙面裏側の側面には、該格納空間34sと外
部を連絡し得るように図示しないマンホールが設けられ
ている。また、前記ユニットボックス34には、後述す
るバケット7、7及び後述する緩衝装置50、50が接
続されており、前記ユニットボックス34のユニット格
納空間34sには、振動発生装置5及び、後述する油圧
発生装置31が設けられている。
【0010】振動発生装置5は、起振機6を有してお
り、起振機6は、中空立方体状に形成された起振機ボッ
クス40を有している。起振機ボックス40には、図3
に示すように、主軸35、36が、ベアリング37、3
7及びベアリング39、39を介して回転自在な形で取
付けられており、それ等主軸35、36は、共に図3中
矢印C、D方向に伸延する形で設けられている。なお、
主軸36は、図3に示すように、図3中矢印D方向の端
部が、該起振機ボックス40から突出する形で形成され
ており、該主軸36の起振機ボックス40から突出した
部分には、プーリ36aが嵌入されている。また、主軸
35と主軸36は、共に等しい直径に形成されており、
それ等主軸35、36には、それぞれ同調ギア41、4
1が、該同調ギア41、41同士が係合した形で取付け
られている。これにより、主軸35と主軸36は、互い
に反対方向に回転する。
【0011】また、主軸35、36には、所定の重量の
偏心重錘42が、それ等主軸35、36の回転に従っ
て、それ等主軸35、36の回転方向に、それ等主軸3
5、36と共に回転し得る形で、それぞれ2個づつ取付
けられている。主軸35に取付けられている偏心重錘4
2、42は、主軸35の重心(図示せず)を、共に同じ
偏心方向に偏心させ得るように取付けられており、主軸
36に取付けられている偏心重錘42、42は、主軸3
6の重心(図示せず)を、共に同じ偏心方向に偏心させ
得るように取付けられている。即ち、主軸35に取付け
られた偏心重錘42、42は、それ等偏心重錘42、4
2のそれぞれの重心を結ぶ形で想定される直線(図示せ
ず)が図3中矢印C、D方向に伸延する形で主軸35に
取付けられており、主軸36に取付けられた偏心重錘4
2、42も、それ等偏心重錘42、42のそれぞれの重
心を結ぶ形で想定される直線(図示せず)が図3中矢印
C、D方向に伸延する形で主軸36に取付けられてい
る。
【0012】そして、主軸35に取付けられた偏心重錘
42、42の重心が主軸35の図3中矢印A方向に位置
するときには、主軸36に取付けられた偏心重錘42、
42の重心は、主軸36の図3中矢印B方向に位置する
ように形成されており、主軸35に取付けられた偏心重
錘42、42の重心が主軸35の図3中矢印B方向に位
置するときには、主軸36に取付けられた偏心重錘4
2、42の重心は、主軸36の図3中矢印A方向に位置
するように形成されている。また、主軸35に取付けら
れた偏心重錘42、42の重心が主軸35の図3中矢印
E方向に位置するときには、主軸36に取付けられた偏
心重錘42、42の重心も、主軸36の図3中矢印E方
向に位置するように形成されており、主軸35に取付け
られた偏心重錘42、42の重心が主軸35の図3中矢
印F方向に位置するときには、主軸36に取付けられた
偏心重錘42、42の重心も、主軸36の図3中矢印F
方向に位置するように形成されている。従って、それ等
偏心重錘42は、主軸35と主軸36が互いに反対方向
に回転すると、それ等主軸35、36の回転方向に向か
って生じる加速度を、図3中矢印A、B方向(左右方
向)には減衰させ、図3中矢印E、F方向(上下方向)
には増幅させる形で取付けられている。
【0013】また、起振機ボックス40の上部(図2中
矢印E方向)には、図2に示すように、所定の方向に回
転自在な電動機46が設けられており、該電動機46の
軸46bには、プーリ46aが嵌入されている。また、
電動機46の軸46bに嵌合されたプーリ46aと前記
主軸36に嵌合されたプーリ36aとは、ベルト47を
