JPH07156599A - 繊維強化樹脂製漆化粧板及びその製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂製漆化粧板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07156599A JPH07156599A JP30679293A JP30679293A JPH07156599A JP H07156599 A JPH07156599 A JP H07156599A JP 30679293 A JP30679293 A JP 30679293A JP 30679293 A JP30679293 A JP 30679293A JP H07156599 A JPH07156599 A JP H07156599A
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- Japan
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- japan
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- lacquer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】軽量で切断研削が容易であり、しかも基材との
密着性や表面光沢発現性の良好な漆化粧板及びその簡易
な製造方法を提供する。 【構成】少なくとも片面が漆フィルムで一体的に被覆さ
れている繊維強化樹脂製漆化粧板であって、強化繊維と
熱硬化性マトリックス樹脂からなるプリプレグの少なく
とも片面に、未硬化又は半硬化の漆フィルムを積層し、
該漆フィルム面を鏡面形成用型面に接触させた状態で加
熱加圧一体成形することにより製造することができる。
密着性や表面光沢発現性の良好な漆化粧板及びその簡易
な製造方法を提供する。 【構成】少なくとも片面が漆フィルムで一体的に被覆さ
れている繊維強化樹脂製漆化粧板であって、強化繊維と
熱硬化性マトリックス樹脂からなるプリプレグの少なく
とも片面に、未硬化又は半硬化の漆フィルムを積層し、
該漆フィルム面を鏡面形成用型面に接触させた状態で加
熱加圧一体成形することにより製造することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、建材、装飾壁
面、及び装身具等に利用される繊維強化樹脂製漆化粧板
及びその製造方法に関するものである。
面、及び装身具等に利用される繊維強化樹脂製漆化粧板
及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】家具、建材、装飾壁面、及び装身具等の
人目に触れて高級感や重量感が要求される製品におい
て、漆塗り製品が利用されることは、日本古来からの伝
統である。従来、漆塗りは木製品の表面に天然の漆塗料
を数十回手塗りして仕上げていたが、伝統工芸品の場合
はともかく、工業製品としては生産性が極めて悪く、利
用範囲が著しく制限されていた。
人目に触れて高級感や重量感が要求される製品におい
て、漆塗り製品が利用されることは、日本古来からの伝
統である。従来、漆塗りは木製品の表面に天然の漆塗料
を数十回手塗りして仕上げていたが、伝統工芸品の場合
はともかく、工業製品としては生産性が極めて悪く、利
用範囲が著しく制限されていた。
【０００３】近年、高級感を有する漆塗り製品の量産化
技術が開発されてきており、その一つとして、半硬化の
漆フィルムを金属板や樹脂板の基材表面に貼着して漆塗
り製品を量産化する方法が特公平３−４０７１９号公報
に開示されている。
技術が開発されてきており、その一つとして、半硬化の
漆フィルムを金属板や樹脂板の基材表面に貼着して漆塗
り製品を量産化する方法が特公平３−４０７１９号公報
に開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属板
に漆フィルムを貼着した漆化粧板は重量が重く、かつ切
断研削等の現場施工が困難であるという問題があり、ま
た樹脂板に漆フィルムを貼着することは基材との密着性
や表面光沢の発現の面で難点があった。本発明は、かか
る従来の問題点を解消し、軽量で切断研削が容易であ
り、しかも基材との密着性や表面光沢発現性の良好な漆
化粧板及びその簡易な製造方法の提供を課題とするもの
である。
に漆フィルムを貼着した漆化粧板は重量が重く、かつ切
断研削等の現場施工が困難であるという問題があり、ま
た樹脂板に漆フィルムを貼着することは基材との密着性
や表面光沢の発現の面で難点があった。本発明は、かか
る従来の問題点を解消し、軽量で切断研削が容易であ
り、しかも基材との密着性や表面光沢発現性の良好な漆
化粧板及びその簡易な製造方法の提供を課題とするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも片
面が漆フィルムで一体的に被覆されていることを特徴と
する繊維強化樹脂製漆化粧板、及び強化繊維と熱硬化性
マトリックス樹脂からなるプリプレグの少なくとも片面
に、未硬化又は半硬化の漆フィルムを積層し、該漆フィ
ルム面を鏡面形成用型面に接触させた状態で加熱加圧一
体成形することを特徴とする繊維強化樹脂製漆化粧板の
製造方法を、上記課題を解決するための手段とするもの
である。
面が漆フィルムで一体的に被覆されていることを特徴と
する繊維強化樹脂製漆化粧板、及び強化繊維と熱硬化性
マトリックス樹脂からなるプリプレグの少なくとも片面
に、未硬化又は半硬化の漆フィルムを積層し、該漆フィ
ルム面を鏡面形成用型面に接触させた状態で加熱加圧一
体成形することを特徴とする繊維強化樹脂製漆化粧板の
製造方法を、上記課題を解決するための手段とするもの
である。
【０００６】本発明で使用する強化繊維としては、炭素
繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の高強度高弾性繊維
が好適に使用され、また熱硬化性マトリックス樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が好適
に使用される。
繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の高強度高弾性繊維
が好適に使用され、また熱硬化性マトリックス樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が好適
に使用される。
【０００７】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明する。
明する。
【０００８】（実施例１）強化繊維として引張弾性率２
４トン／ｍｍ2の炭素繊維を用い、マトリックス樹脂と
してエポキシ樹脂を用いた織物プリプレグを３層積層
し、鏡面仕上げしたステンレス型面にセットした葛川工
業（株）製標準品番の漆フィルムに積層して、通常のオ
ートクレーブ成形により、１２０℃×４気圧の条件で加
熱加圧一体成形した。得られた漆化粧板は、軽量で、切
断切削が容易であり、漆面と基材面との密着性及び表面
光沢の優れたものであって、壁面に貼り付けたところ、
重厚な雰囲気を醸し出すことができた。
４トン／ｍｍ2の炭素繊維を用い、マトリックス樹脂と
