JPH07150796A - 機械式駐車場 - Google Patents

機械式駐車場

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JPH07150796A
JPH07150796A JP32609293A JP32609293A JPH07150796A JP H07150796 A JPH07150796 A JP H07150796A JP 32609293 A JP32609293 A JP 32609293A JP 32609293 A JP32609293 A JP 32609293A JP H07150796 A JPH07150796 A JP H07150796A
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Mutsuo Hirai
睦男 平井
Mikio Shibazaki
幹夫 柴崎
Susumu Arai
晋 荒井
Shunichi Ogura
俊一 小倉
Shigeru Oshiba
茂 大柴
Tetsuya Sonobe
哲也 園部
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット方式の利点を全て活かしながら、パ
レットレス方式と同等の短い入出庫サイクルタイムを実
現しうる機械式駐車場を提供する。 【構成】 入出庫用乗降室6,7と各格納層の台車との
間の自動車の運搬を入出庫用エレベータE1,E2 で行うよ
うにした機械式立体駐車場であって、入出庫用エレベー
タE1,E2 、台車Cおよび格納棚Hには実車パレットPaを
載せる上段レールR1と空パレットPeを載せる下段レール
R2がそれぞれ上下に設けられており、入出庫用エレベー
タと入出庫用乗降室との間で実車パレットを移載する実
車パレット移載機構と、空パレットを移載する空パレッ
ト移載機構が設けられており、台車Cに取付けられた、
格納棚Hと台車Cとの間で実車パレットを移載する実車
パレット移載装置70と、空パレットを移載する空パレッ
ト移載装置50とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械式駐車場に関する。
さらに詳しくは、大規模であり、かつパレット方式の機
械式駐車場に関する。
【0002】
【従来の技術】機械式駐車場には、自動車を搬送・保管
するのにパレットを使用するパレット方式とパレットを
用いず直接搬送装置で自動車を搬送するパレットレス方
式の二つの方式がある。パレット方式の入出庫操作の要
領を示すと図23のとおりであり、入庫車は入庫用乗降室
でパレットに載せられ、この実車パレットが実線矢印で
示すように入庫エレベータと台車によって各格納層の駐
車室に搬送され、そこで保管される。また出庫車も実線
矢印に示すように各格納層の駐車室から台車と出庫エレ
ベータで出庫用乗降室まで搬送され、そこから出庫して
いく。
【0003】このパレット方式では、出庫車が出た後の
空パレットを入庫用乗降室へ回収して供給しなければな
らない。そのため出庫エレベータおよび入庫エレベータ
とも2段フレーム構造にし、上段フレームに実車パレッ
ト(本明細書において自動車を載せたパレットをいう)
を載せ、下段フレームに複数枚の空パレット(本明細書
において自動車を載せていないパレットをいう)を収容
するようにし、さらに各エレベータの下方に段積みした
空パレットを格納しうるスペースをもち、必要な枚数の
パレットを保管できるようにしている。そして、出庫エ
レベータに段積み機構を、入庫エレベータに段バラシ機
構を備えている。上記のパレット方式における空パレッ
ト処理は、点線矢印で示すように空パレットを入出庫用
エレベータに何枚かストックしておき、自動車の移載と
同時に払い出すものであり、入庫用はパレットが無くな
れば駐車室へ取りに行き、出庫用はパレットがたまれば
駐車室へ返しに行くように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記パレット方式で
は、自動車をパレットに載せて保管できるので自動車に
対する搬送機械等の直接接触がなく損傷が生じにくいこ
と、また半ドア事故を防ぐ半ドア防止棚をパレットに取
付けることができること等の利点があるが、反面では入
庫時の空パレットの供給、出庫時の空パレットの回収処
理が必要となり入出庫サイクルタイムが長くなるという
問題がある。立体駐車場では入出庫サイクルタイムから
収容台数が決定されるようになっており、たとえば1時
間30分で出庫させうる台数が収容台数の上限となってい
る。したがって、できるだけ収容台数の多い大規模駐車
場を作るためには入出庫サイクルタイムを短縮しなけれ
ばならないので、前記のパレットの回収供給に時間を要
することは駐車場の大規模化を阻害する要因となるもの
である。前記パレットレス方式では、空パレットを処理
する必要がないので、前述のパレット方式に比べて入出
庫サイクルタイムの点では有利である。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、パレット方式
の利点を全て活かしながら、パレットレス方式と同等の
短い入出庫サイクルタイムを実現しうる機械式駐車場を
提供することを目的とする。また、本発明は台車の高さ
を低くして、各格納層が必要以上に高くならないように
し、容積効率の高い駐車場を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の機械式駐車場
