JPH07150494A - ヘッドボックス用ブレード及び該ブレード近辺の乱流の低減方法 - Google Patents
ヘッドボックス用ブレード及び該ブレード近辺の乱流の低減方法Info
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- JPH07150494A JPH07150494A JP6209753A JP20975394A JPH07150494A JP H07150494 A JPH07150494 A JP H07150494A JP 6209753 A JP6209753 A JP 6209753A JP 20975394 A JP20975394 A JP 20975394A JP H07150494 A JPH07150494 A JP H07150494A
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F1/00—Wet end of machines for making continuous webs of paper
- D21F1/02—Head boxes of Fourdrinier machines
-
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- D21F1/028—Details of the nozzle section
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一部にブレードを設けた抄紙機のヘッドボッ
クスを通ったパルプ流に生じる乱れを低減する方法と装
置を提供すること。 【構成】 ブレード１の下流端部１Ａには、ブレードを
流過するパルプの流れを複数の支流に分割してブレード
にならって形成されるデッドスペースの領域内へ前記支
流を導く小さい流路が形成されている。
クスを通ったパルプ流に生じる乱れを低減する方法と装
置を提供すること。 【構成】 ブレード１の下流端部１Ａには、ブレードを
流過するパルプの流れを複数の支流に分割してブレード
にならって形成されるデッドスペースの領域内へ前記支
流を導く小さい流路が形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレードを備えた抄紙
機用ヘッドボックス、特にパルプの流れ方向に敷設され
たブレードの端部の幾何学的形状に関する。
機用ヘッドボックス、特にパルプの流れ方向に敷設され
たブレードの端部の幾何学的形状に関する。
【０００２】
【従来の技術】抄紙機の多層ヘッドボックスにおけるブ
レード（薄いシート又は板）は周知である。このブレー
ドは、パルプの流れがヘッドボックスの出口付近で単一
の流れに結合されるまで各層からのパルプ流が混合しな
いように多層ヘッドボックスのパルプ流を分離する。そ
して、単一のパルプ流は、ヘッドボックスの出口から抄
紙機の形成面へ流動せしめられる。
レード（薄いシート又は板）は周知である。このブレー
ドは、パルプの流れがヘッドボックスの出口付近で単一
の流れに結合されるまで各層からのパルプ流が混合しな
いように多層ヘッドボックスのパルプ流を分離する。そ
して、単一のパルプ流は、ヘッドボックスの出口から抄
紙機の形成面へ流動せしめられる。
【０００３】これらのブレードは、該ブレードによって
画成される流路内での乱れを低減して、パルプを出来る
だけ乱されていない状態で抄紙機の形成面へ供給する。
流れの乱れは、ブレードの下流端でしばしば発生する。
このようなパルプ流の乱れを回避するため、従来、種々
の試みがなされて来た。例えば、ドイツ特許出願公開第
４３２３０５０号には、流路内で流れの収束度を増大さ
せて流速を大きくし、乱れによる乱流を減少させるよう
に設計したブレードが開示されている。
画成される流路内での乱れを低減して、パルプを出来る
だけ乱されていない状態で抄紙機の形成面へ供給する。
流れの乱れは、ブレードの下流端でしばしば発生する。
このようなパルプ流の乱れを回避するため、従来、種々
の試みがなされて来た。例えば、ドイツ特許出願公開第
４３２３０５０号には、流路内で流れの収束度を増大さ
せて流速を大きくし、乱れによる乱流を減少させるよう
に設計したブレードが開示されている。
【０００４】図９乃至１１は従来の三種類のブレードの
形態を示している。図９に示されたブレード１は平らな
下流端１ａを有している。矢印Ｆ1 はヘッドボックスを
経てブレード１を流過するパルプ流の方向を示し、矢印
Ｆ2 は下流端１ａを通過し全体がＤで示されているブレ
ード１にならうデッドスペースを示すパルプ流を表わし
ている。
形態を示している。図９に示されたブレード１は平らな
下流端１ａを有している。矢印Ｆ1 はヘッドボックスを
経てブレード１を流過するパルプ流の方向を示し、矢印
Ｆ2 は下流端１ａを通過し全体がＤで示されているブレ
ード１にならうデッドスペースを示すパルプ流を表わし
ている。
