JPH07148139A - スピン格子緩和時間を測定する方法 - Google Patents

スピン格子緩和時間を測定する方法

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JPH07148139A
JPH07148139A JP6183831A JP18383194A JPH07148139A JP H07148139 A JPH07148139 A JP H07148139A JP 6183831 A JP6183831 A JP 6183831A JP 18383194 A JP18383194 A JP 18383194A JP H07148139 A JPH07148139 A JP H07148139A
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spin
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nuclear spins
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JP6183831A
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Charles L Dumoulin
チャールズ・ルシアン・ダモーリン
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General Electric Co
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General Electric Co
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/50NMR imaging systems based on the determination of relaxation times, e.g. T1 measurement by IR sequences; T2 measurement by multiple-echo sequences

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気共鳴装置でパルスシーケンスを用いて、
サンプルの選ばれた部分のスピン格子緩和時間T1 を測
定する。 【構成】 スピン格子緩和時間は、一連の検出用無線周
波パルス110を用いて、最初に縦方向スピン磁化を反
転し、次にこの磁化の回復を検出することによって決定
される。反転用パルスはサンプル全体に印加されるが、
検出用パルス130はサンプルの選ばれた部分に印加さ
れる。各々の検出用パルスはサンプルの独特な場所に印
加され、こうして測定精度を高めると共に、1個の反転
用パルスの後に幾つもの検出用パルスを使うことが出来
る様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は核磁気共鳴分光法及び磁気共
鳴作像(MRイメージング)の分野、更に具体的に云え
ば、縦方向スピン緩和時間の測定の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、スピン−格子緩和時間の測定は、
解像度の高い核磁気共鳴(NMR)分光法及び磁気共鳴
作像の分野で有用な手順である。こう云う手順では、サ
ンプル(又は被検体)を磁石の中に入れて、被検体の共
鳴する原子核又は「核スピン」により、縦方向スピン磁
化を発生させる。普通の手順では、縦方向スピン磁化を
180°章動させることの出来る無線周波パルスを被検
体に印加することによって、この磁化を反転させる。サ
ンプルの核スピンの磁化が反転した時、それが反転して
いない平衡状態に自発的に復帰する。平衡状態への復帰
は指数関数式に起こり、その半減期が核スピンの分子環
境の特性である。この半減期は縦方向スピン緩和時間T
1 と云う名前で表される場合が多い。
【0003】平衡状態(又は完全に緩和した状態)に復
帰する際、縦方向磁化を直接的に検出することは出来な
い。しかし、標本化(sampling)無線周波(R