介して係合されており、電動機46は、ベルト47を介
して、主軸36及び該主軸36に取付けられた偏心重錘
42、42を、電動機46の回転方向に回転駆動し得
る。なお、このとき、主軸35は、電動機46の回転方
向とは反対の回転方向に回転駆動する。
【0014】一方、油圧発生装置31は、油圧ポンプ3
2を有しており、油圧ポンプ32には、駆動用オイル
(図示せず)を貯蔵し得るオイルタンク33が接続され
ている。そして、油圧ポンプ32は、前記オイルタンク
33に貯蔵された駆動用オイルを圧縮して、図2に示す
ロット26a、26aが突出後退自在に形成されたシリ
ンダ26、26に供給することにより、それ等シリンダ
26、26のロット26a、26aを、それぞれ図2中
矢印J1、J2方向に突出させたり、図2中矢印K1、
K2方向に後退させたりすることが出来る。
【0015】バケット7、7は、バケット本体21、2
1を有しており、バケット本体21、21は、図2に示
すように、紙面に対して平行な方向の断面が略直角三角
形に形成される略三角柱状に形成されている。それ等バ
ケット本体21の内部には、それぞれ土砂を格納し得る
土砂格納空間21sが形成されており、それ等バケット
本体21、21には、土砂格納空間21s、21sと外
部とを連絡する形の開口部21k、21kが設けられて
いる。また、バケット本体21、21の図2中上側の側
面21c、21cの図2中中央側(側面21a、21a
側)には、ブラケット23、23が取付けられており、
バケット7、7は、ブラケット23、23を介して、前
記ユニットボックス34の下部(図2中矢印F側)に枢
着されている。一方、バケット本体21、21の側面2
1c、21cの図2中左右側(側面21b、21b側)
には、ブラケット25、25が取付けられており、それ
等ブラケット25、25には、前記シリンダ26、26
が枢着されている。そして、シリンダ26、26のブラ
ケット25、25と反対側には、ブラケット27、27
が枢着されており、該ブラケット27、27は、前記ユ
ニットボックス34の両側面(図2中左右側の面)に固
着されている。これにより、バケット7、7は、ロット
26a、26aが突出後退する形でシリンダ26、26
により駆動され、ブラケット23、23を中心にして、
それぞれ、図2中矢印G1、H1及び、矢印G2、H2
方向に所定の角度範囲だけ回転する形で移動し得る。ま
た、バケット本体21、21の図2中左右側の側面21
b、21bの図2中下側(開口部21k、21k側)に
は、該側面21b、21bから鋭角に形成された先端2
2aが突出する形でツメ状の刃先22が複数個取付けら
れている。
【0016】緩衝装置50は、天板51、底板52、芯
棒53A、53B、53B、スプリング55、55、ナ
ット56、56、56等により構成されており、天板5
1、底板52には、それぞれ所定の直径の貫通孔51
a、52aが、該天板51、底板52の中心を上下に貫
通する形で穿設されている。そして、該貫通孔51a、
52aの両側(図2中左右側)には、貫通孔51a、5
2aと等しい直径の貫通孔51b、51b及び貫通孔5
2b、52bが、該天板51、底板52を上下に貫通す
る形で穿設されており、それ等天板51、底板52に
は、貫通孔51a、52aを貫通する形で芯棒53A
が、天板51、底板52に対して図中上下方向に相対的
に移動自在に設けられている。また、それ等天板51、
底板52には、貫通孔51b、52b、貫通孔51b、
52bを貫通する形で芯棒53B、53Bがそれぞれ、
天板51、底板52に対して図中上下方向に相対的に移
動自在に設けられており、芯棒53Aの上端(図2中矢
印E方向の端部)及び芯棒53B、53Bの下端(図2
中矢印F方向の端部)には、図示しない座金を介して、
各々ナット56が螺合されている。そして、芯棒53A
の下端(図2中矢印F方向の端部)は、ブラケット49
を介してユニットボックス34の上部(図2中上方)に