は、入出庫用乗降室と、台車が走行する走行レーンの両
側方または片側方に自動車を格納する格納棚を多数並べ
て配置した左右の格納スペースからなる格納層を、上下
に多層階設けており、前記入出庫用乗降室と各格納層の
台車との間の自動車の運搬を入出庫用エレベータで行う
ようにした機械式立体駐車場であって、前記入出庫用エ
レベータ、前記台車および前記格納棚には実車パレット
を載せる上段レールと空パレットを載せる下段レールが
それぞれ上下に設けられており、前記入出庫用エレベー
タと入出庫用乗降室との間で実車パレットを移載する実
車パレット移載機構と、空パレットを移載する空パレッ
ト移載機構と、前記台車に取付けられた、前記格納棚と
台車との間で実車パレットを移載する実車パレット移載
装置と、空パレットを移載する空パレット移載装置とか
らなることを特徴とする。また、本発明の台車は、自動
車を載せる実質的に平坦で薄い中央の載置部と、該載置
部の前方の前方設置部および後方の後方設置部とからな
り、前記載置部に空パレット移載装置を設置し、前記前
方設置部および後方設置部のそれぞれに実車パレット移
載装置を設置したことを特徴とする。なお、本発明にお
いては、入出庫用乗降室とは、入庫用乗降室と出庫用乗
降室をそれぞれ備えたもののほか、入出庫兼用の乗降室
を1個もつものを含む概念である。また、本発明におけ
るエレベータにはリフトと称されるものも含まれる。
【0007】
【作用】本発明の機械式駐車場では、エレベータと台車
間の上段レール間で実車パレットを移載している間、下
段レール間で空パレットを移載できるので、実車パレッ
トと空パレットの移載が同時に行える。また台車と駐車
室の格納棚もそれぞれ上下2段のレールを有しているの
で、実車パレットと空パレットの移載が同時に行える。
したがって、空パレットの処理にのみ要する時間はなく
なるので、入出庫サイクルタイムをパレットを用いない
パレットレス方式と同様に短時間にすることができる。
また、本発明の台車は、平坦で薄い載置部と該載置部の
両端にある前方設置部および後方設置部に空パレット移
載装置および実車パレット移載装置を分散して配置した
ので、搬送する自動車まで含めた台車全体の高さを低く
することができ、駐車場の格納層の高さを必要以上に高
くしなくてよいので容積効率を高めることができる。
【0008】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。まず、図7〜8に基づき本発明が適用される機械
式駐車場の全体構成を説明する。同図において、1〜4
は4層の格納層であり、最上層5に入庫用乗降室6と出
庫用乗降室7を設けており、乗降室6,7に隣接して垂
直にエレベータ室8,9が形成され、入庫用エレべータ
E1と出庫用エレベータE2が昇降するようになっている。
なお、格納層の階数は任意であり、3層以下でもよく、
5層以上であってもよい。各格納層1〜4は同一構成で
あり、図8に示すように、3列の長尺のスペースL1,L
2,L3に区分されている。そして、中央のスペースL2は
台車走行レーンであり、その左右のスペースL1、L3が駐
車室を多数配置した駐車スペースとなっている。なお、
片側のスペースL1(L2)のみが駐車スペースのものも本発
明に含まれる。各駐車室には後述する格納棚Hが配置さ
れている。乗降室6,7には昇降式のパレット支持装置
F1,F2が設置され、それぞれのパレット支持装置F1,F2
の両サイドには昇降式の歩道Waと固定式の歩道Wbが設置
されている。
【0009】図1に基づき、さらに詳細に説明する。エ
レベータE1,E2はそれぞれ実車パレットPaを移載する上
段レールR1と空パレットPeを移載する下段レールR2を有
している。台車Cは各格納層毎に1台ずつ配置され、各
格納層の台車走行レーンに設置されたレールr3上を走行
するようになっており、上段レールR1と下段レールR2を
備えている。なお、片側のスペースL1(またはL2)のみ
が駐車スペースのものも本発明に含まれる。各駐車室に
備えた格納棚Hも上段レールR1と下段レールR2を備えて
いる。そして、乗降室6,7には昇降式のパレット支持
装置F1,F2が設置され、そのエレベータ側には昇降式の
歩道Waが、反エレベータ側には固定式の歩道Wbが設置さ
れている。さらに、図1では図示を省略し、図9〜22で
詳細を説明するが、エレベータE1,E2とパレット支持装
置F1,F2には、互いの間で実車パレットを移載する実車
パレット移載機構と空パレット移載機構が設置されてお
り、全ての台車Cには格納棚Hとの間で実車パレットを
移載する実車パレット移載装置と空パレットを移載する
空パレット移載装置が設置されている。つぎに、本発明
の機械式駐車場における入出庫操作を説明する。なお、
図2〜5においては、必要以上に図面を複雑化しないた
め、移載機構等の図示を省略している。図2〜3はいず
れも入庫操作の説明図であり、図2は乗降室6からエレ
ベータE1までの入庫操作を、図3はエレベータE1から格
納棚Hまでの入庫操作を図示している。
【0010】図2(I)は入庫用乗降室6のパレット支
持装置F1に入庫車が進入してきた状態であり、乗降室6
に上昇してきたエレベータE1の下段レールR2には空パレ
ットPeが載せられている。入庫車の乗員が歩道Waまたは
歩道Wbを通って乗降室6から出ていくと、同図(II)に
示すように歩道Waが下降する。ついで同図( III〜IV)
に示すように実車パレットPaをエレベータE1の上段レー
ルR1上に引き込む。つぎに同図(IV)に示すようにパレ
ット支持装置F1を下降させ、空パレットPeの払い出しを