F)パルスを印加することにより、縦方向磁化の瞬時的
な量を測定することが出来る。この標本化RFパルスが
縦方向磁化を横平面へ章動させ、こうして横方向スピン
磁化を作る。90°の章動を行なわせることにより、最
大の横方向スピン磁化が発生される。縦方向磁化と異な
り、横方向スピン磁化はサンプルの近くに配置された受
信コイルに信号を誘起することが出来る。
【0004】受信コイルに誘起された信号は、信号を発
生する原子核の局部的な環境について有意の情報を持っ
ている。この信号が均質磁界の中で収集されゝば、この
信号のスペクトル成分を分解して、相異なる分子(又は
ある分子の部分)にある原子核のポピュレーションから
相異なるピークが生ずる様な核磁気スペクトルを作るこ
とが出来る。個々のピークのT1 は、スペクトルにわた
ってかなり変わることがあり、分子構造に関する役に立
つ解析的な情報となり得る。
【0005】横方向スピン磁化の空間分布を(MRIに
於ける様に)測定しようとする場合、選ばれた強度及び
持続時間を持つ磁界勾配パルスを使うことにより、横方
向スピン磁化を位相シフトさせることが出来る。この様
に勾配によって誘起された位相シフトが、磁石内でのス
ピン磁化の位置を符号化する。RF及び磁界勾配パルス
の順序を繰り返し、磁界勾配の強度のある集合に応答し
てMR信号を収集することにより、スピン磁化の分布の
2次元又は3次元像を作ることが出来る。
【0006】NMR分光法及びMR作像で従来利用し得
る方法を用いて、T1 を測定するには、長い収集時間を
要するのが典型的であった。これは、回復半減期を正確
に決定する為には、反転用パルスの後の幾つもの時点で
縦方向磁化を測定しなければならないからである。回復
過程の間、1個の標本化パルスしか使うことが出来な
い。これは、標本化パルスを印加すると、縦方向スピン
磁化が乱され、この為、この後の標本化パルスによって
発生される測定値の完全さが損なわれるからである。更
に、各々の標本化パルスの後に縦方向スピン磁化の完全
な回復が生じた時に、最善の結果が得られる。生体内の
用途では、完全な緩和の時間は1500乃至5000
msである。これは大抵の生体内T1 の値が300乃至
1000msであるからである。像の各々の画素に対す
るT1 の測定は1時間と云う長い検査時間を必要とする
ことがある。これは、各々の反転用パルスの後の幾つか
の標本化回数(典型的には4−8回)の各々に対し、
(典型的には256×256の解像度で)像を構成する
為の十分なデータを収集しなければならないからであ
る。
【0007】ザ・ソサイエティ・オブ・マグネティック
・レゾナンス・イン・メディスン1992年第11回年
次総会プロシーディングズ、第434頁所載のカンポー
他の論文に記載された生体内でのT1 測定の別の方法
は、一連のスライス選択性反転用パルスを用いる。こう
云うパルスが、収集されるMR像の像平面に対して直交
して配置されるスライスを励振する。各々の反転スライ
スは独特な場所にあり、各々の反転用パルスは、作像パ
ルスシーケンスの横方向スピン磁化発生用パルスを印加
する前の独特な時刻に印加される。収集される像が均質
なT1 の比較的な大きな特徴物(例えば大きな骨格の筋
肉)を持つ場合、その結果得られる像は、検出用パルス
を印加する前の選ばれた時刻でのスピンの反転によって
夫々生じた一連の縞を持っている。その時、選ばれた像
の特徴物のT1 の値は、各々の反転遅延時間に対応する
各々の縞の画素強度を測定し、その結果を指数関数方程
式に当てはめて、その速度定数T1 を決定することによ
って、決めることが出来る。この方法は比較的早いが、
選ばれた血管内の血液の様な小さな特徴物のT1 の測定
には適していない。この方法は、動く血液のT1 の測定
にも余り適さない。これは、各々の選択的な反転用パル
スと検出用パルスの間の期間中の血液の動きにより、血
液の反転したスピンの塊の混合が起こるからである。
【0008】
【発明の目的】この発明の目的は、核磁気共鳴スペクト
ル内の1つ又は更に多くのスペクトル・ピークの敏速な
縦方向スピン緩和時間T1 の測定が出来るシステムを提
供することである。この発明の別の目的は、生体内の選
ばれた組織の縦方向スピン緩和時間T1 を敏速に測定す