接続されており、芯棒53B、53Bの各上端は、図2
に示すように、後述する吊下継手60に接続されてい
る。また、天板51、底板52間のそれ等芯棒53B、
53Bには、それ等芯棒53B、53Bを螺旋状に取り
巻く形で、伸縮自在なスプリング55、55が装着され
ており、これにより、緩衝装置50は、芯棒53Aの下
端と芯棒54B、54Bの上端との間でスプリング5
5、55が伸縮する形で図2中矢印E、F方向に伸延収
縮自在に形成される。
【0017】吊下継手60は、図2に示すように、略三
角形状に形成された板状の継手本体61を有しており、
該継手本体61の下部には、該継手本体61を貫通する
形で4個の吊下孔61fが穿設されている。それ等の吊
下孔61fは、図2に示すように、前記芯棒53Bの設
けられた間隔に対応した所定の間隔で、図2中左右方向
に一列に並んだ形で穿設されており、それ等の吊下孔6
1fには、それぞれ前記芯棒53Bが接続されている。
また、前記継手本体61の上部中央には、図2に示すよ
うに、該継手本体61を貫通する形で吊下孔61eが穿
設されており、該吊下孔61eには、シャックル62
が、吊下継手60とワイヤ19を結ぶ形で装着されてい
る。
【0018】本発明による掘削バケット装置100及
び、掘削設備1は、以上のように構成されており、該掘
削バケット装置100を用いて、地盤65の硬質層67
部分を掘削するには、以下に述べるようにして行なう。
まず、油圧ポンプ32を駆動して、オイルタンク33に
蓄えられたオイル(図示せず)を圧縮してシリンダ2
6、26に供給する。すると、ロット26a、26a
は、図2中矢印K1、K2方向にそれぞれ後退し、バケ
ット7、7を、ブラケット23、23を中心にして図2
中矢印G1、G2方向に回転させる。これにより、バケ
ット7、7の開口部21k、21kが開口すると共に、
バケット7、7に取付けられた各刃先22は、その先端
22aが該バケット7、7から硬質層67に向かって突
出した状態に形成される。
【0019】そして、巻上機16を駆動して、該巻上機
16の回転ドラム17を回転させて、該回転ドラム17
に巻き取られたワイヤ19を図1中矢印Q方向に送りだ
す。すると、ワイヤ19に接続された掘削バケット装置
100は、前述のように各刃先22の先端22aが硬質
層67に対向した形でバケット7、7から突出した状
態、従って該掘削バケット装置100の荷重が各刃先2
2の先端22aに集中的に加わる形で硬質層67上に降
下される。ところが、硬質層67は、前述のように、掘
削バケット装置100の荷重を各刃先22の先端22a
に集中的に加えても、それ等刃先22が硬質層67中に
貫入し得ない程度の硬さに形成されているので、刃先2
2を硬質層67に貫入させて、硬質層67を破砕するこ
とが出来ない。
【0020】そこで、起振機6を起動して、それ等刃先
22を硬質層67中に貫入させて、硬質層67を掘削す
る。即ち、起振機6を起動して、電動機46を所定の回
転方向に回転させると、ベルト47を介して電動機46
に係合された主軸36は、電動機46の回転方向と同じ
回転方向に回転する。主軸36には、同調ギア41、4
1を介して主軸35が係合されているので、主軸36が
電動機46の回転方向と同じ回転方向に回転すると、主
軸35は、主軸36の回転方向と反対の回転方向に回転
する。また、主軸35、36には、前述のように、主軸
35と主軸36が互いに反対方向に回転すると、それ等
主軸35、36の回転による加速度を、図3中矢印A、
B方向には減衰し、図3中矢印E、F方向には増幅させ
る方向で、各々2個づつの偏心重錘42が取付けられて
いるので、主軸35と主軸36が互いに反対方向に回転
すると、バケット7、7には、それ等偏心重錘42の重
量に対応して、該バケット7、7を上下方向(図2中矢
印E、F方向)に移動させる形の力が、主軸35、36
の回転速度に対応した所定の間隔で瞬間的に加わる。バ