受け取る。これにより乗降室6での実車パレットPaと空
パレットPeの移載は完了であり、同図(V)に示すよう
に、エレベータE1は入庫車を載せて格納すべき格納層へ
降りていく。またパレット支持装置F1と歩道Waはつぎの
入庫に備えて上昇する。なお乗降室6での上記入庫操作
は、パレット支持装置F1から実車パレットPaを出した
後、下降してから空パレットPeを受け取るので、実車パ
レットPaと空パレットPeの移載に少しタイムラグが生じ
るが、その遅れ時間は短いのと、空パレットPeを払い出
した後のエレベータE1は直ちに下降動作に移れるので、
空パレットPeの処理によって入庫サイクルタイムが長く
なることはない。
【0011】図3(VI)は、エレベータE1が入庫車を格
納する格納層へ降りてきた状態であり、エレベータE1の
前に台車Cが停止している。この台車Cの下段レールR2
には空パレットPeが載せられている。ここで、同図(VI
I)に示すように実車パレットPaが台車Cの上段レールR1
に移され、同時に空パレットPeがエレベータE1の下段レ
ールR2に払い出される。ついで、同図(VIII)に示すよ
うに、エレベータE1は次の入庫に備えて上昇していき、
台車Cは格納すべき駐車室の前まで走行する。同図(I
X)は台車Cが駐車室の前で停止した状態であり、その
駐車室の格納棚Hの下段レールR2上には空パレットPeが
載せられている。ここで同図(X)に示すように実車パ
レットPaが格納棚Hの上段レールR1に移され、同時に空
パレットPeが台車Cの下段レールR2上に払い出される。
この(X)段階と前記(VII)段階における実車パレット
Paと空パレットPeの移載は全く同時に行われ、空パレッ
ト処理にのみ要する時間が生じない。換言すれば、見か
け上空パレットの処理がないように操作することができ
る。
【0012】つぎに出庫操作を、図4〜5に基づき説明
する。なお、図4は駐車室からエレベータE2までの出庫
操作を、図5はエレベータE2から乗降室7までの出庫操
作を図示している。図4(I)は出庫車を格納している
駐車室の格納棚Hの前に台車Cが走行してきて停止した
状態である。台車Cの下段レールR2上の空パレットPeは
前記図3(X)の段階で移載されたものである。同図
(II)は移載作用を示しており、実車パレットPaが台車
Cの上段レールR1上に移され、空パレットPeが格納棚H
の下段レールR2上に移される。つぎに台車Cが走行レー
ンを走行し、同図(III)に示すように出庫用エレベータ
E2の前で停止すると、同図(IV)に示すように、台車C
とエレベータE2との間で、実車パレットPaがエレベータ
E2の上段レールR1上に移され、空パレットPeが台車Cの
下段レールR2上に移される。この(IV)段階の移載と前
記(II)段階の移載は、実車パレットPaの移載と空パレ
ットPeの移載が同時に行われ、空パレット処理にのみ要
する時間が生じない。すなわち、見かけ上空パレットの
処理がないように操作することができる。
【0013】図5(V)は実車パレットPaを載せた出庫
用エレベータE2が出庫用乗降室7に上昇してきた状態で
あり、乗降室7のパレット支持装置F2および歩道Waは下
降位置にある。この状態から同図(VI)〜(VII)に示す
ように、パレット支持装置F2が空パレットPeを払い出し
て上昇し、実車パレットPaを受け入れる状態を作り、実
車パレットPaをパレット支持装置F2上に受け取り、空パ
レットPeをエレベータE2の下段レールR2上に移載する。
移載が完了した後は、出庫車の乗員が歩道Waまたは歩道
Wbより自動車に乗り込み出庫する。エレベータE2は次の
出庫に備え、空パレットPeを載せて降下していく。
【0014】以上の入庫操作および出庫操作をまとめる
と図6のとおりであり、図6において、実線矢印は実車
パレットの移動を示しており、点線矢印は空パレットの
移動を示している。本図からも明らかなように、実車パ
レットの移載と同時的に空パレットの移載が行われてお
り、このため見かけ上空パレットが存在しないのと同様
となり、パレットレス方式と同等の短い入出庫サイクル
タイムを実現できる。
【0015】つぎに、本発明の駐車場における各部の構
成を詳細に説明する。図9(A)はパレットPの平面
図、同図(B)はパレットPと格納棚Hの側面図であ
る。パレットPは自動車を載置する概ね平板状の長四角
形の部材であり、その表面は自動車載置面11となってい
る。またパレットPの四隅には後述する実車パレット移
載装置の係合ピンが掛合する係合凹部12が形成されてい
る。パレットPの短辺側の下面には移載時にレールR1,
R2上を転動するローラ13が片側に4個ずつほぼ等間隔に
軸着されている。パレットPの長辺側の側面には降り畳
み可能な半ドア防止棚14が取付けられている。パレット
Pの下面には、その長辺側に沿って、後述する空パレッ
ト移載装置のスイングアーム先端のローラが係合する係
合レール15,16が形成されている。これらの係合レール
15,16の一端はラッパ状に閉口しており、ガイド部分は
溝状に構成され、ラッパ状閉口部は互いに反対向きにな
っている。さらに、パレットPの下面において、短辺側
の二辺と平行に送りレール17が形成されている。
【0016】図9(B)に示す格納棚Hは駐車室に1台
ずつ設置されるもので、ベースフレーム21を有し、その
前後両端部にL型台22が設置され、L型台22の上面から
内側に向って突出した板状部材が上段レールR1となって
いる。またその上段レールR1の下方に下段レールR2が設
置されている。