るシステムを提供することである。
【0009】この発明の別の目的は、腎臓機能を評価す
る為に用いられるような動く血液の縦方向スピン緩和時
間T1 を測定する方法を提供することである。
【0010】
【発明の要約】この発明では、核磁気共鳴(NMR)分
光装置又は磁気共鳴作像(MRI)装置のによって発生
される磁界の中に、サンプルを配置する。その後、この
発明の反転回復MRパルスシーケンスを使って、サンプ
ルのT1 を測定する。このパルスシーケンスでは、空間
的に非選択性の反転用パルスを用いて、サンプルの選ば
れた部分の中にある全ての核スピンを反転する。反転用
パルスの後に一連の検出用パルスが続き、こう云う検出
用パルスが縦方向磁化を90°章動させる。これらの検
出用パルスは空間的に選択性であり、サンプル内の相異
なる場所に印加される。こう云う検出用パルスはスライ
ス輪郭を持っている。サンプル内の全てのスピンの縦方
向スピン磁化が反転されていて、各々の検出用パルスが
サンプルの独特な部分に印加されるから、縦方向スピン
磁化が正確に標本化される。更に、縦方向スピン磁化の
標本化が、回復過程の間、従来の方法に於ける様に1回
ではなく、複数回(N回)行なわれる。この結果、全体
の走査時間が1/Nに短縮される。
【0011】この発明の新規と考えられる特徴は特許請
求の範囲に具体的に記載してあるが、この発明自体の構
成、作用並びにその他の目的及び利点は、以下図面につ
いて説明する所から最もよく理解されよう。
【0012】
【発明の詳しい説明】この発明の実施例では、核磁気共
鳴分光計又は磁気共鳴作像装置の磁石の中にサンプルが
配置される。その後、パルスシーケンス100を加え、
データを解析する。図1は、こゝで説明する発明に使う
のに適した磁気共鳴(MR)作像装置の主な部品の簡略
ブロック図である。装置は汎用ミニコンピュータ2が、
ディスク記憶装置2a及びインターフェース装置2bに
機能的に結合されることによって構成される。無線周波
(RF)発信器3、信号平均装置4、及び勾配電源5
a、5b、5cが何れもインターフェース装置2bを介
してコンピュータ2に結合される。勾配電源5a、5
b、5cが、勾配コイル12−1、12−2、12−3
を付勢して、磁界勾配GX 、GY 、GZ を作像しようと
する被検体にわたってX、Y、Z方向に夫々発生する。
RF発信器3はコンピュータ2からのパルス包絡線によ
ってゲートされて、被検体からのMR応答信号を励振す
るのに必要な変調を持つRFパルスを発生する。RFパ
ルスはRF電力増幅器6により、作像方法によって変わ
るが100ワットから数キロワットまで変化するレベル
まで増幅され、発信コイル14−1に印加される。全身
用作像の様な大きなサンプル容積に対しては高い電力レ
ベルが必要であり、一層大きいNMR周波数帯域幅を励
振する為に持続時間の短いパルスが必要とされる。
【0013】MR応答信号が受信コイル14−2で感知
され、低雑音前置増幅器9で増幅され、受信器10に送
られて更に増幅、検波及びろ波される。その後、信号が
ディジタル化されて、信号平均装置4によって平均さ
れ、コンピュータ2によって処理される。前置増幅器9
及び受信器10は、能動形ゲート作用又は受動形フィル
タ作用により、送信の際のRFパルスから保護される。
【0014】コンピュータ2が、MRパルスに対するゲ
ート作用及び包絡線変調、前置増幅器及びRF電力増幅
器の消去、及び勾配電源に対する電圧波形を供給する。
コンピュータは、フーリエ変換、像の再構成、データの
フィルタ作用、像の表示及び記憶の機能(これら全ては
普通のものであって、この発明の範囲外である)の様な
データ処理をも行なう。
【0015】発信コイル14−1及び受信RFコイル1
4−2は、希望によっては、1個のコイルで構成しても
よい。この代わりに、電気的に直交する2つの別々のコ
イルを使ってもよい。後者の形式は、パルス発信の間、
受信器に対するRFパルスの侵入が減少すると云う利点
がある。何れの場合も、コイルは、磁石手段11によっ
て発生される静磁界B0 の方向に対して直交している。
コイルは、RF遮蔽ケージに封入することにより、装置
の他の部分から隔離することが出来る。
【0016】磁界勾配コイル12−1、12−2、12