ケット7、7に、該バケット7、7を下方に移動させる
形で力が加わると、バケット7、7に取付けられた各刃
先22には、それ等刃先22を硬質層67に圧接させる
形の力が加わり、それ等刃先22を硬質層67中に貫入
させることが出来る。そして、所定の量だけそれ等の刃
先22が硬質層67中に貫入すると、シリンダ26、2
6のロット26a、26aを図2中矢印J1、J2方向
にそれぞれ突出させることにより、バケット7、7及び
該バケット7、7に取付けられた各刃先22を、図2中
二点鎖線で示すようにブラケット23、23を中心にし
て図2中矢印H1、H2方向に回転させて、バケット
7、7の開口部21k、21kを閉塞する。すると、硬
質層67は、該硬質層67に貫入された各刃先22の移
動に伴って小塊状に破砕され、こうして破砕された小塊
状の硬質層67(土砂)は、バケット7、7の開口部2
1k、21kを通って、バケット7、7の土砂格納空間
21s、21sに格納される。
【0021】バケット7、7に土砂(小塊状に破砕され
た硬質層67)が格納されると、再度巻上機16を起動
して、該巻上機16の回転ドラム17を回転させて、該
回転ドラム17に端部19aが固着されたワイヤ19を
図1中矢印P方向に巻き取る。すると、ワイヤ19の端
部19bに接続された掘削バケット装置100は、ユニ
ットボックス34、土砂の格納されたバケット7、7を
緩衝装置50、50及び継手本体61を介して図2上方
へ引き上げられ、ヘッドシープ13を介して吊下された
形で、図1中矢印E方向に揚高される。掘削バケット装
置100が、立坑63の開口部63eよりも上方(図1
中矢印E方向)、従って立坑63の外部まで揚高される
と、図1に示すダンプカー70を掘削バケット装置10
0の下方に後退(図1中左方向に移動)させ、該ダンプ
カー70の上方で再びバケット7、7を開口させて、ズ
リシュータ等の土砂積載装置64を介して該ダンプカー
70に、本掘削バケット装置100により小塊状に破砕
された硬質層67(土砂)を積載する。ダンプカー70
に土砂が積載されると、再びダンプカー70を前進(図
1中右方向に移動)させた後、再びバケット7、7を開
口した状態で掘削バケット装置100を硬質層67上に
降下させる。そして、先に述べたように、起振機6を起
動して硬質層67を小塊状に破砕して、それ等小塊状に
破砕された硬質層67をバケット7、7により掘削す
る。
【0022】以上述べたように、掘削バケット装置10
0は、起振機6により各刃先22にそれ等刃先22を硬
質層67に圧接させる形の力を加えて、それ等刃先22
を硬質層67中に貫入させることが出来、シリンダ2
6、26によりそれ等刃先22を図2中矢印H1、H2
方向に移動させて硬質層67を破砕することにより、硬
質層67を掘削することが出来る。従って、掘削バケッ
ト装置100の荷重を刃先22の先端22aに集中的に
加えても掘削することの出来なかった硬質層67を掘削
することが出来、そのような硬い地盤にでも立坑63を
開削することが出来る。また、掘削バケット装置100
は、ヘッドシープ13を介して、ワイヤ19により吊下
された形で設けられているので、掘削すべき立坑63の
深さは、ワイヤ19の長さ分だけ任意の深さまで掘削す
ることが出来る。
【0023】なお、上述した実施例においては、掘削バ
ケット装置100は、該掘削バケット装置100の荷重
が各刃先22の先端22aに集中的に加わる形で硬質層
67上に降下されており、その状態で起振機6を起動す
ることによりそれ等刃先22を硬質層67中に貫入さ
せ、シリンダ26、26によりそれ等刃先22を図2中
矢印H1、H2方向に移動させて硬質層67を破砕する
形で、硬質層67の掘削を行なっていた。
【0024】即ち、バケット7、7に、該バケット7、
7を下方(図2中矢印F方向)に移動させる力が加わる
と、図2に示すよに、ユニットボックス34及びバケッ
ト7、7を吊下する形で設けられた緩衝装置50、50