【０００５】図１０は下流端部１Ａの一側が面取りされ
ているブレード１を示している。矢印Ｆ1 及びＦ2 は下
流端部１Ａを流過するパルプ流を表わしており、ブレー
ド１の下流に全体がＤで示されたデッドスペースが示さ
れている。
ているブレード１を示している。矢印Ｆ1 及びＦ2 は下
流端部１Ａを流過するパルプ流を表わしており、ブレー
ド１の下流に全体がＤで示されたデッドスペースが示さ
れている。
【０００６】図１１は下流端部１Ａの両側が面取りされ
たブレード１を示している。矢印Ｆ 1 及びＦ2 は下流端
部１Ａを流過するパルプ流を表わしており、ブレード１
の下流に全体がＤで示されたデッドスペースが示されて
いる。
たブレード１を示している。矢印Ｆ 1 及びＦ2 は下流端
部１Ａを流過するパルプ流を表わしており、ブレード１
の下流に全体がＤで示されたデッドスペースが示されて
いる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ブレード端部
における流れの乱れは、鋭い端縁に向ってブレードの端
部にテーパーを付けることにより、低減され得る。然し
ながら、実際問題として、ブレードは、製造技術，単価
及び作動上の安全性の点から著しく鋭利に作ることはで
きない。一つの結果として、ブレード端部には厚さがあ
るため、流れの乱れ即ち周期的な流れの乱れが発生し
て、ブレード全体に振動を伝達する結果となる。この振
動の伝播により、パルプの各層の形成に乱れが発生す
る。
における流れの乱れは、鋭い端縁に向ってブレードの端
部にテーパーを付けることにより、低減され得る。然し
ながら、実際問題として、ブレードは、製造技術，単価
及び作動上の安全性の点から著しく鋭利に作ることはで
きない。一つの結果として、ブレード端部には厚さがあ
るため、流れの乱れ即ち周期的な流れの乱れが発生し
て、ブレード全体に振動を伝達する結果となる。この振
動の伝播により、パルプの各層の形成に乱れが発生す
る。
【０００８】ドイツ特許出願公開第２９１６３５１号
（米国特許第４３４９４１４号及び同第４４４５９７４
号に対応）には、ブレードに、パルプ流に空気を導入し
て乱れを減らす毛状端を形成することにより、ブレード
の乱流問題を解決する方法が提案されている。
（米国特許第４３４９４１４号及び同第４４４５９７４
号に対応）には、ブレードに、パルプ流に空気を導入し
て乱れを減らす毛状端を形成することにより、ブレード
の乱流問題を解決する方法が提案されている。
【０００９】本発明は、従来の技術の有する問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、ブ
レードの下流端における流れの乱れを減らす方法と、か
かる乱れの低減を実行するためのブレードを提供しよう
とするものである。
みてなされたものであり、その目的とするところは、ブ
レードの下流端における流れの乱れを減らす方法と、か
かる乱れの低減を実行するためのブレードを提供しよう
とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、抄紙機のヘッドボックスを経て流
れるパルプ流の乱れを減らすための方法と装置が提供さ
れる。ヘッドボックスは、その一部に設置された複数の
ブレードを含んでいて、各ブレードはその下流端に、ヘ
ッドボックスを経て流れるパルプ流の方向の下流端の下
流に直接形成されるデッドスペースを有している。本発
明の方法と装置は、ブレードを流過するパルプ流を複数
の支流に分割してデッドスペース領域へ導くための小さ
い流路を形成することによってデッドスペースにパルプ
をどっと流すようにする手段を備えている。
に、本発明によれば、抄紙機のヘッドボックスを経て流
れるパルプ流の乱れを減らすための方法と装置が提供さ
れる。ヘッドボックスは、その一部に設置された複数の
ブレードを含んでいて、各ブレードはその下流端に、ヘ
ッドボックスを経て流れるパルプ流の方向の下流端の下
流に直接形成されるデッドスペースを有している。本発
明の方法と装置は、ブレードを流過するパルプ流を複数
の支流に分割してデッドスペース領域へ導くための小さ
い流路を形成することによってデッドスペースにパルプ
をどっと流すようにする手段を備えている。
【００１１】
【作用】本発明によれば、多層ヘッドボックスの個々の
流れは、ブレードにより画成された水路内における流れ
を乱すことなしに各ブレードの端において結合され、パ
ルプのシートを形成するのに欠陥となる点を抑制する。
本発明の方法及び装置によれば、ヘッドボックスのブレ
ード端近傍における乱れは、本明細書において「デッド
スペース」と呼ぶ各ブレード端直後（即ち、下流）のス
ペースにどっとパルプ流を流すことによって、消滅せし
められるか又は減らされる。デッドスペースには、ブレ
ード端に小さい流路を形成しパルプ流を複数の支流に分
割してデッドスペース内へ導くことにより、パルプ流が
どっと流し込まれる。