してエポキシ樹脂を用いた織物プリプレグを３層積層
し、鏡面仕上げしたステンレス型面にセットした葛川工
業（株）製標準品番の漆フィルムに積層して、通常のオ
ートクレーブ成形により、１２０℃×４気圧の条件で加
熱加圧一体成形した。得られた漆化粧板は、軽量で、切
断切削が容易であり、漆面と基材面との密着性及び表面
光沢の優れたものであって、壁面に貼り付けたところ、
重厚な雰囲気を醸し出すことができた。
【０００９】（実施例２）強化繊維として、引張弾性率
２４トン／ｍｍ2、繊維長約２５ｍｍの炭素短繊維を用
い、マトリックス樹脂としてビニルエステル樹脂を用い
たＳＭＣ材料を用いる以外は実施例１と同様にして漆化
粧板を作製した。得られた漆化粧板は実施例１で得られ
た漆化粧板と同様に優れた性能を有するものであった
が、特に表面光沢に優れており、家具装飾用に好適であ
った。
２４トン／ｍｍ2、繊維長約２５ｍｍの炭素短繊維を用
い、マトリックス樹脂としてビニルエステル樹脂を用い
たＳＭＣ材料を用いる以外は実施例１と同様にして漆化
粧板を作製した。得られた漆化粧板は実施例１で得られ
た漆化粧板と同様に優れた性能を有するものであった
が、特に表面光沢に優れており、家具装飾用に好適であ
った。
【００１０】（実施例３） 強化繊維として引張弾
性率７トン／ｍｍ2のガラス短繊維を用い、マトリック
ス樹脂としてビニルエステル樹脂を用いたＳＭＣ材料と
漆フィルムとを、実施例１と同様に鏡面型上で加熱加圧
一体成形して凸面状の漆化粧板を形成した。得られた漆
化粧板は実施例１で得られた漆化粧板と同様の優れた性
能を有すると共に特殊な意匠効果を有し、建材や家具装
飾用に優れた適性を有するものであった。
性率７トン／ｍｍ2のガラス短繊維を用い、マトリック
ス樹脂としてビニルエステル樹脂を用いたＳＭＣ材料と
漆フィルムとを、実施例１と同様に鏡面型上で加熱加圧
一体成形して凸面状の漆化粧板を形成した。得られた漆
化粧板は実施例１で得られた漆化粧板と同様の優れた性
能を有すると共に特殊な意匠効果を有し、建材や家具装
飾用に優れた適性を有するものであった。
【００１１】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明の漆化粧板
は、軽量で、切断研削が容易であり、且つ基材との密着
性や表面光沢発現性が良好であると共に、高生産性で安
価に製造できるという優れた効果を奏する。
は、軽量で、切断研削が容易であり、且つ基材との密着
性や表面光沢発現性が良好であると共に、高生産性で安
価に製造できるという優れた効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項１】 少なくとも片面が漆フィルムで一体的に
被覆されていることを特徴とする繊維強化樹脂製漆化粧
板。 - 【請求項２】 強化繊維と熱硬化性マトリックス樹脂か
らなるプリプレグの少なくとも片面に、未硬化又は半硬
化の漆フィルムを積層し、該漆フィルム面を鏡面形成用
型面に接触させた状態で加熱加圧一体成形することを特
徴とする繊維強化樹脂製漆化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30679293A JPH07156599A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 繊維強化樹脂製漆化粧板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30679293A JPH07156599A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 繊維強化樹脂製漆化粧板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07156599A true JPH07156599A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17961307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30679293A Pending JPH07156599A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 繊維強化樹脂製漆化粧板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07156599A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007146001A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Sowa Textile Kk | 漆と高強力繊維の複合体 |
| WO2012069344A1 (de) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | Karl Wörwag Lack- Und Farbenfabrik Gmbh & Co. Kg | Formteile aus faserverstärkten materialien mit lackierten oberflächen und ihre herstellung |
| CN102886902A (zh) * | 2012-10-12 | 2013-01-23 | 四川大学 | 一种改善纤维布增强热塑性复合材料浸渍效果的方法 |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP30679293A patent/JPH07156599A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007146001A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Sowa Textile Kk | 漆と高強力繊維の複合体 |
| WO2012069344A1 (de) * | 2010-11-22 | 2012-05-31 | Karl Wörwag Lack- Und Farbenfabrik Gmbh & Co. Kg | Formteile aus faserverstärkten materialien mit lackierten oberflächen und ihre herstellung |
| EP3239219A1 (de) * | 2010-11-22 | 2017-11-01 | Karl Wörwag Lack- Und Farbenfabrik GmbH & Co. KG | Formteile aus faserverstärkten materialien mit lackierten oberflächen und zwischenprodukt bei der herstellung |
| CN102886902A (zh) * | 2012-10-12 | 2013-01-23 | 四川大学 | 一种改善纤维布增强热塑性复合材料浸渍效果的方法 |
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