−3が、サンプル容積にわたって単調で直線的である勾
配GX 、GY 、GZ を夫々発生するのに必要である。幾
つもの値を持つ勾配磁界により、像の重大な人為効果を
招く、エイリアシングの名前で知られている劣化がMR
応答信号データに生ずる。勾配が直線的でないと、像の
幾何学的な歪みが生ずる。
【0017】図2に略図で示す磁石集成体11が中心の
円筒形中孔11aを持ち、それが典型的には軸方向、又
はデカルト座標のZ方向に静磁界B0 を発生する。図1
に示したコイル12−1、12−2、12−3の様な1
組のコイル12が、入力接続部12aを介して電気信号
を受取り、中孔11aの容積内に少なくとも1つの勾配
磁界を発生する。中孔11aの中にはRFコイル14も
配置されており、これが少なくとも1つの入力ケーブル
14aを介してRFエネルギを受け取って、典型的には
X−Y平面内にRF磁界b1 を発生する。
【0018】図3はこの発明の第1の実施例で用いられ
る無線周波パルス及び磁界勾配パルスを示すパルスシー
ケンスの線図である。パルスシーケンス100は非選択
性反転用RFパルス110を持ち、これが磁気共鳴装置
の励振無線周波コイルの範囲内にある全てのスピン磁化
を実質的に反転する。この発明のこの実施例では、反転
用RFパルス110は、磁界勾配パルスを同時に印加せ
ずに印加される。反転の容積を制限したい場合、周知の
形で、反転用パルスと同時に磁界勾配パルスを印加する
ことが出来る。
【0019】反転用RFパルス110を印加してから選
ばれた時間の後に、第1のサブシーケンス120aを印
加する。サブシーケンス120aは、スライス選択磁界
勾配パルス140の存在のもとに印加される検出用RF
パルス130を有する。検出用パルス130が被検体の
選ばれた部分内のスピン磁化を章動させる。章動の大き
さは、検出用RFパルス130の持続時間と振幅を選ぶ
ことによって選択することが出来る。大抵は、90°の
章動角で最大の横方向磁化が得られる。選ばれる部分の
場所及び寸法は、RFパルス130の周波数と帯域幅、
並びにスライス選択磁界勾配パルス140の振幅を適当
に選ぶことによって調節することが出来る。この発明の
この実施例では、選ばれる部分は選ばれた厚さを持つ平
面状の形状を有する。別の実施例では、1992年7月
28日に付与された米国特許第5,133,357号、
発明の名称「円筒形に局限したフーリエ速度符号化を用
いる血流の定量的な測定」に記載されている様に、円筒
の様な平面状でない形状を使うことが出来る。
【0020】検出用RFパルス130及びスライス選択
磁界勾配パルス140が印加された後、スライス再集束
磁界勾配パルス150が印加される。スライス再集束磁
界勾配パルス150は、被検体の選ばれた部分内にある
全ての横方向スピン磁化を、スライス選択磁界勾配パル
ス140の印加の後にほゞ同相にする様に選ばれた振幅
及び持続時間を持っている。この実施例では、スライス
再集束磁界勾配パルス150の振幅と持続時間の積は、
周知の様に、スライス選択磁界勾配パルス140の振幅
及び持続時間の積のほゞ半分に負の符号を付したものに
等しい。
【0021】スライス再集束磁界勾配パルス150の
後、磁気共鳴装置の一部分であるデータ収集装置にデー
タ収集信号パルス190を送る。データ収集パルス19
0の間にMR信号がディジタル化される。サンプル内に
ある横方向スピン磁化から来るMR信号は、ほゞ均質な
磁界の中で収集されるので、検出される各々のMR信号
の周波数は、横方向磁化の化学シフトによって決定され
る。各々の信号源の化学シフトは、周知のように、収集
された信号データにフーリエ変換を適用することによっ
て決定することが出来る。
【0022】サブシーケンス120aを印加してから選
ばれた期間の後、第2のサブシーケンス120bを印加
する。サブシーケンス120bはサブシーケンス120
aと実質的に同一であるが、検出用RFパルス130
に、第1のサブシーケンス120aで使われたものとは
異なる様に周波数オフセットが与えられている点が異な
る。サブシーケンス120bに於ける周波数オフセット
は、検出用RFパルス130により、サンプルの内の、
第1のサブシーケンス120aで励振されなかった選ば