流れは、ブレードにより画成された水路内における流れ
を乱すことなしに各ブレードの端において結合され、パ
ルプのシートを形成するのに欠陥となる点を抑制する。
本発明の方法及び装置によれば、ヘッドボックスのブレ
ード端近傍における乱れは、本明細書において「デッド
スペース」と呼ぶ各ブレード端直後（即ち、下流）のス
ペースにどっとパルプ流を流すことによって、消滅せし
められるか又は減らされる。デッドスペースには、ブレ
ード端に小さい流路を形成しパルプ流を複数の支流に分
割してデッドスペース内へ導くことにより、パルプ流が
どっと流し込まれる。
【００１２】ブレードが非常に薄い場合でも、ブレード
の端には、ブレードの形状に関係なく種々の大きさの流
速の変化が現われる。この流速の変化は、ブレードが移
動及び振動して流れが乱されることになる、周期的な乱
れの発生を誘発する結果となる。本発明によれば、流動
の乱れは、下記の一つ又は二つ以上の要因によって低減
され得る。
の端には、ブレードの形状に関係なく種々の大きさの流
速の変化が現われる。この流速の変化は、ブレードが移
動及び振動して流れが乱されることになる、周期的な乱
れの発生を誘発する結果となる。本発明によれば、流動
の乱れは、下記の一つ又は二つ以上の要因によって低減
され得る。
【００１３】ブレードは、例えばブレードの材料の弾性
係数を変えるか及び／又はブレードの端部（即ち、先
端）に湿気を与えることによってブレード先端全体の固
有共振振動数を流動によって発生する励起振動数から離
す（機械的に離調する）ことによって、和らげる（即
ち、より柔軟にする）ことができる。又、ブレード先端
の振動数は、パルプの流動による励起振動数の整数倍で
ないようになされるべきである。
係数を変えるか及び／又はブレードの端部（即ち、先
端）に湿気を与えることによってブレード先端全体の固
有共振振動数を流動によって発生する励起振動数から離
す（機械的に離調する）ことによって、和らげる（即
ち、より柔軟にする）ことができる。又、ブレード先端
の振動数は、パルプの流動による励起振動数の整数倍で
ないようになされるべきである。
【００１４】又、例えば、ブレードの下流端部にスリッ
トを作ることにより、各ブレードの端部領域の機械的な
結合を解くと、この領域の幅はブレードの全幅よりも小
さくなるので、その領域の共振振動数は変わることにな
る。
トを作ることにより、各ブレードの端部領域の機械的な
結合を解くと、この領域の幅はブレードの全幅よりも小
さくなるので、その領域の共振振動数は変わることにな
る。
【００１５】更に、水圧の影響（端部領域における小さ
な乱れを周期的に引き起こすこと）を最小限に抑えるか
又は除去するために、ブレード端での流速基準の水力学
的効率変化を変えてもよい。これは、デッドスペース
（即ち、ブレードにならったデッド水楔）をパルプ懸濁
液で満たすことより達成される。水圧の影響は、ブレー
ドの厚さを１mm以下にすることにより少なくすることも
できる。
な乱れを周期的に引き起こすこと）を最小限に抑えるか
又は除去するために、ブレード端での流速基準の水力学
的効率変化を変えてもよい。これは、デッドスペース
（即ち、ブレードにならったデッド水楔）をパルプ懸濁
液で満たすことより達成される。水圧の影響は、ブレー
ドの厚さを１mm以下にすることにより少なくすることも
できる。
【００１６】
【実施例】図１は、本発明に係るブレードの第１実施例
を示している。ここには、パルプの流れＦに対して垂直
な平端面１ａを有する下流端部１Ａを有する標準設計の
ブレード１が示されている。ブレード１には、その幅全
体に亘って平端面１ａから長さＬだけ延びた金属薄片２
が取付けられている。
を示している。ここには、パルプの流れＦに対して垂直
な平端面１ａを有する下流端部１Ａを有する標準設計の
ブレード１が示されている。ブレード１には、その幅全
体に亘って平端面１ａから長さＬだけ延びた金属薄片２
が取付けられている。
【００１７】図２には、本発明に係るブレードの第２実
施例が示されている。図２（ａ）及び（ｂ）に示された
第２実施例では、ブレード１の下流端部１Ａは鋸歯状に
成形されているが、これは図２（ｃ）に示すように階段
形に形成されてもよいし、図２（ｄ）に示すように凹部
が円弧状をなす段形に形成されてもよい。
施例が示されている。図２（ａ）及び（ｂ）に示された
第２実施例では、ブレード１の下流端部１Ａは鋸歯状に
成形されているが、これは図２（ｃ）に示すように階段
形に形成されてもよいし、図２（ｄ）に示すように凹部
が円弧状をなす段形に形成されてもよい。
【００１８】図３は、本発明に係るブレードの第３実施
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａの片側が階段状に先細になるように形成されてい
る。
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａの片側が階段状に先細になるように形成されてい