【0017】図10は入庫用および出庫用の乗降室6
(7)の平面図であり、エレベータ室8(9)の一部と
左側歩道Wa、パレット支持装置F1(F2)を示している。
なお、右側歩道は省略している。図11(A)は歩道Waの
側面図、同図(B)はパレット支持装置F1の側面図であ
る。図10および図11の(B)のパレット支持装置F1(F
2)は、井桁状に組んだフレーム31を有しており、この
フレーム31の外形はパレットPより若干小さくなってい
る。フレーム31の両端の短辺側には二辺とも、それぞれ
3個のローラ32,33,34が軸着されており、そのうちエ
レベータ側のローラ32はモータ35が連結された駆動ロー
ラとなっている。残る2個のローラ33,34はフリーロー
ラである。パレットPの下面の前記送りレール17がこれ
らのローラ32,33,34上に載って、駆動ローラ32によっ
て送りをかけられて幅方向に払い出されたり、引き込ま
れたりする。またパレットPの横移動をガイドするた
め、サイドローラ36が適数個取付けられている。
【0018】フレーム31の下面にはパレット支持装置F
1,F2の昇降機構30が設けられている。モータ37で駆動
されるネジジャッキ38と該ネジジャッキ38の先端に連結
されたチェーン39が巻き掛けられたスプロケット40と、
該スプロケット40を軸支する軸41の両端に取付けられた
アーム42と、該アーム42の先端のローラ43と、軸41を回
動自在に支持するブラケット44とから構成されている。
前記アーム42先端のローラ43はフレーム31の下面に接し
ている。また床面に設置されたガイド45とフレーム31に
取付けられたスライダ46からなる昇降ガイド47が設けら
れている。このため、アーム42を揺動させると、フレー
ム31が昇降し、パレットPを上昇位置(図11(B)の左
側の実線位置)と下降位置(図11(B)の右側の点線位
置)との間で昇降させることができる。
【0019】図10〜11において、パレット支持装置F1,
F2の両端部近傍外側には移動式の上段レールr2と固定式
の下段レールr3が設置されている。上段レールr2は実車
パレットPaを移載する高さに設定されたものであり、側
面視でL形状の部材から構成されている。この上段レー
ルr2はスライダ91上に固定され、該スライダ91はレール
92上を摺動するようになっており、シリンダ93で進退す
るようになっている。図11(B)において、左側は上段
レールr2が進出した状態であり、実車パレットPaを支持
している。右側は上段レールr2が退避した状態であり、
空パレットPeの短辺から離間するように退避している。
このように退避した状態では上段レールr2とパレットP
の短辺が干渉しないので、パレット支持装置F1,F2によ
ってパレットPを昇降させることができる。また前記上
段レールr2の定位置の下方には空パレットPeを移載する
高さに設定された下段レールr3が固定されている。もち
ろん、これらの上段レールr2と下段レールr3はエレベー
タE1,E2の上段レールR1と下段レールR2にレベルが合わ
されている。
【0020】さらに、後述する歩道Waの前端と後端の近
傍には、固定式の上段レールr4と下段レールr5が設置さ
れている。この上段レールr4と下段レールr5は、前記上
段レールr2、下段レールr3とレベルが合わされており、
パレット支持装置F1,F2と後述するエレベータE1,E2と
の間で実車パレットPaおよび空パレットPeを移載する際
に、パレットを支持するため使用される。前記歩道Wa
は、エレベータ室8(9)とパレット支持装置F1(F2)
の間の空間を埋める長方形の板状部材である。図11
(A)に示すように、この歩道Waの下面にはパンタグラ
フ式の昇降機構48が取付けられており、実線で示す上昇
位置と点線で示す下降位置との間で昇降するようになっ
ている。そして、上昇位置では入出庫の乗員が自動車へ
の乗り降りに利用する。下降したときは、実車パレット
Paおよび空パレットPeの移載を妨げないように退避した
位置にある。
【0021】図12は台車Cの平面図(A)および側面図
(B)、図13は台車Cの正面図である。51は台車Cのベ
ースフレームで、中央の載置部52と該載置部52の前方の
前方設置部53と後方の後方設置部54とからなる。中央の
載置部52はパレットPを載せる部分であり、側面視で平
坦かつ薄くなっている。この載置部52には空パレット移
載装置50が設置される。また、載置部52の前端と後端に
は、図9(B)に示す格納棚Hと同様な形状のL形台59
によって上段レールR1と下段レールR2が取付けられてい
る。さらに載置部52の前後端には実車パレット移載装置
70が設置される。ただし図12(A)において符号70で設
置場所のみ示し、その詳細は後述する。
【0022】前方設置部53と後方設置部54には走行駆動
装置60が設置されている。61は走行輪で、その駆動軸62
には減速機を介してモータ63が連結されている。本実施
例の台車Cは前後に2台のモータ63を分散して配置して
いる。また載置部52には空パレット移載装置50を構成す
る2基のスイングアーム55,56が回動自在に取付けられ
ている。各スイングアーム55,56の基端部はフレーム51
内に取付けられたモータ(図示省略)により水平面内で
回動するようになっており、その先端にはローラ57,58
が取付けられている。そして、スイングアーム55,56を
旋回させたとき、各ローラ57,58はそれぞれ符号57a,
58aが示す軌跡を描いて円運動する。
【0023】図14は前記空パレット移載装置50によるパ