れた部分が励振される様に選ばれている。サブシーケン
ス120bに応答して収集されたデータがそれ自身の場
所に記憶される。
【0023】サブシーケンス120bから選ばれた期間
をおいて第3のサブシーケンス120cが続くと云う様
にして、複数個(N個)のサブシーケンスが印加され
る。各々のサブシーケンスの検出用RFパルス130
は、サンプルの独特の部分を励振する。図3に示す実施
例では、各々のサブシーケンスの間の間隔は同じであ
る。別の実施例では、この間隔はオペレータが任意に選
ぶことが出来る。
【0024】N個のサブシーケンスの検出用RFパルス
130によって励振されるサンプルの部分の相対的な配
置が図4に示されている。この場合、サンプル200が
サンプル管210の中に収まっている。検出用RFパル
ス130がサブシーケンス120aでは領域220a
に、サブシーケンス120bでは領域220bに、サブ
シーケンス120cでは領域220cにと云う様に印加
され、合計N個の領域に検出用パルス130が加えられ
る。
【0025】パルスシーケンス100が、Yをゼロより
大きい整数として、サンプルにY回印加される。Yが1
より大きい場合、ディジタル化された信号の信号対雑音
比は、周知様に、検出されたデータの信号を平均するこ
とによって高めることが出来る。N個のサブシーケンス
をY回繰り返したことに応答して、一旦データが収集さ
れたら、合計N個の核磁気共鳴スペクトルを作ることが
出来る。これが図5に示されている。この図には、第1
のスペクトル・ピーク310、第2のスペクトル・ピー
ク320及び第3のスペクトル・ピーク330が示され
ている。スペクトル・ピーク310、320、330
は、合計N個のスペクトルにおいて、第1のスペクトル
300a、第2のスペクトル300b、第3のスペクト
ル300c等で検出される。各々のスペクトルが、サン
プルの相異なる選ばれた部分から生ずることに注意され
たい。
【0026】N個のスペクトルのスペクトル・ピーク3
10、320、330の強度が、夫々のサブシーケンス
の反転用RFパルス(図3の110)と検出用RFパル
ス(図3の130)との間の期間tの関数として変化す
る。1つの回復速度T1 を持つピークに対する信号強度
Iは次の式で表すことが出来る。 I=A+B×exp(−t/T1 ) (1) こゝでA及びBは定数である。任意の所望のピークのT
1 、A及びBは、各々のサブシーケンスで得られたピー
クの強度に式(1)を当てはめることによって決定する
ことが出来る。これは、W.H.プレス社から出版され
たH.A.チュコルスキー、W.T.ウエッテルリンク
及びP.P.フラナリの著書「FORTRANに於ける
数値処方(Numerical Recipes in
FORTORAN)」、第678頁乃至第683頁に
記載される様な非線形最小自乗最適化手順を用いて行な
うことが出来る。
【0027】図5では、第1のスペクトル・ピーク31
0は第2のスペクトル・ピーク320よりも回復が一層
急速であることが示されており、第2のスペクトル・ピ
ーク320は、第3のスペクトル・ピーク330よりも
回復が一層急速である。図6はこの発明の第2の実施例
を示す。図3について述べた実施例と同じく、図6のパ
ルスシーケンス400は、反転用RFパルス410の
後、複数個(N個)のサブシーケンス420a−400
Nが続く。更に各々のパルスシーケンスは検出用RFパ
ルス430、スライス選択磁界勾配パルス440、スラ
イス再集束磁界勾配パルス450、及びデータ収集信号
パルス490で構成される。パルスシーケンス100の
場合と同じく、各々のサブシーケンスにある検出用RF
パルスは、サンプルの独特な部分を励振する様にする。
【0028】検出用RFパルス430及び空間的に選択
性すなわちスライス選択磁界勾配パルス440が印加さ
れた後、選ばれた振幅を持つ位相符号化磁界勾配パルス
460が印加される。この発明のこの実施例では、位相
符号化磁界勾配パルス460は、スライス選択磁界勾配
パルス440に対してほゞ直交する方向に印加され、希
望によっては、スライス再集束磁界勾配パルス450と
同時に印加することが出来る。判り易くする為、図6で
は、位相符号化磁界勾配パルス460及びスライス再集