には、それ等緩衝装置50、50を下方に向かって伸延
させる形の力が加わる。緩衝装置50は、前述のよう
に、芯棒53Aの下端と芯棒53B、53Bの上端との
間でスプリング55、55が伸縮する形で、芯棒53
A、53B、53Bを介して継手本体61とユニットボ
ックス34の間で、図2中矢印E、F方向に伸延収縮自
在な形に形成されているので、それ等緩衝装置50、5
0に吊下された形で接続されたユニットボックス34及
びバケット7、7は、該緩衝装置50、50の各スプリ
ング55が図2中矢印E、F方向に収縮したり、伸延す
ることにより、主軸35、36の回転速度に対応した所
定の間隔で、掘削バケット装置100を吊下支持するワ
イヤ19等の影響を受けることなく、スプリング55の
伸縮ストロークの範囲内で比較的自由に下方(図2中矢
印F方向)に移動し得る。これにより、バケット7、7
に取付けられた各刃先22は、硬質層67に、それ等刃
先22の鋭角に形成された先端22aにバケット7、7
及び、振動発生装置5や油圧発生装置31などの格納さ
れたユニットボックス34の荷重を集中的に加え得る形
で衝撃的に当接し、硬質層67には、衝撃的な破壊力が
加わるので、掘削バケット装置100の荷重を刃先22
の先端22aに集中的に加えても破砕することの出来な
かった硬質層67をバケット7、7を全体的に図2下方
に移動させる形で硬質層67中に嵌入させ、小塊状に破
砕することが出来、そのような硬い地盤にでも立坑63
を効率的に開削することが出来る。
【0025】そして、所定の量だけ硬質層67が破砕さ
れると、シリンダ26、26を駆動して、バケット7、
7の開口部21k、21kを閉塞し、所定の量だけ破砕
された小塊状の硬質層67(土砂)を、バケット7、7
により掘削して所定の深さの立坑63を開削する。
【0026】なお、上述したように、緩衝装置50、5
0は、芯棒53Aの下端と芯棒53B、53Bの上端と
の間でスプリング55、55が伸縮し、芯棒53A、5
3B、53Bを介して継手本体61とユニットボックス
34の間で図2中矢印E、F方向に伸延収縮自在な形に
形成されているので、上下方向に繰り返し移動するユニ
ットボックス34及びバケット7、7の振動は、前記ス
プリング55が伸縮することにより吸収されて継手本体
61には伝達し難い。即ち、緩衝装置50、50により
振動が遮断されて、開削櫓11、ヘッドシープ13及び
巻上機16等に不要な振動の伝達を防止ことが出来るの
で、掘削現場を良好な作業環境に維持することが出来
る。
【0027】なお、本実施例においては、掘削バケット
装置100を上下方向に振動させるための振動発生装置
5は、起振機6及び電動機46により構成されており、
電動機46により、起振機6に設けられた主軸35、3
6を相互に反対方向に回転するように形成されていた。
そして、それ等主軸35、36に各々取付けられた各偏
心重錘42も、主軸35、36の回転方向に従って相互
に反対方向に回転することにより、上下方向の振動を発
生させるように形成されていたが、振動発生装置5は、
上下方向への振動を発生し得る構造のものであればこれ
に限定される必要はない。例えば、振動発生装置は、内
燃機関等を用いて、ピストン等の荷重を繰り返し上下方
向に移動させることにより、上下方向の振動を発生する
ようにして構成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち第1
の発明によれば、ユニットボックス34等の本体を有
し、該本体に、土砂を格納し得るバケット7等のバケッ
トを開閉駆動自在な形で設け、バケットに地盤を破砕し
得る刃先22等の地盤破砕手段を設け、本体に振動を発
生し得る振動発生装置5等の振動発生手段を設け、該本
体に吊下継手60等の吊下部材を設けて構成したので、
振動発生手段により、地盤破砕手段に、該地盤破砕手段
が硬質層67等の地盤に貫入し得る方向の力を加え、そ