レット引込み操作の説明図である。いま台車Cの左側に
空パレットPeがいると、台車Cのスイングアーム55が時
計方向に旋回して、空パレットPeの係合レール16に係合
し、さらに同方向に旋回させると空パレットPeは台車C
上に引き込まれる。スイングアーム55を反対方向に旋回
させると台車C上の空パレットPeを左側に払い出すこと
ができる。また、別のスイングアーム56を使えば、台車
Cの右側に位置する空パレットPeを払い出したり引き込
んだりすることができる。
【0024】図15は実車パレット移載装置70の片側の平
面図、図16は同側面図、図17は図15における VII線矢視
図、図18は図15におけるVIII線矢視図である。図15〜16
において、71はベースフレームであり、その外側寄りの
上面には長手方向にレール72が設置されている。73は移
動フレームであり、この移動フレーム73の下面に固定し
た2個のスライダ74が前記レール72上を摺動するように
なっている。図18に示すように、前記移動フレーム73か
らは外側に突出させて、ラックベース75が取付けられて
おり、該ラックベース75の上面には図15に示すように、
ラック76が移動フレーム73の長手方向に沿って設置され
ている。そして図18に示すように、ベースフレーム71か
ら立ち上った支持台77に減速機付モータ78が設置され、
その減速機付モータ78によってピニオン79が回転される
ようになっている。このピニオン79は前記ラック76と噛
み合っているので、ピニオン79の回転によって、移動フ
レーム73はパレットPの幅方向(図15の矢印a,b方
向)方向に往復動する。図15〜16に示すように、移動フ
レーム73は長方形の箱状フレームで、その一端部におい
て上下にガイドスプロケット81,82が軸支され、他端部
において上下にガイドスプロケット83,84が軸支され、
該移動フレーム73の上面には減速機付モータ85で回転さ
れる駆動スプロケット86が配置されている。これらの各
スプロケット81〜86にチェーン87が無端状に掛け廻わさ
れ、該チェーン87の2ヵ所にローラフォロア88が取付け
られている。このローラフォロア88はパレットPの係合
凹部12に係合して、パレットPを引き込むものである。
なお上記に説明した移載装置は左右一対の片側であり、
これらを図12に符号70で示したように、前方設置部53と
後方設置部54に配置して1台の実車パレット移載装置70
が構成される。
【0025】つぎに上記実車パレット移載装置70による
実車パレット引込み操作を図19に基づき説明する。図19
(I)は台車に取付けられているベースフレーム71上の
定位置に移動フレーム73が位置している状態である。実
車パレットPaはエレベータ室内または駐車室にあって移
載装置70の側方に位置している。この状態から同図(I
I)に示すように、移動フレーム73を前記ラックピニオ
ン機構によって実車パレットPa側に若干量移動させ、エ
ンドレスチェーン機構を循環させてローラフォロア88を
実車パレットPaの係合凹部12に上方から入れて係合させ
る。ついで同図(III)に示すように、移動フレーム73を
後退させると共にエンドレスチェーン機構を循環させて
実車パレットPaを引き込むと、台車Cへの移載が完了す
る。
【0026】図21はエレベータE1(E2)の平面図、図22
は側面図である。エレベータE1(E2)は水平なベースフ
レーム81の両サイドに縦フレーム82,83が取付けられ
て、側面視でU字形に構成されている。縦フレーム82,
83にはガイドローラ84が取付けられ、エレベータ用ガイ
ドレール85に沿って昇降するようになっている。昇降用
駆動装置は任意の駆動機構を用いることができる。そし
て、ベースフレーム81に台車Cと同様の上段レールR1、
下段レールR2が取付けられ、さらに図20に示すように、
台車の実車パレット移載装置70からラックピニオン機構
を除き、台車における移動フレーム73を固定式にし、か
つ、台車における移動フレーム73よりパレット移送量を
少なくする(L1>L2)と共に、台車よりエレベータ側に
突出させた移動フレーム73の先端より間隔L3をあけて設
置した実車パレット移載機構70A が取付けられる。
【0027】また図21〜22に示すように、空パレット移
載機構として、フレーム81上に2基のフリクションロー
ラ86が軸着され、モータ87で回転駆動されるようになっ
ている。なお、このフリクションローラ86と先に図10に
基づき説明したパレット支持装置F1(F2)の駆動ローラ
32、フリーローラ33,34とによって、特許請求の範囲に
いう空パレット移載機構が構成されている。上記の装置
により、エレベータE1(E2)は乗降室6(7)のパレッ
ト支持装置F1(F2)との間、および台車Cとの間で、実
車パレットPaおよび空パレットPeを互いに移載すること
ができる。
【0028】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
前記実施例では入出庫用乗降室6,7に昇降式のパレッ
ト支持装置F1,F2を設置したが、昇降式とする代りに図
23に示すように、パレット支持装置F1,F2を前記実施例
のエレベータE1,E2や台車Cと同様に、上段レールR1と
下段レールR2を取付けた2段構造としてもよい。この場
合、パレット支持装置F1,F2の横に昇降式の空パレット
移送装置F3を設置し、パレット支持装置F1,F2の下段レ
ールR2から受取った空パレットPeを受け取り(同図(I
I))、上昇してパレット支持装置F1,F2の上段レールR