束磁界勾配パルス450は同時ではない様に示してある
が、両方を同時に印加することは可能である。この発明
の別の実施例では、位相符号化磁界勾配パルス460
は、スライス選択磁界勾配パルス440とほゞ同じ方向
に印加することが出来る。
【0029】検出用パルス430及びスライス選択磁界
勾配パルス440が印加された後、選ばれた振幅を持つ
読出し用位相外し磁界勾配パルス470が印加される。
読出し用位相外し磁界勾配パルス470は位相符号化磁
界勾配パルス460とほゞ直交する方向に印加される。
読出し用位相外し磁界勾配パルス470は、希望によっ
ては、スライス再集束磁界勾配パルス450又は位相符
号化磁界勾配パルス460と同時に印加することが出来
る。読出し用位相外し磁界勾配パルス470は、読出し
用位相外し磁界勾配の方向に沿った相異なる位置にある
横方向磁化が、読出し方向に於ける位置に比例する位相
シフトを持つ様にする。
【0030】スライス再集束磁界勾配パルス450、位
相符号化磁界勾配パルス460及び読出し用位相外し磁
界勾配パルス470を印加した後、読出し磁界勾配パル
ス480が印加される。読出し磁界勾配パルス480は
読出し用位相外し磁界勾配パルス470と同じ方向に印
加されるが、反対の極性にする。読出し磁界勾配パルス
480の振幅及び持続時間は、ほゞ全ての横方向スピン
磁化が、読出し磁界勾配パルス480の間、選ばれた点
で同一の位相シフトを持つ様に選ばれる。
【0031】パルスシーケンス400は複数回(Y回)
繰り返される。パルスシーケンス400の毎回の繰り返
しでは、位相符号化磁界勾配パルス460に異なる振幅
を与える。しかし、パルスシーケンス400の毎回の繰
り返しで、位相符号化磁界勾配パルス460の振幅は、
各々のサブシーケンス420a−420Nで同一であ
る。位相符号化磁界勾配パルス460が、検出されるM
R信号に、位相符号化磁界勾配の方向に沿った横方向ス
ピン磁化の位置に比例する位相シフトを生じさせる。位
相符号化磁界勾配パルス460の相異なる振幅に応答し
て収集されたデータをフーリエ変換して、周知の形で、
横方向スピン磁化を生ずる信号の(位相符号化勾配の方
向に於ける)位置を決めることが出来る。
【0032】N個のサブシーケンスのY回の繰り返しに
応答して、一旦データが収集されたら、合計N個の磁気
共鳴像を構成することが出来る。これらのN個の像の画
素の強度は、各々のサブシーケンスの反転用RFパルス
410と検出用RFパルス430との間の期間tの関数
として変化する。1個の回復速度T1 を持つ画素に対す
る信号強度Iは式(1)で表すことが出来る。任意の所
望の画素のT1 、A及びBは、前に述べた様な非線形最
小自乗最適化手順を用いて、各々のサブシーケンスで得
られた画素の強度に式(1)を当てはめることによって
決定することが出来る。
【0033】この発明の現在好ましいと考えられる実施
例のT1 測定システムを詳しく説明したが、当業者には
種々の変更が容易に考えられよう。従って、特許請求の
範囲は、この発明の範囲内に属するこの様な全ての変更
を包括することを承知されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に使うのに適した磁気共鳴(MR)作
像装置の簡略ブロック図。
【図2】図1の磁石集成体の更に詳しい図。
【図3】核磁気共鳴スペクトルの選ばれたスペクトル成
分のT1 を敏速に測定する為に使うことが出来るこの発
明の第1の実施例を示した縦方向スピン緩和時間T1
ルスシーケンスの線図。
【図4】この発明の第1の実施例から得られる走査平面
の形状を示す模式図。
【図5】核磁気共鳴スペクトルにあるスペクトル・ピー
クに対する縦方向スピン磁化の回復を示すスペクトル線
図。
【図6】磁気共鳴像内の被検体の選ばれた部分の縦方向
スピン緩和時間T1 を敏速に測定する為に使うことが出
来るこの発明の第2の実施例のパルスシーケンスの線
図。
【符号の説明】
100 パルスシーケンス 110 非選択性反転用RFパルス 130 検出用RFパルス 140 スライス選択磁界勾配パルス 150 スライス再集束磁界勾配パルス 190 データ収集信号パルス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体のスピン格子緩和時間T1 を測定