る。
【００１９】図４は、本発明に係るブレードの第４実施
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａが非対称に成形されていて、各角が二つの異なる
半径Ｒ１及びＲ２をもった円弧状に形成されている。
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａが非対称に成形されていて、各角が二つの異なる
半径Ｒ１及びＲ２をもった円弧状に形成されている。
【００２０】図５は、本発明に係るブレードの第５実施
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａに切り込みの溝３が形成されており、溝３の平面
形状は、図５（ｂ）に示すように長方形であってもよい
し、図５（ｃ）に示すようにＶ字形であってもよいし、
図５（ｄ）に示すように放物線状であってもよい。又、
溝３の深さは図５（ａ）に破線で示すように、一定であ
ってもよいし、始端から出口に向って増大するように形
成されていてもよい。
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａに切り込みの溝３が形成されており、溝３の平面
形状は、図５（ｂ）に示すように長方形であってもよい
し、図５（ｃ）に示すようにＶ字形であってもよいし、
図５（ｄ）に示すように放物線状であってもよい。又、
溝３の深さは図５（ａ）に破線で示すように、一定であ
ってもよいし、始端から出口に向って増大するように形
成されていてもよい。
【００２１】図６（ａ）及び（ｂ）は、ブレード１の下
流端部１Ａの正面図を示している。ここには、図５に示
された切り込み溝３の配置の二つの異なる実施例が示さ
れていて、図６（ａ）には両側の切り込み溝が対向して
配置されている例が、また図６（ｂ）には両側の切り込
み溝が互いに位置をずらして配置されている例が示され
ている。
流端部１Ａの正面図を示している。ここには、図５に示
された切り込み溝３の配置の二つの異なる実施例が示さ
れていて、図６（ａ）には両側の切り込み溝が対向して
配置されている例が、また図６（ｂ）には両側の切り込
み溝が互いに位置をずらして配置されている例が示され
ている。
【００２２】図７は、第５実施例の更なる変形例を示し
ている。この変形例においては、切り込み溝３は主流方
向に対して角度βをなすように形成されている。
ている。この変形例においては、切り込み溝３は主流方
向に対して角度βをなすように形成されている。
【００２３】図８は、本発明に係るブレードの第６実施
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａにブラシ４が設けられていて、流れの周期的な乱
れの形成が阻止されるようになされている。
例を示している。この実施例では、ブレード１の下流端
部１Ａにブラシ４が設けられていて、流れの周期的な乱
れの形成が阻止されるようになされている。
【００２４】上述の各実施例に示されたブレード形状
は、異なった構成物の層を有する多層ヘッドボックスは
勿論同じパルプ構成物を有する単層ヘッドボックス用に
も利用することが出来るが、特に、濃度の異なる少なく
とも二つの異なる流れが出来る限り少ない乱れで結合さ
れる必要があるような多層ヘッドボックスに対して有用
である。
は、異なった構成物の層を有する多層ヘッドボックスは
勿論同じパルプ構成物を有する単層ヘッドボックス用に
も利用することが出来るが、特に、濃度の異なる少なく
とも二つの異なる流れが出来る限り少ない乱れで結合さ
れる必要があるような多層ヘッドボックスに対して有用
である。
【００２５】本発明によるブレードは、高い振動吸収特
性を有する物質で充填された切り込み溝を有していても
よい。更に、本発明によるブレードは、ヘッドボックス
を通るパルプの流動方向における堅さがパルプの流動方
向と交差する方向における堅さよりも遙かに大きいよう
な繊維質の複合材料で構成されていてもよい。本発明に
よるブレードに好適な材料はカーボンフファイバープラ
スチック（ＣＦＰ）を含む。又、下流端部がポリエチレ
ン又は「インバー」（Invar ）なる商標名で市販されて
いる４０−５０％ニッケルを包む鉄−ニッケル合金から
成るブレードもまた好適である。
性を有する物質で充填された切り込み溝を有していても
よい。更に、本発明によるブレードは、ヘッドボックス
を通るパルプの流動方向における堅さがパルプの流動方
向と交差する方向における堅さよりも遙かに大きいよう
な繊維質の複合材料で構成されていてもよい。本発明に
よるブレードに好適な材料はカーボンフファイバープラ
スチック（ＣＦＰ）を含む。又、下流端部がポリエチレ
ン又は「インバー」（Invar ）なる商標名で市販されて
いる４０−５０％ニッケルを包む鉄−ニッケル合金から
成るブレードもまた好適である。
【００２６】上記各実施例に示されたブレードの形態は