1に払い出す(同図(III))ようにすればよい。
【0029】また、前記実施例では、入庫用と出庫用そ
れぞれに、乗降室6,7、エレベータE1,E2を設けた
が、これを入出庫兼用の乗降室とエレベータを用いた機
械式駐車場にも本発明を適用することができる。さら
に、本発明において、台車Cの実車パレット移載装置70
と空パレット移載装置50は前記の例に限ることなく、任
意の装置を採用することができる。ただし、台車Cの高
さが高くならないものが好ましい。また、エレベータE
1,E2に搭載する実車パレット移載機構70A やエレベー
タE1,E2とパレット支持装置F1,F2間の空パレット移載
機構も前記の例に限ることなく任意の機構を採用でき
る。さらに、歩道Waの昇降機構やパレット支持装置F1,
F2の昇降機構も前記の例に限らず任意の機構を採用する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、自動車の損耗が生じに
くいこと、半ドア事故を防止しやすい等のパレット方式
駐車場の利点を全て活かしながら、パレットレス方式と
同等の短い入出庫サイクルタイムを達成でき、大規模駐
車場を実現することができる。また、本発明によれば、
空パレット移載装置を台車の載置部に設置し、実車パレ
ット移載装置を前方設置部及び後方設置部に設置するこ
とにより搬送する自動車の高さを含めた台車の高さを低
くして、格納層の高さを自動車を収容する高さ以上に高
くならないようにし、容積効率の高い駐車場を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駐車場の基本構成を示す説明図であ
る。
【図2】入庫操作の説明図である。
【図3】入庫操作の説明図である。
【図4】出庫操作の説明図である。
【図5】出庫操作の説明図である。
【図6】入出庫操作と空パレット回収操作の説明図であ
る。
【図7】本発明が適用される駐車場の平面図(A)およ
び断面図(B)である。
【図8】図7の駐車場の格納層の平面図である。
【図9】パレットP平面図(A)および格納棚Hの側面
図(B)である。
【図10】乗降室6,7における歩道Waとパレット支持装
置F1,F2の平面図である。
【図11】歩道Waの側面図(A)およびパレット支持装置
F1,F2の側面図(B)である。
【図12】台車Cの平面図(A)および側面図(B)であ
る。
【図13】台車Cの正面図である。
【図14】台車Cの空パレット移載操作の説明図である。
【図15】実車パレット移載装置70の平面図である。
【図16】実車パレット移載装置70の概略側面図である。
【図17】図15における VII線矢視図である。
【図18】図15におけるVIII線矢視図である。
【図19】実車パレット移載操作の説明図である。
【図20】実車パレット移載装置70A の説明図である。
【図21】エレベータE1,E2の平面図である。
【図22】エレベータE1,E2の正面図である。
【図23】本発明の他の実施例の説明図である。
【図24】従来のパレット方式駐車場の入出庫操作の説明
図である。
【符号の説明】
6 入庫用乗降室 7 出庫用乗降室 E1 入庫用エレベータ E2 出庫用エレベー
タ F1 パレット支持装置 F2 パレット支持装
置 C 台車 R1 上段レール R2 下段レール P パレット H 格納棚 50 空パレット移載
装置 70 実車パレット移載装置 70A 実車パレット移
載装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】機械式駐車場には、自動車を搬送・保管
するのにパレットを使用するパレット方式とパレットを
用いず直接搬送装置で自動車を搬送するパレットレス方
式の二つの方式がある。パレット方式の入出庫操作の要
領を示すと図24のとおりであり、入庫車は入庫用乗降
室でパレットに載せられ、この実車パレットが実線矢印
で示すように入庫エレベータと台車によって各格納層の
駐車室に搬送され、そこで保管される。また出庫車も実
線矢印に示すように各格納層の駐車室から台車と出庫エ
レベータで出庫用乗降室まで搬送され、そこから出庫し
ていく。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の機械式駐車場
は、入出庫用乗降室を備え、台車が走行する走行レーン
の両側方または片側方に自動車を格納する格納棚を多数
並べて配置した格納スペースからなる格納層を、上下に
多層階設けており、前記入出庫用乗降室と各格納層の台
車との間の自動車の運搬を入出庫用エレベータで行うよ
うにした機械式立体駐車場であって、前記入出庫用エレ
ベータ、前記台車および前記格納棚には実車パレットを
載せる上段レールと空パレットを載せる下段レールがそ
れぞれ上下に設けられており、前記入出庫用エレベータ
と入出庫用乗降室との間で実車パレットを移載する実車
パレット移載機構と、空パレットを移載する空パレット
移載機構と、前記台車に取付けられた、前記格納棚と台
車との間で実車パレットを移載する実車パレット移載装
置と、空パレットを移載する空パレット移載装置を有す
ることを特徴とする。また、本発明の台車は、自動車を
載せる実質的に平坦で薄い中央の載置部と、該載置部の
前方の前方設置部および後方の後方設置部とからなり、
前記載置部に空パレット移載装置を設置し、前記前方設
置部および後方設置部のそれぞれに実車パレット移載装
置を設置したことを特徴とする。なお、本発明において
は、入出庫用乗降室とは、入庫用乗降室と出庫用乗降室
をそれぞれ備えたもののほか、入出庫兼用の乗降室を1