れ等地盤破砕手段を地盤中に貫入させることが出来る。
そして、バケットを開閉駆動することにより、地盤を小
塊状に破砕することが出来、さらに、こうして小塊状に
破砕された地盤をバケットにより掘削することが出来
る。このため、地盤破砕手段に加える荷重(掘削バケッ
ト装置の自重)は、小さな荷重であっても地盤を破砕す
ることが出来るので装置を小規模にすることが出来る。
また、地盤破砕手段に、油圧シリンダ等の加圧手段によ
り圧力を加えて、該地盤破砕手段を地盤中に貫入させて
地盤を破砕しなくても地盤を破砕することが出来るの
で、地盤破砕手段に圧力を加えるために、ロット長さ等
に制限のある油圧シリンダ等の加圧手段を設ける必要が
なく、掘削しようとする立坑を、任意の深さにまで掘削
することが出来る。従って、小規模な装置で効率的に、
硬い地盤を深くまで掘削することが出来る。また、本発
明のうち第2の発明によれば、ユニットボックス34等
の本体を有し、該本体に、土砂を格納し得るバケット7
等のバケットを開閉駆動自在な形で設け、バケットに地
盤を破砕し得る刃先22等の地盤破砕手段を設け、本体
に振動を発生し得る振動発生装置5等の振動発生手段を
設け、該本体に緩衝装置50等の振動緩衝手段を介して
吊下継手60等の吊下部材を設けて構成したので、第1
の発明の効果に加えて、地盤破砕手段の振動が、緩衝装
置50を介して外部に伝達されることを効果的に防止す
ることが出来るばかりか、振動発生手段により発生する
振動を有効に地盤破砕手段に伝達することが出来、効率
的な作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による掘削バケット装置が適用
された掘削設備の一例を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す本発明による掘削バケット
装置の一実施例を示す図である。
【図3】図3は、図2に示す掘削バケット装置の振動発
生装置部分を示す図である。
【符号の説明】
5……振動発生手段(振動発生装置) 7……バケット 22……地盤破砕手段(刃先) 34……本体(ユニットボックス) 50……振動緩衝手段(緩衝装置) 60……吊下部材(吊下継手)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体を有し、 前記本体に、土砂を格納し得るバケットを開閉駆動自在
    な形で設け、 前記バケットに地盤を破砕し得る地盤破砕手段を設け、 前記本体に振動を発生し得る振動発生手段を設け、 前記本体に吊下部材を設けて構成した掘削バケット装
    置。
  2. 【請求項2】本体を有し、 前記本体に、土砂を格納し得るバケットを開閉駆動自在
    な形で設け、 前記バケットに地盤を破砕し得る地盤破砕手段を設け、 前記本体に振動を発生し得る振動発生手段を設け、 前記本体に振動緩衝手段を介して吊下部材を設けて構成
    した掘削バケット装置。
JP33977993A 1993-12-06 1993-12-06 掘削バケット装置 Pending JPH07158106A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5061837A (ja) * 1973-10-05 1975-05-27
JPS5478618A (en) * 1977-11-14 1979-06-22 British Buroodokiyasuteingu Co Telecine device and method of generating interlace std tv signal using same
JPS586919U (ja) * 1982-05-20 1983-01-17 東海テイ−ア−ルダブリユ−株式会社 機関における希薄混合気の吸引電極栓

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