互いに組み合わせて適用することができるので、上記実
施例は本発明を明瞭に理解するためにのみ示されてもの
であって、発明の範囲内で当業者により各種の修正及び
変形が可能であることは言うまでもない。
互いに組み合わせて適用することができるので、上記実
施例は本発明を明瞭に理解するためにのみ示されてもの
であって、発明の範囲内で当業者により各種の修正及び
変形が可能であることは言うまでもない。
【００２７】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各種の抄
紙機用ヘッドボックスに用いられて、下流端の下流に生
じ易いパルプ流の乱れを有効に除去又は低減することが
でき、且つその実現に好適な長寿命のブレードを安価に
提供することができる。
紙機用ヘッドボックスに用いられて、下流端の下流に生
じ易いパルプ流の乱れを有効に除去又は低減することが
でき、且つその実現に好適な長寿命のブレードを安価に
提供することができる。
【図１】本発明に係るブレードの下流端部の第１実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図２】本発明に係るブレードの下流端部の第２実施例
を示すもので、（ａ）はブレードの下流端部の側面図、
（ｂ）はその平面図、（ｃ）及び（ｄ）は互いに異なる
その変形例を示す平面図である。
を示すもので、（ａ）はブレードの下流端部の側面図、
（ｂ）はその平面図、（ｃ）及び（ｄ）は互いに異なる
その変形例を示す平面図である。
【図３】本発明に係るブレードの下流端部の第３実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図４】本発明に係るブレードの下流端部の第４実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図５】本発明に係るブレードの下流端部の第５実施例
を示すもので、（ａ）はその側面図、（ｂ）はその平面
図、（ｃ）及び（ｄ）は互いに異なるその変形例を示す
平面図である。
を示すもので、（ａ）はその側面図、（ｂ）はその平面
図、（ｃ）及び（ｄ）は互いに異なるその変形例を示す
平面図である。
【図６】（ａ）及び（ｂ）は互いに異なる実施例を示す
図５（ａ）の右側面図である。
図５（ａ）の右側面図である。
【図７】第５実施例の更なる変形例を示す平面図であ
る。
る。
【図８】本発明に係るブレードの下流端部の第６実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図９】抄紙機のヘッドボックス用ブレードの一従来例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図１０】ヘッドボックス用ブレードの他の従来例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図１１】ヘッドボックス用ブレードの更に他の従来例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
１ ブレード １Ａ ブレードの下流端部 １ａ 平端面 ２ 金属薄片 ３ 切り込み溝 ４ ブラシ Ｆ パルプの流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート、ハインツマン ドイツ連邦共和国、89558 ボーメンキル ヒ、バイエルシユトラーセ 29 (72)発明者 ウルリツヒ、ベゲマン ドイツ連邦共和国、71229 レオンベルク、 ヴルヘルムシユトラーセ 41
Claims (28)
- 【請求項１】 一部にブレードが設置されている抄紙機
用ヘッドボックスを介して流れるパルプ流の乱れを低減
する方法において、前記ブレードの末端の下流に形成さ
れるデッドスペースが、前記ブレードに小さい切り込み
溝を形成することによってパルプの主流から複数の支流
を発生させて前記デッドスペースへ導くことにより、該
デッドスペースにパルプ流が流されるようにしたことを
特徴とする方法。 - 【請求項２】 ブレードの固有振動数がパルプ流により
与えられる励起振動数により変調されて、前記固有振動
数の整数倍でない振動数へ変えられることを特徴とする
請求項１に記載の方法。 - 【請求項３】 ブレードの減衰特性が、共振現象を回避
し得るように十分大きく選定されていることを特徴とす
る請求項１に記載の方法。 - 【請求項４】 パルプ流により与えられる励起振動数
が、ブレードの共振領域外にあるように影響されること
を特徴とする請求項１に記載の方法。 - 【請求項５】 抄紙機のヘッドボックス用ブレードにお
いて、ブレードの−パルプの流れ方向に見て−端部領域
に複数の細長い切り口が形成されていることを特徴とす
るヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項６】 前記細長い切り口が鋸歯状に形成されて