    する方法に於て、 イ)前記被検体を磁界の中に配置して該被検体内の核ス
    ピンの縦方向スピン磁化を発生し、 ロ)空間的に非選択性の無線周波(RF)パルスを印加
    して、前記核スピンの縦方向磁化を反転し、 ハ)予定の周波数範囲を持つ空間的に選択性のRFパル
    スを印加して、該周波数範囲によって限定された空間領
    域の核スピンの選ばれた集団の縦方向磁化を横方向スピ
    ン磁化に変換し、 ニ)時刻nに、前記核スピンの選ばれた集団の横方向ス
    ピン磁化によって発生された磁気共鳴信号を検出し、 ホ)各回における空間的に選択性のRFパルスが相異な
    る周波数範囲を持つようにして、前記段階ハ)乃至ニ)
    を複数回(N回)繰り返して、相異なる空間領域からの
    N個のMR応答信号を検出し、その際、各回における検
    出を空間的に非選択性のRFパルスの印加後からの相異
    なる時刻nに行って、時間の次元で符号化し、 ヘ)前記核スピンの集団の一部分を選び、 ト)前記核スピンの集団の選ばれた部分に対し、時間の
    関数としての前記選ばれた部分のMR応答信号の指数関
    数的回復速度であるスピン格子緩和時間T1 を決定する
    段階を含む、スピン格子緩和時間T1 を測定する方法。
  2. 【請求項2】 被検体のスピン格子緩和時間T1 を測定
    する方法に於て、 イ)被検体を磁界の中に配置して、該被検体内の核スピ
    ンの縦方向スピン磁化を発生し、 ロ)空間的に非選択性の無線周波(RF)パルスを印加
    して、前記核スピンの縦方向磁化を反転し、 ハ)予定の周波数範囲を持つ空間的に選択性のRFパル
    スを印加して、該周波数範囲によって限定された空間領
    域の核スピンの選ばれた集団の縦方向磁化を横方向スピ
    ン磁化に変換し、 ニ)位相符号化方向に於ける核スピンの位置に依存する
    位相変化を核スピンに誘起する振幅aを持つ位相符号化
    磁界勾配パルスを印加し、 ホ)読出し用位相外し磁界勾配パルスを印加して、前記
    位相符号化方向に対してほゞ直行する読出し方向に於け
    る核スピンの位置に依存する位相変化を核スピンに誘起
    し、 ヘ)磁気共鳴(MR)応答信号を検出する間、読出し磁
    界勾配パルスを印加して、読出し方向に於ける核スピン
    の位置に依存する位相変化を核スピンに誘起し、 ト)時刻nに、位相符号化振幅aの場合の、核スピンの
    選ばれた集団の位相変化によって誘起された固有の位相
    シフトを持つMR応答信号を検出し、 チ)各回における空間的に選択性のRFパルスが相異な
    る周波数範囲を持つようにして、前記段階ハ)乃至ホ)
    を複数回(N回)繰り返して、相異なる空間領域からの
    N個のMR応答信号を検出し、その際、各回における検
    出を空間的に非選択性のRFパルスの印加後の相異なる
    時刻nに行って、時間の次元で符号化し、 リ)複数個(P個)の相異なる位相符号化勾配の振幅に
    対して上記段階ロ)乃至チ)を繰り返して、検出された
    MR応答信号を位相符号化方向に符号化し、 ヌ)位相符号化方向及び読出し方向の次元を持つ空間領
    域である核スピンの集団の一部分を選び、 ル)前記核スピンの集団の選ばれた部分に関係するMR
    応答信号の部分の時間的変化を計算することによって、
    前記核スピンの集団の選ばれた部分に対するスピン格子
    緩和時間T1 を決定する段階を含む、スピン格子緩和時
    間T1 を測定する方法。
  3. 【請求項3】 複数個の空間的なMR像が前記MR応答
    信号から作られ、n番目のMR像は時刻nに検出された
    MR応答信号から作られる請求項2記載の方法。
JP6183831A 1993-08-12 1994-08-05 スピン格子緩和時間を測定する方法 Withdrawn JPH07148139A (ja)

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