個もつものを含む概念である。また、本発明におけるエ
レベータにはリフトと称されるものも含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】図1に基づき、さらに詳細に説明する。エ
レベータE1,E2はそれぞれ実車パレットPaを移載
する上段レールR1と空パレットPeを移載する下段レ
ールR2を有している。台車Cは各格納層毎に1台ずつ
配置され、各格納層の台車走行レーンに設置されたレー
ルr3上を走行するようになっており、上段レールR1
と下段レールR2を備えている。各駐車室に備えた格納
棚Hも上段レールR1と下段レールR2を備えている。
そして、乗降室6,7には昇降式のパレット支持装置F
1,F2が設置され、そのエレベータ側には昇降式の歩
道Waが、反エレベータ側には固定式の歩道Wbが設置
されている。さらに、図1では図示を省略し、図9〜2
2で詳細を説明するが、エレベータE1,E2とパレッ
ト支持装置F1,F2には、互いの間で実車パレットを
移載する実車パレット移載機構と空パレット移載機構が
設置されており、全ての台車Cには格納棚Hとの間で実
車パレットを移載する実車パレット移載装置と空パレッ
トを移載する空パレット移載装置が設置されている。つ
ぎに、本発明の機械式駐車場における入出庫操作を説明
する。なお、図2〜5においては、必要以上に図面を複
雑化しないため、移載機構等の図示を省略している。図
2〜3はいずれも入庫操作の説明図であり、図2は乗降
室6からエレベータE1までの入庫操作を、図3はエレ
ベータE1から格納棚Hまでの入庫操作を図示してい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】つぎに、本発明の駐車場における各部の構
成を詳細に説明する。図9(A)はパレットPの平面
図、同図(B)はパレットPと格納棚Hの側面図であ
る。パレットPは自動車を載置する概ね平板状の長四角
形の部材であり、その表面は自動車載置面11となって
いる。またパレットPの四隅には後述する実車パレット
移載装置の係合ピンが掛合する係合凹部12が形成され
ている。パレットPの短辺側の下面には移載時にレール
R1,R2上を転動するローラ13が片側に4個ずつほ
ぼ等間隔に軸着されている。パレットPの長辺側の側面
には降り畳み可能な半ドア防止14が取付けられてい
る。パレットPの下面には、その長辺側に沿って、後述
する空パレット移載装置のスイングアーム先端のローラ
が係合する係合レール15,16が形成されている。こ
れらの係合レール15,16の一端はラッパ状に閉口し
ており、ガイド部分は溝状に構成され、ラッパ状閉口部
は互いに反対向きになっている。さらに、パレットPの
下面において、短辺側の二辺と平行に送りレール17が
形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】フレーム31の下面にはパレット支持装置
F1,F2の昇降機構30が設けられている。モータ3
7で駆動されるネジジャッキ38と該ネジジャッキ38
の先端に連結されたチェーン39が巻き掛けられたスプ
ロケット40と、該スプロケット40を軸支する軸41
の両端に取付けられたアーム42と、該アーム42の先
端のローラ43と、軸41を回動自在に支持するブラケ
ット44とから構成されている。前記アーム42先端の
ローラ43はフレーム31の下面に接している。また床
面に設置されたガイド45とフレーム31に取付けられ
たスライダ46からなる昇降ガイド47が設けられてい
る。このため、アーム42を揺動させると、フレーム3
1が昇降し、パレットPを上昇位置(図11(B)の左
側実線位置)と下降位置(図11(B)の右側線位
置)との間で昇降させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図10〜11において、パレット支持装置
F1,F2の両端部近傍外側には移動式の上段レール
と固定式の下段レールr2が設置されている。上段レ
ールr1は実車パレットPaを移載する高さに設定され
たものであり、側面視でL形状の部材から構成されてい
る。この上段レールr1はスライダ61に固定され、該
スライダ61はレール62上を摺動するようになってお
り、シリンダ63で進退するようになっている。図11
(B)において、左側は上段レールr1が進出した状態
であり、実車パレットPaを支持している。右側は上段
レールr1が退避した状態であり、空パレットPeの短
辺から離間するように退避している。このように退避し
た状態では上段レールr1とパレットPの短辺が干渉し
ないので、パレット支持装置F1,F2によってパレッ
トPを昇降させることができる。また前記上段レール
の定位置の下方には空パレットPeを移載する高さに
設定された下段レールr2が固定されている。もちろ
ん、これらの上段レールr1と下段レールr2はエレベ
ータE1,E2の上段レールR1と下段レールR2にレ
ベルが合わされている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】さらに、図10に示すように、歩道Waの
前端と後端の近傍には、固定式の上段レールr4と下段
レールr5が設置されている。この上段レールr4と下
段レールr5は、前記上段レールr1、下段レールr2
とレベルが合わされており、パレット支持装置F1,F
2と後述するエレベータE1,E2との間で実車パレッ
トPaおよび空パレットPeを移載する際に、パレット