いることを特徴とする請求項５に記載のヘッドボックス
用ブレード。 - 【請求項７】 前記細長い切り口が段状に形成されてい
ることを特徴とする請求項５に記載のヘッドボックス用
ブレード。 - 【請求項８】 段状の前記細長い切り口が少なくとも部
分的に円弧状に形成されていることを特徴とする請求項
７に記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項９】 抄紙機のヘッドボックス用ブレードにお
いて、ブレードの端部領域に切り込み溝が形成されてい
ることを特徴とするヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項１０】 切り込み溝がパルプの流れ方向に走っ
ていることを特徴とする請求項９に記載のヘッドボック
ス用ブレード。 - 【請求項１１】 切り込み溝の平面形状が矩形をなして
いることを特徴とする請求項９に記載のヘッドボックス
用ブレード。 - 【請求項１２】 切り込み溝の平面形状が楔状に形成さ
れ、且つ楔の幅の広い側がパルプの流れの下流側にある
ことを特徴とする請求項９又は１０に記載のヘッドボッ
クス用ブレード。 - 【請求項１３】 切り込み溝の平面形状が放物線状に形
成されていることを特徴とする請求項９又は１０に記載
のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項１４】 切り込み溝のパルプの流れ方向を横切
る横断面形状が矩形をなしていることを特徴とする請求
項９乃至１３の何れかに記載のヘッドボックス用ブレー
ド。 - 【請求項１５】 切り込み溝のパルプの流れ方向を横切
る横断面形状が円弧状をなしていることを特徴とする請
求項９乃至１３の何れかに記載のヘッドボックス用ブレ
ード。 - 【請求項１６】 切り込み溝のパルプの流れ方向を横切
る横断面形状が楔状をなしていることを特徴とする請求
項９乃至１３の何れかに記載のヘッドボックス用ブレー
ド。 - 【請求項１７】 切り込み溝の深さが一定であることを
特徴とする請求項９乃至１６の何れかに記載のヘッドボ
ックス用ブレード。 - 【請求項１８】 切り込み溝の深さがパルプの流れ方向
に深くなっていることを特徴とする請求項９乃至１６の
何れかに記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項１９】 切り込み溝がブレードの上下両面側に
形成されていることを特徴とする請求項９乃至１７の何
れかに記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２０】 上下両面側の切り込み溝が交互に位置
をずらして配置されていることを特徴とする請求項１９
に記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２１】 上下両面側の切り込み溝が完全に向き
合うように配置されていることを特徴とする請求項１９
に記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２２】 切り込み溝の中心線がパルプの流れ方
向に対して傾くように切り込み溝が形成されていること
を特徴とする請求項９乃至２１に記載のヘッドボックス
用ブレード。 - 【請求項２３】 上下両面側の切り込み溝の中心線が異
なる方向に向けられていることを特徴とする請求項２２
に記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２４】 切り込み溝に高振動吸収性材料が充填
されていることを特徴とする請求項９乃至２３の何れか
に記載のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２５】 ブレード端の少なくとも上側又は下側
面に機械幅に亘って該ブレード端を越えて突き出た薄い
金属箔が装備されていることを特徴とする、抄紙機のヘ
ッドボックス用ブレード。 - 【請求項２６】 ヘッドボックスを通るパルプの流れ方
向の堅さが該流れ方向に交差する方向の堅さよりも遙に
大きくなるように繊維質の複合材料により構成されてい
ることを特徴とする請求項９乃至２５の何れかに記載の
ヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２７】 本体部分はカーボンファイバープラス
チックで構成され、下流端部はポリウレタンと鉄−ニッ
ケル合金を含むグループから選択された材料で作られて
いることを特徴とする請求項９乃至２５の何れかに記載
のヘッドボックス用ブレード。 - 【請求項２８】 ブレード端にその幅全体に沿ってブラ
シが取り付けられており、該ブラシはヘッドボックスを
通ったパルプの流れ方向に向けられた剛毛を有している
ことを特徴とする抄紙機のヘッドボックス用ブレード。
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