を支持するため使用される。前記歩道Waは、エレベー
タ室8(9)とパレット支持装置F1(F2)の間の空
間を埋める長方形の板状部材である。図11(A)に示
すように、この歩道Waの下面にはパンタグラフ式の昇
降機構48が取付けられており、左側に示す上昇位置と
右側に示す下降位置との間で昇降するようになってい
る。そして、上昇位置では入出庫の乗員が自動車への乗
り降りに利用する。下降したときは、実車パレットPa
および空パレットPeの移載を妨げないように退避した
位置にある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図12は台車Cの平面図(A)および側面
図(B)、図13は台車Cの正面図である。51は台車
Cのベースフレームで、中央の載置部52と該載置部5
2の前方の前方設置部53と後方の後方設置部54とか
らなる。中央の載置部52はパレットPを載せる部分で
あり、側面視で平坦かつ薄くなっている。この載置部5
2には空パレット移載装置50が設置される。また、載
置部52の前端と後端には、図9(B)に示す格納棚H
と同様な形状のL形台59によって上段レールR1と下
段レールR2が取付けられている。さらに載置部52の
前後端には実車パレット移載装置70が設置される。た
だし図12(A),(B)において符号70で設置場所
のみ示し、その詳細は後述する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図21はエレベータE1(E2)の平面
図、図22は側面図である。エレベータE1(E2)は
水平なベースフレーム91の両サイドに縦フレーム
93が取付けられて、側面視でU字形に構成されて
いる。縦フレーム9293にはガイドローラ94が取
付けられ、エレベータ用ガイドレール95に沿って昇降
するようになっている。昇降用駆動装置は任意の駆動機
構を用いることができる。そして、ベースフレーム91
に台車Cと同様の上段レールR1、下段レールR2が取
付けられ、さらに図20に示すように、台車の実車パレ
ット移載装置70からラックピニオン機構を除き、台車
における移動フレーム73を固定式にし、かつ、台車に
おける移動フレーム73よりパレット移送量を少なくす
る(L1>L2)と共に、台車よりエレベータ側に突出
させた移動フレーム73の先端より間隔L3をあけて設
置した実車パレット移載機構70Aが取付けられる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また図21〜22に示すように、空パレッ
ト移載機構として、フレーム91上に2基のフリクショ
ンローラ96が軸着され、モータ97で回転駆動される
ようになっている。なお、このフリクションローラ96
と先に図10に基づき説明したパレット支持装置F1
(F2)の駆動ローラ32、フリーローラ33,34と
によって、特許請求の範囲にいう空パレット移載機構が
構成されている。上記の装置により、エレベータE1
(E2)は乗降室6(7)のパレット支持装置F1(F
2)との間、および台車Cとの間で、実車パレットPa
および空パレットPeを互いに移載することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
フロントページの続き (72)発明者 小倉 俊一 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 大柴 茂 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 園部 哲也 愛媛県新居浜市新田町3−4−23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出庫用乗降室と、台車が走行する走行レ
    ーンの両側方または片側方に自動車を格納する格納棚を
    多数並べて配置した左右の格納スペースからなる格納層
    を、上下に多層階設けており、前記入出庫用乗降室と各
    格納層の台車との間の自動車の運搬を入出庫用エレベー
    タで行うようにした機械式立体駐車場であって、前記入
    出庫用エレベータ、前記台車および前記格納棚には実車
    パレットを載せる上段レールと空パレットを載せる下段
    レールがそれぞれ上下に設けられており、前記入出庫用
    エレベータと入出庫用乗降室との間で実車パレットを移
    載する実車パレット移載機構と、空パレットを移載する
    空パレット移載機構が設けられており、前記台車に取付
    けられた、前記格納棚と台車との間で実車パレットを移
    載する実車パレット移載装置と、空パレットを移載する
    空パレット移載装置とからなることを特徴とする機械式
    駐車場。
  2. 【請求項2】前記台車が、自動車を載せる実質的に平坦
    で薄い中央の載置部と、該載置部の前方の前方設置部お
    よび後方の後方設置部とからなり、前記載置部に空パレ
    ット移載装置を設置し、前記前方設置部および後方設置
    部のそれぞれに実車パレット移載装置を設置したことを
    特徴とする請求項1記載の機械式駐車場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0396579A (ja) * 1989-09-08 1991-04-22 Nissei Ltd エレベータ式駐車装置

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